登録日:2014/10/28 Tue 21:48:25
更新日:2024/11/02 Sat 20:22:38
所要時間:約 16 分で読めます
ミステリー・トレイン発車オーライ!
今、宇宙を駆け巡る
スーパードラベンチャーが始まる!!
【概要】
原案は短編作品の「天の川鉄道の夜」。タイトルから察しがつくと思うが、公開年の1996年に生誕100年を迎えた宮沢賢治の代表作「
銀河鉄道の夜」の
オマージュ作品。
今回の作品について原作者の藤子・F・不二雄氏は、
「前作の『
創世日記』が「生物進化」「文明進化」をからめ、ちょっとややこしかったので反省し、次回作はなるべく単純に、ビジュアル主体の賑やかな話をと考えました。」とのこと。
そのため今作は舞台がテーマパークだったり、「西部の星」や「
恐竜(中生代)の星」などが登場するなど、子どもが馴染みやすく楽しめる作品となっている。
ただ一方で、「かつては珍しい鉱石資源の発掘で栄えた星群が、資源の枯渇によって衰退し人的・経済的に喘いでいたのを、テーマパークの建設で観光業を盛んにし、再興を図る」
といった現代社会が抱える地域の過疎化とその対抗策という、大人向けの風刺的テーマも盛り込まれている。
原作者の藤子・F・不二雄が、次回作『
ねじ巻き都市冒険記』の連載中に亡くなったため、今作品は藤子が結末まで手がけ、上映まで見届けた最後の作品となっている。
また長年主題歌を提供してきた武田鉄矢及び海援隊は、この作品を最後に主題歌の提供をやめたが、2010年公開の「
人魚大海戦」では14年ぶりに挿入歌の提供をしている。
また、こうしたアニメ映画にしては珍しく、クラシック音楽が挿入曲として用いられている
【あらすじ】
3日間も帰ってこないドラえもんを心配するのび太。あちこちを探しまわっても見つからず、諦めて家に帰るとそこにはいつもの様に自分の部屋に居るドラえもんの姿が。
実は
22世紀で大人気の「ミステリートレイン」の切符を3日間も並んで手にいれて来たのだと言う。
喜んだのび太は早速いつもの面々に話をし、当初はスネ夫の嫉妬心から有耶無耶になり付いて来なかったが、
結局一緒に銀河鉄道に乗り「ハテノハテ星群」にある巨大テーマパーク「ドリーマーズランド」に辿り着く。
全員思い思いにテーマパークを満喫するが、次第に「ハテノハテ星群」に住む人間の体を乗っ取ろうとする寄生生物「ヤドリ」との戦いに巻き込まれていくのであった…
【登場キャラクター】
【メインキャラクター】
切符?無くても大丈夫。夢見る心があれば…
ご存じ未来からやって来た
ネコ型
ロボット。
冒頭からのび太に一言も告げず3日間も行方をくらましたり、「西部の星」にて雰囲気ガン無視で
タケコプターを使おうとしたりと、何処か抜けている青狸。
今回は射撃を活かしたのび太の活躍や巻物でピンチを切り抜けるジャイアンの活躍等にスポットが当たっている為、活躍がほとんど無く、
考え方によってはスネ夫以上に不遇な扱いになっている。
更に「西部の星」では
強盗団と戦う際、
ネズミを見て気絶してしまい、その後はのび太が強盗団を倒すまで気絶したままという、可哀想なくらい見せ場ゼロ。
それに加えて終盤は「ヤドリ」の手によって四次元ポケットが使えなくなることもあり、
全体的にひみつ道具の出番が少ないことも、不遇さに拍車をかけている。
そもそも作品の舞台が22世紀なので、未来のひみつ道具のアドバンテージ自体がない。
ちなみに「西部の星」での射撃
テストでは6発中3発命中とそこそこの成績だった。
ご存知映画になるとかっこいいことを言うメガネ少年。
今作は「射撃の
天才」という設定を最大限まで活かした活躍をする。
