JP3748489B2 - 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル・スチルカメラのプロセスおよび圧縮を行う場合に用いて好適な画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの画像取り込み装置として、デジタル・スチルカメラが広く使われている。デジタル・スチルカメラにおいては、JPEGなどのDCT(Discrete Cosine Transform)を利用した画像圧縮方式が利用されている。また、デジタル・スチルカメラの普及に従って、高速な連続撮影及びデジタル・スチルカメラの省電力化が望まれている。そこで撮影から画像データの記録までの時間を短縮するために、従来は信号処理プロセスから画像圧縮までをハードウェアで処理していた。
【0003】
図17は従来のデジタル・スチルカメラのハードウェアの構成例である。
次に図17に従って従来のハードウェアによる信号処理プロセスから画像圧縮までの構成及び動作を説明する。
図示していない光学系によってCCD1に結像された画像は蓄積電荷情報に変換される。A/D変換器2によって、この蓄積電荷情報はアナログ信号からデジタル信号に変換される。このデジタル信号はCPUバス3を通り、RAM4に転送される。この時、CCD1からフレーム読み出しが行われた場合には、図18に示すように、デジタル化された蓄積電荷情報がRAM4に格納される。CPU5は、所定のパラメータ(メモリの画像データ位置、ガンマ補正値、画像圧縮設定値など)を信号処理プロセス回路9、プロセスSSG回路7及びJPEG圧縮回路11に設定し、プロセスSSG回路7に信号処理の開始を命令する。
【0004】
プロセスSSG回路7は、CPU5から信号処理開始の命令を受け取ると、設定された値に従ってDMAC(Direct Memory Accuses Controller)6を設定し、DMA転送を開始する。このDMA転送によってRAM4からデジタル化された蓄積電荷情報が信号処理プロセス回路9及び遅延回路8に読み出される。遅延回路8は蓄積電荷情報に対して信号処理プロセス回路9において垂直方向のフィルタリングを行うための遅延回路であり、垂直方向のフィルタのタップ数が3タップの場合には2Hd分のメモリ容量がある。ここでHdは、RAM4からの転送される画像データの水平方向のピクセル数である。
【0005】
CCD1から得られた画像信号は、輝度情報と色情報が周波数多重された信号になっているので、信号処理プロセス回路9では、遅延回路8より得られる垂直方向2画素分に同時化された信号を用いて、水平及び垂直方向の周波数濾過フィルタ処理を行い、輝度信号と色信号とを分離する。さらに分離した輝度信号に輪郭強調処理、ガンマ処理などを行ってY信号として出力し、色信号はマトリックス変換処理、ガンマ処理などを行いU/V信号として出力する。
【0006】
信号処理プロセス回路9から出力されたYUV信号は、ラスタブロック変換器10においてラスタ走査順次の信号を複数個のピクセルから成るブロック単位の信号に変換するラスタブロック変換を行う。このラスタブロック変換器10は8Hr分のYUV情報を保持できる。ここでHrは、信号処理プロセス回路9から出力される画像データの水平方向のピクセル数である。次にJPEG圧縮回路11は上記ラスタ・ブロック変換されたYUV信号をJPEG圧縮し、CPUバス3を通じてRAM4に書き込む。RAM4に書き込まれたJPEG圧縮データは、CPU5からの命令によって、FATなどのファイル記録フォーマットに従ってCPUバス3、I/F12を通して記録媒体13に記録される。
【0007】
遅延回路8とラスタ・ブロック変換器10においては、それぞれ入力画像データの水平方向の大きさに比例したバッファ容量が必要である。例えば入力画像データが水平1034、垂直770、信号処理プロセス回路9の水平フィルタが11タップ、垂直フィルタが3タップ、JPEGの間引きが4:2:2、CCDの画像データが10bit、YUVがそれぞれ8bitの場合は、
【0008】
Hd=1034
Hr=1034−INT(11/2)×2−1024
となり
遅延回路8のバッファ容量=2×Hd×10bit
=20680bit
ラスタ・ブロック変換器10のバッファ容量
=8×Hr×((Yのビット数)+(UVのビット数))
=8×1024×16bit
=131072bit
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成においては、複数の画像サイズを扱うシステムにおいても、最大の水平画像サイズに対応して遅延回路8とラスタ・ブロック変換器10のバッファ容量を確保する必要があり、メモリの使用効率が不経済になるという問題があった。
【0010】
従って、本発明は上記諸問題を解決することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像処理装置においては、画像データを保持する保持手段と、上記保持手段に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手段と、上記拡大・縮小手段の出力をラスタ・ブロック変換する変換手段と、上記変換手段の出力を圧縮する圧縮手段とを備え、上記保持手段から上記読み出し手段によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手段で処理し、上記信号処理手段の出力を上記拡大・縮小処理手段で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手段の出力を上記変換手段によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手段の出力を上記圧縮手段によって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小手段において水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手段における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、上記拡大・縮小手段において水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手段における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることを特徴とする。
また、本発明による画像処理装置の他の態様においては、画像データを保持する保持手段と、上記保持手段に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手段と、上記拡大・縮小手段の出力をラスタ・ブロック変換する変換手段と、上記変換手段の出力を圧縮する圧縮手段とを備え、上記保持手段から上記読み出し手段によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手段で処理し、上記信号処理手段の出力を上記拡大・縮小処理手段で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手段の出力を上記変換手段によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手段の出力を上記圧縮手段によって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小手段において垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手段における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、上記拡大・縮小処理手段において垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手段における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることを特徴とする。
