JP3193222B2 - 多翼送風機 - Google Patents
多翼送風機Info
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- JP3193222B2 JP3193222B2 JP02455294A JP2455294A JP3193222B2 JP 3193222 B2 JP3193222 B2 JP 3193222B2 JP 02455294 A JP02455294 A JP 02455294A JP 2455294 A JP2455294 A JP 2455294A JP 3193222 B2 JP3193222 B2 JP 3193222B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気調和機用のファン等
に好適な多翼送風機に係り、特に、多数の主翼列の空気
吸込側先端部を、斜流ファン部に構成した多翼送風機に
関する。
に好適な多翼送風機に係り、特に、多数の主翼列の空気
吸込側先端部を、斜流ファン部に構成した多翼送風機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多翼ファンの一例として
は、例えば図10に示す構成のものが知られている。こ
の多翼ファン1は例えば図示しない渦巻形ケーシング内
に回転自在に収容されるものであり、円板状の基板2の
一面の外周部上に、その軸心と平行な方向に長く、かつ
基板2の回転方向に対して前向きに傾斜する円弧状の多
数の翼3を、周方向に所定の間隔をおいて環状に配設し
たものである。なお、各翼3の基板2と反対側の先端に
はリング4を基板2と同心状に固着している。
は、例えば図10に示す構成のものが知られている。こ
の多翼ファン1は例えば図示しない渦巻形ケーシング内
に回転自在に収容されるものであり、円板状の基板2の
一面の外周部上に、その軸心と平行な方向に長く、かつ
基板2の回転方向に対して前向きに傾斜する円弧状の多
数の翼3を、周方向に所定の間隔をおいて環状に配設し
たものである。なお、各翼3の基板2と反対側の先端に
はリング4を基板2と同心状に固着している。
【0003】そして、基板2の軸心部にはボス部2aを
形成しており、このボス部2aには図示しないモータの
回転軸を連結して、所定方向へ回転することにより、図
中矢印に示すように各翼3の先端部内周側から空気等の
作動流体を吸い込み、各翼3同士間の間隙から横方向外
方へ吐出するようになっている。
形成しており、このボス部2aには図示しないモータの
回転軸を連結して、所定方向へ回転することにより、図
中矢印に示すように各翼3の先端部内周側から空気等の
作動流体を吸い込み、各翼3同士間の間隙から横方向外
方へ吐出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多翼ファン1では、各翼3の空気吸込側先端
部、つまり各翼3の先端(図10では上端)から軸方向
(長手方向)下方へ例えば全長の約25〜40%程度ま
での先端部では、その吐出側の空気流が、他の部分の流
れに対して逆流しており、空気力学的効率を低減せしめ
て、多翼送風機1としての送風性能を低下させていると
いう課題がある。
うな従来の多翼ファン1では、各翼3の空気吸込側先端
部、つまり各翼3の先端(図10では上端)から軸方向
(長手方向)下方へ例えば全長の約25〜40%程度ま
での先端部では、その吐出側の空気流が、他の部分の流
れに対して逆流しており、空気力学的効率を低減せしめ
て、多翼送風機1としての送風性能を低下させていると
いう課題がある。
【0005】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的は、各翼の空気等吸込側先端
部を斜流ファン部に構成することにより送風性能を向上
させることができる多翼送風機を提供することにある。
なされたもので、その目的は、各翼の空気等吸込側先端
部を斜流ファン部に構成することにより送風性能を向上
させることができる多翼送風機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。
するために次のように構成される。
【0007】本願の請求項1に記載の発明(以下、第1
の発明という)は、軸心周りに回転する基板と、この基
板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数
の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込ん
だ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機に
おいて、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に
対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそ
れぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹
弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の
凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補
助翼を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に
対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記主
翼列先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内する
内側ベルマウスと、この内側ベルマウスの外側に所定の
間隔をおいて配設されて、補助翼の軸方向外端側から作
動流体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、こ
の外側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ
作動流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内
するガイドリングとを有することを特徴とする。
の発明という)は、軸心周りに回転する基板と、この基
