JPH10163039A - 薄型トランス - Google Patents
薄型トランスInfo
- Publication number
- JPH10163039A JPH10163039A JP8324899A JP32489996A JPH10163039A JP H10163039 A JPH10163039 A JP H10163039A JP 8324899 A JP8324899 A JP 8324899A JP 32489996 A JP32489996 A JP 32489996A JP H10163039 A JPH10163039 A JP H10163039A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil pattern
- coil
- pattern
- auxiliary
- primary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】補助コイルを有する薄型トランスにおいて、磁
気結合、損失、温度上昇を大幅に改善することができる
ものを提供する。 【解決手段】一次側コイルパターン2と二次側コイルパ
ターンとが絶縁層を挟んで積層されることにより、多層
プリントコイル基板を構成する。多層プリントコイル基
板に磁性コアを組み付けて薄型トランスを構成する。一
次側コイルパターン2を形成した積層面または二次側コ
イルパターンを形成した積層面のうちの少なくとも一方
の積層面と同面に、補助コイルパターン4を形成する。
気結合、損失、温度上昇を大幅に改善することができる
ものを提供する。 【解決手段】一次側コイルパターン2と二次側コイルパ
ターンとが絶縁層を挟んで積層されることにより、多層
プリントコイル基板を構成する。多層プリントコイル基
板に磁性コアを組み付けて薄型トランスを構成する。一
次側コイルパターン2を形成した積層面または二次側コ
イルパターンを形成した積層面のうちの少なくとも一方
の積層面と同面に、補助コイルパターン4を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電源装
置に用いられる薄型トランスに係り、特にスイッチング
電源用コンバータ回路に用いる場合に好適なものに関す
る。
置に用いられる薄型トランスに係り、特にスイッチング
電源用コンバータ回路に用いる場合に好適なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のスイッチング電源の小型化に伴
い、電源用トランスやチョークコイルにおいても、薄型
化並びに高周波化が要求されている。このような要求に
応えるべく、プリント配線を施した絶縁材を積層して多
層プリントコイル基板でなる積層コイルを構成し、該積
層コイルにフェライトコア等の磁性コアを組み付けて構
成される薄型トランスが、巻線ワイヤーを使用するトラ
ンスに代わって各種使用されてきている。
い、電源用トランスやチョークコイルにおいても、薄型
化並びに高周波化が要求されている。このような要求に
応えるべく、プリント配線を施した絶縁材を積層して多
層プリントコイル基板でなる積層コイルを構成し、該積
層コイルにフェライトコア等の磁性コアを組み付けて構
成される薄型トランスが、巻線ワイヤーを使用するトラ
ンスに代わって各種使用されてきている。
【0003】この種の積層コイルは、各コイルパターン
間に必要な厚みの絶縁層を挟んで積層され、各コイルパ
ターンの端末間を接続して巻線を構成するものであり、
このような積層コイル部品は、電流密度が高く、薄型化
が容易であり、層数を増やすことにより、一次、二次間
の磁気的な結合度の高いトランスが得られることが知ら
れている。
間に必要な厚みの絶縁層を挟んで積層され、各コイルパ
ターンの端末間を接続して巻線を構成するものであり、
このような積層コイル部品は、電流密度が高く、薄型化
が容易であり、層数を増やすことにより、一次、二次間
の磁気的な結合度の高いトランスが得られることが知ら
れている。
【0004】図10はこの種の多層プリントコイル基板
でなるトランスの積層構造の従来例であり、特開平8−
17658号公報に開示されたものと同様の構成を示す
ものであり、絶縁シートまたは絶縁板からなる絶縁材1
の両面に一次側コイルパターン2または二次側コイルパ
ターン3または補助コイルパターン4を作製(図10に
おいては絶縁材1の裏面のコイルパターンは表示されな
い)し、これらのコイルパターン2、3または4内端部
および絶縁材1を貫通するスルーホール12、13を設
け、該スルーホール12、13の内壁にメッキにより導
体を固着して表裏のコイルパターン2、3、4の内端部
