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アーダン

登録日:2009/08/23(日) 18:00:36
更新日:2024/11/29 Fri 15:42:26
所要時間:約 5 分で読めます





固い、強いってのはいいけど……遅いってのは気にいらねぇな。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に登場するキャラクター。

CV:大川透(FEヒーローズ)


所属:グランベル王国シアルフィ公国
年齢:24歳
クラス:ソードアーマー→ジェネラル


シグルドの家臣で、シアルフィの騎士団グリューンリッターの重騎士。

美形だらけの自軍の中で唯一の強面。
そして印象的な緑色のパイナップルヘアー。ゲーム中の顔グラはよく見ると白目部分が肌色になってしまっている
強面な外見に対し、性格はごくごく普通の常識人。
ユングヴィ危機ではその堅い守備力を見込まれ、シグルドの命で城の守備についた。

力は他のメンバーよりも高めだが、重い鎧を装備している重騎士なため足は遅い。

同僚のアレクに、「固い、強い、おそい!」と言われている。
「たまには出撃させてくださいよ」と自己主張するも全員が揃ってスルー

それ以降の戦いでも前線に赴くことはなく、自宅(城)警備員としてお留守番をさせられた。

だが、きっと彼が立派にお留守番役と乱数調整役を務めているおかげで、シグルド軍は安心して戦いに集中できるのだ。
きっとそうだ。そう思わないとやっていられない。

そんな彼も一度だけ出撃のチャンスが与えられた。第二章『アグストリアの動乱』である。

彼は海岸に立ち寄り、自分を見つめ直してこんな言葉を残している。

「……ああ、さびしい……。
俺はこんなに固くて強いのに、みんなで俺をバカにして……。
せめてアレクみたいに再攻撃できればもう少しは働けるのになぁ……。
そしたら俺にも彼女ができるかもしれんのになぁ……。
ハァ……男はつらいぜ
ん? 何だこの古びたうでわは?
なにか魔法のうでわみたいだが、ちょっとつけてみよう。
ん……むむ……!
な、なんだこの感じは!
おおっ、俺にも追撃の力が……」

ついげきリングをてにいれた!

それが彼の最後の言葉となった。

城に戻った彼にくだされた命令は「ついげきリングを売れ」*1

そしてその後ももちろん彼女はできるわけもなく警備員を続け、主君シグルドが凱旋するからとついていったのが運のつき。
アルヴィスの騙し討ちにあい降り注ぐメティオの中で帰らぬ人となった。
城に引きこもっていたら死ぬことはなかったのに……。


ちなみにたまに事故って死ぬ時のセリフは、

「シグルド様……あなたにお仕えできて悔いのない一生でしたよ」

嘘だっ!!






以下真面目な解説

○初期値と成長率、CCボーナス
ソードアーマー LV3
HP-36(90)
力-13(50)+1
魔力-0(5)
技-5(10)+1
速さ-4(20)+2
運-3(10)
守備-13(40)+2
魔防-0(5)+3
移動-5
武器レベル-剣B→剣A槍A斧B弓B
血統-なし
スキル-待ち伏せ(CCで大盾)

初期値はHPと力と守備が高めな一方でそれ以外が低いという良くも悪くもアーマー系の王道。
独自の出撃システムを持つ本作においてもかなり使いにくいタイプのユニット。経験評価狙いや縛りプレイ以外でのレベル上げは中々にしんどい。
序章開始時の面子が足りない時以外は彼が城を守る必要はないのだが、なにぶんこのゲームはマップが広いので長距離を移動させられるシステムである。
それに加えて自軍に騎馬職が多いため、どうしても前線にたどり着くのが遅れがち。
そもそも「村を守る」「同盟軍や市民を助ける」「アーチや遠距離魔法が相手の時は撃たれる回数を少なくする必要がある」といったシステム上、素早い進軍が求められるため移動力の低い歩兵ですら評価が低くなるゲームで、その歩兵よりも移動力が低いというのはさすがに厳しい。
そしてたどり着いたとしても再攻撃系のスキルを持たないため、取りこぼしくらいでないと倒せない。つまり「そもそも戦いの場に赴かせること自体が手間」。

