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JP2019106624A - 給電制御装置及び給電制御方法 - Google Patents

給電制御装置及び給電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチに関する故障を適切に検知することができる給電制御装置及び給電制御方法を提供する。
【解決手段】給電制御装置10はスイッチ20を介した給電を制御する。マイコン21の出力部33は、スイッチ20のオン及びオフを交互に示すスイッチ信号を出力する。検知回路24は、スイッチ信号がオンを示しているにも関わらず、コンパレータ25がスイッチ20のオンを検出していない期間の積算値が期間閾値以上となった場合にスイッチ20に関する故障を通知する。
【選択図】図1

Description

本発明は給電制御装置及び給電制御方法に関する。
車両には、バッテリから負荷への給電を制御する給電制御装置(例えば、特許文献1)が搭載されている。特許文献1に記載の給電制御装置では、バッテリから負荷に流れる電流経路に設けられたスイッチのオン又はオフを指示するスイッチ信号に従って、スイッチをオン又はオフに切替える。これにより、負荷への給電が制御される。
スイッチがオンである場合、スイッチの両端間の電圧値は略ゼロVであり、スイッチがオフである場合、スイッチの両端間の電圧値は高い。特許文献1に記載の給電制御装置では、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチの両端間の電圧値が一定電圧値以上である期間が所定期間以上となった場合、スイッチが適切にオンに切替わっていないとして、スイッチに関する故障が検知される。スイッチの両端間の電圧値が一定電圧値以上である期間は、スイッチ信号がオフを指示した場合、ゼロに初期化される。
特開2017−103683号公報
負荷に電力を供給する構成として、スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す構成、即ち、スイッチのオン及びオフへの切替えについてPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う構成がある。この構成では、負荷に電力を供給する場合、スイッチ信号はオン及びオフを交互に指示する。例えば、バッテリの出力電圧値に基づいて、スイッチ信号のデューティを調整することによって、バッテリの出力電圧値の変動に無関係に、平均電圧値が一定である電圧を負荷に印加することができる。
特許文献1に記載の給電制御装置において、負荷に電力を供給する構成を、スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す構成に変更したと仮定する。この構成では、スイッチ信号が連続してオンを指示している期間が前述した所定期間未満である場合、スイッチの両端間の電圧値が一定電圧値以上である期間が所定期間以上となることはない。結果、スイッチ信号に従ってスイッチがオンに適切に切替わっていない場合であっても、スイッチに関する故障が検知されることはない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スイッチに関する故障を適切に検知することができる給電制御装置及び給電制御方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る給電制御装置は、スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力する出力部と、前記スイッチのオンを検出するオン検出部と前記出力部が出力しているスイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、前記オン検出部が前記スイッチのオンを検出していない期間の積算期間が期間閾値以上となった場合に前記スイッチに関する故障を通知する通知部とを備える。
本発明の一態様に係る給電制御方法は、スイッチを介した給電を制御する給電制御方法であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力するステップと、前記スイッチのオンを検出するステップと、出力されているスイッチ信号がオンを示すにも関わらず、前記スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間が期間閾値以上である場合に前記スイッチに関する故障を通知するステップとを含む。
上記の態様によれば、スイッチの故障を適切に検知することができる。
実施形態1における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 検知回路の回路図である。 第2AND回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 OR回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 通知部の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2AND回路の動作の他例を示すタイミングチャートである。 OR回路の動作の他例を示すタイミングチャートである。 通知部の動作の他例を示すタイミングチャートである。 実施形態2における電源システムの要部構成を示すブロック図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る給電制御装置は、スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力する出力部と、前記スイッチのオンを検出するオン検出部と前記出力部が出力しているスイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、前記オン検出部が前記スイッチのオンを検出していない期間の積算期間が期間閾値以上となった場合に前記スイッチに関する故障を通知する通知部とを備える。
(2)本発明の一態様に係る給電制御装置は、前記オン検出部が前記スイッチのオンを検出した場合に前記積算期間を初期化する初期化部を備える。
(3)本発明の一態様に係る給電制御装置では、前記スイッチは、半導体スイッチであり、該スイッチは、制御端の電圧値が電圧閾値を超えている場合にオンであり、前記オン検出部は、前記制御端の電圧値が電圧閾値を超えている場合にオンを検出する。
(4)本発明の一態様に係る給電制御装置では、前記オン検出部は、電流が出力される前記スイッチの出力端の電圧値が第2の電圧閾値を超える場合にオンを検出する。
(5)本発明の一態様に係る給電制御装置では、前記通知部が前記故障を通知した場合、前記出力部が出力しているスイッチ信号に無関係に前記スイッチをオフに切替える切替え部を備える。
(6)本発明の一態様に係る給電制御装置では、前記出力部が出力しているスイッチ信号のデューティを、電流が入力される前記スイッチの入力端の電圧値に応じて調整する調整部を備える。
(7)本発明の一態様に係る給電制御方法は、スイッチを介した給電を制御する給電制御方法であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力するステップと、前記スイッチのオンを検出するステップと、出力されているスイッチ信号がオンを示すにも関わらず、前記スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間が期間閾値以上である場合に前記スイッチに関する故障を通知するステップとを含む。
上記の一態様に係る給電制御装置及び給電方法にあっては、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間に基づいて、スイッチに関する故障を検知する。このため、スイッチ信号が連続してオンを指示する期間が期間閾値未満である場合であっても、スイッチがオンに切替わらないとき、スイッチに関する故障を適切に検知し、通知を行う。スイッチに関する故障は、スイッチ自身の故障、又は、切替え部の故障等である。
上記の一態様に係る給電制御装置にあっては、通常、スイッチ信号がオンを指示してからスイッチがオンに切替わるまでに期間が必要である。本態様では、スイッチのオンが検出された場合、積算期間が初期化されるので、スイッチ信号がオンを指示してからスイッチがオンに切替わるまでの期間の積算によって、誤ってスイッチに関する故障が通知されることが防止される。
