JP3829572B2 - トランス及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プッシュプル型の電源回路に用いるトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プッシュプル型(センタタップ型ともいう)のスイッチング電源回路には、図17に示すように、1次巻線n1と2次巻線n2とにそれぞれセンタタップを備えるトランスTが用いられる。この電源回路は、制御回路CN1,CN2により高周波(一般には数十kHz)で交互にオンオフされる2個のスイッチング素子Q1,Q2を備える。両スイッチング素子Q1,Q2は一端が共通に接続され(図示例ではスイッチング素子Q1,Q2としてMOSFETを用いており、ソースが共通に接続されている)、各他端がそれぞれトランスTの1次巻線n1の各一端に接続されている。1次巻線n1のセンタタップは直流電源DCの一方の出力端(図示例では正極)に接続され、スイッチング素子Q1,Q2の上記一端は直流電源DCの他方の出力端(図示例では負極)に接続される。トランスTの1次巻線の各一端とセンタタップとの間にはそれぞれコンデンサC1,C2が接続される。コンデンサC1,C2はトランスTの漏れインダクタンスとともに共振回路を構成し、スイッチング素子Q1,Q2のゼロボルトスイッチングを可能にする。
【0003】
また、トランスTの2次巻線n2の両端にはそれぞれダイオードD1,D2のアノードが接続される。ダイオードD1,D2のカソードは共通に接続され、トランスTの2次巻線n2のセンタタップとの間で脈流電圧を出力する。つまり、トランスTの2次巻線n2とダイオードD1,D2とにより全波整流回路が構成されている。全波整流回路の出力はインダクタLとコンデンサCとからなるチョークインプット型のフィルタ回路を通して負荷Zに供給される。
【0004】
しかして、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフされると、1次巻線n1の各一端とセンタタップとの間で交互に電流が流れ、2次巻線n2には1次巻線n1に流れる電流の向きに応じて交番する電圧が発生する。つまり、1次巻線n1においてセンタタップと各一端との間の2つの巻線n11,n12には、つねに一方にのみ電流が流れ、電流が同時に流れることはない。このように直流−交流変換が行われ、トランスTの2次巻線n2に発生した交番電圧は整流されフィルタ回路を通ることによって直流電圧に変換されるから、図示例の回路では直流−直流変換が行われる。
【0005】
ところで、上述のように漏れインダクタンスを共振用のインダクタンスとして利用するために、1次巻線n1と2次巻線n2とを完全に結合させず分割巻きにしてあり、1次巻線n1と2次巻線n2との間の磁路を形成するコア3にはエアギャップが形成される。上述したように、1次巻線n1と2次巻線n2とはそれぞれセンタタップを有しているから、1次巻線n1と2次巻線n2とはそれぞれセンタタップと各一端との間の2個ずつの巻線n11,n12、n21,n22を備えており、1次巻線n1と2次巻線n2とを分割巻きにするために、これらの巻線n11,n12、n21,n22を図18に示す位置関係にすることが考えられている(特開昭63−211711号公報)。
【0006】
すなわち、図18(a)に示すものは、コイルボビン1の長手方向の両端部に鍔部2a,2bを設けるとともに、長手方向の中間部に1個の分割鍔2cを形成し、鍔部2aと分割鍔2cとの間に1次巻線n1を形成する2個の巻線n11,n12を順に重ねて巻装し、鍔部2bと分割鍔2cとの間に2次巻線n2を形成する2個の巻線n21,n22を順に重ねて巻装している。また、図18(b)に示すものは、コイルボビン1の長手方向の中間部に2個の分割鍔2d,2eを形成し、鍔部2aと分割鍔2dとの間に1次巻線n1の一方の巻線n11を巻装し、鍔部2bと分割鍔2eとの間に1次巻線n1の他方の巻線n12を巻装し、さらに両分割鍔2d,2eの間に2次巻線n2の各巻線n21,n22を順に重ねて巻装してある。図18(c)に示すものは、コイルボビン1の長手方向の中間部に3個の分割鍔2f〜2hを形成し、分割された各部位にそれぞれ巻線n11,n12、n21,n22を巻装してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したトランスTは、巻線に流れた電流と巻線の抵抗とから算出される損失以上の損失が生じる。この損失の1つの原因は漏れインダクタンスを共振用のインダクタンスとして利用するために1次巻線n1と2次巻線n2とを完全に結合させていないことであるが、他の原因としては巻線に高周波電流が流れることによる近接効果の影響が大きいと考えられる。すなわち、トランスTでの損失を低減するには近接効果の影響を低減することが要求される。