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JP2670658B2 - 柔軟な被包装物の供給装置 - Google Patents

柔軟な被包装物の供給装置

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Publication number
JP2670658B2
JP2670658B2 JP5156201A JP15620193A JP2670658B2 JP 2670658 B2 JP2670658 B2 JP 2670658B2 JP 5156201 A JP5156201 A JP 5156201A JP 15620193 A JP15620193 A JP 15620193A JP 2670658 B2 JP2670658 B2 JP 2670658B2
Authority
JP
Japan
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film
packaged
supply
sandwich
package
Prior art date
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Application number
JP5156201A
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JPH06345048A (ja
Inventor
俊則 谷口
謙二 猪飼
Original Assignee
株式会社フジキカイ
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社フジキカイ filed Critical 株式会社フジキカイ
Priority to JP5156201A priority Critical patent/JP2670658B2/ja
Publication of JPH06345048A publication Critical patent/JPH06345048A/ja
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Publication of JP2670658B2 publication Critical patent/JP2670658B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンドイッチ等の柔軟
な性状の被包装物を、該包装物の供給方向と交差する上
下方向に展張されたフィルムに向けて供給するのに適し
た供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、物品供給方向と交差する上下方向に
展張されたフィルムに向けて被包装物を供給した後、該
被包装物に胴巻されたフィルムをシールするスリーブ包
装機が知られている。この種の包装機における物品供給
方式は、プッシャー等により被包装物を後部から押送
し、該被包装物の供給方向前部をフィルムに押付けるこ
とにより、供給源からフィルムを被包装物を胴巻し得る
量だけ引出すようになっている。そして、引出されたフ
ィルムを被包送物の供給方向後側にて、上下方向に移動
するシーラ等でシールすることにより、被包装物の胴巻
包装がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した物品供給方式
では、プッシャー等により押送される被包装物の供給方
向前部がフィルムの引出しのための作用面となるため、
被包装物が例えばサンドイッチ等の柔軟な性状のもので
は、被包装物の供給方向前部がフィルム引出し時に変形
してしまうばかりでなく、被包装物に胴巻されたフィル
ムを被包装物の供給方向後側でシールする際に、前記シ
ーラ等の移動に伴って被包装物の上下面に胴巻されたフ
ィルムが相互に近接する方向に引張られて、被包装物が
フィルムで押潰されてしまうおそれがある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した柔軟な被包装物の
供給に内在している前記諸種の問題に鑑み、これを好適
に解決するべく提案されたものであって、フィルムの引
出しおよびシールに際して被包装物が変形したり押潰さ
れるのを防止し得る供給装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、柔軟な被包装物の
