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ラインハルト(FE)

登録日:2011/12/21(水) 21:12:51
更新日:2024/11/12 Tue 08:18:51
所要時間:約 11 分で読めます





これも運命か……許せ……。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

概要

『ラインハルト』とは、ファイアーエムブレム トラキア776に登場するキャラクターである。
クラスはマージナイト。


第1回英雄総選挙総合部門584位、第2回英雄総選挙男性部門5位。総合部門11位、第3回英雄総選挙男性部門8位。総合部門18位、第4回英雄総選挙男性部門16位。総合部門37位。
ツンツン回数ランキング6位

フリージ家に仕えており、雷神イシュタルの副官を務め、文武両道に秀でた人格者。
イシュタルや妹のオルエンからの信頼は厚くイシュタルからは聖なる剣を賜るほどだが、ケンプフのようにその才能を妬む者もいる。
彼自身の武人としての実力も高く、「トードの再来」とまで謳われている。

幼少時からイシュタルの守り役を任されており、彼自身もイシュタルに特別な感情を抱いている。
とは言え自身の気持ちについては一切口には出していないはず。

ユリウスには気持ちを悟られており、そのために疎まれている。
本来はイシュタルの守り役なのにリーフ軍の前に立ちはだかることになったのはそのため。
「次目の前に現れたら殺してやる」とまでイシュタルに話しており、どれだけユリウスにとって鬱陶しかったのかがうかがえる。
ユリウスならばあっさり殺してしまいそうな気もするが、そうしなかったのもイシュタルの気持ちに免じてのものだろう。
その後の彼の運命からいずれにせよ運が良いとは言い難いが。

こういった経緯で、22章でリーフたちと対峙。
城門を守るコーエン、軍師サイアスとともにトラキア大河の向こう岸でリーフたちを待ち受け、渡河を終えた彼らの退路を断った上で襲い掛かる。


最近よく勘違いされているようだが、仲間になりそうでならない枠の敵将。
暗黒竜のカミユ、聖戦のイシュタル、封印のゲイル、聖魔のセライナなどの系譜。


性能

  • ステータス
マージナイト LV20
HP-48
力-13
魔力-20
技-15
速さ-14
幸運-18
守備-12
体格-15
移動-9
武器レベル-剣A炎A雷A風A

ガルザスと並び、トラキア最強レベルの能力を持っている。
サイアスが突出した指揮レベルによる凶悪さなのに対し、こちらは総合力の高さによる強敵と言えよう。

スキルは連続・突撃・待ち伏せ・大盾の4つ。
前作ならいざ知らず、トラキア776でこんなスキル山盛りのキャラは味方を含めて非常に少ない。
フリージ名物の怒りを持たないが、待ち伏せ+ダイムサンダがとても強力。
地味にFE史上初の「大盾を持つ非アーマー系」キャラ。アーマーのダルシンがどうあがいても習得不可なのに

また、再行動5と指揮官5まで持っている。
彼の登場シナリオはあの悪魔軍師サイアスが敵として登場する他、シナリオボスであるコーエン(サイアスの祖父であるバロン)まで指揮レベルを持っている。
そのため、トータル指揮レベルはなんと19。
このゲームでは指揮レベル1ごとに命中・回避に3%の補正が入るため、彼を含めた全ての敵ユニットに57%の命中・回避補正がかかる。
下級職やアーチがこれまでじっくり育成したキャラたちにやたら攻撃を当ててくるという、非常に理不尽なマップ。
その〆とばかりに精鋭部隊とともに城門の前で待ち受けているのがこいつ。

カンストしているステータスは魔力のみだが、ラスボスや下手な魔戦士なんかよりよほど凶悪な敵である。

  • 所持品
ダイムサンダとマスターソード、きずぐすりを持っている。
特にダイムサンダは2回連続攻撃が可能という、勇者のエルサンダーともいうべき性能を持つ壊れ武器。
スキルの連続と突撃により、ひどい時は計8発の雷を受けるハメになる。
しかも待ち伏せによって、こちらが攻撃しても確実に雷を2発落としてくる。
たとえ追撃されなかったとしても、魔力20から繰り出されるダイムサンダは魔力の低いユニットが受ければほぼ死亡。