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、損失を低減したトランスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるトランスであって、前記センタタップと各一端との間の2つの巻線が夫々並列接続された複数本の線路からなり、各線路が1つの層となるとともに、センタタップと各一端との間の各巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記1次巻線のみにおいてセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、それぞれのセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、2次巻線における2つの巻線が1次巻線を両側から挟む形で配置されているものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記コアは2つのE型コアを組み合わせた日字状に形成されているものである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記1次巻線を磁路の一部が開放された第1のコアに巻装した第1のトランス半体と、前記2次巻線を磁路の一部が開放された第2のコアに巻装した第2のトランス半体とを備え、第1および第2のコアにおいて磁路の開放されている部位同士を突き合わせる形で第1および第2のトランス半体を分離可能に対向配置するものである。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、少なくとも1つの層は撚り線を巻装して形成されているものである。
【0016】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7の発明において、前記コイルボビンにおいて各巻線を巻装する領域がそれぞれ仕切られ、各巻線を巻装する領域を埋めて隙間を形成しないようにセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が巻装されているものである。
【0017】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、上記センタタップと各一端との間の2つの巻線はそのセンタタップ側の各端部がコイルボビンの一方側に、センタタップ側でない端部をコイルボビンの他方側に位置して2つの巻線のセンタタップ側の端部がセンタタップに接続されているものである。
【0018】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、センタタップと各一端との間の2つの巻線のコイルボビンに対する巻き始め位置が同じとなっているものである。
【0019】
請求項11の発明は、請求項9または請求項10の発明において、次巻線用のコイルボビンと2次巻線用のコイルボビンとが独立しているとともに、これらコイルボビンは外部接続用ピンを備えた台座に連結されて上記ピンに巻線が接続されているものである。
【0020】
請求項12の発明は、コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるとともに、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線が、並列接続された複数本の線路からなるトランスの製造方法であって、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線である第1の巻線と第2の巻線のうちの第1の巻線の第1の線路をコイルボビンに巻き、ついで第1の巻線の第1の線路の外周に第2の巻線の第1の線路を逆巻きで巻き、この後、第2の巻線の第1の線路の外周に第1の巻線の第2の線路を巻き、さらに第1の巻線の第2の線路の外周に第2の巻線の第2の線路を巻いて、上記4つの線路のコイルボビンの一方側に位置する各端部をセンタタップに接続し、コイルボビンの他方側に位置する第1の巻線の2つの線路の各端部と第2の巻線の2つの線路の各端部とを夫々相互に接続するものである。
【0021】
請求項13の発明は、請求項12の発明において、巻線の各端部はコイルボビンに設けたプリント板取付用のピンに接続するものである。
【0022】
請求項14の発明は、センタタップと各一端との間の2つの巻線の各線路をコイルボビンに対して同一位置から巻き始めるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下の実施形態では、図8に示したスイッチング電源回路に用いるトランスTを示す。
【0024】
(第1の実施の形態)