板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数
の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込ん
だ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機に
おいて、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に
対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそ
れぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹
弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の
凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補
助翼を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に
対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記主
翼列先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内する
内側ベルマウスと、この内側ベルマウスの外側に所定の
間隔をおいて配設されて、補助翼の軸方向外端側から作
動流体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、こ
の外側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ
作動流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内
するガイドリングとを有することを特徴とする。
【0008】また、本願の請求項2に記載の発明(以
下、第2の発明という)は、軸心周りに回転する基板
と、この基板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設
された多数の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側か
ら吸い込んだ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多
翼送風機において、前記各主翼の先端外角部を、前記基
板の軸心に対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の
凹弧面でそれぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面
に、その凹弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、こ
の円筒体の凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおい
て多数の補助翼を設けることにより、作動流体を前記基
板の軸心に対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成
し、前記補助翼列の外面に、この補助翼列間へ吸い込ん
だ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流すよう
に案内するガイドリングを外嵌して固着したことを特徴
とする。
下、第2の発明という)は、軸心周りに回転する基板
と、この基板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設
された多数の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側か
ら吸い込んだ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多
翼送風機において、前記各主翼の先端外角部を、前記基
板の軸心に対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の
凹弧面でそれぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面
に、その凹弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、こ
の円筒体の凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおい
て多数の補助翼を設けることにより、作動流体を前記基
板の軸心に対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成
し、前記補助翼列の外面に、この補助翼列間へ吸い込ん
だ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流すよう
に案内するガイドリングを外嵌して固着したことを特徴
とする。
【0009】本願の請求項3に記載の発明(以下、第3
の発明という)は、主翼列先端部内周側に作動流体を吸
い込むように案内する内側ベルマウスと、この内側ベル
マウスの外側に所定の間隔をおいて配設されて、補助翼
の軸方向外端側から作動流体を吸い込むように案内する
外側ベルマウスと、を有することを特徴とする。
の発明という)は、主翼列先端部内周側に作動流体を吸
い込むように案内する内側ベルマウスと、この内側ベル
マウスの外側に所定の間隔をおいて配設されて、補助翼
の軸方向外端側から作動流体を吸い込むように案内する
外側ベルマウスと、を有することを特徴とする。
【0010】本願の請求項4に記載の発明(以下、第4
の発明という)は、軸心周りに回転する基板と、この基
板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数
の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込ん
だ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機に
おいて、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に
