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JP2010247373A - 液体噴射装置及び液体循環方法 - Google Patents

液体噴射装置及び液体循環方法 Download PDF

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JP2010247373A JP2009097063A JP2009097063A JP2010247373A JP 2010247373 A JP2010247373 A JP 2010247373A JP 2009097063 A JP2009097063 A JP 2009097063A JP 2009097063 A JP2009097063 A JP 2009097063A JP 2010247373 A JP2010247373 A JP 2010247373A
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Yasushi Akatsuka
靖 赤塚
Nobuhito Takahashi
宣仁 高橋
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Abstract

【課題】液体を収容する収容部における、液体内の顔料の沈降を抑制できる液体噴射装置及び液体循環方法を提供する。
【解決手段】本発明の液体噴射装置は、顔料を含む液体を噴射する液体噴射ヘッド51と、液体噴射ヘッド51に供給される液体を収容するメインタンク52と、液体噴射ヘッド51とメインタンク52との間に設けられ液体を収容するサブタンク53とを有する液体噴射装置であって、液体噴射ヘッド51とサブタンク53との間で液体を循環させる第1循環流路54と、サブタンク53とメインタンク52との間で液体を循環させる第2循環流路56とを有し、第1循環流路54の流量に対する第2循環流路56の流量の比は、液体噴射ヘッド51内の液量に対するサブタンク53内の液量の比以上であるという構成を採用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体噴射装置及び液体循環方法に関するものである。
従来から、インク等の液体を液体噴射ヘッドから噴射し、記録媒体上に液体の液滴を配置し、文字や画像等を記録する液体噴射装置が知られている。
ここで、特許文献1には、液体噴射ヘッドから安定して液体を噴射するために、液体噴射ヘッドと該液体噴射ヘッドに供給される液体を収容するタンクとの間で、液体を循環させる液体噴射装置が開示されている。
特許文献1に開示されている液体噴射装置には、液体を収容するタンクとして、液体噴射ヘッドに供給される液体を収容するメインタンクと、液体噴射ヘッドとメインタンクとの間に設けられるサブタンクとを有している。また、液体噴射ヘッドとサブタンクとの間には第1の循環流路が設けられ、サブタンクとメインタンクとの間には第2の循環流路が設けられている。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドから液体を噴射するため、液体噴射ヘッド内に貯留された液体が消費される。液体噴射ヘッド内の液体が不足すると、液体の適切な噴射が維持できない。そこで、サブタンクから液体噴射ヘッドへ第1の循環流路を介して液体を供給し、液体噴射ヘッド内に噴射に必要な液体を常に保持することで、液体噴射ヘッドからの安定した液体の噴射を確保している。
このように、特許文献1に開示されている発明の主な目的が、液体噴射ヘッドへの液体の安定供給の維持であることから、第2の循環流路の流量は、第1の循環流路と略同一の流量に設定されている。
特開2005−28675号公報
ところで、液体噴射装置で使用される液体には顔料が含まれており、所定の時間で液体の流動を止めた場合、液体内の顔料が沈降する。もっとも、液体噴射ヘッド内に貯留される液量は少なく、第1の循環流路による循環で所定の時間内に液体噴射ヘッド内の液体はほぼ置換されるため、液体噴射ヘッド内で顔料の沈降が生じる可能性は少ないものであった。
しかし、メインタンクやサブタンクに収容される液量は、液体噴射ヘッド内の液量に比べ遙かに多く、また、第2の循環流路の流量は第1の循環流路の流量と略同一であるため、所定の時間内で上記タンク内の液体を全て置換することは難しく、上記タンク内で顔料の沈降が発生する虞があった。そして、このような顔料の沈降が生じた場合、液体噴射ヘッドから噴射される液体の性状が不均一となり、記録媒体上への記録品質も不安定となる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、液体を収容する収容部における、液体内の顔料の沈降を抑制できる液体噴射装置及び液体循環方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の液体噴射装置は、顔料を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドに供給される液体を収容するメインタンクと、液体噴射ヘッドとメインタンクとの間に設けられ液体を収容するサブタンクとを有する液体噴射装置であって、液体噴射ヘッドとサブタンクとの間で液体を循環させる第1循環流路と、サブタンクとメインタンクとの間で液体を循環させる第2循環流路とを有し、第1循環流路の流量に対する第2循環流路の流量の比は、液体噴射ヘッド内の液量に対するサブタンク内の液量の比以上であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、第1循環流路の流量に対する第2循環流路の流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するサブタンク内の液量の比以上であるため、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換が促進される。