また、ダイムサンダの陰に隠れがちだがマスターソード(勇者の剣の亜種)による直接攻撃も非常に危険。
ダイムサンダは魔法攻撃である為、重さを体格で軽減出来ないので攻速は2にまで落ちるのだが、こちらは普通の武器なので重さ15をちゃんと体格でカバーしてしまう。
つまり、彼の速さ14がそのまま攻撃速度になってしまう上に回避率まで高くなる。
そしてこちらも当然のように2回攻撃になっており、もしも追撃を受けてしまう場合最大で16回斬りかかってくる。
魔法系ユニットに有効なはずのサイレスを使うと、状況によっては逆に危険になりかねないという無茶苦茶なキャラ。

このような狂った攻撃性能に加えて、ダイムサンダの弱点である「体格が適用されないので回避率が落ちる」という点を大盾でカバーするので攻撃が通りづらい。
何とか仕留めようとしたユニットの渾身の一撃を防がれてそのまま返り討ちにされる事もザラであり、
前述の合計57%もの指揮補正と25%の再行動で、本気でこちらを殺しにかかってくる。

当然ながら彼が引き連れてくるゲルプリッターの皆様や他のフリージ兵にもちゃんと指揮がのっており、
更に河を渡ったタイミングでかかっていた大橋を落とされてしまい、逃げ場のない状況で戦うことになる。
更にサラに、サイアス、コーエン、モブプリーストが各種状態異常杖をもっており、すぐに手を打っていないと最大で12名も行動不能にされてしまう
プリーストはこちらもサイレスで無力化してしまえばいいのだが、コーエンは城にいる為シーフの杖しか効かず、サイアスにいたってはなぜか杖が全く効かない(対象に選べない)。
一応盗賊で盗む事は出来るがワープ、レスキューの杖がないとそれも困難。

そしてきずぐすりなのだが、このゲームのきずぐすりは他作品の「とっこうやく」と同じ効果。

このように無策で挑むと徹底的に壊滅させられてもおかしくない布陣となっており、
ラインハルト本人の強さも相まって正攻法ではFEシリーズでも屈指の難関マップ(おそらくノーマルモード限定なら全ゲーム中でも最難関)となっている。
……ハズだった



  • 欠点
……というか、彼の不幸はトラキア776に出演してしまったことだろう。
このゲームの制圧マップは「ワープの杖で精鋭兵を送り込んで敵将を撃破し、続けざまにリーフを送り込んで制圧」という方法で1~2ターン攻略が可能。
つまりラインハルトと戦わなくてもクリアできてしまう。
正攻法で攻略すると上述の理不尽仕様のせいで手ごわいというより「やってられない」となる22章だが、この方法を使うと非常に簡単になるので熟練のエムブレマーでもほぼこの手段を用いる。
というか高ランク狙いだとクリアターンの都合でこの方法しか選べないため、早解き勢だと「今まで何周もしてきたが、ラインハルトと戦ったことはその1割以下」なんて人もざらにいる。

ラインハルト本人を対処するのも割と簡単。
聖水等の魔力補正が必要ではあるが、シーフやスリープの杖を使えば簡単に無力化できてしまう*1
こうなってしまえば前述のダイムサンダやマスターソードも、オルエンの貴重な武器となるだけなのだ。もちろん体格が育ったリフィスやラーラで武器を強奪するというプレイも可能。
サイアスも条件を満たせば帰ってしまうため、フルスペックで真っ正面から戦うことはあまりない。
まぁ命中回避に50%以上も補正のかかったラインハルトと戦いたいなんてのは、相当な命知らずか筋金入りのMブレマーしかいないだろうが……。

さらにラインハルトはオルエンに対して攻撃を仕掛けてこない。さらに会話することが可能で、仲間にこそならないが代わりに「聖なる剣」という武器をくれる。
これが騎兵に特効、魔力に補正、2回連続攻撃というとんでもない特性を持つため、ラインハルトと戦うにはうってつけである。
しかも敵味方に分かれているのにオルエンに支援効果まで与えてくれる。まるで殺されたがっているみたいだぁ……。
あくまでラインハルトから仕掛けてこないだけであり、反撃はしてくるので要注意。専用武器が非常に強力なオルエンでも、育っていなければラインハルトに返り討ちにされる。
この正攻法では直接兄を殺してしまう非情な戦いとなってしまうが、後日談において「兄ラインハルトを思うときその哀れさには怒りを覚える」と語られているのは、
こういったプレイ面においてまるでオルエンに殺されたがっているかのような要素もあるのだろう。