対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそ
れぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹
弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の
凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補
助翼を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に
対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記補
助ファンは、各主翼の軸方向長さを100としたとき
に、その吸込側先端から25〜40の長さに対応する先
端部に形成されていることを特徴とする。
の発明という)は、軸心周りに回転する基板と、この基
板に周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数
の主翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込ん
だ作動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機に
おいて、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に
対して斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそ
れぞれ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹
弧面に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の
凹弧状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補
助翼を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に
対して斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記補
助ファンは、各主翼の軸方向長さを100としたとき
に、その吸込側先端から25〜40の長さに対応する先
端部に形成されていることを特徴とする。
【0011】本願請求項5記載の発明(以下、第5の発
明という)は、ガイドリングは、作動流体の補助ファン
への流入断面積と流出断面積とがほぼ同一になるように
構成されていることを特徴とする。
明という)は、ガイドリングは、作動流体の補助ファン
への流入断面積と流出断面積とがほぼ同一になるように
構成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】〈第1〜第5の発明〉 従来、各主翼の空気等の作動流体吸込側の先端部、例え
ばその先端から基端側へ向けて全長の25〜40%まで
の先端部では、その吐出側の作動流体が先端部以外の部
分の流れに対して逆流しており、空気力学的効率を低下
せしめて、送風性能を低下させる部分であるが、本発明
では、この各主翼先端部を、斜流ファンとして機能する
補助ファンに構成しているので、主翼列先端部での逆流
を抑制して、各主翼列先端部での送風性能を高めること
ができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向
上させることができる。
ばその先端から基端側へ向けて全長の25〜40%まで
の先端部では、その吐出側の作動流体が先端部以外の部
分の流れに対して逆流しており、空気力学的効率を低下
せしめて、送風性能を低下させる部分であるが、本発明
では、この各主翼先端部を、斜流ファンとして機能する
補助ファンに構成しているので、主翼列先端部での逆流
を抑制して、各主翼列先端部での送風性能を高めること
ができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向
上させることができる。
【0013】また、主翼列先端部内周側に空気等の作動
流体を吸い込むように案内する内側ベルマウスを有する
ので、主翼列先端部内周側への空気等の吸込効率を高め
ることができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性
能を高めることができる。
流体を吸い込むように案内する内側ベルマウスを有する
ので、主翼列先端部内周側への空気等の吸込効率を高め
ることができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性
能を高めることができる。
【0014】さらに、補助翼の軸方向外端側から作動流
体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、この外
側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ作動
流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内する
ガイドリングとを有するので、作動流体の補助ファンへ
の吸込効率向上と吐出効率向上とを共に図ることができ
る。このために、補助ファンの斜流ファンとしての送風
性能を高めることができ、ひいては多翼送風機全体とし
て送風性能を高めることができる。
体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、この外
側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ作動
流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内する
ガイドリングとを有するので、作動流体の補助ファンへ
の吸込効率向上と吐出効率向上とを共に図ることができ
る。このために、補助ファンの斜流ファンとしての送風
性能を高めることができ、ひいては多翼送風機全体とし
て送風性能を高めることができる。
【0015】〈第2の発明〉 補助翼列の外面に、この補助翼列の軸方向外端から吸い
込んだ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流す
