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クロード=フォン=リーガン

登録日:2019/09/18 Wed 08:32:49
更新日:2024/12/11 Wed 12:12:57
所要時間:約 16 分で読めます






猜疑心の塊の俺からしたら、二人とも純粋な雛みたいなもんだがなあ。




出典:『ファイアーエムブレム』総合Twitter、https://ux.nu/maLZZ、19年8月3日閲覧、
© 2019 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS Co-developed by KOEI TECMO GAMES CO., LTD.


概要

『クロード=フォン=リーガン』とは『ファイアーエムブレム 風花雪月』の登場人物
聖戦の系譜』に登場する同名の神父についてはこちら。

CV:豊永利行

褐色の肌をし、癖のある茶髪をかきあげた青年。青海の節24の日(7月24日)生まれ。
第一部開始時点で17歳、175㎝。
貴族による共同体『レスター諸侯同盟』、その盟主を務めるリーガン公爵家の次期爵位継承者にして『金鹿の学級』の級長。

フォドラ十傑のリーガンからリーガン家に代々受け継がれてきた『リーガンの小紋章』を身に宿す。
親族は祖父にリーガン公オズワルド、その娘である母ティアナがいるが、ともに本編には名前のみの登場。
またクロードが同家の跡継ぎだと公表されたのは本編1年前とつい最近の事らしく、それまで何処で過ごしてきた何者なのか、そして父が誰なのかは謎。

一人称は「俺」。二人称は同格や目下には「お前」「あんた」あるいは名前の呼び捨てで、目上には名前に「さん」を付けて呼ぶ。
担任になった場合のベレトスに対しても、当初は「先生」より「あんた」と呼ぶ場面も少なくないが、第一部終盤からは「きょうだい」という独自の呼び方も使うようになる。

趣味は謀略を巡らせること、宴を開くこと。スマホゲーム『ヒーローズ』によると乗馬も趣味。
好きなものは宴、遠乗り、弓、好奇心を掻き立てるモノ。
嫌いなものは神頼み、運任せ、常識に縛られた発想。

明るく気さくな好青年で、常に飄々とした笑顔を絶やさない人物。
その反面食えない人物でもあり、何事ものらりくらりとかわしてしまい、口が上手く本心を隠しがち。
また妙に相手の秘密に興味津々な一面があり、主人公フレンの秘密に関心を寄せ知ろうとしている。
どうやらクロードには秘密があり、お互いに秘密を明かした際に絆が深まると思っているようだ。

謀略を練る事といざという時に備え毒薬を作る(手札を増やすことが目的)事が得意。いざという時は人を騙すことも厭わない。
敵に毒薬を飲ますことで自軍の被害に最小限に抑えるという考え方をしており、それが一般的に卑怯な策と認識される事も知っている。
しかし人が死ぬ戦争で卑怯もクソもあったもんじゃないとも考えている。
『ヒーローズ』では「三日三晩は高熱と吐き気と腹痛に苦しむ毒薬」を開発していたら、
少し目を離した隙に食い意地が張った奴が摘まみ食いしてあわや大惨事になりかけたらしい。この事でベレスに注意された。

自室は異様に汚い。(おそらく書庫から借りてきた)本が大量にあり、棚や床はおろかベッドの上まで本だらけで、横になることすら困難なほど散らかっている。
部屋の惨状様子を見るに、寝る間も惜しんで本を読み散らかして耽っていることは想像に難くない。返却しようよ。
もとより彼は好奇心旺盛な性格なので、フォドラの歴史や伝承、「英雄の遺産」などに強い興味を示していて、書物からも知り得る限りの情報を集めようとしていたのだろう。
欠伸をしたり軽口を叩いたりしてお茶を濁してはいるが、彼の寝不足の原因は夜通しで本を読んでいたり謀略を練ったり毒薬を作ったりしていることが多いため。
ほか、学級交流戦での祝勝会で食堂から高級な食材を失敬してきたりと、生徒の模範たらんとしている級長二人に比べてかなり問題児じみている模様。