間同士を接続している。6は絶縁材1の表裏面の縁に作
製されたパッドである。
でなるトランスの積層構造の従来例であり、特開平8−
17658号公報に開示されたものと同様の構成を示す
ものであり、絶縁シートまたは絶縁板からなる絶縁材1
の両面に一次側コイルパターン2または二次側コイルパ
ターン3または補助コイルパターン4を作製(図10に
おいては絶縁材1の裏面のコイルパターンは表示されな
い)し、これらのコイルパターン2、3または4内端部
および絶縁材1を貫通するスルーホール12、13を設
け、該スルーホール12、13の内壁にメッキにより導
体を固着して表裏のコイルパターン2、3、4の内端部
間同士を接続している。6は絶縁材1の表裏面の縁に作
製されたパッドである。
【0005】このようにして絶縁材1の表裏面にコイル
パターン2、3または4を形成したものを1つのコイル
ユニットa、b、cとし、前記図10と、図11の構成
図に示すように、各一次側コイル用ユニットaと二次側
コイル用ユニットbと補助コイルユニットc間に絶縁シ
ートまたは絶縁板からなる絶縁材7を介在させ、例えば
該絶縁材7に設けた接着剤を介して一体に接着して積層
し、その後、磁性コア8挿入用の貫通穴9を開け、ま
た、パッド6には端子を通すためのスルーホール10を
設け、積層方向に対応するスルーホール10にメッキを
施して接続する。
パターン2、3または4を形成したものを1つのコイル
ユニットa、b、cとし、前記図10と、図11の構成
図に示すように、各一次側コイル用ユニットaと二次側
コイル用ユニットbと補助コイルユニットc間に絶縁シ
ートまたは絶縁板からなる絶縁材7を介在させ、例えば
該絶縁材7に設けた接着剤を介して一体に接着して積層
し、その後、磁性コア8挿入用の貫通穴9を開け、ま
た、パッド6には端子を通すためのスルーホール10を
設け、積層方向に対応するスルーホール10にメッキを
施して接続する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記補助コイルパター
ン4により構成される補助コイルは、主に制御回路等を
構成する集積回路の駆動用電源や電圧の検出等の用途に
用いられるものであり、一次側と二次側との磁気的結合
に関与しない巻線である。一般に、補助コイルは電流は
小さくてよいが、従来例においては、最低でも1つのコ
イルユニットが必要であり、コイルユニットの数を同数
とすると、その分、一次側コイルパターン2および二次
側コイルパターン3の層数が減るため、一次側コイルパ
ターン2と二次側コイルパターン3の対向面の数が少な
くなり、リーケージインダクタンスが上昇したり、一次
側コイルパターンと二次側コイルパターンの巻線抵抗の
増加により損失が増加し、発熱等の問題が生じていた。
ン4により構成される補助コイルは、主に制御回路等を
構成する集積回路の駆動用電源や電圧の検出等の用途に
用いられるものであり、一次側と二次側との磁気的結合
に関与しない巻線である。一般に、補助コイルは電流は
小さくてよいが、従来例においては、最低でも1つのコ
イルユニットが必要であり、コイルユニットの数を同数
とすると、その分、一次側コイルパターン2および二次
側コイルパターン3の層数が減るため、一次側コイルパ
ターン2と二次側コイルパターン3の対向面の数が少な
くなり、リーケージインダクタンスが上昇したり、一次
側コイルパターンと二次側コイルパターンの巻線抵抗の
増加により損失が増加し、発熱等の問題が生じていた。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑み、補助コ
イルを有する薄型トランスにおいて、磁気結合、損失、
温度上昇を大幅に改善することができる構成を提供する
ことを目的とする。
イルを有する薄型トランスにおいて、磁気結合、損失、
温度上昇を大幅に改善することができる構成を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、一次側コイルパターンと二次側コイルパ
ターンとが絶縁層を挟んで積層されることにより、多層
プリントコイル基板を構成し、該多層プリントコイル基
板に磁性コアを組み付けてなる薄型トランスにおいて、
前記一次側コイルパターンを形成した積層面または二次
側コイルパターンを形成した積層面のうちの少なくとも
一方の積層面と同面に、補助コイルパターンを形成して
なることを特徴とする(請求項1)。
め、本発明は、一次側コイルパターンと二次側コイルパ
ターンとが絶縁層を挟んで積層されることにより、多層
プリントコイル基板を構成し、該多層プリントコイル基
板に磁性コアを組み付けてなる薄型トランスにおいて、
前記一次側コイルパターンを形成した積層面または二次
