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JP5768325B2 - 液体収容容器及び液体噴射装置 - Google Patents

液体収容容器及び液体噴射装置 Download PDF

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JP5768325B2 JP2010092037A JP2010092037A JP5768325B2 JP 5768325 B2 JP5768325 B2 JP 5768325B2 JP 2010092037 A JP2010092037 A JP 2010092037A JP 2010092037 A JP2010092037 A JP 2010092037A JP 5768325 B2 JP5768325 B2 JP 5768325B2
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Description

本発明は、液体収容容器及び液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドから液体を吐出する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタがある。このプリンタは、カートリッジ又はインクタンクに貯留された染料インク又は顔料インクを記録ヘッドから吐出して印刷を行う。
顔料インクは、耐ガス性、耐水性に優れるが、溶媒に色材を溶解した染料インクとは異なり、分散媒に顔料を分散させて製造されている。このため、長期間放置すると、顔料及び分散媒の比重差により顔料が沈降し、インクの濃度差が発生してしまう問題がある。
この問題に対し、顔料インクを攪拌する機構として、例えば、球状に形成された金属製の攪拌子を内部に配設し、キャリッジの動力に従ってこの攪拌子を転がせることでインクを攪拌するものがある。
更に、特許文献1等に示すように、インクカートリッジ内に、金属製の攪拌板を配設し、キャリッジの動力に従ってこの攪拌板を揺動させることでインクを攪拌するものが提案されている。
特開2006−44153号公報
ところで、特許文献1等に開示された攪拌板を使用する場合には、攪拌板の外縁周辺に存在するインクが主に撹拌されるものの、インクカートリッジ内のインク全体が必ずしも効率よく撹拌されるとは限らない。例えば、攪拌板の中央領域周辺においては、攪拌板によりインクの流れが制限されるため、効率良くインクを撹拌することができない。
このため、特に、インクカートリッジの底部に沈降したインクを分散させることが困難だった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、内部に収容された液体を効率良く攪拌することができる液体収容容器及びその液体収容容器を搭載した液体噴射装置を提供するものである。
本発明に係る液体収容容器は、
液体を貯留可能な貯留室と、
前記貯留室を形成する第1壁部と、
前記第1壁部に対向する蓋部と、
前記第1壁部から前記蓋部に向かう第1方向に、前記第1壁部のうち前記貯留室の上方に近い部分から立設する支持柱と、
前記支持柱の根元部から先端部の間で前記第1方向に揺動または摺動可能となるよう前記支持柱に支持される、平板である撹拌板と、を有し、
前記撹拌板は、前記液体を撹拌可能であり、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に前記液体の一部を通過させる流液部位を有し、
前記流液部位は、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に形成された複数の貫通孔であることを特徴とする。
これによれば、液体の撹拌効率を高めることができる。
本発明に係る液体収容容器の他の態様は、
液体を貯留可能な貯留室と、
前記貯留室を形成する第1壁部と、
前記第1壁部に対向する蓋部と、
前記第1壁部から前記蓋部に向かう第1方向に、前記第1壁部のうち前記貯留室の上方に近い部分から立設する支持柱と、
前記支持柱の根元部から先端部の間で前記第1方向に揺動または摺動可能となるよう前記支持柱に支持される、平板である撹拌板と、を有し、
前記撹拌板は、前記液体を撹拌可能であり、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に前記液体の一部を通過させる流液部位を有し、
前記流液部位は、前記撹拌板の外周縁に形成された複数の切欠であることを特徴とする。
これによれば、液体の撹拌効率を高めることができる。