【0012】
本発明によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体においては、画像データを保持する保持手順と、上記保持手順に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手順と、上記読み出し手順によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手順と、上記信号処理手順の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手順と、上記拡大・縮小手順の出力をラスタ・ブロック変換する変換手順と、上記変換手順の出力を圧縮する圧縮手順とを備え、上記保持手順から上記読み出し手順によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手順で処理し、上記信号処理手順の出力を上記拡大・縮小処理手順で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手順の出力を上記変換手順によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手順の出力を上記圧縮手順によって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小手順において水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手順における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、上記拡大・縮小手順において水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手順における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
また、本発明によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の他の態様においては、画像データを保持する保持手順と、上記保持手順に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手順と、上記読み出し手順によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手順と、上記信号処理手順の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手順と、上記拡大・縮小手順の出力をラスタ・ブロック変換する変換手順と、上記変換手順の出力を圧縮する圧縮手順とを備え、上記保持手順から上記読み出し手順によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手順で処理し、上記信号処理手順の出力を上記拡大・縮小処理手順で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手順の出力を上記変換手順によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手順の出力を上記圧縮手順によって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小手順において垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手順における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、上記拡大・縮小処理手順において垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手順における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0013】
本発明による画像処理方法においては、画像データを保持する保持ステップと、上記保持ステップに保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出しステップと、上記読み出しステップによって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理ステップと、上記信号処理ステップの出力を拡大又は縮小する拡大・縮小ステップと、上記拡大・縮小ステップの出力をラスタ・ブロック変換する変換ステップと、上記変換ステップの出力を圧縮する圧縮ステップとを備え、上記保持ステップから上記読み出しステップによってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理ステップで処理し、上記信号処理ステップの出力を上記拡大・縮小処理ステップで拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理ステップの出力を上記変換ステップによってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理ステップの出力を上記圧縮ステップによって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小ステップにおいて水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理ステップにおける水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、上記拡大・縮小ステップにおいて水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理ステップにおける水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることを特徴とする。
また、本発明による画像処理方法の他の態様においては、画像データを保持する保持ステップと、上記保持ステップに保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出しステップと、上記読み出しステップによって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理ステップと、上記信号処理ステップの出力を拡大又は縮小する拡大・縮小ステップと、上記拡大・縮小ステップの出力をラスタ・ブロック変換する変換ステップと、上記変換ステップの出力を圧縮する圧縮ステップとを備え、上記保持ステップから上記読み出しステップによってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理ステップで処理し、上記信号処理ステップの出力を上記拡大・縮小処理ステップで拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理ステップの出力を上記変換ステップによってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理ステップの出力を上記圧縮ステップによって圧縮を行うものであり、上記拡大・縮小ステップにおいて垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理ステップにおける垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、上記拡大・縮小処理ステップにおいて垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理ステップにおける垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1〜第4の実施の形態を図面と共に説明する。