能力的にもHPや力、守備が上がりやすい代わりに技や速さ、幸運はイマイチという典型的なパワータイプ。
雑魚に必殺を出されない代わりに波状攻撃を仕掛けられるため、基本回避・自軍フェイズで大掃除・時には地雷戦法となる聖戦の系譜では華やかな活躍は期待できない。
主力である騎馬系は戦闘後の再移動までできるのでさらに進軍速度で差をつけられる。

ちなみに序章で言いつけを破って序盤からヴェルダン兵と戦うとあっという間に殺られる。
彼らが使う鉄の斧は本作では銀の剣に匹敵する威力があるため、いかに重騎士と言えど何発も耐えることはできない。
命中率こそ低いが鈍足なアーダンでは剣の軽さと3すくみ補正があっても5割以上の確率で被弾してしまう。
剣と斧の重量差により攻撃速度ではアーダンが大幅に上回るが、追撃が専用スキルを持つユニットの特権化したせいで前作のような再攻撃を出せない哀しみを背負っている。

このように戦場に辿り着けない・辿り着いても大したうま味がないため、経験値の取得は闘技場頼みになりがち。
そして闘技場だけでは経験値が足りず、だんだん勝てなくなって闘技場でも経験値を稼げなくなり……。
第一章の中盤ではハイライン軍に本城を攻め込まれる機会があるが、クロスナイツに手柄を横取りされてしまうし、相手がLv1ばかりなのでハイエナする旨味すらない。
第二章の中盤ではフュリー隊が攻めて来る機会があるため、あらゆる情報を遮断した初見プレイ時はもしかしたら「追撃が出せない」「育ててない」などの理由で役に立つかもしれないが、こんなもんはまったくフォローにならない。

序章でゲラルドをチクチク刺したり、このゲーム特有の「部隊の数が減ると城に戻って増援を引き連れて戻ってくる敵将」を使ったレベリングなどで無理やり鍛え上げれば壁役や削り役としては使える。
しかしいくら乱数調整を完璧にして育てても、移動の遅さ、能力上限の低さ、魔法への弱さ、山の越えれなさ、攻撃回数の少なさはいかんともしがたい。
このゲームには「体格」など、重さを軽減するシステムがないため、速さの上限が低いキャラはそれだけでかなり割を食う。
山を越えられないという性質は致命的であり、4章ではこのせいで後半の城にたどり着くためにはレスキューの杖*2かワープの杖が必須*3という、燃費が悪いを通り越して本末転倒なことまで起きてしまう。
せっかく育てても戦場に赴けないことすらあるのだ。

ジェネラルになるとレベルの確率で攻撃を無効化するスキル「大盾」を習得し耐久力がさらに上昇、苦手な魔法攻撃からも生存しやすくなる上、剣・槍・斧・弓と物理武器4種を使用できるようになる。
しかも武器レベルがなかなか高いので、強い武器、特に「待ち伏せ」との相性がいいゆうしゃ武器などを持つことも可能。
こう書くと一見大器晩成型っぽいため、『聖魔の光石』や『暁の女神』のアーマーのようにCC後は大活躍できると思えるかもしれない。
しかし本作ではそれよりも素のステータス(特に移動力)の差の方がよほど重要であり、上述の欠点は据え置きなのでぶっちゃけ大したメリットになっていない。
本作は剣の性能が槍や斧より際立って優秀なので、たとえ3すくみを考慮しても剣とそれ以外を使い分ける利点が少なく、「大盾」も所詮確率発動なので素早く回避率に優れるキャラの方が信頼性は高い。
弓兵として使うなら取り柄である守備の高さは活かしづらいし、再攻撃系のスキルがないこと、命中率の低さ、そもそも移動力が低いといった短所の方が目立ち適性は最低レベル。
剣以外の武器が余っているならそれらの武器の専門の使い手や、なんならマスターナイトのラケシスに回した方が活用できる。
杖振りだけで育てられるラケシスと違いアーダンはアンバランスなステータスで戦闘経験を積む必要があるのに最終的な能力でもかなり劣るので報われない。
ついでに斧と弓の武器レベルはBという関係上、ラケシスと違って銀の斧と銀の弓を使えない。
追撃リング・レッグリングに加えて銀の剣やキラーボウ、勇者シリーズといった強力な武器を持たせれば十分活躍できるが、言うまでもなく他のキャラに回した方が便利。というかそんなもんジャラジャラ持ってたら誰だって強い。