上記の液体収容容器においては、前記撹拌板は、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分の端部が、前記貯留室の底部に近接するように配設されることが好ましい。
上記の液体収容容器においては、前記撹拌板の外周縁は、前記貯留室の形状に沿って形成されることが好ましい。
また、前記液体収容容器は、前記撹拌板が前記主走査方向に移動可能に配設されることを特徴とする。
本実施形態に係るインクジェット式記録装置の要部を説明する斜視図である。 第一実施形態に係るインクカートリッジCの斜視図である。 第一実施形態に係るインクカートリッジCの断面図である。 第一実施形態に係るインクカートリッジCの断面図である。 第二実施形態に係るインクカートリッジC及び撹拌板35を示す断面図である。 第三実施形態に係るインクカートリッジC5及び撹拌板45を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るインクジェット式記録装置(以下、単にプリンタ1という)の要部を説明する斜視図である。
図1に示すように、プリンタ(液体噴射装置)1は、上側が開口する略直方体形状のフレーム2を備えている。フレーム2には、プラテン3が架設されており、不図示の紙送り機構により、このプラテン3上を印刷用紙Pが副走査方向(図1中Y軸方向)に給送されるようになっている。
そして、フレーム2にはプラテン3と平行にガイド部材4が架設されており、このガイド部材4には、キャリッジ5がガイド部材4の軸線方向に移動可能に挿通支持されている。
また、このキャリッジ5は、タイミングベルト5bを介してキャリッジモータ5aに駆動連結されており、キャリッジモータ5aの駆動によってガイド部材4に沿って主走査方向(図1中X軸方向)に往復移動されるようになっている。
また、キャリッジ5には、4つのインクカートリッジ(液体収容容器)Cが着脱可能に装着されている。具体的には、第一〜第四インクカートリッジC1〜C4が着脱可能に装着されている。
第一インクカートリッジC1は、内部に、ブラックインクを収容している。第二〜第四インクカートリッジC2〜C4は、内部に、各種カラーインクを収容している。各種インクは、例えば、分散媒に色材である顔料を分散させた、いわゆる顔料インクである。
なお、第一〜第四インクカートリッジC1〜C4を互いに区別しないで説明する場合には、単にインクカートリッジCとして説明する。また、ブラックインク及び各種カラーインクを総称して、インクKとして説明する。
キャリッジ5のプラテン3に対向する面には、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)6が搭載されている。記録ヘッド6の下面には不図示のノズル列の開口が形成されている。
各ノズル列は、各インクKにそれぞれ対応しており、不図示の圧電素子の駆動により、印刷用紙P上にインクKの液滴が吐出されるようになっている。
また、フレーム2内には、メンテナンスユニット7が備えられている。メンテナンスユニット7は、キャリッジ5の移動範囲内であって、印刷用紙Pの搬送経路外の領域である非印刷領域に設けられており、本実施形態では図1中右側に設けられたホームポジションに配設されている。
このメンテナンスユニット7は、非印刷状態のときに記録ヘッド6をキャップ8にて封止し、ノズル内の乾燥や印刷不良を防止するためのヘッドクリーニングを行うものである。
(インクカートリッジの第一実施形態)
次に、第一実施形態に係るインクカートリッジCについて、図2〜図5を参照して説明する。
図2は、第一実施形態に係るインクカートリッジCの斜視図である。
図3,図4は、第一実施形態に係るインクカートリッジCの断面図である。
図2に示すように、インクカートリッジCは、略直方体状に形成されたケース10を備えている。ケース10は、一側面(右壁部)が開口した箱体状に形成されたケース本体11と、右壁部となるフィルム状の蓋部12とから構成されている。
ケース10は、具体的には、上壁部11a、底壁部11b、前壁部11c、背壁部11d及び左壁部11eにより、右壁部側が開口した箱体状に形成されている。
そして、図2,3に示すように、ケース本体11の内部には、貯留室13が形成されて、ケース本体11の開口を蓋部12により封止することにより、貯留室13が密閉されるようになっている。つまり、上壁部11a、底壁部11b、前壁部11c及び背壁部11dの右壁部側の側面に、フィルム状の蓋部12を溶着することで、密閉された貯留室13が形成されている。