ように案内するガイドリングを外嵌して固着したので、
補助ファンの斜流ファンとしての送風性能を高めること
ができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向
上させることができる。
込んだ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流す
ように案内するガイドリングを外嵌して固着したので、
補助ファンの斜流ファンとしての送風性能を高めること
ができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向
上させることができる。
【0016】〈第3の発明〉 主翼列先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内す
る内側ベルマウスを有するので、主翼列先端部内周側へ
の作動流体の吸込効率を高めることができる。
る内側ベルマウスを有するので、主翼列先端部内周側へ
の作動流体の吸込効率を高めることができる。
【0017】また、補助翼の軸方向外端側に作動流体を
吸い込むように案内する外側ベルマウスを有するので、
補助ファンへの作動流体の吸込効率を高めることができ
る。その結果、多翼送風機全体としての送風性能を高め
ることができる。
吸い込むように案内する外側ベルマウスを有するので、
補助ファンへの作動流体の吸込効率を高めることができ
る。その結果、多翼送風機全体としての送風性能を高め
ることができる。
【0018】〈第5の発明〉 ガイドリングは、作動流体の補助ファンへの流入断面積
と流出断面積とがほぼ同一になるように構成されている
ので、送風効率を高めることができる。
と流出断面積とがほぼ同一になるように構成されている
ので、送風効率を高めることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図9に基づい
て説明する。なお、図1〜図9中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
て説明する。なお、図1〜図9中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0020】図1は本発明の一実施例の一部切欠斜視図
であり、図において、多翼送風機11は円板状の基板1
2の軸心部に、図示しないファンモータの回転軸を結合
せしめるボス部を形成して、その軸心周りに回転させる
ように構成している。
であり、図において、多翼送風機11は円板状の基板1
2の軸心部に、図示しないファンモータの回転軸を結合
せしめるボス部を形成して、その軸心周りに回転させる
ように構成している。
【0021】基板12は、その一面(図1では上面)の
外周縁部上に、図中縦長円弧状板よりなる多数の主翼1
3を周方向に所定の間隔をおいて環状に配設している。
外周縁部上に、図中縦長円弧状板よりなる多数の主翼1
3を周方向に所定の間隔をおいて環状に配設している。
【0022】各主翼13は基板12の軸心に対してそれ
ぞれ平行に並設され、しかも、基板12の所定の回転方
向に対して前向きに傾斜している。
ぞれ平行に並設され、しかも、基板12の所定の回転方
向に対して前向きに傾斜している。
【0023】そして、図2の縦断面図にも示すように各
主翼13の空気等作動流体吸込側先端部13aを、斜流
ファンとしての機能を有する斜流補助ファン14に構成
している。
主翼13の空気等作動流体吸込側先端部13aを、斜流
ファンとしての機能を有する斜流補助ファン14に構成
している。
【0024】つまり、斜流補助ファン14は、各主翼1
3の空気等吸込側先端(図1,図2では上端)から全長
の例えば約25〜40%までの先端部13aの外角部
を、垂直面から水平面に連続的に湾曲する内方に凸の凹
弧面13bで切除し、これら主翼13列の凹弧面13b
の外周面に、この凹弧面13bに適合する凹弧面で図2
中下方に向けてラッパ状に拡開して、垂直面から水平面
に連続的に湾曲する円筒状の胴部15を同心状に外嵌し
て固着している。
3の空気等吸込側先端(図1,図2では上端)から全長
の例えば約25〜40%までの先端部13aの外角部
を、垂直面から水平面に連続的に湾曲する内方に凸の凹
弧面13bで切除し、これら主翼13列の凹弧面13b
の外周面に、この凹弧面13bに適合する凹弧面で図2
中下方に向けてラッパ状に拡開して、垂直面から水平面
に連続的に湾曲する円筒状の胴部15を同心状に外嵌し
て固着している。
【0025】また、斜流補助ファン14は、胴部15の
凹弧状外周面に、各主翼13の軸方向ほぼ延長線上に
て、各主翼13の先端部13aの前記切除外角部とほぼ
同形同大の多数の円弧状補助翼16を周方向に所定の間
隔をおいて直交するように固着している。各補助翼16
は空気が胴部15の凹弧状湾曲面に沿って斜め外方へ流
れて回転方向への周方向速度成分を剥離することなく、
効率よく流す翼形状に形成されている。
凹弧状外周面に、各主翼13の軸方向ほぼ延長線上に
て、各主翼13の先端部13aの前記切除外角部とほぼ
同形同大の多数の円弧状補助翼16を周方向に所定の間
隔をおいて直交するように固着している。各補助翼16
は空気が胴部15の凹弧状湾曲面に沿って斜め外方へ流
れて回転方向への周方向速度成分を剥離することなく、
効率よく流す翼形状に形成されている。
【0026】そして、胴部15の図中上端の上方には所
要の間隔をおいて内側ベルマウス17を同心状に配設
し、その内側を主吸込口17aに構成している。内側ベ
ルマウス17は図中上方に向けて釣鐘状に拡開する円筒
体よりなり、この内側ベルマウス17の外周側には径方
向外方に所要の間隙をおいて、外側ベルマウス18を同
心状に配設し、これら内側,外側ベルマウス17,18
同士間の環状間隙を補助吸込口18aに構成している。
要の間隔をおいて内側ベルマウス17を同心状に配設
し、その内側を主吸込口17aに構成している。内側ベ
ルマウス17は図中上方に向けて釣鐘状に拡開する円筒
体よりなり、この内側ベルマウス17の外周側には径方
向外方に所要の間隙をおいて、外側ベルマウス18を同
心状に配設し、これら内側,外側ベルマウス17,18
同士間の環状間隙を補助吸込口18aに構成している。
【0027】外側ベルマウス18は図中上方に向けて釣
鐘状に拡開する円筒体よりなり、内側ベルマウス17と