銀河鉄道を襲った小型の宇宙船に乗る盗賊団(本当はアトラクション)を、鉄道に備えられていた信号弾を発射する
大砲で撃ち落とすところから伝説は始まる。
「西部の星」で行われた拳銃の早撃ちテスト(6発中2発以上を空き缶・空き瓶に当てれば合格)で、
合格者が精々ギリギリ2発か3発、暫定1位だったアストンが5発命中という結果であった。
しかしのび太は最初の1発で空き缶を宙に跳ね上げると、空中に浮いたままの空き缶の同じ面に残り5発の弾を全て撃ちこむという次元が違う成績を残し、パーフェクトで合格を果たしている。
その「西部の星」の本番のコンテンツである強盗団との対決では
ひみつ道具で潜入するというズルもしているが、ネズミに驚いたドラえもんが気絶し1対4という状況で、
強盗団がのび太に気づき銃を構える前に
地面を転がりながら早撃ちで4人とも瞬時に打ち抜くといった
ゴルゴ13並みの離れ業も見せる。
なお原作では強盗団の数は6人だが、のび太は転がるまでもなく早撃ちで6人を撃破している。
この結果、本来「一日保安官」を決定するイベントだったはずが、あまりの凄腕っぷりから
正保安官になってしまった。パねぇ。
「ヤドリ」との決戦では、
ラスボスのヤドリ天帝がのび太の体を乗っ取ろうと大型の
騎士ロボットから出てきたところを、早撃ちで撃墜する頭脳プレーも見せたほか、
直前の集団戦では一人だけ
二丁拳銃でヤドリを次々と撃ち落とすなど、腕前を存分に披露していた。というか完全にガンマンである。
ご存知お色気担当の
ヒロイン。
今作ではちゃんと入浴シーンが見られ、全国の
お兄さんたちを喜ばせた。
また、たまたま「ヤドリ」のUFOを洗剤の「真空ソープ」で撃ち落としたことから、「ヤドリ」の
弱点が分かり攻勢に転じることが出来た。
あやうく、もしやっつけられなくて乗っ取られたと思うと……
車両間をタケコプターで移動するシーンが何故か神作画になっており、その驚異的なアングルも
サービス満載である。
ご存知映画になると頼れるガキ大将。
「ヤドリ」に襲われた施設の中に、まだ人が残っていないかと煙が立ち込める中恐れず探しに行く男気を見せる(代わりにスネ夫が乗っ取られるけど)。
また不時着した「禁断の星」から出られない状況下で、坑道内で探し当てた列車の機関部分を「忍者の星」で貰った「仮免許皆伝の巻物」の壁抜けの術で外へ持ち出し、一行は最大の窮地を脱することが出来た。
ご存知小心者の
ボンボン。
基本的に大長編ではやたらと扱いが悪くなるが、今作ではミステリー列車の切符を手に入れて自慢していたら、のび太(というかドラえもん)が完全に上位互換の切符を手に入れたり、ドリーマーズランドでもジャイアンの我儘につき合わされ、物語中盤で「ヤドリ」に乗っ取られたり、乗っ取られた後は一撃で昏倒させられそのまま監禁、以後終盤まで出番なしというそれに輪をかけた不遇な扱いに。
【ゲストキャラクター】
CV:伊倉一恵
ブカブカな緑の制服を着た銀河鉄道の車掌さん。
ロボットだろうか。礼儀正しくいつもニコニコ笑っているマスコット枠。ぶっちゃけすっごく可愛い。
「ヤドリ」に乗っ取られることもなく、最後までドラえもん達に協力する。
元となった「天の川鉄道の夜」の車掌と比べると等身も小さく、鉄道が終わることに悲嘆していないため、かなり印象が異なる。
CV:
塩沢兼人
22世紀にある新聞社「コスモタイムズ」の記者。
一応休暇中らしいが、「ドリーマーズランド」の園長に宣伝記事を頼まれており、記者らしく園長に安全面などの取材をしていた。
「ヤドリ」に乗っ取られたスネ夫を拳一発で沈めたり、同じく乗っ取られたのび太のハンマーを使った奇襲攻撃を全て回避したりと(そんな設定はないが)肉体派。
