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JP4509914B2 - 故障診断装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電源供給路を開閉する電源遮断回路の故障診断を行う故障診断装置に関するものである。
高い信頼性が要求される電子機器では、電源装置から負荷への電源供給路を開閉する電源遮断回路を設け電源装置の出力電圧が負荷の動作電圧範囲を逸脱する場合に負荷への電源供給を遮断できるようにしている。この電源遮断回路は、電源装置の出力電圧が正常である限り動作する機会はないが、その性格上、電源装置の出力電圧正常時において、出力電圧異常時には正しく電源遮断動作が行える状態にあることを確認しておく必要がある。
特開平5−342978号公報(電源遮断回路)
しかし、電源遮断回路の故障診断では、電源遮断回路に強制的に電源遮断動作(開路動作)を行わせ、その出力電圧の低下を確認するので、電子機器の稼働中に故障診断を行うと、負荷回路の動作が一時的に不安定になるおそれがある。
そのため、従来では、電子機器の稼働を止めて電源遮断回路以降の負荷を切り離した状態で、故障診断を行っているので、定期的に故障診断を行う場合には非常に面倒である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電子機器の稼働中に負荷の動作に影響を与えることなく電源遮断回路の故障診断を行うことができる故障診断装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明にかかる故障診断装置は、直流電源装置の正極側または負極側の電源供給路を開閉して負荷への通電と遮断とを行う電源遮断回路に、診断開始指示を受けて遮断動作を行わせ、その後診断終了指示を受けて通電動作を行わせる遮断制御手段と、前記電源遮断回路から前記負荷への供給電流によって充電動作を行い、前記負荷の入力電圧の安定化を図るコンデンサと、前記電源遮断回路と前記コンデンサとの間において前記電源遮断回路が出力する電源電圧を監視し、その監視電圧が前記負荷の動作可能電圧範囲の下限値よりも高い所定電圧値である電圧低下検出電圧に達したとき電圧低下信号を出力する電圧監視手段と、前記診断開始指示を発行した後の一定期間内に前記電圧低下信号を受信できた場合に前記電源遮断回路が正常に動作していると判断して前記診断終了指示を発行する故障診断手段とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、電子機器の稼働中に、電源遮断回路に一時的な遮断動作を行わせる場合、電源電圧の規格値からの低下はコンデンサの放電時定数で定まる放電動作に従うので、負荷の入力電圧が動作可能電圧範囲内で推移するように、電源遮断回路の遮断動作期間を制御することができ、負荷の動作に与える影響を少なくして電源遮断回路の故障診断を行うことが可能となる。
この発明によれば、電子機器の稼働中に負荷の動作に影響を与えることなく電源遮断回路の故障診断を行うことができるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる故障診断装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による故障診断装置の構成を示すブロック図である。図1において、電源装置1は、電子機器の電源装置であるが、ここでは、例えばDC24Vを出力する直流電源である。そして、図1では、電源装置1と負荷2との間にDC/DCコンバータ3を設け、DC/DCコンバータ3が電源装置1の出力電圧であるDC24Vを負荷2の動作電圧に変換し、それを出力電圧3bとして負荷2に供給する構成を示してある。
DC/DCコンバータ3は、負荷2が、DC24V以下の直流電圧(例えばDC5Vなど)で動作する電子回路等である場合に、あるいは、DC24V以上の直流電圧で動作する電子回路等である場合に、さらには、電源装置1が例えばDC5Vの直流電源で、負荷2が同じDC5Vを動作電圧であるなど、電源装置1の出力電圧と負荷2の動作電圧が同じでも、電源装置1と負荷2との絶縁を取る必要がある場合に設けられる。
すなわち、電源装置1の正極端子(+)は、電源遮断回路4を介してDC/DCコンバータ3の正極側入力端に接続され、電源装置1の負極端子(−)は、DC/DCコンバータ3の負極側入力端に接続されている。