搬送路の下流側に、供給源から引出したフィルムを搬送
路と交差する上下方向に展張し、このフィルムに向けて
被包装物を供給することにより前記供給源から引出した
フィルムを被包装物の上下の面に亘って巻付けると共
に、該フィルムを被包装物の供給方向後側でシールする
包装機において、前記被包装物の搬送路を挟む両側に搬
送路中心に向けて相互に近接および離間移動自在に配設
され、搬送路に沿って前進移動される際に前記被包装物
を前記フィルムに向けて押送する一対の押送手段と、前
記各押送手段における被包装物の供給方向前側に設けら
れ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際に、被
包装物の供給方向前端部近傍における高さ方向の上下端
に対して所要範囲内に臨み、押送手段が搬送方向に沿っ
て前進移動するのに伴って前記フィルムを供給源から引
出す第1フィルム係合手段と、前記各押送手段における
被包装物の供給方向後側に設けられ、該押送手段を搬送
路中心に向けて移動した際に、被包装物の供給方向後端
部近傍における高さ方向の少なくとも上端に対して所要
範囲内に臨む第2フィルム係合手段とを備え、前記第1
フィルム係合手段により前記供給源から引出されて被包
装物の上下の面に亘って巻付けられたフィルムを被包装
物の供給方向後側でシールするに際し、該被包装物にお
ける前端部の上下面側に臨むフィルムを第1フィルム係
合手段で支持すると共に、後端部の少なくとも上面側に
臨むフィルムを前記第2フィルム係合手段で支持するよ
う構成したことを特徴とする。また前記目的を達成する
ため本願の別の発明は、被包装物の搬送路の下流側に、
供給源から引出したフィルムを搬送路と交差する上下方
向に展張し、このフィルムに向けて被包装物を供給する
ことにより前記供給源から引出したフィルムを被包装物
の上下の面に亘って巻付けると共に、該フィルムを被包
装物の供給方向後側でシールする包装機において、前記
被包装物の搬送路を挟む両側に搬送路中心に向けて相互
に近接および離間移動自在に配設され、搬送方向下流側
から上流側に向かうにつれて搬送路中心に 近接するよう
傾斜してその近接移動により平面三角形状を呈する柔軟
な被包装物の対応する傾斜面に沿って当接する押送部を
備え、搬送路に沿って前進移動される際に前記被包装物
を、その1つの頂部を上流側に指向させると共に該頂部
と対向する下流側の一面を前記フィルムと平行に対向さ
せた姿勢で該フィルムに向けて押送する一対の押送手段
と、前記各押送手段における被包装物の供給方向前側に
設けられ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際
に、被包装物の供給方向前端部近傍における高さ方向の
上下端に対して所要範囲内に臨み、押送手段が搬送方向
に沿って前進移動するのに伴って前記フィルムを供給源
から引出す第1フィルム係合手段と、前記各押送手段に
おける被包装物の供給方向後側に設けられ、該押送手段
を搬送路中心に向けて移動した際に、被包装物の供給方
向後端部近傍における高さ方向の少なくとも上端に対し
て所要範囲内に臨む第2フィルム係合手段とを備え、前
記第1フィルム係合手段により前記供給源から引出され
て被包装物の上下の面に亘って巻付けられたフィルムを
被包装物の供給方向後側でシールするに際し、該被包装
物における前端部の上下面側に臨むフィルムを第1フィ
ルム係合手段で支持すると共に、後端部の少なくとも上
面側に臨むフィルムを前記第2フィルム係合手段で支持
するよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】搬送路の両側に配設した一対の押送手段を搬送
路中心に向けて相互に近接移動した後、搬送路に沿って
前進移動させることにより、搬送路上の被包装物は、搬
送路の下流側において搬送路と交差する上下方向に展張
されたフィルムに向けて押送される。展張されているフ
ィルムは、押送手段の前進移動に伴って第1フィルム係
合手段により供給源から引出されて被包装物の上下の面
に巻付けられる。そして被包装物が所要位置に到来する
と、被包装物における前端部の上下面側に臨むフィルム
が第1フィルム係合手段に支持されると共に、後端部の
少なくとも上面側に臨むフィルムが第2フィルム係合手
段に支持された状態で、該フィルムは被包装物の供給方
向後側でシールされる。また、1つの頂部を上流側に指
向させると共に該頂部と対向する下流側の一面をフィル
ムと平行に対向させた姿勢で搬送路上に臨む平面三角形