「ヤドリ」に乗っ取られること無く最後まで協力し、謎の小型UFOの正体が「ヤドリ」の使う小型宇宙船だということを見抜くなど、かなり役に立っている。
CV:
真殿光昭
22世紀のボンボン。金持ちなことを鼻にかけている嫌なやつらしい。20世紀人ののび太達のことを「昔もん」と馬鹿にしている。
ドン・ジェーンと揃って明らかに時代考証が間違っているが、多分皮肉の類だろう。
ボームに指摘されるまでのび太たちが自分たちのご先祖様に位置する存在だと気づいてない辺り、頭は抜けているが。
「西部の星」では(描写された中では)6発中5発命中というのび太に次ぐ好成績を出すが、のび太が別次元すぎるため噛ませ犬となる。
「ヤドリ」に乗っ取られた第一の被害者で、それ以降は乗っ取られたまま最終決戦を迎える。助けられた後は和解した。
CV:菅原淳一
22世紀から来たアストンの友人。ただ本心では大金持ちなことを鼻にかけていることは不愉快な模様。
こちらものび太達のことを馬鹿にしている。
のび太に
拳銃より
弓のほうが似合うぜとか言って、のび太も弓術も馬鹿にする発言をしながら、自分は綺麗に全弾外す男。
「禁断の星」でジャイアンに助けられてからは和解する。
外見はのび太たちの友達である「
はる夫」にそっくりであり、終盤のボームの台詞からするとはる夫が先祖の可能性も高い。
CV:
丹下桜
22世紀から来た以下略。気が強く口も悪い少女。
某ネズミキャラクターのような変わった髪型をしている。
射撃の腕は壊滅的で、的からかなり離れた位置にいた審判を誤射してしまい、失格を宣言されてしまったほど。
「ヤドリ」に乗っ取られたアストンにドン共々放り出され、色々あって「禁断の星」で彷徨っていたところジャイアンに助けられ、和解する。
CV:
内海賢二(ヤドリ天帝)、秋元羊介、石田弘志、中村大樹(ヤドリ)
人間を乗っ取ることが出来る寄生生物。本体はアメーバのような小型の生物。その総数は作中の発言によれば約800万。
小さすぎる肉体には消化器官なども備わっていないようで通常の生物としての活動は不可能だが、知能は高く機械を操ることもできる。普段はUFOのような小型の宇宙船で活動し、巨大なマザーシップを拠点とする。
寄生先=人間の体を求めて銀河系の外からやって来た侵略者でもあり、作中では多くの人間が乗っ取られることになった。また、本体は寄生された人間から寄生されていない人間に乗り換えることも可能で、本編中ではスネ夫からのび太に乗り換えられていた。
弱点はUFO、乗っ取られた人間共に「真空ソープ」。浴びると本体のアメーバ部分がシャボンに包まれて呼吸ができなくなる。そのまま寄生相手からも剥がれ落ちてしまうようだ。
ヤドリ天帝はヤドリ達の
王で、銀河系の支配を目論む。羽根のついた金ピカのUFOが特徴。
作中では巨大な騎士型ロボットを操りドラえもん達を追い詰めた。
騎士ロボットを操作している状態ではソープが届かなかったが、のび太の策で外に出てきたところを撃ちぬかれ、敗北。総司令がいなくなったことで勝ち目がなくなったため、残るヤドリは逃げていった。
ちなみに、ジャイアンは度々「ヤドカリ」と間違えていた。
天帝以外のヤドリは番号で区別されているらしく、通信士に寄生したのが「001号」、アストンに寄生したのが「008号(映画では普通にゼロゼロハチ号)」、スネ夫に寄生したのが「0009号」。
アストンに寄生した008号が参謀・指揮官としてヤドリを指揮しており、かなりの狡猾さでドラえもん達を追い込んだ。
ちなみに天帝の声優はしずかちゃんの声優の夫である。
【用語】
序盤の舞台。一見すると一昔前の
蒸気機関車に見えるが、宇宙を自在に飛び回り、ワープ航行も可能とするハイテク列車型宇宙船。