上記の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチの制御端の電圧値が電圧閾値未満である期間の積算期間が期間閾値以上となった場合、スイッチに関する故障を通知する。
上記の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチの出力端の電圧値が第2の電圧閾値未満である期間の積算期間が期間閾値以上となった場合、スイッチに関する故障を通知する。
上記の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチに関する故障が通知された場合、スイッチ信号に無関係にスイッチをオフに切替える。
上記の一態様に係る給電制御装置にあっては、スイッチの入力端の電圧値に応じてデューティを調整するので、例えば、スイッチを介して出力する電圧の電圧値の平均値を、スイッチの入力端の電圧値に無関係に一定値に調整することが可能となる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る電源システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
図1は、実施形態1における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。電源システム1は、好適に車両に搭載され、給電制御装置10、バッテリ11及び負荷12を備える。給電制御装置10は、バッテリ11の正極と、負荷12の一端とに各別に接続されている。バッテリ11の負極と、負荷12の他端とは接地されている。
バッテリ11は、給電制御装置10を介して負荷12に電力を供給する。負荷12は、車両に搭載された電気機器である。バッテリ11が負荷12に電力を供給している場合に負荷12は作動し、バッテリ11から負荷12への給電が停止した場合に負荷12は動作を停止する。
給電制御装置10には、負荷12の作動を指示する作動信号と、負荷12の動作の停止を指示する停止信号とが入力される。給電制御装置10は、作動信号が入力された場合、バッテリ11及び負荷12を電気的に接続する。これにより、バッテリ11は負荷12に電力を供給し、負荷12は作動する。給電制御装置10は、停止信号が入力された場合、バッテリ11及び負荷12の電気的な接続を遮断する。これにより、バッテリ11から負荷12への給電が停止し、負荷12は動作を停止する。このように、給電制御装置10は、バッテリ11から負荷12への給電を制御する。
給電制御装置10は、スイッチ20、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)21、駆動回路22、第1AND回路23、検知回路24、コンパレータ25、反転器26、クロック回路27、リセット回路28及び直流電源29を有する。スイッチ20は、半導体スイッチであり、具体的には、Nチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。第1AND回路23は、2つの入力端と1つの出力端とを有する。コンパレータ25は、プラス端子、マイナス端子及び出力端子を有する。マイコン21は、入力部30,31、A(Analog)/D(Digital)変換部32、出力部33、記憶部34及び制御部35を有する。
スイッチ20のドレインは、バッテリ11の正極に接続されている。スイッチ20のソースは、負荷12の一端に接続されている。スイッチ20のドレインには、更に、抵抗R1の一端が接続されている。抵抗R1の他端は抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端は接地されている。抵抗R1,R2間の接続ノードはマイコン21の入力部30の入力端に接続されている。
スイッチ20のゲートには、駆動回路22の出力端が接続されている。駆動回路22の入力端には、第1AND回路23の出力端が接続されている。第1AND回路23の一方の入力端には、マイコン21の出力部33の出力端が接続されている。第1AND回路23の他方の入力端には、検知回路24が接続されている。
検知回路24には、更に、マイコン21の出力部33の出力端、コンパレータ25の出力端子、反転器26の出力端、クロック回路27及びリセット回路28の出力端が各別に接続されている。反転器26の入力端は、コンパレータ25の出力端子に接続されている。リセット回路28の入力端は、マイコン21の出力部33の出力端に接続されている。コンパレータ25のマイナス端子はスイッチ20のゲートに接続されている。コンパレータ25のプラス端子は、直流電源29の正極に接続されている。直流電源29の負極はスイッチ20のドレインに接続されている。
マイコン21内では、入力部30は更にA/D変換部32に接続されている。また、入力部31、A/D変換部32、出力部33、記憶部34及び制御部35は内部バス36に各別に接続されている。
スイッチ20について、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値が高い程、ドレイン及びソース間の抵抗値は小さい。スイッチ20について、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値が一定のオン閾値以上である場合、ドレイン及びソース間の抵抗値が十分に小さく、ドレイン及びソースを介して電流が流れることが可能である。このとき、スイッチ20はオンである。スイッチ20がオンである場合、バッテリ11及び負荷12は電気的に接続され、バッテリ11は、スイッチ20を介して負荷12に電力を供給する。スイッチ20において、電流はドレイン及びソースの順に流れる。従って、スイッチ20のドレインは、電流が入力される入力端であり、スイッチ20のソースは、電流が出力される出力端である。
スイッチ20がオンである場合、接地電位を基準としたソースの電圧値は、バッテリ11の出力電圧値に略一致する。このため、スイッチ20がオンである場合、接地電位を基準としたゲートの電圧値は、バッテリ11の出力電圧値を超える電圧値に調整されている。なお、バッテリ11の出力電圧値は接地電位を基準とした電圧値である。
スイッチ20について、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値が、オン閾値よりも低い一定のオフ閾値未満である場合、ドレイン及びソース間の抵抗値が十分に大きく、ドレイン及びソースを介して電流が流れることはない。このとき、スイッチ20はオフである。スイッチ20がオフである場合、バッテリ11及び負荷12の電気的な接続は遮断され、バッテリ11から負荷12への給電は停止している。
スイッチ20がオフである場合、接地電位を基準としたゲートの電圧値は略ゼロVであり、バッテリ11の出力電圧値未満である。
マイコン21の出力部33は、制御部35の指示に従って、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示すスイッチ信号を、第1AND回路23に出力する。スイッチ信号について、ハイレベル電圧を示すことはスイッチ20のオンを指示していることに相当し、ローレベル電圧を示すことはスイッチ20のオフを指示していることに相当する。
検知回路24は、スイッチ20が適切にオンに切替わっていない場合、スイッチ20に関する故障を検知する。検知回路24は、スイッチ20の故障を検知していない場合、ハイレベル電圧を第1AND回路23に出力する。検知回路24は、スイッチ20に関する故障を検知した場合、ローレベル電圧を第1AND回路23に出力する。
第1AND回路23は、検知回路24からハイレベル電圧が入力されている場合、出力部33から入力されたスイッチ信号を駆動回路22の入力端に出力する。第1AND回路23は、検知回路24からローレベル電圧が入力されている場合、出力部33から入力されているスイッチ信号に無関係にローレベル電圧を駆動回路22に出力する。
第1AND回路23から駆動回路22にスイッチ信号が入力されている場合において、スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わったとき、駆動回路22は、接地電位を基準としたスイッチ20のゲートの電圧値を、バッテリ11の出力電圧値よりも高い電圧値に上昇させる。これにより、スイッチ20において、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値がオン閾値以上となり、スイッチ20がオンに切替わる。
