JPH11268911A - アルミナ粉末及びその製造方法並びに研磨用組成物 - Google Patents
アルミナ粉末及びその製造方法並びに研磨用組成物Info
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- JPH11268911A JPH11268911A JP10369644A JP36964498A JPH11268911A JP H11268911 A JPH11268911 A JP H11268911A JP 10369644 A JP10369644 A JP 10369644A JP 36964498 A JP36964498 A JP 36964498A JP H11268911 A JPH11268911 A JP H11268911A
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Abstract
粉末及びそれらのアルミナ粉末の製造法方並びに研磨用
組成物を提供すること。 【解決手段】 ベーマイト構造を有する一辺が10〜5
0nmの矩形板状一次粒子からなるアルミナ水和物を原
料として、焼成、粉砕により、γ、δ及びθ型からなる
群から選ばれた単一または複数の結晶構造、10〜50
nmの一次粒子径、100〜500nmの平均二次粒子
径及び粒状の一次粒子形状を有することを特徴とするア
ルミナ粉末、又はα型結晶構造、60〜150nmの一
次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径及び粒
状の一次粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉
末を製造すること。そして、それらアルミナ粉末、水及
び研磨促進剤からなる研磨用組成物を調製すること。
Description
らなる群から選ばれた単一または複数の結晶構造、10
〜50nmの一次粒子径、100〜500nmの平均二
次粒子径(平均凝集粒子径)及び粒状の一次粒子形状を
有することを特徴とするアルミナ粉末と、α型結晶構
造、60〜150nmの一次粒子径、200〜500n
mの平均二次粒子径(平均凝集粒子径)及び粒状の一次
粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉末と、そ
れらの製造方法に関する。そして、それらのアルミナ粉
末を砥粒とする研磨用組成物に関する。
ディスクの研磨において高精度に平滑な研磨表面を効率
的に得ることができるため、最終仕上げ研磨用組成物と
して有用である。ここでのアルミニウムディスクの研磨
とは、アルミニウムあるいはその合金からなる磁気記録
媒体ディスクの基材そのものの表面、又は基材の上に設
けられたNi−P、Ni−Bなどのメッキ層の表面、特
にNi90〜92%とP8〜10%の組成の硬質Ni−
Pメッキ層の表面、及び酸化アルミ層の表面を研磨する
ことをいう。
剤は、高精度に平滑な研磨表面が効率的に得ることがで
きるため、半導体デバイスの酸化膜、窒化膜、炭化膜、
半導体多層配線基板の配線金属などの研磨及び、磁気ヘ
ッド、水晶、ガラスなどの最終仕上げ研磨にも有用であ
る。
により製造された水酸化アルミニウムを焼成したγ、
δ、κ、θ、η、α型などの結晶構造を有するアルミナ
を乾式及び/または湿式粉砕することにより1μm以下
の平均粒子径を有するアルミナ微粒子からなるアルミナ
粉末が製造されている。
る板状のγ、δ型などの結晶構造の高純度アルミナ粉末
や150〜200nm以上の一次粒子径を有するα型の
結晶構造の高純度アルミナ粉末が市販されている。
応:欧州公開特許第554908号明細書〕には、ベー
マイト粒子の周囲にシリカのバリアを形成させることに
よりα型アルミナへ転移する際に粒子成長を抑えた一次
粒子径が20〜50nmのα型アルミナが記載されてい
る。
市販されている超微粒子アルミナ粉体をそのまま、ある
いは、更に焼成した粉体を水相中で酸の存在下に陽イオ
ン交換樹脂と接触させる解膠法による平均粒子径が10
0nm以下のγ、δ、κ、θ、η、α型などのアルミナ
ゾルの製造法が開示されている。
いる研磨用組成物としては、水とアルミナ研磨材及び研
磨促進剤を、場合によっては更に表面改質剤も混合して
スラリー化したものが用いられている。この研磨促進剤
の例として、特公昭2−23589号公報〔対応:米国
特許第4705566号明細書〕には、硝酸アルミニウ
ム、硝酸ニッケル、硫酸ニッケルなどが、また特開平2
−158682号公報には、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウ
ムなどの亜硝酸塩が開示されている。
ィスクの性能は、ますます高密度化、高速化していく傾
向にある。そのためにオレンジピール、スクラッチ、ピ
ット、突起などの表面欠陥がないということや平均表面
粗さ及び最大表面粗さが小さい高平坦化が強く求められ
ている。
ニウムを焼成、粉砕したγ、δ、κ、θ、η、α型など
の結晶構造を有するアルミナ粉末は、平均粒子径が1μ
m以下のアルミナ微粒子でも、ブレークダウン法のた
め、粒度分布がブロードである。このため湿式分級(水
簸等)が行われるが、粗大粒子を完全に除去することは
困難である。粗大粒子が混在する研磨剤を使用した場
合、高品質の研磨面を得ることが難しい。