ケース本体11の上壁部11aには、インク注入孔14が貫通形成されている。このインク注入孔14からは、インクKが貯留室13内に注入されるようになっている。
また、上壁部11aには、大気連通孔15a及び連通溝15bが形成されている。大気連通孔15aは、上壁部11aに貫通形成され、貯留室13と外部とを連通している。連通溝15bは、上壁部11aを蛇行するように形成され、大気連通孔15aに連通している。
また、インク注入孔14、大気連通孔15a及び連通溝15bの一部は、上壁部11aに貼着された封止フィルム16によって封止される。
そして、貯留室13内は、封止された大気連通孔15a及び連通溝15bを介して、大気開放された連通溝15bの端部によって、大気に開放される。
また、図2,3に示すように、ケース本体11の底壁部11bには、インク吐出孔17が貫通形成されている。このインク吐出孔17は、図4中鎖線で示すように、底壁部11bの外側面に突出形成された供給部18内に連続して形成され、供給部18の下面にて開口している。
供給部18内には、不図示の弁機構が備えられ、インクカートリッジCをキャリッジ5に装着すると、キャリッジ5に設けられた不図示のインク針が供給部18内に貫挿されて前記弁機構を開弁し、貯留室13内のインクKをインク針に供給するようになっている。
ケース本体11の左壁部11eには、2本の支持柱21が貯留室13内に向けて立設するように形成されている。この2本の支持柱21は、左壁部11eの高さ方向(Z軸方向)においてやや上方側、奥行き方向(Y軸方向)において略中央に、奥行き方向に間隔を空けて並んで立設している。
そして、この2本の支持柱21には、撹拌板25が幅方向(X方向)に移動(揺動、摺動)可能に引っ掛けられるように係合している。この撹拌板25は、インクKの比重より大きい比重を有する合成樹脂又は金属等から構成されている。
図3,4に示すように、撹拌板25は、矩形の平板であって、その外縁が上壁部11a、底壁部11b、前壁部11c及び背壁部11dから離間しつつ、左壁部11e及び蓋部12に対してほぼ平行に配置されている。
また、撹拌板25の上端には、2本の支持柱21に対してそれぞれ係合する鉤形の切欠部25aが形成されている。したがって、撹拌板25は、重力によって鉛直方向に垂下した状態で、2本の支持柱21に支持される。
また、切欠部25aは、支持柱21よりもやや大きく形成される。このため、2本の支持柱21の根元部から先端部の間で、幅方向(X方向)に揺動したり、摺動したりできるように、2本の支持柱21に支持される。
更に、2本の支持柱21の先端部分は溶融変形されており、撹拌板25が2本の支持柱21から取り外しできないようになっている。
したがって、インクカートリッジCに外力が加えられ、インクカートリッジCがX軸方向と平行な方向に、所定の加速度又は減速度以上で加速又は減速されると、撹拌板25に対して加わった慣性力及び重力の合力がインクKから受ける圧力等を上回り、撹拌板25が、幅方向(X方向)に揺動(振子運動)したり、摺動(平行移動)したりするようになっている。
図3,4に示すように、撹拌板25には、複数の貫通孔26が形成されている。
この貫通孔26は、撹拌板25が揺動したり、摺動したりした際に、貯留室13内のインクKが流通するために設けられている。つまり、撹拌板25の移動により、インクKを効率的に撹拌するために設けられたものである。
なお、撹拌板25によるインクKの撹拌作用については、後述する。
次に、インクカートリッジCの作用について説明する。
各インクカートリッジCには、インク注入孔14から、インクKが予め決められた初期充填量だけ注入される。
そして、キャリッジ5にインクカートリッジCを装着すると、図1に示すように、インクカートリッジCの幅方向が、キャリッジ5の主走査方向(X軸方向)と平行になるように配設される。つまり、貯留室13内の撹拌板25が移動可能な方向とキャリッジ5の主走査方向が一致するように配設される。
次に、インクKの攪拌又は印刷を行う目的で、キャリッジ5を主走査方向に沿って加速又は減速すると、インクカートリッジC内に設けられた撹拌板25は、キャリッジ5の移動動作に従って、移動し始める。
撹拌板25においては、従来の攪拌板とは異なって、複数の貫通孔26を設けたので、貯留室13内のインクKを効率的に撹拌することができる。
すなわち、従来の攪拌板においては、単なる板部材であったため、その外縁の周囲に存在するインクKが主に撹拌されていた。例えば、攪拌板の中央付近においては、インクKが、一旦、攪拌板の外縁側に回り込むように流れるため、却って攪拌板がインクの流れを阻害するように作用する。
