JPH09203558A - ペリカバー暖房装置 - Google Patents
ペリカバー暖房装置Info
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- JPH09203558A JPH09203558A JP8012620A JP1262096A JPH09203558A JP H09203558 A JPH09203558 A JP H09203558A JP 8012620 A JP8012620 A JP 8012620A JP 1262096 A JP1262096 A JP 1262096A JP H09203558 A JPH09203558 A JP H09203558A
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Abstract
めの余分な加熱によるエネルギー損失の防止。 【解決手段】 コールドドラフト30を吸込むための吸
込口32と、該コールドドラフト30を所定温まで加熱
する第1ヒータ装置40と、室内温度を上昇させる第2
ヒータ装置42と、ヒータ装置40により加熱された自
然ドラフト60を室内へ放出する吹出口46に連通する
通風路44と、上端面に吸込口32、吹出口46を備え
室内方面に第2ヒータ装置42を備えるペリカウンタ2
4とにより構成し、コールドドラフト30を所定温まで
加熱する第1ヒータ装置40を風路に対置配置し、第1
ヒータ装置には対流加熱媒体48を有しており、室内温
を上昇させる第2ヒータ装置42が室内に向い配置され
ている放射用加熱媒体52を有しており、熱交換された
自然ドラフト60の上昇気流及び吸込口32から吸いこ
まれるドラフト30の圧力によってのみ放出される。
Description
窓側側壁部に配置される暖房システムに関し、より詳細
には、対流/放射併用のペリカバー暖房システムに関す
る。
節に広い室内のペリメータ部分及びインテリア部分を出
来るだけ均一に暖房するために各種の暖房設備が発表さ
れている。外気が寒冷状態にある場合に室内を暖房する
時、特に問題となる点に、室内の窓ガラス付近を流下す
るコールドドラフトがある。これは、室内を暖房しよう
とする際に、室内空気と外気との間の温度差により、室
内の窓ガラス付近の空気の温度が該窓ガラスから外気へ
伝達され、このため該室内の窓ガラス付近の空気とその
他の部分の空気との間に温度差が発生し、その結果、同
一室内の空気に比重差が生じ、窓側から離れている温暖
な空気は天井側に上昇するが、外気により冷やされた窓
ガラス付近の空気が天井側から床面側に向かって下降す
ることによって発生するものである。このため、窓ガラ
スから離れた室内のインテリア部分は適性温度状態にあ
っても窓ガラスに近接したいわゆるペリメータ部分では
コールドドラフトによる冷気によっていまだに寒いとい
う状態が発生し、一方、ペリメータ部分を適性温度に維
持しようとすると、窓ガラスから離れた室内部分では暑
すぎるという状態が発生し、室内全体を同時的に最適温
度に維持するということが困難であった。
の提案が発表されている。例えば、図5は、コールドド
ラフトを温風に変換して室内へ吹き出す装置について開
示している(実公平7−4433号)。この装置は、窓
1の下方の腰壁2に沿わせて床置型ファンコイルユニッ
ト3を設置し、このファンコイルユニット3を隠蔽する
ように、少なくとも該窓1の幅を有して床面と腰壁2の
壁面との間にペリカウンタ4を形成し、このペリカウン
タ4に該窓1に沿って下降するコールドドラフト5を吸
収する吸気口6を設け、この吸気口6から吸入されたコ
ールドドラフト5が、前記ファンコイルユニット3に供
給され、熱交換器7を介して該ファンコイルユニット3
の吹出口8から温風として吹き出されるようにしたファ
ンコイルユニット装置である。このファンコイルユニッ
ト装置においては、冷気を帯びたコールドドラフト5
は、その比重差とファンコイルユニット3の稼働に伴っ
て発生するペリカウンタ4内の負圧とによって、吸気口
6からペリカウンタ4内へ強制的に吸い込まれ、次いで
熱交換器7によって温暖な空気へ変換された後、吹出口
8から室内天井に向けて温風として吹き出されるのであ
る。
部に侵入するのを防止するための装置について開示して
いる(実公平7−33085号)。この装置は、室内1
0の側壁11下部に沿って並設された複数の室内側熱交
換器12と、これら複数の室内側熱交換器12の上方と
前方等の外側を囲繞して前記側壁11に沿って設けられ
ている上方の吸込口13からコールドドラフト14をま