水酸化アルミニウムを焼成して得られるγ、δ型の結晶
構造を有するアルミナ粉末では粒子形が板状であるた
め、研磨時に被研磨材料がパッド上を滑るような状態に
なることで、研磨速度が遅くなるため研磨工程の生産性
が悪くなる。更に、α型の結晶構造を有するアルミナ粉
末では、一次粒子径が150〜200nm以上あるた
め、高品質の研磨面を得ることが難しい。
次粒子径が20〜50nmのα型アルミナでは、アルミ
ナより研磨速度が遅いシリカ層のため研磨速度が遅くな
る。
まま、あるいは、更に焼成した粉体を水相中で酸の存在
下に陽イオン交換樹脂と接触させる解膠法による平均粒
子径が100nm以下のγ、δ、κ、θ、η、α型など
のアルミナゾルは一次粒子径が10nm以下であるため
研磨速度が遅く、研磨工程の生産性が悪くなる。
かも研磨速度を速くすることにより研磨工程の生産性の
向上及び低コスト化が可能な研磨用組成物に適する砥粒
としてのアルミナ粉末及びそれらのアルミナ粉末の製造
方法並びに研磨用組成物を提供することを目的とする。
いるアルミナ粉体を使用せず、本発明の製造法にて、ベ
ーマイト構造を有する一辺が10〜50nmの矩形板状
一次粒子からなるアルミナ水和物を原料として、焼成、
粉砕により、γ、δ及びθ型からなる群から選ばれた単
一または複数の結晶構造、粒度分布がシャープな10〜
50nmの一次粒子径、100〜500nmの平均二次
粒子径(平均凝集粒子径)及び粒状の一次粒子形状を有
することを特徴とするアルミナ粉末、及びα型結晶構
造、粒度分布がシャープな60〜150nmの一次粒子
径、200〜500nmの平均二次粒子径(平均凝集粒
子径)及び粒状の一次粒子形状を有することを特徴とす
るアルミナ粉末を見い出し、更に、砥粒、水及び研磨促
進剤からなるアルミニウムディスクの研磨用組成物に本
発明のアルミナ粉末を砥粒として用いると、従来のアル
ミニウムディスク用研磨剤と比較して高品質の研磨面が
得られ、高速研磨性であることを見い出したものであ
る。
一次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径(平
均凝集粒子径)及び粒状の一次粒子形状を有するアルミ
ナ粉末、又は市販のバイヤー法により製造された水酸化
アルミニウムを焼成、粉砕したα型結晶構造を有する5
0nm〜2μmの一次粒子径、200nm〜3μmの平
均二次粒子径を有するアルミナ粉末に対して、γ、δ及
びθ型からなる群から選ばれた単一または複数のアルミ
ナ結晶構造を有し、一次粒子径が10〜50nm、10
0〜500nmの平均二次粒子径(平均凝集粒子径)及
び粒状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末を添加・混
合してアルミナ混合砥粒にすることにより高品質の研磨
面が得られ、しかも高速研磨性のアルミニウムディスク
用研磨剤になることを見い出したものである。
一または複数の結晶構造、10〜50nmの一次粒子
径、100〜500nmの平均二次粒子径及び粒状の一
次粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉末は、
下記の工程(A)、(B)、(C)及び(D): (A)無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含
有する水性アルミナゾルに、アルカリを添加することに
より、9〜12のpHを有する反応混合物を生成させる
工程、(B)(A)工程で得られた当該反応生成物を1
10〜250℃の温度で水熱処理することにより、ベー
マイト構造を有するアルミナ水和物を含有する水性懸濁
液を生成させる工程、(C)(B)工程で得られた当該
水性懸濁液を100℃以上の温度で乾燥し、更に500
〜1130℃で焼成することによりγ、δ及びθ型から
なる群から選ばれた単一または複数の結晶構造を有する
アルミナを生成させる工程、及び(D)(C)工程で得
られた当該アルミナを乾式及び/又は湿式粉砕する工
程、からなる。
晶構造、10〜50nmの一次粒子径、100〜500
nmの平均二次粒子径及び粒状の一次粒子形状を有する
ことを特徴とするアルミナ粉末は、(C)工程において
850〜1050℃で焼成することにより得られる。
子径、200〜500nmの平均二次粒子径及び粒状の
一次粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉末の
製造法は、下記の工程(A)、(B)、(C)及び
(D): (A)無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含
有する水性アルミナゾルに、アルカリを添加することに
より、9〜12のpHを有する反応混合物を生成させる
工程、(B)(A)工程で得られた当該反応生成物を1
10〜250℃の温度で水熱処理することにより、ベー
マイト構造を有するアルミナ水和物を含有する水性懸濁
液を生成させる工程、(C)(B)工程で得られた当該
水性懸濁液を100℃以上の温度で乾燥し、更に115
0〜1300℃の温度で焼成することによりα型結晶構
造を有するアルミナを生成させる工程、及び(D)
(C)工程で得られた当該アルミナを乾式又は/及び湿
式粉砕する工程、からなる。
特性を考慮すると、α型結晶構造、60〜150nmの