しかしこれはあくまでも製作者側が用意してくれた抜け穴のようなものだし、「イリオスを選んだのでオルエンが仲間にいない」「オルエンが死んでしまった」という状況も考えられる。
その場合でもラインハルトにバサークをかけるとゲルプリッターを勝手に壊滅させてくれる
たまにしぶとく生き残った兵からHPを半分近く削られたりもするが、だいたいコーエンのブリザード*2で眠らされて無力化される。
このように抜け穴はかなりたくさんある……というか「抜け穴を突いてもらう」ためのギミックボスといった感じのボス。戦うことが必須じゃないからこんなに強いとも言える。

もし抜け穴を突かずに正面切って倒すというのであれば、スキル「見切り」「月光剣」などを持つキャラなどをぶつけて倒すことになる。
代表的な対抗策がアスベルで、風魔法が魔法の三すくみを持つ点を利用してさっさとグラフカリバーで切り刻んだり、ブリザードを当てて眠らせたりということを狙う。
聖水などで魔力を補強して「かぜの剣」を装備したユニットに相手をさせるというのも考えられるし、マリータの剣を装備させて見切りをつけたマリータをぶつけるというのもあり。
ただしぶっちゃけこんな七面倒なマップの後半でリスクをおかす必要なんてどこにもないため、よほど酔狂なプレイでもしない限りは上述の抜け穴を突かれる。

ちなみに騎兵ユニットなので通常の手段での捕獲は出来ない(騎兵は捕獲の際に体格20として扱われる)。
それでも捕獲したいのならばスリープの杖やブリザードなどで眠らせて馬からおろす必要がある。
解放したら「……また会おう……」と再会を約束しながらも行方不明となる
だが絶対に殺さなければいけないわけではない為、彼に思い入れがあるのであれば挑戦するのも悪くはない……
というか盗賊が育ってなくてもダイムサンダを入手できるので、全然アリな選択肢である。


と、ここまではぶっちゃけ「トラキア776におけるとんでもなく強い敵」であり、それ以上の存在ではなかった。
ストーリーにもそこまでがっつり絡むキャラでもないため、他作品でいうとロイドやアーヴのような枠。
あるいはメング・ブレグ・メイベル三姉妹、マクシム、パブロのような「そのやりすぎな強さから非常に印象に残る敵」という役回りである。
どれも作品をプレイしていなければ名前だって知らないだろう。
トラキアプレイヤーにとってはそんなキャラだったどころか、ろくに戦わずに対処できる分彼らよりも格下だったのである。しかし……



私はフリージの騎士ラインハルト。

ご命令とあらば、我が雷の魔道で敵を撃ち滅ぼしましょう。

雷神の右腕 ラインハルト




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2017年2月下旬より妹オルエンとともに主人公やヒロインを差し置いて参戦。絵師はcuboon氏。
青属性の魔法・騎馬ユニット
原作では敵専用キャラであるにもかかわらず入手の手段が大英雄戦ではなく召喚からとなっている。

ヒーローズで演じた利根氏は他にもリフバアトルも演じている。
リフは無・バアトルは緑、そしてラインハルトは赤・青の二種がいるので、声優統一パはバランスがいい。
なお利根氏は通常ラインハルトと絆支援を結んでいる。


さて、そんな彼の評価だが……、


強い。


この一言に集約される。

武器スキルは自分から攻撃した時、2回攻撃、速さ-5『ダイムサンダ』
Bスキルは自分のHPが75%以下で、敵から攻撃された時、先制攻撃の『待ち伏せ3』
Cスキルは周囲2マスの味方騎馬は、戦闘中、攻撃、速さ+4の『騎刃の紋章』

彼の強みの大半を占めるのが、専用武器の「ダイムサンダ」である。
この武器は原作よろしく「勇者の○」と同じ先制2回攻撃を持つ射程2魔法であり、自分から攻撃を仕掛けることで相手の反撃の前に2回攻撃を叩き込めるのだ。
デメリットも勇者シリーズと同じ速さ-5の補正だが、もともと鈍足な彼には大した痛手にはならず、そもそも先手を取って最初の2発で倒しきるのが前提であればデメリットにすらならない。
素の攻撃は41と低いが、魔防の低い相手にはダイムサンダによる2回攻撃で反撃を許さずに倒しきれる。

また、パッシブBに待ち伏せを覚えており自身のHPが減っている時に敵から攻撃されると先制攻撃できる。
ただし、待ち伏せ発動時は自分から攻撃した事にはならないため、ダイムサンダをもってしても1回攻撃にとどまる。
そもそもが反撃を受けないよう立ち回りたいユニットのため正直相性が良いとは言えない。
保険としてあったらちょっと安心程度なので、さっさと他のスキルを継承してしまうのが吉。