そして、電源遮断回路4の出力端とDC/DCコンバータ3の正極側入力端との接続ラインと、電源装置1の負極端子(−)とDC/DCコンバータ3の負極側入力端との接続ラインとの間に、電圧監視回路5及びコンデンサ6が並列に配置されている。また、故障診断回路7と遮断制御回路8とが設けられている。
電源遮断回路4は、ソース電極Sが電源装置1の正極端子(+)に接続され、電源遮断回路4の出力端であるドレイン電極DがDC/DCコンバータ3の正極側入力端に接続されるトランジスタTR1と、電源装置1の正極端子(+)と負極端子(−)との間に直列に配置される抵抗素子R1,R2による分圧回路と、コレクタ電極が抵抗素子R1の一端と共に電源装置1の正極端子(+)に接続され、エミッタ電極が抵抗素子R1の他端である抵抗素子R1,R2の直列接続端に接続されるトランジスタTR2とを備えている。トランジスタTR1のゲート電極Gは抵抗素子R1,R2の直列接続端に接続されている。トランジスタTR2のベース電極には、遮断制御回路8の出力が印加される。
この電源遮断回路4では、遮断制御回路8の出力レベルが図1の例では低レベル(以降「Lレベル」と記す)の場合、トランジスタTR2がOFF動作を行うので、抵抗素子R1,R2の直列接続端に電源装置1の出力電圧であるDC24Vを分圧した所定電圧が発生する。この分圧電圧によってトランジスタTR1がON動作を行い、電源装置1の出力電圧(DC24V)がDC/DCコンバータ3に供給される。一方、遮断制御回路8の出力レベルが図1の例では高レベル(以降「Hレベル」と記す)の場合、トランジスタTR2がON動作を行い、抵抗素子R1を短絡するので、抵抗素子R1,R2の直列接続端には抵抗素子R2の抵抗値で定まる前記分圧電圧よりも高い所定電圧が発生する。この分圧電圧よりも高い所定電圧よって、トランジスタTR1がOFF動作を行い、DC/DCコンバータ3への電源供給が遮断される。
ここに、電圧監視回路5とコンデンサ6と故障診断回路7と遮断制御回路8とは、全体として故障診断装置を構成している。
電圧監視回路5は、電源遮断回路4の出力電圧を監視電圧5aとし、監視結果である電圧監視信号5bを故障診断回路7に出力するが、図1の構成では、監視電圧5aはDC/DCコンバータ3の入力電圧3aである。そこで、図1の構成では、電圧監視回路5は、DC/DCコンバータ3の動作可能電圧範囲の下限値よりも高い所定電圧値が「電圧低下検出電圧」として設定され、また、「電圧低下検出電圧」よりも高い所定電圧値が「電圧正常検出電圧」として設定されている。
すなわち、電圧監視回路5は、監視電圧5aがDC24Vである場合は電圧監視信号5bを例えばLレベルにしているが、監視電圧5aが降下して「電圧低下検出電圧」未満に達すると、電圧監視信号5bをHレベルに立ち上げ、その後監視電圧5aが上昇して「電圧正常検出電圧」に達すると、電圧監視信号5bをLレベルに戻す動作を行う。
コンデンサ6は、電源遮断回路4が電源遮断動作を行っていない場合には、DC/DCコンバータ3への供給電流4aによって充電され、DC/DCコンバータ3の入力電圧3aを安定化しているが、電源遮断回路4が一時的に電源遮断動作を行い回復する動作を行うと、所定の時定数によって放電し、充電する動作が行われる。これによって、電圧監視回路5の上記した監視動作が可能になる。
故障診断回路7は、遮断制御回路8に与える診断開始信号7aを、通常は例えばLレベルにしているが、診断を開始するときにHレベルに立ち上げ、電圧監視信号5bを受け付けると、診断を終了したとして元のLレベルに戻す動作を行う。
遮断制御回路8は、トランジスタTR2のベース電極に与える電源遮断信号8aを、図1に示す例では、通常はLレベルにしているが、故障診断回路7から診断開始信号7aを受け取ると、診断開始信号7aがHレベルである期間内Hレベルにし、その後元のLレベル戻す動作を行う。これによって、電源遮断回路4では、一時的に電源遮断動作を行い回復する動作が行われる。
次に、図1と図2を参照して以上のように構成される故障診断装置の動作について説明する。なお、図2は、故障診断装置の動作を説明するタイムチャートである。図2において、(1)はDC/DCコンバータ3の入力電圧3a、つまり、電圧監視回路5の監視電圧5aの変化波形を示す。(2)は故障診断回路7が出力する診断開始信号7aの波形を示す。(3)は遮断制御回路8が出力する電源遮断信号8aの波形を示す。(4)は電圧監視回路5が出力する電圧監視信号5bの波形を示す。