これに対して、撹拌板25では、撹拌板25が移動した場合には、外縁の周囲に存在するインクKは勿論、撹拌板25の中央付近等に存在するインクKも円滑に流れて、撹拌される。
なぜなら、撹拌板25の中央付近に存在するインクKは、複数の貫通孔26を介して裏面側に流れ込むので、従来よりもインクKの流れは円滑になり、インクKの撹拌効率が高くなる。
更に、インクKが複数の貫通孔26を介して裏面側に流れ込む際に、速度差が生じて乱流になりやすいので、インクKの撹拌効率はより高くなる。
その結果、貯留室13内のインクKが均等に攪拌され、顔料の濃度分布も均一になる。また、撹拌板25が垂下するように設けられたことで、小さな外力で容易に移動し、しかも何度も往復移動する。
そして、貯留室13内のインクKは、顔料濃度分布が偏りのない状態となり、顔料濃度が均一なインクKが、供給部18を介して記録ヘッド6に供給される。このため、例えば、比較的長い印刷休止期間の後に印刷を行っても、色濃度の偏りのない印刷物が作成される。
なお、撹拌板25に形成される複数の貫通孔26の形状、配置位置、数等は、インクKの撹拌効率を考慮して、最適化することが好ましい。例えば、異なる孔径等の貫通孔26を任意の配置パターンで形成してもよい。
また、例えば、貯留室13内の底部側(底壁部11b側)の撹拌効率を向上させるために、撹拌板25の下部側に貫通孔26を集中配置してもよい。
なお、同様の理由により、撹拌板25は、その下端が、底壁部11bにより近接するように形成することが好ましい。
また、インクカートリッジCに対して加える外力は、キャリッジ5の主走査方向の移動伴う加減速による慣性力には限らない。インクカートリッジCを長期保管等する場合に、各インクカートリッジCを幅方向等に振ることで、貯留室13内の撹拌板25が移動して、インクKが撹拌される。
長期保管により、貯留室13の底部には、インクKに含有される顔料が沈降している場合であっても、撹拌板25の下端が貯留室13の底部に近接しているので、沈降している顔料なども確実に浮遊して撹拌される。
(インクカートリッジの第二実施形態)
次に、第二実施形態に係るインクカートリッジCについて、図5を参照して説明する。
なお、第一実施形態に係るインクカートリッジCとは異なる部分について主に説明し、同一の部材等については同一の符号を付してその説明は省略する。
図5は、第二実施形態に係るインクカートリッジC及び撹拌板35を示す断面図である。
インクカートリッジCは、一側面(右壁部)が開口した箱体状に形成されたケース本体11と、この開口を封止するフィルム状の蓋部12とから構成されたケース10を備えている。
ケース本体11の左壁部11eには、2本の支持柱21が貯留室13内に向けて立設形成されており、この2本の支持柱21に対して、撹拌板35が幅方向(X方向)に移動(揺動、摺動)可能に引っ掛けられるように係合している。
撹拌板35は、第一実施形態に係る撹拌板25と同様に、インクKの比重より大きい比重を有する合成樹脂又は金属等から構成されている。また、矩形の平板であって、その外縁が上壁部11a、底壁部11b、前壁部11c及び背壁部11dから離間しつつ、左壁部11e及び蓋部12に対してほぼ平行に配置されている。
そして、撹拌板35の切欠部35aが2本の支持柱21に係合して、幅方向(X方向)に揺動したり、摺動したりできるように、支持柱21に支持される。
撹拌板35は、次の点で第一実施形態に係る撹拌板25と異なっている。すなわち、撹拌板25では複数の貫通孔26が形成されていたのに対して、撹拌板35はその周縁部に複数の切欠36が形成されている。
もっとも、撹拌板35の周縁部に形成された複数の切欠36は、撹拌板25に形成された貫通孔26と同様に作用する。
すなわち、撹拌板35では、撹拌板35が移動した場合には、外縁の周囲に存在するインクKは勿論、撹拌板25の中央付近等に存在するインクKも、複数の切欠36を介して裏面側に流れ込む。したがって、従来の撹拌板の場合よりもインクKの流れは円滑になる。
更に、インクKが複数の切欠36を介して裏面側に流れ込む際に、速度差が生じて乱流になりやすいので、インクKの撹拌効率はより高くなる。
その結果、貯留室13内のインクKが均等に攪拌され、顔料の濃度分布も均一になる。また、撹拌板35が垂下するように設けられたことで、小さな外力で容易に移動し、しかも何度も往復移動する。
そして、貯留室13内のインクKは、顔料濃度分布が偏りのない状態となり、顔料濃度が均一なインクKが、供給部18を介して記録ヘッド6に供給される。このため、例えば、比較的長い印刷休止期間の後に印刷を行っても、色濃度の偏りのない印刷物が作成される。