尚、各実施の形態を示す図1、図9、図11、図15においては、図17及び互いに同一又は相当する部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0015】
図1は第1の実施の形態を示すもので、2次元DMAC16と遅延回路18が図17とは図面上の構成が異なっている。またROM14はCPU5の後述する処理を実行するためのプログラムを記憶する本発明による記憶媒体を構成する。この記憶媒体としては、半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒体等を用いてよく、これらを不揮発性メモリカード、CD−ROM、フロッピディスク、磁気カード等に構成して用いてよい。
【0016】
図1において、CCD1の蓄積電荷情報が図17の従来と同様にしてデジタル信号に変換された後、RAM4に図18に示すように格納されると、プロセスSSG回路7の信号処理が開始される。プロセスSSG回路7は、パラメータ、2次元DMAC16にDMA転送開始アドレスadr、水平転送回数m、垂直転送回数n、垂直オフセットoffsetの4つの値を設定してRAM4から画像データを読み出す。
【0017】
図2に、DMA転送開始アドレスadr=0x030(以後0xがつく数字は16進数を意味する)、水平転送回数m=0x8、垂直転送回数n=0x5、垂直オフセットoffset=0x010の場合の読み出し順序を図示する。
2次元DMAC16は、読み出し開始アドレスとして2次元DMAC16内部にadrを保持し、2次元DMAC16内部にある水平読み出し回数を保持するカウンタと垂直読み出し回数を保持するカウンタを0にリセットする。そして、データの読み出しを行う毎に水平読み出し回数を保持するカウンタを1つインクリメントする。
【0018】
また水平読み出し回数を保持しているカウンタの値がmと一致した場合は、データ読み出し開始アドレスoffset分インクリメントするとともに、水平読み出し回数を保持するカウンタを0にリセットし、垂直読み出し回数を保持するカウンタを1つインクリメントする。データ読み出しは、垂直読み出し回数のカウンタの値がnに一致した時点で終了する。このように、RAM4から読み出しアドレスを変化させることによって、図2に示すようにRAM4の方形状の領域からデータの読み出しを行う。
【0019】
プロセスSSG回路7は、2次元DMAC16を繰り返し制御することによって、図3に示すように、RAMから画像データを複数のブロックに分割して、ブロック0からブロック1、ブロック2、・・・、ブロックpq−1の順序に読み出す。図3において、HとVはそれぞれCCD1からRAM4に転送された1画面分の画像データの水平方向サイズと垂直方向サイズであり、水平方向にp個、垂直方向にq個、合計p×q個の領域が斜線部分で上下左右に重なり合ったブロックに分割されている。
【0020】
このようにして、RAM4から読み出された画像データはCPUバス3を通じて遅延回路18と信号処理プロセス回路9に送られる。このため、遅延回路18で必要な記憶容量は、
2(ライン)×Hb×(1画素を表現するビット数)
となる。
【0021】
図3の各ブロックは、さらに図4に示すように4つの領域から構成されている。
図4において、領域4−Aは、RAM4から読み出される画像データが有効、遅延回路18から読み出される画像データが無効な領域であり、このため信号処理プロセス回路9の出力も無効な領域である。Vdelayは、遅延回路18の遅延ライン数に等しく、本実施の形態においては垂直3タップのフィルタを信号処理プロセス回路9において行うため2である。
【0022】
領域4−B及び領域4−Dは、RAM4から読み出される画像データ及び遅延回路18から読み出される画像データは有効であるが、信号処理プロセス回路9内のフィルタに2ラインの水平画像データが同時に存在するため、信号処理プロセス回路9からの出力が無効になる領域である。信号処理プロセス回路9を水平方向にタップ数がNTapのフィルタと遅延回路から構成されると近似した場合、領域4−B及び領域4−Dの水平方向の長さは、NTap/2となる、例えばNTapが10の場合は5であり、NTap画像データ11の場合は小数点以下を切り捨てて5となる。本実施の形態においてはNTapは11であり、Hfil=5である。
【0023】
領域4−Cは、信号処理プロセス回路9からの出力が有効となる領域であり、水平方向の長さHaはMCU(Minimum Coded Unit:JPEGにおける最小のデータ単位)の水平サイズの倍数とし、垂直方向の長さVaはMCUの垂直サイズと等しくする。このためJPEGの間引きが4:2:2において8とする。
【0024】
このように、信号処理プロセス回路9からの出力が各ブロックの1部の領域のみ有効になり、プロセスSSG回路7は図3に示すように領域4−Aが上のブロックの領域4−Cと、領域4−Bが左側のブロックの領域4−Cと重なるように2次元DMAC16を制御する。
この水平方向の重なりを図5に垂直の重なりを図6に示す。
【0025】
図5において、ブロックXとブロックX+1が水平方向に重なっている。この時、Hoffsetは、
Hoffset=Ha
となる。
【0026】
図6において、ブロックXとブロックX+pが垂直方向に重なっている。この時、Voffsetは、
Voffset=Va
となる。
【0027】
この結果、図7に示すように1画面の画像データを信号処理プロセス回路9が処理することにより、出力ブロック0、出力ブロック1、・・・、出力ブロックpq−1の順にラスタ・ブロック変換器10に出力される。ただし、信号処理プロセス回路9から出力される画像データは、入力された全画像データに対して水平方向では左右端でHfil、垂直方向では上部でVdelayライン分小さい画像データとなる。
【0028】
各出力ブロックの大きさは水平方向がHa、垂直方向がVaであり、この出力ブロックを連続的にラスタ・ブロック変換器10においてラスタ・ブロック変換すると、ブロック分割されていない画像データを入力した場合と同等の信号がラスタ・ブロック変換器10から出力される。このため、ラスタ・ブロック変換器10内部にあるラインバッファの記憶容量は、水平方向がHa分、垂直方向がVa分あれば十分である。
【0029】
次にJPEG圧縮回路11はラスタ・ブロック変換器10においてラスタ・ブロック変換された信号をJPEG圧縮し、CPUバス3を通じてRAM4に書き込む。RAM4に書き込まれたJPEG圧縮データは、CPU5からの命令によって、FATなどのファイル記録フォーマットに従ってCPUバス3、I/F12を通して記録媒体13に記録される。
【0030】
本実施の形態において、遅延回路18とラスタ・ブロック変換器10で必要となるバッファ容量は、入力画像データが水平1034、垂直770、信号処理プロセス回路9の水平フィルタが11タップ、垂直フィルタが3タップ、JPEGの間引きが4:2:2、CCDの画像データが10bit、YUVがそれぞれ8bit、画像の分割が水平4分割、垂直96分割の場合は、
【0031】
となり、
となる。すなわち図17について前述した従来のバッファ容量より減らすことができる。
【0032】