た前方下方の吸込口15から室内空気16を内部に取り
入れこれらのコールドドラフト14及び空気16を前記
各熱交換器12を通過させて当該各熱交換器12に対応
して形成された複数の吹出口17から再び室内10に吹
き出すペリカウンター18と、を備えた室内側空調設備
機器19において、前記吸込口13を、前記ペリカウン
ター18の上側部に前記吹出口17より後方の側壁11
寄りに位置させて、少なくとも各吹出口17の離間幅以
上にわたって当該各吹出口17間に形成した室内側空調
設備機器19について開示している。この装置において
は、吸込口13をペリカウンター18の上側部において
吹出口17より後方の側壁11寄りに位置させて、該ペ
リカウンター18のほぼ全幅にわたって形成することに
より、コールドドラフト14をペリカウンター18上面
にて跳ねることなく、もれなく該吸込口13からペリカ
ウンター18内に吸い込むというものである。
いずれも、コールドドラフトが室内床面へ流下する前に
この低温のコールドドラフトを完全にペリカウンター内
へ収容し、その後、このコールドドラフトをペリカウン
ター内で所定温暖な温度になるまで熱交換し、その後こ
の所定温度になった空気を室内へ放出するというもので
ある。換言すると、コールドドラフトによって発生する
問題を防止するため、これまでは、コールドドラフトを
熱交換し、窓面を含む室内全体を強制的に暖めることに
よってその解決を図ってきたのである。
熱貫流率の大きい窓面を暖めることが必要になり、著し
いエネルギーロスを伴うという課題がある。
所用ビルデイングにおいては、当該スペース全体を出来
るだけまんべんなく均一に暖房することが要求される。
このため、これまでは、ペリメータ部分におけるコール
ドドラフトの問題は、図7に示すように、ファンコイル
による温風の強制的な供給により対応すると共に、イン
テリア部分においては別途設けた空調機により主に天井
部分からの温風供給によって対応していた。
ばれるような建物の作業スペースにおいては、それ自体
発熱を生じるCPU、パソコン、ワープロ、プリンタそ
の他種々のOA機器がインテリア部分に大量に設置され
ている。このため、そのようなスペースにおいては、イ
ンテリア部分に、これまで通り、暖房を提供した場合に
は、該インテリア部分が過熱状態となり、好ましくない
作業環境となる。そのため、今日では図8に示すよう
に、ペリメータ領域においてはファンコイルによる温風
の強制的供給を行うが、インテリア部分においては空調
機によって天井から冷風を強制的に供給し、その結果同
一スペース内において、一方では暖房し、他方では冷房
するというような互いに矛盾する現象となっていた。
によってコールドドラフトを解消しようとすると、該フ
ァンコイルからの温風が強制的に内部のインテリア部分
に流れ込む。このため、室内の窓付近から離れたインテ
リア部分の温度が、OA機器からの放熱による熱に加
え、該ファンコイルからの送風により、そこの温度が一
層上昇する。その結果、室内窓付近のペリメーター部分
に生じるコールドドラフトはファンコイルによって暖房
することにより解消されるが、インテリア部分において
は、本来のOA機器等による内部負荷処理のための冷房
容量に加えて、前記ファンコイルによってインテリア部
分へ送給されてくるペリメータ温風を解消するためにさ
らに大きな冷房容量が必要となる。これにより、インテ
リア部分においては一層無駄な冷房をする必要が発生す
るという、いわゆる混合損失の問題が生じ、省エネルギ
ーを図ろうとする思想からは掛け離れるという大きな課
題があった。
に本発明においては、コールドドラフト30を吸い込む
ための横向きに配置したコールドドラフト吸込口32
と、該コールドドラフト30を所定の温度まで加熱する
第1のヒータ装置40と、室内温度を上昇させる第2の
ヒータ装置42と、これらのヒータ装置40、42間に
形成されている通風路であってヒータ装置40によって
加熱された自然ドラフト60を室内へ放出する吹出口4
6に連なっている通風路44と、上端面に前記吸込口3
2及び吹出口46を備え前方面に第2のヒータ装置42
を備えているペリカウンタ24と、により構成し、コー
ルドドラフト30を所定の温度まで加熱する第1のヒー
タ装置40を、前記通風路44に対置して配置し、この
第1ヒータ装置40は、コールドドラフト30が当該通
風路44を通過する際に所定温度まで該コールドドラフ
トと熱交換する対流用加熱媒体48を有しており、室内
温度を上昇させる第2のヒータ装置42が、室内に向か
って配置されている放射用加熱媒体52を有しており、
