恐怖のかくれんぼ屋敷、地下室の子守唄、見津子の血泪、顔はぎの家――夏と言えば、「お化け屋敷」のオンシーズン。タイトルだけで身の毛がよだつこれらのお化け屋敷、すべて一人の男性が手掛けている。「お化け屋敷プロデューサー」として20年以上活躍する、五味弘文さんだ。 もともとは劇団の主宰を務め、作・演出を手掛けていたという経歴の持ち主。お化け屋敷プロデューサーとは、どんな仕事なのか?そして、なぜこの道を選んだのか?1年で最も忙しいお盆の最中、五味さんにインタビューした。 ▲お化け屋敷プロデューサー五味弘文さん。 劇団解散後、後楽園ゆうえんちのイベント企画に誘われる 大学在学中に演劇を始め、卒業後に劇団を結成しました。演者ではなく、「台本を書いて演出する」のが私の役割でした。その後劇団は解散。1992年に始めたのが、イベントの企画・演出の仕事です。 同年、後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティ アト