本実施形態は基本的には、図1に示すように、コイルボビン1の長手方向において、1次巻線n1を巻装する領域と2次巻線n2を巻装する領域とを形成し、1次巻線n1を形成する2個の巻線n11,n12と2次巻線n2を形成する2個の巻線n21,n22とをそれぞれいわゆるサンドイッチ巻きとしてある。サンドイッチ巻きとは、2つの巻線を多層巻きとする場合に、1層ずつ異なる巻線を交互に巻装する巻き方である。また、コア3には2個のE型コア3a,3bを組み合わせた日字状のEE型コアを用いており、E型コア3a,3bの中央片をコイルボビン1に挿通して1次巻線n1と2次巻線n2との中心に通し、E型コア3a,3bの残りの部分で1次巻線n1と2次巻線n2とを囲むようにして磁路を形成してある。ここに、漏れ磁束を得るために、E型コア3a,3bの突き合わせ部分にはエアギャップが形成される。
【0025】
さらに具体的に説明すると、図2に示すように、コイルボビン1は長手方向の両端部に鍔部2a,2bが形成されるとともに中間部に分割鍔2cが形成されることによって、1次巻線n1を巻装する領域と2次巻線n2を巻装する領域とに分割されており、鍔部2aと分割鍔2cとの間には1次巻線n1を形成する2個の巻線n11,n12が1層ずつ交互に巻装される。ここに、一方の巻線n11を密着巻きで1層分巻装した後には巻線n11の外周に絶縁テープ4が巻かれ、絶縁テープ4の外側に他方の巻線n12が1層分巻装される。さらに、巻線n12の外側に絶縁テープ4が巻かれ、絶縁テープ4の外側に上記一方の巻線n11が巻装される。同様の手順で2つの巻線n11,n12が順に1層ずつ交互に巻装されるのである。図示例では巻線n11,n12を4層に巻装してあり、各層はそれぞれ図3のように巻装されるとともに、図3において同符号を付した各層の端点が互いに接続される。つまり、同じ巻線n11,n12、n21,n22を形成する各層同士は互いに並列接続され、異なる巻線n11,n12、n21n22のうちセンタタップとなる端点は互いに接続される。つまり、図示例では1次巻線n1および2次巻線n2をそれぞれ並列接続された複数の線路に分割し、各線路を1つの層とする形で異なる巻線n11,n12、n21,n22を交互に重ねて巻装するのである。こうして端点ロがセンタタップになり、端点イが巻線n11の一端、端点ハが巻線n12の一端になる。2次巻線n2についても同様に巻装される。
【0026】
したがって、たとえば巻線n11の断面積をSとし、第1層と第3層として巻装する巻線に直径の等しいものを用いるとすれば、1層当たりの巻線の断面積はS/2になる。他の巻線n12、n21,n22も同様である。
【0027】
上述したプッシュプル型のスイッチング電源回路では、1次巻線n1の各巻線n11,n12に同時に電流が流れることがないから、2つの巻線n11,n12の相互作用はほとんどない。しかも各巻線n11,n12、n21,n22を形成する層間には他方の巻線n11,n12、n21,n22を形成する層が存在するから(たとえば、巻線n11の層の間に巻線n12の層が存在する)、1つの巻線n11,n12、n21,n22の層間における近接作用の影響が軽減される。つまり、1つの巻線n11,n12、n21,n22を並列接続された複数の線路に分割して各線路でそれぞれ層を形成するとともに、層間に他の巻線n11,n12、n21,n22の層を介在させることによって、近接効果の影響を軽減することができる。一方、1次巻線n1と2次巻線n2とはコイルボビン1において分割鍔2cにより分割された異なる領域にそれぞれ巻装され、コアにエアギャップが形成されているから完全には結合しておらず漏れインダクタを利用することができる。
【0028】
上述した構成例では、1つの巻線n11,n12、n21,n22を2つの線路に分割しているが、3つ以上の線路に分割してもよい。また、分割するに際して各線路の断面積は必ずしも均等でなくてもよい。たとえば、全体の断面積をSとするとき2分割にあたって、一方の断面積をS/3とし、他方の断面積を2S/3などとしてもよい。
【0029】
(第2の実施の形態)
本実施形態は、図4(a)に示すように、各巻線n11,n12、n21,n22を分割した線路をさらに2本の素線によって形成し、両素線をコイルボビン1に同時に巻装したものである(要するに、両巻線n11,n12、n21,n22をバイファイラ巻きにしてある)。これは1層当たりの巻数が少ないなどの理由によって、図4(b)のようにコイルボビン1において1次巻線n1または2次巻線n2を巻装する領域に巻線の巻装されない部分が生じるようなときに有効であって、複数の線路を1層に同時に巻装することで巻線を巻装する領域の両端間が埋まるようにする。
【0030】
本実施形態の構成は通常の単線を用いる代わりに細径の線を撚ったリッツ線を用いることでも実現できる。しかもリッツ線のような撚り線を用いると表皮効果の影響を低減することができる。また、巻線には一般の銅線のような断面円形の材料ではなく、銅箔のような断面矩形状などの材料を用いることも可能である。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0031】