撹拌板35に形成される複数の切欠36の形状(幅、長さ)、配置間隔、数等は、インクKの撹拌効率を考慮して、最適化することが好ましい。例えば、異なる幅等の切欠36を任意の配置間隔で形成してもよい。
また、例えば、貯留室13内の底部側(底壁部11b側)の撹拌効率を向上させるために、撹拌板25の下部側に切欠36を集中配置してもよい。
なお、同様の理由により、撹拌板25は、その下端が、底壁部11bにより近接するように形成することが好ましい。
(インクカートリッジの第三実施形態)
次に、第三実施形態に係るインクカートリッジC5について、図6を参照して説明する。
なお、第一,第二実施形態に係るインクカートリッジC1−C4とは異なる部分について主に説明し、同一の部材等については同一の符号を付してその説明は省略する。
図6は、第三実施形態に係るインクカートリッジC5及び撹拌板45を示す断面図である。
インクカートリッジC5は、上述したインクカートリッジC1−C4とほぼ同一の構成を備えている。しかし、ケース本体11の背壁部11d´の形状のみが諸般の事情により異なっている。
具体的には、背壁部11d´は、Y方向の厚みが、底壁部11b側においては、インクカートリッジC1−C4の場合と同様に、薄く形成されている。一方、背壁部11d´の上壁部11a側は、それよりも厚く形成されている。
このため、インクカートリッジC5においては、貯留室13´の形状が、略直方体状ではなく、L字形に形成されている。
ケース本体11の左壁部11eには、2本の支持柱21が貯留室13内に向けて立設形成されており、この2本の支持柱21に対して、撹拌板45が幅方向(X方向)に移動(揺動、摺動)可能に引っ掛けられるように係合している。
撹拌板45は、第一,第二実施形態に係る撹拌板25,35と同様に、インクKの比重より大きい比重を有する合成樹脂又は金属等から構成されている。
そして、撹拌板45の切欠部45aが2本の支持柱21に係合して、幅方向(X方向)に揺動したり、摺動したりできるように、支持柱21に支持される。
撹拌板45は、次の点で第一,第二実施形態に係る撹拌板25,35と異なっている。
すなわち、撹拌板45は、略L字形に形成された貯留室13´の各壁部に沿って、その外縁が上壁部11a、底壁部11b、前壁部11c及び背壁部11d´から離間するように、略L字形に形成される。
なお、撹拌板45は、左壁部11e及び蓋部12に対してほぼ平行に配置される点は、第一,第二実施形態に係る撹拌板25,35と同様である。
撹拌板45においては、撹拌板25と同様に、複数の貫通孔46を形成してもよいし、撹拌板35と同様に、その周縁部に複数の切欠47を形成してもよい。また、複数の貫通孔46と複数の切欠47を同時に形成してもよい。
特に、撹拌板45においては、撹拌板45の下端45bを、底壁部11bに近接するように形成している。また、底壁部11bの略全域に亘って下端45bが近接するように、撹拌板45を略L字形に形成している。
このため、貯留室13内の底部側(底壁部11b側)の撹拌効率が向上して、インクKが均等に攪拌され、顔料の濃度分布も均一になる。
そして、貯留室13内のインクKは、顔料濃度分布が偏りのない状態となり、顔料濃度が均一なインクKが、供給部18を介して記録ヘッド6に供給される。このため、例えば、比較的長い印刷休止期間の後に印刷を行っても、色濃度の偏りのない印刷物が作成される。
以上、説明した様に、本発明の実施形態に係るインクカートリッジC(C1−C5)によれば、貯留室13内のインクKを従来に比べてより効率的に撹拌することができる。
したがって、このようなインクカートリッジC(C1−C5)を装着したプリンタ1では、例えば、比較的長い印刷休止期間の後に印刷を行っても、色濃度の偏りのない高品質な印刷物を作成することができる。
なお、上述した実施形態においては、液体噴射装置としてインクKジェットプリンターを例にして説明したが、インクKジェットプリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、インクカートリッジCを装着する装置としては、液体噴射装置に限らず、液体を消費する装置であればよい。
また、上述の実施形態においては、液体噴射装置として、インク等の液体を噴射する液体噴射装置を例にして説明したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に適用することができる。液体噴射装置が噴射可能な液体は、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体を含む。