駆動回路22は、例えば、バッテリ11の出力電圧を昇圧し、昇圧した電圧をスイッチ20のゲートに印加する。これにより、駆動回路22は、接地電位を基準としたスイッチ20のゲートの電圧値をバッテリ11の出力電圧値を超える電圧値に上昇させる。駆動回路22は、ゲートの電圧値をバッテリ11の出力電圧値を超える電圧値に維持することによって、スイッチ20のオンを維持する。
同様の場合において、スイッチ信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わったとき、駆動回路22は、接地電位を基準としたゲートの電圧値を低下させる。これにより、スイッチ20において、ソースの電位を基準としたゲートの電圧値がオフ閾値未満となり、スイッチ20はオフに切替わる。
また、検知回路24がローレベル電圧を出力したことによって、第1AND回路23から駆動回路22にローレベル電圧が入力された場合も、駆動回路22は、同様にスイッチ20をオフに切替える。
以上のように、検知回路24が第1AND回路23にハイレベル電圧を出力している場合、即ち、スイッチ20に関する故障が検知されていない場合においては、駆動回路22は、マイコン21の出力部33が出力するスイッチ信号が示す電圧に従って、スイッチ20をオン又はオフに切替える。これにより、スイッチ20を介したバッテリ11から負荷12への給電が制御される。スイッチ20に関する故障は、スイッチ20自身の故障、又は、駆動回路22の故障等である。
抵抗R1,R2は、バッテリ11の出力電圧を分圧する。抵抗R1,R2は、分圧した電圧の電圧値を、バッテリ11の出力電圧値を示すアナログの電圧値情報として、マイコン21の入力部30に出力する。1未満である正の実数をKと記載する。抵抗R1,R2が分圧した電圧の電圧値、即ち、電圧値情報は、K・(バッテリ11の出力電圧値)で表される。実数Kは、抵抗R1,R2の抵抗値で決まる一定値であり、例えば、0.1である。
入力部30は、アナログの電圧値情報が入力された場合、入力されたアナログの電圧値情報をA/D変換部32に出力する。A/D変換部32は、入力部30から入力されたアナログの電圧値情報をデジタルの電圧値情報に変換する。制御部35は、A/D変換部32が変換したデジタルの電圧値情報をA/D変換部32から取得する。制御部35が取得した電圧値情報が示すバッテリ11の出力電圧値は、取得時点におけるバッテリ11の出力電圧値と略一致する。
入力部31には、作動信号及び停止信号が入力される。入力部31に作動信号又は停止信号が入力された場合、入力部31は、入力された信号を制御部35に通知する。
記憶部34は不揮発性メモリである。記憶部34には、コンピュータプログラムP1が記憶されている。制御部35は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部35が有する一又は複数のCPUは、コンピュータプログラムP1を実行することによって、バッテリ11から負荷12への給電を制御する給電制御処理を実行する。
制御部35は給電制御処理を周期的に実行する。給電制御処理では、制御部35は、入力部31に作動信号が入力されたか否かを判定する。制御部35は、作動信号が入力されたと判定した場合、出力部33に指示して、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号、即ち、スイッチ20のオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を第1AND回路23へ出力させ、給電制御処理を終了する。
検知回路24がハイレベル電圧を出力している、即ち、スイッチ20に関する故障が検知されていないと仮定する。この場合において、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号を出力部33が出力したとき、駆動回路22は、出力部33が出力したスイッチ信号に従って、スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し、スイッチ20のオン及びオフへの切替えについてPWM制御を実行する。これにより、バッテリ11から負荷12への給電が開始され、負荷12が作動する。
制御部35は、作動信号が入力されていないと判定した場合、入力部31に停止信号が入力されたか否かを判定する。制御部35は、停止信号が入力されたと判定した場合、出力部33に指示して、ローレベル電圧を示すスイッチ信号を第1AND回路23へ出力させ、給電制御処理を終了する。
検知回路24がハイレベル電圧を出力していると仮定する。この場合において、ローレベル電圧を示すスイッチ信号を出力部33が出力したとき、駆動回路22は、出力部33が出力したスイッチ信号に従って、スイッチをオフに切替える。これにより、バッテリ11から負荷12への給電が停止し、負荷12が動作を停止する。
制御部35は、停止信号が入力されていないと判定した場合、給電制御処理を終了する。
ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号を出力部33が第1AND回路23に出力している場合、スイッチ信号では、ローレベル電圧からハイレベル電圧への切替え、又は、ハイレベル電圧からローレベル電圧への切替えが周期的に行われる。制御部35が有する一又は複数のCPUは、コンピュータプログラムP1を実行することによって、スイッチ信号のデューティを調整するデューティ調整処理を更に実行する。
スイッチ信号のデューティは、1周期において、スイッチ信号がハイレベル電圧を示す期間が占める割合である。デューティは、ゼロを超えており、かつ、1未満である値である。
コンピュータプログラムP1は、制御部35の一又は複数のCPUに給電制御処理及びデューティ調整処理を実行させるために用いられる。
制御部35は、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号を出力部33が第1AND回路23に出力している場合において、デューティ調整処理を周期的に実行する。デューティ調整処理では、制御部35は、A/D変換部32から電圧値情報を取得する。次に、制御部35は、取得した電圧値情報が示すバッテリ11の出力電圧値、即ち、スイッチ20のドレインの電圧値に基づいてデューティを決定する。次に、制御部35は、出力部33に指示して、スイッチ信号のデューティを、決定したデューティに変更させ、デューティ調整処理を終了する。
以上のように、制御部35は、出力部33が出力しているスイッチ信号のデューティをスイッチ20のドレインの電圧値に応じて調整する。制御部35は調整部として機能する。
検知回路24がハイレベル電圧を出力していると仮定する。制御部35は、スイッチ信号のデューティを、例えば、予め設定されている一定の設定電圧値をバッテリ11の出力電圧値で除算することによって得られるデューティに調整する。この場合、スイッチ20を介して負荷12に出力される電圧の電圧値の平均値を、スイッチ20のドレインの電圧値、即ち、バッテリ11の出力電圧値に無関係に設定電圧値に調整することができる。
なお、コンピュータプログラムP1は、制御部35が有する一又は複数のCPUが読み取り可能に、記憶媒体E1に記憶されていてもよい。この場合、図示しない読み出し装置によって記憶媒体E1から読み出されたコンピュータプログラムP1が記憶部34に記憶される。記憶媒体E1は、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、磁気光ディスク又は半導体メモリ等である。光ディスクは、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、又は、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等である。磁気ディスクは、例えばハードディスクである。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部装置からコンピュータプログラムP1をダウンロードし、ダウンロードしたコンピュータプログラムP1を記憶部34に記憶してもよい。
以上のように、検知回路24がスイッチ20に関する故障を検知していない場合、制御部35は、入力部31に入力された信号に基づいて、バッテリ11から負荷12への給電を制御する。
コンパレータ25のプラス端子には、バッテリ11の出力電圧値に直流電源29の両端間の電圧値(以下、両端電圧値という)を加算することによって得られる電圧値が入力される。以下では、スイッチ20のゲートの電圧値をVgと記載し、バッテリ11の出力電圧値をVbと記載し、直流電源29の両端電圧値をVcと記載する。ゲートの電圧値Vgとバッテリ11の出力電圧値Vbとは接地電位を基準とした電圧値である。