状の被包装物では、搬送路の両側に配設した一対の押送
手段を搬送路中心に向けて相互に近接移動した際に、各
押送手段の押送部が被包装物の対応する傾斜面に沿って
当接する。この状態で一対の押送手段が搬送路に沿って
前進移動することにより、被包装物は、両傾斜面が押送
部で支持された状態でフィルムに向けて押送される。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る柔軟な被包装物の供給装
置につき、好適な実施例を挙げて以下説明する。なお実
施例においては、被包装物として頂部の内角が略90°
に設定された二等辺三角形状のサンドイッチを対象とす
る。
【0008】図1は、実施例に係る供給装置の概略構成
を示す要部横断平面図であって、該装置10の機枠12
に、サンドイッチ11を後述する帯状フィルムFの展張
部に向けて供給する供給コンベヤ14が配設されてい
る。すなわち、機枠12に搬送方向と交差する方向に離
間する一対のフレーム15,15が配設され、該フレー
ム15,15の上流端部間に従動プーリ16が回転自在
に枢支されている。また、フレーム15,15の下流端
部間に案内板17が架設され、該案内板17の下流端部
と従動プーリ16との間に巻掛けられた無端状の搬送ベ
ルト18が、フレーム15,15の適宜位置に回転自在
に枢支された駆動プーリ19に巻掛けられている(図2
参照)。この駆動プーリ19は、図示しない駆動手段に
より間欠的に駆動され、搬送ベルト18に載置したサン
ドイッチ11を間欠的に搬送するよう構成されている。
なお、従動プーリ16と案内板17との間には、搬送ベ
ルト18を下方から支持するベッド20がフレーム1
5,15間に架設してある。更に、符号21は、搬送ベ
ルト18にテンションを付与するテンションローラを示
す。
【0009】前記従動プーリ16の配設位置より下流側
のフレーム15,15間に、位置決め台22が搬送ベル
ト18の上方に干渉することなく臨むよう配設され、該
位置決め台22の下流側面には、図1に示す如く、三角
形状の凹部22aが形成されている。そして該凹部22
aに、サンドイッチ11をその頂辺(頂部の辺)が上流側
を指向する状態で臨ませることにより、該サンドイッチ
11が搬送ベルト18の搬送中心に位置するよう載置さ
れるようになっている。
【0010】前記機枠12に支持フレーム28が立設さ
れ、該支持フレーム28に、図3に示す如く、前記供給
コンベヤ14の上方に臨むようにロールホルダ29が片
持式に回転自在に配設される。このロールホルダ29に
は、包装するサンドイッチ11の頂部と対向する側の辺
の長さより幅広に設定した透明な帯状フィルムFを巻回
したフィルムロール30が挿脱自在に装着されている。
そしてフィルムロール30の帯状フィルムFは、駆動モ
ータ31により回転駆動される繰出しローラ32により
引出されると共に、複数の案内ローラ33およびテンシ
ョンローラ34を介して、前記供給コンベヤ14の下流
側において搬送方向と交差するよう上方から下方に向け
て供給される。また、機枠12における供給コンベヤ1
4の下方に臨む位置に、駆動モータ35により回転駆動
されるフィルム巻取りローラ36が回転自在に枢支さ
れ、供給コンベヤ14の下方に供給された帯状フィルム
Fは、テンションローラ37および案内ローラ38を介
してフィルム巻取りローラ36に巻取られて、供給コン
ベヤ14の下流側で展張状態で保持されるようになって
いる。
【0011】また、供給コンベヤ14の下方のフィルム
経路に配設される案内ローラ38には、フィルム供給量
をカウントするためのスリット円盤と光電センサ等から
なるパルス発信手段40が配設されている。なお、サン
ドイッチ11が後述する押送プレート27,27により
供給されて帯状フィルムFに押付けられて該フィルムF
が胴巻された後に、サンドイッチ11の搬送方向上流側
において帯状フィルムFをシール切断(溶断シール)した
後に、前記駆動モータ35が回転を開始することにより
巻取りローラ36が回転自在してフィルムFを巻取って
いる状態で、予め設定された巻取り量に応じて、案内ロ
ーラ38に配設されたパルス発信手段40より所定パル
ス分のパルス数が入力されると、該駆動モータ35が回
転を停止して巻取りローラ36への帯状フィルムFの巻
取りが停止するよう設定している。これにより、帯状フ
ィルムFのシール切断されたシール部を、次回のサンド
イッチ11の包装に使用されない下方位置まで移動させ
た状態で、供給コンベヤ14の下流側に帯状フィルムF
を展張させて、サンドイッチ11を傾斜面側の厚み方向