実はフォドラの外で生まれたらしく、そのためフォドラの価値観の根本をなすセイロス教の教えやら紋章だとかに懐疑的。
また本来の故郷では「異物」として扱われていたと自称(自嘲?)しており、また両親も「自己解決しなさい」という意味での放任主義だった。
このことから、周りから憎まれ、時には殺されかける等辛い日々を過ごし、この厳しい環境によって現在の人格が出来上がった。
彼の故郷ではフォドラ人が臆病者と見下されており、故郷の価値観を変えるために母の実家へとやってきたのだ。
しかし文化が違うはずのフォドラでも他国の人を敵対視するという価値観が同じという事を嘆いたクロードは、フォドラに(統一王国を作ったうえで)多民族の共存がアタリマエの新たな価値観を生み出し、ひいてはいつかフォドラと故郷それぞれの価値観をまるごとひっくり返すという野望を抱くに至ったのだ。
ちなみに彼自身の信仰は自然崇拝に近いものだが、これが故郷での信仰なのか独自の考えかは不明。

「フォドラを統一する気でいる」「既存社会をひっくり返す」という点ではエーデルガルトと同じ。
しかしエーデルガルトはあくまでフォドラ統一が目的なのに対し、クロードの統一は世界への干渉の前段階にすぎないとゴールが違う事に加え、エーデルガルトほど急進派ではないという点が異なる。

+ ネタバレ
第二部では、開始前に病床の祖父に代わって盟主の代行を務めていたが、病没を機に正式にその座に就いている。

そして実は、クロードの故郷はフォドラ東隣に位置する同盟の最大の敵国『パルミラ』で、父親はそこの国王。すなわち盟主にしてシリーズ恒例の放浪王子枠でもあったのだ。
父親は、同国出身の少年・ツィリル曰く「悪い人ではないが気が利かない」とか。また、母親は関係が最悪なパルミラへ駆け落ちするぐらい破天荒、かつ美人らしく、バルタザールは彼女の失踪を知ったときを振り返って「(ヒルダの兄である)ホルストと泣いたね」と言っている。
ただ、クロードがパルミラの王子というのはEDで明かされる事実で、仲間達が正体を知るのも彼が王子に戻ってからである。

雑誌インタビューで明らかになった事実だが、隠していたのは身分だけではなくクロードというのも 偽名 だった。
同様に偽名を使っているパルミラ人がいるため、言われてみれば納得のいくところもある。
本名はカリードといい、実は本編中で本名を名乗るシーンが予定されていたのだがうまく収まらなかったので削られた。
本名を本編中で名乗る前提で作っていた ので、「クロード」が過去作のキャラと被っているという点も偽名だからと気にしなかったそうな。
本名はカリードなんです!(by 開発の叫び)
(もっとも、前作の主人公も名前が被っているし、他にもそうした人物や地名が多数あるので、被りはそもそも全く気にしないスタンスか、あるいはファンサービスの一環でそうしているものと思っていたプレイヤーが大多数だっただろうが……)


と、歴代のロード枠の中でも異彩を放ち、今作の三人の中でも一段と癖の強い人物だと思われていた。一部の時点では。
しかし二部になって他二人が明後日の方向にいってしまうのに対し、クロードとその仲間たちは順当に成長したのと、そもそも同盟ルートが世界の真実を暴き黒幕を倒すという一番素直な筋書きであることから、『風花雪月』で正統派なロードは実はクロードなのではないかとプレイヤーから評価されている。ク「ロード」だけに。


なお『風花雪月』では、エーデルガルト、フェルディナント、イングリット、ジェラルト……と、「ド」で終わりそうなのに「ト」で終わるキャラが多い中、クロードは「ド」であって「クロート」ではないので注意が必要。
というより本作ではファーストネームが「ド」で終わるのはクロードとアルファルドのみであるため、ドかトか不安な時はクロードたちを思い出そう。*1


クロード役の豊永氏は発売からちょこちょこやり続け一月後の9月3日に同盟ルートをクリアした。ローレンツ君の印象が大きく変わったそうな。
本当ならこれから帝国・王国ルートにも進みたいのだが、時間がないのと金鹿の別パターンが見たくて次に進めないらしい。


