アーケードアーカイブス ダブルドラゴンII ザ・リベンジ 公式
新作ダブルドラゴン4に合わせて俺のダブドラ熱が燃焼中!
□PS4「アーケードアーカイブス ダブルドラゴン」レビュー!
一世を風靡したベルトスクロールアクション、ここに復刻!
□FC「ダブルドラゴン」レビュー!
アーケード版から爽快にパワーアップしたベルトスクロールアクションの金字塔!
□GB「ダブルドラゴン」レビュー!
GBでも再現された多彩なアクション!そして襲い掛かる一撃死!これまでダブルドラゴン1のレビューをいくつか書いてきたが、
PS4アーケードアーカイブスのダブルドラゴンIIのレビューも行くぜ!
メーカー:ハムスター
機種:PS4アーケードアーカイブス
ジャンル:アクション
発売日:2016年2月26日
価格:823円(税込)
本作は1989年にテクノスジャパンから発売されたアーケードのダブルドラゴンIIを復刻したものだ。
1作目をベースに様々な新要素が盛り込まれている。俺は今回が初プレイ。
アーケードアーカイブスとしての機能は中断セーブにキーコンフィグ。
スキャンラインや画面サイズなどのディスプレイ設定。
難易度や制限時間、プレイヤー数の調整、龍尾嵐風脚の出しやすさといったゲーム設定の変更。
音質やリバーブ機能の調整などなど。
オンラインランキングにも対応していて、5分間でスコアを競うキャラバンモードもある。
せっかくだからノーコンティニュークリアを目指してみたが、
10時間やってもムリで心が荒んできたのでワンコンティニュークリアで終わらせておいた。
やはりこの時代のアーケードゲームは過酷なバランスだぜ……。
前作のストーリーはOPで腹パンチ喰らって誘拐されたマリアンを助けに行くために、
双截拳の使い手であるビリー&ジミー兄弟が
暴力組織「ブラック・ウォリアーズ」に立ち向かうというものだったが、
今回は前作で助けたマリアンがOPでいきなり射殺!
復讐に燃えるダブルドラゴン兄弟の戦いが始まるという重いトーンのストーリーだ。
続編で雰囲気がやたら暗くなる作品の走りかな……。
前作同様、敵を倒しながら右へ右へと進んでいくベルトスクロールアクションゲーム。
最大の特徴は操作方法の変更で「パンチ」「キック」ではなく、
「左アタック」「右アタック」を使い分けるようになった。
左を向いてる時に左アタックボタンを押すと左にパンチ、
逆に、左を向いている時に右アタックボタンを押すと右側に後ろ回し蹴りを繰り出すなど、
押すボタンとプレイヤーキャラの向きで技が変化するシステムだ。
なので、左にいる敵を殴りつつ、右から近づいてくる敵に回し蹴りをぶち込む!
みたいな立ち回りが可能。最初の熱血硬派くにおくんに近いシステムだ。
向きを自分で変えられるのでこちらの方が技は出しやすい。
ファミコン版のダブルドラゴン1にあったマウトポジションは無いが、
パンチやキックで怯ませた敵にアッパーを叩きこんだり、
膝蹴りしたり投げたりと言った多彩なアクションはもちろん健在。
後ろ回し蹴りがとにかく強いので、うまく軸をずらしながら蹴っ飛ばして行こう!
新必殺技の「龍尾嵐風脚」も登場だ。ジャンプの頂点でボタンを押すことで回転キック!
くにおくんシリーズでお馴染みの「せんぷうきゃく」の元ネタがこれ。
武器を拾って利用することも可能で、ナイフにムチ、スコップ、鉄球に木箱に樽など。
前作から種類も増えているぜ。
ステージ1がヘリポート(…なのか?)で、
ステージ2がストリートと工場、ステージ3が農場、ステージ4が遺跡風の基地と、
ステージ1と3以外は前作のダブルドラゴン1に近い構成だが当然地形は違う。
ステージ3ではリアルな鳴き声の牛さんがお出迎え。さあ牛だ!
オカルト色が強くなっているのも特徴で、倒したボスの体が崩れて消滅したり、
後半になると一度倒したボスが再生して復活したりとなかなか不気味だぜ。
次の画面に進む時に出てくる矢印が指輪をした女性の手。
これは死んだマリアンの手なんだろうか……?