の略1/2の位置に1本のシール部(溶断シール線)が臨
む筒状フィルムで胴巻包装し得るようになっている。
【0012】前記下方に設けられたテンションローラ3
7は、常には図3に示す下方傾動位置に保持され、帯状
フィルムFが引出されてサンドイッチ11に胴巻される
際に上昇(図3の二点鎖線位置)すると共に、帯状フィル
ムFがシール切断された後に、エアシリンダ41により
強制的に下方の定位置まで下降されるようになってい
る。また上方に設けられたテンションローラ34は、常
には図3に示す下方に向けて傾斜する原点位置に保持さ
れ、帯状フィルムFが引出されてサンドイッチ11に胴
巻される際に上昇(図3の二点鎖線位置)するよう構成さ
れる。更に、テンションローラ34の支持機構には、該
ローラ34の原点位置を検出するための原点センサ42
が配設されている。そして、前記帯状フィルムFのシー
ル切断後に、前記エアシリンダ41によるテンションロ
ーラ37の強制下降および巻取りローラ36による帯状
フィルムFの所定量の巻取りが行なわれると共に、前記
繰出しローラ32が回転されて、フィルムロール30か
ら帯状フィルムFが引出されることによりテンションロ
ーラ34が上昇位置から原点位置まで下降したことを原
点センサ42が検出したときに、繰出しローラ32を停
止するようになっている。これにより、上下のテンショ
ンローラ34,37間に、次回の包装のための帯状フィ
ルムFが蓄えられた状態で展張保持される。
【0013】前記帯状フィルムFの展張部の上流側にお
ける機枠12の供給コンベヤ14を挟む位置に、図1に
示す如く、搬送方向に沿うガイドロッド23が夫々配設
され、各ガイドロッド23には、搬送方向と交差する外
方(供給コンベヤ14から離間する方向)に2本のピスト
ンロッド24a,24aを指向したシリンダ24が夫々
摺動自在に配設されている。各シリンダ24には、モー
タ等の駆動手段により回転駆動されるカム(何れも図示
せず)に連係したロッド25が接続され、該ロッド25
を介してシリンダ24はガイドロッド23に沿って往復
移動するよう構成されている。なお、シリンダ24を、
別のシリンダによりガイドロッド23に沿って往復移動
させるようにしてもよい。
【0014】前記各シリンダ24のピストンロッド24
a,24aにブラケット26が配設され、該ブラケット
26の搬送ベルト18の上方に臨む位置に、押送プレー
ト27が位置調節自在に配設されている。この押送プレ
ート27は、図1および図4に示す如く、サンドイッチ
11における搬送方向下流側から上流側に向かうにつれ
て搬送中心に近接する傾斜面に沿う押送部27aと、該
押送部27aにおける下流側の端部に搬送方向と直交す
る向きに折曲形成された第1フィルム係合部27bと、
押送部27aの上流側の端部において第1フィルム係合
部27bと平行に折曲形成された第2フィルム係合部2
7cとを備え、この第2フィルム係合部27cを介して
ブラケット26に配設されるようになっている。そし
て、搬送ベルト18により搬送されるサンドイッチ11
が、供給コンベヤ14の適宜位置に配設した発光素子1
20aと受光素子120bとからなる検知手段120に
より検出されたタイミングに調時して、両シリンダ2
4,24がそのピストンロッド24a,24aを引込む方
向へ付勢されることにより、対向する押送プレート2
7,27の押送部27a,27aがサンドイッチ11の搬
送中心に向けて相互に近接してサンドイッチ11の対応
する傾斜面に当接されるようになっている(図4参照)。
次いで、搬送ベルト18の間欠走行に同期して同速でシ
リンダ24,24がガイドロッド23,23に沿って下流
側に向けて移動されて、図6および図7に示す如く、サ
ンドイッチ11が搬送ベルト18および押送プレート2
7,27により帯状フィルムFの展張部に向けて頂部と
対向する面側から供給されるよう構成される。
【0015】前記第1フィルム係合部27bは、図4お
よび図5に示す如く、押送部27aをサンドイッチ11
の傾斜面に当接した状態で、該サンドイッチ11の供給
方向前端面より下流側に僅かに突出するよう設定されて
いる。これにより、サンドイッチ11を帯状フィルムF
に向けて供給した際に、該サンドイッチ11の前端部よ
り先に第1フィルム係合部27bがフィルムFに当接し
てこれを引出すことができ、帯状フィルムFの引出し抵
抗によりサンドイッチ11の前端部が変形するのを防止
するようになっている。また、前記第2フィルム係合部
27cは、図4に示す如く、サンドイッチ11の供給方
