絶対SIMPLE主義

オール仮面ライダー ライダーレボリューション | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

クリアしたのでオール仮面ライダー ライダーレボリューションのレビュー行くぜ！
レビューなら俺に任せろ！

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メーカー：バンダイナムコエンターテイメント
機種：3DSパッケージソフト
ジャンル：アクション
発売日：2016年12月1日
価格：通常版/税抜5700円　限定版/税抜8200円
備考：3DSDLソフトであるマイティアクションXのコード付属

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仮面ライダーゲーム最新作！
DSで好評を博した「オール仮面ライダー ライダージェネレーション」の流れを汲む新作だ。
初代の仮面ライダー1号から最新の仮面ライダーエグゼイドまで！
サブライダーを含めた総勢79人のキャラクターが使用可能なお祭り騒ぎのゲームだぜ！



□3DS「マイティアクションX」レビュー！制作発表から5年！あの伝説のゲームがついに登場！

購入すると仮面ライダーエグゼイドの劇中に登場するゲームである
「マイティアクションＸ」が本当に遊べるDLコードも付属してくる。

基本操作やキャラ数などはライジェネから引き継いでいるが、
ジャンルが横スクロールアクションから探索型アクションになり、
開発元もセブンスコードからウィッチクラフトに変更となった。
シナリオもウィッチクラフトが担当。

それが……悪い方向に転がりまくってしまったな……。




45年間も力を蓄えていたショッカーの生き残り、
ネヴァンによって歴代ライダーが次々に捕らえられてしまった！
正義の心を抜かれて悪に染まっていくライダーたち！
助けられるのはキミだけだ！仮面ライダーエグゼイド！
そして仮面ライダー45周年おめでとう！ハッピバスデッ！

というストーリーである。



ディケイドとＲＸが敵になっている時点でかなり絶望的な戦いですね……。
まあこの2人もオールライダー映画に出ると割と普通にやられたりするから！



フォーゼ主役だったライダージェネレーション2の時点で使用キャラは50人以上いて、
ライジェネのシステムを使ったRPGであるトラベラーズ戦記ではウィザードと鎧武も追加された。
そのキャラ資産をすべて引き継いだ本作のプレイアブルキャラはなんと79人！
最新の仮面ライダーエグゼイドとブレイブはもちろん、サブライダー勢や意外なキャラまで満載。







まさかの「仮面ライダーアマゾンズ」からアマゾンアルファとアマゾンオメガ、
「仮面ライダーTHE FIRST」「仮面ライダーTHE NEXT」から1号2号V3も参戦しているぜ！
ここら辺拾ってくれるのは本当に嬉しい……しかもこの5人は本人ボイス！



そしてハートロイミュードとホースオルフェノクも使用可能だ！
マジかよ！ライダーじゃねぇ？！





超必殺技で仮面ライダーハートと仮面ライダーオーガになるからライダーでセーフ！
オーガ！オーガ！オーガ！オーガ！カモーン！
人間はみんなライダーなんだよ……こいつら人間じゃないけど。

79人いるプレイアブルキャラは
ほとんどが戦って溜まったライダースピリッツを消費してメニュー画面から解放。
残りはメインシナリオで強制加入するか、寄り道で発見して仲間にするかの仕様となっている。
後半はライダースピリッツが溜まりやすいミッションも出てくるので、
全キャラ解放はそこまで大変ではないかな。



内容はライダー2人を選択して進む探索型アクション。
ライダーはいつでも交代可能で、
ボス戦では操作していない方のライダーが自動で戦ってくれるタッグバトルになる。



押している方向キーとボタンの組み合わせで手軽に必殺技を繰り出せるシステムで、
ゲージを消費しての超必殺技に、各ライダー固有の能力もあって非常に派手！
ライダーによってはフォームチェンジして戦うことも可能だ。