また、本発明の液体噴射装置は、第1循環流路の流量に対する第2循環流路の流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するメインタンク内の液量の比以上であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、第1循環流路の流量に対する第2循環流路の流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するメインタンク内の液量の比以上であるため、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換が促進される。
また、本発明の液体噴射装置は、メインタンク内の液量を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて第2循環流路の流量を制御する制御部とを有するという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、例えばメインタンク内の液量が多い場合には、第2循環流路の流量を増加させることにより、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換がさらに促進される。
また、本発明の液体噴射装置は、第1循環流路の流量が、液体噴射ヘッドから液体が非噴射となる圧力を形成する流量であるという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、第1循環流路で液体を循環させても、液体噴射ヘッドから液体が噴射・漏出しない。
また、本発明は、顔料を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと液体を収容するサブタンクとの間で液体を循環させる第1循環工程を実施すると共に、サブタンクと液体を収容するメインタンクとの間で液体を循環させる第2循環工程を実施する液体循環方法であって、第2循環工程では、第1循環工程の循環流量に対する第2循環工程の循環流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するサブタンク内の液量の比以上となる循環流量で、液体を循環させるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、第2循環工程において、第1循環工程の循環流量に対する第2循環工程の循環流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するサブタンク内の液量の比以上となる循環流量で、液体が循環するため、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換が促進される。
また、本発明は、第2循環工程では、第1循環工程の循環流量に対する第2循環工程の循環流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するメインタンク内の液量の比以上となる循環流量で、液体を循環させるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、第2循環工程において、第1循環工程の循環流量に対する第2循環工程の循環流量の比が、液体噴射ヘッド内の液量に対するメインタンク内の液量の比以上となる循環流量で、液体が循環するため、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換が促進される。
また、本発明は、メインタンク内の液量を検出する検出工程と、検出工程での検出結果に基づいて、第2循環工程の循環流量を調整する調整工程を備えるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、例えばメインタンク内の液量が多い場合には、第2循環工程の循環流量を増加させることにより、サブタンク及びメインタンク内に収容された液体の置換がさらに促進される。
また、本発明は、第1循環工程では、液体噴射ヘッドから液体が非噴射となる圧力を形成する循環流量で、液体を循環させるという方法を採用する。
このような方法を採用する本発明では、第1循環工程で液体が循環しても、液体噴射ヘッドから液体が噴射・漏出しない。
プリンタ1の全体構成図である。 インク供給系5の概略図である。
以下、本発明の液体噴射装置における実施の形態を、図1及び図2を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