Vg>Vb+Vcを満たす場合、即ち、Vg−Vb>Vcを満たす場合、コンパレータ25は、出力端から検知回路24及び反転器26にローレベル電圧を出力する。Vg≦Vb+Vcを満たす場合、即ち、Vg−Vb≦Vcを満たす場合、コンパレータ25は、出力端から検知回路24及び反転器26にハイレベル電圧を出力する。
スイッチ20のゲートの電圧値Vgが、バッテリ11の出力電圧値Vbと両端電圧値Vcとの合計電圧値Vpを超えている場合、スイッチ20はオンである。スイッチ20のゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vp以下場合、スイッチ20はオンではない。
スイッチ20のゲートは制御端として機能し、合計電圧値Vpが電圧閾値に相当する。
コンパレータ25は、Vg>Vp(=Vb+Vc)を満たす場合、オンを検出したとして、出力端からローレベル電圧を出力し、Vg≦Vpを満たす場合、オンを検出していないとして、出力端からハイレベル電圧を出力する。コンパレータ25はオン検出部として機能する。
反転器26は、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している場合、出力端からローレベル電圧を検知回路24に出力し、コンパレータ25がローレベル電圧を出力している場合、出力端からハイレベル電圧を検知回路24に出力する。
クロック回路27は、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示すクロック信号を検知回路24に出力する。クロック信号は、ローレベル電圧からハイレベル電圧への切替えが周期的に行われる信号である。
マイコン21の出力部33は、第1AND回路23の他に、検知回路24及びリセット回路28にスイッチ信号を出力する。
リセット回路28は、出力部33から入力されたスイッチ信号に基づいて、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示すリセット信号を検知回路24に出力する。リセット信号は、スイッチ信号がローレベル電圧を示している期間が一定期間を超えている状態でスイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合に、ローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わる信号である。リセット信号が示す電圧は、ローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった後、即時にローレベル電圧に戻る。
検知回路24は、コンパレータ25及び反転器26が出力した電圧と、スイッチ信号、クロック信号及びリセット信号とに基づいて、スイッチ20に関する故障を検知する。前述したように、検知回路24は、スイッチ20に関する故障を検知した場合、ローレベル電圧を第1AND回路23に出力し、スイッチ20に関する故障を検知していない場合、ハイレベル電圧を第1AND回路23に出力する。検知回路24は、ローレベル電圧を出力した後、コンパレータ25及び反転器26が出力した電圧と、スイッチ信号、クロック信号及びリセット信号とに無関係に、ローレベル電圧を出力し続ける。
図2は検知回路24の回路図である。検知回路24は、第2AND回路40、OR回路41、通知部42及びn(n:2以上の整数)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anを有する。第2AND回路40は、3つの入力端と1つの出力端とを有する。OR回路41は、2つの入力端と1つの出力端とを有する。DフリップフロップA1,A2,・・・,An夫々は、D端子、クロック端子、R端子、Q端子及びQバー端子を有する。
第2AND回路40について、1つ目の入力端にはマイコン21の出力部33の出力端が接続され、2つ目の入力端にはコンパレータ25の出力端が接続され、3つ目の入力端にはクロック回路27の出力端が接続されている。第2AND回路40の出力端は、DフリップフロップA1のクロック端子に接続されている。
n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anは直列に接続されている。具体的には、k(k:n未満の自然数)番目のDフリップフロップAkのQバー端子は、(k+1)番目のDフリップフロップAk+1のクロック端子に接続されている。n番目のDフリップフロップAnのQバー端子は通知部42に接続されている。n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,An夫々では、Qバー端子は、更に、図2に示すように、D端子に接続されている。
OR回路41の一方の入力端には、反転器26の出力端が接続されている。OR回路41の他方の入力端には、リセット回路28の出力端が接続されている。OR回路41の出力端は、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anのリセット端子と、通知部42とに接続されている。通知部42は、更に、第1AND回路23の他方の入力端に接続されている。n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,AnのQ端子は開放されている。
マイコン21の出力部33から第2AND回路40にスイッチ信号が入力される。コンパレータ25が出力した電圧が第2AND回路40に入力される。クロック回路27から第2AND回路40にクロック信号が入力される。第2AND回路40は、ハイレベル電圧又はローレベル電圧をDフリップフロップA1のクロック端子に出力する。
第2AND回路40は、スイッチ信号が示す電圧、及び、コンパレータ25が出力する電圧の両方がハイレベル電圧である場合、クロック回路27から入力されたクロック信号を、出力端からDフリップフロップA1のクロック端子に出力する。第2AND回路40は、スイッチ信号が示す電圧、及び、コンパレータ25が出力電圧の少なくとも一方がローレベル電圧である場合、クロック信号が示す電圧に無関係にローレベル電圧をDフリップフロップA1のクロック端子に出力する。
n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,An夫々では、Qバー端子からハイレベル電圧又はローレベル電圧が出力される。n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anに関して、1つのDフリップフロップのQバー端子から出力された電圧は、同一のフリップフロップのD端子に入力される。
このため、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,An夫々は以下のように作用する。Qバー端子からハイレベル電圧が出力されている場合において、クロック端子に入力されている電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わったとき、Qバー端子から出力されている電圧はローレベル電圧に切替わる。Qバー端子からローレベル電圧が出力されている場合において、クロック端子に入力されている電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わったとき、Qバー端子から出力されている電圧はハイレベル電圧に切替わる。n番目のDフリップフロップAnのQバー端子から通知部42にハイレベル電圧又はローレベル電圧が出力される。
OR回路41には、反転器26が出力した電圧と、リセット回路28が出力したリセット信号とが入力される。OR回路41は、反転器26が出力した電圧、及び、リセット信号が示す電圧の少なくとも一方がハイレベル電圧である場合、出力端から、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anのリセット端子と通知部42とにハイレベル電圧を出力する。OR回路41は、反転器26が出力した電圧、及び、リセット信号が示す電圧の両方がローレベル電圧である場合、出力端から、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anのリセット端子と通知部42とにローレベル電圧を出力する。
OR回路41が出力している電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anの全てのQバー端子から出力されている電圧がハイレベル電圧に統一される。