向後端部(頂部)と略同一位置に臨むよう位置決めされて
いる。しかも、押送プレート27における少なくとも前
記第1フィルム係合部27bおよび第2フィルム係合部
27cが位置する上下端部は、サンドイッチ11の高さ
方向の上下端と略同一レベルとなるよう設定され、この
第1フィルム係合部27bと第2フィルム係合部27c
とにより、サンドイッチ11に胴巻された帯状フィルム
Fをシール切断するに際し、サンドイッチ11の前後端
部がフィルムFにより押潰されるのを防止すると共に、
第2フィルム係合部27cによりシール切断されたシー
ル切断部がフィルムFの幅方向に亘って上下方向に変位
するのを防止し、水平状態にシール切断部が形成される
よう構成されている(図7参照)。
【0016】なお、サンドイッチ11の製造は人手によ
り行なわれるため、その外形寸法が不均一となり、特に
パンの間に挟まれた内容物の種類やサンド状態による厚
み寸法(コンベヤ上での高さ寸法)の均一性に欠け、例え
ば、基準とされる厚み寸法が6cmの場合では、その厚
み寸法の略15%程度厚いものまでが含まれることがあ
る。また、パンの特性として若干の変形に対しての復元
性を備えているので、胴巻されたフィルムFのシール切
断時にサンドイッチ11がフィルムFにより押されて変
形しても、サンドイッチ11の後端面と溶断シーラ4
3,44(後述)との当接部とに亘って生じていたフィル
ムFの余裕部分Pにより変形したサンドイッチ11が元
に戻ることで、サンドイッチ11の商品価値を低下させ
ることなく筒状に胴巻されたフィルムFに密着した状態
で良好に包装される。
【0017】実施例においては、前述したサンドイッチ
11の外形寸法に対する各フィルム係合部27b,27
cの配設位置に関して、最適となる位置関係について記
載したが、サンドイッチ11の外形寸法に対するフィル
ム係合部27b,27cの設定位置については、前記サ
ンドイッチ11の性状に鑑み、サンドイッチ11が帯状
フィルムFに向けて供給され、該フィルムFにて胴巻さ
れた後にシール切断される一連の工程において、サンド
イッチ11が押潰されて商品価値が低下するに至らない
範囲内で、サンドイッチ11の前端部および後端部近傍
に臨む適宜の設定位置とすればよい。
【0018】前記帯状フィルムFの展張部より更に下流
側に、図3に示す如く、内蔵した適宜のヒータにより加
熱される上下で対をなす溶断シーラ43,44が昇降自
在に配設されている。そして、前記供給コンベヤ14お
よび押送プレート27,27によりフィルム展張部を越
える位置まで搬送されたサンドイッチ11が、後述する
移送コンベヤ46の把持部材53により把持された後、
両シーラ43,44が相互に近接することにより、帯状
フィルムFはサンドイッチ11の供給方向上流側におい
てサンドイッチ11の厚み方向の略1/2の位置でシー
ル切断されるよう構成される。なお、各シーラ43,4
4を挟むサンドイッチ11の搬送方向両側にガイド4
5,45が配設され、両シーラ43,44によるシール切
断に際して、上下で対向する各ガイド45,45でフィ
ルムFを挟持するようになっている。また、帯状フィル
ムFの展張部と溶断シーラ43,44の配設位置との間
に、サンドイッチ11の厚み方向上下の端部と略同一高
さでガイドローラ121,121が配設され、前記供給
コンベヤ14および押送プレート27,27により搬送
されるサンドイッチ11により引出される帯状フィルム
Fを各シーラ43,44に当接させることなく下流側に
案内するよう構成してある。
【0019】図1および図2に示す如く、前記供給コン
ベヤ14の下流には、帯状フィルムFにより胴巻包装さ
れたサンドイッチ11を厚み方向から把持した状態で搬
送する移送コンベヤ46が配設される。この移送コンベ
ヤ46は、サンドイッチ11の搬送方向に走行自在に配
設した一対の無端チェン52,52に、その走行方向に
所定間隔で複数の把持部材53を架設してある。把持部
材53は、図5に示す如く、L字状に形成された固定プ
レート54の水平部54aの底面に突設した突部54b
を介して無端チェン52,52に固定されており、この
固定プレート54には、水平部54aから垂直に立上が
る垂直部54cに対して平行な姿勢で近接離間自在に可
動プレート55が配設される。すなわち、前記突部54
bにロッド56が摺動自在に挿通され、該ロッド56の
一端に突片55aを介して可動プレート55が配設され
ている。またロッド56の他端近傍に規制部材57が配
設されると共に、該規制部材57と突部54bとの間に