パッケージイラストで(構図の都合上)一人だけ上下逆さの姿であることが初期から時々ネタにされる。
ちなみに彼が近接攻撃を回避しながら弓で近距離反撃する時、側転撃ちをするという形でゲーム中でも一応見られる。


性能

『金鹿の学級』および同盟ルートにおけるロード枠。シリーズ初の弓メインのロードである。
成長率は一番高い分野で技の60%、速さと魅力の55と続く。
技能資質は剣・弓術、指揮、馬術と飛行が得意で、槍術は不得意。また非フォドラ人共通の傾向として信仰も不得意。斧術の才能を秘めている。

紋章は戦技使用時、たまに与えたダメージの30%、自分のHPを回復する『リーガンの小紋章』*2
個人スキルは入手EXPが1.2倍になる『盟主の血統』、2部では敵をすり抜けて移動できる効果が追加された『盟主の血統+』になる。
2部で追加される専用クラスは「ドラゴンロード」「バルバロッサ」で、まさかの史上初の飛行弓系ロード。つくづく枠にはまることをよしとしない彼らしい、異例さの塊である。

特筆すべきは「バルバロッサ」のその性能。
通常の飛行系では持たない「弓の達人」を持ち、移動力は全兵種中トップの8*3、さらに力に+15%、速さに+10%、魅力+10%と最上級職のドラゴンマスター以上の強力な成長率補正を得られるので育成・運用の両面で全く隙がない。他級長の専用クラスより明らかに強い

飛行得意かつ斧の「才能開花」があるため、その気になれば第一部のうちからドラゴンに乗ることができる。
弓の技能ボーナスは得られないものの、射程に関しては専用クラスでも変わらず、弓の戦技でカバーすることも可能なため、戦闘ではあまり違和感なく扱える。
また、力や守備の成長率に補正がかかる点も、(級長の中では)力がやや低い彼にとってはありがたい。
飛行B(A+)で習得できるスキル「警戒姿勢(+)」も有用で、あまり打たれ強くない耐久面を補える。
上述の専用職があるため、飛行技能を一切鍛えていなくてもシナリオを進めるだけで自動的に飛兵の資格を得られるが、成長率やスキルの面で早い段階からドラゴンに乗る恩恵はそれなりにある。
ただし、苦手な槍技能が要求される最上級のドラゴンマスターは無理に目指すよりは専用職を待つ方が無難。

馬術得意とはいえ、槍が苦手なので騎兵として育てるのは少々手間で、いかにも遊牧騎兵が似合いそうな風貌のわりに活かしづらい。
ボウナイトまで行ければ相応のポテンシャルはあるが、彼の個性であり純粋に優秀である弓飛兵を捨てるのは惜しい。

ドラゴンにも馬にも乗らない場合は、剣士系・盗賊系で速さを強化するか、弓兵系で命中・必殺に特化するかといった育成方針が無難か。
斧の「才能開花」があるため、力の補正がかかるブリガンドにも寄り道しやすい。
元の成長率が良いため、スナイパーだろうがソードマスターだろうがアサシンだろうが、物理系の職種を選んでおけば大概問題ない。

習得戦技はなんといっても対象の移動を封じる「囲いの矢」が強力。
武器耐久が続く限り「計略」を撃てるようなもので、この技の有無で難易度が一変するほどの性能を誇る。
加えてバルバロッサを兵種マスターすることで習得する弓戦技に「風神」があり、こちらは射程2〜5、命中+20と「狙撃」のほぼ上位互換じみた性能。
これら二つの戦技と下記の落星を使い分けることで、器用かつパワフルに立ち回れるのがクロード最大の強みとなる。

信仰は不得手だが理学は普通で、習得魔法は闇魔法や毒魔法ではなく風系が中心。
魔力は低く、そもそも遠距離攻撃に困るはずもないので趣味の領域ではあるが、魔法を使わせても命中率と必殺率は相変わらず高い。

専用武器はリーガン家の英雄の遺産「フェイルノート」。射程は2~3、必殺+20と、シンプルに優秀。
戦技「落星」は次の戦闘(≠追撃や反撃)で敵の攻撃を回避できる。竜有効、飛行特効。
王国ルートでも和解後に置き土産として入手できるが、適正な使い手はいないので紋章アイテムを使わない限りただの強い弓になる。