通知部42は、OR回路41が出力している電圧がローレベル電圧である状態でDフリップフロップAnのQバー端子から出力されている電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わるまで、ハイレベル電圧を第1AND回路23に出力している。
通知部42は、OR回路41が出力している電圧がローレベル電圧である状態でDフリップフロップAnのQバー端子から出力されている電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替える。これにより、駆動回路22は、スイッチ信号に無関係にスイッチ20をオフに切替える。通知部42は、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替えた後、DフリップフロップAnのQバー端子から出力されている電圧、及び、OR回路41が出力している電圧に無関係に、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に維持する。
以下では、スイッチ20のオンへの切替えが正常に行われている場合における検知回路24の動作を説明する。
図3は、第2AND回路40の動作の一例を示すタイミングチャートである。図3には、クロック信号及びスイッチ信号が示す電圧の推移と、コンパレータ25及び第2AND回路40が出力する電圧の推移とが示されている。これらの推移について、横軸は時間を示す。また、図3、及び、後述する図4〜図8では、ハイレベル電圧を「H」と記載し、ローレベル電圧を「L」と記載する。
クロック信号は、前述したように、電圧が周期的にローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わる信号である。スイッチ信号がローレベル電圧に固定されて負荷12への給電が停止している場合、スイッチ20のゲートの電圧値Vgは、略ゼロVであり、バッテリ11の出力電圧値Vbと直流電源29の両端電圧値Vcとの合計電圧値Vp以下である。このため、コンパレータ25はハイレベル電圧を出力している。また、スイッチ信号がローレベル電圧に固定されているので、第2AND回路40はローレベル電圧を出力している。
マイコン21では、入力部31に作動信号が入力された場合、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号が出力部33から出力される。スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、前述したように、スイッチ20のゲートの電圧値Vgを上昇させる。スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わってから、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpを超えるまで、コンパレータ25はハイレベル電圧を出力し続ける。
ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpを超える場合、コンパレータ25は、スイッチ20のオンを検出し、第2AND回路40に出力している電圧を、ハイレベル電圧からローレベル電圧に切替える。スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧に切替わった場合、駆動回路22はスイッチ20のゲートの電圧値Vgを低下させる。これにより、ゲートの電圧値Vgは、合計電圧値Vp以下となり、コンパレータ25は、第2AND回路40に出力している電圧をハイレベル電圧に切替える。
第2AND回路40は、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間については、クロック信号をDフリップフロップA1のクロック端子に出力する。第2AND回路40は、他の期間についてはローレベル電圧をDフリップフロップA1のクロック端子に出力する。
コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間はスイッチ20のオンを検出していない期間に相当する。
図4は、OR回路41の動作の一例を示すタイミングチャートである。図4には、リセット信号が示す電圧の推移と、反転器26及びOR回路41が出力する電圧の推移とが示されている。これらの推移において、横軸は時間を示す。
スイッチ信号がローレベル電圧に固定されて負荷12への給電が停止している場合、スイッチ信号がローレベル電圧を示している期間は、リセット回路28の説明で述べた一定期間よりも長い。このため、マイコン21の入力部31に作動信号が入力されてスイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、リセット信号が示す電圧は、ローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わり、即時に、ローレベル電圧に戻る。
ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号を出力部33が出力している場合、前述したように、スイッチ信号が示す電圧が周期的に切替わる。前述した一定期間はこの周期よりも長い。このため、作動信号が入力されてから、スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった後においては、スイッチ信号が示す電圧が周期的に切替わっている限り、リセット信号は、ローレベル電圧に固定され、ハイレベル電圧に切替わることはない。
前述したように、反転器26は、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している場合にローレベル電圧を出力し、コンパレータ25がローレベル電圧を出力している場合にハイレベル電圧を出力する。従って、反転器26は、スイッチ20のゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vp以下である場合、即ち、スイッチ20のオンが検出されていない場合、ローレベル電圧を出力する。反転器26は、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpを超えた場合、即ち、スイッチ20のオンが検出された場合、OR回路41に出力している電圧をハイレベル電圧に切替える。反転器26は、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vp以下となった場合、即ち、スイッチ20のオンが検出されなくなった場合、OR回路41に出力している電圧をローレベル電圧に切替える。
OR回路41は、リセット信号が示す電圧がハイレベル電圧に切替わった場合、即ち、作動信号が入力された場合、出力している電圧をハイレベル電圧に切替える。更に、OR回路41は、リセット信号が示す電圧がローレベル電圧に切替わった場合、出力している電圧をローレベル電圧に切替える。
また、OR回路41は、反転器26が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった場合、即ち、スイッチ20のオンが検出された場合、出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替える。更に、OR回路41は、反転器26が出力している電圧がローレベル電圧に切替わった場合、即ち、スイッチ20のオンが検出されなくなった場合、出力している電圧をローレベル電圧に切替える。
図5は、通知部42の動作の一例を示すタイミングチャートである。図5には、Dフリップフロップの数、即ち、nが2である例が示されている。図5には、第2AND回路40、OR回路41、DフリップフロップA1,A2及び通知部42が出力している電圧の推移が示されている。これらの推移において、横軸は時間を示す。
第2AND回路40が出力している電圧の推移は図3に示す推移と同一である。OR回路41が出力している電圧の推移は図4に示す推移と同一である。
作動信号が入力された場合、OR回路41が出力している電圧は前述したようにハイレベル電圧に切替わり、n(=2)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,AnのQ端子から出力されている電圧がハイレベル電圧に統一される。
その後、DフリップフロップA1が出力している電圧は、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる都度、ローレベル電圧又はハイレベル電圧に切替わる。従って、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、次のハイレベル電圧の切替えが到来するまでに、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2の1乗、即ち、2となった場合、DフリップフロップA1が出力している電圧はハイレベル電圧に切替わる。