側コイルパターンを形成した積層面のうちの少なくとも
一方の積層面と同面に、補助コイルパターンを形成して
なることを特徴とする(請求項1)。
【0009】また、本発明の薄型トランスは、前記補助
コイルパターンが、積層面と同一面において、一次側コ
イルパターンの間または二次側コイルパターンの間に形
成されてなることを特徴とする(請求項2)。
コイルパターンが、積層面と同一面において、一次側コ
イルパターンの間または二次側コイルパターンの間に形
成されてなることを特徴とする(請求項2)。
【0010】
【作用】請求項1においては、一次側コイルパターンま
たは二次側コイルパターン(すなわち主コイルパター
ン)と同じ積層面に補助コイルパターンを形成したの
で、補助コイルを1つのコイルユニットとして構成する
必要がなくなり、その分、一次側コイルまたは二次側コ
イルの層数を増やすことができるため、磁気結合を増大
させることができ、また、補助コイルパターンは細いパ
ターンですみ、主コイルパターンの幅を殆ど減少させる
ことがないため、層数が増加する分、巻線抵抗を減少さ
せ、これにより、損失、温度上昇を大幅に改善すること
が可能となる。
たは二次側コイルパターン(すなわち主コイルパター
ン)と同じ積層面に補助コイルパターンを形成したの
で、補助コイルを1つのコイルユニットとして構成する
必要がなくなり、その分、一次側コイルまたは二次側コ
イルの層数を増やすことができるため、磁気結合を増大
させることができ、また、補助コイルパターンは細いパ
ターンですみ、主コイルパターンの幅を殆ど減少させる
ことがないため、層数が増加する分、巻線抵抗を減少さ
せ、これにより、損失、温度上昇を大幅に改善すること
が可能となる。
【0011】請求項2においては、補助コイルパターン
を主コイルパターンの間に設けたので、コイルパターン
の内周側は主コイルパターンとなり、補助コイルパター
ンを主コイルパターンの内周側に設ける場合に比較して
一次、二次結合が良好となる。また、補助コイルパター
ンを主コイルパターンの内周側または外周側に限定する
場合に比較し、補助コイルパターンの巻数の制限が緩和
される。
を主コイルパターンの間に設けたので、コイルパターン
の内周側は主コイルパターンとなり、補助コイルパター
ンを主コイルパターンの内周側に設ける場合に比較して
一次、二次結合が良好となる。また、補助コイルパター
ンを主コイルパターンの内周側または外周側に限定する
場合に比較し、補助コイルパターンの巻数の制限が緩和
される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面によ
り説明する。図1は本発明の薄型トランスの一実施例の
1コイルユニットについて示す平面図、図2(A)は本
実施例の薄型トランスをコアと多層プリントコイル基板
の組立前の状態で示す斜視図、図2(B)はその完成品
を示す斜視図、図3は該薄型トランスの構成図、図4は
該薄型トランスの積層構造を示す斜視図、図5は本実施
例における1枚の絶縁材の表裏面のコイルパターンの例
を示す分解斜視図である。
り説明する。図1は本発明の薄型トランスの一実施例の
1コイルユニットについて示す平面図、図2(A)は本
実施例の薄型トランスをコアと多層プリントコイル基板
の組立前の状態で示す斜視図、図2(B)はその完成品
を示す斜視図、図3は該薄型トランスの構成図、図4は
該薄型トランスの積層構造を示す斜視図、図5は本実施
例における1枚の絶縁材の表裏面のコイルパターンの例
を示す分解斜視図である。
【0013】図1、図3〜図5に示すように、本実施例
においては、一次側コイルパターン2の間に補助コイル
パターン4が形成される。図5に示すように、これらの
コイルパターン2、4は絶縁材1の両裏面に形成され、
絶縁材1の上面の一次側コイルパターン2の外端は一列
目のパッド6aとなり、内端2aは、絶縁材1に開けた
スルーホール12内導体を介して下面の一次側コイルパ
ターン2の内端2bに接続され、下面のスルーホール2
の外端は前記パッド6aとは別の4列目のパッド6dに
接続される。
においては、一次側コイルパターン2の間に補助コイル
パターン4が形成される。図5に示すように、これらの
コイルパターン2、4は絶縁材1の両裏面に形成され、
絶縁材1の上面の一次側コイルパターン2の外端は一列
目のパッド6aとなり、内端2aは、絶縁材1に開けた
スルーホール12内導体を介して下面の一次側コイルパ
ターン2の内端2bに接続され、下面のスルーホール2
の外端は前記パッド6aとは別の4列目のパッド6dに
接続される。
【0014】また、図5における絶縁材1の上面の補助
コイルパターン4の外端は2列目のパッド6bに接続さ