特に彼の頑張りによって手に入る追撃リングは『アーダンの速さでは使いづらく、即座に売って別の人が入手した方が使いやすい』と語られることが多いのは事実なのだが、
このゲームでは「剣や風魔法は軽い、槍や雷魔法は重い、斧や炎魔法はかなり重い」と武器の重さに露骨な差が存在するため、
剣を装備して槍や斧を相手にすればアーダンでも大半の相手に追撃ができる。魔法を相手にするのは無謀なのでやめておこう。
追撃リングはここでしか入手できないレアアイテムで、これを持てばユニットの使い勝手が劇的に変わるアイテムなのでアーダンを二軍落ちさせた人でも絶対に入手すべし。
アーダンですらこの通りなので、レヴィンやノイッシュといった「追撃」を持たないためにかゆいところに手が届かないユニットに渡すと劇的に使い勝手が変わる。
ちなみに会話の内容に矛盾が生じるため、この時までにアーダンが結婚している場合はイベント自体が発生しない。ここまでに絶対に誰ともくっつけないようにしよう。そんな酔狂なことをする人自体稀だが。

総じて、見返りが皆無とは言わないが、頑張って育てる必要があるのに頑張って育てるほどの価値がない。
よって乱数調整用警備員が一番適役。ただし彼が自軍にいる親世代では、城に守備ユニットを置く必要性はほとんど無いのだが。

種馬としても、聖戦士の血はなし、成長率も特に優れてはいない。
数少ない長所である力・守備の高さとスキルの待ち伏せを重視してさえ、ネールの血やエリートを持つレックス
剣の引き継ぎを重視しても太陽剣を持つデューや月光剣&オードの血を持つホリンと、どこを取っても誰かの劣化感が否めない
特にレックスはスキルも待ち伏せ+エリートな上に成長率も全て上という、装備の違いこそあれど父親としては完全にアーダンの上位互換*4
一応剣・槍・斧・弓の4種を引き継げる唯一無二の特徴があったりするが、槍と斧はそもそも受け取る子供がいないので利点になっていない。
預かり所のお姉さんでも狙ってろなどというネタまで…攻略本でも「誰ともくっつけない方がいい」とまで書かれてしまうほど。

それでもリア充にしてやりたいと思うなら、適役は夫婦の会話もあるアイラ
アイラは成長率とスキルが優秀過ぎて、ぶっちゃけ誰と結婚しても強い子が生まれるのでアーダンが親でも大丈夫という理屈。
実際、アイラには不足気味な力・守備を補えるので、「レックスの方がいい」というだけで決して悪くはない、というか変に耐久面を捨てた尖ったキャラと結婚させるよりもむしろ安定性が高い選択肢だったりする(使う利点があるとは言っていない)。
そして男勝りなアイラが作中で唯一女としてデレる。ここまでくるともはや烈火19章異伝並の隠し要素レベルである。
フュリーとも夫婦の会話はあるが、息子のセティ*5との相性が悪すぎるのでおすすめできない。「アーダン親のセティはホーク(代替キャラ)より弱い」という意見も多いほど。
夫婦会話はアーダンの「漢」としての一面を見ることができる非常にかっこいいものなだけに残念すぎる。

