「イナズマに向かって一つになっていくんやという一体感は、他には絶対に負けない」。地元愛を語る西川貴教=東京都内(撮影・佐々木彰尚) 「直接関係のない、知らん喫茶店に『イナズマセット』ができていたり、スーパーで『イナズマセール』をしていたり。それがめちゃくちゃうれしい」という西川貴教=東京都内 歌手の西川貴教の主催で、有観客では3年ぶりに9月17~19日に滋賀県草津市で開かれる「イナズマロック フェス」。関西の夏の風物詩として定着し、地元への経済効果は2009年からの累計で30億円超とも言われる。だが、西川は「僕がずっといる必要はない」と語る。その真意とは? 【初代・滋賀ふるさと観光大使】 -まずはイナズマロック フェスを始めた経緯から。 「滋賀県の(08年の)広報誌で、当時の嘉田由紀子知事と対談したんです。『何でもおっしゃってください』って言ってくださったので、地元にいるおいっ子やめいっ子