前記熱交換された自然ドラフト60と当該熱交換された
自然ドラフト60との上昇気流及び吸込口32から吸い
込まれるコールドドラフト30の圧力に因ってのみ室内
へ放出されるようにした。
るペリカバー暖房装置20の中央部縦断面を示す概略図
である。このペリカバー暖房装置20は、ペリメーター
の柱間に配置されている窓ガラス22の下方部分に、好
ましくは該窓ガラス22の幅と実質的に同一の幅をもっ
て設けられているペリカウンター24によって覆われて
いる。窓ガラス22がペリメーターの柱間幅よりも狭い
場合には、このペリカウンター24は必ずしも該窓ガラ
ス22の幅と同一の幅に形成される必要はなく、それ以
上広くてもよい。しかし反対にペリカウンター24の幅
が該窓ガラス22の幅よりも、極端に狭い場合にはコー
ルドドラフトの捕集漏れが発生する危険が予想されるの
で、少なくとも窓ガラス22の幅と同等又はそれ以上の
幅を有することが好ましい。もっとも好ましくはペリメ
ーターは窓ガラス22の幅に関係なく該柱間即ちスパン
間全体にわたって位置するような形状とするのがよい。
22の下方にある腰壁26の上端位置よりも僅かに高い
位置にあり、このペリカウンター24の最上部には窓ガ
ラス22との間に該窓ガラス22から一定距離だけ離れ
て該窓ガラスに対して平行に伸長している所定の厚み方
向(窓面から室内へ向う方向)寸法を有する開口28を
形成している。この開口28は該窓ガラス22に沿って
室内に降下して来るコールドドラフト30をペリカウン
ター24内へ吸込む吸込口32の上方に向いたコールド
ドラフト受入口を提供しているのである。吸込口32
は、図1から分かるように、窓ガラス22に沿って平行
に降下して来た後、腰壁26の上壁面に衝突して室内側
に向かって直角にその流路を変更するコールドドラフト
30の大部分を吸込むことが出来るよう横向きに配置さ
れている。
30を形成している気流の厚みは約20mm〜30mm
であるので、前記開口28の厚み(窓ガラス22面から
室内方向への距離)及び吸込口32の寸法(腰壁26の
上面からペリカウンター24の上面までの距離)は少な
くとも30mmであることが好ましい。
ラック34、プルボックス36、温度調節器38等が収
容されている。更にペリカウンター24の室内側には、
図2に拡大して示してあるように、第1のヒータ装置4
0及び第2のヒータ装置42が設けてある。更にこれら
のヒータ装置40、42の間には前記コールドドラフト
30が通過するための通風路44が画定されている。こ
の通風路44の上方端は、ペリカウンター24の上面に
形成されている吹出口46に連通している。この吹出口
46は出来るだけ吹出し抵抗を少なくしかつ吹出風量を
多くするため、その厚み方向の寸法Lは前記開口28の
厚み方向寸法(少なくとも30mm)よりも大きく約4
0mm程度とすることが望ましい。因に出願人の実験に
よれば開口28の厚み方向寸法を20mmに変更する
と、吹出風速はほとんど変化しないが吹出口面積が半分
になって気流厚が薄くなり、その結果風量が減り、その
ため開口28へ入り切れずにインテリア側へ向かって該
吹出口46の方へ流れてくる、いわゆるこぼれコールド
ドラフトを処理仕切れず、このこぼれコールドドラフト
が室内側に流入することを防止出来ず、快適性を失う結
果となることが判明した。一方、開口28の厚み方向寸
法Lを60mmに変更すると、吹き出し風速が低下し、
同様にこぼれコールドドラフトを遮断することが出来
ず、こぼれコールドドラフトが室内側に流入することを
防止出来ず、快適性を失う結果となることが判明した。
即ち、開口28の厚み方向寸法Lを40mmとした場合
には、該吹出口46から吹き出す温度調整された空気即
ち自然ドラフト60が、適度の吹出風速を有し、この結
果、この自然ドラフト60がこぼれコールドドラフトを
取り込み、該こぼれコールドドラフトが室内側に流入す
ることを完全に防止することが出来るのである。またこ
の取り込み効果を有効に活用するため、この吹出口46
は上向きとし温度調整された空気即ち自然ドラフト60
が直接室内へ放出されるようにするのが望ましい。な
お、この発明において、自然ドラフト60とは、コール
ドドラフト30が第1及び第2のヒータ装置40、42
間の通風路44を通るときに温度調整されて吹出口46
から吹出す空気のみを示しているが、現実的には、第2
ヒータ装置42の放射用熱半導体ヒータ−52によって
加熱されて上昇するドラフトをも含むのである。しかし
ながら、このヒータ−52によって加熱されて上昇する
ドラフトは、吹出口46から吹出すドラフトに比較して