他にはそれなりに職種スキルでカバーできるブリギッドや、
待ち伏せ+怒りを期待してのティルテュも候補*6だが、追撃するにはリングが必要な点に注意。

結局どの組み合わせにしても、武器継承以外の面ではレックスの完全下位互換というのが響く。
戦略面から見て結婚させるメリットとしては、レックス以外にも『待ち伏せ』持ちの父親が欲しい時(例としてはレックス×ティルテュ、アーダン×アイラの同時成立等)、
アーダンが平民であるためパティ、ティニーの父親となった際にエンディングで嫁入りできることくらいか。*7

なお、彼が結婚すると最終局面の5章で特定の場所に待機すると隠しイベントが発生。
結婚して子供も生まれ、家族のためにも死ぬわけにはいかないと奮起する。そして傍に落ちていた古びた書物を発見、内容はまるで理解できなかったが、何故か技が5上昇する。
元が低い上に物語も最終局面であるため使い勝手が劇的に変わるわけでもないというのが実情。ほぼ息子への継承ステ用。
この時のアーダンの独白は非常に格好いいのでアーダンファンには必見。追撃リング発見時にぼやいていた頃とは別人である。

総じて不遇。単に「育たない」「他に強いキャラがいる」「運用はできないことはないがピーキーすぎる」という他のイラナイツに比して、
システム的に使うメリットがまったくないというか、極端に重用すると詰むことすらあるというしょうもない男。
そしてイケメンと美女だらけの中で浮いたこのコワモテ顔。単に悪人面というだけのガンドルフよりも不細工かもわからない。
イケメンと美女が育つ」というFEの(かつての)伝統を反面教師的に示してくれるキャラの中でも最たる例であり、この伝統を語る際には聖戦の系譜から絶対に引き合いに出される。

そんな彼だが普通にプレイする分には不遇なことが決まりきっているため、ネットやアンソロなどでネタにされることが多く、聖戦一のネタキャラとして愛されている。アーダン親でショックを受ける息子とかそんなネタばっかだけど……。
というか、聖戦の系譜なんて興味がないという人ではレヴィンとアレクの区別も怪しくなる中、一人だけ強烈に浮いた謎の緑のブサイクの存在は強烈に覚えてしまう。MAJOR2ndの関鳥星蘭みたいな枠。
何より彼は平民なので聖戦特有のヴェルトマーやらバルトやらという複雑な固有名詞の説明が不要、独身のまま終わっていくことが圧倒的に多いのでカップリング論争なども絡まないので出しやすい。
そのためそのネタ人気や外見の強烈さも相まって、最近では、FEシリーズの続編や外伝などで聖戦の系譜に触れられる際にほぼ確実に登場するという独特の地位を持ったキャラになりつつある。発売当時に誰がここまで出世すると思っただろうか……。
「聖戦の系譜は知らないけどアーダンは知っている」という声がヒーローズ参戦からも増えてきている。