図2(1)に示すように、DC/DCコンバータ3の動作可能電圧範囲は、例えば12V〜30Vであり、この動作可能電圧範囲内において、下限値12Vよりも高い電圧低下検出電圧10と、電圧低下検出電圧10よりも高い電圧正常検出電圧11とが定められている。これらは、上記したように電圧監視回路5に設定されている。
電源装置1が投入されると、遮断制御回路8は、電源遮断信号8aをLレベルにするので(3)、電源遮断回路4の出力電圧である電圧監視回路5の監視電圧5aは0Vから24Vに向かって上昇し、規格電圧値24Vで安定する(1)。その監視電圧5aの上昇過程で、電圧監視回路5は、電圧監視信号5bを監視電圧5aが0Vから電圧正常検出電圧11に達するまではHレベルにし、監視電圧5aが電圧正常検出電圧11を超えるとLレベルにする(4)。
コンデンサ6では、DC/DCコンバータ3への供給電流4aによって充電され、DC/DCコンバータ3の入力電圧3aをDC24Vに安定化している。
監視電圧5aが24Vに到達した以降において、故障診断回路7が診断開始信号7aをHレベルに立ち上げると(a)、遮断制御回路8が電源遮断信号8aをHレベルに立ち上げるので(b)、電源遮断回路4が遮断動作を行う。これによって、電源遮断回路4からDC/DCコンバータ3への供給電流4aが無くなるので、コンデンサ6では、電圧監視回路5やDC/DCコンバータ3を放電路とする放電が開始され、監視電圧5a及び入力電圧3aが24Vから低下する(c)。
電圧監視回路5は、監視電圧5aが、放電時定数に従って低下する過程で、電圧低下検出電圧10に到達すると(d)、電圧監視信号5bをHレベルに立ち上げる(e)。故障診断回路7は、診断開始信号7aを一定期間内Hレベルにしているときに、電圧監視信号5bがHレベルになったので、電源遮断回路4は正常であると判断し、診断終了を指示するために診断開始信号7aをLレベルに立ち下げる(f)。
遮断制御回路8は、診断開始信号7aがLレベルになったことを受けて電源遮断信号8aをLレベルに立ち下げる(g)。これによって、電源遮断回路4が遮断動作を止めて通電動作を再開するので、コンデンサ6では、供給電流4aによる充電が開始され、監視電圧5a及び入力電圧3aが電圧低下検出電圧10を最低値(h)とし、そこからDC24Vに向かって上昇に転じ、DC24Vに復帰する(k)。
電圧監視回路5は、監視電圧5aが、その上昇過程で、電圧正常検出電圧11を通過するときに(i)、電圧監視信号5bをLレベルに戻す(j)。
なお、故障診断回路7は、診断開始信号7aをHレベルにしてから一定期間内に電圧監視信号5bがHレベルにならないときは、遮断制御回路8、電源遮断回路4、電圧監視回路5の何れかが故障していると判断する。
以上の動作説明から理解できるように、電子機器の稼働中に、電源遮断回路4に一時的な遮断動作を行わせる場合、電圧の規格値24Vからの低下はコンデンサ6の放電時定数で定まる放電動作に従うので、DC/DCコンバータ3の入力電圧3aがDC/DCコンバータ3の動作可能電圧範囲内で推移するように、電源遮断回路4の遮断動作期間を制御することができる。したがって、DC/DCコンバータ3の出力電圧3bは低下せず、負荷2の動作が一時的に不安定になることはない。
ここで、図1に示した構成では、DC/DCコンバータ3は、負荷2から見れば電源装置1の一部であると言えるが、電源装置1から見れば負荷2の一部であると言える。すなわち、電源装置1が負荷2の動作電圧を直接出力する直流電源であり、両者間を絶縁する必要がない場合は、DC/DCコンバータ3は不要となるが、この場合でも同様に、負荷2の入力電圧であるコンデンサ6の端子電圧(入力電圧3a)は、負荷2の動作可能電圧範囲内で推移するように制御できるので、負荷2の動作に大きな悪影響を与えないようにすることができる。
このように、実施の形態1によれば、電子機器の稼働中に負荷の動作に影響を与えることなく電源遮断回路の故障診断を行うことができる。
特に、電源装置と負荷との間にDC/DCコンバータを介在させる場合は、DC/DCコンバータの出力電圧を低下させずに電源遮断回路の故障診断を行うことができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による故障診断装置の構成を示すブロック図である。なお、図3では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