れ、その内端4aは、絶縁材1に設けたスルーホール1
3内導体を介して絶縁材1の下面の補助コイルパターン
4の内端4bに接続され、該下面の補助コイルパターン
4の外端は3列目のパッド6cに接続される。
コイルパターン4の外端は2列目のパッド6bに接続さ
れ、その内端4aは、絶縁材1に設けたスルーホール1
3内導体を介して絶縁材1の下面の補助コイルパターン
4の内端4bに接続され、該下面の補助コイルパターン
4の外端は3列目のパッド6cに接続される。
【0015】図3、図4に示すように、本実施例におい
ては、補助コイルパターン4と一次側コイルパターン2
を絶縁材1の表裏面に形成した一次側ユニットaは2枚
設けられ、また、二次側コイルパターン3を表裏面に形
成した二次側ユニットbも2枚設けられる。6e、6f
は補助コイルパターン4用のパッド、6gは一次側コイ
ルパターン2用のパッド、6h、6iは二次側コイルパ
ターン3用のパッドである。一次側ユニットaと二次側
ユニットbとは、絶縁材7を介して接着あるいは溶着す
ることにより積層され、図2(A)に示す多層プリント
コイル基板14を形成する。該基板14には、磁性コア
8挿入用の貫通穴9を開け、また、パッド6a〜6iに
は端子を通すためのスルーホール10を設け、積層方向
に対応するスルーホール10にメッキを施して接続す
る。
ては、補助コイルパターン4と一次側コイルパターン2
を絶縁材1の表裏面に形成した一次側ユニットaは2枚
設けられ、また、二次側コイルパターン3を表裏面に形
成した二次側ユニットbも2枚設けられる。6e、6f
は補助コイルパターン4用のパッド、6gは一次側コイ
ルパターン2用のパッド、6h、6iは二次側コイルパ
ターン3用のパッドである。一次側ユニットaと二次側
ユニットbとは、絶縁材7を介して接着あるいは溶着す
ることにより積層され、図2(A)に示す多層プリント
コイル基板14を形成する。該基板14には、磁性コア
8挿入用の貫通穴9を開け、また、パッド6a〜6iに
は端子を通すためのスルーホール10を設け、積層方向
に対応するスルーホール10にメッキを施して接続す
る。
【0016】磁性コア8には、E型コアどうしまたはE
型コアとI型コアとの組み合わせ構造が採用され、E型
コアの中脚部が貫通穴9に挿入される。図2(B)に示
すように、前記パッド6a〜6iに設けたスルーホール
10には端子15を挿入し、磁性コア8の外周にテープ
16を巻いて製品とする。
型コアとI型コアとの組み合わせ構造が採用され、E型
コアの中脚部が貫通穴9に挿入される。図2(B)に示
すように、前記パッド6a〜6iに設けたスルーホール
10には端子15を挿入し、磁性コア8の外周にテープ
16を巻いて製品とする。
【0017】このように本実施例においては、一次側コ
イルパターン2と同じ積層面に補助コイルパターン4を
形成したので、補助コイルを1つのコイルユニットとし
て構成する必要がなくなり、その分、多層プリントコイ
ル基板14の厚みを同一とした場合、一次側コイル、ま
たは二次側コイルを増やすことができるため、これらの
対向面積も広くなり、磁気結合を増大させることができ
る。本実施例においては、図3と図11との対比から分
かるように、二次側ユニットbの数を1個(すなわち二
次側コイルを2層)増やした例を示しており、この例に
よると、従来より二次側コイルの直流抵抗および交流抵
抗をほぼ半分にすることができる。
イルパターン2と同じ積層面に補助コイルパターン4を
形成したので、補助コイルを1つのコイルユニットとし
て構成する必要がなくなり、その分、多層プリントコイ
ル基板14の厚みを同一とした場合、一次側コイル、ま
たは二次側コイルを増やすことができるため、これらの
対向面積も広くなり、磁気結合を増大させることができ
る。本実施例においては、図3と図11との対比から分
かるように、二次側ユニットbの数を1個(すなわち二
次側コイルを2層)増やした例を示しており、この例に
よると、従来より二次側コイルの直流抵抗および交流抵
抗をほぼ半分にすることができる。
【0018】また、補助コイルパターン4は、これに流
れる電流が小さいため、図示のように細いパターンです
み、このため、一次側コイルパターン2の幅を殆ど減少
させることがなく、すなわち一次側コイルの直流抵抗を
あまり大きくすることがなく、その結果、層数が増加す
る分、巻線抵抗を減少させ、これにより、損失、温度上
昇を大幅に改善することが可能となる。
れる電流が小さいため、図示のように細いパターンです
み、このため、一次側コイルパターン2の幅を殆ど減少
させることがなく、すなわち一次側コイルの直流抵抗を
あまり大きくすることがなく、その結果、層数が増加す
る分、巻線抵抗を減少させ、これにより、損失、温度上