また、図4の領域4−AをRAM4から読み出している間は、常に信号処理プロセス回路9の出力は無効であり、かつ遅延回路18から信号処理プロセス回路9に出力されている信号も無効である。このため、図8に示すようにプロセスSSG回路7によって信号処理プロセス回路9を駆動するクロック信号を制御し、領域4−Aの画像データがRAM4から読み出されている期間は、スイッチ15により信号処理プロセス回路9へのクロックの供給を停止する。このようなクロックの制御を信号処理プロセス回路9へ行っても、もともと無効な出力を出す期間なので有効な出力信号には影響はない。
【0033】
尚、本実施の形態においてパラメータ、2次元DMAC16を利用したが、プロセスSSG回路7が通常のDMACを制御して、本実施の形態と同様の画像データの読み出しをRAM4から行うようにしてもよい。
【0034】
図9は第2の実施の形態を示すもので、スイッチ19、20および拡大・縮小回路17が設けられている。また2次元DMAC16、遅延回路8が用いられている。CCD1の蓄積電荷情報はA/D変換された後、RAM4に図18に示すように格納される。
【0035】
プロセスSSG回路7は2次元DMAC16にDMA転送開始アドレスadr、水平転送回数m、垂直転送回数n、垂直オフセットoffsetの4つの値を設定してRAM4から画像データを読み出す。
図2に、DMA転送開始アドレスadr=0x030(以後0xがつく数字は16進数を意味する)、水平転送回数m=0x8、垂直転送回数n=0x5、垂直オフセットoffset=0x010の場合の読み出し順序を図示する。
【0036】
2次元DMAC16は、読み出し開始アドレスとして2次元DMAC16内部にadrを保持し、2次元DMAC16内部にある水平読み出し回数を保持するカウンタと垂直読み出し回数を保持するカウンタを0にリセットする。データの読み出しを行う毎に水平読み出し回数を保持するカウンタを1つインクリメントし、読み出しアドレスも1つインクリメントする。
【0037】
また水平読み出し回数を保持しているカウンタの値がmと一致した場合は、データ読み出し開始アドレスoffset分インクリメントするとともに、水平読み出し回数を保持するカウンタを0にリセットし、垂直読み出し回数を保持するカウントを1つインクリメントし、読み出しアドレスに読み出し開始アドレスをセットする。データ読み出しは垂直読み出し回数のカウンタ値がnに一致した時点で終了する。このように、RAM4からの読み出しアドレスを変化させることによって、図2に示すようにRAM4の方形状の領域からデータの読み出しを行う。
【0038】
プロセスSSG回路7は、2次元DMAC16を繰り返し制御することによって、図3に示すようにRAM4から画像データを複数のブロックに分割してブロック0からブロック1、ブロック2、・・・、ブロックpg−1の順序に読み出す。このようにして、RAM4から読み出された画像データはCPUバス3を通じて遅延回路8と信号処理プロセス回路9に送られる。
また、ブロック0からブロックpq−1の各ブロックは図4に示すように4つの領域から構成されており、各領域については前述した通りである。
【0039】
次に、拡大・縮小回路17は、CPU5によってあらかじめ指定された倍率で、この時の信号処理プロセス回路9からの出力に対して拡大または縮小を行う。この拡大・縮小回路13の構成は特開平5−227414号公報などで開示されているように構成されており、拡大・縮小回路17に入力される画像データの順番によって出力されるデータの計算方法が異なる。
【0040】
例えば、図10に4/9に縮小される場合と、9/4に拡大される場合の入出力データの位相関係を示す。
4/9縮小の場合は、
Dout1=Din1
Dout2=3/4Din3+1/4Din4
Dout3=2/4Din5+2/4Din6
Dout4=1/4din7+3/4DIn8
Dout5=Din10
となり、入力データにおいては9周期で、出力データにおいては4周期で位相が変化する。
【0041】
同様に9/4拡大の場合は、
Dout1=Din1
Dout2=5/9Din1+4/9Din2
Dout3=1/9Din1+8/9Din2
Dout4=6/9din2+3/9Din3
Dout5=2/9Din2+7/9Din3
Dout6=7/9Din3+2/9Din4
Dout7=3/9Din3+6/9Din4
Dout8=8/9din4+1/9Din5
Dout9=4/9Din4+5/9Din5
Dout10=Din5
となり、入力データにおいては4周期で、出力データにおいては9周期で位相が変化する。
【0042】
また、拡大の場合は、M/Nの倍率において、拡大縮小回路17からM個のデータを出力させるにはN+1個の入力データが必要である。従って、領域4−Cの大きさであるHaとVaは以下のように決定される。
【0043】
[水平方向のみ拡大を行う場合]
拡大・圧縮回路17において、水平方向にM/N倍の拡大を行って画像のリサイズ及び正方化を行う場合には、Ha×Vaの画像データを拡大・縮小回路17で処理した結果、水平サイズがMCUの水平サイズの倍数であり、垂直サイズがMCUの垂直サイズと等しい画像データが出力されるようにHa、Vaを決定する。このため、HaはMCUの水平サイズとMの最小公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値であり、VaはMCUの垂直サイズである。
【0044】
また、水平方向のみ拡大する場合は、スイッチ19、20は共に‘1’を選択し、拡大・縮小回路17の出力がスイッチ19、20を通ってラスタ・ブロック変換器10に出力されるようにする。
【0045】
例えば、CCD1の信号処理プロセス後の有効画像データが960(水平)×768(垂直)ピクセルであり、この画像を水平方向に16/15倍に拡大して1024(水平)×768(垂直)ピクセルの画像データを作成し、これを4:2:2の間引きを行ってJPEG圧縮する場合には、
(MCUの水平方向サイズ)=16ピクセル
(MCUの垂直方向サイズ)=8ピクセル
となり、
となる。
【0046】
nの最大値は、遅延回路8とラスタ・ブロック変換器10のバッファ容量によって決定される。例えば、CCDの1画素の蓄積電荷情報が10bitで表現され遅延回路8が水平640画素を2ライン分保持可能なバッファ容量を持ち、ラスタ・ブロック変換器10が信号処理プロセス回路9の出力を水平640ピクセルで8ライン分保持可能なバッファ容量を持ち、Hfilが5の場合には、
である。
【0047】
このとき、1つのブロックを信号処理プロセス回路9が処理する毎に拡大・縮小回路17からは(16×n)(水平)×8(垂直)ピクセルの画像データ、つまり水平がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直がMCUの垂直サイズと等しい画像データがラスタ・ブロック変換器10に出力される。
【0048】
[水平方向のみの縮小を行う場合]
拡大・圧縮回路17において、水平方向にM/N倍の縮小を行って画像のリサイズ及び正方化を行う場合には、Ha×Vaの画像データを拡大・縮小回路17で処理した結果、水平サイズがMCU水平サイズの倍数であり、垂直サイズがMCUの垂直サイズと等しい画像データが出力されるようにHa、Vaを決定する。このため、HaはMCUの水平サイズとMの最小公倍数にN/Mを乗算した値であり、VaはMCUの垂直サイズである。
【0049】
また、水平方向のみ縮小する場合は、スイッチ19、20は共に‘1’を選択し、拡大・縮小回路17の出力がスイッチ19、20を通ってラスタ・ブロック変換器10に出力されるようにする。
【0050】
例えば、CCD1の信号処理プロセス後の有効画像データが1060(水平)×768(垂直)ピクセルであり、この画像を水平方向に28/29倍に拡大して1024(水平)×768(垂直)ピクセルの画像データを作成し、これを4:2:2の間引きを行ってJPEG圧縮する場合には、