また、上述した実施形態において、液体噴射装置から噴射される液体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。液体噴射装置に、その特定の用途に対応する液体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する液体を噴射して、その液体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、液体噴射装置は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した液体(液状体)を噴射する液体噴射装置に適用可能である。
液体収容容器として、走査型記録ヘッドを載置するキャリッジにインクカートリッジを装着する場合を例にして説明したが、これに限らない。例えば、キャリッジとは異なる位置にインクカートリッジを装着する場合(いわゆるオフキャリッジ型)であってもよい。また、ライン型ヘッド(非走査型記録ヘッド)にインクカートリッジを装着する場合であってもよい。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体収容容器、液体噴射装置に本発明を適用することができる。
1…プリンタ(液体噴射装置)、 5…キャリッジ、 6…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10…ケース(容器本体)、 11b…底壁部(底部)、 13…貯留室、 25…攪拌板、 25a…切欠部(一端)、 26…貫通孔(流液部位)、 35…攪拌板、
36…切欠(流液部位)、 45…攪拌板、 45b…下端部(対端)、 46…貫通孔(流液部位)、 47…切欠(流液部位)、 C(C1−C5)…インクカートリッジ(液体収容容器)、 K…インク(液体)

Claims (6)

  1. 液体を貯留可能な貯留室と、
    前記貯留室を形成する第1壁部と、
    前記第1壁部に対向する蓋部と、
    前記第1壁部から前記蓋部に向かう第1方向に、前記第1壁部のうち前記貯留室の上方に近い部分から立設する支持柱と、
    前記支持柱の根元部から先端部の間で前記第1方向に揺動または摺動可能となるよう前記支持柱に支持される、平板である撹拌板と、を有し、
    前記撹拌板は、前記液体を撹拌可能であり、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に前記液体の一部を通過させる流液部位を有し、
    前記流液部位は、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に形成された複数の貫通孔であることを特徴とする液体収容容器。
  2. 液体を貯留可能な貯留室と、
    前記貯留室を形成する第1壁部と、
    前記第1壁部に対向する蓋部と、
    前記第1壁部から前記蓋部に向かう第1方向に、前記第1壁部のうち前記貯留室の上方に近い部分から立設する支持柱と、
    前記支持柱の根元部から先端部の間で前記第1方向に揺動または摺動可能となるよう前記支持柱に支持される、平板である撹拌板と、を有し、
    前記撹拌板は、前記液体を撹拌可能であり、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分に前記液体の一部を通過させる流液部位を有し、
    前記流液部位は、前記撹拌板の外周縁に形成された複数の切欠であることを特徴とする液体収容容器。
  3. 前記撹拌板は、前記撹拌板のうち前記貯留室の下方に近い部分の端部が、前記貯留室の底部に近接するように配設されることを特徴とする請求項1または2のうちいずれか一項に記載の液体収容容器。
  4. 前記撹拌板の外周縁は、前記貯留室の形状に沿って形成されることを特徴とする請求項1からのうちいずれか一項に記載の液体収容容器。
  5. 主走査方向に沿って往復移動するキャリッジに液体収容容器及び液体噴射ヘッドを搭載し、前記液体収容容器から前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体噴射装置において、
    前記液体収容容器として、請求項1からのうちいずれか一項に記載の液体収容容器を用いることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 前記液体収容容器は、前記撹拌板が前記主走査方向に移動可能に配設されることを特徴とする請求項に記載の液体噴射装置。
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