上述した構成例では、コア3をE型コア3aの組み合わせとしているが、図5に示すように、全体としてロ字型をなすように2個のU型コア3c,3dの組み合わせとするなど他の形式のコア3を用いてもよい。この場合は、各U型コア3c,3dの一方の脚片の突き合わせ部分付近に1次巻線n1を巻装し、他方の脚片の突き合わせ部分に2次巻線n2を巻装する。
【0032】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、図6に示すように、1次巻線n1と2次巻線n2とを各別のハウジング5a,5bに収納したものである。すなわち、第1の実施の形態において用いたコイルボビン1を分離鍔2cの部位で2分割した形状のコイルボビン1a,1bを用い、一方のコイルボビン1aに1次巻線n1の巻線n11,n12を巻装し、他方のコイルボビン1bに2次巻線n2の巻線n21,n22を巻装している。1次巻線n1と2次巻線n2との巻装の仕方は第1の実施の形態と同様であって、各巻線n11,n12、n21,n22をそれぞれ並列接続された複数の線路に分割し、各線路ごとに層を形成するとともに1つの巻線の層間に他の巻線の層を介在させるようにして多層巻きとする。また、コア3には2個のE型コア3aを用いており、各E型コア3aを各ハウジング5a,5bにそれぞれ配置してある。つまり、各ハウジング5a,5bにそれぞれトランスTの半分ずつを構成するトランス半体T1,T2が収納される。
【0033】
1次巻線n1を巻装したトランス半体T1を収納するハウジング5aには凹所6が形成され、トランス半体T1におけるE形コア3aの中央片および両側片の先端面が凹所6の底面に望むように配置される。また、ハウジング5bには2次巻線n2を巻装したトランス半体T2が収納され、トランス半体T2の中央片および両側片の先端面をトランス半体T1の中央片および両側片に位置合わせしたときに、ハウジング5bの一部がハウジング5aに設けた凹所6に嵌合するようにしてある。各E型コア3a,3bの先端面において磁路は開放されており、ハウジング5bをハウジング5aの凹所6に嵌合させると、各E型コア3a,3bにおいて磁路の開放されている部位同士が突き合わせられる形で両トランス半体T1,T2が対向配置される。したがって、両トランス半体T1,T2がトランス結合されることで、1次巻線n1から2次巻線n2への電力の伝達が可能になる。
【0034】
上述の構成によれば、各トランス半体T1,T2をハウジング5a,5bの外部に露出させることなく、両ハウジング5a,5b間での電力の伝達が可能になるから、ハウジング5a,5bを密封しながらもハウジング5aからハウジング5bへの電力供給が可能になり、浴室や屋外のような防水性や防塵性が要求される環境での電力の供給に適したものになる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0035】
(第4の実施の形態)
本実施形態は、漏れインダクタンスを小さくするものであり、図7に示すように、コイルボビン1として図18(b)に示したものと同様に、長手方向の両端に鍔部2a,2bを備えるとともに、長手方向の中間部に2つの分離鍔2d,2eを形成することによって、巻線を巻装する領域を3つ設けたものを用いる。中央の領域には1次巻線n1の各巻線n11,n12を交互に層にして多層巻きに巻装し、両側の領域にはそれぞれ2次巻線n2の各巻線n21,n22をそれぞれ巻装してある。この構成では、1次巻線n1の両側に2次巻線n2を配置していることによって、1次巻線n1で生じる磁束の大部分が2次巻線n2を通ることになり、第1の実施の形態の構成に比較すると漏れ磁束は低減する。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0036】
(第5の実施の形態)
図8に示す実施形態は、第1の実施形態のものにおける巻線n11,n12の巻き付けについて詳しく示したものであり、一方の巻線n11の一方の線路を密着巻きで1層分巻装した後に巻線n11の外周に絶縁テープ4を巻き、絶縁テープ4の外側に他方の巻線n12の一方の線路を逆巻きで巻装する。さらに、巻線n12の外側に絶縁テープ4を巻き、絶縁テープ4の外側に上記一方の巻線n11の他方の線路を巻装する。この上に絶縁テープ4を巻いた後、さらに他方の巻線n12の他方の線路を逆巻きで巻き、その上に絶縁テープ4を巻く。そして、コイルボビン1の一端側に位置する都合4つの端部を半田付けで相互に接続した端部ロをセンタタップとし、コイルボビン4の他端側に位置する都合4つの端部のうち、巻線n11である2つの端部と巻線n12である2つの端部を夫々半田付けで接続し、端点イ,ハを形成する。なお、各巻線n11,n12の各線路は1本の導線を用いて折り返すようにして巻くようにしてもよい。
【0037】
いずれにしても、各巻線n11,n12の各線路のコイルボビン1に対する巻き始め位置を同じとすることで、端点イ、ハ及びセンタタップとなる端部ロはコイルボビン1の周方向における同一位置に位置させることができる。
【0038】