第二部開始時に連れている小隊は竜弓兵による「不死隊」。計略は2~3マス先を起点に周囲2マス、計13マスを爆撃する「灰燼射撃」。
総じて強い級長付きの小隊の中でも異常に使い勝手がよく、装備時に目立ったデメリットもない。
そのうえ指揮レベルCで配備可能で、高性能なわりに配備のハードルが低い点も大きい。
貴重な数少ない飛行系の騎士団でもありユニット間で取り合いになる。
特にヒルダを飛兵に育てている場合、指揮が苦手な彼女に取られがちになることも。


支援会話

ペトラとの支援では彼女が木登りが出来るのに驚き自身もやってみようとするが、出来ずに敗北する。
しかし血のにじむ努力の末に登れるようになった。
彼女も狩猟には向かないが木を傷つけない良い方法だと彼の小細工を咎めることなく素直に称賛している。

アネットとの支援では、彼女の歌を偶然耳にしたクロードが歌詞を復唱し、歌詞の意味を推理し、やがて独自の見解を述べ、果ては自ら考えた歌詞を彼女に披露する。

イングリットとの支援では、クロードの素行を見かねたイングリットが説教をするという構図で話が進む。
一方クロードも彼女に対し、もう少し柔らかく人に接したらどうかと話し、お互い「お淑やかに」「真面目に」振る舞おうという彼の計略提案挑発に彼女も乗るのだが……。
B会話には差分が存在し、自学級にシルヴァンが在籍しているかどうかで分岐する。

ローレンツとの支援では最初は鹿にたかる狐と思っていたが、
本気で同盟のことを考えているローレンツを見直し、彼に盟主を任せる事を真剣に考えるようになる。

ヒルダとの支援では、主にクロードの身の上話がメインだが、長年の付き合いで嘘笑いと嘘泣きを互いに見破れるくらいには"つい目で追ってしまう"ような間柄になっていた。
両者の立場がそうさせたのか、あるいは個人的なものなのか、その解釈はエピローグ次第といったところか。


台詞

  • 貴族や王族も、祖先が女神様に選ばれたとか何とか言ってやがるが、そうじゃない。
    身分がなんだろうと、出身が何処だろうと、人は人、みんな同じ、ちっぽけな人間だ。
    生まれながらに偉い奴なんか、存在しない。俺はそう思うよ。
  • そうさ、俺たちは弱き者だ。だからこそ壁を乗り越え、手を取って、心で触れ合う――生きるために!
  • 一方的に呼び出すのはどうかと思うが……世界の枠を超えて数多の英雄が集う、ってのは……うん、悪くない風景だよ。
  • やれやれ……こんなに長居する気はなかったんだが、時の経つのは早いもんだ。
    しかし、あんたは面白いな。特別な力を持ってることはもちろんだが、寡黙なくせに、その存在感は……うん、実に興味深いよ。
    もっとあんたのことを深く知りたい……その衝動を抑えられる自信がない。
    いずれ俺は元の世界に戻されるんだろう? その前に、あんたの正体に迫る……それが、この世界での、俺の密かな野望なんだ。
    というわけで、これからもあんたの近くにいさせてもらうが……俺は役に立つ男だから迷惑にはならないだろ? なあ?
  • あの色の髪をしているきょうだいを見るのは久しぶりな気がするな……なんだか新鮮だよ。
  • ディミトリは「嵐の王」と呼ばれていたらしい。まあ、戦い方を見ていれば納得だよな。ちょっとした暴風みたいなもんだ。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月
風花雪月のスピンオフにも引き続き級長の一人として登場。
シャハドとの戦いなど原作で無かった展開が見られるが…

+ 無双ネタバレ
レスター諸侯同盟は良くも悪くも「自分たちが大切」な者達の集まりであり、これはクロードたちの世代も例外ではない。
本編では1年の間先生の元で行われた学生生活を通し『金鹿の学級』の面々と交流を深めていた。その傍らで士官学校の図書を丹念に読み込んだり、大司教レアやパルミラ戦災孤児であったツィリルといった様々な人物と関わりを持ち、それが彼の野望に影響を及ぼすことになる。
そして、先生が行方不明になった時は、5年の歳月を掛けて同盟に所属する者達が「クロードに付き従う事は自分達にも得になる」という事実を糧に自ら信頼を育んでいった。