かと思うとシュワちゃんとジャイアント馬場を足したようなボスも出てくる。
アポー!とか言いながら体力ごっそり奪うチョップを連発してくるぞ!
前作は技の1つである肘打ちがあまりにも強い……というか
それ以外が弱くて使わないと超苦戦するバランスと、
ほぼ運が絡むような凶悪なステージギミックが猛威を振るった。
今作に関しては肘打ちが弱体化してそれ以外の技が強くなったし、
ギミックもまだ運は絡むもののかなり緩和されたぜ。
しかし簡単になったかというとそうでは無く、むしろ難易度は大幅にアップ!
判定が広く、ダメージもデカい攻撃を連発するボスが次々に登場だ!
ザコも強く、テクノスジャパン伝統のいやらしい動きの敵AIが
絶妙な間合いでこちらの攻撃を避け、こちらを取り囲むように動き回る地獄。
武器アイテムが落ちると高速で拾いに行くのがまたタチ悪い。
この時代のテクノスジャパンのゲームはザコ敵のチームワーク良すぎ!
ステージ3ではコンバイン(?)の前で戦う場面があるが、
定期的に動くのでジャンプしてタイミング良く避けないと大ダメージだ。
タイミングはシビアで敵と戦いながら決死の大縄跳びとなる。
こいつが刈るのは麦じゃねぇーッ!人間の生命だーーーッ!
ステージ3終盤に登場するチン・タイメイも地獄でこいつ許さんぞ。
素早く回転ジャンプで移動しながら足払いを織り交ぜての棒術を使ってくるが、
棒術を喰らうと体力の半分を一気に持っていかれる!
やっとの思いでここまで来たプレイヤーの心をダイレクトに棒で殴ってくる。
遊んでるとこの時の「ハイ!ハイ!ハイ!」のボイスがマジでトラウマになるぜ……。
そして倒して4面突入すると色違いが早速2匹出てくる。
テクノスジャパンざけんなコラァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッ!
さすが80年代後半のアーケード作品だわ……。
プレイヤーを抹殺することがエンターテイメントだった時代だわ。
後ろ回し蹴りのリーチが長いので、これを起点にして戦い抜くしかない。
ザコは回し蹴りで怯ませて掴んでボコって投げ。
ボスは軸を上限にズラしながら回し蹴り連発、あるいは回し蹴りからのアッパーだ!
敵キャラ毎に有効な技をタイミングを頭に叩き込んで操作ミスを限界まで減らさないと勝機は無い。
今回は肘打ちゲーではなく回し蹴りゲーだ!
ラストは前作同様、マシンガンを持ったウィリー!
マシンガンを喰らっても一撃では死なないが、
起き上がりにマシンガンハメされて死ぬので一撃死と変わんねぇ!
周りのボスを排除しておけばとにかくパンチ連発で倒せるが……。
その後になんとプレイヤーキャラの分身がボスとして登場!
こちらと同じ技を使い、更に手からビームまで!
いきなり画面から消えることがあり、
その間はジャンプをし続けないと回避不可能な乗り移り攻撃でボコボコにされる。
最後の最後になんという初見殺し!
このラスボス、正体が分からなかったけど他のシリーズだと説明あるんだろうか。
プレイヤーキャラの復讐心が具現化した存在とかかな。
クリアすると死んだマリアンとの写真が表示されて切ないエンディング。
キスで終わった前作とは大違いだ。
多少派手になったアクションにステージギミック。
そして暗いストーリーにさらに高くなった難易度と、良くも悪くも続編って感じだった!
操作性は前作よりこちらの方が両方向の敵に対応しやすくて好きだし、
個性的かつ暴力的な敵たちを更なる暴力でボコっていくのはやっぱ爽快ではあるんだけど、
とにかく復讐の不毛さが嫌になるくらい伝わってくる高難易度だった……。
当時のアーケードゲームだなあ。
今は823円払えば胃に穴を空けるだけでいくらでも遊び放題だからいい時代ですね。
評判の良いファミコン版は名前こそ同じなものの、
このアーケード版とは全然違う内容らしいので次はそちらにチャレンジするぞ。
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自分は未プレイですがアケアカ版は買ってあるので時間のある時にでも高難易度を味わってみよう…。