DフリップフロップA2が出力している電圧は、DフリップフロップA1が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる都度、ローレベル電圧又はハイレベル電圧に切替わる。従って、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、次のハイレベル電圧の切替えが到来するまでに、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2の2乗、即ち、4となった場合、DフリップフロップA2が出力している電圧はハイレベル電圧に切替わる。
同様に、m番目のDフリップフロップAm(m:3以上n以下の自然数)が出力している電圧は、(m−1)番目のDフリップフロップAm−1が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる都度、ローレベル電圧又はハイレベル電圧に切替わる。従って、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、次のハイレベル電圧の切替えが到来するまでに、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2のm乗となった場合、DフリップフロップAmが出力している電圧はハイレベル電圧に切替わる。
従って、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、次のハイレベル電圧の切替えが到来するまでに、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2のn乗となった場合、DフリップフロップAnが出力している電圧はハイレベル電圧に切替わる。
以上のように、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・Anは、第2AND回路40が出力している電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった回数をカウントしている。
前述したように、第2AND回路40は、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間については、クロック信号を出力し、他の期間についてはローレベル電圧を出力する。従って、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数は、クロック信号の1周期が経過した回数に相当する。従って、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数をカウントすることは、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間を積算していることに相当する。積算された積算期間が((2のn乗)−1)・(クロック信号の1周期)に到達した場合、DフリップフロップAnが出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる。なお、「・」は積を表す。
スイッチ20のオンへの切替えが正常に行われている場合、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が、図5に示すように、2のn乗(=4)となる前に、スイッチ20のオンが検出される。
これにより、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わり、n(=2)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,AnのQ端子から出力されている電圧がハイレベル電圧に統一される。結果、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数、即ち、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間の積算期間が初期化される。
以上のように、OR回路41は、コンパレータ25がスイッチ20のオンを検出した場合、出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替え、積算期間をゼロに初期化する。OR回路41は初期化部として機能する。
従って、スイッチ20のオンへの切替えが正常に行われている場合、通知部42が第1AND回路23に出力している電圧はハイレベル電圧に維持され、スイッチ20に関する故障が通知されることはない。
スイッチ20のオンへの切替えが正常に行われている場合、駆動回路22は、スイッチ信号に従って、スイッチ20のオン又はオフに切替える。
なお、図5に示すように、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった場合、DフリップフロップAn(即ち、A2)が通知部42に出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる可能性がある。この場合においては、OR回路41及びDフリップフロップAnが出力している電圧が略同時にハイレベル電圧に切替わるため、通知部42は、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替えず、ハイレベル電圧に維持する。このため、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった場合において、通知部42がスイッチ20に関する故障を誤って通知することはない。
次に、スイッチ20に関する故障が発生してスイッチ20のオンへの切替えが不可能となった場合における検知回路24の動作を説明する。
図6は、第2AND回路40の動作の他例を示すタイミングチャートである。図6は図3に対応する。図6には、クロック信号及びスイッチ信号が示す電圧の推移と、コンパレータ25及び第2AND回路40が出力する電圧の推移とが示されている。これらの推移について、横軸は時間を示す。
スイッチ20に関する故障が発生して、スイッチ20のゲートの電圧値Vgを合計電圧値Vpよりも高い電圧値に上昇させることが不可能となったと仮定する。この場合、スイッチ信号がハイレベル電圧を継続して示しているときであっても、コンパレータ25は、スイッチ20のオンを検出せず、ハイレベル電圧を出力し続ける。このため、スイッチ20に関する故障が発生した後においては、第2AND回路40は、スイッチ信号がハイレベル電圧を示している場合、クロック信号を出力し、スイッチ信号がローレベル電圧を示している場合、ローレベル電圧を出力する。
図7は、OR回路41の動作の他例を示すタイミングチャートである。図7は図4に対応する。図7には、リセット信号が示す電圧の推移と、反転器26及びOR回路41が出力する電圧の推移とが示されている。これらの推移において、横軸は時間を示す。
図7に示すように、スイッチ20に関する故障が発生した後においては、コンパレータ25がオンを検出しないため、反転器26はローレベル電圧を出力し続ける。結果、OR回路41も反転器26とともにローレベル電圧を出力し続ける。
図8は、通知部42の動作の他例を示すタイミングチャートである。図8は図5に対応する。図8には、図5と同様に、Dフリップフロップの数、即ち、nが2である例が示されている。図8には、第2AND回路40、OR回路41、DフリップフロップA1,A2及び通知部42が出力している電圧の推移が示されている。これらの推移において、横軸は時間を示す。
第2AND回路40が出力している電圧の推移は図6に示す推移と同一である。OR回路41が出力している電圧の推移は図7に示す推移と同一である。
図8に示すように、スイッチ20の故障が発生した後においては、作動信号が入力されない限り、OR回路41が出力している電圧はローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わることはない。このため、n(=2)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anがカウントしている回数、即ち、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間の積算期間は初期化されることはない。