2次巻線n21,22も同様に図9に示すように巻き始め位置を同じとして総計4層を順次巻装し、端点ニ、ヘ及びセンタタップとなる端部ホを形成する。1次巻線n11の巻き始め位置及び2次巻線n12の巻き始め位置を揃えることで、上記イ〜ヘを同じ位置とすることができる。
【0039】
センタタップとなる端部ロ、ホの少なくとも一方を、図10に示すように、コイルボビン1の中央側に位置させてもよい。
【0040】
図11に示すように、プリント板への取付用のピン70を備えた台座7がコイルボビン1に連結される場合は、各端点及びセンタタップは上記ピン70に接続すればよい。
【0041】
いわゆるサンドイッチ巻きとしない場合においても、図12に示すように、巻き始めを同じとして一方の巻線n11(またはn21)と他方の巻線n12(またはn22)を順次巻いて、一端側に端点イ、ハ(またはニ、ヘ)、他端側にセンタタップとなる端部ロ(またはホ)を形成すればよい。
【0042】
(第6の実施の形態)
本実施形態では、図13に示すように、センタタップとなる端部ロを最終的にコイルボビン1の外周を通して端点イ、ハが位置する側に配置している。
【0043】
図14に示すように、各層毎に端点をコイルボビン1の一端側に引き出すようにしてもよい。ただし、この場合は絶縁テープ4を巻かなくてはならない回数が増えるために、コンパクト化の点では図13に示すようにした方が好ましい。
【0044】
(第7の実施の形態)
図15及び図16に示すように、1次巻線n11,n12のコイルボビン1と2次巻線n21,n22のコイルボビン1とを別体としている場合は、各巻線を簡単に巻くことができ、また、台座7に両コイルボビン1,1を連結することで一体化したり、第3の実施形態に示したもののようにすることもできる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明は、コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるトランスであって、前記センタタップと各一端との間の2つの巻線が夫々並列接続された複数本の線路からなり、各線路が1つの層となるとともに、センタタップと各一端との間の各巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものであり、一方の巻線を形成する2つの層間に他方の巻線を形成する層が挿入されるから、1つの巻線における層間の近接効果が抑制されることによって損失が低減することになる。すなわち、トランスでの損失が少なくなり、巻線による発熱が低減してトランスの小型化が可能になる。
【0046】
請求項2の発明は、前記1次巻線のみにおいてセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものであり、2次巻線については従来と同様の巻き方を採用することで、1次巻線での近接効果によって生じる損失を低減しながらも、2次巻線については従来の技術を適用することができるから、巻装作業が比較的簡単であって、所要の効果を得ながらもコスト増を抑制することができる。
【0047】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、それぞれのセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されているものであり、1次巻線と2次巻線との両方について近接効果による損失を低減することができるから、トランスでの損失が少なくなり、巻線による発熱が一層低減してトランスの小型化につながる。
【0048】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、2次巻線における2つの巻線が1次巻線を両側から挟む形で配置されているものであり、1次巻線と2次巻線との結合度が高くなり漏れ磁束が少なくなってトランスでの損失を一層低減することができる。
【0049】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記コアは2つのE型コアを組み合わせた日字状に形成されているものであり、磁気抵抗の少ない磁路を形成することができ、損失の一層少ないトランスを提供することができる。
【0050】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記1次巻線を磁路の一部が開放された第1のコアに巻装した第1のトランス半体と、前記2次巻線を磁路の一部が開放された第2のコアに巻装した第2のトランス半体とを備え、第1および第2のコアにおいて磁路の開放されている部位同士を突き合わせる形で第1および第2のトランス半体を分離可能に対向配置するものであり、端子を設けることなく無接点で電力を伝達することができるから、端子の腐食による故障が発生せず、防水性や防塵性を要求される環境での使用に適したものになる。
【0051】
