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JP3199270B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JP3199270B2
JP3199270B2 JP27339791A JP27339791A JP3199270B2 JP 3199270 B2 JP3199270 B2 JP 3199270B2 JP 27339791 A JP27339791 A JP 27339791A JP 27339791 A JP27339791 A JP 27339791A JP 3199270 B2 JP3199270 B2 JP 3199270B2
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resin
mfr
layer
weight
resin composition
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修吉 河村
敏昭 佐藤
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐気体透過性に優れ、
耐環境応力亀裂性が良好で、しかもポリオレフィン樹脂
との接着性に優れた樹脂組成物の層と、ポリオレフィン
樹脂または変性ポリオレフィン系樹脂の層とを含む多層
構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂は安価で、機械的特
性に優れ、加工が容易であり、耐水蒸気透過性、安全衛
生性にも優れる等の良好な性質を有しているため、食
品、化粧品、トイレタリー製品、接着剤、練り歯みが
き、化学薬品等の包装材料として広く使用されている。
【0003】しかしながら、酸素ガス、炭酸ガス、窒素
ガスの気体透過性が大きいために、これらのガスが侵入
することによって内容物の品質に影響を受けるものにつ
いては、使用できないか、または極く短期間しか使用で
きないのが実情であった。
【0004】ポリオレフィン樹脂の気体透過性を改良す
るため、例えばポリオレフィン樹脂に耐気体透過性のあ
るエチレン−ビニルアルコール共重量体樹脂をブレンド
することが提案されている(特開昭49−3898
4)。しかし、この方法ではブレンド物とポリオレフィ
ン樹脂との接着性を上げるには、ポリオレフィン樹脂の
ブレンド重量比を全重量の50重量%以上にしなければ
ならず、この際、ポリオレフィン樹脂との接着性は強固
になるが、ブレンド物層内ではポリオレフィン樹脂とエ
チレン−ビニルアルコール共重合体樹脂との相溶性が悪
いため成形時に流動異常が起こり、外観不良になる。さ
らに特開昭53−39380ではポリオレフィン樹脂1
00重量部にポリオレフィン樹脂より3倍以上の高いメ
ルトインデックスを有するエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂25〜60重量部、エチレン含有率70〜
98モル%、ケン化度20%の以上エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂5〜40重量部を使用することを
提案している。しかしながら、これも成形時に流動異常
が起こり、実用には供し得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を解消するために創案されたものであ
り、相溶性不良に原因を発すると考えられる層内剥離を
改善し、耐層内剥離性が大であり、且つ耐気体透過性に
優れ、流動性が良く、外観美麗な成形物を得る樹脂組成
の層と、ポリオレフィン樹脂または変性ポリオレフィ
ン系樹脂の層とを含む多層構造体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、高密度、中
密度、低密度のポリエチレン、およびエチレンにα−オ
レフィン類を共重合したエチレン系重合体からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種の樹脂(A)5〜80重量
%、エチレン含有量35〜65モル%のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂(B)(以下、EVOHとい
う)10〜90重量%、および不飽和カルボン酸または
その誘導体により変性されたポリオレフィン系樹脂
(C)10〜90重量%からなり、(A)のメルト・フ
ロー・レート(MFR)(JIS K6760により、
温度190℃、荷重2160g下で測定した値)1〜3
0g/10分、(B)のMFR1〜100g/10分お
よび(C)のMFR0.5〜30g/10分であり、か
つ樹脂組成物のMFRが、樹脂(A)、(B)および
(C)のブレンド率により求められる対数平均MFR値
より小さいことを特徴とする樹脂組成物(P)の層と、
高密度、中密度、低密度のポリエチレン、およびエチレ
ンにα−オレフィン類を共重合したエチレン系重合体か
らなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂(A)また
は不飽和カルボン酸もしくはその誘導体により変性され
たポリオレフィン系樹脂(C)の層とを含み、(P)層
の酸素ガス透過量が100cc・20μ/m・日・a