ところが無双の場合は、シェズの入学・モニカの救出からまもなく他国が内乱状態になり、同時に同盟領にもシャハドによるパルミラからの侵攻という課題が突きつけられた結果、学生生活がたったの2か月で終了 上述の外部人物との関わりや、歴史を学ぶ機会といったモラトリアムがごっそり削られてしまった。
その後更に本格的な戦争状態になるのにもわずか2年しかなく、クロードは将来のための情報どころか、盟主でありながら同盟を纏めきれていない状態*4からスタートする羽目になる。


彼なりにうまく立ち回りはするものの、はっきり言って後手に回りっぱなしの状況が続き、
根本的な兵力不足と彼自身の信頼度の低さから思うように進まない円卓会議、中央教会勢の不在による戦力・正当性の低下にも苦しめられ精神は疲弊し、
挙句の果てに2度のパルミラ侵攻に抗う中、腹違いの兄であった王族シャハドを手ずから討たざるを得ず、
これは彼にとって当初抱いていた野望を図らずも破綻させ、代わりに血みどろの道を進む覚悟を求められるという結果になってしまった。


俺の目指した道はこうじゃなかったが……
残念だよ、きょうだい


そして他シナリオだと最終的に「同盟をまとめ切れていない」とモブが言うほどの状態に陥り、露骨に漁夫の利を狙うのが精一杯の有様に。
特に帝国編では同盟と帝国が組んでの決戦なのにかつてのクラスメイトが半分しか集まらない上に「この戦いが終わったら同盟を抜ける」(意訳)と告げられるシーンは涙を誘う。(もともとクラスメイトの貴族はグロスタール家を筆頭に何らかの意味で帝国に近しい立場の諸侯が多く、そんな状態で集まってくれただけ奇跡に近いが)
王国編は帝国が闇に蠢く者に完全に乗っ取られてしまったので、優先順位を変えて(倒すつもりだった中央教会がバックについている)王国と同盟を結ばざるを得なくなる。

勿論同盟シナリオでは戦いの中で信任を勝ち取り、大きな改革を経て改めて戦乱に臨むわけだが、
クロードの野望は厳密には「『レスターのために』世の中を覆す」という域に収まり、その行動は最終的に「中央教会・大司教レアの打倒」と荒っぽい形に落ち着くこととなる。

このことから、問題を本当に解決しきった本編中盤の彼の余りある苦労や、知的好奇心から育むきっかけになった"先生"との出会いの重さを察するプレイヤーは多い。
勘と記憶の鋭い本編プレイヤーは、本編と似たような会話と選択肢で、無双だと好感度の上がる答えが違うという事実に悪寒を覚えるかもしれない。
また、レア・教会に対する批判的スタンスがエーデルガルト以上に強いことが明示されており、こちらも本編の戦争編で先生が行方不明のレアに対して「死んでいるかもしれない」と言った際に表面上は窘めつつも好感度が上がっていたことを思い起こさせる。

ファイアーエムブレム エンゲージ
DLCで追加される紋章士として登場。
「三級長の腕輪」に宿る「三鼎の紋章士」で、名前の通り一つの腕輪にクロードの他、エーデルガルト、ディミトリの三人が宿っている。

紋章士としての特徴はエーデルガルトの項目を参照。

他、DLCで入手できる紋章士の腕輪の他に、装備アイテムである絆の指輪に「クロードの指輪」が存在している。
貴重なスキル付き指輪の一つで、装備すると自分のHPが最大値の時、弓の射程+1する効果の「風神」スキルが付与される。
絆の指輪スキルの中ではかなり強力な効果を持っており、弓を扱えるキャラに対しては紋章士の指輪よりも優先的に装備されるケースも多い。