また、本実施形態では、液体噴射装置として、顔料を含むインク(液体)を記録媒体である紙等に噴射して配置し、文字や画像等を記録するインクジェット式のプリンタ(以下、単に「プリンタ」と称する)の例を示す。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の全体構成図である。
プリンタ(液体噴射装置)1は、記録媒体である紙等に顔料を含むインク(液体)を噴射して配置し、文字や画像等を記録するものである。プリンタ1は、プリンタ本体2と、キャリッジ駆動系3と、プラテン4と、インク供給系5と、キャッピングユニット6とを有している。
プリンタ本体2は、図1の紙面左右方向で延在しプリンタ1のベースとなる部材であり、キャリッジ駆動系3等が設置されるものである。なお、以下、図1における紙面左右方向を単に「左右方向」と称する。
キャリッジ駆動系3は、後述するキャリッジ32を移動させるための駆動系であり、ガイド31と、キャリッジ32と、モータ33と、駆動プーリ34と、従動プーリ35と、駆動ベルト36とを有している。
ガイド31は、プリンタ本体2上に設けられ、左右方向で延在する一対の部材である。
キャリッジ32は、後述する噴射ヘッド51及びサブタンク53が設置される部材であり、一対のガイド31に左右方向で移動自在に設けられている。
モータ33は、プリンタ本体2に設けられ、キャリッジ32を移動させるための電動機である。駆動プーリ34は、モータ33の回転軸と一体的に連結され、駆動ベルト36を巻回するものである。従動プーリ35は、プリンタ本体2に回転自在に設けられ、駆動ベルト36を巻回するものである。
駆動ベルト36は、駆動プーリ34及び従動プーリ35に巻回されて架け渡され、モータ33の駆動によりキャリッジ32を左右方向で移動させるものである。駆動ベルト36は、所定の箇所でキャリッジ32と一体的に接続されている。すなわち、モータ33の駆動により、駆動プーリ34が回転し、駆動プーリ34に巻回された駆動ベルト36が所定の方向で循環するように移動する。キャリッジ32は駆動ベルト36に一体的に接続されているため、駆動ベルト36の移動によりキャリッジ32が移動する構成となっている。
プラテン4は、記録媒体である紙等を平面状態で支持するための支持部材である。なお、プリンタ本体2には不図示の搬送部が設けられ、記録媒体は搬送部の作動によりプラテン4上で搬送される。
インク供給系5は、噴射ヘッド(液体噴射ヘッド)51と、メインタンク52と、サブタンク53と、第1循環流路54(図2参照)と、第1ポンプ55(図2参照)と、第2循環流路56と、第2ポンプ57と、制御部58(図2参照)とを有している。なお、第1循環流路54、第1ポンプ55及び制御部58の説明は後述する。
噴射ヘッド51は、複数のノズル51a(図2参照)からインクを噴射し、インクの液滴を記録媒体に着弾させるものであり、キャリッジ32の下面に、プラテン4に対向して設置されている。
メインタンク52は、プリンタ本体2に設置され、噴射ヘッド51に対して供給されるインクを収容する交換式の収容部でる。
サブタンク53は、例えばメインタンク52の交換時における噴射ヘッド51へのインクの安定供給を維持するために、所定量のインクを収容するものであり、キャリッジ32の上面に設置されている。
第2循環流路56は、メインタンク52とサブタンク53との間でインクを循環して流動させるための流路である。第2循環流路56は、メインタンク52とサブタンク53との間に設けられ、供給側チューブ56Aと、還流側チューブ56Bとを有している。
供給側チューブ56A及び還流側チューブ56Bは、共に可撓性を有する材質(例えばエラストマ等)を用いて形成された管状の部材である。
第2ポンプ57は、メインタンク52からサブタンク53に向けてインクを流動させるためのポンプであり、メインタンク52と供給側チューブ56Aとの間に設けられている。
次に、インク供給系5を、図2を参照してさらに詳細に説明する。
図2は、本実施形態におけるインク供給系5の概略図である。
噴射ヘッド51は、インクを噴射する複数のノズル51aと、インクが貯留される液溜り部51bと、複数のノズル51aに各々設けられ駆動信号の印加により振動する不図示の圧電素子とを有している。
メインタンク52に収容されるインクの最大液量は、噴射ヘッド51における液溜り部51bの液量の凡そ100倍である。
メインタンク52には、メインタンク52内の液量を検出する検出部59が設けられている。検出部59は、その検出結果を後述する制御部58に出力するために、制御部58と電気的に接続されている。検出部59は、メインタンク52の重量を計測することでメインタンク52内の液量を検出する機器や、噴射ヘッド51から噴射されたインク量をカウントしてメインタンク52内の液量を検出する機器等が用いられる。
サブタンク53に収容されるインクの液量は、噴射ヘッド51における液溜り部51bの液量の凡そ10倍である。
第1循環流路54は、噴射ヘッド51とサブタンク53との間でインクを循環して流動させるための流路である。第1循環流路54は、噴射ヘッド51とサブタンク53との間に設けられ、供給側流路54Aと、還流側流路54Bとを有している。
第1ポンプ55は、サブタンク53から噴射ヘッド51に向けてインクを流動させるためのポンプであり、供給側流路54Aに設けられている。