その風量が少なく、こぼれコールドドラフトの取り込み
に寄与する効果も大きくないので、後者のドラフトはほ
とんど無視出来るのである。
は、その前面に配置された例えば上下一対の加熱媒体4
8と、これを後面から支持している断熱体50と、によ
り構成されている。同様に第2のヒータ装置42は、そ
の前面に配置された上下一対の加熱媒体52と、これを
後面から支持している断熱体54と、により構成されて
いる。ここで前記加熱媒体48及び52は共に前記温度
調節器38によって温度制御されている。第1ヒータ装
置40の加熱媒体48は対流用熱半導体ヒーターであり
この加熱媒体48を通過する空気を対流により所定温度
まで加熱する機能を有している。一方、第2ヒータ装置
42の加熱媒体52は放射用熱半導体ヒーターであり放
射熱によって室内側の環境を快適即ち柔らかい暖かさに
保持する機能を有している。この加熱媒体52は、ペリ
カウンター24の室内側面に空間を置くことなく直接ペ
リカウンター24の室内側面に設置される。それは、該
加熱媒体52とペリカウンター24の室内側面との間に
空間があると室内の放射による温度が29°Cまでしか
上がらず、最も好ましいとされる温放射面表面温度を3
9〜41°Cとするのには、加熱効果が好ましいほどに
は期待出来ないことが出願人の実験により明確になって
いるからである。
た、最適なPMV指標(predicted mean
vote)を得るための加熱媒体と外気温度との関係
を記すと以下の通りである。対流用熱半導体ヒーター4
8の設定温度を常時45°Cとし、放射用熱半導体ヒー
ター52の設定温度を外気温度の変化に伴い下記のよう
に設定変更する。このことから、熱半導体ヒーターの設
定温度を、外気温度の変化に伴って下記のように変更す
ることにより、最も快適な室内環境が得られることが判
明した。ここで対流用熱半導体ヒーター48の設定温度
を常時45°Cとするのは、ヒーターの調節可能温度の
上限が50°Cであり、この温度よりも低く設定する必
要があること、50°Cに設定すると吹き出し温度が2
8°C〜30°Cとなり混合ロス(エネルギーロス)が
発生すること、45°Cに設定すると吹き出し温度が2
5°C〜27°Cとなり快適状況が得られるからであ
る。なお、この放射用熱半導体ヒーター52の温度設定
は、図4に示すように、屋上等に据え付けたそれ自体公
知の百葉箱(図示なし)等の内部に設置した温度計(図
示なし)によって測定される外気温度情報を温度調節器
38等において判断して所定の温度設定をし、その設定
値情報に基づいて該ヒーター52の温度が特定されるの
である。このためこのヒーター52の温度は外気温度に
連動して自動的に調整出来るのである。
半導体ヒーター52の設定温度42°C(この時の温放
射面表面温度41°C) 2)外気温度5°C程度のとき:放射用熱半導体ヒータ
ー52の設定温度41°C(この時の温放射面表面温度
40°C) 3)外気温度10°C程度のとき:放射用熱半導体ヒー
ター52の設定温度40°C(この時の温放射面表面温
度39°C)。
暖房方式と、対流用熱半導体ヒーター48と放射用熱半
導体ヒーター52とを併用した暖房方式と、を比較した
場合、併用型では室内環境を著しく改善することが判明
している。即ち、出願人の実験によれば、対流用熱半導
体ヒーター48と放射用熱半導体ヒーター52とを併用
した場合の評価は満点の25点であったのに対して、対
流用熱半導体ヒーター48のみの暖房方式では半分以下
の9点であった。
24の下端部はOA作業フロアー56から躯体フロアー
58まで伸びているが、このことは必ずしも必要ではな
く、OA作業フロアー56にて終わることも出来る。
20では、前記図5及び図6に記載の装置と異なり、冷
たいコールドドラフトのみの吸い込みを行いこれを加熱
して室内へ放出するのであり、室内側からの吸い込みは
行なっていない。また加熱空気の放出に際して、強制的
な放出装置を使用することをしていない。このことによ
り、熱の混合損失を防止しているのである。
いて、ブラインド(図示なし)を使用する場合には、ブ
ラインドの垂下端部が開口28と吹出口46との間に位
置するように配置するのが好ましい。ブラインドが窓ガ
ラス22と開口28との間に位置すると、コールドドラ
フト30が開口28を乗り越えて移動し、冷気が足元に
溜まり、好ましい結果を提供することが出来ないからで
ある。
て、他の方式の面状ヒータ、電気ヒータ、温水ヒータ、
蒸気ヒータ等を設置してもよい。またケーブルラック3
4、プルボックス30、温度調節器38等は該ペリカウ