俺はクロードだ。堅苦しいのは苦手でね、気楽に接してもらえると助かる。

宴のお誘いなら、いつでも大歓迎だ。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズにはゲーム発売前の2019年7月に他の級長たちと参戦した。イラストは沙汰氏。
無属性の弓・騎馬ユニット。
前述の通り、原作的にボウナイトの適性もあるにはあるが実際にはあまり見ない姿である。

武器スキルは速さ+3、飛行特効の『謀略の戦弓』
自分が受けている強化と敵が受けている弱化の合計値が10以上の時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-5にする。
Bスキルに戦闘中、敵の速さ・守備-3、かつ敵の速さ・守備の強化を無効にする『速さ守備の凪3』
Cスキルには戦闘後、敵の周囲2マスの敵の守備を-7する『守備の紫煙3』


直接デバフするスキルを自身で持たないものの、それらと相性が良い「デバフを食らった相手にさらに有利になるスキル」を持つ点で彼らしいデザイン。
全体的には地味だがステータスは整っており、弓騎馬という利便性、新規スキルの『凪』によって力負けを防ぎやすいのもあり
弱点はパッシブスキルと武器スキルが活かしきれていないのが欠点。戦闘開始前のデバフ、バフのパッシブスキルを持っておらず、味方頼りになってしまう。彼らしさはあるが
守備、魔防どちらも紙レベルで期待出来ない数値。発動しても倒し切れずに反撃で撃墜されるのがザラ。その他に騎馬特攻、レイヴン効果、弓殺しにも警戒する必要がある。
やや難しいが味方次第では能力を発揮する。

2023年1月のアップデートで「謀略の戦弓」が錬成可能。級長(通常版)でトップバッターを飾った。
その効果は新年早々頭を悩ませる代物に変貌した

錬成すると自分が有利な状態を受けている時、または敵が不利な状態異常を受けている時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-5
自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを自分が受けている強化と敵が受けている弱化の合計値×3%軽減(最大60%)かつ自分が受けている強化と敵が受けている弱化の合計値が10以上の時、戦闘中、自分の追撃不可を無効

あまりにも効果がガラリと変化したせいで類も見ない複雑化した効果に戸惑うが弱点は克服した。
まず敵のステータスダウンが自分か敵のどっちかが条件を達成していると下げられるようになったので一々バフかデバフの計算は不要。
合計値計算の方はダメージ軽減と追撃不可を無効へ移行したため、条件との比例に合った効果へ解消。
特殊錬成はターン開始時、自身を中心とした縦3列と横3列に敵がいる時、その敵の守備-7、自分の攻撃+6
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃速さ+5。さらに攻撃が強化の値だけ増加、敵の守備が弱化の値だけ減少
自分でも強化と弱化を行える事が出来た上に追い打ちと言わんばかりにダメージも増やせるようになった。

俺はクロード=フォン=リーガン。フォドラの隣国、パルミラの王だ。

あんたとも友好関係を築けるといいな。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

その後2020年8月には総選挙英雄として他の級長及びリシテアと共に『パルミラ国王 クロード』が登場。時期的に気にするほどでもないがネタバレ案件。
イラストレーターはワダサチコ氏。
こちらは専用兵種準拠の無属性の弓・飛行ユニット。
『想いを集めて』では各々のルート後から召喚された他の級長と対面。
その際リシテアが二人に「パルミラ国王」と紹介したため、クロードの正体を知らない二人は「?」となっていた。
クロードは5年前の自分達が「戦争しない未来」に辿り着くために、極力接触しないように二人に呼びかける。

武器スキルは奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ奥義による攻撃でダメージを与えた時に最大HPの50%回復する『翠風パルティア』

Aスキルは攻撃、速さ、守備、魔防+4
戦闘後、自分に8ダメージの『獅子奮迅4』
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も速さ+守備の合計値が高い敵の速さ、守備-5する『速さ守備の封印2』
Cスキルは周囲2マスの敵が戦闘中、攻撃、速さ-4される『攻撃速さの牽制3』