圧縮ばね58が弾力的に介装され、可動プレート55を
常には垂直部54cに近接する方向に付勢するようにな
っている。そして、前記供給コンベヤ14から供給され
るサンドイッチ11の受取り位置に臨む把持部材53の
可動プレート55を、図示しない開放機構により垂直部
54cから離間させることにより(図5参照)、フィルム
Fが胴巻されたサンドイッチ11を両部材54c,55
間に受入れるよう構成される。そして、サンドイッチ1
1を受入れた後、開放機構による作用を解除することに
より、可動プレート55は垂直部54cに向けて近接し
てサンドイッチ11を弾性的に把持するようになってい
る(図7参照)。なお、図1において符号59は、前記押
送プレート27,27により供給されるサンドイッチ1
1を水平状態で把持部材53に案内する案内ベッドを示
し、この案内ベッド59には、把持部材53の通過を許
容する三角形状の凹部59aが形成されている。
【0020】なお移送コンベヤ46は、前記溶断シーラ
43,44による帯状フィルムFのシール切断後の所要
タイミングで間欠駆動されて、把持部材53で把持した
サンドイッチ11を下流側に間欠的に搬送するよう構成
されている。
【0021】
【実施例の作用】次に、実施例に係る供給装置の作用に
つき説明する。なお、前記供給コンベヤ14の下流側に
は、シール部が臨まない状態で帯状フィルムFが展張さ
れると共に、移送コンベヤ46におけるサンドイッチ1
1の受取り位置に、把持部材53が可動プレート55を
開放した状態で待機しているものとする。
【0022】この状態で、前記位置決め台22の凹部2
2aにサンドイッチ11を臨ませることにより、該サン
ドイッチ11はその頂部を上流側に指向した状態で、搬
送ベルト18の搬送中心に載置される。供給コンベヤ1
4の間欠移動により、サンドイッチ11が所定位置まで
搬送されたことを前記検知手段120が検出すると、前
記シリンダ24,24が付勢されて、両押送プレート2
7,27が相互に近接移動し、図4に示す如く、その押
送部27a,27aがサンドイッチ11の両傾斜面に当
接される。なお、搬送ベルト18による搬送中にサンド
イッチ11の位置ズレが生じたとしても、一対の押送プ
レート27,27が搬送中心に向けて相互に近接するの
で、両プレート27,27によりサンドイッチ11の位
置ズレは矯正されて搬送中心において両側から支持され
る。そして供給コンベヤ14の間欠移動に同期して同速
で両シリンダ24,24がガイドロッド23,23に沿っ
て下流側に移動することにより、サンドイッチ11は前
記帯状フィルムFの展張部に向けて供給される。このと
きサンドイッチ11は搬送中心に臨んでいるので、展張
部における帯状フィルムFの幅方向の中央位置に該サン
ドイッチ11が正確に供給される。
【0023】前記展張されている帯状フィルムFには、
前記押送プレート27,27の第1フィルム係合部27
b,27bが先ず当接して、該プレート27,27の移動
に伴って帯状フィルムFが下流側に押されることによ
り、前記上下のテンションローラ34,37が上方に移
動してフィルムFが引出される。これにより、サンドイ
ッチ11の供給方向前端面および上下面に帯状フィルム
Fが巻付けられる。そして、図6および図7に示す如
く、受取り位置に待機している把持部材53における垂
直部54cと可動プレート55との間にサンドイッチ1
1が到来して間欠停止すると、前記開放機構が作動して
可動プレート55は圧縮ばね58の弾力作用下に垂直部
54c側に移動し、サンドイッチ11を上下方向から弾
力的に把持する。
【0024】次いで、前記上下の溶断シーラ43,44
が相互に近接移動し、サンドイッチ11に巻付けられて
いる帯状フィルムFを、該サンドイッチ11の傾斜面側
における厚み方向の略中央で溶断シーラ43,44が当
接することによりシール切断する。これによりサンドイ
ッチ11は、その傾斜面側の厚み方向略中央部において
溶断シール線(シール部)が形成されたフィルムFにより
胴巻される。前記押送プレート27,27は、溶断シー
ラ43,44によるフィルムFのシール切断が終了する
までサンドイッチ11を両側から支持した状態で保持さ
れ、該シーラ43,44が相互に離間する適宜のタイミ
ングで前記シリンダ24,24が逆付勢されて押送プレ
ート27,27は相互に離間する。そして、両シリンダ
24,24がガイドロッド23,23に沿って後退(上流
側に移動)して初期の待機位置に復帰し、次のサンドイ
ッチ11の到来を待機する。
【0025】ここで、前記シーラ43,44により帯状