tm以下であり、(P)層と(A)層または(C)層と
の接着力が4.0Kg/15mm幅以上である多層構造
体を提供することによって達成される。
【0007】本発明において、樹脂(A)は、高密度、
中密度低密度のポリエチレン、エチレンに酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステルブテン、ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテンなどのα−オレフィン類を共重合した
エチレン系重合体からなる群より選ばれる。また該樹脂
のMFRは1〜30g/10分、好適には3〜10g/
10分である。
【0008】また、本発明においてEVOH(B)と
は、エチレン−ビニルエステル共重合体をケン化して得
られるものであり、ここでビニルエステルとしては酢酸
ビニルが代表的なものてしてあげられるが、その他の脂
肪酸ビニルエステル(プロピオレ酸ビニル、ピバリン酸
ビニルなど)も使用できる。
【0009】EVOHのエチレン含有率は35〜65モ
ル%であることが重要であり、最適には40〜60モル
%である。またビニルエステル成分のケン化度は96%
以上、とりわけ99%以上のEVOHはポリオレフィン
樹脂と複合して用いることにより優れた成形物が得られ
ることから、本発明の適用対象として好適である。
【0010】またEVOH(B)のMFRは1〜100
g/10分であり、好適には3g/10分以上であり、
また好適には70g/10分以下、さらには30g/1
0分以下である。
【0011】本発明にいうEVOH(B)は5モル%以
下の範囲の共重合モノマーで変性されていてもよく、か
かる変性用モノマーとしては、プロピレン、1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、高級脂肪酸ビニルエステル、アル
キルビニルエーテル、N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)メタクリルアミド類あるいはその4級化物、N−ビ
ニルイミダゾール、あるいはその4級化物、N−ビニル
ピロリドン、N,N−ブトキシメチルアクリルアミド、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシ
ラン、ビニルジメチルメトキシシラン等を例示すること
ができる。
【0012】本発明において不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体により変性されたポリオレフィン樹脂(C)と
は、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和
カルボン酸、そのエステルまたはその無水物;アクリル
酸メチル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸
ブチル、酢酸ビニル、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム等
の不飽和カルボン酸誘導体;の群より選ばれた少なくと
も1種の不飽和カルボン酸またはその誘導体により変性
されたポリオレフィン樹脂もしくはその配合物である。
ここでポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リピロピレン、エチレン−酢酸ビニルまたはエチレン−
アクリル酸エステル共重合体などが好適なものとしてあ
げられる。
【0013】本発明の樹脂組成物の各成分の配合割合
は、ポリオレフィン樹脂(A)5〜80重量%、好適に
は10〜80重量%、さらに好適には10〜70重量%
であり、EVOH(B)10〜90重量%、好適には1
0〜70重量%、さらに好適には10〜60重量%であ
り、不飽和カルボン酸またはその誘導体により変性され
たポリオレフィン系樹脂(C)10〜90重量%、好適
には10〜80重量%、さらに好適には10〜60重量
%である。
【0014】また本発明における樹脂組成物(P)のM
FRは、樹脂(A)、(B)および(C)のブレンド率
により求められる対数平均MFRの値より小さく、その
ために耐環境応力亀裂性がより優れたものとなる。本発
明にかかる樹脂組成物のMFRは、押出機等における加
熱条件によって変化するので、かかる加熱条件を適宜選
択することにより、ある程度調節可能である。更に、本
発明にかかる樹脂組成物のMFRは、押出機の直径、L
/D及び圧縮比が大きくなる程小さくなる傾向にあり、
またスクリュー形状についても混練が強化されるタイプ
程小さくなる傾向にあるので、具体的には、押出機の加
熱温度並びに押出機の直径、L/D、圧縮比及びスクリ
ュー形状等を例えば実施例に記載の通り適宜選択するこ
とにより、調節可能である。なお、本発明でいう対数平
均MFRは、組成物を構成する(A)、(B)および
(C)の各樹脂のMFRをそれぞれMFR(A)、MF
R(B)およびMFR(C)とし、その配合量をそれぞ
れG(A)、G(B)およびG(C)とするとき、次式
により求められる。 log(対数平均MFR) =[G(A)/{G(A)+G(B)+G(C)}]logMFR(A) +[G(B)/{G(A)+G(B)+G(C)}]logMFR(B) +[G(C)/{G(A)+G(B)+G(C)}]logMFR(C) また、4成分以上からなる組成物については、上記式に