(MCUの水平方向サイズ)=16ピクセル
(MCUの垂直方向サイズ)=8ピクセル
となり、
となる。
【0051】
nの最大値は、遅延回路8とラスタ・ブロック変換器10のバッファ容量によって決定される。例えば、CCDの1画素の蓄積電荷情報が10bitで表現され遅延回路8が水平640画素を2ライン分保持可能なバッファ容量を持ち、ラスタ・ブロック変換器10が信号処理プロセス回路9の出力を水平640ピクセルで8ライン分保持可能なバッファ容量を持ち、Hfilが5の場合には、
となる。
【0052】
このとき、1つのブロックを信号処理プロセス回路9が処理する毎に拡大・縮小回路17からは(7×16×n)(水平)×8(垂直)ピクセルの画像データ、つまり水平がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直がMCUの垂直サイズと等しい画像データがラスタ・ブロック変換器10に出力される。
【0053】
[垂直方向にMCUの垂直サイズの約数の拡大を行う場合]
拡大・圧縮回路17において、垂直方向にMCUの垂直サイズの約数の拡大を行う場合には、Haは上記の[水平方向のみ拡大を行う場合]または[水平方向のみ縮小を行う場合]に従って決定する。
【0054】
ブロックの垂直方向サイズVaは、MCUの垂直サイズが8のときは、
倍率が1のときはVa=8
倍率が2のときはVa=4
倍率が4のときはVa=2
倍率が8のときはVa=1
となり、MCUの垂直サイズが16のときは、
倍率が1のときはVa=16
倍率が2のときはVa=8
倍率が4のときはVa=4
倍率が8のときはVa=2
倍率が16のときは Va=1
となる。
【0055】
また、この時スイッチ19、20は共に‘1’を選択し、拡大・縮小回路13の出力がスイッチ19、20を通ってラスタ・ブロック変換器10に出力されるようにする。これによって、1つのブロックを信号処理プロセス回路9が処理する毎に拡大・縮小回路17からは水平がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直がMCUの垂直サイズと等しい画像データがラスタ・ブロック変換器10へ出力される。
【0056】
[垂直方向に1/n倍の縮小を行う場合]
拡大・圧縮回路17において、垂直方向に1/n倍の縮小を行う場合には、Haは上記の[水平方向のみ拡大を行う場合]または[水平方向のみ縮小を行う場合]に従って決定する。Vaは、
Va=(MCUの垂直サイズ)×n
とする。
【0057】
この時スイッチ19、20は共に‘1’を選択し、拡大・縮小回路17の出力がスイッチ19、20を通ってラスタ・ブロック変換器10に出力されるようにする。これによって、1つのブロックを信号処理プロセス回路9が処理する毎に拡大・縮小回路17からは水平がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直がMCUの垂直サイズと等しい画像データがラスタ・ブロック変換器10へ出力される。
【0058】
[垂直方向にMCUの垂直サイズの約数、I/n倍以外の拡大・縮小を行う場合]
拡大・圧縮回路17において、垂直方向にMCUの垂直サイズの約数、1/n倍以外のMv/Nv倍の拡大を行い、水平方向にMh/Nh倍の拡大または縮小を行う場合には、
Haは拡大の時は
Ha=(Nhの倍数)+1
縮小の時は
Ha=(Nhの倍数)
である。
【0059】
また、VaはNvの倍数となる様に指定する。このとき、CPU5によりスイッチ19、20は共に‘0’を選択する。これによって、信号処理プロセス回路9からの出力データは拡大・縮小回路17において拡大もしくは縮小されたのちに一旦RAM4に書き込まれる。RAM4に書き込まれた画像データは、MCUの垂直サイズ毎に分割してスイッチ20を通ってラスタ・ブロック変換器10に出力する。
【0060】
上記のようにHaとVaを決定し、スイッチ19、20を制御することによって、ラスタ・ブロック変換器10には、水平方向がMCUの水平サイズの整数倍であり、垂直方向がMCUの垂直サイズと等しい画像データが出力される。
また、各ブロックが、水平方向には図5に示すように、垂直方向には図6に示すように各領域が重なるようにプロセスSSG回路7は2次元DMAC16を制御する。
【0061】
図5において、Hoffsetは、
Hoffset=Ha(縮小時)
Hoffset=Ha−1(拡大時)
であり、縮小時にはブロックXとブロックX+1の領域4−Cが水平方向に連続し、拡大時にはブロックXとブロックX+1の領域4−Cが水平に1ピクセルだけ重なる。
【0062】
また、図6において、Voffsetは、
Voffset=Va
であり、ブロックXとブロックX+pの領域4−Cが垂直方向に連続する。
【0063】
以上の動作によって、拡大・縮小回路17へ画像分割を行い、ブロック単位で処理を行っても、ブロックのつなぎめで拡大・縮小回路17の位相による画像の歪みは発生しない。
【0064】
尚、上記第2の実施の形態においては、拡大もしくは縮小の倍率からHaを決定していたが、遅延回路8およびラスタ・ブロック変換器10のバッファの容量からHa及び倍率を決定することも可能である。
例えば、ラスタ・ブロック変換器10のバッファ容量が水平方向に320ピクセル分であり、目標とする拡大率が11/10、MCUの水平方向のサイズが16の時にラスタ・ブロック変換器10のバッファメモリが一杯になるためのブロックの領域4−Cの水平サイズHaは、
である。
【0065】
このとき、拡大・縮小回路17の倍率を320/291とすることによって、拡大・縮小回路17の出力の水平ピクセル数が320となり、MCUの水平サイズの倍数の条件を満たしている。倍率に関しては目標値と異なるが、実用上は問題のない精度である。
【0066】
図11は第3の実施の形態を示すもので、拡大・縮小回路17、位相バッファ21が設けられている。
RAM4に図18に示すように格納されたCCD1からの画像情報は、プロセスSSG回路7、2次元DMAC16により図2に示す順序で読み出される。その際の2次元DMAC16内部にある水平読み出し回数を保持するカウンタと垂直読み出し回数を保持するカウンタの動作は、図9の第2の実施の形態で述べたと同様に行われ、RAM4から読み出しアドレスを変化させることによって、図2に示すようにRAM4の方形状の領域からデータの読み出しを行う。
【0067】
そして図3に示すように、RAM4から画像データを複数のブロックに分割してブロック0からブロック1、ブロック2、・・・、ブロックpg−1の順序に読み出し、読み出された画像データはCPUバス3を通じて遅延回路8と信号処理プロセス回路9に送られる。ブロック0からブロックpq−1の各ブロックは図4に示すように4つの領域から構成されている。
【0068】
拡大・縮小回路17は、図9の場合と同様に、入力される画像データの順番によって出力されるデータの計算方法が異なるものであり、
例えば、4/9に縮小される場合と、9/4に拡大される場合の入出力データの位相関係は、図10について説明した通りである。
【0069】
また、拡大においては、前述したように、M/Nの倍率において、拡大・縮小回路17からM個のデータを出力させるにはN+1個の入力データが必要である。このため、Haの幅によってはブロックが変化する際に、拡大・縮小回路17の位相に不連続が発生して画像の歪みが生じる。
【0070】
これを回避するために、本実施の形態では、ブロックの境界において拡大・縮小回路17の内部の位相と画像データを位相バッファ21に保持し、ブロックが変化した際は位相バッファ21から幾何学的に隣接したブロックの境界における位相と画像データを読み出して拡大・縮小のための補間演算を行う。