昇を大幅に改善することが可能となる。
【0019】なお、一次側コイルパターン2と補助コイ
ルパターン4との配置構造は、必要とする巻数等に応じ
て種々に変更できる。図6〜図9これらのパターンの組
み合わせ例を、絶縁材1の表裏面のパターンについてそ
れぞれ示す分解斜視図であり、図6の例は、一次側コイ
ルが3ターン、補助コイルが1ターンの例、図7の例
は、一次側コイルが3ターン、補助コイルが3ターンの
例、図8の例は、一次側コイルが3ターン、補助コイル
が2ターンの例、図9の例は、一次側コイルが3ター
ン、補助コイルが5ターンの例である。
ルパターン4との配置構造は、必要とする巻数等に応じ
て種々に変更できる。図6〜図9これらのパターンの組
み合わせ例を、絶縁材1の表裏面のパターンについてそ
れぞれ示す分解斜視図であり、図6の例は、一次側コイ
ルが3ターン、補助コイルが1ターンの例、図7の例
は、一次側コイルが3ターン、補助コイルが3ターンの
例、図8の例は、一次側コイルが3ターン、補助コイル
が2ターンの例、図9の例は、一次側コイルが3ター
ン、補助コイルが5ターンの例である。
【0020】補助コイルパターン4を一次側コイルパタ
ーン2または二次側コイルパターン(主コイルパター
ン)と同面に形成する場合、補助コイルパターン4は主
コイルパターン2、3の外周または内周のみに設けるこ
とも考えられるが、前記各実施例に示すように、補助コ
イルパターン4を主コイルパターンの間に設ければ、補
助コイルパターン4を主コイルパターンの内周側に設け
る場合に比較して、主コイルパターンがコアに近接で
き、磁気結合が良好となる。また、補助コイルパターン
4を主コイルパターン2、3の内周側または外周側に限
定する場合に比較し、巻数の制限が緩和される。
ーン2または二次側コイルパターン(主コイルパター
ン)と同面に形成する場合、補助コイルパターン4は主
コイルパターン2、3の外周または内周のみに設けるこ
とも考えられるが、前記各実施例に示すように、補助コ
イルパターン4を主コイルパターンの間に設ければ、補
助コイルパターン4を主コイルパターンの内周側に設け
る場合に比較して、主コイルパターンがコアに近接で
き、磁気結合が良好となる。また、補助コイルパターン
4を主コイルパターン2、3の内周側または外周側に限
定する場合に比較し、巻数の制限が緩和される。
【0021】上記実施例においては、一次側コイルパタ
ーン2の積層面と同面に補助コイルパターン4を形成し
た例を示したが、補助コイルパターン4は二次側コイル
パターン3と同面に形成してもよく、また、一次側コイ
ルパターン2と二次側コイルパターン3の双方の積層面
と同面に補助コイルパターン4を設けてもよい。また、
上記実施例においては、絶縁材1の両面にコイルパター
ン2、3を形成した例について示したが、各絶縁材1の
片面にコイルパターン2、3のいずれかを形成して積層
するようにしてもよい。
ーン2の積層面と同面に補助コイルパターン4を形成し
た例を示したが、補助コイルパターン4は二次側コイル
パターン3と同面に形成してもよく、また、一次側コイ
ルパターン2と二次側コイルパターン3の双方の積層面
と同面に補助コイルパターン4を設けてもよい。また、
上記実施例においては、絶縁材1の両面にコイルパター
ン2、3を形成した例について示したが、各絶縁材1の
片面にコイルパターン2、3のいずれかを形成して積層
するようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】請求項1によれば、多層プリントコイル
基板を用いた薄型トランスにおいて、一次側コイルパタ
ーンを形成した積層面または二次側コイルパターンを形
成した積層面の少なくともいずれかの積層面と同面に、
補助コイルパターンを形成したので、一次側コイルまた
は二次側コイルの層数を増やすことができるため、磁気
結合を増大させることができる上、補助コイルパターン
は細いパターンですみ、主コイルパターンの幅を殆ど減
少させることがないため、層数が増加する分、巻線抵抗
を減少させることができ、これにより、損失、温度上昇
を大幅に改善することが可能となる。
基板を用いた薄型トランスにおいて、一次側コイルパタ
ーンを形成した積層面または二次側コイルパターンを形
成した積層面の少なくともいずれかの積層面と同面に、
補助コイルパターンを形成したので、一次側コイルまた
は二次側コイルの層数を増やすことができるため、磁気
結合を増大させることができる上、補助コイルパターン
は細いパターンですみ、主コイルパターンの幅を殆ど減
少させることがないため、層数が増加する分、巻線抵抗
を減少させることができ、これにより、損失、温度上昇
を大幅に改善することが可能となる。
