「キタ――(゜∀゜)――!!」。視聴者のコメントが動画に流れる機能で特許を取り「ニコニコ動画」の利用者数を伸ばしたドワンゴ(東京)が、同様の機能を「FC2動画」で使われ、特許権を侵害されたとして法廷闘争を起こした。訴訟は、国境をまたぐITサービスのあり方を巡って、著名企業も巻き込む大論争に発展。優先されるべきは特許の原則か、それともネット社会の要請か。注目の司法判断は26日に下される。 特許の原則、ネット社会で一変 ニコニコ動画は2006年にスタートした。コメント機能は「感想を言い合って一体感を得られる」と人気を博した。コメント数は開始から15年間で約56億件、会員数は22年度末時点で約9500万人に上る。 一方で、この間、日本でFC2動画を提供するFC2社(米国)も利用者が動画にコメントを流せるサービスを始めた。 特許権を主張するドワンゴは19年9月、FC2社にコメント機能の停止を求めて