一次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径及び
粒状の一次粒子形状を有することを特徴とするアルミナ
粉末は、(C)工程において1180〜1250℃で焼
成することが好ましい。
ては、アルミナ砥粒、水及び研磨促進剤からなる。
なる群から選ばれた単一または複数の結晶構造、10〜
50nmの一次粒子径、100〜500nmの平均二次
粒子径及び粒状の一次粒子形状を有することを特徴とす
るアルミナ粉末、α型結晶構造、60〜150nmの一
次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径及び粒
状の一次粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉
末、又はγ、δ及びθ型からなる群から選ばれた単一ま
たは複数の結晶構造を有し、一次粒子径が10〜50n
m、100〜500nmの平均二次粒子径及び粒状の一
次粒子形状を有するアルミナ粉末と、α型結晶構造、5
0nm〜2μmの一次粒子径、及び200nm〜3μm
の平均二次粒子径を有するアルミナ粉末の混合物である
ことを特徴とする。
四価の金属と無機酸又は有機酸から形成される塩基性塩
であることを特徴とする。三価及び四価の金属の中でア
ルミニウムが、また無機酸及び有機酸の中で硝酸が研磨
特性が優れている。よって、塩基性硝酸アルミニウムが
より好ましい。更に、より好ましいのは、Al(OH)
x(NO3)3-x(但し、Xは0.5〜2.7の実数)の
化学組成で表示される塩基性硝酸アルミニウムである。
最も好ましいのは、Al(OH)(NO3)2である。
ついて詳しく述べる。
れる無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含有
する水性アルミナゾルとしては、公知の製造法により容
易に得られ、市販の工業薬品としても入手することがで
きる。特公昭45−3658号公報及び特開昭60−1
66220号公報には、有機酸の水溶液と金属アルミニ
ウム粉末とを加熱下反応させることにより、無定形アル
ミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含有する水性アルミ
ナゾルの製造法が開示されている。これらの公知の水性
アルミナゾルの製造法によって得られる水性アルミナゾ
ルを挙げることもできる。
は、ゲルを形成していないものであれば良く、数mPa
・sの低い粘度を有するものから数十万mPa・sの高
い粘度を有するものまで使用することができる。特に2
〜30重量%のAl2O3濃度及び2〜7のpHを有する
水性アルミナゾルが好ましい。またアルカリの添加方法
によっては、ゲル状物質の塊の生成や粘度の上昇を引き
起こすため、アルカリの添加時は予め水性アルミナゾル
のAl2O3濃度を2〜4重量%にすることが更に好まし
い。
未満のpHを有する反応混合物では、次工程の水熱処理
を実施しても目的とするベーマイト構造を有するアルミ
ナ水和物を含有する酸性水性アルミナゾルを得ることが
できない。一方、過剰のアルカリを添加することにより
得られた12を超えるpHを有する反応混合物でも、目
的とするベーマイト構造を有するアルミナ水和物を含有
する水性アルミナ懸濁液が得られる。しかし、(B)工
程で過剰のアルカリを除去せざるを得ず、好ましくな
い。よってアルカリ添加によって得られる反応混合物は
9〜12のpHを有することがより好ましい。
℃未満の温度で、水熱処理すると、水性懸濁液中におい
て無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子からベー
マイト構造を有するアルミナ水和物の矩形板状一次粒子
への結晶構造の生成に長時間を要して、好ましくない。
一方、250℃を超える温度での水熱処理では、装置的
に急冷設備、超高圧容器などを必要とするので好ましく
ない。
めに、限外濾過法又はイオン交換法にて脱塩処理を行う
ことができる。
で焼成するとベーマイト粒子のままであり、また130
0℃を超える温度で焼成すると場合はα型結晶構造の粒
子の粒子成長が激しく一次粒子が150〜200nm以
上になり、表面粗さが大きく、オレンジピール、スクラ
ッチ、ピット、突起が多くなるため好ましくない。
粉砕が足りないと二次粒子が500nmより大きくなる
ため、表面粗さが大きく、オレンジピール、スクラッ
チ、ピット、突起が多くなるため好ましくない。
ばれた単一または複数の結晶構造を有するアルミナ粉末
は、振動ミル、ボールミル、アトライター、サンドグラ
インダーなどの乾式及び/又は湿式粉砕により得られる
一次粒子径が10〜50nmでしかも平均二次粒子径が
100〜500nmのアルミナ粉末である。そして、こ
のアルミナ粉末は、粒子径が制御されたベーマイト構造
を有するアルミナ水和物を原料とするため、粒度分布が
シャープである。
アルミナ粉末は、振動ミル、ボールミル、アトライタ
ー、サンドグラインダーなどの乾式及び/又は湿式粉砕
により得られる一次粒子径が60〜150nmでしかも
平均二次粒子径が200〜500nmのアルミナであ
る。そして、このアルミナ粉末は、粒子径が制御された
ベーマイト構造を有するアルミナ水和物を原料とするた
め、粒度分布がシャープである。
透過型電子顕微鏡にて、一次粒子を観察して、計測した
個々の一次粒子である。平均粒子径ではない。