すなわち、実施の形態2による故障診断装置では、図1(実施の形態1)に示した構成において、電圧監視回路5とコンデンサ6との間の電源供給路に、ダイオード13を介在させてある。
次に、図3と図4を参照して以上のように構成される故障診断装置の動作について説明する。なお、図4は、故障診断装置の動作を説明するタイムチャートである。図4において、(1)はDC/DCコンバータ3の入力電圧3aの変化波形を示す。また、破線で実施の形態1での波形も示してある。(2)は電圧監視回路5の監視電圧5aの変化波形を示す。(3)は故障診断回路7が出力する診断開始信号7aの波形を示す。(4)は遮断制御回路8が出力する電源遮断信号8aの波形を示す。(5)は電圧監視回路5が出力する電圧監視信号5bの波形を示す。
電源装置1が投入され、電源遮断回路4が通電動作を行い、コンデンサ6がDC/DCコンバータ3への供給電流4aによって充電され、DC/DCコンバータ3の入力電圧3aを規格電圧値24Vに安定化している状態で、故障診断回路7が診断開始信号7aをHレベルに立ち上げると(a)、遮断制御回路8が電源遮断信号8aをHレベルに立ち上げるので(b)、電源遮断回路4が遮断動作を行う。これによって、電源遮断回路4からDC/DCコンバータ3への供給電流4aが無くなるので、監視電圧5a及び入力電圧3aが24Vから低下する(c)。
この場合、コンデンサ6から電圧監視回路5に向かう放電路にはダイオード13が逆方向に介在するので、コンデンサ6から電圧監視回路5への放電電流の流入が抑制される。そのため、監視電圧5aの低下速度は実施の形態1の場合よりも早くなり、一方、入力電圧3aの低下速度は実施の形態1の場合よりも遅くなる。
電圧監視回路5は、監視電圧5aが低下する過程で、電圧低下検出電圧10に到達すると(d)、電圧監視信号5bをHレベルに立ち上げる(e)。故障診断回路7は、診断開始信号7aを一定期間内Hレベルにしているときに、電圧監視信号5bがHレベルになったので、電源遮断回路4は正常であると判断し、診断終了を指示するために診断開始信号7aをLレベルに立ち下げる(f)。
遮断制御回路8は、診断開始信号7aがLレベルになったことを受けて電源遮断信号8aをLレベルに立ち下げる(g)。これによって、電源遮断回路4が遮断動作を止めて通電動作を再開するので、監視電圧5aは電圧低下検出電圧10を最低値とし、そこから24Vに向かって上昇に転じ(h)、DC24Vに復帰する(k)。
一方、コンデンサ6では、電源遮断回路4が通電動作を再開すると、ダイオード13を介して流入する供給電流4aによる充電が開始されるが、充電開始時点での端子電圧(入力電圧3a)は、電圧低下検出電圧10よりも相当に高い電圧であり、その電圧低下検出電圧10よりも相当に高い電圧を最低値とし、そこから24Vに向かって上昇に転じ(m)、24Vに復帰する(k)。
以降は、実施の形態1の場合と同様に、電圧監視回路5は、監視電圧5aが、その上昇過程で、電圧正常検出電圧11を通過するときに(i)、電圧監視信号5bをLレベルに戻す(j)。
また、故障診断回路7は、診断開始信号7aをHレベルにしてから一定期間内に電圧監視信号5bがHレベルにならないときは、遮断制御回路8、電源遮断回路4、電圧監視回路5の何れかが故障していると判断する。
ここで、図4(1)に示すように、電源遮断回路4が通電動作を再開した時の入力電圧3aは、実施の形態1では、電圧低下検出電圧10(h)であったが、この実施の形態2では、電圧低下検出電圧10よりも相当に高い電圧(m)となる。つまり、電源遮断回路4の遮断動作時での低下電圧幅は、電圧幅15だけ実施の形態1よりも小さくなるので、DC/DCコンバータ3の制御が安定する。
また、電源遮断回路4の遮断動作時では、監視電圧5aの低下速度が実施の形態1よりも早くなるので、故障診断回路7での診断時間が期間16だけ短くなる。
このように、実施の形態2によれば、実施の形態1にて得られる効果に加えて、電源遮断回路の正常性を診断する期間を実施の形態1よりも短くすることができる。また、電源遮断回路の遮断動作時における負荷の入力電圧低下幅も実施の形態1よりも小さくすることができるので、電源遮断回路の正常性診断が負荷の動作に与える影響を少なくすることができる。