【0071】
以下に、ブロックの境界での画像データと位相の保存及び呼び出しの動作を説明する。
拡大・縮小回路17及び位相バッファ21は、図12に示す構成となっている。すなわち拡大・縮小回路17は水平拡大・縮小回路171と垂直拡大・縮小回路172とで構成され、位相バッファ21は、水平位相バッファ211と垂直位相バッファ212とで構成されている。
【0072】
図13は、上記各拡大・縮小回路171、172を構成する拡大・縮小回路66と、上記各位相バッファ211、212で構成する位相バッファ67の構成を示す。図13においてSIG_IN、STO、LOAD、SELはプロセスSSG回路1−7からの制御信号である。拡大・縮小回路66は、画像データSIC_INから読み出し、補間演算回路61で補間演算を行う。この時の演算を行う位相は位相カウンタ62から得る。
【0073】
STOがアクティブ(以下の説明においては、制御信号はアクティブHiとする)になると補間演算回路61内に保持している画像データ、リニア補間においては2点の画像データを補間演算回路61のDAT端子から出力すると共にWEN(WRITE ENABLE)をアクティブにする。このとき、SELの値に従ってスイッチ64により選択されているバッファメモリ65に画像データが書き込まれる。また、位相カウンタ62のCNT端子から出力されている現在の位相を示すカウントも同時にスイッチ64により選択されているバッファメモリ65に書き込まれる。
【0074】
LOADがアクティブになるとSELの値に従ってスイッチ63により選択されているバッファメモリ65から位相と画像データをそれぞれ位相カウンタ62と補間演算回路61に出力する。補間演算回路61はそのLOAD端子がアクティブになると、LOAD_DAT端子から画像データを補間演算回路61に読み込む。位相カウンタ62はそのLOAD端子がアクティブになるとLOAD_CNT端子より位相を読み込む。
【0075】
このように動作する水平拡大・縮小回路171、水平位相バッファ211、垂直拡大・縮小回路172、垂直位相バッファ212に対してプロセスSSG回路7が行う制御を図14に示す。
図14において、HSEL、HSTO、HLOADはそれぞれ水平拡大・縮小回路171及び水平位相バッファ211のSEL、STO、LOADであり、VSEL、VSTO、VLOADはそれぞれ垂直拡大・縮小回路172及び垂直位相バッファ212のSEL、STO、LOADの制御信号である。
【0076】
HLOADは、各ブロックにおいてラインの先頭の画像データを水平拡大・縮小回路171で処理する前にアクティブにし、HSELを現在の画像データのブロック内でライン数と同じ値にする。これによって、水平拡大・縮小回路171には、前のブロックの同じラインの最後の画像データと位相が水平位相バッファ211から読み込まれる。
【0077】
HSTOは、各ブロックにおいてラインの最後の画像データを水平拡大・縮小回路171で処理した後にアクティブにし、HSELを現在の画像データのブロック内でライン数と同じ値にする。これによって、現在のラインの最後の画像データと位相が水平拡大・縮小回路171から読み出されて、水平位相バッファ211に書き込まれる。
VLOADは、各ブロックにおいてブロックの最初のラインの画像データを垂直拡大・縮小回路172で処理している間にアクティブにし、VSELを処理する画像データのブロック内での水平ピクセル位置をVSELにする。これによって、垂直拡大・縮小回路172に1ライン前の同じ水平ピクセル位置の画像データが垂直位相バッファ212から読み込まれる。
【0078】
VSTOは、各ブロックにおいてブロックの最後のラインの画像データを垂直拡大・縮小回路172で処理している間にアクティブになる。VSELを処理する画像データのブロック内での水平ピクセル位置をVSELにする。これによって、現在のラインの画像データと位相が垂直拡大・縮小回路172から読み出されて、垂直位相バッファ212に書き込まれる。
【0079】
また、水平位相バッファ211は、図3においてブロックp−1、ブロック2p−1、・・・、ブロックpq−1、つまり画像の水平に対して最後のブロックの拡大/縮小が終了した段階でリセットする。垂直位相バッファ212は、図3においてブロックpq−1、つまり1画面に対して最後のブロックの拡大/縮小が終了した段階でリセットする。
【0080】
以上、説明したようにプロセスSSG回路7、拡大・縮小回路17、位相バッファ21が動作することによって、画像データを分割して処理した場合においても歪みのない拡大/縮小がハードウェアのパイプライン処理で行うことができる。
【0081】
拡大・縮小回路17からの出力はラスタ・ブロック変換器10へ入力される。ラスタ・ブロック変換器10では、水平方向がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直方向がMCUの垂直サイズと同じライン数の画像データに対してラスタ・ブロック変換を行う。このため拡大・縮小回路17から出力される画像データを拡大/縮小した結果、水平方向がMCUの水平サイズの倍数であり、垂直方向がMCUの垂直サイズと等しい画像が得られるように、領域4−CのHaとVaを設定する。
【0082】
また、位相と画像データを保持するために、位相バッファ21に必要なバッファ容量は、例えば拡大/縮小後の画像が水平1024ピクセルであり、1ピクセルが16ビットで表現され、位相が8ビットで表現されている。MCUの垂直サイズが8ラインであり、垂直方向に4/5倍の縮小を行っているとすると、水平位相バッファ211には、
(16+8)×8×5/4=240ビット
垂直位相バッファ212には、
(16+8)×1024=24576ビット
のバッファ容量が必要である。
【0083】
図15は第4の実施の形態を示すもので、第3の実施の形態と異なる点は、スイッチ19、20である。
本実施の形態の拡大・縮小回路17と位相バッファ21は、図16に示すように、水平拡大・縮小回路91、垂直拡大・縮小回路93、水平位相バッファ92から構成されている。
【0084】
CCD1が非正方画素である場合は、拡大・縮小回路17においては水平方向のみ拡大しもしくは縮小を行って正方化を行う。このとき、画像データのブロック分割は第3の実施の形態と同様に行い、CPU5はスイッチ19、20を‘1’に選択する。
【0085】
この結果、拡大・縮小回路17からは水平がMCUの水平サイズの倍数で、かつ垂直がMCUの垂直サイズに等しいブロック単位で画像が出力される。拡大・縮小回路17からの出力はスイッチ19、20を通り、ラスタ・ブロック変換器10に入力され、ラスタ・ブロック変換された後、JPEG圧縮回路11においてJPEG圧縮された後、JPEG圧縮データがRAM4へ書き込まれる。
【0086】
画像の正方化だけでなくリサイズも行う場合には、CPU5はスイッチ19、20を‘0’に選択する。またブロックの領域4−Cの大きさであるHa、Vaとしては、Haは、Hbが遅延回路8のバッファ容量が許容する範囲を超えない任意の値とし、Vaは、拡大・縮小回路17においてMv/Nv倍の拡大もしくは縮小を行うとすると
Va=Nv×n(nは自然数)
とする。
【0087】
この結果、拡大・縮小回路17においては、第3の実施の形態で説明したように、水平拡大・縮小回路91の位相の連続性は位相バッファ21から以前の画像データ及び位相を読み込むことによって達成される。また、垂直拡大・縮小回路93の位相の連続性はVaをNvの公倍数にすることによって達成される。
【0088】