通常版と比べると速さ以外は僅かに上がった程度。
下調べがいる通常版と違って総選挙版は条件の緩いスキルの数々で単純に高性能を発揮する、彼らしいと言うべきからしくないと言うべきか、安定感の高いユニット。
特色と言えるのは武器の「奥義発動時に回復する」効果で、多少の反撃に構わず戦い続けられる(『獅子奮迅』のデメリットも補える)高い継戦力を持つ。
奥義は最初からカウント2の『月虹』を持っているため、無継承でも全く問題ない。
弱点も多く、攻撃される側だと獅子奮迅4も含めて大ダメージは確定となる。自分自身にも飛行特効の弱点にも気をつけたい。

2022年9月のアップデートで第四回総選挙英雄共々武器錬成可能に。
錬成すると飛行特効
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ戦闘中、奥義による攻撃でダメージを与えた時、自分の最大HPの50%回復、【回復不可】を60%無効
ステータスアップの条件はそのままだが【回復不可を60%無効】というのは回復不可の状態異常を受けた際、本来回復するはずだった量の60%で引き続き回復を可能にするもの。
要するに不治の幻煙やムスペルの攻撃に対する対策である。

特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、自分の追撃不可を無効、自身の奥義発動カウント変動量-を無効かつ自身が有利な状態を受けている時、最初に受けた攻撃のダメージを30%軽減
追い打ちのステータスアップに追撃不可とキャンセルも無効にしてダメージも抑えられる敵の進路も突破する効果を獲得。

俺はクロード=フォン=リーガン。

…いや、もうリーガンを名乗るのはやめたんだった。そもそもクロードも……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

そして2021年2月には地の伝承英雄として登場。イラストはazuタロウ氏。
兵種は総選挙版同様無属性の弓・飛行ユニットだが衣装はドラゴンロードのものになっている。
説明文からしてエンディング後からの時系列になる。

武器スキルはやはり『フェイルノート』
飛行特効
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効

Aスキルは『攻撃速さの機先4』
敵のHPが100%で戦闘開始時、または敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、自分の攻撃、速さ+7
敵のHPが100%で戦闘開始時、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、戦闘中、さらに自分の攻撃、速さ+2
Bスキルは『落星』
自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを80%軽減
自分から攻撃した時、戦闘後、自分に【落星】*5を付与、かつ、敵とその周囲1マスの敵に【グラビティ】を付与
Cスキルは周囲2マスの敵は戦闘中、速さ、守備を-4の『速さ守備の牽制3』

能力値上は総選挙版と大差ないが、機先の効果もあって攻めにシフトしており、更に落星の初撃80%カットが強力。
この擬似的高耐久で数値以上のタフネスを誇り、移動阻害も可能なので、弱点の弓による攻撃も大抵アイオテの盾無しで面倒を見られる。

弱点は二つのバージョンより多い
まず、AスキルとBスキルが噛み合っていない。通常版同様に最初から状態異常を付与する効果が無いので結局、味方任せになってしまう。機先の制約も厳しいので変える必要はある。
さらに勇者武器等追撃によらない2回攻撃にはどうにも耐えようが無い点。
当然だが落星ありきの高耐久のため、落星がかからないうちに攻撃を受ければあっさり落とされる。
とくに伝承リーフ、ベルナデッタが天敵とも言える。
かかっている場合でも、『双刃』『狙撃』などのダメージ軽減を無効化する奥義を持つ相手には上から破られてしまう。
これらをすべて持つオルティナは神階英雄、超英雄問わず天敵といえる。

2024年8月からのアップデートで上方修正が実施。
Bスキルが『落星・承』
自分から攻撃した時、または、自分に【真落星】が付与されている時、戦闘中、敵の速さ、守備-5、自分が与えるダメージ+〇×5(最大25、範囲奥義を除く)、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-〇×3(最大15)*6
自分から攻撃した時、戦闘中、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを80%軽減
自分から攻撃した時、戦闘後、自分に【真落星】*7を付与、かつ敵とその周囲1マスの敵に【グラビティ】を付与
落星とグラビティの付与条件こそ同じだが風祭版にあった真落星へ昇華。弱点だった二回攻撃が軽減に対応するようになり、有利な状態と不利な状態異常の数に応じてダメージ±可能へ。
Cスキルは『空からの先導4』
周囲2マス以内の味方歩行、重装は自身の周囲2マス以内に移動可能
周囲2マス以内の味方歩行、重装は、戦闘中、攻撃、速さ+3、かつ速さが敵より1以上高い時、戦闘中、自分の追撃不可を無効
味方の機動力サポートを行えるが重ねての弱化が出来なくなるのでお好みに。

