新星抜擢ドライブガールズ 公式サイトトロフィーコンプしたのでドライブガールズのレビュー行くぜ!
メーカー:バーグサラ・ライトウェイト
機種:VITA用ソフト
ジャンル:乙女チックハイブリッドアクション
発売日:2017年1月26日
価格:税抜き6800円
ここ数年はローカライズタイトルや
児童向けタイトルを手掛けていたバーグサラ・ライトウェイトが突然VITAで繰り出した完全新作!
しかも開発タムソフトによる美少女アクションゲームだ!これは買わねばなるまい!
タムソフトと言えばお姉ちゃんが大量のゾンビと戦うTHEお姉チャンバラや
レースゲームのチョロQなどが有名だが、本作は美少女が車に変身して大量の敵と戦う内容!
ある意味で集大成みたいな作品ですよ!
あからさまに開発費掛かって無くて色々とチープではあるが、
アクションは爽快でそこはこだわりを感じられる内容だったぜ。
救急隊の入隊テストを受けに来た主人公のランシエだったが、その才能を見込まれ、
謎の虫型ロボット「バグズ」と戦うドライブガールズにスカウトされてしまう。
最初はドライブガールズになることを嫌がっていたランシエだったが、徐々に自覚が芽生えていく。
新たな仲間との出会い、そして激化する戦いと深まる謎!負けるな!ドライブガールズ!
というストーリーだ。
公式サイトによると、ドライブガールズの世界は車が人間と同じ思考を持ち、
人型に変形するのも当たり前。車はただの移動手段ではなく、それ以上の身近な存在。
登場する5人のドライブガールズも「人間」ではなく「人型になれる車」っぽいんだけど、
ここら辺の設定はゲーム内ではまったく触れられないのが残念。面白そうな設定なのになあ。
5人いるキャラクターから1人を選択して30以上のミッションに挑んでいく構成。
ミッション説明のテキストが昭和みたいなノリで驚かされましたね……!
指定された敵を全滅させればクリアとなるミッションが大半。
コンボ攻撃で敵を薙ぎ倒していくアクションゲームで、
車形態と人型形態を使い分けて戦っていくのだ。
ポイントとなるのはギアメーターとEPゲージ。
ギアメーターは右上に表示されていて、敵に大ダメージを与えると上昇。
ギアメーターが高くなるほどこちらの攻撃力と防御力に補正が掛かる仕様だ。
MAXにすればオーバードライブモードが発動し、攻撃力と防御力がどちらも2倍になるぜ!
ギアメーターがリセットされるが
大ダメージを与えられるエクス・インジェクション攻撃も使用可能となる。
EPゲージの方は攻撃で溜まっていくゲージで、
△ボタンで繰り出す強力なトランスミッションコンボや
前述のエクス・インジェクション攻撃、様々な種類があるサブウエポンを使う時に消費する。
○ボタン長押しをするとEPゲージを消費してギアメーターを高めることも可能だ。
ここで重要になってくるのが車形態。Rボタンでいつでも変形が可能で、
○ボタンでの体当たり攻撃や□ボタンの回転アタックが非常に強力。
これで敵をちょいと殴るだけでギアメーターとEPゲージがモリモリ上昇する。
レースゲーム的な操作になるので攻撃はやや当てづらいが、その分強いぜ!
つまり車で敵を轢きまくってテンションを高めたら、
人間に戻って爽快かつ高火力のコンボ攻撃で更にボコボコにするゲームだ!
敵の集団にはリーダーになる中型~大型の敵が存在していて、
そいつを潰せば配下のザコ敵もすべて爆発して死ぬ仕様。
リーダーをロックオンしてザコ敵を巻き込みながらコンボをガンガン繰り出して、
ゲージ溜めて更に火力高めてドーン!ってのが楽しいし、
攻撃でダウンさせたボスに車形態で突っ込んで、
回転攻撃連発でゴリゴリ体力削ったりするのも気持ち良い。
イカしたBGMもさすがタムソフト!