フィルムFがシール切断されると、前記エアシリンダ4
1により下方のテンションローラ37が強制的に下方の
定位置まで下降されると共に、前記巻取りローラ36が
駆動モータ35により回転駆動されて帯状フィルムFを
巻取る。そして、前記案内ローラ38に配設されたパル
ス発信手段40が予め設定したパルス数をカウントする
と、モータ35が停止して帯状フィルムFの巻取りを停
止する。これにより、シーラ43,44により帯状フィ
ルムFに付されたシール部は、次回の包装に使用されな
い下方位置まで移動される。すなわち、実施例の装置1
0では、シール部がサンドイッチ11の傾斜面側に1個
所のみ形成されたフィルムFによりサンドイッチ11が
胴巻される。また、前記繰出しローラ32が駆動モータ
31により回転駆動されて、フィルムロール30から帯
状フィルムFが引出されることにより上方のテンション
ローラ34が上昇位置から原点位置まで下降したことを
前記原点センサ42が検出すると、モータ31が停止し
てフィルム引出しが停止する。この結果、上下のテンシ
ョンローラ34,37間に、次回の包装のための帯状フ
ィルムFが蓄えられた状態で展張保持される。
【0026】前述した工程によりフィルムFが胴巻され
たサンドイッチ11は、前記溶断シーラ43,44によ
る帯状フィルムFのシール切断後の所要タイミングで移
送コンベヤ46が間欠駆動されることにより、把持部材
53で把持された状態で後工程に供給される。
【0027】なお実施例では、サンドイッチを押送する
押送手段と、フィルムの引出しを行なう第1フィルム係
合手段およびサンドイッチの供給方向後端部を支持する
第2フィルム係合手段とをプレートにより一体に構成し
た場合につき説明したが、本願はこれに限定されるもの
でなく、ブロック状あるいは各手段を別部材により構成
するようにしてもよい。また、被包装物としては三角形
状のサンドイッチに限定されるものでなく、矩形状に形
成された柔軟な性状の被包装物の供給にも好適に使用可
能である。更に、実施例では一対の溶断シーラをサンド
イッチの厚み方向略中央において当接する場合につき説
明したが、この溶断シーラに代えて溶着シーラとカッタ
とを別々に備える構成としてもよい。また、これらシー
ルカッタの当接個所をサンドイッチの下端近傍に設定す
る方式も採用し得る。そしてこの場合においては、フィ
ルムがシール切断される際に該フィルムを支持する前記
第2フィルム係合手段は、少なくともサンドイッチの後
端部の上端近傍に臨む位置に設定されるようにすればよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る柔軟な
被包装物の供給装置によれば、被包装物の押送手段は、
被包装物の搬送路を挟む両側から搬送路中心に向けて相
互に近接するので、被包装物を常に搬送路中心に臨ませ
た状態で展張されているフィルムの幅方向中央位置に供
給することができる。また、帯状フィルムの引出しは第
1フィルム係合手段により行なわれるので、柔軟な被包
装物の供給方向前端部がフィルムの引出しに際して変形
するのを未然に防止し得る。更に、被包装物に胴巻され
たフィルムをシールする際にも、第1フィルム係合手段
および第2フィルム係合手段によりフィルムが被包装物
の前端近傍の上下面側および後端近傍の少なくとも上面
側で支持されているので、該被包装物がフィルムにより
押潰されることはなく、型崩れのない胴巻包装ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る供給装置の要部平面図である。
【図2】実施例に係る供給装置の要部縦断側面図であ
る。
【図3】実施例に係る供給装置を帯状フィルムの供給機
構と共に示す要部概略側面図である。
【図4】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示すものであって、押送プレートによりサンドイッチを
挟持した状態を示す説明平面図である。
【図5】図4の状態で一方の押送プレートを除いて示す
説明側面図である。
【図6】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示すものであって、押送プレートによりサンドイッチを
把持部材に供給した状態を示す説明平面図である。
【図7】図6の状態で一方の押送プレートを除いて示す
説明側面図である。
【符号の説明】