見た目は小さいのだが中身は圧縮空間になっており、列車の中はかなり広い。
その証拠に、作中では展望車は
58号車の車両で、120両連結だが外見は8両というドラえもんの解説がある。
原作「天の川鉄道の夜」での設定を引き継いでおり、運行会社の「天の川鉄道」は
どこでもドアの普及により交通機関としては廃れたが、観光用として時々運行されているとのこと。
ちなみにドリーマーズランドのアトラクションはこの列車に乗ったときから始まっているのだが、内容が
列車強盗ショー。
まず、各惑星の宣伝を兼ねて「鏡の中のドラキュラ(怪奇と伝説の星)」「窓の外の忍者(
忍者の星)」「覗き込む恐竜(中生代の星)」
「室内で待ち受けるガンマン(西部の星)」「バイキングの襲撃(不明。
海賊の星?)」が出てくる。
途中どこでもドアによる行き来を禁止した上で、架空の
宇宙海賊「ダークブラック・シャドー団」による襲撃を演出、
そいつらに列車を撃墜された…という体裁で中央惑星へ案内する、という無茶苦茶なショーである。
客には到着までショーだと知らされないドッキリであるが、かなりの大騒ぎになった。
ちなみにのび太はこのシャドー団に対し、真っ直ぐ飛ばない信号弾の大砲を2発続けて直撃させるという神業を披露。
西部の星やヤドリ戦での射撃チートの
伏線はここで張られていた。
到着後は客車の部分がロッジとして機能する。
乙女座銀河団に属する、銀河の果ての小さな惑星の集まり。
かつては鉱物資源「メズラシウム」の産出により鉱山の星として栄えていた。
しかし現在はこれが枯渇したことで人離れが進み、復興をかけた一大事業としてドリーマーズランドが建設された。
寂れてしまったハテノハテ星群の復興を狙い設立された銀河規模の遊園地。
キャッチコピーは「宇宙最大・最新・最高の夢の楽園」。
各惑星に大規模なアトラクションを設置し、来場者をもてなすという趣向。
ゲストたちの各惑星間の往来は音声入力の自動操縦小型宇宙船「レンタロケット」が担う。
が、そのオープンイベントにおいてヤドリの攻撃を受けてしまい、盛大にブレーキがかけられてしまうことに。名誉回復なるか。ヤドリ撤退後に落ち着きを取り戻し、アストンの父が再建に協力してくれることになったらしい。
その名の通りドリーマーズランドの中央に位置する惑星。
観光客用の宿舎や遊園地など娯楽施設がある他、ドリーマーズランドの全アトラクションを運営しており、ロボットを管理する「コントロールセンター」や有事の際に辺境警備隊に連絡する「タキシオン通信センター」などがある。
劇中ではヤドリにここを真っ先に抑えられたがためにあわや敗北というところまで追い詰められた。
とにかく広大なので移動が大変そうに見えるが、惑星内の道路は「ベアリングロード」という(直径推定数ミリの)無数のボールが敷き詰められた道路になっており、念じただけで思った方向に自在なスピードで行ける。
ドラえもんとのび太が訪れた星。その名の通り西部劇のモデルとなった19世紀の
アメリカを模した惑星になっている。
雰囲気を壊すという理由からか「タケコプター」などの文明の利器は使用禁止らしい。
移動手段は「OK牧場」から
馬を借りられるのでそれで。カッコイイ馬はもちろんのこと、初心者や子供用にポニーみたいな小さな馬もいる。
射撃テストに合格したら「保安官助手」、強盗団を倒したら「一日保安官」になることが出来るのだが、のび太は実力で「正保安官」に任命された。
なお、強盗団はのびドラコンビを除く保安官助手たちを軽く全滅させられるほど強い。
……
拳銃王ノビータのおかげで目立たなかっただけで、この星も調整必須のアトラクションではなかろうか?