同様に、多翼送風機11を回転自在に内蔵する図示しな
いファンケーシングに固定される。
鐘状に拡開する円筒体よりなり、内側ベルマウス17と
同様に、多翼送風機11を回転自在に内蔵する図示しな
いファンケーシングに固定される。
【0028】外側ベルマウス18はその内端部(図中下
端部)を、図2にも示すように、補助翼16列の先端部
外側面側方まで延伸し、その先端部外側面に対して径方
向に微少間隙をおいて対向させており、この対向部は空
気が各補助翼16の翼面に沿って斜めに流れるように制
御するガイドリングとしての機能を有する。
端部)を、図2にも示すように、補助翼16列の先端部
外側面側方まで延伸し、その先端部外側面に対して径方
向に微少間隙をおいて対向させており、この対向部は空
気が各補助翼16の翼面に沿って斜めに流れるように制
御するガイドリングとしての機能を有する。
【0029】また、外側ベルマウス18は図2に示すよ
うに、斜流補助ファン14への空気の流入断面積αと流
出断面積βとがほぼ同一になるように形成されており、
送風効率の向上を図っている。
うに、斜流補助ファン14への空気の流入断面積αと流
出断面積βとがほぼ同一になるように形成されており、
送風効率の向上を図っている。
【0030】次に本実施例の作用を説明する。
【0031】基板12が図示しないファンモータにより
軸心周りに回転すると、図1に示すように空気が図中白
大矢印に示すように内側ベルマウス17の主空気吸込口
17aから主翼13列内周部へ吸い込まれる一方、白小
矢印に示すように内側,外側ベルマウス17,18間の
補助空気吸込口18aから斜流補助ファン14の補助翼
16列へ吸い込まれる。
軸心周りに回転すると、図1に示すように空気が図中白
大矢印に示すように内側ベルマウス17の主空気吸込口
17aから主翼13列内周部へ吸い込まれる一方、白小
矢印に示すように内側,外側ベルマウス17,18間の
補助空気吸込口18aから斜流補助ファン14の補助翼
16列へ吸い込まれる。
【0032】このために、補助翼16列は吸込空気を図
中白小矢印に示すように基板12の軸心対して斜め方向
外方へ流し、その斜流を外側ベルマウス18の図中下端
部で案内して、各補助翼16同士間の間隙からその外側
方へ吐出する。
中白小矢印に示すように基板12の軸心対して斜め方向
外方へ流し、その斜流を外側ベルマウス18の図中下端
部で案内して、各補助翼16同士間の間隙からその外側
方へ吐出する。
【0033】また、主翼13列は吸込空気を図中白大矢
印に示すように各主翼13同士間の間隙からその外側方
へ吐出する。
印に示すように各主翼13同士間の間隙からその外側方
へ吐出する。
【0034】図3はこのように構成された多翼送風機1
1のP−Q特性Aを図10で示す従来の多翼送風機1の
P−Q特性Bと比較して示しており、このP−Q線図に
示すように本実施例の多翼送風機11のP−Q特性Aは
通常使用される中,低圧流域において単位時間当りの送
風流量を従来例のものBよりも顕著に増大させている。
1のP−Q特性Aを図10で示す従来の多翼送風機1の
P−Q特性Bと比較して示しており、このP−Q線図に
示すように本実施例の多翼送風機11のP−Q特性Aは
通常使用される中,低圧流域において単位時間当りの送
風流量を従来例のものBよりも顕著に増大させている。
【0035】つまり、本実施例の多翼送風機11は、従
来の多翼送風機1のように各主翼3の主要な空気流に対
して逆流する吸込側先端部を斜流補助ファン14に構成
したので、吸込側先端部での逆流を大きく抑制して、空
気力学的効率を高め、多翼送風機11全体としての送風
性能を高めることができる。
来の多翼送風機1のように各主翼3の主要な空気流に対
して逆流する吸込側先端部を斜流補助ファン14に構成
したので、吸込側先端部での逆流を大きく抑制して、空
気力学的効率を高め、多翼送風機11全体としての送風
性能を高めることができる。
【0036】したがって、従来より少ない回転駆動力で
高い送風性能が得られ、また、送風量を従来例1とほぼ
同一にした場合には低騒音化を図ることができ、比較的
低流量で高い圧力の送風機を提供することができる。
高い送風性能が得られ、また、送風量を従来例1とほぼ
同一にした場合には低騒音化を図ることができ、比較的
低流量で高い圧力の送風機を提供することができる。
【0037】図4は本発明の第2実施例の多翼送風機2
1の一部切欠斜視図、図5はその縦断面図であり、この
多翼送風機21は前記実施例の補助翼16列の吸込側先
端部の外側面に、環状帯板状のガイドリング22を外嵌
固着して、このガイドリング22の上端上に、外側ベル
マウス23の図中下端を微少間隙をおいて対向配置させ
た点に特徴がある。
1の一部切欠斜視図、図5はその縦断面図であり、この
多翼送風機21は前記実施例の補助翼16列の吸込側先
端部の外側面に、環状帯板状のガイドリング22を外嵌
固着して、このガイドリング22の上端上に、外側ベル
マウス23の図中下端を微少間隙をおいて対向配置させ
た点に特徴がある。
【0038】ガイドリング22は各補助翼16の翼面に
沿って空気が斜めに流れるように制御するものであり、
図5に示すように斜流補助ファン14への空気の流入断
面積α0と流出断面積β0とがほぼ同一になるように形
成されており、送風効率の向上を図っている。
沿って空気が斜めに流れるように制御するものであり、
図5に示すように斜流補助ファン14への空気の流入断
面積α0と流出断面積β0とがほぼ同一になるように形
成されており、送風効率の向上を図っている。
【0039】図6は前記多翼送風機21を渦巻形等のフ
ァンケーシング32内に回転自在に内蔵したときの多翼
送風機31の概略構成図、図7はその平断面図であり、
図中符号33は基板12の図示しないボス部に回転軸を
固定せしめて回転させるファンモータである。
ァンケーシング32内に回転自在に内蔵したときの多翼
送風機31の概略構成図、図7はその平断面図であり、
図中符号33は基板12の図示しないボス部に回転軸を
固定せしめて回転させるファンモータである。
【0040】この多翼送風機31は特に低周波域の低騒
音化のためにファンケーシング32を改良したものであ
る。つまり、多翼送風機31は、図7または図8に示す
ようにファンケーシング32の内壁32aに多数の小孔
34を穿設し、この内壁32aの内側に吸音材35をそ
れぞれ密着させて、各吸音材35と外壁32bとの間に