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6の発明において、少なくとも1つの層は撚り線を巻装して形成されているものであり、近接効果が少ないのはもちろんのこと、高周波で使用する際の表皮効果の影響も低減できるから、高周波での損失の少ないトランスを提供することができる。
【0052】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7の発明において、前記コイルボビンにおいて各巻線を巻装する領域がそれぞれ仕切られ、各巻線を巻装する領域を埋めて隙間を形成しないようにセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が巻装されているものであり、各層が隙間なく巻装されていることによって、磁束の漏れが少なくなり、漏れ磁束による損失を低減することができる。
【0053】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、センタタップと各一端との間の2つの巻線はそのセンタタップ側の各端部がコイルボビンの一方側に、センタタップ側でない端部をコイルボビンの他方側に位置して2つの巻線のセンタタップ側の端部がセンタタップに接続されているものであり、センタタップ接続させる巻線の端点をコイルボビンの一方側に集めるために、センタタップ配線を短くすることができ、トランス巻線の体積密度をあげるとともにノイズを低減させることができる。
【0054】
請求項10の発明は、請求項9の発明において、センタタップと各一端との間の2つの巻線のコイルボビンに対する巻き始め位置が同じとなっているものであり、巻線を巻く時の位置調整が簡単になる上に、回路への接続のための配線を短くすることができ、トランス巻線の体積密度をあげるとともに特性を向上させることができ、ノイズを低減させることができる。
【0055】
請求項11の発明は、請求項9または請求項10の発明において、次巻線用のコイルボビンと2次巻線用のコイルボビンとが独立しているとともに、これらコイルボビンは外部接続用ピンを備えた台座に連結されて上記ピンに巻線が接続されているものであり、プリント板への取付を容易にすることができる。
【0056】
請求項12の発明は、コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるとともに、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線が、並列接続された複数本の線路からなるトランスの製造方法であって、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線である第1の巻線と第2の巻線のうちの第1の巻線の第1の線路をコイルボビンに巻き、ついで第1の巻線の第1の線路の外周に第2の巻線の第1の線路を逆巻きで巻き、この後、第2の巻線の第1の線路の外周に第1の巻線の第2の線路を巻き、さらに第1の巻線の第2の線路の外周に第2の巻線の第2の線路を巻いて、上記4つの線路のコイルボビンの一方側に位置する各端部をセンタタップに接続し、コイルボビンの他方側に位置する第1の巻線の2つの線路の各端部と第2の巻線の2つの線路の各端部とを夫々相互に接続するものであり、いわゆるサンドイッチ巻きとした請求項1の発明にかかるものを容易に製造することができる。
【0057】
請求項13の発明は、請求項12の発明において、巻線の各端部はコイルボビンに設けたプリント板取付用のピンに接続するものであり、請求項11に係るものを容易に製造することができる。
【0058】
請求項14の発明は、センタタップと各一端との間の2つの巻線の各線路をコイルボビンに対して同一位置から巻き始めるものであり、請求項1及び請求項10の発明に係るものを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】同上の要部断面図である。
【図3】同上における巻線の巻装例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における巻線の巻装例を示す図である。
【図5】本発明に他の構成例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態における製造手順を示す説明図である。
【図9】同上の製造手順を示す説明図である。
【図10】同上の他例を示す概略構成図である。
【図11】同上のさらに他例を示す概略構成図である。
【図12】同上の別の例の製造手順を示す説明図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態における製造手順を示す説明図である。
【図14】同上の他例の製造手順を示す説明図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示す概略構成図である。
【図16】(a)は同上のコイルボビンと台座の側面図、(b)は同上の水平断面図、(c)は側面図である。
【図17】トランスを用いたスイッチング電源の一例を示す回路図である。