拡大・縮小回路17の出力はスイッチ19、CPUバス3を通りRAM4に書き込まれる。RAM4に書き込まれた拡大もしくは縮小された画像データは、CPUバス3、スイッチ20を通りラスタ・ブロック変換器10でラスタ・ブロック変換された後、JPEG圧縮回路11においてJPEG圧縮され、JPEG圧縮データがRAM4へ書き込まれる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば画像データをブロック分割して処理することによって、後段の例えば遅延回路やラスタ・ブロック変換等の処理に必要なバッファ容量を減らすことができる。
【0090】
また、画像信号処理が可能な水平ピクセルサイズが遅延回路及びラスタ・ブロック変換等で用いられるバッファメモリの容量に依存しなくなり、任意の水平ピクセルサイズの画像の画像処理が可能となる。これによって、メモリ量を減らしコストダウンが可能になる。
任意の画像サイズのデータの信号処理及び画像圧縮をRAM等の保持手段を経由することなく行えるので、高速な信号処理が可能となる。
【0091】
また、本発明によれば、RAM等から読み出した画像データからJPEG等による圧縮画像データをハードウェアによるパイプライン処理で作成することが可能なので高速な信号処理が可能になる。
また、RAMへのアクセス回数を減らすことができるので、信号処理に必要な電力を節約することが可能になる。
また、上記バッファメモリの容量に依存せず、任意サイズの画像データに対して拡大・縮小を行うことができる。これによって、メモリ量を減らすことができるのでコストダウンが可能となる。
【0092】
また、画像の正方化をDRAMなどのメモリを経由することなく、ハードウェアで信号処理プロセスから圧縮までをパイプラインで処理することができる。
さらに、信号処理のためのクロックを特定の期間停止することができるので、信号処理に必要な電力を節約することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】2次元DMACの動作を説明する構成図である。
【図3】信号処理プロセス回路の入力データの分割方法を説明する構成図である。
【図4】各分割領域の有効画像領域を示す構成図である。
【図5】水平方向のブロックの重なりを説明する構成図である。
【図6】垂直方向のブロックの重なりを説明する構成図である。
【図7】信号処理プロセス回路の出力データを説明する構成図である。
【図8】プロセスSSG回路による信号処理プロセス回路のクロック制御を説明するブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】拡大・縮小のときの入出力データの位相関係を示す構成図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を示す構成図である。
【図12】拡大・縮小回路と位相バッファの構成を示すブロック図である。
【図13】拡大・縮小回路と位相バッファの基本構成を示すブロック図である。
【図14】プロセスSSGからの制御信号の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】本発明の第4の実施の形態を示す構成図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態による拡大・縮小回路と位相バッファの構成を示すブロック図である。
【図17】従来のデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図18】RAMに格納された画像データを示す構成図である。
【符号の説明】
4 RAM
5 CPU
7 プロセスSSG回路
8、18 遅延回路
9 信号処理プロセス回路
10 ラスタ・ブロック変換器
11 JPEG圧縮回路
14 ROM
16 2次元DMAC
17 拡大・縮小回路
19、20 スイッチ
21 位相バッファ
Claims (6)
- 画像データを保持する保持手段と、
上記保持手段に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手段と、
上記信号処理手段の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手段と、
上記拡大・縮小手段の出力をラスタ・ブロック変換する変換手段と、
上記変換手段の出力を圧縮する圧縮手段とを備え、
上記保持手段から上記読み出し手段によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手段で処理し、上記信号処理手段の出力を上記拡大・縮小処理手段で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手段の出力を上記変換手段によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手段の出力を上記圧縮手段によって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小手段において水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手段における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、
上記拡大・縮小手段において水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手段における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることを特徴とする画像処理装置。 - 画像データを保持する保持手段と、
上記保持手段に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手段と、
上記読み出し手段によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手段と、
上記信号処理手段の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手段と、
上記拡大・縮小手段の出力をラスタ・ブロック変換する変換手段と、
上記変換手段の出力を圧縮する圧縮手段とを備え、
上記保持手段から上記読み出し手段によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手段で処理し、上記信号処理手段の出力を上記拡大・縮小処理手段で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手段の出力を上記変換手段によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手段の出力を上記圧縮手段によって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小手段において垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手段における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、
上記拡大・縮小処理手段において垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手段によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手段の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手段における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることを特徴とする画像処理装置。 - 画像データを保持する保持手順と、
上記保持手順に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手順と、