第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2のn乗(図8の例では、4)に到達した場合、即ち、前述した積算期間が((2のn乗)−1)・(クロック信号の周期)以上となった場合、DフリップフロップAn(図8の例では、A2)は、通知部42に出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替える。このとき、OR回路41が出力している電圧はローレベル電圧であるので、通知部42は、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替え、スイッチ20に関する故障を通知する。((2のn乗)−1)・(クロック信号の周期)は期間閾値に相当する。
なお、((2のn乗)−1)・(クロック信号の周期)は、スイッチ20のオンへの切替えが正常に行われている場合において、スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わってから、スイッチ20がオンに切替わるまでの期間よりも長い。
通知部42が第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替えた場合、即ち、通知部42がスイッチ20に関する故障を通知した場合、前述したように、駆動回路22は、スイッチ信号が示す電圧に無関係にスイッチ20をオフに切替える。また、前述したように、通知部42は、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に切替えた後、DフリップフロップAnのQバー端子から出力されている電圧、及び、OR回路41が出力している電圧に無関係に、第1AND回路23に出力している電圧をローレベル電圧に維持する。このため、スイッチ20はオフに維持される。駆動回路22は切替え部として機能する。
スイッチ20のオンが検出されない状態の1つとして、ゲートの電圧値Vgが駆動回路22によって上昇しているにも関わらず、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpに到達していない状態がある。この状態では、スイッチ20のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に大きくないため、スイッチ20を介して電流が流れる。また、スイッチ20のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に小さくないため、スイッチ20で大きな電力が消費され、スイッチ20の温度が高い温度に上昇する。駆動回路22は、スイッチ信号が示す電圧に無関係にスイッチ20をオフに切替えることによって、スイッチ20で行われている大きな電力の消費を停止させる。
以上のように検知回路24では、積算期間に基づいて、スイッチ20に関する故障を検知する。このため、スイッチ信号が連続してオンを示す期間が((2のn乗)−1)・(クロック信号の1周期)未満である場合であっても、スイッチ20がオンに切替わらないとき、スイッチ20に関する故障が適切に検知され、通知が行われる。
また、スイッチ20のオンが検出された場合、積算期間が初期化されるので、スイッチ信号がオンを示してからスイッチ20がオンに切替わるまでの期間の積算によって、誤ってスイッチ20に関する故障が通知されることが防止される。
なお、スイッチ信号のデューティの調整方法は、スイッチ20を介して出力される電圧の電圧値の平均値が一定値となるようにデューティを調整する方法に限定されない。例えば、スイッチ20を介して出力される電流の電流値の平均値、又は、負荷12で消費される電力の平均値等が一定値となるように、スイッチ信号のデューティを調整してもよい。
(実施形態2)
図9は、実施形態2における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施形態2における電源システム1は、実施形態1における電源システム1が備える構成部を同様に備える。更に、実施形態2における給電制御装置10は、実施形態1における給電制御装置10が有する構成部を同様に有する。実施形態2を実施形態1と比較した場合、コンパレータ25及び直流電源29の接続が異なる。
実施形態2では、コンパレータ25のマイナス端子は、スイッチ20のソースに接続され、コンパレータ25のプラス端子は、直流電源29の負極に接続されている。直流電源29の正極はスイッチ20のドレインに接続されている。コンパレータ25の出力端子は、実施形態1と同様に、検知回路24と、反転器26の入力端とに接続されている。
バッテリ11の出力電圧値Vbから直流電源29の両端電圧値Vcを減算することによって得られる差分電圧値をVdと記載する。
スイッチ20がオンである場合、スイッチ20のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に小さいため、スイッチ20のソースの電圧値Vsは、差分電圧値Vd(=Vb−Vc)を超えている。スイッチ20がオンではない場合、スイッチ20のドレイン及びソース間の抵抗値が大きいため、スイッチ20のソースの電圧値Vsは、差分電圧値Vd以下である。
Vs>Vd(=Vb−Vc)を満たす場合、即ち、(Vb−Vs)<Vcを満たす場合、コンパレータ25は、オンを検出し、出力端からローレベル電圧を出力する。Vs≦Vdを満たす場合、即ち、(Vb−Vs)≧Vcを満たす場合、コンパレータ25は、オンを検出せず、出力端からハイレベル電圧を出力する。差分電圧値Vdは第2の電圧閾値に相当する。
検知回路24がハイレベル電圧を第1AND回路23に出力している状態で、出力部33が出力しているスイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、駆動回路22は、スイッチ20のゲートの電圧値Vgを上昇させる。これに伴って、スイッチ20のソースの電圧値Vsも上昇する。従って、実施形態1と同様に、スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わってから、コンパレータ25が出力している電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わるまでに期間が必要である。
従って、検知回路24は実施形態1と同様に作用する。結果、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチ20のソースの電圧値Vsが差分電圧値Vd未満である期間の積算期間が((2のn乗)−1)・(クロック信号の1周期)以上となった場合、スイッチ20に関する故障が通知される。
なお、実施形態1,2において、スイッチ20のオンを検出する構成は、スイッチ20のゲートの電圧値Vg、又は、スイッチ20のソースの電圧値Vsに基づいてスイッチ20のオンを検出する構成に限定されない。例えば、スイッチ20のドレイン及びソース間の電圧値に基づいて、スイッチ20のオンを検出してもよい。この場合においては、スイッチ20のドレイン及びソース間の電圧値が小さいとき、スイッチ20のオンを検出し、スイッチ20のドレイン及びソース間の電圧値が大きいとき、スイッチ20のオンを検出しない。
また、実施形態1,2において、スイッチ20のゲートの電圧値Vg、スイッチ20のソースの電圧値Vs、並びに、スイッチ20のドレイン及びソース間の電圧値中の2つ又は3つに基づいて、スイッチ20のオンを検出してもよい。例えば、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpを超えており、かつ、ソースの電圧値Vsが差分電圧値Vdを超えている場合にスイッチ20のオンを検出してもよい。この場合、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vp以下であるか、又は、ソースの電圧値Vsが差分電圧値Vd以下であるとき、スイッチ20のオンは検出されない。
更に、クロック回路27が出力するクロック信号は、ローレベル電圧からハイレベル電圧への切替えが周期的に行われる信号に限定されず、ハイレベル電圧からローレベル電圧への切替えが周期的行われる信号であってもよい。この場合、検知回路24は、図示しない反転器を更に有し、第2AND回路40は、反転器に、ハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力し、反転器は、DフリップフロップA1のクロック端子にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力する。反転器は、ハイレベル電圧が入力された場合、ローレベル電圧を出力し、ローレベル電圧が入力された場合、ハイレベル電圧を出力する。