ゴーストはまず基本形態であるオレ魂か闘魂ブースト魂を選択。
そしてオレ魂ならムサシ、エジソン、ロビン、ニュートン、ビリー・ザ・キッド、
ベートーベン、ベンケイから1つ。
闘魂ブースト魂ならゴエモン、リョウマ、ヒミコから1つを選択。
すると、攻撃方法が選んだ眼魂に変化するという仕様だ

1つ1つの眼魂でしっかり戦えるのが良いね。
放送中のエグゼイドを除くと最新ライダーだけあって、
ゴーストは今回の新規ライダーでは一番力が入っている。

仮面ライダーウィザードもフレイム、ウォーター、ランド、ハリケーンの4つのスタイルを選択。
自由に戦える仕様になっているぜ。
ドライブは自由なタイプチェンジが出来ず、タイプワイルドやタイプテクニックなどが
普通の技として組み込まれているタイプなのでシンプルな作り。
固有技のスピードロップはベルトさんの「ナイスドライブ！」もあるし再現度良し。



イッテイーヨ！



鎧武にバナナアームズや「被ったオレンジを回転させて攻撃」があるとか、
かなり細かい技を拾っているのが嬉しいところ。
ドライブがジャンプキックする時だけゼロドライブになるのはちょっと違うと思ったけども！



ライジェネ系列のライダーゲーはクロスオーバー会話イベントが凝っているが、
今回は初となるボイス付きの会話がちょいちょいあるのも嬉しい。
ゴーストとなでしこによる本人ボイス付きの会話イベントだ！



話の流れからすると不自然では無いけど妙に突き放した感じがするこの言い方！
凄くタケル殿っぽい……！





一部のボス戦では会話シーンが選んだライダーによって変化するし、
出撃時に選んだライダーの組み合わせによっても特殊な会話が発生したりもする。

医療ライダー繋がりで伊達バースとエグゼイド、ブレイブに会話があったり、
ゾルダとエグゼイド、ブレイブに会話があったり。
カメラマン繋がりでJとディケイドに会話があったりね。
仮面ライダーJがカメラマンとか俺も忘れてたわ。



ボス戦の地獄兄弟ステージは、こちらが選んだライダーの境遇を地獄兄弟の2人がひたすら妬む！
というもので色々酷い会話満載で笑う。



巨大化出来るとそれはそれで大変なんだよ！
オールライダー映画で悪目立ちして
「仮面ライダーJが来たぞー！火を消せ―ッ！」みたいな扱いになるんだよ！



こうなるんだよ！



ライダーミッションというモードも存在。全44ミッション。
こちらは本編で戦ったボスと会話付きで再戦出来るし、
ここでしかプレイできない特殊なミッションも満載となっているぜ。



そんなライダー祭りなゲーム内容だが、探索型アクションとしてつまんない。
スカスカの通路を繋げてムリヤリ作ったようなマップで、
似たような構成の殺風景な施設内を延々とマラソンし続ける内容だ。
長ったらしい通路を延々と歩いた先に回復アイテム1個だけ置いてあって脱力することもしばしば。



このカメバズーカとクラゲが妨害してくる通路を何回歩いたことか……。
クラゲは仮面ライダーオーズに出て来たライオンクラゲヤミーの分身だな。

拠点に戻るには特定のアイテムか、
仮面ライダーネクロムの固有能力であるガンマゲートが必要になるのも面倒だ。
アラン様、タクシーよろしく！



特定のライダーじゃないと突破出来ないギミックというのがあって、
例えば強風が吹いている場所ではオーズのサゴーゾコンボやWヒートメタルといった
ジャンプが出来ない重量級のキャラじゃないと通れないし（ヒートメタルはちょっと変だが）、
バリア装置は仮面ライダー2号のパワー溜めた攻撃じゃないと壊せない。
ライダーでは入れない狭い場所にあるアイテムはG3-Xのワイヤーじゃないと取れない…など。
飛行能力を持ったライダーじゃないと取れないアイテムや行けない道もある。