途中からこっちの攻撃で怯まない敵や、
高速で動き回るやっかいな敵が登場して理不尽に感じてくるが、
そういう連中もジャンプから繰り出せる滑空攻撃でのふっ飛ばしや、
銃撃系のサブウエポンなどで対処可能。車形態で距離を取って体当たりで削っても良い。
あと、□ボタン長押しで強力な攻撃が出るとか説明書に載ってない操作が結構あったりする。
車形態の時は○ボタンのダッシュで地雷原を突っ切れるのは説明しなきゃダメじゃないかな!
ギアメーターとEPゲージの管理を意識しつつ、敵に合わせた立ち回りをする。
爽快かつ緊張感あって楽しいアクションだ。
5人いるキャラはハッキリと性能が違うので個性ある。
ショップでステータスアップアイテムを買ってキャラを成長させたり、
装備アイテムとなるステッカーを購入したり、ステッカーを沢山集めて上位のステッカーと交換したり、
ランダムで敵が落とすレアなステッカーを求めてボスと戦ったりする育成要素もアリ。
ステッカーは各部位に装備可能だが、
全身を同じ種類のステッカーで統一すると特別な効果があったりもする。
最大4人まで参加可能なオンラインは専用ミッションが50存在。
本編より種類が多く、そして本編よりも手強い敵が待ち受ける!
クリアしてオンライン用ミッションに挑むところからが本番だな。
とはいえ、ソロでもプレイ可能で、
俺の場合それでも全ミッションクリア出来たから一人で頑張ってもいいぞ。
さすがに後半は固くて高速で動き回って
飛び道具使ってくる敵が複数出て来てしんどかったけども……。
ストーリーは舞台が一つの島なのでこじんまりとしているし登場キャラも少ないが、
5人のドライブガールズみんな可愛いし、時に楽しく、時にシリアスに戦い続ける展開が、
適切な尺と適切な掘り下げで語られている。
ボスとして登場したドライブガールズのニセモノを倒した後に、
仲間が本物がどうか確かめるために何故かおっぱいを揉むという茶番が始まった時は
「これだよ!スクールガールゾンビハンターに足りなかったのはこのノリだよ!」ってなったわ!
設定をもっと掘り下げて欲しかったし、
ベタベタで絶賛するような内容ではないんだけど悪くない。
一度見た会話パートはすべて自動でスキップされて、
もう一度見たい時はメニュー画面のギャラリーからすべて確認出来るのも気が利いてる。
キャラでは猫耳ツインテでビームチャクラム使いのギャラクサがお気に入り。
3Dモデルもなかなか可愛く作られていていいね。
戦闘中にダメージを受けすぎると服が脱げてセクシーなカットインが挟まり下着姿に!
これが発生するとクリア時の評価が跳ね上がるので、脱ぐと得をするシステムになっております。
ギャラクサのネコ下着もいいセンスだ!
真面目キャラなのに一人だけ変態みたいな下着付けてるセブンちゃんも面白い。
なかなか楽しいゲームだが欠点としては無敵時間が短いため、
空中で連続ダメージを受けるとお手玉されて延々とボコられることが中盤から多くなってくる。
ゲージを消費して空中受け身を取るようなシステムが欲しかった。
回復アイテムを山ほど持ち込めるから、やろうと思えばいくらでもゴリ押し出来ちゃうのもちょっと大味。
リトライが無いのでゲームオーバーになる度にメニュー画面に戻されるのと、
ステージが一本道のハイウェイステージばかりなのも気になったかな。
装備アイテムのステッカーも種類がそこまで多くなくて、
使えるステッカーも完全に決まっているからやや集める楽しみが薄い。
演出が全体的に低予算感バリバリな仕上がりで、
会話パートは盛り上がるシーンでも黒背景でずっと話すだけとか、画面が光って終わりとかが多い。
せっかく3Dキャラのデキが良いのにそれを使ったデモなども一切無し。
ドライブガールズの発進シーンも黒背景バックに叫ぶだけだし、
人間形態と車形態の切り替えも光って変身するだけだったりと、
「美少女×メカ」要素に期待すると大分寂しいね。
低予算っぷりを痛感させられる要素が非常に多いものの、
登場キャラは可愛いしアクション部分は軽快。
人間形態と車形態を使い分けつつコンボを叩きこんでいくのが独特で面白かった。
オススメとまではいかないが、新規タイトルとしてはまずまずかな。
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