また、積算期間が期間閾値以上となった場合にスイッチ20に関する故障を通知する構成は、n個のDフリップフロップA1,A2,・・・,Anを用いた構成に限定されず、複数のTフリップフロップを用いた構成、又は、マイコンを用いた構成等であってもよい。
更に、スイッチ20は、Nチャネル型のFETに限定されず、Pチャネル型のFET又はバイポーラトランジスタ等であってもよい。
開示された実施形態1,2はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム
10 給電制御装置
11 バッテリ
12 負荷
20 スイッチ
21 マイコン
22 駆動回路(切替え部)
23 第1AND回路
24 検知回路
25 コンパレータ(オン検出部)
26 反転器
27 クロック回路
28 リセット回路
30,31 入力部
32 A/D変換部
33 出力部
34 記憶部
35 制御部(調整部)
36 内部バス
40 第2AND回路
41 OR回路(初期化部)
42 通知部
A1,A2,・・・,An フリップフロップ
E1 記憶媒体
P1 コンピュータプログラム
R1,R2 抵抗
本発明の一態様に係る給電制御方法は、スイッチを介した給電を制御する給電制御方法であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力するステップと、前記スイッチのオンを検出するステップと、出力されているスイッチ信号がオンを指示するにも関わらず、前記スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間が期間閾値以上である場合に前記スイッチに関する故障を通知するステップとを含む。
(7)本発明の一態様に係る給電制御方法は、スイッチを介した給電を制御する給電制御方法であって、該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力するステップと、前記スイッチのオンを検出するステップと、出力されているスイッチ信号がオンを指示するにも関わらず、前記スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間が期間閾値以上である場合に前記スイッチに関する故障を通知するステップとを含む。
上記の一態様に係る給電制御装置及び給電制御方法にあっては、スイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間に基づいて、スイッチに関する故障を検知する。このため、スイッチ信号が連続してオンを指示する期間が期間閾値未満である場合であっても、スイッチがオンに切替わらないとき、スイッチに関する故障を適切に検知し、通知を行う。スイッチに関する故障は、スイッチ自身の故障、又は、切替え部の故障等である。
マイコン21では、入力部31に作動信号が入力された場合、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を交互に示すスイッチ信号が出力部33から出力される。スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、前述したように、駆動回路22がスイッチ20のゲートの電圧値Vgを上昇させる。スイッチ信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わってから、ゲートの電圧値Vgが合計電圧値Vpを超えるまで、コンパレータ25はハイレベル電圧を出力し続ける。
作動信号が入力された場合、OR回路41が出力している電圧は前述したようにハイレベル電圧に切替わり、n(=2)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,AnのQバー端子から出力されている電圧がハイレベル電圧に統一される。
その後、DフリップフロップA1が出力している電圧は、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わる都度、ローレベル電圧又はハイレベル電圧に切替わる。従って、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わってから、次のハイレベル電圧の切替えが到来するまでに、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数が2の1乗、即ち、2となった場合、DフリップフロップA1が出力している電圧はハイレベル電圧に切替わる。
これにより、OR回路41が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わり、n(=2)個のDフリップフロップA1,A2,・・・,AnのQバー端子から出力されている電圧がハイレベル電圧に統一される。結果、第2AND回路40が出力している電圧がハイレベル電圧に切替わった回数、即ち、スイッチ信号がハイレベル電圧を示しているにも関わらず、コンパレータ25がハイレベル電圧を出力している期間の積算期間が初期化される。
以上のように、OR回路41は、コンパレータ25がスイッチ20のオンを検出した場合、出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替え、積算期間をゼロに初期化する。OR回路41は初期化部として機能する。
以上のように検知回路24では、積算期間に基づいて、スイッチ20に関する故障を検知する。このため、スイッチ信号が連続してオンを指示する期間が((2のn乗)−1)・(クロック信号の1周期)未満である場合であっても、スイッチ20がオンに切替わらないとき、スイッチ20に関する故障が適切に検知され、通知が行われる。
また、スイッチ20のオンが検出された場合、積算期間が初期化されるので、スイッチ信号がオンを指示してからスイッチ20がオンに切替わるまでの期間の積算に基づいて故障を検知し通知する構成において、誤ってスイッチ20に関する故障が通知されることが防止される。

Claims (7)

  1. スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、
    該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力する出力部と、
    前記スイッチのオンを検出するオン検出部と
    前記出力部が出力しているスイッチ信号がオンを指示しているにも関わらず、前記オン検出部が前記スイッチのオンを検出していない期間の積算期間が期間閾値以上となった場合に前記スイッチに関する故障を通知する通知部と
    を備える給電制御装置。
  2. 前記オン検出部が前記スイッチのオンを検出した場合に前記積算期間を初期化する初期化部を備える
    請求項1に記載の給電制御装置。
  3. 前記スイッチは、半導体スイッチであり、
    該スイッチは、制御端の電圧値が電圧閾値を超えている場合にオンであり、
    前記オン検出部は、前記制御端の電圧値が電圧閾値を超えている場合にオンを検出する
    請求項1又は請求項2に記載の給電制御装置。
  4. 前記オン検出部は、電流が出力される前記スイッチの出力端の電圧値が第2の電圧閾値を超える場合にオンを検出する
    請求項1又は請求項2に記載の給電制御装置。
  5. 前記通知部が前記故障を通知した場合、前記出力部が出力しているスイッチ信号に無関係に前記スイッチをオフに切替える切替え部を備える
    請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の給電制御装置。
  6. 前記出力部が出力しているスイッチ信号のデューティを、電流が入力される前記スイッチの入力端の電圧値に応じて調整する調整部を備える
    請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の給電制御装置。
  7. スイッチを介した給電を制御する給電制御方法であって、
    該スイッチのオン及びオフを交互に指示するスイッチ信号を出力するステップと、
    前記スイッチのオンを検出するステップと、
    出力されているスイッチ信号がオンを示すにも関わらず、前記スイッチのオンが検出されていない期間の積算期間が期間閾値以上である場合に前記スイッチに関する故障を通知するステップと
    を含む給電制御方法。
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