問題はこれが完全ノーヒントな点！
公式サイトだと説明があるライダーも一部存在するが、
ゲーム中では一切説明がない。
プレイアブルキャラが70人以上いるゲームなのにこれは辛いぜ……。
っていうかバリア装置は2号で破壊とかライダー知識あっても分からんよ！

特定のライダーじゃないと突破できないギミックを無理に用意するんじゃなくて、
カンドロイドとかディスクアニマルとかゼクトマイザーとかのサポートアイテムを手に入れると
通れない場所が通れるようになる……みたいな仕様で良かったんじゃないかなあ。



マップ表示も大問題。
このゲームはボスを倒してセキュリティカードを手に入れて
セキュリティレベルを上げることで通れるようになる扉というのが沢山ある。

「今はセキュリティレベルが8だから、このレベル12の扉は通れないな。後にしよう！」
みたいな感じで進めていくことになるんだが、扉のセキュリティレベルがマップ上で確認出来ないので、
あの扉どこだっけ？ってなる。

先ほど言った「特定のライダーじゃないと通れないギミック」がある場所と
ギミックの種類もマップで確認出来ないし、
特定のライダーじゃないと取れないから後回しにしたアイテムもマップに表示されない。

ただでさえ歩いていて楽しくない冗長なマップなのに、
何かを後回しにするととにかくめんどくさいことになる作りだ。



アクションとしてのバランスも悪い。
連続ヒットする技じゃないとダメージが小さい仕様なので、
単発ヒットしかしないライダーキック系の必殺技や、
ゲージを使用したド派手な超必殺技だとなかなか敵を倒せない。
連続ヒットする銃撃系の技だと異常にダメージが入るというメチャクチャなバランス。

具体例を挙げるとスペクターのノブナガ魂での銃撃や、
斬月のウォーターメロンアームズでの銃撃が壊れ性能でこれ連発してるだけでボスが溶ける。

敵がやたら吹っ飛びやすくて起き上がりが遅いので、
敵の弱い序盤は問題無いんだけど進むとテンポ悪くなってくる。
アクションゲームとしても、仮面ライダーのゲームとしてもイマイチなバランスだ。

2Dアクションだけど奥行きがあるタイプのゲームなので、
敵との軸が合わなくて攻撃がミスすることも多い。

ライジェネも奥行きはあったんだけどこんなに遊び辛くなかったはず……。
とやり直してライレボは「足元の影が無い」せいで距離感が掴めないからだと気づいた。



こちらがライジェネ2。
キャラの足元に影があるので軸を自然に合わせられる。

ライジェネとの比較で言うとライジェネ2であった
攻撃をキャンセルして次のコンボに繋げられるクイックステップが無くなったし、
全体的に敵が後ろに吹っ飛びやすくなったので、
動きの自由度が狭まりコンボも繋がりにくくなった。
その代わりに追加された面白いシステムも無く、
ライダーで爽快に敵を倒すアクションゲームとしては劣化していると言わざるを得ない。

アクセサリを装備してステータスを変更できるのが新システムではあるんだが、
プレイの幅を広げるようなアクセサリは無いし。
攻撃力を大幅に上げる「ノロイのアタックスフィア」からの
「シン・アタックスフィア」が最強過ぎてそれ以外がほとんどゴミになっている。

今回から追加されたライダーは効果音の再現度がまちまちで、
特に仮面ライダードライブは操作していてベルト音声が全然鳴らないのも寂しすぎる。
その割に仮面ライダーマッハのベルト音声は鳴りまくりだったり基準がよく分からん。





クロスオーバー会話は種類の多さは素晴らしいんだけど全体的に当たり外れが激しくて惜しい。
特にアギト初登場時の「これ誰だ？！」感は凄まじいし、
警察をやたらdisる翔太郎も違和感強いぜ……。