消音空間36を形成している。
音化のためにファンケーシング32を改良したものであ
る。つまり、多翼送風機31は、図7または図8に示す
ようにファンケーシング32の内壁32aに多数の小孔
34を穿設し、この内壁32aの内側に吸音材35をそ
れぞれ密着させて、各吸音材35と外壁32bとの間に
消音空間36を形成している。
【0041】この多翼送風機31では消音空間36の大
きさ、特に、図中矢印で示す空気の流れ方向の長さを、
消音しようとする低周波の周波数域に見合うように選定
することにより低周波域の騒音を低減することができ
る。なお、ファンケーシング32として図8で示す小型
ファンケーシング32aにも適用することができる。ま
た、これらファンケーシング32,32a内に内蔵する
多翼送風機としては図1等で示す多翼送風機であっても
よい。
きさ、特に、図中矢印で示す空気の流れ方向の長さを、
消音しようとする低周波の周波数域に見合うように選定
することにより低周波域の騒音を低減することができ
る。なお、ファンケーシング32として図8で示す小型
ファンケーシング32aにも適用することができる。ま
た、これらファンケーシング32,32a内に内蔵する
多翼送風機としては図1等で示す多翼送風機であっても
よい。
【0042】図9は前記多翼送風機31を本体ケース4
2内に内蔵した例えば天井埋設型等の空気調和機41の
前面パネル43を外した状態を示しており、この空気調
和機41は前記したように、送風性能が高く低騒音の多
翼送風機31を組み込んでいるので、空調効率の向上と
低騒音化とを共に図ることができる。
2内に内蔵した例えば天井埋設型等の空気調和機41の
前面パネル43を外した状態を示しており、この空気調
和機41は前記したように、送風性能が高く低騒音の多
翼送風機31を組み込んでいるので、空調効率の向上と
低騒音化とを共に図ることができる。
【0043】なお、前記実施例では主翼13を基板12
の回転方向に対して前向きに傾斜させた、いわゆる多翼
ファンに本発明を適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばターボフ
ァンに適用してもよい。
の回転方向に対して前向きに傾斜させた、いわゆる多翼
ファンに本発明を適用した場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばターボフ
ァンに適用してもよい。
【0044】図11はこのターボファン51を例えば天
井カセット型等の空気調和機の室内機52に室内ファン
として組み込む場合の一例を示しており、このターボフ
ァン51はファンモータ53の回転軸54に結合される
基板12上に、円弧板状の多数の主翼13を基板12の
軸心に対して平行に立設すると共に、基板12の回転方
向に対して後向きに傾斜させ、これら主翼13の空気等
吸込側先端部を斜流補助ファン14に形成した点に特徴
があり、図11中、図1と同一または相当部分には同一
符号を付している。
井カセット型等の空気調和機の室内機52に室内ファン
として組み込む場合の一例を示しており、このターボフ
ァン51はファンモータ53の回転軸54に結合される
基板12上に、円弧板状の多数の主翼13を基板12の
軸心に対して平行に立設すると共に、基板12の回転方
向に対して後向きに傾斜させ、これら主翼13の空気等
吸込側先端部を斜流補助ファン14に形成した点に特徴
があり、図11中、図1と同一または相当部分には同一
符号を付している。
【0045】このように構成されたターボファン51単
体のP−Q特性は、図12中の曲線Cに示すように、通
常使用される中、低流域において単位時間当りの送風流
量を従来のターボファンの特性曲線Dよりも顕著に増大
させている。なお、図11中、符号55はターボファン
51の外周の少なくとも一部を囲む室内熱交換器であ
り、56は吸込グリル,57は吹出グリル,図中白矢印
は空気の流れ方向を示す。
体のP−Q特性は、図12中の曲線Cに示すように、通
常使用される中、低流域において単位時間当りの送風流
量を従来のターボファンの特性曲線Dよりも顕著に増大
させている。なお、図11中、符号55はターボファン
51の外周の少なくとも一部を囲む室内熱交換器であ
り、56は吸込グリル,57は吹出グリル,図中白矢印
は空気の流れ方向を示す。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本願第1〜第5の発
明によれば、従来、各主翼の空気等の作動流体吸込側の
先端部、例えばその先端から全長の25〜40%までの
先端部では、その吐出側の作動流体が先端部以外の部分
の流れに対して逆流しており、空気力学的効率を低下せ
しめて、送風性能を低下させる部分であるが、本発明で
は、この各主翼先端部を、斜流ファンとして機能する補
助ファンに構成しているので、主翼列先端部での逆流を
抑制して各主翼列先端部での送風性能を高めることがで
き、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向上さ
せることができる。
明によれば、従来、各主翼の空気等の作動流体吸込側の
先端部、例えばその先端から全長の25〜40%までの
先端部では、その吐出側の作動流体が先端部以外の部分
の流れに対して逆流しており、空気力学的効率を低下せ
しめて、送風性能を低下させる部分であるが、本発明で
は、この各主翼先端部を、斜流ファンとして機能する補
助ファンに構成しているので、主翼列先端部での逆流を
抑制して各主翼列先端部での送風性能を高めることがで
き、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向上さ
せることができる。
【0047】また、主翼列先端部内周側に空気等の作動
流体を吸い込むように案内する内側ベルマウスを有する
ので、主翼列先端部内周側への空気等の吸込効率を高め
ることができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性
能を高めることができる。
流体を吸い込むように案内する内側ベルマウスを有する
ので、主翼列先端部内周側への空気等の吸込効率を高め
ることができ、ひいては多翼送風機全体としての送風性
能を高めることができる。
【0048】さらに、補助翼の軸方向外端側から作動流
体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、この外