上記読み出し手順によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手順と、
上記信号処理手順の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手順と、
上記拡大・縮小手順の出力をラスタ・ブロック変換する変換手順と、
上記変換手順の出力を圧縮する圧縮手順とを備え、
上記保持手順から上記読み出し手順によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手順で処理し、上記信号処理手順の出力を上記拡大・縮小処理手順で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手順の出力を上記変換手順によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手順の出力を上記圧縮手順によって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小手順において水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手順における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、
上記拡大・縮小手順において水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手順における水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 画像データを保持する保持手順と、
上記保持手順に保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出し手順と、
上記読み出し手順によって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理手順と、
上記信号処理手順の出力を拡大又は縮小する拡大・縮小手順と、
上記拡大・縮小手順の出力をラスタ・ブロック変換する変換手順と、
上記変換手順の出力を圧縮する圧縮手順とを備え、
上記保持手順から上記読み出し手順によってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理手順で処理し、上記信号処理手順の出力を上記拡大・縮小処理手順で拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理手順の出力を上記変換手順によってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理手順の出力を上記圧縮手順によって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小手順において垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理手順における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、
上記拡大・縮小処理手順において垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出し手順によって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮手順の最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理手順における垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 - 画像データを保持する保持ステップと、
上記保持ステップに保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出しステップと、
上記読み出しステップによって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理ステップと、
上記信号処理ステップの出力を拡大又は縮小する拡大・縮小ステップと、
上記拡大・縮小ステップの出力をラスタ・ブロック変換する変換ステップと、
上記変換ステップの出力を圧縮する圧縮ステップとを備え、
上記保持ステップから上記読み出しステップによってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理ステップで処理し、上記信号処理ステップの出力を上記拡大・縮小処理ステップで拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理ステップの出力を上記変換ステップによってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理ステップの出力を上記圧縮ステップによって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小ステップにおいて水平方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理ステップにおける水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とし、
上記拡大・縮小ステップにおいて水平方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの水平方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の水平サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理ステップにおける水平フィルタのタップ数を2で割って小数点以下を切り捨てた値の2倍を加算した値とすることを特徴とする画像処理方法。 - 画像データを保持する保持ステップと、
上記保持ステップに保持された画像データを隣接部分で重なり合う複数のブロックに分割して読み出す読み出しステップと、
上記読み出しステップによって読み出されるブロック毎の画像データを信号処理する信号処理ステップと、
上記信号処理ステップの出力を拡大又は縮小する拡大・縮小ステップと、
上記拡大・縮小ステップの出力をラスタ・ブロック変換する変換ステップと、
上記変換ステップの出力を圧縮する圧縮ステップとを備え、
上記保持ステップから上記読み出しステップによってブロックに分割して読み出された画像データを上記信号処理ステップで処理し、上記信号処理ステップの出力を上記拡大・縮小処理ステップで拡大・縮小処理し、上記拡大・縮小処理ステップの出力を上記変換ステップによってラスタ・ブロック変換し、上記変換処理ステップの出力を上記圧縮ステップによって圧縮を行うものであり、
上記拡大・縮小ステップにおいて垂直方向にM/Nの拡大を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに1を加えた値に上記信号処理ステップにおける垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とし、
上記拡大・縮小処理ステップにおいて垂直方向にM/Nの縮小を行う際には、上記読み出しステップによって分割して読み出すブロックの垂直方向のサイズを上記圧縮ステップの最小処理単位の垂直サイズとMの公倍数にN/Mを乗算し、それに上記信号処理ステップにおける垂直フィルタのタップ数から1を引いた値を加算した値とすることを特徴とする画像処理方法。
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