風花雪月の方のクロード役の豊永利行が、彼を不憫に思い過去にアーダン縛りをやろうとしたけど2章で挫折した事がある。諦めんなよ!!*8


余談だが、彼の白目の色はなぜか肌の色と同じである。
アーダン「塗り忘れっすかwwww」

アーダン「追撃リングっすか? なんかレヴィンとかいう奴に取られちゃいましたよwwww」

シグルド「アーダン、山越え出来たら使ってやるよ」
アーダン「ちょwww知ってて言ってるんすかwwwww」

アーダン「え? やっと闘技場使わせてくれると思ったら、さっさと負けろ? wwwww乱数調整っすかwwwサーセンwwwwww」


小説版では誰とも結ばれずに独り身で終わってしまう。
バーハラの悲劇では敵の大群に突撃しようとするアレクとノイッシュを

「おい、俺を置いていくなぁ!!」

と必死に追いかけるコミカルな一面が見られるのだが…その後は生死不明となっている。







〜アー様の華麗なる最新情報〜

気づいてる・気づいてないエムブレマーの方々、お待ちどうさまでした。

この度アーダンさん、『ファイアーエムブレム 覚醒』にて配信されました!!
しかも今回は自宅警備員じゃないと噂されています。


しかし、序盤のレベル上げや支援上げのために多くのユーザーから狩られている模様。
20年近くたった今でもアー様は一級乱数調整士として現役なのである……。



聖戦初収録の6弾で登場。
ただし、下級職はスターターデッキ限定カード、上級職は大会参加賞のプロモパック収録という妙にアクロバティックな収録方法になっている。
下級職は「城の守り アーダン」という哀しい名前以外にあまり特筆すべき点はなく、スターター限定でこれだけ入れられても困るのだが、上級職版はネタ全開。
固い!強い!おそい! アーダン
スキル
固い!![常時型]
このユニットが<魔法>以外に攻撃されている場合、このユニットの戦闘力は+20される。
強い!![常時型]
自分のターン中、このユニットの戦闘力は+20される。
おそい!![常時型]
自分のターン中、このユニットは全く移動できない。
「固い!!」はアーマー系ユニットの標準装備スキルである「重装の心得」と全く同じ内容で、「強い!!」も見ての通りシンプルな効果。
最大のツッコミどころは「おそい!!」であり、ルール的に全く意味のない「全く」という強調が行われている。
なお、「自分のターン中に移動させられない」という効果は「致命的ではないが馬鹿にはならないデメリット」であり
普段はあまり気にしなくてもいいのだが、相手のターン中に相手のスキルで後衛に移動させられると、普通の方法では前衛に戻せないので後衛で棒立ちになる。*9
それ以外は良くも悪くも「コストの割にいくらか殴り合いに強いユニット」であり、愛を込めれば戦えなくはないというある意味原作通りの強さ。
また、19弾では「固い!強い!勇ましい! アーダン」という新たな上級職カードが登場。
称号の通りおそい要素は消滅しており、代わりに追撃リング(攻撃で相手主人公を撃破すれば1回ノーコストで再行動できる)を獲得している。



事前告知もなく、シグルド達と共に外伝に登場。唐突すぎて暫くトレンドに名前が載っていた。
ヴェロニカには固くて強いが、遅い子なんだからと呆れられていた。
シグルドに置いて行かないでと告げたが、全員参加のはずの最終マップではアーダンだけいなかったので、多分シグルドに置いて行かれている。

その後、少し間をおいて10月開催の戦禍の連戦の報酬キャラとして実装。
武器に『勇者の剣』、奥義に1距離攻撃のダメージを軽減する『大盾』、
BスキルにHPが一定の数値以上の場合に絶対追撃する『追撃リング』、Cスキルに2マス以内の味方の守備をアップする『守備の大紋章』を持つ。
ステータスはHPと攻撃と守備こそ高いが、速さと魔防は完全に捨てているというまさに二つ名を体現したものとなっている。

パッと見は初期から実装されているドーガと同じく勇者装備の剣重装ユニットだが、注目すべきはBスキルの『追撃リング』
ゲーム本編でもアグストリア侵攻の際に立ち寄った浜辺で拾う事が出来るコレは、先ほども述べた通り一定のHPがあれば「 絶 対 に 」追撃を行うという非常に強力な代物。
さらにこの効果、アーダンがデフォルトで所有している勇者の剣の追撃とも効果が重複する。
これが意味することは、アーダンが自分から攻撃した場合に限り、相手を絶対に4回攻撃する事が出来るのだ。
アーダン自身の能力値も攻撃と守備に偏りまくった一点突破型のため、物理相手ならタイマンであれば相性上は不利な相手だろうが構わず滅多斬りにしてしまう。
その姿は本編でも恋人会話のあるアイラの流星剣を彷彿とさせる。OPのデモで彼女から食らった事で体で覚えたのだろうか……?