【0023】請求項2によれば、補助コイルパターンを
主コイルパターンの間に設けたので、コイルパターンの
内周側は主コイルパターンとなり、補助コイルパターン
を主コイルパターンの内周側に設ける場合に比較して一
次、二次結合が良好となる。また、補助コイルパターン
を主コイルパターンの内周側または外周側に限定する場
合に比較し、巻数の制限が緩和される。
主コイルパターンの間に設けたので、コイルパターンの
内周側は主コイルパターンとなり、補助コイルパターン
を主コイルパターンの内周側に設ける場合に比較して一
次、二次結合が良好となる。また、補助コイルパターン
を主コイルパターンの内周側または外周側に限定する場
合に比較し、巻数の制限が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄型トランスの一実施例を1コイルユ
ニットについて示す平面図である。
ニットについて示す平面図である。
【図2】(A)本実施例の薄型トランスをコアと多層プ
リントコイル基板の組立前の状態で示す斜視図、(B)
はその完成品を示す斜視図である。
リントコイル基板の組立前の状態で示す斜視図、(B)
はその完成品を示す斜視図である。
【図3】本実施例の薄型トランスの構成図である。
【図4】本実施例の薄型トランスの積層構造を示す斜視
図である。
図である。
【図5】本実施例における1枚の絶縁材の表裏面のコイ
ルパターンの例を示す分解斜視図である。
ルパターンの例を示す分解斜視図である。
【図6】本発明における1枚の絶縁材の表裏面のコイル
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明における1枚の絶縁材の表裏面のコイル
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
【図8】本発明における1枚の絶縁材の表裏面のコイル
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
【図9】本発明における1枚の絶縁材の表裏面のコイル
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
パターンの他の例を示す分解斜視図である。
【図10】従来の薄型トランスの積層構造を示す斜視図
である。
である。
【図11】従来の薄型トランスの構成図である。
1:絶縁材、2:一次側コイルパターン、3:二次側コ
イルパターン、4:補助コイルパターン、6a〜6i:
パッド、7:絶縁材、8:磁性コア、9:貫通穴、1
0、12、13:スルーホール、14:多層プリントコ
イル基板、15:端子、16:テープ
イルパターン、4:補助コイルパターン、6a〜6i:
パッド、7:絶縁材、8:磁性コア、9:貫通穴、1
0、12、13:スルーホール、14:多層プリントコ
イル基板、15:端子、16:テープ
Claims (2)
- 【請求項1】一次側コイルパターンと二次側コイルパタ
ーンとが絶縁層を挟んで積層されることにより、多層プ
リントコイル基板を構成し、該多層プリントコイル基板
に磁性コアを組み付けてなる薄型トランスにおいて、 前記一次側コイルパターンを形成した積層面または二次
側コイルパターンを形成した積層面のうちの少なくとも
一方の積層面と同面に、補助コイルパターンを形成して
なることを特徴とする薄型トランス。 - 【請求項2】請求項1において、前記補助コイルパター
ンが、積層面と同一面において、一次側コイルパターン
の間または二次側コイルパターンの間に形成されてなる
ことを特徴とする薄型トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8324899A JPH10163039A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 薄型トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8324899A JPH10163039A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 薄型トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10163039A true JPH10163039A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18170877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8324899A Withdrawn JPH10163039A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | 薄型トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10163039A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100334633B1 (ko) * | 1999-11-29 | 2002-04-27 | 김영택 | 다층박막을 이용한 디엔씨-디엔씨컨버터용 플레너트랜스포머 |