制御部58は、第1ポンプ55及び第2ポンプ57の動作を制御するためのものである。制御部58は、第1ポンプ55及び第2ポンプ57に動作信号を出力するため、これらのポンプ55及び57と電気的に接続されている。また、制御部58は、検出部59の検出結果に基づいて第2ポンプ57の動作を制御し、供給側チューブ56Aにおけるインクの流量を制御できる構成となっている。
なお、供給側チューブ56Aの流量は、供給側流路54Aの流量の少なくとも10倍以上に設定されている。すなわち、供給側チューブ56Aの流量は、供給側流路54Aの流量に対する供給側チューブ56Aの流量の比が、噴射ヘッド51における液溜り部51bの液量に対するサブタンク53の液量の比以上となる流量に設定されている。
続いて、本実施形態におけるプリンタ1の動作を説明する。なお、本発明はインク供給系5に特徴を有しているため、プリンタ1の全体的な動作は省略しインク供給系5の動作を以下に詳述する。
制御部58の指示により第1ポンプ55が作動し、供給側流路54A内をサブタンク53から噴射ヘッド51に向けてインクが流動する。また、同時に、制御部58の指示により第2ポンプ57が作動し、供給側チューブ56A内をメインタンク52からサブタンク53に向けてインクが流動する。なお、第1ポンプ55及び第2ポンプ57は、プリンタ1の噴射動作中及び停止中のいずれにおいても作動している。
プリンタ1の噴射動作中では、噴射ヘッド51の不図示の圧電素子が駆動することで、液溜り部51bに貯留されたインクがノズル51aから液滴となって噴射され、記録媒体に着弾し文字や画像等を記録する。そのため、噴射ヘッド51からインクが噴射されることで、液溜り部51b内のインクが消費される。
ここで、第1ポンプ55が、サブタンク53から噴射ヘッド51に向けてインクを流動させているため、液溜り部51b内にはインクが補充される。よって、液溜り部51b内のインクが不足することはなく、噴射ヘッド51からの安定したインクの噴射が確保されている。
ところで、第1ポンプ55の作動による供給側流路54A内のインクの流量は、噴射ヘッド51がインクを噴射して消費する量よりも多く設定されている。そのため、噴射ヘッド51に供給されるインクの量がその消費量よりも超過することになり、超過分のインクが還流側流路54Bを介して噴射ヘッド51からサブタンク53に向かって流動する。すなわち、第1循環流路54においてインクが循環して流動する(第1循環工程)。
このように第1循環流路54においてインクが循環することで、液溜り部51b内に貯留されているインクの顔料の沈降が始まるまでに、液溜り部51b内のインクをほぼ置換することができる。したがって、噴射ヘッド51の液溜り部51b内におけるインクの顔料の沈降を防止することができる。
なお、第1ポンプ55がインクを噴射ヘッド51に向けて流動させることで、液溜り部51b内の圧力が上昇する。この圧力が高すぎると、圧電素子が駆動せずともノズル51aからインクが噴射され漏出する虞がある。そこで、第1循環流路54におけるインクの流量は、噴射ヘッド51のノズル51aからインクが非噴射となる圧力を形成する流量に設定されている。そのため、ノズル51aからのインクの漏出は生じない。
一方、前述の通り、第1ポンプ55の作動と共に第2ポンプ57も作動している。
第2ポンプ57の作動により、メインタンク52からサブタンク53に向かってインクが流動する。ここで、供給側チューブ56Aの流量は、供給側流路54Aの流量の少なくとも10倍以上に設定されている。
そのため、サブタンク53に供給されるインクの量がサブタンク53から排出されるインクの量よりも超過することになり、超過分のインクが還流側チューブ56Bを介してサブタンク53からメインタンク52に向かって流動する。すなわち、第2循環流路56においてインクが循環して流動する(第2循環工程)。
また、第1循環流路54の流量は供給側流路54Aの流量に依存し、第2循環流路56の流量は供給側チューブ56Aの流量に依存することから、第2循環流路56の流量は、第1循環流路54の流量の10倍以上となる。すなわち、第2循環流路56内のインクは、第1循環流路54の流量に対する第2循環流路56の流量の比が、噴射ヘッド51における液溜り部51bの液量に対するサブタンク53の液量の比以上となる流量で循環する。
そして、前述の通り、サブタンク53の液量は液溜り部51bの液量の凡そ10倍であるが、第2循環流路56の流量が第1循環流路54の10倍以上の流量で流動するため、サブタンク53内におけるインクの顔料の沈降が始まるまでに、サブタンク53内のインクをほぼ置換することができる。したがって、サブタンク53内におけるインクの顔料の沈降を防止することができる。さらに、第2循環流路56の流量を第1循環流路54の100倍以上の流量と設定した場合、つまり第1循環流路54の流量に対する第2循環流路56の流量の比が、噴射ヘッド51における液溜り部51bの液量に対するメインタンク52の液量の比以上の場合は、第2循環流路56の流量が増加したことで、メインタンク52内のインクの置換も迅速に行われることになり、メインタンク52内におけるインクの顔料の沈降を抑制することができる。
さらに、制御部58は、検出部59の検出結果に基づいて、第2循環流路56の流量を制御し調整する。
まず、検出部59が、メインタンク52内の液量を検出し(検出工程)、検出結果を制御部58に出力する。制御部58は、この検出結果に基づいて、第2ポンプ57の作動を制御し、第2循環流路56の流量を調整する(調整工程)。