そのあまりの強さから、ファンからは「ヤクザ」*3「突然のダイムサンダ」*4の愛称とともに恐れられているほど。
2019年に実装された初心者向けの ホームガイドミッションでは最初に配布される星5キャラ にもなっており、条件の都合ですぐに手に入る。
登場時から初期環境の中心に居座り続け、その機動力とダイムサンダの連撃で数多のエクラの戦いを支え続けてきた実績もあり「FEHの主人公」「FEH界のガブリアスとも言われたりしている。
本作で彼を知った海外勢からも非常に人気が高く、ヤクザと呼ばれているが、そもそもヤクザネタの始まりは海外からだったりする。

…さて、ここまで彼の強さを書き連ねてきたが、もちろん弱点も存在する。
それは「受けが非常に弱い」こと。
前述の通りダイムサンダによる補正で速さが極端に低いため殆どのキャラに追撃を許してしまい、
守備も魔防も被追撃込みで受けきれるほどの高さではないため、相手の攻撃を許せばあっさりと落ちてしまう。
とにかく相手からの攻撃を許さない立ち回りと位置取りが重要であり、それを怠ればいとも簡単にやられる。
運用の際は再行動スキル、「引き戻し」「引き寄せ」や「入れ替え」などといった補助スキル持ちのメンバーと併用してヒット&アウェイを心がけたいところ。

余談だが、これだけの恐るべき能力を持っていながら、なんとスキル込みのステータスの合計値は149でワースト2位だったりする。
ちなみにワースト1位は妹のオルエンであり、2021年5月現在も変わっていない。ちなみに148で兄とはわずか1差。また、最高値はガトリーの209。
それでもここまで猛威を振るうことができるのもステータス配分とスキルの奇跡的な噛み合いによるものであり、
数多くのスキルからくる原作の恐ろしさを再現していると言っても過言ではない。

「クレオパトラの鼻があと1cm高かったら歴史は変わっていた」という言葉があるが、
ラインハルトの能力があと少し高ければFEヒーローズの歴史も変わっていたのかもしれない。

あまりの強さに「すべての青魔道を過去にしている」との評価も過言ではなく、何度か青魔道士が追加されるも、結局は「それラインハルトで良くね?」と言われる始末。
移動力3+勇者武器をデフォで行なえる魔法騎馬相手には並みの青魔では通用しない。

特に悲しみを背負っていたのが、よほどにトールハンマーとスキルが壊れでない限り、歩兵なせいで副官より弱くなってしまうのが実装前から濃厚だった主君のイシュタルであった。
そんなイシュタルも、いざ出てみればラインハルトとは差別化が可能な性能を持っていたのは流石といったところ。

その性能が問題視されたのか、一時期はラインハルトを狙い撃ちしたようなスキルや、あからさまにラインハルトを受けきることだけを考えたような性能のキャラが増えていた。
  • 武器で魔法の初手ダメージ50%軽減+Bスキルで連撃の魔法被ダメージ80%軽減で4回攻撃されても耐えようとするシグルド
  • 武器スキルで魔法の被ダメージを軽減しつつ超高い魔防と遠距離防御+キャンセルであからさまにダイムサンダを耐えきる調整を施し、騎馬特効のセイニーで撃墜するミカヤ
  • 明鏡の構えとこれまたキャンセルに加え「魔法特効の暗器」を持ち、極めたラインハルトの攻撃を受けてもギリギリでHPが1残るように調整された超英雄版サクラとか。
なお、ラインハルトもそれなりに痛手を受けたが実際に死んだのはこいつら相手に役割を果たせなくなったその他大勢の大多数の歩行魔である。

インフレが進んだ現在では依然として強力な性能であることには変わりないが、周りも相応にインフレしているためにかつてのように無条件で最強レベルの性能を持ったユニットと評価されることは無くなった。
特に速さの低さから「速さ依存の回避スキル」によるダメージ軽減との相性が悪く、剣殺しを保険にしないと剣ユニットを仕留めそこなうような事態も。
特に総合ステータスの低さが響いてくるため、限界突破と神竜の花、騎馬同士での紋章・鼓舞スキルによる相互サポートは欠かせなくなっている。
ダイムサンダに錬成が来れば……。

