現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
3 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
4 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
5 | 星空へ店より林檎あふれをり |
6 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
7 | 重ね着の中に女のはだかあり |
8 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
9 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
10 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
11 | 老い母の膕見える夏の家 |
12 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
13 | 光年の中の瞬の身初日燃ゆ |
14 | 朝顔の紺のかなたの月日かな |
15 | 淋しき炭団掘り出して今戻った |
16 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
17 | 咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり |
18 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
19 | 稲の原祖母と二人の敗戦日 |
20 | 千の手の一つを真似る月明かり |
21 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
22 | 白露に阿吽の旭さしにけり |
23 | 入れものが無い両手で受ける |
24 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
25 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
26 | 沈黙の池に亀一つ浮き上る |
27 | 障子あけて置く海も暮れきる |
28 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
29 | 虚子に問ふ十一月二十五日のこと如何に |
30 | 寒海鼠ごろり熟女の床体操 |
31 | 忽必烈の名を轟かし田水沸く |
32 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
33 | 竜淵に潜む湯布院金鱗湖 |
34 | 混沌の夜の底ぢから佞武多引く |
35 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
36 | 夫婦滝凍てて夕日にあたたまる |
37 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
38 | 寄せて来る女波男波や時鳥 |
39 | 跳箱の突き手一瞬冬が来る |
40 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
41 | おそるべき君等の乳房夏来る |
42 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
43 | 氷菓舐め暢気妻子の信篤し |
44 | どこからが人の領分遠郭公 |
45 | 石の上置かれたやうに赤とんぼ |
46 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
47 | ガニ股に歩いて今日は父の日か |
48 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
49 | 胎動は氷河きらめくときにあり |
50 | 塚ひとつ包むがごとくつつじ燃ゆ |
2025年7月25日 18時48分更新(随時更新中)