JP2008022152A - 電力供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オフ指令信号が入力され、パワーMOSショートの発生時、パワーMOSFET14のドレイン−ソース間電圧Vdsは第1閾値を下回り、アクティブの第1判定信号S2が入出力間電圧判定回路121から出力され、ドレイン−ゲート間ショートの発生時、パワーMOSFET14のドレイン−ゲート間のショートに伴って、パワーMOSFET14のゲート−ソース間電圧Vgsがオンする程度に上昇しているため、このゲート−ソース間電圧Vgsが上記第2閾値を上回り、アクティブの第2判定信号S3が駆動状態判定回路150から出力され、ショート異常検出回路123からローレベルの出力信号S5が出力される。モータの惰性回転による起電力の発生時は、アクティブの第1,2判定信号S2,S3はいずれも出力されない。
【選択図】図7
Description
本構成によれば、半導体スイッチ素子の入出力間ショートが起きたときには、オフ指令信号の入力時において、半導体スイッチ素子の入出力間電圧が第1閾値(半導体スイッチ素子の入出力間ショート時の入出力間電圧よりも大きく、かつ、例えばモータの惰性回転による起電力発生時の入出力間電圧よりも小さい)を下回り、ショート異常信号が出力される。また、例えば半導体スイッチ素子の入力端子と制御端子とがショートしたときには、オフ指令信号の入力時において、上記制御端子が半導体スイッチ素子をオンさせる側のレベルとなり、半導体スイッチ素子が駆動状態(オン状態)となるものの、その駆動状態が中途半端であるために、半導体スイッチ素子の入出力間電圧が第1閾値を上回っていることがある。しかし、本構成では、半導体スイッチ素子が駆動状態であることに基づきショート異常信号が出力される。一方、モータの惰性回転による起電力が発生したときには、オフ指令信号の入力時において、半導体スイッチ素子の入出力間電圧が第1閾値を上回り、かつ、半導体スイッチ素子が遮断状態(オフ状態)にあるため、上記ショート異常信号は出力されない。これにより、モータの起電力による誤検出を抑制しつつ、半導体スイッチ素子の入出力間ショート等を検出することができる。
半導体スイッチ素子が駆動状態にあるか否かは、その半導体スイッチ素子の制御端子−出力端子間電圧レベルに基づき判定できる。そこで、本構成では、半導体スイッチ素子の制御端子電圧が出力端子電圧を第2閾値以上上回ったことをもって半導体スイッチ素子が駆動状態(中途半端なオン状態も含む)であると判定するようにした。モータの惰性回転による起電力が発生したときには、オフ指令信号の入力時において、半導体スイッチ素子の出力側電圧が第1閾値を上回り、かつ、半導体スイッチ素子は遮断状態にあるため、その制御端子電圧は出力端子電圧よりも第2閾値以上上回ることはなくショート異常信号は出力されない。
電力供給装置のなかには、半導体スイッチ素子と入力側同士が共通接続されるとともに制御端子同士が共通接続された電流検出用スイッチ素子を設けて、この電流検出用スイッチ素子の出力信号に基づき半導体スイッチ素子に流れる負荷電流を監視する構成のものがある。そこで、本構成は、この電流検出用スイッチ素子の出力側電圧を見ることで、半導体スイッチ素子が駆動状態にあるか否かを判定するようにした。モータの惰性回転による起電力が発生したときには、オフ指令信号の入力時において、半導体スイッチ素子の出力側電圧が第1閾値を上回り、かつ、電流検出用スイッチ素子は遮断状態にあるため、当該電流検出用スイッチ素子の出力側電圧は上昇せずショート異常信号は出力されない。
本構成によれば、オフ指令信号の入力時において、ショート異常やモータの惰性回転による起電力発生等によって半導体スイッチ素子の出力側電圧が第4閾値(例えば、オフ指令信号の入力時においてショート異常やモータの惰性回転による起電力発生等がいずれも発生していない正常時の出力側電圧よりやや高い電圧)を上回ったときだけ判定回路を通電させる一方で、出力側電圧が第4閾値を下回っているときには判定回路の通電を遮断して漏れ電流を阻止できる。
例えば、オフ指令信号の入力直後は、まだ半導体スイッチ素子の出力側電圧が立下り途中にあり、ある程度高いレベルとなっていることがある。このため、本構成では、オフ指令信号の入力後、所定時間後にショート異常の判断を行うようにした。また、この所定時間を更に長く設定すれば、モータの惰性回転による起電力に冗長されたノイズによる出力側電圧の変動がある程度収まった後にショート異常の判断を行うことができ、誤検出を抑制できる。