WO2002071422A1 (fr) * | 2001-03-05 | 2002-09-12 | Tdk Corporation | Bobine plane et transformateur plan |
WO2002073642A1 (fr) * | 2001-03-08 | 2002-09-19 | Tdk Corporation | Bobinage et transformateur plats |
WO2003036665A1 (fr) * | 2001-10-24 | 2003-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Transformateur extra-plat et procede de fabrication |
WO2004013876A1 (en) * | 2002-07-26 | 2004-02-12 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | Device comprising a circuit arrangement with an inductive element |
US7132921B2 (en) | 2003-03-31 | 2006-11-07 | Fujitsu Limited | Power supply module and electronic apparatus using the same |
JP2007059840A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Matsushita Electric Works Ltd | Lc複合部品 |
US7859382B2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-12-28 | Lincoln Global, Inc. | Planar transformer |
JP2011134744A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Takasago Seisakusho:Kk | スイッチングトランス及びスイッチング電源 |
JP2015207693A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 富士通株式会社 | プレーナ型変圧装置及びスイッチング電源回路 |
CN107818865A (zh) * | 2017-09-19 | 2018-03-20 | 东南大学 | 一种半桥llc谐振变换器中的高频中间抽头平面变压器 |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP8324899A patent/JPH10163039A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100334633B1 (ko) * | 1999-11-29 | 2002-04-27 | 김영택 | 다층박막을 이용한 디엔씨-디엔씨컨버터용 플레너트랜스포머 |
US6847284B2 (en) | 2001-03-05 | 2005-01-25 | Tdk Corporation | Planar coil and planar transformer |
WO2002071422A1 (fr) * | 2001-03-05 | 2002-09-12 | Tdk Corporation | Bobine plane et transformateur plan |
WO2002073642A1 (fr) * | 2001-03-08 | 2002-09-19 | Tdk Corporation | Bobinage et transformateur plats |
US6859130B2 (en) | 2001-10-24 | 2005-02-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Low-profile transformer and method of manufacturing the transformer |