凝集粒子径を示すメジアン粒子径(50%体積粒子径)
である。その測定には、市販の遠心粒度分布測定装置、
例えば堀場製作所(株)のCAPA−700等が用いら
れる。
る。
ルミナ固形分)は、0.5〜20重量%である。アルミ
ナ砥粒の含有量は、0.5重量%より少ないと研磨効果
が少なく、20重量%より多くしても研磨効果の更なる
向上が認められない。
一または複数の結晶構造を有し、一次粒子径が10〜5
0nm、100〜500nmの平均二次粒子径及び粒状
の一次粒子形状を有するアルミナ粉末では、好ましい結
晶構造はδ型結晶構造である。
ばれた単一または複数の結晶構造を有し、一次粒子径が
10〜50nm、100〜500nmの平均二次粒子径
及び粒状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末と、α型
結晶構造、50nm〜2μmの一次粒子径、及び200
nm〜3μmの平均二次粒子径を有するアルミナ粉末と
のアルミナ粉末混合物における、γ、δ及びθ型からな
る群から選ばれた単一または複数の結晶構造のアルミナ
固形分(a)とα型結晶構造のアルミナ固形分(b)と
の重量比は、好ましくはa:b=5:95〜70:30
で、より好ましくは5:95〜50:50である。ここ
で、γ、δ及びθ型アルミナ粉末からなる群では、δ型
アルミナ粉末が好ましい。δ型アルミナ粉末を上記アル
ミナ粉末混合物に用いると、研磨特性としての平均表面
粗さ(Ra)に対する研磨速度(Vp)の比率(Vp/
Ra)が高くなり好ましい。
ルコニア、珪酸ジルコニウム、シリカ、ムライト、酸化
セリウム、酸化鉄、酸化クロム、酸化チタンなどを加え
ることができる。そして水酸化アルミニウム等の水酸化
物、ベーマイト等の水和酸化物及びダイヤモンド、窒化
硼素、窒化珪素、炭化珪素、炭化硼素などの非酸化物も
加えることができる。
酸又は有機酸から形成される塩基性塩が好ましい。例え
ば三価の金属としては、アルミニウム、インジウム、鉄
などが、四価の金属としてはジルコニウム、セリウム、
錫、チタンなどが挙げられる。無機酸としては、硝酸、
硫酸などが、また有機酸としては酢酸、蟻酸、スルファ
ミン酸、酒石酸、シュウ酸、グルコン酸などが挙げられ
る。三価及び四価の金属の中でアルミニウムが、また無
機酸及び有機酸の中で硝酸が研磨特性が最も優れて、塩
基性硝酸アルミニウムがより好ましい。更に、より好ま
しいのは、Al(OH)x(NO3)3-x(但し、Xは
0.5〜2.7の実数)の化学組成で表示される塩基性
硝酸アルミニウムである。最も好ましいのは、Al(O
H)(NO 3)2である。
無機酸又は有機酸から形成される塩基性塩では金属酸化
物M2O3(但し、Mは三価の金属原子を示す)の換算濃
度で、また四価の金属と無機酸又は有機酸から形成され
る塩基性塩では金属酸化物MO2(但し、Mは四価の金
属原子を示す)の換算濃度で表すと、0.1〜10重量
%が好ましい。0.1より少ないと研磨剤としての効果
が認められず、また10重量%より多くしても研磨促進
剤としての効果の更なる向上が認められないためであ
る。より好ましくは0.3〜6重量%である。
いるエタノール、プロパノール、エチレングリコール、
プロピレングリコールなどの水溶性アルコール、塩酸、
硫酸、硝酸、酢酸、リン酸などの酸、アルキルベンザン
スルホン酸ナトリウム、ホルマリン縮合物などの界面活
性剤、ポリアクリル酸塩等の有機ポリアニオン系物質、
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース類を加えることがで
きる。
記の通りである。 (1)pH測定 pH計(M−8AD (株)堀場製作所製)を用いて測
定した。 (2)電気伝導度 電気伝導度(CM−30S(株) 東亜電波工業製)を
用いて測定した。 (3)一次粒子径及びその一次粒子形状 透過型電子顕微鏡にて、一次粒子径及びその一次粒子形
状を観察した。
ュ上の親水化処理済カーボン被覆コロジオン膜に試料を
塗布して、乾燥させ観察試料を準備した。透過型電子顕
微鏡(H−500 (株)日立製作所製)にて、その観
察試料の電子顕微鏡写真を撮影して、観察した。 (4)平均二次粒子径 遠心沈降法粒子径測定装置(CAPA−700 (株)
堀場製作所製)を用いいてメジアン粒子径(50%体積
粒子径)を測定し、平均二次粒子径(平均凝集粒子径)
とした。 (5)動的光散乱粒子径 動的光散乱粒子径測定装置(コールターN4(登録商
標) コールター社製)を用いて測定した。 (6)比表面積(BET法) 予め所定の条件で乾燥した試料を窒素吸着法比表面積計
(MONOSORBMS−16型 QUANTACHR
OME社製)を用いて測定した。 (7)粉末X線回折 X線回折装置(JEOL JDX−8200T 日本電
子(株)製)を用いて測定した。
る。 [研磨用組成物の調整] 実験例1 市販の無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含
有する水性アルミナゾル450.0g(アルミナゾル−
200(商標)、日産化学工業(株)製、Al 2O3濃度
10.7重量%、酢酸濃度3.2重量%)に水176
7.0gを加え、強く攪拌した中に4.9重量%のNa
OH濃度を有する水酸化ナトリウム水溶液211.5g
を約10分で添加し、更に3時間攪拌を続けた。そして
反応混合液(pH10.05、Al2O3濃度1.98重