準じて計算する。
【0015】上記したとおり、本発明の樹脂組成物は、
(A)、(B)および(C)の特定の配合比および特定
のMFRからなっているため、耐気体透過性が優れるの
みならず、耐環境応力亀裂性などの物理的特性も優れて
いる。
【0016】本発明の組成物を得るためのブレンド方法
は、特別に制限はなく、3者をドライブレンドする方
法、あるいは、各樹脂の粉砕物をドライブレンドする方
法、上記組成物をブレンド後ペレット化する方法などが
あげられる。
【0017】本発明の組成物を得るための各成分の配合
手段としては、リボンブレンダー、高速ミキサー、コ・
ニーダー、ミキシングロール、押出機、インテンシブミ
キサー等が例示される。
【0018】本発明において、変性ポリオレフィン樹脂
(C)を用いることにより、ポリオレフィン樹脂(A)
およびEVOH(B)の溶融成形物における相溶性をか
くも顕著に向上させ、層内剥離を防止する機構は十分明
らかではないが、ポリオレフィン樹脂、EVOHおよび
変性ポリオレフィン樹脂の溶融系におけるレオロジー的
効果、分散作用などが複雑に組合わさった状態において
の相剰効果が有効に作用しているものと推定される。
【0019】また本発明の樹脂組成物にはたとえばポリ
オレフィンに慣用の他の添加剤を配合することもでき
る。このような添加剤の例としては、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、充填
剤、あるいは他の高分子化合物を挙げることができ、こ
れらを本発明の作用効果が阻害されない範囲内でブレン
ドすることができる。添加剤の具体的な例としては次の
様なものが挙げられる。酸化防止剤:2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、4,4’−チオビス−(6−t−ブチルフ
ェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、オクタデシル−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、4,4’−チオビス−(6−t
−ブチルフェノール)、塩基性マグネシウム・アルミニ
ウム・ハイドロオキシ・カーボネイト・ハイドレート
(ハイドロタルサイト類化合物)等。紫外線吸収剤:エ
チレン−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−
t−ブチル−5’−メチルフェニル)5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン等。 可塑剤:フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジオクチル、ワックス、流動パラフィン、リン酸エス
テル等。 帯電防止剤:ペンタエリスリットモノステアレート、ソ
ルビタンモノパルミテート、硫酸化ポリオフィン類、ポ
リエチレンオキシド、カーボワックス等。 滑剤:エチレンビスステアロアミド、ブチルスチアレー
ト等。 着色剤:カーボンブラック、フタロシアニン、キナクリ
ドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタン、ベンガラ
等。 充填剤:グラスファイバー、アスベスト、マイカ、バラ
ストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
炭酸カルシウム等。また、他の多くの高分子化合物も本
発明の作用効果が阻害されない程度にブレンドすること
もできる。
【0020】本発明の樹脂組成物は周知の溶融押出成形
機、圧縮成形機、トランスファ成形機、射出成形、吹込
成形機、熱成形機、回転成形機、ディップ成形機などを
使用して、フィルム、シート、チューブ、ボトル、カッ
プなどの任意の成型品に成形しても効果が得られる。
【0021】本発明の樹脂組成物は単層として使用する
以外に多層体の一層として使用するときは2層以上の任
意の層構成をとり得る。適当な例としては、本発明の樹
脂組成物をP、ポリオレフィン樹脂をA、EVOHを
B、接着剤をADで表わすと次の層構成となる。尚、こ
こで接着剤ADは本発明で使用する変性ポリオレフィン
樹脂(C)を使用することが好ましい。
【0022】 2層 A/P 3層 A/P/BP/AD/B、A/P/A 4層 P/B/AD/A、A/P/AD/B 5層 P/AD/B/AD/P、A/P/B/AD/
A、A/P/B/P/A 6層 A/P/AD/B/AD/A 7層 A/P/AD/B/AD/P/A
【0023】またこのような多層構造体において、本発
明の樹脂組成物は、多層構造体のスクラップで代用する
ことも出来る。また他のポリオレフィン成形体のスクラ
ップを混合して使用することもできる。
【0024】多層成形方法としては、共押出成形法、共
射出成形法、共押出吹込成形法などにより実施する。別
の方法として、押出コーティング、ドライラミネーショ
ンなどの多層成形法も採用しうる。以下、実施例により
説明する。なお部は重量部を意味している。
【0025】
【実施例】実施例1〜3 ポリオレフィン樹脂(A)(MFR5.0g/10分、
JISK6760、高密度ポリエチレン)、EVOH樹
脂(B)(エチレン含有率44モル%、ケン化度99.
9%、MFR5.5g/10分)、無水マレイン酸変性
ポリエチレン樹脂(C)(MFR1.2g/10分、J
ISK6760)からなり、表1のブレンド比でドライ
ブレンドした後、直径が40mm、L/D=24、圧縮
比3.8のフルフライト型スクリューを有する押出機
用いて温度210℃にてストランド状に押し出し、樹脂
組成物のペレット(P)を得た。
【0026】このペレット(P)を直径20mm、L/
D=20のスクリューを有する押出機と巾300mmの
フラットダイを使用して温度210℃で押し出し、厚み
500μのフィルムを得た。得られたフィルムの酸素ガ
ス透過量(Modern Control社 OX−T
RAN 10−50A型、測定条件20℃*65%R
H)、引張破断強度・伸度(JISK6760)、定ひ
ずみ環境応力亀裂試験(JISK6760試薬10%溶
液)、を測定し、結果を表1に示した。次に内外層が低
密度ポリエチレン樹脂(MFR2.1g/10分、JI
SK6760)、中間層が樹脂組成物(P)である2種
3種共押出しフィルムを作製した。内外層の低密度ポリ
エチレン層は直径45mm、L/D=22のスクリュー
を有する押出機、中間層の樹脂組成物(P)は直径35
mm、L/D=23のスクリューを有する押出機とで巾
550mmの2種3ダイを用いて共押出しを行ない、
樹脂組成物(P)の厚みが100μ、内外層は各々10
0μの総厚み300μの共押出しフィルムを得た。得ら
れた共押出しフィルムの外層と中間層の間の接着力(1
80度剥離、引張り速度50mm/分)を測定した。結
果は表1に示した。
【0027】比較例1 高密度ポリエチレン(MFR5g/10分、JISK6
760)を実施例1〜3の方法で厚み500μのフィル
ムを得た。酸素ガス透過量、引張破断強度・伸度、定ひ
ずみ環境応力亀裂試験を測定し、結果は表1に示した。
又、接着力は内外層が低密度ポリエチレン樹脂(MFR
JISK6760、2.1g/10分)、中間層は高
密度ポリエチレン樹脂(MFR 5.0g/10分、J
ISK6760)を用い実施例1〜3と同様な方法で共
押出しフィルムを作製し、外層と中間層間の接着力を測
定した。結果は表1に示した。
【0028】比較例2 EVOH樹脂(A)エチレン含有率44モル%、ケン
化度99.9%、MFR5.5g/10分)を用いて実
施例1の方法で厚み500μのフィルムを得た。得られ
たフィルムの酸素ガス透過量、引張破断強度・伸度、定
ひずみ環境応力亀裂性を表1に示した。次に実施例1〜
3において中間層の樹脂組成物(P)の代わりに、EV
OH樹脂(A)を用いた以外は、実施例1〜3と同様の
条件で共押出フィルムを得た。得られた共押出しフィル
ムの外層と中間層の接着力を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の多層構造体は、耐気体透過性に
優れ、層内剥離性がなく、かつ耐環境応力亀裂性が良好
な樹脂組成物を層として含み、しかも該組成物層とポリ
オレフィン樹脂層との接着性に優れている。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)高密度、中密度、低密度のポリエ
    チレン、およびエチレンにα−オレフィン類を共重合し
    たエチレン系重合体からなる群より選ばれる少なくとも
    1種の樹脂5〜80重量%、(B)エチレン含有量35
    〜65モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
    脂10〜90重量%、および(C)不飽和カルボン酸ま
    たはその誘導体により変性されたポリオレフィン系樹脂
    10〜90重量%からなり、(A)のメルト・フロー・
    レート(MFR)(温度190℃、荷重2160g下で
    測定した値)1〜30g/10分、(B)のMFR1〜
    100g/10分および(C)のMFR0.5〜30g
    /10分であり、かつ樹脂組成物のMFRが、樹脂
    (A)、(B)および(C)のブレンド率により求めら
    れる対数平均MFR値より小さいことを特徴とする樹脂
    組成物(P)の層と、高密度、中密度、低密度のポリエ
    チレン、およびエチレンにα−オレフィン類を共重合し
    たエチレン系重合体からなる群より選ばれる少なくとも
    1種の樹脂(A)または不飽和カルボン酸もしくはその
    誘導体により変性されたポリオレフィン系樹脂(C)の
    層とを含み、(P)層の酸素ガス透過量が100cc・
    20μ/m・日・atm以下であり、(P)層と
    (A)層または(C)層との接着力が4.0Kg/15
    mm幅以上である多層構造体。
  2. 【請求項2】 多層構造体が共押出フィルムである請求
    項1記載の多層構造体。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物(P)に用いられる樹脂
    (A)が高密度ポリエチレンである請求項1または2記
    載の多層構造体。
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