本編での描写やネットで有名なセリフを拡大解釈して作ったようなテキストが多く、
ノリの軽さもあって二次創作っぽさあるなあ。
そして予想通りひたすらにタコ焼きネタでいじられるアラン様である。



まあ、過去のクライマックスヒーローズやライダージェネレーションでもそういうところはあったし、
ライジェネ2の「この仮面ライダーイクサはどこの世界から来たんだ…」感は悪い意味で酷かったが、
それでも全体としてはツボを抑えた会話がもっと多かったし、ラスボス周りの話もちゃんとしてた。

カメラマン繋がりの会話イベントが異常に豊富な割に、
映画で絡んでる鎧武とドライブ、Wとオーズなどに特殊会話が無かったり、
Jとディケイドに会話があるのにJとディエンドには会話が無かったりする。

これ、各ライダーを「カメラマン」「医者関係」「人外」「妹がいる」とかのカテゴリ別に分けて、
そこからテキストを作ってるな……別に悪い事じゃないけど基本は抑えておいて欲しかった。



登場キャラ数を考えたら会話の種類自体はかなり頑張っているし、
555回りで仮面ライダー4号関連のネタがあったり、
伊達バース、ゾルダとエグゼイド&ブレイブの会話とか、
仮面ライダーフォーゼとハートロイミュードの会話とかは評価できるんだけどね。
ハート様関連は良いテキスト多かったぜ。



あといい加減にテキストを漢字で表示するモード欲しいな……って思ったワンシーン。

子供向けの配慮が欠けているのも本作の欠点で、
過去のライダージェネレーションやトラベラーズ戦記、
Wii版クライマックスヒーローズなど、サモンライドを除いた任天堂系列のライダーゲーでは
ほぼ搭載されていた子供向けの「かんたんモード」が今回は無い。
難易度設定も無い。

それで簡単かというとボスは攻撃力がかなり高いし、
ラスボスの気が狂ったような猛攻は見切るまで大人でも苦戦する。
回復アイテムでゴリ押すとか、技の強いライダーでゴリ押すとか
シンアタックスフィア付けてゴリ押すとかやりようはあるんだが、
ライダーゲーなのに子供にやさしくない仕様だぜ。

他にもライダー選択画面で装備の入れ替えが出来ないとか、
会話をスキップ出来ないとか、ミッションを中断してメインメニューに戻れないとか、
フォームチェンジの切り替えの遅さとか、
マップ表示の件も含めて細かい部分がとにかく雑なんだよなあ今回。
しかも過去作では普通に出来ていたことが多い。

昭和の仮面ライダー1号、2号、V3と、
「仮面ライダーTHE FIRST」「仮面ライダーTHE NEXT」の1号2号V3でタッグ組めないのも残念。
昭和1号とTHE FIRSTの2号のタッグは組めるんだけど、
昭和1号とTHE FIRSTの1号などは同じライダー扱いでタッグ不可能。

バトライドウォー創生でも五代クウガと小野寺クウガでタッグ組めなかったし、
なんか東映のガイドラインでもあるんだろうか。
完全に同一人物であるブラックとRXではタッグ組めるんだし納得いかない……。



クリア時間はキャラとマップをコンプまで遊んで10時間ほど。

仮面ライダーのゲームは「新作としては物足りないけど確実に進歩はしてる」って作品が多いんだが、
ライレボは新作としてもダメだし過去作から引き継いだ部分はことごとく劣化している。

これまでの累積による歴史的な圧倒的キャラ数は文句無いし、
本人ボイスの多さも良かった。
クロスオーバー会話も当たり外れはあるが種類が多くて面白い。
しかし評価できるのはそのくらいだ。
開発会社とジャンル変えたのが本当に悪い方向に転がってる。
面白いけどステージが単調だったなーってライジェネ2より更に単調になってる。

仮面ライダーが好きでライジェネをプレイしたこと無い人なら楽しめるとは思うんだが……。
素直にライジェネ2の発展形を作って欲しかったぜ。残念。

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