スネ夫とジャイアンが訪れた、その名の通り
忍者になるための星。
ただ何故か不思議な忍術をポンポン使って楽しむという星ではなく、厳しい忍者修業(崖登りとか)を経てようやく忍術が使える巻物がもらえるので、正直ダルくて不人気。
スネ夫曰く「学校の体育のほうがマシ」とのこと。
修行に耐えると3つの忍術が使える仮免許皆伝となり、更に多様な忍術が使える本免許を得るための実地試験に挑めるようになる。
ジャイアンとスネ夫は「城に忍び込んで密書を奪ってくる」という課題に挑んだが、「密書の間」なるドデカい部屋のど真ん中に堂々と置かれた密書(明らかに罠)に手を出して捕らえられあえなく失敗となった。
ただここでジャイアンが貰った「仮免許皆伝の巻物」が、後に窮地を救うことになる。
しずかが訪れた、童話やおとぎ話の登場人物になることが出来る星。演じられる話の数は1001種類で、1日につき最大12回公演される。
やはり女子に大人気(なんなら、スネ夫も行きたがっていた)で、特に「
白雪姫」は何時間も待たねばならないほどの超人気。
しかも待ち時間短縮のため希望者の複数同時キャストが行われており、アストンたちが見学した時には白雪姫役が同時に7人いるのに、王子様は1人だけなので選ばれる姫も1人だけというガバガバっぷり。
ジェーンは白雪姫コースを希望していたが前述の不備を見て参加を諦めた。
なお「ぶんぶく茶釜」は人気がないらしく、申請すればすぐに体験できるらしい。誰がやりたいと思うのかと問い詰めたくなるが。
5人そろって訪れた、別名「恐竜の星」。多種多様な恐竜型ロボットが居る星で、彼らの生態を観察したり、仲良くなって恐竜レースに参加することも出来る。レースの一等商品は好きな恐竜ロボット一体。
本物の
恐竜のような行動をし、
ティラノサウルスのような肉食恐竜はガチでこちらを食いに来る。
一応、というか当たり前だが食べられても死ぬことはなく、化石になって吐出されるだけ。
吐出された後は係員が元に戻してくれるので心配はないが、やっぱり迫力は本物なのでティラノサウルスに襲われた時スネ夫とジャイアンは泣きだしていた。
なお、映画版でのここの係員は明らかに
小池さんである。
このサイト
が事実なら、声優は
森川智之。
かつてハテノハテ星群を支えた希少鉱物メズラシウムが採れた鉱山の星。
資源が枯渇した現在では採掘の際に出現する灰に覆われた星となり、当時使われていた資材や食料、
機関車がそのまま放置されているほど寂れた無人惑星と化している。
廃坑の坑道は複雑に入り組んでいるうえに崩落なども起きていて、誰も路を知らない迷宮も同然という危険地帯。
当然ながら一般人は立入禁止で、この星で何かしらの事故が発生してもテーマパーク側は一切関与しない事となっている。設定を鑑みると、脱出を試みた一行が不時着した星以外にも廃坑となった星(=禁断の星)は複数あるものと思われる。
【ひみつ道具】
手足につけるとどこでも走れるようになる。カエルの手足の形。強盗ショーで使用。
原作最初期の短編に「ペタリぐつとペタリ手ぶくろ」というものがあり、それと同一の道具の模様。
体にふりかけると地面に潜れるようになる不思議な粉。「西部の星」で使用。
未来の世界の石鹸。一瞬で全身をシャボンの膜で包む。
だが、極小生物であるヤドリには「呼吸を絶たれる」&「寄生先から剥がれ落ちる」と効果テキメンで切り札として使用された。
拳銃タイプのボトルがあり、こちらは引き金を引くとソープを
水鉄砲の要領で発射できる。室内用にしてはやたら射程が長い。
「西部の星」で使用される拳銃。
撃たれた相手はまるで風船のように丸くなり、一定の高度まで浮かび上がってしまう。1時間ほどでひとりでに降りられる模様。強盗団役のロボットたちは撃たれると機能停止して倒れこむ。
後に記念品としてドラえもんが貰っていたらしく、次回作の『ねじ巻き都市冒険記』でも登場する。
「忍者の星」で貰える巻物。
口に咥えて念じることで
- 如何なる壁もすり抜ける「壁抜けの術」
- バッタの如き跳躍力が得られる「バッタの術」
- ドラえもんが居たらヤバそうな「ネズミ変身の術」
の3つの忍術が使えるようになる。
ちなみにあらゆる術が使える上位互換である、正式な「本免許」の巻物もあるらしいが、この3つだけでもかなり有用だったりする。