【図18】従来のトランスの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン
2a,2b 鍔部
2c〜2e 分離鍔
3 コア
3a,3b E型コア
n1 1次巻線
n2 2次巻線
n11,n12 巻線
n21,n22 巻線
T トランス
T1,T2 トランス半体
Claims (14)
- コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるトランスであって、前記センタタップと各一端との間の2つの巻線が夫々並列接続された複数本の線路からなり、各線路が1つの層となるとともに、センタタップと各一端との間の各巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されていることを特徴とするトランス。
- 前記1次巻線のみにおいてセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されていることを特徴とする請求項1記載のトランス。
- 前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、それぞれのセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が交互に重なるようにコイルボビンに巻装されていることを特徴とする請求項1記載のトランス。
- 前記1次巻線と前記2次巻線との両方がセンタタップを有し、2次巻線における2つの巻線が1次巻線を両側から挟む形で配置されていることを特徴とする請求項2記載のトランス。
- 前記コアは2つのE型コアを組み合わせた日字状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のトランス。
- 前記1次巻線を磁路の一部が開放された第1のコアに巻装した第1のトランス半体と、前記2次巻線を磁路の一部が開放された第2のコアに巻装した第2のトランス半体とを備え、第1および第2のコアにおいて磁路の開放されている部位同士を突き合わせる形で第1および第2のトランス半体を分離可能に対向配置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のトランス。
- 少なくとも1つの層は撚り線を巻装して形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のトランス。
- 前記コイルボビンにおいて各巻線を巻装する領域がそれぞれ仕切られ、各巻線を巻装する領域を埋めて隙間を形成しないようにセンタタップと各一端との間の2つの巻線の層が巻装されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のトランス。
- 上記センタタップと各一端との間の2つの巻線はそのセンタタップ側の各端部がコイルボビンの一方側に、センタタップ側でない端部をコイルボビンの他方側に位置して2つの巻線のセンタタップ側の端部がセンタタップに接続されていることを特徴とする請求項1記載のトランス。
- センタタップと各一端との間の2つの巻線のコイルボビンに対する巻き始め位置が同じとなっていることを特徴とする請求項9記載のトランス。
- 1次巻線用のコイルボビンと2次巻線用のコイルボビンとが独立しているとともに、これらコイルボビンは外部接続用ピンを備えた台座に連結されて上記ピンに巻線が接続されていることを特徴とする請求項9または10記載のトランス。
- コアの異なる部位に巻装された1次巻線と2次巻線との少なくとも一方がセンタタップと各一端との間の2つの巻線からなるとともに、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線が、並列接続された複数本の線路からなるトランスの製造方法であって、センタタップと各一端との間の上記2つの巻線である第1の巻線と第2の巻線のうちの第1の巻線の第1の線路をコイルボビンに巻き、ついで第1の巻線の第1の線路の外周に第2の巻線の第1の線路を逆巻きで巻き、この後、第2の巻線の第1の線路の外周に第1の巻線の第2の線路を巻き、さらに第1の巻線の第2の線路の外周に第2の巻線の第2の線路を巻いて、上記4つの線路のコイルボビンの一方側に位置する各端部をセンタタップに接続し、コイルボビンの他方側に位置する第1の巻線の2つの線路の各端部と第2の巻線の2つの線路の各端部とを夫々相互に接続することを特徴とするトランスの製造方法。
- 巻線の各端部はコイルボビンに設けたプリント板取付用のピンに接続することを特徴とする請求項12記載のトランスの製造方法。
- センタタップと各一端との間の2つの巻線の各線路をコイルボビンに対して同一位置から巻き始めることを特徴とする請求項12または13記載のトランスの製造方法。
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