量%)を得た。
ング処理ステンレス製オートクレーブ容器に仕込み、1
40℃で12時間水熱処理を行った。得られた水性懸濁
液はpH8.38、電気伝導度7955μS/cmを示
し、Al2O3濃度1.98重量%であった。この水性懸
濁液を取り出した後、その水性懸濁液全量に純水446
7gと酢酸10.5gとを加えて攪拌し、pH4.98
に調整した後、限外濾過膜(分画分子量5万)を取り付
けた攪拌機付き自動連続加圧濾過装置にて、脱塩、濃縮
して酸性水性アルミナゾル364gを得た。得られた酸
性水性アルミナゾルはpH4.34、Al2O3濃度1
2.0重量%、電気伝導度290μS/cm、動的光散
乱法粒子径264nm、300℃で乾燥した粉体のBE
T法による比表面積は136m2 /gを示した。得られ
た酸性水性アルミナゾルに含有するアルミナ水和物のコ
ロイド粒子はベーマイト構造を有する一辺が10〜20
nmの矩形板状一次粒子よりなる50〜300nmの細
長い形状の二次粒子を形成していた。
燥して得られたゲルを、アルミナ乳鉢で粗粉砕した後、
アルミナ坩堝に仕込み電気炉で1000℃で5時間焼成
した。ここで得られた粉体は、X線回折装置で測定した
ところδ型結晶構造を有し、BET法による比表面積は
100m2 /gであった。このδ型アルミナ粉体を75
0g、5mmφのジルコニアビーズ12.6kg及び純
水1600gを5Lのボールミル容器に仕込み、96時
間粉砕することにより、10〜40nmの一次粒子径及
び320nmの平均二次粒子径を有するδ型アルミナ粉
末が分散する水性アルミナスラリーを得た。その水性ア
ルミナスラリーのδ型アルミナ固形分は25重量%であ
った。透過電子顕微鏡によるδ型アルミナ粉末観察で
は、一次粒子の全個数の90%が20〜30nmの粒子
径であった。そして最小一次粒子径は10nm及び最大
一次粒子径は40nmであった。一次粒子の粒度分布は
非常にシャープである。一次粒子形状は粒状であった。
を純水1kgに溶解した後、この水溶液を沸騰させ、1
320gの35%過酸化水素水溶液と110gのアルミ
ニウム金属粉末を徐々に添加し溶解・反応させた。該反
応液を濾過して塩基性硝酸アルミニウム水溶液(BAN
a)を得た。この塩基性硝酸アルミニウム(BANa)
水溶液は、Al2O3換算濃度9.9重量%、硝酸イオン
濃度7.2重量%を含み、塩基度として80.0%で、
Al(OH)2.4(NO3)0.6 の化学組成で表示される
塩基性硝酸アルミニウム水溶液であった。
0重量%硝酸を添加して、Al2O3換算濃度7.1重量
%、硝酸イオン濃度17.3重量%を含み、塩基度とし
て33.3%で、Al(OH)(NO3)2の化学組成で
表示される塩基性硝酸アルミニウム水溶液(BAN)を
調整した。
釈する際に、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニウム
水溶液(BAN)を加えて、6.7重量%のアルミナ固
形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量%及び硝酸濃
度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2の化学組成で
表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研磨用
組成物を調整した。
燥して得られたゲルを、アルミナ乳鉢で粗粉砕した後、
アルミナ坩堝に仕込み電気炉で1200℃で5時間焼成
した。ここで得られた粉体は、X線回折装置で測定した
ところα型結晶構造を有し、BET法による比表面積は
10.5m2/gであった。このα型アルミナ粉体を7
50g、5mmφのジルコニアビーズ12.6kg及び
純水1600gを5Lのボールミル容器に仕込み、96
時間粉砕することにより、70〜120nmの一次粒子
径及び340nmの平均二次粒子径を有するα型アルミ
ナ粉末が分散する水性アルミナスラリーを得た。その水
性アルミナスラリーのα型アルミナ固形分は25重量%
であった。透過電子顕微鏡によるα型アルミナ粉末観察
では、一次粒子の全個数の85%が80〜100nmの
粒子径であった。そして最小一次粒子径は70nm及び
最大一次粒子径は120nmであった。一次粒子の粒度
分布は非常にシャープである。一次粒子形状は粒状であ
った。
釈する際に、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニウム
水溶液(BAN)を加えて、6.7重量%のアルミナ固
形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量%及び硝酸濃
度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2の化学組成で
表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研磨用
組成物を調整した。
50g、5mmφのジルコニアビーズ12.6kg及び
純水1500gを5Lのボールミル容器に仕込み、48
時間粉砕することにより、一次粒子径が50〜500n
m、平均二次粒子径(平均凝集粒子径)が350nmの
α型アルミナでアルミナを固形分として33重量%を含
有する水性アルミナスラリーを得た。この水性アルミナ
スラリー(α型アルミナ固形分33重量%)及び実験例
1で得られた水性アルミナスラリー(δ型アルミナ固形
分25重量%)を、δ型アルミナ固形分(a)とα型ア
ルミナ固形分(b)との重量比がa:b=50:50と
なるように混合し混合水性アルミナスラリー(平均二次
粒子径370nm)を得た。更に純水で希釈する際に、
研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニウム水溶液(BA
N)を加えて、3.4重量%のα型アルミナ固形分及び
3.4重量%のδ型アルミナ固形分と、Al 2O3換算濃
度で0.62重量%及び硝酸濃度1.4重量%のAl
(OH)(NO 3)2の化学組成で表示される塩基性硝酸
アルミニウム濃度を有する研磨用組成物を調整した。
ナ固形分33重量%)及び実験例1で得られた水性アル
ミナスラリー(δ型アルミナ固形分25重量%)を、δ
型アルミナ固形分(a)とα型アルミナ固形分(b)と
の重量比がa:b=10:90となるように混合し混合
水性アルミナスラリー(平均二次粒子径370nm)を
得た。更に純水で希釈する際に、研磨促進剤として塩基
性硝酸アルミニウム水溶液(BAN)を加えて、6.0
重量%のα型アルミナ固形分及び0.67重量%のδ型
アルミナ固形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量%
及び硝酸濃度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2の
化学組成で表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有
する研磨用組成物を調整した。
50g、1mmφのジルコニアビーズ12.6kg及び
純水1200gを5Lのボールミル容器に仕込み、96
時間粉砕することにより、10〜400nmの一次粒子
径及び220nmの平均二次粒子径を有するκ型アルミ
ナ粉末が分散する水性アルミナスラリーを得た。その水
性アルミナスラリーのκ型アルミナ固形分は43重量%
であった。水性アルミナスラリーを純水で希釈する際
に、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニウム水溶液
(BAN)を加えて、6.7重量%のアルミナ固形分
と、Al 2O3換算濃度で0.62重量%及び硝酸濃度
1.4重量%のAl(OH)(NO 3)2の化学組成で表
示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研磨用組
成物を調整した。
50g、5mmφのジルコニアビーズ12.6kg及び
純水1500gを5Lのボールミル容器に仕込み、48
時間粉砕することにより、50〜500nmの一次粒子
径及び350nmの平均二次粒子径を有するα型アルミ
ナ粉末が分散する水性アルミナスラリーを得た。その水
性アルミナスラリーのα型アルミナ固形分は33重量%
であった。水性アルミナスラリーを純水で希釈する際
に、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニウム水溶液
(BAN)を加えて、6.7重量%のアルミナ固形分
と、Al 2O3換算濃度で0.62重量%及び硝酸濃度
1.4重量%のAl(OH)(NO 3)2の化学組成で表
示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研磨用組
成物を調整した。
径10〜60nm、平均二次粒子径800nm)を純水
に分散させたスラリーに、研磨促進剤として塩基性硝酸
アルミニウム水溶液(BAN)を加えて、6.7重量%
のアルミナ固形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量
%及び硝酸濃度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2
の化学組成で表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を
有する研磨用組成物を調整した。
00nm、平均二次粒子径280nm)を純水に分散さ
せたスラリーに、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミニ
ウム水溶液(BAN)を加えて、6.7重量%のアルミ
ナ固形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量%及び硝
酸濃度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2の化学組
成で表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研
磨用組成物を調整した。
産化学工業(株)製SiO2濃度40重量%、一次粒子
径70〜100nm、平均二次粒子径110nm)を純
水で希釈する際に、研磨促進剤として塩基性硝酸アルミ
ニウム水溶液(BAN)を加えて、6.7重量%のシリ
カ固形分と、Al2O3換算濃度で0.62重量%及び硝
酸濃度1.4重量%のAl(OH)(NO3)2の化学組
成で表示される塩基性硝酸アルミニウム濃度を有する研
磨用組成物を調整した。
った。
を10μmの厚さに無電解メッキした2.5インチメモ