「恐竜の星」で貰える食料。サラミ味で1粒食べるだけでお腹いっぱいになるらしい。
恐竜ロボットにあげれば懐かれる。
【余談】
2004年10月22日の本作の地上波放送の中で、この映画のNGシーンが取り上げられている。
「NGシーン集」と銘打たれているので、「
STAND BY ME ドラえもん」のEDを思い浮かべるかもしれない。
しかし、毎年スケジュールが限られている中で、テレビアニメとほぼ同じスタッフがスライドされる形態で制作されている1990年代当時の制作体制で
欠番シーンが出るどころか「ライカリール」「イメージボード」を作れる余裕なんかあるわけない。
そう、新規でわざわざ制作された。野比家・鉄道で、のび太たちが色々なボケをかます(のび太がリュックに物を詰めすぎて窓から出られなかったり、列車の外の宇宙空間に忍者ではなくママがいたり)。
追記・修正は遠い銀河に思いを馳せながらお願いします。
- 反対意見もなかったようなので、コメント欄のリセットを行いました。 -- 名無しさん (2017-08-13 00:37:10)
- 静香ちゃんの複数の白雪姫はワラッタwwww。みんな主役の演劇みたいになってるwww -- 名無しさん (2017-08-20 22:41:16)
- 大帝閣下の内海さんボイスが耳に残り過ぎる。あと園内を闊歩してる巨大ロボットかっこいいけどどうやって海賊船に積んだんだろ… -- 名無しさん (2018-03-08 18:18:47)
- のび太がとにかく大活躍の作品だったな。 -- 名無しさん (2018-03-08 21:39:18)
- 忍者の星は遊園地のアトラクションって事を忘れてるとしか思えんな -- 名無しさん (2018-03-08 22:22:38)
- 「タケコプターで飛ぶのはルール違反」とはいったけど景観を損ねないからおkなんじゃないのかな -- 名無しさん (2019-07-01 06:39:11)
- ドラえもんの射撃成績がそこそこよかったのは、今までの経験のおかげかな。 -- 名無しさん (2019-09-22 21:25:02)
- 話の中身はエンタメ路線だけど、主題歌は叙情的な名曲なんだよなあ -- 名無しさん (2019-09-22 21:58:51)
- 冒頭で会話してる貫禄あるヤドリの一体の声、中の人は秋元羊介さんですぞ…東方不敗 マスター・アジアの。しかもわさドラでの『のら犬『イチ』の国』にも出演していた。 -- 名無しさん (2020-01-07 13:14:03)
- ドンブラ粉って一度つけると地上に上がれない(立てない)はずだけどこの映画では普通にのび太やドラが地上に飛び出してるから改良されたのかな -- 名無しさん (2020-01-08 22:13:54)
- 秋元羊介(ヤドリ)、天野由梨(遊園地ガイド)、森川智之(遊園地スタッフ)、佐久間レイ(列車アナウンス)、菊池正美(メルヘンの国の王子)がモブで出てるという凄い映画 -- ななし (2020-02-14 12:50:54)
- 逃がしたヤドカリの残党はどうすんだろ…?このまま放置? -- 名無しさん (2020-02-14 16:10:09)
- ↑仮に天帝が女王アリのようなものだとすれば奴が死んだ時点で絶滅するしかないとか? -- 名無しさん (2020-06-10 11:48:04)
- 背景がせちがらいw -- 名無しさん (2020-08-23 18:54:02)
- BGMにメンデルスゾーンの曲を使ったのは素晴らしい。 -- 名無しさん (2020-08-28 01:06:52)
- 車掌さん、ひみつ道具のミチビキエンゼルに似てる -- 名無しさん (2020-09-06 12:40:10)
- ドッキリとはいえ列車強盗ショーがアトラクションと伝わらず客がパニックになりかけたり、忍者の星の修行がガチ過ぎてつまらないと言われたり、メルヘンの国のグダグダっぷりが -- 名無しさん (2020-09-15 18:55:32)
- ↑続き、過疎化した町のズレた村起こし感があって妙にリアルだと思う -- 名無しさん (2020-09-15 18:57:06)