ンタ24の内部に収容せずに、他の部所に収容すること
も出来る。
に、第2ヒータ装置42は、室内側面にのみ放射用熱半
導体52を設けているが、これは限定事項ではなく、例
えば、該第2ヒータ装置42の前記通風路44に面した
側即ち第1ヒータ装置40に対面する位置に、前記放射
用熱半導体52とほぼ背中合わせの位置に、前記対流用
熱半導体ヒータ48と同様の対流用熱半導体ヒータを取
り付けることも出来る。これにより、必要に応じて通風
路44を通る自然ドラフト60の温度を上昇させること
が可能となり、または、第1ヒータ装置40が故障した
ときのバックアップを保証することが出来る。前者の場
合、例えば老人ホーム等においてペリメータ部分とイン
テリア部分とを同時に暖房したい場合等において、通風
路44を通る自然ドラフト60の温度を上昇させる場合
に特に有用である。なお、このとき、通風路44内を左
右に分離するため該通風路内に熱遮断材料を上下方向に
配置することにより、左右のヒータの熱干渉を最小限に
押さえることも出来る。
熱半導体ヒータ48と背中合わせの位置に、別の同様の
対流用熱半導体ヒータを設置することも出来る。そして
この場合、この新たなヒータによって加熱されるコール
ドドラフトが通過するための通風路をペリカウンタ24
内部へ新たに設置することが望ましい。これにより、コ
ールドドラフト30を通風路44と新たに形成した通風
路との2つのルートを介して熱交換し自然ドラフトとす
ることが出来、そのときの当該自然ドラフトの吹き出し
は、吹出口をさらに別に設けることも出来るし、2つの
自然ドラフトを合体させて吹出口46から吹き出すこと
も出来る。このような方法によって、前記同様に、必要
に応じて吹出口46から吹き出す自然ドラフトの温度を
上昇させることが可能となり、または、第1ヒータ装置
40の対流用熱半導体ヒータ48が故障したときのバッ
クアップを保証することが出来る。
口32を窓側に向かうように横向きに配置することによ
り、ほとんど全部のコールドドラフト30がその吸込口
32内へ吸い込まれ、この吸い込まれたコールドドラフ
ト30は対流用熱半導体ヒーター48によって暖められ
て温風となりかつ比重が軽くなって上昇気流となり、ま
た吸込口32から吸い込まれる前記コールドドラフト3
0の押し込み力によって、吹出口46から自然に室内へ
放出される。即ち、本発明はペリメーターゾーンのファ
ンレス暖房システムであるため、省エネルギーが図られ
る。また、図3に示すように本発明は、図8に示すよう
なこれまでのファンヒーターを使用するものと異なり、
熱交換した温風をインテリア部分へ強制的に移送させる
ことがなく、また例えば外気が0°Cで対流用熱半導体
ヒーター48の温度を45°Cと設定すると、吹出口で
の空気の温度は約25°C〜27°Cであり、室内温度
との差が小さくなっているため該インテリア部分が過剰
に高温化するという状態が発生することがなく、図8に
示すようなこれまでのファンヒーターを使用するものに
比較して混合ロス即ちエネルギーロスの発生を極端に防
止することが出来る。
たので、ペリカバー前面から温放射が得られ、足元の環
境が著しく改善されている。
用熱半導体ヒーター52とを併用した暖房方式のため窓
側又は北側のペリメーターゾーンの環境が最適な状態ま
で改善された。
面図である。
分を示す拡大図である。
ステム全体を示す図である。
体の温度制御を行うためのフローチャートを示す図であ
る。
を使用した場合の通常のシステム全体を示す図3に類似
した図である。
を使用した場合のインテリジェントビル等におけるシス
テム全体を示す図3に類似した図である。
ス 24:ペリカウンタ 26:腰壁 28:開口(コールドドラフト受入口) 30:コール
ドドラフト 32:吸込口 34:ケーブ
ルラック 36:プルボックス 38:温度調
節器 40,42:ヒータ装置 44:通風路 46:吹出口 48:対流用
熱半導体ヒーター 50:断熱体 52:放射用
熱半導体ヒーター 54:断熱体 56:OA作
業フロア 58:躯体フロア 60:自然ド
ラフト
Claims (11)
- 【請求項1】 室内の窓側側壁部に配置されるペリカバ
ー暖房装置20であって、コールドドラフト30を吸い
込むための横向きに配置したコールドドラフト吸込口3
2と、該コールドドラフト30を所定の温度まで加熱す
る第1のヒータ装置40と、室内温度を上昇させる第2
のヒータ装置42と、これらのヒータ装置40、42間
に形成されている通風路であってヒータ装置40によっ
て加熱された自然ドラフト60を室内へ放出する吹出口