リーハードディスク基板を使用した。尚、この基板は一
次研磨してあり平均表面粗さは、1.8nmである。
タイプのポリウレタン製研磨布(POLITEX DG
(商標)、250mmφ、ロデール・ニッタ(株)製)
を貼り付け、これに基板の研磨面を対向させ14kPa
の荷重をかけて研磨した。
リー供給量は2ml/分である。
を繰り返して洗浄した。
から研磨速度を求めた。表面欠陥については、微分干渉
顕微鏡により観察し、突起、ピット、スクラッチなどの
度合を判定した。最大及び平均表面粗さは、市販品の装
置、例えば米国のZygo社製の「New View 100」とい
う名称の装置を使用することによる、FDAを用いた走
査型白色干渉法あるいは位相測定法により測定した。
研磨速度、平均表面粗さ、最大表面粗さを表2に示す。
場合、研磨速度はほぼ同等だが、表面粗さに関しては、
一次粒子径は10nm〜40nmと粒度分布がシャープ
な実施例1は表面粗さは良いが、一次粒子径が10nm
〜400nmと分布が広く粗粒子がある比較例1は表面
粗さが劣っていることがわかる。
同様な傾向にあることがわかる。
ルミナ粉末であるため、研磨時に被研磨材料がパッド上
を滑るような状態になり、研磨速度が遅くなっているこ
とがわかる。
型アルミナを湿式粉砕処理したアルミナ粉末とのアルミ
ナ粉末混合物を砥粒にしている実施例2及び3は、市販
のα型アルミナ粉末だけの比較例2よりも研磨速度が
1.3〜1.5倍も速く、しかも表面粗さが向上してい
ることがわかる。
mと粒度分布がシャープであるが、一次粒子径が150
nm以上あるため表面粗さは劣っていることがわかる。
られる研磨剤として知られるのシリカゾルと実施例1及
び2とを比較した場合、表面粗さは同等であるが、研磨
速度が1/3以上遅いことがわかる。
ら選ばれた単一または複数の結晶構造、粒度分布がシャ
ープな10〜50nmの一次粒子径、100〜500n
mの平均二次粒子径(平均凝集粒子径)及び粒状の一次
粒子形状を有することを特徴とするアルミナ粉末及びα
型結晶構造、粒度分布がシャープな60〜150nmの
一次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径(平
均凝集粒子径)及び粒状の一次粒子形状を有することを
特徴とするアルミナ粉末であり、更に、それらのアルミ
ナ粉末を砥粒とするアルミニウムディスクの研磨用組成
物である。
一次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径(平
均凝集粒子径)及び粒状の一次粒子形状を有するアルミ
ナ粉末、並びに市販のバイヤー法により製造された水酸
化アルミニウムを焼成、粉砕したα型結晶構造を有する
50nm〜2μmの一次粒子径、200nm〜3μmの
平均二次粒子径を有するアルミナ粉末に対して、γ、δ
及びθ型からなる群から選ばれた単一または複数のアル
ミナ結晶構造を有し、一次粒子径が10〜50nm、1
00〜500nmの平均二次粒子径(平均凝集粒子径)
及び粒状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末を添加・
混合してアルミナ粉末混合物を砥粒とするアルミニウム
ディスクの研磨用組成物である。
00nmの範囲で粒度分布がシャープであり、また平均
二次粒子径が500nm以下であるため、表面粗さが小
さく、オレンジピール、スクラッチ、ピット、突起が少
ない高品質の研磨面が得られる。更に同程度の高品質研
磨面が得られるシリカゾルよりも高速研磨性であること
から、超精密研磨工程の生産性の向上及び低コスト化が
可能である。
ルミニウムディスクの研磨用組成物では、α型の結晶構
造を有するアルミナ粉末より軟らかいγ、δ及びθ型か
らなる群から選ばれた単一または複数のアルミナ結晶構
造を有する一次粒子径が10〜50nmのアルミナ粉末
は、α型の結晶構造を有するアルミナ粉末より小さいた
めα型の結晶構造を有するアルミナ粉末の表面を覆った
り、また研磨時にα型の結晶構造を有するアルミナ粉末
の間隙に最密充填するように入ることが推測される。こ
のため表面粗さが良くしかも研磨速度の速いアルミニウ
ムディスクの研磨用組成物が得られることから精密研磨
工程の生産性の向上及び低コスト化が可能である。
供給され得るアルミニウムディスクの上に設けられたN
i−P等のメッキ層の表面、特にNi90〜92%とP
8〜10%の組成の硬質Ni−Pメッキ層の表面、酸化
アルミ層の表面あるいはアルミニウム、その合金、アル
マイトの表面を研磨するのに有用である。
は、高精度に平滑な研磨表面が効率的に得ることができ
るため半導体デバイスの酸化膜、窒化膜、炭化膜、半導
体多層配線基板の配線金属などの研磨及び、磁気ヘッ
ド、水晶、ガラスなどの最終仕上げ研磨にも使用するこ
とができる。
外に触媒用材料、アルミナ及びアルミナを含む焼結体の
原料、プラスチックスなどのフィラー等にも使用するこ
とができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 γ、δ及びθ型からなる群から選ばれた
単一または複数の結晶構造、10〜50nmの一次粒子
径、100〜500nmの平均二次粒子径、及び粒状の
一次粒子形状を有するアルミナ粉末。 - 【請求項2】 下記の工程(A)、(B)、(C)及び