特に、電源装置と負荷との間にDC/DCコンバータを介在させる場合は、DC/DCコンバータの入力電圧低下幅が小さくなるので、電源遮断回路の正常性診断がDC/DCコンバータの動作に与える影響が減り、DC/DCコンバータの制御が安定する効果が得られる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による故障診断装置の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
すなわち、実施の形態3による故障診断装置では、図1(実施の形態1)に示した構成において、電源遮断回路4の配置位置が、電源装置1の正極端子(+)の電源供給路から電源装置1の負極端子(−)の電源供給路に変更されている。
この構成によっても、電源遮断回路4は通電・遮断の動作を支障なく実施することができ、電源遮断回路4の故障診断も実施の形態1と同様に実施することができる。なお、この実施の形態3では、実施の形態1への適用例を示すが、実施の形態2にも同様に適用することができる。
そして、図3では、ダイオード3を、電源遮断回路4が開閉する側(電源装置1の正極端子(+)側)における電圧監視回路5とコンデンサ6との間の電源供給路に介在させた場合を示したが、電源遮断回路4が開閉しない側(電源装置1の負極端子(−)側)において電圧監視回路5とコンデンサ6との間の電源供給路に介在させた場合でも、同様の動作を行うことができる。
なお、実施の形態1〜3では、電源遮断回路を構成するスイッチ素子として、電界効果トランジスタTR1とバイポーラトランジスタTR2とを用いた場合を示したが、電源遮断回路は、リレーなどその他のスイッチ素子を用いて構成してもよい。
以上のように、この発明にかかる故障診断装置は、電子機器の稼働中に負荷の動作に影響を与えることなく電源遮断回路の故障診断を行うのに有用であり、特に、電源装置と負荷との間にDC/DCコンバータを介在させる場合に、DC/DCコンバータの出力電圧を低下させずに電源遮断回路の故障診断を行うのに好適である。
この発明の実施の形態1による故障診断装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す故障診断装置の動作を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態2による故障診断装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す故障診断装置の動作を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態3による故障診断装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 電源装置
2 負荷
3 DC/DCコンバータ
4 電源遮断回路
5 電圧監視回路
6 コンデンサ
7 故障診断回路
8 遮断制御回路
13 ダイオード

Claims (3)

  1. 直流電源装置の正極側または負極側の電源供給路を開閉して負荷への通電と遮断とを行う電源遮断回路に、診断開始指示を受けて遮断動作を行わせ、その後診断終了指示を受けて通電動作を行わせる遮断制御手段と、
    前記電源遮断回路から前記負荷への供給電流によって充電動作を行い、前記負荷の入力電圧の安定化を図るコンデンサと、
    前記電源遮断回路と前記コンデンサとの間において前記電源遮断回路が出力する電源電圧を監視し、その監視電圧が前記負荷の動作可能電圧範囲の下限値よりも高い所定電圧値である電圧低下検出電圧に達したとき電圧低下信号を出力する電圧監視手段と、
    前記診断開始指示を発行した後の一定期間内に前記電圧低下信号を受信できた場合に前記電源遮断回路が正常に動作していると判断して前記診断終了指示を発行する故障診断手段と、
    を備えていることを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記電圧監視手段と前記コンデンサとの間におけるいずれか一方の電源供給路にダイオードが介在していることを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記負荷の入力段にDC/DCコンバータが配置されている場合は、前記電圧低下検出電圧は、当該DC/DCコンバータの動作可能電圧範囲の下限値よりも高い所定電圧値であることを特徴とする請求項1または2に記載の故障診断装置。
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