11 サンドイッチ(被包装物) 14 供給コンベヤ(搬送路) 27a 押送部(押送手段) 27b 第1フィルム係合部(第1フィルム係合手段) 27c 第2フィルム係合部(第2フィルム係合手段) 30 フィルムロール(供給源) F 帯状フィルム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な被包装物の搬送路の下流側に、供
    給源から引出したフィルムを搬送路と交差する上下方向
    に展張し、このフィルムに向けて被包装物を供給するこ
    とにより前記供給源から引出したフィルムを被包装物の
    上下の面に亘って巻付けると共に、該フィルムを被包装
    物の供給方向後側でシールする包装機において、 前記被包装物の搬送路を挟む両側に搬送路中心に向けて
    相互に近接および離間移動自在に配設され、搬送路に沿
    って前進移動される際に前記被包装物を前記フィルムに
    向けて押送する一対の押送手段と、 前記各押送手段における被包装物の供給方向前側に設け
    られ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際に、
    被包装物の供給方向前端部近傍における高さ方向の上下
    端に対して所要範囲内に臨み、押送手段が搬送方向に沿
    って前進移動するのに伴って前記フィルムを供給源から
    引出す第1フィルム係合手段と、 前記各押送手段における被包装物の供給方向後側に設け
    られ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際に、
    被包装物の供給方向後端部近傍における高さ方向の少な
    くとも上端に対して所要範囲内に臨む第2フィルム係合
    手段とを備え、 前記第1フィルム係合手段により前記供給源から引出さ
    れて被包装物の上下の面に亘って巻付けられたフィルム
    を被包装物の供給方向後側でシールするに際し、該被包
    装物における前端部の上下面側に臨むフィルムを第1フ
    ィルム係合手段で支持すると共に、後端部の少なくとも
    上面側に臨むフィルムを前記第2フィルム係合手段で支
    持するよう構成したことを特徴とする柔軟な被包装物の
    供給装置。
  2. 【請求項2】 被包装物の搬送路の下流側に、供給源か
    ら引出したフィルムを搬送路と交差する上下方向に展張
    し、このフィルムに向けて被包装物を供給することによ
    り前記供給源から引出したフィルムを被包装物の上下の
    面に亘って巻付けると共に、該フィルムを被包装物の供
    給方向後側でシールする包装機において、 前記被包装物の搬送路を挟む両側に搬送路中心に向けて
    相互に近接および離間移動自在に配設され、搬送方向下
    流側から上流側に向かうにつれて搬送路中心に 近接する
    よう傾斜してその近接移動により平面三角形状を呈する
    柔軟な被包装物の対応する傾斜面に沿って当接する押送
    部を備え、搬送路に沿って前進移動される際に前記被包
    装物を、その1つの頂部を上流側に指向させると共に該
    頂部と対向する下流側の一面を前記フィルムと平行に対
    向させた姿勢で該フィルムに向けて押送する一対の押送
    手段と、 前記各押送手段における被包装物の供給方向前側に設け
    られ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際に、
    被包装物の供給方向前端部近傍における高さ方向の上下
    端に対して所要範囲内に臨み、押送手段が搬送方向に沿
    って前進移動するのに伴って前記フィルムを供給源から
    引出す第1フィルム係合手段と、 前記各押送手段における被包装物の供給方向後側に設け
    られ、該押送手段を搬送路中心に向けて移動した際に、
    被包装物の供給方向後端部近傍における高さ方向の少な
    くとも上端に対して所要範囲内に臨む第2フィルム係合
    手段とを備え、 前記第1フィルム係合手段により前記供給源から引出さ
    れて被包装物の上下の面に亘って巻付けられたフィルム
    を被包装物の供給方向後側でシールするに際し、該被包
    装物における前端部の上下面側に臨むフィルムを第1フ
    ィルム係合手段で支持すると共に、後端部の少なくとも
    上面側に臨むフィルムを前記第2フィルム係合手段で支
    持するよう構成したことを特徴とする柔軟な被包装物の
    供給装置。
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