追撃リングは固有スキル故に「継承不可能」なので、レヴィンに取られる心配もない。よかったね!アーダン!
取られてこそアーダンだろ!と思うかもしれないが、ラインハルトなど渡すとまずい連中が多すぎる。


弱点は言わずもがな、壊滅的な速さと魔防の低さ。特に速さはLv40まで育成しようが16までしか伸びず、
勇者の剣を持っている場合は11とギリギリ二桁には乗っているが、これまで全キャラ中ワーストだったラインハルトに素で追撃をもらう数値というぶっちぎりの最下位。
(そもそも彼がラインハルトに殴られたらまず間違いなく助からないけど)
魔法ユニットの攻撃範囲に入ってしまったら例え有利な緑魔でも即死は免れないので、絶対に範囲に入れないか、思い切って接近してしまおう。

また他の弱点に、ヒーローズでの勇者の剣は反撃時には2回攻撃ができないので、攻め性能に比してカウンター性能は低いという点もある。
Bスキルにリングを入れるという事は必然的に『守備隊形』といった防御用スキルを使えない事になり、ヘタすると剣攻撃でですら手痛い一撃を貰いかねない。
なのでいっそ他の剣(守りの剣等)に変えて受け性能に特化するのも一考の余地あり。
敵の攻撃さえシャットアウトできれば『追撃リング』である程度以上の攻撃性能は確保できる。

総じて「殺られる前に殺る」を体現したような、クセは強いが非常にらしいユニット。
同じ赤の重装には大英雄戦で配布された同じく攻撃偏重型のゼフィール、同時期に戦禍の連戦で実装されたデフォで全方位反撃の漆黒の騎士など強力なライバルが多いが、
まさか彼がそれらと肩を並べても全く見劣りしない程のユニットになるとは聖戦の系譜当時からは考えられない大躍進と言えるだろう。
明らかに原作より盛られている強さなのだが、ブーイングが飛ばなかったのは配布だからなのか、アーダンならと許されているからなのか。

他のキャラと比較しても非常に濃い絵柄のイラストで初見のインパクトも抜群。ちなみにイラストは添田一平氏。
カッコいいぞ!アーダン!目の塗り忘れもバッチリ再現だ!

ちなみに声をあててる大川透氏は、今作でヴァルターを演じてる他、覚醒のマイユニットの声俺2も演じてる。


…そして時は流れ2021年1月8日。アップデートにより遂に専用神器『アーダンの固剣』が実装された。
効果は『攻撃力10 2回攻撃(敵から攻撃された時も2回攻撃)』
ネックだった「基礎攻撃力の低さ」と「受け時の火力不足」を完全にカバーできる効果である。

更に特殊錬成を施すと『戦闘開始時、HPが50%以上なら攻撃+4、守備+6。かつ敵の奥義発動カウント-1』
つまり有り余る体力がある内は攻めだろうが受けだろうが、

問答無用で物理強化!キャンセル効果!トドメに2回攻撃!

という重装スキルにありがちな、あちらをたてれればこちらがたたず、というジレンマを回避できる欲張り仕様である。
おかげでAスキルもBスキルも自分好みにカスタムしやすい。勿論専用スキル『追撃リング』との相性も良好。

更に「ロキの盤上遊戯」という彼にうってつけのコンテンツが登場。
これはキャラを揃えるとボーナスが加算され、最終的にHPの残量で順位に関わる得点が決まるというもの。
そして、HPと守備がダントツで高い彼はHPの残量がかなり残りやすく、高得点を狙うのに非常に有用なのだ。
更に配布対象で聖杯を使えば誰もが手軽に入手できるので、他のステータスが高い重装キャラよりも圧倒的に入手のハードルが低い。