側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ作動
流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内する
ガイドリングとを有するので、作動流体の補助ファンへ
の吸込効率向上と吐出効率向上とを共に図ることができ
る。このために、補助ファンの斜流ファンとしての送風
性能を高めることができ、ひいては多翼送風機全体とし
て送風性能を高めることができる。
体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、この外
側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ作動
流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内する
ガイドリングとを有するので、作動流体の補助ファンへ
の吸込効率向上と吐出効率向上とを共に図ることができ
る。このために、補助ファンの斜流ファンとしての送風
性能を高めることができ、ひいては多翼送風機全体とし
て送風性能を高めることができる。
【0049】さらにまた、本願第2の発明によれば、補
助翼列の外面に、この補助翼列の軸方向外端から吸い込
んだ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流すよ
うに案内するガイドリングを外嵌して固着したので、補
助ファンの斜流ファンとしての送風性能を高めることが
でき、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向上
させることができる。
助翼列の外面に、この補助翼列の軸方向外端から吸い込
んだ作動流体を基板軸心に対して斜め方向外方へ流すよ
うに案内するガイドリングを外嵌して固着したので、補
助ファンの斜流ファンとしての送風性能を高めることが
でき、ひいては多翼送風機全体としての送風性能を向上
させることができる。
【0050】さらに、本願第3の発明によれば、主翼列
先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内する内側
ベルマウスを有するので、主翼列先端部内周側への作動
流体の吸込効率を高めることができる。
先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内する内側
ベルマウスを有するので、主翼列先端部内周側への作動
流体の吸込効率を高めることができる。
【0051】また、補助翼の軸方向外端側に作動流体を
吸い込むように案内する外側ベルマウスを有するので、
補助ファンへの作動流体の吸込効率を高めることができ
る。その結果、多翼送風機全体としての送風性能を高め
ることができる。
吸い込むように案内する外側ベルマウスを有するので、
補助ファンへの作動流体の吸込効率を高めることができ
る。その結果、多翼送風機全体としての送風性能を高め
ることができる。
【0052】そして、本願第5の発明によれば、ガイド
リングは、作動流体の補助ファンへの流入断面積と流出
断面積とがほぼ同一になるように構成されているので、
送風効率を高めることができる。
リングは、作動流体の補助ファンへの流入断面積と流出
断面積とがほぼ同一になるように構成されているので、
送風効率を高めることができる。
【図1】本発明に係る多翼送風機の一実施例の要部の一
部切欠斜視図。
部切欠斜視図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】図1で示す実施例のP−Q特性を従来例のもの
と比較して示すP−Q線図。
と比較して示すP−Q線図。
【図4】本発明に係る多翼送風機の他の実施例の要部の
一部切欠斜視図。
一部切欠斜視図。
【図5】図4の縦断面図。
【図6】本発明のさらに他の実施例の概略構成図。
【図7】図6の平断面図。
【図8】本発明の他の実施例の平断面図。
【図9】図7等で示す多翼送風機を組み込んだ空気調和
機の分解斜視図。
機の分解斜視図。
【図10】従来の多翼送風機の斜視図。
【図11】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図12】図11で示す室内ファン(ターボファン)の
PQ線図。
PQ線図。
11,21,31 多翼送風機 12 基板 13 主翼 14 斜流補助ファン 15 胴部 16 補助翼 17 内側ベルマウス 17a 主空気吸込口 18,23 外側ベルマウス 18a 補助空気吸込口 22 ガイドリング 51 ターボファン(室内ファン) 52 室内機 α,α0 空気流入断面積 β,β0 空気流出断面積
Claims (5)
- 【請求項1】 軸心周りに回転する基板と、この基板に
周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数の主
翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込んだ作
動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機におい
て、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に対し
て斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそれぞ
れ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹弧面
に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の凹弧
状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補助翼
を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に対し
て斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記主翼列
先端部内周側に作動流体を吸い込むように案内する内側
ベルマウスと、この内側ベルマウスの外側に所定の間隔
をおいて配設されて、補助翼の軸方向外端側から作動流
体を吸い込むように案内する外側ベルマウスと、この外