サブタンク53内の液量の変動は多くないが、メインタンク52の液量は消費されるに従い徐々に減少する。そこで、メインタンク52内の液量が少なくなるにつれ、第2循環路の流量を減少させてもよい。こうすることで、第2ポンプの作動量を少なくすることができたり、第2循環路の流路の耐久性を向上することができる。ここで、メインタンク52の液量がサブタンク53の液量より少ない場合は、サブタンク53の液量との比で流量を設定するのがよい。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
本実施形態によれば、インク供給系5、特に噴射ヘッド51、サブタンク53及びメインタンク52内に収容されるインクの顔料の沈降を抑制できるという効果がある。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、インクジェット式のプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。
液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、噴射ヘッド51が記録媒体に噴射する液体としてインクが用いられているが、これに限定されるものではなく、溶媒中に金属微粒子等が分散された機能液等であってもよい。すなわち、本発明を、基板上に上記機能液を吐出して配置することで金属配線等を形成する装置に適用してもよい。
また、上記実施形態では、検出部59が用いられているが、これに限定されるものではなく、検出部59を用いることなく第2循環流路56内を所定の流量でインクが流動するように制御部58が第2ポンプ57を制御してもよい。
また、上記実施形態では、第1ポンプ55、第2ポンプ57は供給側流路54A、供給側チューブ56Aにそれぞれ設けられているが、還流側流路54B、還流側チューブ56Bにそれぞれ設けてもよい。また、第1循環流路54、第2循環流路56の液体を循環できれば、それら以外の場所に設けてもよい。
1…プリンタ、51…噴射ヘッド、52…メインタンク、53…サブタンク、54…第1循環流路、56…第2循環流路、58…制御部、59…検出部

Claims (8)

  1. 顔料を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給される前記液体を収容するメインタンクと、前記液体噴射ヘッドと前記メインタンクとの間に設けられ前記液体を収容するサブタンクとを有する液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドと前記サブタンクとの間で前記液体を循環させる第1循環流路と、
    前記サブタンクと前記メインタンクとの間で前記液体を循環させる第2循環流路とを有し、
    前記第1循環流路の流量に対する前記第2循環流路の流量の比は、前記液体噴射ヘッド内の液量に対する前記サブタンク内の液量の比以上であることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記第1循環流路の流量に対する前記第2循環流路の流量の比は、前記液体噴射ヘッド内の液量に対する前記メインタンク内の液量の比以上であることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
    前記メインタンク内の液量を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記第2循環流路の流量を制御する制御部とを有することを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記第1循環流路の流量は、前記液体噴射ヘッドから前記液体が非噴射となる圧力を形成する流量であることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 顔料を含む液体を噴射する液体噴射ヘッドと前記液体を収容するサブタンクとの間で前記液体を循環させる第1循環工程を実施すると共に、前記サブタンクと前記液体を収容するメインタンクとの間で前記液体を循環させる第2循環工程を実施する液体循環方法であって、
    前記第2循環工程では、前記第1循環工程の循環流量に対する前記第2循環工程の循環流量の比が、前記液体噴射ヘッド内の液量に対する前記サブタンク内の液量の比以上となる循環流量で、前記液体を循環させることを特徴とする液体循環方法。
  6. 請求項5に記載の液体循環方法において、
    前記第2循環工程では、前記第1循環工程の循環流量に対する前記第2循環工程の循環流量の比が、前記液体噴射ヘッド内の液量に対する前記メインタンク内の液量の比以上となる循環流量で、前記液体を循環させることを特徴とする液体循環方法。
  7. 請求項5又は6に記載の液体循環方法において、
    前記メインタンク内の液量を検出する検出工程と、
    前記検出工程での検出結果に基づいて、前記第2循環工程の循環流量を調整する調整工程を備えることを特徴とする液体循環方法。
  8. 請求項5から7のいずれか一項に記載の液体循環方法において、
    前記第1循環工程では、前記液体噴射ヘッドから前記液体が非噴射となる圧力を形成する循環流量で、前記液体を循環させることを特徴とする液体循環方法。

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