2021年3月からまさかの神装英雄に抜擢。イラストはたかや友英氏。
妹に続いてアスク王国の衣装。
全能力値が強化されるので、ただでも強い彼がさらに凶悪化する。無条件に攻撃+2は特に強い。
更に購入した場合ラインハルトが1体手に入るため、ホームガイドの個体と合わせてラインハルトは2体になる。
限界突破させると攻撃が上がるため、更に強くなる。

雷神の剣 ラインハルト

イシュタル様は雷神と称えられる魔道の使い手……。

その力は、私などが到底及ぶものではありません。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2018年4月、トラキア776の主人公リーフ達と共に2度目の参戦を果たす。イラストもcuboon氏。
騎馬は同じだが今回は赤属性の剣。ダイムサンダ版と区別するため、主に「剣ラインハルト」と呼ばれる。

武器スキルは2回攻撃(敵から攻撃されたときも、2回攻撃可能)、速さ-5『マスターソード』
Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃+6の『鬼神の一撃3』
Bスキルは通常版と同じ『待ち伏せ3』

ステータスは速さが据え置いて他は全てアップしている。
やはりその攻撃力は健在でデフォルトで鬼神の一撃を持っているのも大きい。
マスターソードは当然2回連続攻撃武器。
ダイムサンダを含む他の連続攻撃武器とは違って、反撃時にも連続攻撃できるのが最大の特徴。

しかし射程が1のため、敵を仕留めきれなかった場合は反撃を食らってしまうのが難点。
攻撃は46と標準レベルであり、2回攻撃をしても仕留め切れないことも多々ある。特に守備が高いユニットは非常に多いのでダイムサンダ版と比べると、対処できるユニットの幅は狭い。
魔防は28と近接ユニットにしては高めだが、速さが18しかないので追撃を食らって沈んでしまうだろう。
特に相性不利である青属性の騎馬魔であるラインハルト自身が最大の天敵。

スキル継承で「遠距離反撃」を付けて、魔道士相手に「待ち伏せ」して「マスターソード」を食らわせるという受け手としての運用も模索されていたが、2019年11月に武器に二回攻撃と遠距離反撃を内蔵しているオルティナが登場してしまっている。

2021年2月のアップデートで『マスターソード』の錬成が可能。
特殊錬成は戦闘開始時、敵のHPが50%以上なら、戦闘中、攻撃+5、敵の攻撃-5、かつ自分から攻撃していれば、敵は追撃不可
HP指定になるが攻撃力は上がり、敵は下げて追撃を封じる妨害も出来るようになった。

雷撃のロンド ラインハルト


舞踏もまた騎士のたしなみ。

戦場で功を挙げることだけが務めではありませぬ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

上記のホームガイド実装と同時期に予告された、2019年9月に舞踏祭でイシュタルと共に初の超英雄化を果たした。
イラストは山田孝太郎氏。
属性と兵種はガラリと変わって緑属性の魔法・飛行ユニット。
踊り子ユニットなので「舞踏祭ラインハルト」、「踊り子ラインハルト」などと呼ばれる。

武器スキルは自分から攻撃した時、2回攻撃、速さ-5『ヴァフスルーズニル』
要は属性が変わっただけのダイムサンダ。
Aスキルは剣版同様『鬼神の一撃3』
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も魔防が高い敵の魔防-7の『魔防の封印3』
Cスキルはターン開始時、味方が隣接している場合、自分と周囲1マスの味方の攻撃+5『攻撃の相互鼓舞』

ステータスは今までとほぼ同じだが踊り子のわりに攻撃が高い。
ターン開始時隣接する味方と自身の攻撃が同時に上がる「攻撃の相互鼓舞」で自分もちゃっかり強化できる。
踊りは他に任せて殴った方が強いという謎な存在感を放っているが、一応再行動役でステータス総合値が抑えられているためそこまで突出しておらずバランス調整されている。

舞踏祭イシュタルはラインハルトと同じく二回攻撃の「メグスラシル」を持つ上に、速さが34と大幅に高く、
「鬼神飛燕の一撃3」で追撃を取って手軽に4回攻撃が可能など、属性を考慮しなければ上位互換に近い性能である。


トードの再来 ラインハルト


自分がどれほど孤独であるのかを

今更ながらに気付かされるとは…


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


それから4年以上経った2024年1月には魔器英雄として登場。イラストはももぢる氏*5
通常版同様の青属性の魔法・騎馬ユニット。

武器スキルは『魔器・雷公の書』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中攻撃、速さ、守備、魔防+5、自身の奥義発動カウント変動量+1、敵の速さ、魔防の強化の+を無効にする、かつ速さが敵より1以上高い時、戦闘中敵の絶対追撃を無効、かつ自分の追撃不可を無効。