同日に『フェイルノート』の錬成が可能になった。
錬成すると飛行特効
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
ターン開始時、自身のHPが25%以上なら最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の速さ、守備-7、【キャンセル】、【混乱】を付与
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、敵の絶対追撃を無効、かつ、自分の追撃不可を無効
普段持つ効果とは変わらず終いだったがやっと自分で状態異常をばら撒けるようになった。これで機先と噛み合う。
特殊錬成は【再移動(1)】を発動可能
自身を中心とした縦3列と横3列の敵は、戦闘中、速さ、守備-5
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、自身の奥義発動カウント変動量-を無効、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを○○%軽減」を半分無効
戦闘後の機動力を獲得だけに足らず、広範囲の弱化にカウント遅延と軽減に対応するテコ入れが入り、策略家らしい大幅強化を貰った。

神様ってのはいまいち信用できないが、

夏という季節を作ってくれたことには感謝しないとな。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年6月には他の級長と共に学生時代のクロードが水着姿で参戦。イラストはazuタロウ氏。
飛行ユニットはそのままだが初めて青属性で暗器。しかも☆4排出。
通常版以来久々の一部の頃のクロード。何気に超英雄は初。
外伝では夏の海を満喫しようとしていたが、ディミトリと泳ぎの競争をする事になってしまう。
ディミトリがなかなか開放してくれずヘトヘトになってしまい、浜辺で昼寝し始めた所をシャロンに見つかり英雄紹介に繋がる。

実を言うと金鹿の学級全員が超英雄でコンプリートとなった*8

武器スキルは『真夏の涼の氷菓子』
【再移動(残り)】を発動可能。奥義が発動しやすい。
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ+6、
かつ、自分から攻撃した時、自分が受けている強化と敵が受けている弱化の合計値が12以上なら、2回攻撃する。
【暗器(7)】効果。

Bスキルは伝承版同様に『落星』
Cスキルには周囲2マスの敵は、戦闘中、速さ、守備-4になる『速さ守備の牽制3』

通常版の条件付き武器と伝承版のダメージカットを両方備えた構成。
二回攻撃のメリットは大きい。最初の攻撃で倒されなくても敵の反撃は落星で抑えて次の追撃で確実倒す。
牽制での弱化で追撃もダメージも出しやすい。

その一方、相変わらず味方任せは健在。最初から強化と弱化のスキルを持ってないのが欠点で二回攻撃の条件が発動しにくい。
強化と弱化を扱う味方を入れるのが絶対条件。



「ニンテンドー」ステージのプチゲームの一つ「ファイアーエムブレム風花雪月」のレベル1に登場。
お題は「ほめろ!」で、お茶会で「えらいっ!」や「かっこいい」といった褒める言葉を選べばクリア。
逆に「うさんくさい」や「ずるがしこい」といった罵倒の言葉を選ぶと失敗になる。
かなり分かりやすい言葉選びなので意図的にでもない限り間違えることはないだろう。罵倒の言葉もあながち間違っていないが…


追記・修正は自称猜疑心の塊の方がお願いします。

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最終更新:2024年12月11日 12:12

*1 ただし、英語表記となるとイングリット→IngridのようにDで終わるキャラもいる。

*2 30%の確率で発動

*3 ドラゴンから降りると6に下がる。

*4 そもそも祖父から継いだ正式な盟主になってから開始時まで1年も経過していない

*5 戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを80%軽減。各自軍ターン、各敵軍ターンそれぞれについて、自分の最初の戦闘のみ

*6 ○は、自身の強化を除く【有利な状態】の数+敵の弱化を除く【不利な状態異常】の数

*7 戦闘中、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを80%軽減 (各ターンについて、敵から攻撃された最初の戦闘の時のみ。

*8 正確にはマリアンヌが未登場。水着版ヒルダの比翼英雄でカウントすると揃う。