WO2003036665A1 (fr) * | 2001-10-24 | 2003-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Transformateur extra-plat et procede de fabrication |
WO2004013876A1 (en) * | 2002-07-26 | 2004-02-12 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | Device comprising a circuit arrangement with an inductive element |
US7132921B2 (en) | 2003-03-31 | 2006-11-07 | Fujitsu Limited | Power supply module and electronic apparatus using the same |
JP2007059840A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Matsushita Electric Works Ltd | Lc複合部品 |
US7859382B2 (en) * | 2008-09-26 | 2010-12-28 | Lincoln Global, Inc. | Planar transformer |
JP2011134744A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Takasago Seisakusho:Kk | スイッチングトランス及びスイッチング電源 |
JP2015207693A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 富士通株式会社 | プレーナ型変圧装置及びスイッチング電源回路 |
CN107818865A (zh) * | 2017-09-19 | 2018-03-20 | 东南大学 | 一种半桥llc谐振变换器中的高频中间抽头平面变压器 |
CN107818865B (zh) * | 2017-09-19 | 2019-05-31 | 东南大学 | 一种半桥llc谐振变换器中的高频中间抽头平面变压器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6373736B2 (en) | Isolated converter | |
JP2004503078A (ja) | 多層多機能印刷回路板 | |
JP2002270437A (ja) | 平面コイルおよび平面トランス | |
WO2018012759A1 (ko) | 듀얼 코어 평면 트랜스포머 | |
JPH10163039A (ja) | 薄型トランス | |
JPH11307367A (ja) | 薄型トランス | |
JP2000277354A (ja) | 積層型コモンモードチョークコイル | |
JP2770750B2 (ja) | インダクタンス素子 | |
JPH1032129A (ja) | 薄型コイル部品とその製造方法 | |
JP3829572B2 (ja) | トランス及びその製造方法 | |
JPH11102817A (ja) | インダクタ | |
JPH056829A (ja) | 薄型トランス | |
WO2018012760A1 (ko) | 공통 권선 평면 트랜스포머 | |
JP2003197439A (ja) | 電磁装置 | |
JPH06215962A (ja) | トランス | |
JP2970303B2 (ja) | プリントコイル形トランス | |
JPH11307366A (ja) | 薄型トランス用コイル | |
JP3185634B2 (ja) | 電源装置 | |
JPH08293417A (ja) | プリントコイル部品及びプリントコイル基板 | |
JP3218585B2 (ja) | プリントコイル形トランス | |
JPH10189355A (ja) | 積層トランスおよび電源ユニット用プリント基板 | |
JPH0810176Y2 (ja) | プリント基板組込形チョークコイル | |
JPH066494Y2 (ja) | プリントコイルトランス | |
JP4021746B2 (ja) | 電源装置用コイル部品の基板実装構造 | |
JPH03126204A (ja) | 高周波コイル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |