JPH1032129A - 薄型コイル部品とその製造方法 - Google Patents
薄型コイル部品とその製造方法Info
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- JPH1032129A JPH1032129A JP8204286A JP20428696A JPH1032129A JP H1032129 A JPH1032129 A JP H1032129A JP 8204286 A JP8204286 A JP 8204286A JP 20428696 A JP20428696 A JP 20428696A JP H1032129 A JPH1032129 A JP H1032129A
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- coil
- hole
- coil pattern
- conductor
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】コイルパターンの内端部どうしの接続スペース
を狭くすることができ、もってコイルパターンとコアと
の磁気的結合が良好となり、コイルパターンの面積も大
きくすることができる効率の良い薄型コイル部品とその
製造方法を提供する。 【解決手段】片面または両面に導体のコイルパターン
2、3を設けた複数枚の絶縁材を積層して積層コイルを
構成する。積層コイルの中心部に磁性コア挿通用の貫通
穴7を設ける。貫通穴7の内壁に凹部11を設ける。凹
部11の内壁に、異なる層間のコイルパターン2、3の
内端部同士を接続する導体12を固着する。凹部11と
導体12の形成は、積層コイルにスルーホールを設け、
その内壁に導体12を固着した後、貫通穴7を、その貫
通穴7がスルーホールの一部を削るように設けることに
より行う。
を狭くすることができ、もってコイルパターンとコアと
の磁気的結合が良好となり、コイルパターンの面積も大
きくすることができる効率の良い薄型コイル部品とその
製造方法を提供する。 【解決手段】片面または両面に導体のコイルパターン
2、3を設けた複数枚の絶縁材を積層して積層コイルを
構成する。積層コイルの中心部に磁性コア挿通用の貫通
穴7を設ける。貫通穴7の内壁に凹部11を設ける。凹
部11の内壁に、異なる層間のコイルパターン2、3の
内端部同士を接続する導体12を固着する。凹部11と
導体12の形成は、積層コイルにスルーホールを設け、
その内壁に導体12を固着した後、貫通穴7を、その貫
通穴7がスルーホールの一部を削るように設けることに
より行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電源装
置に用いられるトランスやチョークコイルとして構成さ
れる薄型コイル部品とその製造方法に係り、特にスイッ
チング電源用コンバータ回路に用いるものに関する。
置に用いられるトランスやチョークコイルとして構成さ
れる薄型コイル部品とその製造方法に係り、特にスイッ
チング電源用コンバータ回路に用いるものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のスイッチング電源の小型化に伴
い、電源用トランスやチョークコイルにおいても、薄型
化並びに高周波化が要求されている。このような要求に
応えるべく、図9(A)に示すように、プリント配線を
施した絶縁材を積層して積層コイルaを構成し、該積層
コイルaに端子cを設けると共に、該積層コイルaに磁
性コアbを組み付けて構成される積層コイル部品が、巻
線ワイヤーを使用するコイル部品に代わって各種使用さ
れてきている。
い、電源用トランスやチョークコイルにおいても、薄型
化並びに高周波化が要求されている。このような要求に
応えるべく、図9(A)に示すように、プリント配線を
施した絶縁材を積層して積層コイルaを構成し、該積層
コイルaに端子cを設けると共に、該積層コイルaに磁
性コアbを組み付けて構成される積層コイル部品が、巻
線ワイヤーを使用するコイル部品に代わって各種使用さ
れてきている。
【0003】この種の積層コイルは、各コイルパターン
間に必要な厚みの絶縁層を挟んで積層され、各コイルパ
ターンの端末間を接続して巻線を構成するものであり、
このような積層コイル部品は、電流密度が高く、薄型化
が容易であり、特にトランスとして使用した場合には、
層数を増やすことにより、一次、二次間の磁気的な結合
度の高いトランスが得られることが知られている。
間に必要な厚みの絶縁層を挟んで積層され、各コイルパ
ターンの端末間を接続して巻線を構成するものであり、
このような積層コイル部品は、電流密度が高く、薄型化
が容易であり、特にトランスとして使用した場合には、
層数を増やすことにより、一次、二次間の磁気的な結合
度の高いトランスが得られることが知られている。
【0004】積層コイルaにおける各コイルパターンの
端末間は、一般に、パターンの内周側および外周側でス
ルーホールメッキにより接続される。パターンの内周側
でコイルパターン端末を接続する従来の手段としては、
下記の2種類のものがある。
端末間は、一般に、パターンの内周側および外周側でス
ルーホールメッキにより接続される。パターンの内周側
でコイルパターン端末を接続する従来の手段としては、
下記の2種類のものがある。
【0005】第1の種類の接続手段は、図9(B)、
(C)および図10に記載されるものであり、図9
(B)、(C)に示すように、絶縁シートまたは絶縁板
からなる絶縁材1の両面に一次側コイルパターン2(ま
たは二次側コイルパターン3)を作製し、これらのコイ
ルパターン2または3の内端部および絶縁材1を貫通す
るスルーホール4を設け、該スルーホール4の内壁にメ
ッキにより導体5を固着して表裏のコイルパターン2、
2または3、3の内端部間同士を接続している。6は絶
縁材1の表裏面の縁に作製されたパッドである。
(C)および図10に記載されるものであり、図9
(B)、(C)に示すように、絶縁シートまたは絶縁板
からなる絶縁材1の両面に一次側コイルパターン2(ま
たは二次側コイルパターン3)を作製し、これらのコイ
ルパターン2または3の内端部および絶縁材1を貫通す
るスルーホール4を設け、該スルーホール4の内壁にメ
ッキにより導体5を固着して表裏のコイルパターン2、
2または3、3の内端部間同士を接続している。6は絶
縁材1の表裏面の縁に作製されたパッドである。
【0006】このようにして絶縁材1の表裏面にコイル
パターン2または3を形成したものを1つのコイルユニ
ットとし、図10の斜視図に示すように、各一次側コイ
ル用ユニットと二次側コイル用ユニット間に絶縁シート
または絶縁板からなる絶縁材8を介在させ、例えば該絶
縁材8に設けた接着剤を介して一体に接着して積層し、
その後、前記磁性コアb挿入用の貫通穴7を開け、ま
た、パッド6には端子cを通すためのスルーホール15
を設け、積層方向に対応するスルーホール15にメッキ
を施して接続する。この場合のコイルパターン内端部の
スルーホール4は、コイルユニット接続後は格子間ビア
ホールとなる。この第1の種類の接続手段の例としては
特開平6−21592号公報に記載のものがある。
パターン2または3を形成したものを1つのコイルユニ
ットとし、図10の斜視図に示すように、各一次側コイ
ル用ユニットと二次側コイル用ユニット間に絶縁シート
または絶縁板からなる絶縁材8を介在させ、例えば該絶
縁材8に設けた接着剤を介して一体に接着して積層し、
その後、前記磁性コアb挿入用の貫通穴7を開け、ま
た、パッド6には端子cを通すためのスルーホール15
を設け、積層方向に対応するスルーホール15にメッキ
を施して接続する。この場合のコイルパターン内端部の
スルーホール4は、コイルユニット接続後は格子間ビア
ホールとなる。この第1の種類の接続手段の例としては
特開平6−21592号公報に記載のものがある。
【0007】第2の種類の接続手段は、図11に記載さ
れるものであり、図11の例は、コイルユニットは構成
せず、それぞれ一次側コイルパターン2、二次側コイル
パターン3を形成した絶縁材1を交互に積層、固着し、
その後にコイルパターン2、3の各内周側、外周側にス
ルーホール10を設けてその内壁に導体をメッキするこ
とにより、対をなす一次側コイルパターン2、2の内端
部同士、二次側コイルパターン3、3の内端部同士の接
続を行い、また外周側のパッド6にスルーホール15を
設けて端子cの接続部を設けたものである。この第2の
接続手段の例としては、特開平7−99123号公報に
開示されるものがある。
れるものであり、図11の例は、コイルユニットは構成
せず、それぞれ一次側コイルパターン2、二次側コイル
パターン3を形成した絶縁材1を交互に積層、固着し、
その後にコイルパターン2、3の各内周側、外周側にス
ルーホール10を設けてその内壁に導体をメッキするこ
とにより、対をなす一次側コイルパターン2、2の内端
部同士、二次側コイルパターン3、3の内端部同士の接
続を行い、また外周側のパッド6にスルーホール15を
設けて端子cの接続部を設けたものである。この第2の
接続手段の例としては、特開平7−99123号公報に
開示されるものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9〜図10に示した
従来技術によれば、絶縁材1の表裏面のコイルパターン
2、2の内端部間または3、3の内端部同士をスルーホ
ール4にメッキにより設けた導体5で接続することによ
り、コイルユニットを構成した後、コイルユニット同士
を絶縁材8を介して積層し、さらにコイルパターン2ま
たは3の外端部にスルーホール15を設けてメッキする
必要があるため、メッキによる接続が2度必要となる。
従来技術によれば、絶縁材1の表裏面のコイルパターン
2、2の内端部間または3、3の内端部同士をスルーホ
ール4にメッキにより設けた導体5で接続することによ
り、コイルユニットを構成した後、コイルユニット同士
を絶縁材8を介して積層し、さらにコイルパターン2ま
たは3の外端部にスルーホール15を設けてメッキする
必要があるため、メッキによる接続が2度必要となる。
【0009】また、トランスとして使用する場合、一次
側コイルパターン2と二次側コイルパターン3の対向す
る面が多い程磁気的結合が良くなるが、一次側コイル、
二次側コイルがそれぞれ絶縁材1を間に挟む2つのコイ
ルパターン2、2または3、3を1単位として構成され
るため、一次側コイルユニットと二次側コイルユニット
とを交互に積層しても、一次側コイルパターン2と二次
側コイルパターン3が対向する面が少なく、トランスの
磁気的な結合が弱くなるという問題点がある。
側コイルパターン2と二次側コイルパターン3の対向す
る面が多い程磁気的結合が良くなるが、一次側コイル、
二次側コイルがそれぞれ絶縁材1を間に挟む2つのコイ
ルパターン2、2または3、3を1単位として構成され
るため、一次側コイルユニットと二次側コイルユニット
とを交互に積層しても、一次側コイルパターン2と二次
側コイルパターン3が対向する面が少なく、トランスの
磁気的な結合が弱くなるという問題点がある。
【0010】一方、図11に示した従来技術によれば、
各コイルパターン2、3を形成した絶縁材1を積層した
後、コイルパターン2、3の内端部、外端部を同時にス
ルーホールメッキで接続することができ、メッキ接続は
1度ですむという長所があり、また、コイルパターン
2、3の積層位置は自由に選べ、一次側コイルパターン
2と二次側コイルパターン3を交互に積層することもで
き、磁気的な結合を強くすることができるという長所が
ある。
各コイルパターン2、3を形成した絶縁材1を積層した
後、コイルパターン2、3の内端部、外端部を同時にス
ルーホールメッキで接続することができ、メッキ接続は
1度ですむという長所があり、また、コイルパターン
2、3の積層位置は自由に選べ、一次側コイルパターン
2と二次側コイルパターン3を交互に積層することもで
き、磁気的な結合を強くすることができるという長所が
ある。
【0011】しかしながら、図11の構成によれば、図
1(C)に示すように、各コイルパターン2、3の内側
に、斜線部Eで示すパターン接続のためのスペースが必
要であり、パターンスペースの減少によってパターン幅
が減少すると共に、パターン2、3の長さが長くなり、
その結果として、直流抵抗の増大によるコイル発熱の問
題を生じる。
1(C)に示すように、各コイルパターン2、3の内側
に、斜線部Eで示すパターン接続のためのスペースが必
要であり、パターンスペースの減少によってパターン幅
が減少すると共に、パターン2、3の長さが長くなり、
その結果として、直流抵抗の増大によるコイル発熱の問
題を生じる。
【0012】また、貫通穴7に挿入するコアの脚部から
コイルパターンまでの距離が長いため、コイルとコアb
との結合度が悪くなり、その影響で一次コイルと二次コ
イルの対向面の数が多い割には磁気結合が良くならない
という問題点がある。
コイルパターンまでの距離が長いため、コイルとコアb
との結合度が悪くなり、その影響で一次コイルと二次コ
イルの対向面の数が多い割には磁気結合が良くならない
という問題点がある。
【0013】本発明は、上記した問題点に鑑み、コイル
パターンの内端部どうしの接続スペースを狭くすること
ができ、もってコイルパターンとコアとの磁気的結合が
良好となり、コイルパターンの面積も大きくすることが
できる効率の良い薄型コイル部品とその製造方法を提供
することを目的とする。
パターンの内端部どうしの接続スペースを狭くすること
ができ、もってコイルパターンとコアとの磁気的結合が
良好となり、コイルパターンの面積も大きくすることが
できる効率の良い薄型コイル部品とその製造方法を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の薄型コイル部品は、片面または両面に導体
のコイルパターンを設けた複数枚の絶縁材を積層して積
層コイルを構成し、各層のコイルパターンの端末間を積
層コイルに貫通して設けられる導体により接続し、前記
積層コイルの中心に磁性コア挿通用の貫通穴を設けてな
る薄型コイル部品において、前記貫通穴の内壁に凹部を
設け、該凹部の内壁に、異なる層間のコイルパターンの
内端部同士を接続する導体を固着したことを特徴とする
(請求項1)。
め、本発明の薄型コイル部品は、片面または両面に導体
のコイルパターンを設けた複数枚の絶縁材を積層して積
層コイルを構成し、各層のコイルパターンの端末間を積
層コイルに貫通して設けられる導体により接続し、前記
積層コイルの中心に磁性コア挿通用の貫通穴を設けてな
る薄型コイル部品において、前記貫通穴の内壁に凹部を
設け、該凹部の内壁に、異なる層間のコイルパターンの
内端部同士を接続する導体を固着したことを特徴とする
(請求項1)。
【0015】本発明において、コイル部品がトランスを
構成するものである場合、一次側コイルパターンと二次
側コイルパターンとを交互に積層した構造(請求項2)
や、コイルパターンが角形に形成され、前記貫通穴の凹
部が、コイルパターンの内側のコーナー部に対応する部
分に設けられている構造(請求項3)や、また、コイル
パターンを設けた絶縁材が角形をなし、最外周のコイル
パターンの外周が、絶縁基材の外周近傍に沿って形成さ
れることにより、他のコイルパターン部分より広幅に形
成された構造(請求項4)や、前記貫通穴に挿入する磁
性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル内端
部との間に絶縁材を設けた構造(請求項5)や、前記貫
通穴に挿入する磁性コアの脚部に凹凸を設け、凸部を前
記コイルパターン内端部接続用導体を固着した凹部以外
の導体非形成面に当接させて前記凹部に設けた導体と前
記脚部との間に隙間を形成した構造(請求項6)等が採
用される。
構成するものである場合、一次側コイルパターンと二次
側コイルパターンとを交互に積層した構造(請求項2)
や、コイルパターンが角形に形成され、前記貫通穴の凹
部が、コイルパターンの内側のコーナー部に対応する部
分に設けられている構造(請求項3)や、また、コイル
パターンを設けた絶縁材が角形をなし、最外周のコイル
パターンの外周が、絶縁基材の外周近傍に沿って形成さ
れることにより、他のコイルパターン部分より広幅に形
成された構造(請求項4)や、前記貫通穴に挿入する磁
性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル内端
部との間に絶縁材を設けた構造(請求項5)や、前記貫
通穴に挿入する磁性コアの脚部に凹凸を設け、凸部を前
記コイルパターン内端部接続用導体を固着した凹部以外
の導体非形成面に当接させて前記凹部に設けた導体と前
記脚部との間に隙間を形成した構造(請求項6)等が採
用される。
【0016】また、本発明による薄型コイル部品の製造
方法は、片面または両面に導体のコイルパターンを設け
た絶縁材を積層して積層コイルを作製し、該積層コイル
に、該積層コイル内の相互に接続されるコイルパターン
組の内端部を貫通するスルーホールを設け、該スルーホ
ールの内壁に前記内端部間を接続する導体を固着し、該
積層コイルのコイルパターンの内側に、前記スルーホー
ルの一部が削除されるように、磁性コアの脚挿入用の貫
通穴を設けることを特徴とする(請求項7)。
方法は、片面または両面に導体のコイルパターンを設け
た絶縁材を積層して積層コイルを作製し、該積層コイル
に、該積層コイル内の相互に接続されるコイルパターン
組の内端部を貫通するスルーホールを設け、該スルーホ
ールの内壁に前記内端部間を接続する導体を固着し、該
積層コイルのコイルパターンの内側に、前記スルーホー
ルの一部が削除されるように、磁性コアの脚挿入用の貫
通穴を設けることを特徴とする(請求項7)。
【0017】
【作用】請求項1においては、コイルパターンの内端部
同士が、従来のように例えば円形断面のスルーホールの
導体ではなく、コア挿入用貫通穴の内壁に設けた凹部に
固着した導体によって接続されるため、スルーホールに
よる場合に比較し、コイルパターンの内周側を貫通穴
(コア)に近接させて設けることができ、コイルパター
ンの内端部同士の接続スペースが狭くなり、その分コイ
ルパターンの幅を広くとることができ、電気抵抗の低減
が可能となり、磁気的結合も良好となる。
同士が、従来のように例えば円形断面のスルーホールの
導体ではなく、コア挿入用貫通穴の内壁に設けた凹部に
固着した導体によって接続されるため、スルーホールに
よる場合に比較し、コイルパターンの内周側を貫通穴
(コア)に近接させて設けることができ、コイルパター
ンの内端部同士の接続スペースが狭くなり、その分コイ
ルパターンの幅を広くとることができ、電気抵抗の低減
が可能となり、磁気的結合も良好となる。
【0018】請求項2においては、一次側コイルパター
ンと二次側コイルパターンとを交互配置としたことによ
り、さらに磁気的結合が良好となる。
ンと二次側コイルパターンとを交互配置としたことによ
り、さらに磁気的結合が良好となる。
【0019】請求項3においては、コイルパターンが角
形に形成され、前記貫通穴の凹部が、コイルパターンの
内側のコーナー部に対応する部分に設けられることによ
り、コーナー部のスペースが接続スペースとして有効に
利用され、さらに接続スペースを狭くすることができ
る。
形に形成され、前記貫通穴の凹部が、コイルパターンの
内側のコーナー部に対応する部分に設けられることによ
り、コーナー部のスペースが接続スペースとして有効に
利用され、さらに接続スペースを狭くすることができ
る。
【0020】請求項4においては、コイルパターンの外
周側が、他のコイルパターン部分より広幅に形成される
ことにより、さらに電気抵抗を低減でき、磁気的結合も
強化される。
周側が、他のコイルパターン部分より広幅に形成される
ことにより、さらに電気抵抗を低減でき、磁気的結合も
強化される。
【0021】請求項5においては、前記貫通穴に挿入す
る磁性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル
内端部との間に絶縁材を設けたことにより、コアと凹部
導体との絶縁が確保される。
る磁性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル
内端部との間に絶縁材を設けたことにより、コアと凹部
導体との絶縁が確保される。
【0022】請求項6においては、前記貫通穴に挿入す
る磁性コアの脚部に設けた凹凸によって凹部導体との電
気的絶縁が確保され、絶縁材が不要となる。
る磁性コアの脚部に設けた凹凸によって凹部導体との電
気的絶縁が確保され、絶縁材が不要となる。
【0023】請求項7の製造方法においては、貫通穴の
作製と同時に凹部の形成が行われ、凹部形成のための別
の工程が不要となる。
作製と同時に凹部の形成が行われ、凹部形成のための別
の工程が不要となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面によ
り説明する。図1(A)は本発明のプリントコイルの一
例を示す平面図、図1(B)はその部分拡大図である。
図1(A)および(B)において、7は前記磁性コアb
の脚部を挿入する貫通穴であり、通常はコアとして2つ
のE型コアの組み合わせ、またはE型コアとI型コアと
の組み合わせ構造が採用され、E型コアの中脚部が貫通
穴7に挿入される。11は貫通穴7の内壁に設けた凹
部、12は該凹部11の内壁に設けた導体であり、該各
導体12は積層コイルの異なる層のコイルパターンの内
端部同士を接続するものである。これらの凹部11およ
び導体12は接続すべきコイルパターンの組の数と同数
設けられる。
り説明する。図1(A)は本発明のプリントコイルの一
例を示す平面図、図1(B)はその部分拡大図である。
図1(A)および(B)において、7は前記磁性コアb
の脚部を挿入する貫通穴であり、通常はコアとして2つ
のE型コアの組み合わせ、またはE型コアとI型コアと
の組み合わせ構造が採用され、E型コアの中脚部が貫通
穴7に挿入される。11は貫通穴7の内壁に設けた凹
部、12は該凹部11の内壁に設けた導体であり、該各
導体12は積層コイルの異なる層のコイルパターンの内
端部同士を接続するものである。これらの凹部11およ
び導体12は接続すべきコイルパターンの組の数と同数
設けられる。
【0025】図2ないし図5は本実施例の薄型コイル部
品の製造工程を示す図である。図2(A)は積層体の平
面図、(B)はその断面図であり、本例においては、表
面に一次側コイルパターン2A〜2Dおよびパッド6、
60をそれぞれ作製し、裏面に二次側コイルパターン3
A〜3Dをそれぞれ作製した4枚の絶縁材1を、接着剤
を有する絶縁材8を介して一体に接着し積層する。
品の製造工程を示す図である。図2(A)は積層体の平
面図、(B)はその断面図であり、本例においては、表
面に一次側コイルパターン2A〜2Dおよびパッド6、
60をそれぞれ作製し、裏面に二次側コイルパターン3
A〜3Dをそれぞれ作製した4枚の絶縁材1を、接着剤
を有する絶縁材8を介して一体に接着し積層する。
【0026】次に、図3(A)の平面図および図3
(B)の断面図に示すように、一次側コイルパターン2
Aと2B、2Cと2Dの2組、および二次側コイルパタ
ーン3Aと3B、3Cと3Dの2組の各内端部をそれぞ
れ接続するためのスルーホール11Aを、各コイルパタ
ーンの内端部に相当する箇所に開けると共に、パッド6
にスルーホール15を開ける。
(B)の断面図に示すように、一次側コイルパターン2
Aと2B、2Cと2Dの2組、および二次側コイルパタ
ーン3Aと3B、3Cと3Dの2組の各内端部をそれぞ
れ接続するためのスルーホール11Aを、各コイルパタ
ーンの内端部に相当する箇所に開けると共に、パッド6
にスルーホール15を開ける。
【0027】次に図4(A)の断面図に示すように、前
記スルーホール11A、15の内壁にメッキにより導体
12を固着する。これによって、前記コイルパターン2
Aと2B、2Cと2D、3Aと3B、3Cと3Dの各内
端部同士が電気的に導通する。
記スルーホール11A、15の内壁にメッキにより導体
12を固着する。これによって、前記コイルパターン2
Aと2B、2Cと2D、3Aと3B、3Cと3Dの各内
端部同士が電気的に導通する。
【0028】次に図4(B)および図5の各断面図に示
すように、各スルーホール11Aの断面の円弧の一部を
欠くように、貫通穴7を開ける。図5に示すように、貫
通穴7には磁性コアbの脚部b1を挿入する。この場
合、積層コイルの表裏面の導体パターンと磁性コアbと
の電気的絶縁を図るため、貫通穴7の開口部の周囲の磁
性コアbに対面する部分に絶縁材16を設ける。
すように、各スルーホール11Aの断面の円弧の一部を
欠くように、貫通穴7を開ける。図5に示すように、貫
通穴7には磁性コアbの脚部b1を挿入する。この場
合、積層コイルの表裏面の導体パターンと磁性コアbと
の電気的絶縁を図るため、貫通穴7の開口部の周囲の磁
性コアbに対面する部分に絶縁材16を設ける。
【0029】このように、貫通穴7の内壁に設けた凹部
11にコイルパターンの内端部を接続する導体12を設
けることにより、図1(A)、(C)の対比から分かる
ように、従来のスルーホール5による場合に比較し、コ
イルパターンの内端部同士の接続スペースEを狭くする
ことができ、コイルパターン2、3の内周側を貫通穴7
すなわちコアの脚b1に近接させて設けることが可能と
なり、磁気的結合が良好となる。また、コイルパターン
2、3の内周側を貫通穴7に近接させて設けることが可
能となるので、コイルパターン2、3の長さを短く、幅
を広くとることができ、電気抵抗の低減が可能となる。
また、トランスを構成する場合、一次側コイルパターン
2と二次側コイルパターン3の交互配置が可能であるた
め、さらに磁気的結合が良好となる。
11にコイルパターンの内端部を接続する導体12を設
けることにより、図1(A)、(C)の対比から分かる
ように、従来のスルーホール5による場合に比較し、コ
イルパターンの内端部同士の接続スペースEを狭くする
ことができ、コイルパターン2、3の内周側を貫通穴7
すなわちコアの脚b1に近接させて設けることが可能と
なり、磁気的結合が良好となる。また、コイルパターン
2、3の内周側を貫通穴7に近接させて設けることが可
能となるので、コイルパターン2、3の長さを短く、幅
を広くとることができ、電気抵抗の低減が可能となる。
また、トランスを構成する場合、一次側コイルパターン
2と二次側コイルパターン3の交互配置が可能であるた
め、さらに磁気的結合が良好となる。
【0030】図6(A)は本発明の他の実施例を示す平
面図であり、コイルパターン2または3の形状を角形と
し、貫通穴7の凹部11を、コイルパターン2、3の内
側のコーナー部に対応する部分に設けたものである。本
実施例によれば、コイルパターン2、3のコーナー部の
スペースが接続スペースとして有効に利用され、さらに
接続スペースを狭くすることができるので、前記電気抵
抗低減、磁気的結合の強化の効果が助長される。
面図であり、コイルパターン2または3の形状を角形と
し、貫通穴7の凹部11を、コイルパターン2、3の内
側のコーナー部に対応する部分に設けたものである。本
実施例によれば、コイルパターン2、3のコーナー部の
スペースが接続スペースとして有効に利用され、さらに
接続スペースを狭くすることができるので、前記電気抵
抗低減、磁気的結合の強化の効果が助長される。
【0031】図6(B)は本発明の他の実施例を示す平
面図であり、コイルパターン2、3を設けた絶縁材1が
角形をなし、コイルパターン2、3の幅が均一ではな
く、最外周のコイルパターンの外周aが、絶縁材1の外
周近傍に沿って形成されることにより、他のコイルパタ
ーン部分より広幅としたものである。本実施例によれ
ば、コイルパターン2、3の電気抵抗の低減効果が前記
実施例よりさらに良好に達成できる上、コイルパターン
2、3の外周側におけるコアbとの磁気的結合も強くな
り、磁気的結合の面においても、前記実施例より優れた
効果が得られる。
面図であり、コイルパターン2、3を設けた絶縁材1が
角形をなし、コイルパターン2、3の幅が均一ではな
く、最外周のコイルパターンの外周aが、絶縁材1の外
周近傍に沿って形成されることにより、他のコイルパタ
ーン部分より広幅としたものである。本実施例によれ
ば、コイルパターン2、3の電気抵抗の低減効果が前記
実施例よりさらに良好に達成できる上、コイルパターン
2、3の外周側におけるコアbとの磁気的結合も強くな
り、磁気的結合の面においても、前記実施例より優れた
効果が得られる。
【0032】図7(A)は本発明の他の実施例を示す平
面図であり、本実施例は、凹部11の形状を半円形では
なく、弓形に形成したものであり、この形状は、スルー
ホールの径を前記実施例よりも大きくし、かつ貫通穴7
によるカット位置を変えることによって実現することが
できる。本実施例によれば、導体12として広い面積が
得られる。
面図であり、本実施例は、凹部11の形状を半円形では
なく、弓形に形成したものであり、この形状は、スルー
ホールの径を前記実施例よりも大きくし、かつ貫通穴7
によるカット位置を変えることによって実現することが
できる。本実施例によれば、導体12として広い面積が
得られる。
【0033】図7(B)は、外周のパッド6について
も、内周側の導体12と同様に、スルーホールの形成、
導体17のメッキ、切断によって、積層方向の全幅につ
いて連続する導体17を形成したものである。本実施例
によれば、端子を設ける必要がなく、表面実装型の薄型
コイル部品が得られる。
も、内周側の導体12と同様に、スルーホールの形成、
導体17のメッキ、切断によって、積層方向の全幅につ
いて連続する導体17を形成したものである。本実施例
によれば、端子を設ける必要がなく、表面実装型の薄型
コイル部品が得られる。
【0034】磁性コアbとして導電性のものを使用する
場合、磁性コアbとコイルパターン2、3や導体12と
の間に絶縁が必要になる場合がある。この場合は、脚部
b1の外周部に絶縁材を塗布するか、または、図8
(A)、(B)の実施例に示すように、前記貫通穴7に
挿入する磁性コアbの脚部b1と前記凹部11に設ける
導体12およびコイル内端部との間に絶縁材13を設け
ることにより、コアbと凹部導体12やコイルパターン
2、3との絶縁が確保される。
場合、磁性コアbとコイルパターン2、3や導体12と
の間に絶縁が必要になる場合がある。この場合は、脚部
b1の外周部に絶縁材を塗布するか、または、図8
(A)、(B)の実施例に示すように、前記貫通穴7に
挿入する磁性コアbの脚部b1と前記凹部11に設ける
導体12およびコイル内端部との間に絶縁材13を設け
ることにより、コアbと凹部導体12やコイルパターン
2、3との絶縁が確保される。
【0035】図8(C)、(D)の例は、コアbの脚部
b1の形状を工夫することにより、コアbとコイルパタ
ーン2、3や導体12との絶縁を図ったものであり、前
記貫通穴7に挿入する磁性コアbの脚部b1に凹凸を設
け、凸部18を前記コイルパターン2、3の内端部接続
用導体12を固着した凹部11以外の導体非形成面に当
接させて前記凹部11に設けた導体12と前記脚部b1
との間に隙間Gを形成し、コアbと導体12とを電気的
に絶縁したものである。本実施例には、絶縁材13が不
要になるという利点がある。
b1の形状を工夫することにより、コアbとコイルパタ
ーン2、3や導体12との絶縁を図ったものであり、前
記貫通穴7に挿入する磁性コアbの脚部b1に凹凸を設
け、凸部18を前記コイルパターン2、3の内端部接続
用導体12を固着した凹部11以外の導体非形成面に当
接させて前記凹部11に設けた導体12と前記脚部b1
との間に隙間Gを形成し、コアbと導体12とを電気的
に絶縁したものである。本実施例には、絶縁材13が不
要になるという利点がある。
【0036】上記実施例においては、絶縁材1の両面に
コイルパターン2、3を形成した例について示したが、
各絶縁材1の片面にコイルパターン2、3のいずれかを
形成してもよい。
コイルパターン2、3を形成した例について示したが、
各絶縁材1の片面にコイルパターン2、3のいずれかを
形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1によれば、磁性コア挿入用の貫
通穴の内壁に凹部を形成し、該凹部にコイルパターン内
端部接続用導体を設けたので、コイルパターンの内周側
に設けられるコイルパターンの内端部同士の接続スペー
スが狭くなり、その分コイルパターンの幅を広くとるこ
とができ、電気抵抗の低減が可能となり、磁気的結合も
良好となる。その結果、効率の良い薄型コイル部品を提
供することが可能となる。
通穴の内壁に凹部を形成し、該凹部にコイルパターン内
端部接続用導体を設けたので、コイルパターンの内周側
に設けられるコイルパターンの内端部同士の接続スペー
スが狭くなり、その分コイルパターンの幅を広くとるこ
とができ、電気抵抗の低減が可能となり、磁気的結合も
良好となる。その結果、効率の良い薄型コイル部品を提
供することが可能となる。
【0038】請求項2によれば、薄型コイル部品がトラ
ンスを構成するものである場合、一次側コイルパターン
と二次側コイルパターンとを交互配置としたことによ
り、さらに磁気的結合が良好となる。
ンスを構成するものである場合、一次側コイルパターン
と二次側コイルパターンとを交互配置としたことによ
り、さらに磁気的結合が良好となる。
【0039】請求項3によれば、コイルパターンが角形
に形成され、前記貫通穴の凹部が、コイルパターンの内
側のコーナー部に対応する部分に設けられることによ
り、コーナー部のスペースが接続スペースとして有効に
利用され、さらに接続スペースを狭くすることができ、
電気抵抗の低減、磁気的結合の強化の効果がより良く達
成できる。
に形成され、前記貫通穴の凹部が、コイルパターンの内
側のコーナー部に対応する部分に設けられることによ
り、コーナー部のスペースが接続スペースとして有効に
利用され、さらに接続スペースを狭くすることができ、
電気抵抗の低減、磁気的結合の強化の効果がより良く達
成できる。
【0040】請求項4によれば、コイルパターンの外周
側が、他のコイルパターン部分より広幅に形成されるこ
とにより、さらに電気抵抗が低減できる上、コイルパタ
ーンの外周側におけるコアとの磁気的結合も強くなる。
側が、他のコイルパターン部分より広幅に形成されるこ
とにより、さらに電気抵抗が低減できる上、コイルパタ
ーンの外周側におけるコアとの磁気的結合も強くなる。
【0041】請求項5によれば、前記貫通穴に挿入する
磁性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル内
端部との間に絶縁材を設けたことにより、コアと凹部導
体との絶縁が確保される。
磁性コアの脚部と前記凹部に設ける導体およびコイル内
端部との間に絶縁材を設けたことにより、コアと凹部導
体との絶縁が確保される。
【0042】請求項6によれば、前記貫通穴に挿入する
磁性コアの脚部に設けた凹凸によって凹部導体との電気
的絶縁が確保され、絶縁材が不要となる。
磁性コアの脚部に設けた凹凸によって凹部導体との電気
的絶縁が確保され、絶縁材が不要となる。
【0043】請求項7の製造方法によれば、貫通穴の作
製と同時に凹部の形成が行われ、凹部形成のための別の
工程が不要となる。
製と同時に凹部の形成が行われ、凹部形成のための別の
工程が不要となる。
【図1】(A)は本発明のプリントコイルの一例を示す
平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は従来のプリ
ントコイルの平面図である。
平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は従来のプリ
ントコイルの平面図である。
【図2】(A)は図1(A)の積層プリントコイルにお
けるスルーホール加工前の状態を示す平面図、(B)は
(A)の積層状態を示す断面図である。
けるスルーホール加工前の状態を示す平面図、(B)は
(A)の積層状態を示す断面図である。
【図3】(A)は図1(A)の積層プリントコイルにお
けるスルーホール加工後の状態を示す平面図、(B)は
(A)の積層状態を示す断面図である。
けるスルーホール加工後の状態を示す平面図、(B)は
(A)の積層状態を示す断面図である。
【図4】(A)は図3の積層プリントコイルに設けたス
ルーホールに導体を加工した状態を示す部分断面図、
(B)は(A)はさらに貫通穴を穿設した状態を示す部
分断面図である。
ルーホールに導体を加工した状態を示す部分断面図、
(B)は(A)はさらに貫通穴を穿設した状態を示す部
分断面図である。
【図5】図4(B)の積層プリントコイルの全体を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ本発明のプリントコ
イルの他の例を示す平面図である。
イルの他の例を示す平面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ本発明のプリントコ
イルの他の例を示す平面図である。
イルの他の例を示す平面図である。
【図8】(A)は本発明のプリントコイルの他の例を示
す平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は本発明の
プリントコイルの他の例を示す平面図、(D)はその部
分拡大図である。
す平面図、(B)はその部分拡大図、(C)は本発明の
プリントコイルの他の例を示す平面図、(D)はその部
分拡大図である。
【図9】(A)は従来の薄型コイル部品を示す斜視図、
(B)はそのコイルユニットの一例を示す分解斜視図、
(C)は該コイルユニットの断面図である。
(B)はそのコイルユニットの一例を示す分解斜視図、
(C)は該コイルユニットの断面図である。
【図10】従来の薄型コイル部品の一例を示す分解斜視
図である。
図である。
【図11】従来の薄型コイル部品の他の例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【符号の説明】 1:絶縁材、2、2A〜2D:一次側コイルパターン、
3、3A〜3D:二次側コイルパターン、6、6A:パ
ッド、7:貫通穴、8:絶縁材、11:凹部、11A:
スルーホール、12:導体、13:絶縁材、15:スル
ーホール
3、3A〜3D:二次側コイルパターン、6、6A:パ
ッド、7:貫通穴、8:絶縁材、11:凹部、11A:
スルーホール、12:導体、13:絶縁材、15:スル
ーホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 春義 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】片面または両面に導体のコイルパターンを
設けた複数枚の絶縁材を積層して積層コイルを構成し、 各層のコイルパターンの端末間を積層コイルに貫通して
設けられる導体により接続し、 前記積層コイルの中心部に磁性コア挿通用の貫通穴を設
けてなる薄型コイル部品において、 前記貫通穴の内壁に凹部を設け、 該凹部の内壁に、異なる層間のコイルパターンの内端部
同士を接続する導体を固着したことを特徴とする薄型コ
イル部品。 - 【請求項2】請求項1において、コイル部品がトランス
を構成するものであって、一次側コイルパターンと二次
側コイルパターンとを交互に積層したことを特徴とする
薄型コイル部品。 - 【請求項3】請求項1または2において、 コイルパターンが角形に形成され、 前記貫通穴の内壁に設けた凹部が、コイルパターンの内
側のコーナー部に対応する部分に設けられていることを
特徴とする薄型コイル部品。 - 【請求項4】請求項1から3までのいずれかにおいて、 コイルパターンを設けた絶縁材が角形をなし、 最外周のコイルパターンの外周が、絶縁基材の外周近傍
に沿って形成されることにより、他のコイルパターン部
分より広幅に形成されていることを特徴とする薄型コイ
ル部品。 - 【請求項5】請求項1から4までのいずれかにおいて、 前記貫通穴に挿入する磁性コアの脚部と前記凹部に設け
る導体との間に絶縁材を設けたことを特徴とする薄型コ
イル部品。 - 【請求項6】請求項1から4までのいずれかにおいて、 前記貫通穴に挿入する磁性コアの脚部に凹凸を設け、凸
部を前記コイルパターン内端部接続用導体を固着した凹
部以外の導体非形成面に当接させて前記凹部に設けた導
体と前記脚部との間に隙間を形成したことを特徴とする
薄型コイル部品。 - 【請求項7】片面または両面に導体のコイルパターンを
設けた絶縁材を積層して積層コイルを作製し、 該積層コイルのコイルパターンより内周側に、該積層コ
イル内の相互に接続されるコイルパターン組の内端部を
貫通するスルーホールを設け、 該スルーホールの内壁に前記内端部間を接続する導体を
固着し、 該積層コイルのコイルパターンの内側に、前記スルーホ
ールの一部が削除されるように、磁性コアの脚挿入用の
貫通穴を設けることを特徴とする薄型コイル部品の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204286A JPH1032129A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 薄型コイル部品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8204286A JPH1032129A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 薄型コイル部品とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1032129A true JPH1032129A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16487971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8204286A Withdrawn JPH1032129A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 薄型コイル部品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1032129A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001044033A (ja) * | 1999-05-25 | 2001-02-16 | Hitachi Metals Ltd | 積層型コモンモードチョークコイル |
JP2002541658A (ja) * | 1999-04-01 | 2002-12-03 | ミッドコム インコーポレーテッド | 多層型変圧装置とその製造方法 |
JP2003532285A (ja) * | 1998-07-06 | 2003-10-28 | ミッドコム インコーポレーテッド | 磁心の内部に電気接続を有する多層変成器 |
KR100739021B1 (ko) * | 2006-09-29 | 2007-07-12 | 서경태 | 싱크대용 음식물 쓰레기 처리장치 |
JP2014138044A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Alps Green Devices Co Ltd | 磁気素子 |
CN104219879A (zh) * | 2014-09-05 | 2014-12-17 | 武汉永力睿源科技有限公司 | 一种印刷电路板的电气连接方法及产品 |
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JP2016001734A (ja) * | 2014-05-22 | 2016-01-07 | 新光電気工業株式会社 | インダクタ及びインダクタの製造方法 |
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US10395810B2 (en) | 2015-05-19 | 2019-08-27 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | Inductor |
JPWO2021039329A1 (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-04 | ||
JP2021108311A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 日産自動車株式会社 | コイルユニットのコイル構造及びトランス |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP8204286A patent/JPH1032129A/ja not_active Withdrawn
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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