初登場から四半世紀、彼の個性はヒーローズにおいて遂に実を結んだのである。
もう彼がお城で留守番をする時代は完全に終わったのである。魔法防御?忘れろ

台詞

  • はぁ、わかりました。そんなら、取りあえず守備に上がります。でもたまには私も出陣させて下さいよ。
  • ふうっ、疲れたぜ。この鎧は重くてたまらん。
  • おっ、嬉しい事を言ってくれる。俺もよ、アイラは女らしくて好きだぜ。
  • まあ、最後ぐらい俺にも言わせてくれよ。アイラ……愛してるぜ。
  • ……こんな俺でも結婚して子供もできた。これからは家族の為にも頑張らねば、まだしばらく死ぬわけにはいかんな……。
    ん? 何だこの古びた本は? なにを書いているのかちんぷんかんぷんだぞ……。
    ん……むむ……! な、なんだこの感じは! 五感が研ぎ澄まされていく……。
  • 元の世界ではいろいろあったが…俺はただシグルド様にお仕えするだけだ。最後の時までな。
  • はあ……どうしていつも俺はみんなに置いていかれるんだ。いや……わかってるんだ……鎧が重すぎて足が遅いせいだってな……。
    だが俺は重騎士。この分厚い装甲でみんなを守ることが役目だろ? その大事な役目を捨てるわけにはいかない。
    だから、これでいいんだ。俺の愚痴を聞いてくれてありがとな。お前のおかげでなんか元気出てきたぜ!



もちろんさ
やっとアニヲタwikiみたいな暇つぶしの手段を
見つけられたのに死んでたまるか!
この戦いが終わったら
一緒にアニヲタwikiへ行こう
二人でくだらない項目でも追記・編集しようぜ

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最終更新:2024年11月29日 15:42
添付ファイル

*1 測ったかのように「連続」「必殺」ときて「追撃」がないレヴィンに渡すことで立派な強キャラが誕生するという…。

*2 4章までに入手する方法はエーディンとアゼルのカップリングを成立させることのみなレアアイテム

*3 今作のワープは「制圧した城(拠点)へ移動できる」というものであり、使用する場合はほぼ敵将の撃破が必須となる。

*4 レックスに対する唯一の利点としては斧は引継ぎ不可のため、剣の引継ぎが出来ること…なのだが、それもセリスをはじめ他のユニットに引継ぎ用の武器を持たせて中古屋で交換するだけで済んでしまう

*5 後世では「フォルセティが本体」みたいな印象だろうが、そもそもセイジというクラス自体がかなり強いので重要視される。特に「ライトニング」はそれだけで起用理由になる。神器が本体のキャラとは違うのだ。

*6 魔力こそ伸びづらいが、CC後に剣を装備可能なため開き直って物理で運用することも可能。非常にピーキーな性能なのは事実だが

*7 両親がともに貴族の場合、父親の家督を息子が継ぐ関係上、母親の家督は娘が継ぐことになり、娘が結婚していても相手とは離れ離れになってしまう。細かい話かもしれないが、「聖戦」の話と合わせてそういった家督に関する部分を拘るプレイヤーも多いのである

*8 別のサイトで行われていたアーダン縛りでは、アーダンにのみ経験値を集中したことで「アーダン以外では山向こうのボスを撃破できないが、そのアーダンが山を越えられない」となり4章で詰んでいた。さらに昔にあった「アーダン1人クリア」という企画では、山越はレスキューの杖で解消して乱数調整に仲間を闘技場で戦闘させており、「厳密には1人クリアではない」と本人も認めていた。こちらはバーハラの悲劇まで完走している(「二度とやりたくない」とコメント付きで)

*9 前衛が全滅した時に後衛が前衛に引きずり出される「進軍」ルールを起こせば復帰できるので、完全には詰まない。