側ベルマウスと一体に形成されて、前記吸い込んだ作動
流体の流れを基板軸心に対して斜め方向外方へ案内する
ガイドリングとを有することを特徴とする多翼送風機。 - 【請求項2】 軸心周りに回転する基板と、この基板に
周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数の主
翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込んだ作
動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機におい
て、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に対し
て斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそれぞ
れ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹弧面
に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の凹弧
状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補助翼
を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に対し
て斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記補助翼
列の外面に、この補助翼列間へ吸い込んだ作動流体を基
板軸心に対して斜め方向外方へ流すように案内するガイ
ドリングを外嵌して固着したことを特徴とする多翼送風
機。 - 【請求項3】 主翼列先端部内周側に作動流体を吸い込
むように案内する内側ベルマウスと、この内側ベルマウ
スの外側に所定の間隔をおいて配設されて、補助翼の軸
方向外端側から作動流体を吸い込むように案内する外側
ベルマウスと、を有することを特徴とする請求項2記載
の多翼送風機。 - 【請求項4】 軸心周りに回転する基板と、この基板に
周方向に所定の間隔をおいて環状に配設された多数の主
翼とを有し、この主翼列先端部内周側から吸い込んだ作
動流体をこの主翼列外周側へ吐出する多翼送風機におい
て、前記各主翼の先端外角部を、前記基板の軸心に対し
て斜め方向に沿って湾曲する内方に凸の凹弧面でそれぞ
れ切除し、これら主翼列の各凹弧面外面に、その凹弧面
に適合する円筒体を外嵌して固着し、この円筒体の凹弧
状外周面に、周方向に所定の間隔をおいて多数の補助翼
を設けることにより、作動流体を前記基板の軸心に対し
て斜め方向外方へ流す補助ファンに構成し、前記補助フ
ァンは、各主翼の軸方向長さを100としたときに、そ
の吸込側先端から25〜40の長さに対応する先端部に
形成されていることを特徴とする請求項1記載の多翼送
風機。 - 【請求項5】 ガイドリングは、作動流体の補助ファン
への流入断面積と流出断面積とがほぼ同一になるように
構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の多翼送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02455294A JP3193222B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 多翼送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02455294A JP3193222B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 多翼送風機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07233798A JPH07233798A (ja) | 1995-09-05 |
JP3193222B2 true JP3193222B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=12141322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02455294A Expired - Fee Related JP3193222B2 (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 多翼送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3193222B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998053211A1 (fr) * | 1997-05-21 | 1998-11-26 | Toto Ltd. | Soufflante centrifuge multi-pales |
JP4505885B2 (ja) * | 1999-06-23 | 2010-07-21 | ダイキン工業株式会社 | 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機 |
JP2007154685A (ja) * | 2005-12-01 | 2007-06-21 | Fujitsu General Ltd | ターボファンおよびそれを用いた空気調和機 |
KR101676371B1 (ko) * | 2013-05-27 | 2016-11-15 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치의 송풍기 |
KR102540638B1 (ko) * | 2021-08-25 | 2023-06-07 | 탑에어주식회사 | 이중팬 및 그것을 구비한 주방배기장치 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP02455294A patent/JP3193222B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07233798A (ja) | 1995-09-05 |
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