- ドンとジェーンが早撃ちでのび太が一発しか当ててない(と勘違いされていた)のを「失格だってww」って笑ってたけどお前ら一発も当ててねえだろと突っ込んだ子供は多いと思われる -- 名無しさん (2020-10-14 09:27:04)
- 実際石斧持った人や弓使ってる武将に昔もんとかいったらぶっ殺されると思う。 -- 名無しさん (2020-12-11 21:51:26)
- これ、ボームさんが怪しいと思ったのは自分だけじゃないですよね?(震え声) -- 名無しさん (2021-01-10 21:53:19)
- ↑すまん、あの豚侍を思い浮かんでたから同じく怪しいと思ってた -- 名無しさん (2021-01-10 22:04:53)
- ドラ映画の中で一番印象に残ってる。銀河鉄道とかアトラクション移動用の飛行機とかベアリングロードとか乗ってみたいなーって子供ながらに憧れてた。 -- 名無しさん (2021-01-10 22:37:54)
- のび太がチートも何も、大長編・映画ドラえもんはF先生が『いかにのび太に八面六臂の活躍をさせるか』を前提に書いてるから 夢幻三剣士も創生日記も銀河超特急もそれぞれのび太の異なるヒロイックな側面を描いてるのよ -- 名無しさん (2021-03-31 22:59:08)
- 時代が違うだけでこんなバカにされるかぁ?って思ったけど現実で昭和時代の子供とかに会ったら「スマホ知ってるぅ?」だのマウントとる奴はいそうだなと思った -- 名無しさん (2021-04-01 13:41:11)
- ↑人間は誰も自分が一番下だと思いたくない生き物だからな -- 名無しさん (2021-04-01 13:48:41)
- のび太・ジャイアン・スネ夫はそれぞれ「ノビ・ノビータ」「服部ジャイゾウ」「霧隠スネゾウ」という名で呼ばれていた。アトラクション参加時にそれっぽい名前を登録するシステムだったのだろうか? -- 名無しさん (2021-06-29 21:57:14)
- 幼稚園生の時に見終わった後にヤドリが恐くなったんだよな、いとも簡単に人間に取り付いて操ってしまうのだし。 -- 名無しさん (2021-07-09 20:12:07)
- 映画本編よりNGシーン集が妙に記憶に残ってる -- 名無しさん (2021-09-04 17:43:34)
- 原作からそうだったんだけど、実は最終決戦の決着自体は割とあっさりだったりする -- 名無しさん (2021-09-04 18:04:21)
- 次はこれがリメイクされそう 楽しみだ -- 名無しさん (2021-11-13 18:35:58)
- 当時のCMだと列車強盗のパートを流してたから、実際見るとさらっと終わって「あれ?!」となった ちょっとしたエピソードだと思ってた巻物が最後にキーアイテムになる伏線張りの上手さは流石F先生 -- 名無しさん (2021-12-19 16:30:25)
- ↑CMのドラちゃんの「キップ?いいえ必要ありません、夢見る心があれば良いのです。」が印象に残ってる。 肝心のテーマパークは閉園危機だけど。 -- 名無しさん (2022-03-10 18:31:38)
- のび太の大長編補正が一番上手く活かされた作品だな>西部の星 -- 名無しさん (2022-03-11 03:53:07)
- 今回は舞台が未来のテーマパーク惑星で周りに頼れる大人(ボームさんetc)がいるからドラえもんの活躍も控えめ。 -- 名無しさん (2022-03-28 17:45:31)
- これのNG集を見た事があるがかなり笑ったなぁ。特にのび太のママが宇宙を彷徨ったりドラえもんがセリフ忘れてネコふんじゃったを歌ったりしたのは何度思い出しても笑いが止まらない -- 名無しさん (2022-04-13 20:28:54)
- 劇中では弱点が分かったものの、そうでなければヤドリは歴代でも最凶クラスの敵だったかもしれない。同士討ちという選択ができないドラえもんたちだから特に。 -- 名無しさん (2022-04-13 21:04:10)
- ↑しずかちゃんのヤドリは真空ソープに弱いという発見とのび太の天帝撃破がなければシャレにならない事態になっていた。 -- 名無しさん (2022-04-13 21:09:47)