本発明の実施形態1を図1〜図11を参照しつつ説明する。なお、各図で各信号の符号に付された上付き下線はローアクティブを意味する。
図1は、本実施形態に係る電力供給制御装置10の全体構成のブロック図である。この電力供給制御装置10は図示しない車両に搭載され、その車両用電源(以下、「電源12」)から負荷11として例えばデフォッガー用ヒータ(線形抵抗性の負荷)、車両用のランプ、クーリングファン用モータ及びワイパー用モータ(L負荷(誘導負荷))などへの電力供給制御を行うために使用される。なお、以下では、「負荷」は電力供給制御装置10の制御対象機器であって、電力供給制御装置10とその制御対象機器との間に連なる電線30を含まない意味で使用し、「外部回路」を負荷11と電線30とを含めた意味で使用する。
入力インターフェース部22は、入力側が入力端子P1に接続されており、操作スイッチ15がオフしているときにハイレベルの制御信号Onが、オンしているときにローレベルの制御信号On(ローアクティブ)が入力され、この制御信号Onを内部グランド生成部23及びコントロールロジック部27に与える。電力供給制御装置10は、後述するように、電流異常も温度異常も発生していない正常状態においては、アクティブ(ローレベル)の制御信号Onを受けるとゲート駆動部28によってパワーMOSFET14をターンオンさせて通電状態とする一方で、非アクティブ(ハイレベル)の制御信号Onを受けるとゲート駆動部28によってパワーMOSFET14をターンオフさせて遮断状態にする。従って、本実施形態では、ローレベルの制御信号Onがオン指令信号(負荷駆動指令信号)であり、非アクティブの制御信号Onがオフ指令信号であり、ゲート駆動部28が「スイッチ制御回路」として機能する。
定電圧電源生成回路としての内部グランド生成部23は、入力インターフェース部22からアクティブの制御信号On(オン指令信号)、及び、後述するコントロールロジック部27からローレベルの出力信号Off(クリアカウンタ72がオーバーフローしていない状態)のいずれかを受けているときに通電して、電源電圧Vccよりも所定の定電圧Vb分だけ低い内部グランドGND2を生成する。換言すれば、内部グランド生成部23は、通電後、入力インターフェース部22から非アクティブの制御信号On(オフ指令信号)を受けても、コントロールロジック部27からローレベルの出力信号Offを受けている(クリアカウンタ72がオーバーフローしない)限り、通電状態が継続され内部グランドGND2を生成し続ける。そして、電源電圧Vccから内部グランドGND2を差し引いた定電圧Vbがコントロールロジック部27に供給されることで、このコントロールロジック部27が動作可能な状態となる。
電流検出部24は、図1に示すように、ソース電位制御部51と、閾値電圧生成部52と、電流異常検出部53とを備えて構成されている。図3は、ソース電位制御部51、閾値電圧生成部52及び電流異常検出部53を主として示した回路図であり、他の回路構成は一部省略されている。
ソース電位制御部51は、パワーMOSFET14とセンスMOSFET18との出力側電位(ソース電位)同士を同電位に保持する。
電流異常検出部53は、1または複数(本実施形態では3つ)の比較回路54,58,59(本実施形態では、ヒステリシスコンパレータ)を備え、外部端子P5の端子電圧Voが、比較回路54,58,59のぞれぞれの一方の入力端子に与えられる。
閾値電圧生成部52は、図3に示すように、主として、所定の定電圧に応じた電流Ibから、パワーMOSFET14のドレイン−ソース間電圧Vds(半導体スイッチ素子の入出力間電圧)に応じた電流Ids(<Ib)を差し引いた電流Icを出力する電流出力回路110と、この電流出力回路110からの出力電流Icが流れる閾値設定用抵抗60とを備えて構成されている。
過熱検出部25は、パワーチップ20に設けられた温度センサ19から当該パワーチップ20の温度に応じた温度信号S1を受ける。そして、過熱検出部25は、所定の閾値温度を超える温度信号S1を受けたときに温度異常としてローレベルの温度異常判定信号OT(ローアクティブ)をコントロールロジック部27に与える。