Aスキルは『雷神の右腕』
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中攻撃、速さ、守備、魔防+7、ダメージ+攻撃の15%(範囲奥義を除く)、かつ自分から攻撃した時、戦闘中最初に受けた攻撃のダメージを50%軽減、かつ移動と移動後のマスの距離が2以上の時、戦闘中、2回攻撃
Bスキルは【再移動(残り、最低1)】を発動可能
戦闘中敵の速さ、魔防-4、自分が与えるダメージ+7の『速さ魔防の遠影4』
Cスキルは戦闘後、敵とその周囲2マスの敵の守備、魔防-7
戦闘後、自分とその周囲2マスの味方の攻撃+6、かつ自分に【天駆の道】を付与(1ターン)の『守備魔防の紫煙3』

より時代が下り強さのインフレ化が進み、いよいよダイムサンダにも陰りが見え始めた中に颯爽と現れた、新時代のラインハルト
2回攻撃は武器にではなく固有のAスキルについており、自分から攻撃し、かつ2マス以上移動した時という条件付きにはなるが、攻撃面が大幅に強化。
攻撃60からの2回攻撃は抜群の破壊力があり、さらにこれまでのラインハルトが苦手としていた速さが45と大幅改善。
そこそこの相手に追撃が可能な水準であり、4回攻撃を浴びせることも可能。攻撃後も最低でも1マスの再移動で離脱もできる。
更にはCスキルで戦闘後の状態変化付与で敵の弱化や味方の強化、更には天駆の道で味方の移動補助までも行える。
登場のたびにさんざん付きまとった速さ低下などのデメリットも無く、彼を阻む障壁はもはや無いに等しい。

ただし、耐久面は歴代のどのラインハルトよりも低い紙性能。
攻撃後の反撃のダメージは50%軽減が可能ではあるが、それでも高威力の攻撃まではまともに耐えられない。

青魔の魔器はプルメリアの『魔器・恍惚の花』に続いて2つ目。
恍惚の花は使い手を選ばず使えるが、雷公の書は速さ依存の効果があるので速さが高い味方でないと使いこなせない。
継承する場合は、相手の速さを見て選ぶこと。



このようにファイアーエムブレムヒーローズで大抜擢を受けてしまったことで、ラインハルトの名前はトラキア未プレイ勢にも広く知られるようになる。
一部ではラインハルトを「主人公」と呼ぶ動きがあったようだが、こちらはネタだと分かっていてもその人格者っぷりから「トラキア776では仲間になる」と思い込んでいる人が結構見受けられる。
上述の通り最後まで敵のまま。人選的にはウルスラと同じ。

そのためFEH未プレイ勢とトラキア未プレイ勢の間でラインハルトの印象がまったく異なるという珍事が起きており、
特に2019年頃は古老エムブレマーが「え、なんでラインハルトなの?」「突然の○○、どうかお許しいただきたいって何?原作でそんなセリフ言ってないんだけど……」と首を傾げたものである。
そしてトラキア776ももう発売からそろそろ四半世紀、まさかこんな「無視できる敵将」にサラ*6より先に専用ボイスがついた挙句トラキアの顔役にまで出世するとは。
時代の流れってのは本当に恐ろしいものである。


突然の追記・修正の要望、どうかお許しいただきたい。

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最終更新:2024年11月12日 08:18

*1 シーフの杖で丸腰にした場合、部下から武器を受け取って戻ってくる事があるのでスリープの杖が確実。

*2 風属性の遠距離魔法。なぜか当たると相手がスリープ状態になる。炎や雷の遠距離魔法であるメティオやサンストにはそういった追加効果はない。

*3 オールバックの容姿が由来。騎馬の高い機動力を生かして敵陣にカチコミを仕掛け、片っ端から薙ぎ倒す様はまさにヤクザ。ラインハルト自身は非常に紳士的で礼儀正しい性格なのだが、それがかえってインテリヤクザっぽく見えてしまう。

*4 フレンド訪問時の挨拶、「突然の来訪、どうかお許し頂きたい」と、魔法騎兵特有の高機動、長射程で、他のユニットの移動補助があれば本当にマップのどこにいても突然ダイムサンダが飛んでくることが由来。

*5 「ももぢる氏」までが名前。氏をつけると二重になるので敬称略

*6 トラキア776における大人気キャラ、烈火でいうニノなどの枠。