- 意外と登場ひみつ道具が少ないんだよな。特に戦闘になってからポケット使えなくなったし。 -- 名無しさん (2022-04-14 21:51:51)
- 未来で3日並んだからって何故現代の3日後に帰ってくるのかとか、ドリーマーズランドが誰向けの施設なのかとか、いつもの大長編にある○○使えよってのとは違うところで突っ込み所が多い -- 名無しさん (2022-05-02 15:35:08)
- ボームさんイケボだな -- 名無しさん (2022-05-16 20:44:07)
- 厳密にいうと、この作品に「フワフワ銃」は出てこない。あれは次回作でついた名前だから。 -- 名無しさん (2022-05-16 20:49:03)
- 原作で禁断の星で食事する場面でドラが「どら焼きなんてないだろうね」と言ってるが積まれてる箱の中にどら焼きらしき絵が描かれた物があるんだが。当時のコロコロの読者にも突っ込まれてた。 -- 名無しさん (2022-09-06 19:15:43)
- 西部の星はタケコプターを使うのが駄目でドンブラ粉が良い理由がよく分からんな。ドンブラ粉の方がやり方としてズルいと思うんだが。 -- 名無しさん (2023-03-02 07:44:10)
- ↑本当はダメなのかもしれないな。「バレなければOK」ってやつ(いや、まあ良くはないけど)。実際、強盗ロボットは全員「ドラえもんとのび太が実際に地面に潜る、若しくは出てくる」所を直接目撃できてはいないから、本人が口を滑らせなきゃ誰にも分からないだろう。 -- 名無しさん (2023-03-08 23:45:27)
- ↑2ずるいというか「西部の世界にひたっているのにムード壊すな」的な苦情が入るからダメなんだと思う。他は無双的な使い方しなけりゃある程度は許容されているのかもしれない。 -- 名無しさん (2023-03-09 06:41:13)
- ↑のび太も最終的に銃で決着つけてるしな -- 名無しさん (2023-03-09 06:53:47)
- 禁断の星にあった食料って賞味期限とか大丈夫だったのだろうか? -- 名無しさん (2023-10-15 14:07:58)
- ↑ 現代の缶詰が未来の技術で超グレードアップしたようなもので、賞味期限もかなりのものなのかもね。少なくとも劇中では腹壊したような描写は無いし。 -- 名無しさん (2023-10-15 14:23:41)
- この時の最強のび太も1度ヤドリ操られてるんだよな・・・射撃じゃなくて鈍器で攻撃してたから弱かったけど -- 名無しさん (2023-10-15 15:19:41)
- 真空ソープ本来はどう使うものなんだ… -- 名無しさん (2024-01-21 19:35:24)
- 各アトラクションの調整が微妙にうまくいってないのは元々炭鉱夫達が作ったもんだと思うと妙に納得できる -- 名無しさん (2024-01-21 19:54:36)
- ↑2ソープだし宇宙でも使える石鹸や泡とかじゃない? -- 名無しさん (2024-02-10 11:54:45)
- ヤドリが生態的にかなりやばい存在で、ドラえもんという作品じゃなかったらもっと凶悪な行動を取った可能性があるな。その反面、単純な生身の強さでは間違いなく最弱レベル。これまでの最弱だった小宇宙戦争のピリカ星人以上なのは間違いない。 -- 名無しさん (2024-09-25 11:42:50)
- ↑というかまんまテッカマンブレードのラダムだからな -- 名無しさん (2024-09-29 16:00:14)
- 寄生されてもソープかければ戻るしラダムよりはマシじゃないか? -- 名無しさん (2024-10-05 11:42:55)
- 原作はラストが余韻無さすぎる。映画は上手く補完してたんだな。 -- 名無しさん (2024-10-18 02:07:46)
- 実は機関車はF先生の持っていた模型(乗工社製・仙北ポーター)がモデル。Fミュージアムにその模型からの変更点を説明する設定画があったりする -- 名無しさん (2024-10-27 23:15:11)
最終更新:2024年11月02日 20:22