図5は、コントロールロジック部27の回路図である。このコントロールロジック部27は、主として、FRカウンタ(フリーランニングカウンタ)71、クリアカウンタ72、ヒューズカウンタ(FCカウンタ)73、発振回路74、リセット信号発生回路75等を備える。また、コントロールロジック部27は、前述したように、入力インターフェース部22からの制御信号On、電流検出部24からの信号OC,FC,OP、過熱検出部25からの温度異常判定信号OTを受ける。
発振回路74は、クロック信号CLK(例えば125μsec)を生成して出力する。リセット信号発生回路75は、上記内部グランド生成部23が通電しこのコントロールロジック部27が動作するのに十分な定電圧を生成し、上記発振回路74のクロック発生動作が安定する前まではローレベルのリセット信号RST(ローアクティブ)を出力し、安定後はハイレベルのリセット信号RSTを出力する。
過電流保護回路は、主として、電流検出部24からのアクティブのオーバーカレント信号OC、及び、過熱検出部25からのアクティブの温度異常判定信号OTのうち少なくともいずれか一方を受けたことを条件に、パワーMOSFET14に所定の基準オフ時間だけ強制的に遮断動作させた後に、その強制遮断状態を解除するものである。具体的には、過電流保護回路は、FRカウンタ71、OCメモリ76、FRCリセット生成回路77、FCメモリ78等を備えて構成されている。なお、本実施形態において、強制遮断とは、電力供給制御装置10がアクティブの制御信号On(オン指令信号)を受けていてもパワーMOSFET14を遮断状態にすることをいう。
リセット条件1:リセット信号発生回路75からアクティブのリセット信号RSTが出力されたとき。
リセット条件2:NAND回路80からアクティブのセット信号OC1が出力されたとき(オーバーカレントまたは過熱異常が検出され、かつ、パワーMOSFET14が強制遮断状態にないとき。)。
リセット条件3:FCメモリ78の出力信号FCMがハイレベルからローレベルにレベル反転したとき(FRCリセット生成回路77で出力信号FCMの立下りエッジが検出されたとき。即ち、パワーMOSFET14が強制遮断状態にない状態でヒューズカレントが検出されたとき。)。
ヒューズ異常保護回路は、主として、電流検出部24からのアクティブのヒューズカレント信号FCを受けているとき、及び、上記過電流保護回路によってパワーMOSFET14が第1強制遮断されているときの双方の異常時間(以下、「ヒューズ時間」という)を積算していき、この積算時間が所定の基準ヒューズ時間(>上記基準オフ時間)に達したことを条件に、パワーMOSFET14に強制遮断動作をさせるものである。以下、このように、ヒューズ異常保護回路による強制遮断を「第2強制遮断」という。具体的には、ヒューズ異常保護回路は、ヒューズカウンタ73、FCCリセット生成回路86等を備える。
リセット条件4:リセット信号発生回路75からアクティブのリセット信号RSTが出力されたとき。
リセット条件5:第2強制遮断指令信号Fuseが非アクティブ(ハイレベル)で、かつ、クリア信号CLRがアクティブ(クリアカウンタ72がオーバーフロー)のとき。
正常時間積算回路としてのクリアカウンタ72は、主として、ヒューズカウンタ73がカウントアップ動作を開始した後、オーバーフローするまでの間に、上記電流異常及び温度異常のいずれも発生しなくなった正常状態(負荷電流ILが第2異常用閾値電流ILfc及び第1異常用閾値電流ILocに達していない状態 このときの負荷電流ILレベルが正常レベルである)が所定の基準正常時間だけ継続したことを条件に、ローレベルのクリア信号CLR(ローアクティブ)を出力して、ヒューズカウンタ73のヒューズ時間(カウンタ値)を初期値「0」にリセットするものである。なお、基準正常時間は、例えばヒューズカレントやオーバーカレント状態が解消された後に外部回路の過熱状態が解消するまでの時間に基づいて定められている。
リセット条件6:リセット信号発生回路75からアクティブのリセット信号RSTが出力されたとき。
リセット条件7:第2強制遮断指令信号Fuseが非アクティブ(第2強制遮断実行前)で、かつ、異常通知信号Failがアクティブのとき。
リセット条件8:第2強制遮断指令信号Fuseがアクティブ(第2強制遮断実行後)で、かつ、制御信号Onがアクティブのとき。
なお、上述したように、NAND回路81には、上記制御信号Onをレベル反転した信号と、後述する強制遮断信号Inhibit(パワーMOSFET14を強制遮断させるときにローレベル)とが入力され、この出力信号をレベル反転した信号がNAND回路80,82に入力される。このような構成により、非アクティブの制御信号On(オフ指令信号)が入力されたときには、NAND回路81からハイレベルの出力信号が入力されることになるから、たとえアクティブのオーバーカレント信号OCやヒューズカレント信号FCが電流異常検出部53から出力されたり、アクティブの温度異常判定信号OTが過熱検出部25から出力されたとしても、NAND回路80,82の出力はハイレベルに維持され、OCメモリ76やFCメモリ78がセットされることが阻止される。つまり、アクティブのオーバーカレント信号OC、ヒューズカレント信号FC及びアクティブの温度異常判定信号OTが無効化(マスク)される。
フィルタ回路は、互いに直列接続された複数のメモリ回路(本実施形態では、2つのメモリ回路100,101(例えばDフリップフロップ)からなるカウンタ回路を備える。メモリ回路100は、そのD端子には内部グランドGND2が与えられており、そのQ端子が、次段のメモリ回路101のD端子に接続されている。両メモリ回路100,101のセット端子には上記クリア信号CLRが入力され、また、リセット端子には、NOR回路102の出力信号が入力される。このNOR回路102には、リセット信号発生回路75からのリセット信号RSTをレベル反転した信号と、断線異常判定信号OPとが入力される。
リセット条件9:リセット信号発生回路75からアクティブのリセット信号RSTが出力されたとき。
リセット条件10:断線異常信号OPFが非アクティブ(ハイレベル)のとき。
ゲート駆動部28は、コントロールロジック部27から制御信号On、出力信号FCM及び強制遮断信号Inhibitが入力される。ゲート駆動部28は、電源端子P2とパワーMOSFET14及びセンスMOSFET18のゲートとの間に接続されたチャージポンプ(図示せず)と、パワーMOSFET14及びセンスMOSFET18のゲートとソースの間に接続された放電用FET(図示せず)とを備える。
図7は、パワーMOSFET14のショート故障を検出するショート故障検出部120の回路図である。このショート故障検出部120は、入出力間電圧判定回路121と、駆動状態判定回路150と、ショート異常検出回路123とを備えている。
入出力間電圧判定回路121は、パワーMOSFET14のドレイン−ソース間電圧Vdsが第1閾値を下回ったときにターンオフするスイッチ素子としてFET124を備える。具体的には、FET124は、pチャネル型であって、ソースがパワーMOSFET14のドレインに接続され、ゲートがパワーMOSFET14のソースに接続されている。従って、パワーMOSFET14のドレイン−ソース間電圧Vdsが、FET124の閾値電圧Vt(「第1閾値」の一例)を下回ったときにターンオフする。このFET124のドレインは、定電流回路125及びnチャネル型のFET126を介して前述した抵抗37に接続されている。
駆動状態判定回路150は、パワーMOSFET14のゲート電圧Vg(「半導体スイッチ素子の制御端子電圧」の一例)がソース電圧Vsよりも第2閾値(FET151の閾値電圧)以上高くなったときにターンオンするFET151を備える。このFET151は、nチャネル型であって、そのドレインがパワーMOSFET14のドレインに共通接続され、ゲートがパワーMOSFET14のゲートに共通接続され、バックゲート(ゲートの基準となる電位)がパワーMOSFET14のソースに共通接続されている。また、FET151のソースは定電流回路152を介して上記FET126に接続されている。
ショート異常検出回路123は、アクティブの第1判定信号S2を受けてターンオンするFET136と、アクティブの第2判定信号S3を受けてターンオンするFET137とを備える。両FET136,137は、いずれもpチャネル型であって、ソース同士が共通接続されて定電流回路138を介して電源端子P2に接続され、ドレイン同士が共通接続されてFET139を介して前述の抵抗37に接続されている。このFET139は、例えば非アクティブの制御信号On(オフ指令信号)の入力時点から所定時間(例えば2ms)経過時に上記内部グランド生成部23からハイレベルの信号S4を受けてターンオンする。
図8〜図10は、電力供給制御装置10の動作を説明するための各信号のタイムチャートである。このうち、図8は正常時であり、図9はオーバーカレント時であり、図10はヒューズカレント時を示す。なお、各図で、〔FRC〕はFRカウンタ71の最上位bitから上位5bit目までのbitによるカウント値、〔FCC〕はヒューズカウンタ73のカウント値、〔CLC〕はクリアカウンタ72のカウント値をそれぞれ示しており、ここでは16進数(A=10,B=11,C=12...)で表示されている。また、FRC7はFRカウンタ71の最上位bitを意味し、そのハイローレベルが示されており、FRC6はFRカウンタ71の上位2番目のbitを意味し、そのハイローレベルが示されている。また、各図中の「R」はリセットを意味する。
電力供給制御装置10は、アクティブの制御信号Onを受けると、内部グランド生成部23において内部グランドGND2が生成される。そして、この内部グランドGND2が安定するとリセット信号発生回路75のリセット信号RSTがアクティブから非アクティブとなり各カウンタ71〜73のリセット状態が解除される。
負荷11の短絡が発生した場合、図9に示すように、負荷電流ILは第2異常用閾値電流ILfcを超え、この時点で、ヒューズカレント信号FCがアクティブとなり、FCメモリ78の出力信号FCMがハイレベルからローレベルにレベル反転し、FRカウンタ71のカウント値がリセットされる。これにより、第1異常用閾値電流ILocは初期レベルに復帰し、その後に開始されるFRカウンタ71のカウント値に応じて再び経時的にレベルダウンしていく。
仮に、第3異常用閾値電流ILopを常時固定とした場合には、アクティブの断線異常判定信号OPが出力されるときの負荷抵抗値(外部回路の抵抗値)が電源電圧Vccの変動に応じて変化してしまう。断線異常を正確に検出するには、電源電圧Vccの変動にかかわらず、常に一定の負荷抵抗値で断線異常とすべきである。
図11は、各状態におけるパワーMOSFET14のゲート−ソース間電圧Vgs、ソース電圧Vsを示す表である。同図に示すように、オフ指令信号の入力時において、上記パワーMOSショートが発生しているときには、パワーMOSFET14のソース電圧Vsは、ほぼ電源電圧Vccとなっている。つまり、パワーMOSFET14のドレイン−ソース間電圧Vdsは上記第1閾値を下回り、アクティブの第1判定信号S2が入出力間電圧判定回路121から出力され、ショート異常検出回路123からローレベルの出力信号S5(ショート異常信号)を出力する。
図12,13は実施形態2を示す。上記実施形態1では、パワーMOSFET14のゲート−ソース間の電圧に基づきパワーMOSFET14が駆動状態にあるかどうかを判定する構成であるのに対し、本実施形態では、センスMOSFET18のソース電圧Vs’に基づきパワーMOSFET14が駆動状態にあるかどうかを判定する構成とした点が相違する。その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、半導体スイッチ素子としてパワーMOSFET14としたが、これに限らず、他のユニポーラトランジスタであっても、バイポーラトランジスタであってもよい。
11…負荷
12…電源
13…通電路
14…パワーMOSFET(半導体スイッチ素子)
18…センスMOSFET(電流検出用スイッチ素子)
28…ゲート駆動部(スイッチ制御回路)
121…入出力間電圧判定回路
122,150…駆動状態判定回路
123…ショート異常検出回路
126…FET(漏れ電流遮断回路)
135…通電路(電流路)
On…ローレベルの制御信号(オン指令信号)
S2…第1判定信号
S3…第2判定信号
S5…ローレベルの出力信号(ショート異常信号)
Vds…ドレイン−ソース間電圧(半導体スイッチ素子の入出力間電圧)
Vt…閾値電圧(第1閾値)
Vg…ゲート電圧(半導体スイッチ素子の制御端子電圧)
Vs…ソース電圧(半導体スイッチ素子の出力側電圧)
Vs’…ソース電圧(電流検出用スイッチ素子の出力側電圧)
Claims (6)
- 電源と負荷との間の通電路に配される半導体スイッチ素子をオンオフして前記負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、
前記半導体スイッチ素子をオフさせるためのオフ指令信号が入力されている場合において、前記半導体スイッチ素子の入出力間電圧が第1閾値を下回っていること、または、前記半導体スイッチ素子が駆動状態であることを条件に、半導体スイッチ素子のショート異常であると判断する電力供給制御装置。 - 電源と負荷との間に設けられて前記電源から前記負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、
前記電源から前記負荷への通電路に配される半導体スイッチ素子と、
オン指令信号とオフ指令信号とが入力され、前記オン指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子をオンさせ、前記オフ指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子をオフさせるスイッチ制御回路と、
前記半導体スイッチ素子の入出力間電圧が第1閾値を下回っているか否かに応じた第1判定信号を出力する入出力間電圧判定回路と、
前記半導体スイッチ素子が駆動状態であるか否かに応じた第2判定信号を出力する駆動状態判定回路と、
前記オフ指令信号が入力されている場合において、前記入出力間電圧判定回路から前記半導体スイッチ素子の入出力間電圧が前記第1閾値を下回っていることを示す第1判定信号が出力されたこと、または、前記駆動状態判定回路から前記駆動状態であることを示す第2判定信号が出力されたことを条件に半導体スイッチ素子のショート異常信号を出力する異常検出回路と、を備える電力供給制御装置。 - 前記駆動状態判定回路は、前記半導体スイッチ素子の制御端子電圧が当該半導体スイッチ素子の出力端子電圧よりも第2閾値以上高くなっているか否かに応じた信号を前記第2判定信号として出力する構成とされ、
前記異常検出回路は、前記オフ指令信号が入力されている場合において、前記入出力間電圧判定回路から前記半導体スイッチ素子の入出力間電圧が前記第1閾値を下回っていることを示す前記第1判定信号が出力されたこと、または、前記駆動状態判定回路から前記半導体スイッチ素子の前記制御端子電圧が前記出力端子電圧を前記第2閾値以上、上回っていることを示す第2判定信号が出力されたことを条件に前記ショート異常信号を出力する構成とされている請求項2に記載の電力供給制御装置。 - 前記半導体スイッチ素子と入力側同士が共通接続されるとともに制御端子同士が共通接続された電流検出用スイッチ素子を備え、
前記スイッチ制御回路は、前記オン指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子及び前記電流検出用スイッチ素子をオンさせ、前記オフ指令信号の入力に基づき前記半導体スイッチ素子及び前記電流検出用スイッチ素子をオフさせる構成とされ、
前記駆動状態判定回路は、前記電流検出用スイッチ素子の出力側電圧が第3閾値を上回っているか否かに応じた信号を前記第2判定信号として出力する構成とされ、
前記異常検出回路は、前記オフ指令信号が入力されている場合において、前記入出力間電圧判定回路から前記半導体スイッチ素子の入出力間電圧が前記第1閾値を下回っていることを示す前記第1判定信号が出力されたこと、または、前記駆動状態判定回路から前記電流検出用スイッチ素子の出力側電圧が前記第3閾値を上回っていることを示す第2判定信号が出力されたことを条件に前記ショート異常信号を出力する構成とされている請求項2に記載の電力供給制御装置。 - 前記電源から前記入出力間電圧判定回路及び前記駆動状態判定回路に流れる電流の電流路には、前記半導体スイッチ素子の出力側電圧が第4閾値を下回っているときに前記電流を遮断し、当該出力側電圧が前記第4閾値を上回ったときに当該電流の通電を許容する漏れ電流遮断回路が設けられている請求項2から請求項4のいずれかに記載の電力供給制御装置。
- 前記異常検出回路は、前記オフ指令信号の入力後、所定時間経過したときに前記判定回路から出力される判定信号に基づきショート異常の判断を行う構成である請求項2から請求項5のいずれかに記載の電力供給制御装置。
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