46に連なっている通風路44と、上端面に前記吸込口
32及び吹出口46を備え前方面に第2のヒータ装置4
2を備えているペリカウンタ24と、からなり、 コールドドラフト30を所定の温度まで加熱する該第1
のヒータ装置40が、前記通風路44に対置しており、
コールドドラフト30が当該通風路44を通過する際に
所定温度まで該コールドドラフトと熱交換する対流用加
熱媒体48を有しており、 また室内温度を上昇させる第2のヒータ装置42が、室
内に向かって配置されている放射用加熱媒体52を有し
ており、 前記熱交換された自然ドラフトが、当該熱交換された自
然ドラフト60の上昇気流及び吸込口32から吸い込ま
れるコールドドラフト30の圧力に因ってのみ室内へ放
出されることを特徴とするペリカバー暖房装置。 - 【請求項2】 ペリカバー暖房装置20が配置されてい
るペリカウンタ24が、スパン間全体にわたって伸長し
ていることを特徴とする請求項1に記載のペリカバー暖
房装置。 - 【請求項3】 コールドドラフト吸込口32を形成して
いるペリカウンタ24の上向き開口28は、ガラス面2
2からの厚み方向寸法が、少なくとも30mmであるこ
とを特徴とする請求項1に記載のペリカバー暖房装置。 - 【請求項4】 腰壁26の上面から、コールドドラフト
吸込口32を形成しているペリカウンタ24の上面まで
の寸法が、少なくとも30mmであることを特徴とする
請求項1に記載のペリカバー暖房装置。 - 【請求項5】 吹出口46の厚み方向寸法が、上向き開
口28の厚み方向寸法よりも大きいことを特徴とする請
求項1に記載のペリカバー暖房装置。 - 【請求項6】 吹出口46の厚み方向寸法が、少なくと
も40mmであることを特徴とする請求項5に記載のペ
リカバー暖房装置。 - 【請求項7】 前記吹出口46が上方に向いて開口して
いることを特徴とする請求項2及び5に記載のペリカバ
ー暖房装置。 - 【請求項8】 前記放射用加熱媒体52が,室内側に空
間を置くことなく、直接ペリカウンタ24の室内側面に
設置されていることを特徴とする請求項1に記載のペリ
カバー暖房装置。 - 【請求項9】 前記放射用加熱媒体52の設定温度は外
気温度の変化に応答出来ることを特徴とする請求項1に
記載のペリカバー暖房装置。 - 【請求項10】 第2ヒータ装置42が通風路44側に
面して対流用加熱媒体を有していることを特徴とする請
求項1〜9のいずれか1に記載のペリカバー暖房装置。 - 【請求項11】 第1ヒータ装置40が対流用加熱媒体
48と反対側の面に別の対流用加熱媒体を有しているこ
とを特徴とする請求項1〜10のいずれか1に記載のペ
リカバー暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8012620A JP3040340B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ペリカバー暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8012620A JP3040340B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ペリカバー暖房装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203558A true JPH09203558A (ja) | 1997-08-05 |
JP3040340B2 JP3040340B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=11810432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8012620A Expired - Lifetime JP3040340B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | ペリカバー暖房装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3040340B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
- 1996-01-29 JP JP8012620A patent/JP3040340B2/ja not_active Expired - Lifetime
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