(D): (A)無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含
有する水性アルミナゾルに、アルカリを添加することに
より、9〜12のpHを有する反応混合物を生成させる
工程、(B)(A)工程で得られた当該反応生成物を1
10〜250℃の温度で水熱処理することにより、ベー
マイト構造を有するアルミナ水和物を含有する水性懸濁
液を生成させる工程、(C)(B)工程で得られた当該
水性懸濁液を100℃以上の温度で乾燥し、更に500
〜1130℃で焼成することによりγ、δ及びθ型から
なる群から選ばれた単一または複数の結晶構造を有する
アルミナを生成させる工程、及び(D)(C)工程で得
られた当該アルミナを乾式及び/又は湿式粉砕する工
程、からなる、γ、δ及びθ型からなる群から選ばれた
単一または複数の結晶構造、10〜50nmの一次粒子
径、100〜500nmの平均二次粒子径及び粒状の一
次粒子形状を有するアルミナ粉末の製造方法。 - 【請求項3】 アルミナ砥粒、水及び研磨促進剤からな
るアルミニウムディスクの研磨用組成物において、アル
ミナ砥粒が、γ、δ及びθ型からなる群から選ばれた単
一または複数の結晶構造、10〜50nmの一次粒子
径、100〜500nmの平均二次粒子径及び粒状の一
次粒子形状を有するアルミナ粉末であるアルミニウムデ
ィスクの研磨用組成物。 - 【請求項4】 研磨促進剤が三価又は四価の金属と無機
酸又は有機酸から形成される塩基性塩である請求項3記
載のアルミニウムディスクの研磨用組成物。 - 【請求項5】 アルミナ砥粒として、更にα型結晶構
造、50nm〜2μmの一次粒子径、及び200nm〜
3μmの平均二次粒子径を有するアルミナ粉末を含む請
求項3記載のアルミニウムディスクの研磨用組成物。 - 【請求項6】 アルミナ砥粒として、更にα型結晶構
造、50nm〜2μmの一次粒子径、及び200nm〜
3μmの平均二次粒子径を有するアルミナ粉末を含むこ
と、及び研磨促進剤が三価又は四価の金属と無機酸又は
有機酸から形成される塩基性塩である請求項3記載のア
ルミニウムディスクの研磨用組成物。 - 【請求項7】 α型結晶構造、60〜150nmの一次
粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径、及び粒
状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末。 - 【請求項8】 下記の工程(A)、(B)、(C)及び
(D): (A)無定形アルミナ水和物の繊維状コロイド粒子を含
有する水性アルミナゾルに、アルカリを添加することに
より、9〜12のpHを有する反応混合物を生成させる
工程、(B)(A)工程で得られた当該反応生成物を1
10〜250℃の温度で水熱処理することにより、ベー
マイト構造を有するアルミナ水和物を含有する水性懸濁
液を生成させる工程、(C)(B)工程で得られた当該
水性懸濁液を100℃以上の温度で乾燥し、更に115
0〜1300℃の温度で焼成することによりα型結晶構
造を有するアルミナを生成させる工程、及び(D)
(C)工程で得られた当該アルミナを乾式又は/及び湿
式粉砕する工程、からなる、α型結晶構造、60〜15
0nmの一次粒子径、200〜500nmの平均二次粒
子径及び粒状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末の製
造方法。 - 【請求項9】 アルミナ砥粒、水及び研磨促進剤からな
るアルミニウムディスクの研磨用組成物において、 アルミナ砥粒が、α型結晶構造、60〜150nmの一
次粒子径、200〜500nmの平均二次粒子径及び粒
状の一次粒子形状を有するアルミナ粉末であるアルミニ
ウムディスクの研磨用組成物。 - 【請求項10】 研磨促進剤が三価又は四価の金属と無
機酸又は有機酸から形成される塩基性塩である請求項9
記載のアルミニウムディスクの研磨用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369644A JPH11268911A (ja) | 1998-01-08 | 1998-12-25 | アルミナ粉末及びその製造方法並びに研磨用組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP208298 | 1998-01-08 | ||
JP10369644A JPH11268911A (ja) | 1998-01-08 | 1998-12-25 | アルミナ粉末及びその製造方法並びに研磨用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11268911A true JPH11268911A (ja) | 1999-10-05 |
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ID=26335403
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10369644A Pending JPH11268911A (ja) | 1998-01-08 | 1998-12-25 | アルミナ粉末及びその製造方法並びに研磨用組成物 |
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