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JP2668321B2 - フィルム開口端折曲げ包装装置 - Google Patents

フィルム開口端折曲げ包装装置

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Publication number
JP2668321B2
JP2668321B2 JP5160240A JP16024093A JP2668321B2 JP 2668321 B2 JP2668321 B2 JP 2668321B2 JP 5160240 A JP5160240 A JP 5160240A JP 16024093 A JP16024093 A JP 16024093A JP 2668321 B2 JP2668321 B2 JP 2668321B2
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JP
Japan
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film
sandwich
bending
inclined surface
along
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JP5160240A
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JPH06345055A (ja
Inventor
俊則 谷口
謙二 猪飼
靖悟 水口
Original Assignee
株式会社フジキカイ
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社フジキカイ filed Critical 株式会社フジキカイ
Priority to JP5160240A priority Critical patent/JP2668321B2/ja
Publication of JPH06345055A publication Critical patent/JPH06345055A/ja
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  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンドイッチ等の三角
形状を呈する柔軟な被包装物に胴巻されたフィルムの開
口端部の折曲げを行なって包装する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来より、重ね合わせたパンの間に、例え
ば肉類や野菜類等の内容物を挟み込んだ三角形状のサン
ドイッチが、透明なフィルムで包装された状態で販売さ
れている。このようなサンドイッチ等の三角形状の柔軟
な被包装物は、予め製袋された袋に人手により被包装物
を挿入した後、該袋の開口端部を折り畳んでテープ貼り
等を行なうことにより包装される。また、例えば実開平
2−10202号公報や実開昭60−171805号公
報等に開示される如く、サンドイッチを挿入し得る開口
部を備えた製袋済みの袋を利用し、予め人手にて袋詰め
したサンドイッチを包装機に供給することで、袋の開口
部を自動的に折り畳むと共にテープ等により封止する半
自動式の包装機が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した如く、人手ま
たは半自動式の包装機の何れの場合であっても、製袋済
みの袋を利用して包装されることから、外形寸法や厚み
の異なるサンドイッチの各仕様に応じた寸法の袋を製造
する必要があり、在庫管理が煩雑になると共に、包装コ
ストが嵩む欠点がある。また、サンドイッチは手作りで
あるので、同一仕様であってもその外形寸法は均一とな
っておらず、一定寸法で製袋された袋では全てのサンド
イッチを常にタイトに包装できず、商品価値が低下する
欠点があった。
【0004】更に、袋へのサンドイッチの挿入(袋詰め)
作業を人手に頼っているので、その作業に手間が掛かる
と共に、人件費の削減が期待できないという難点があっ
た。しかも、サンドイッチを袋に挿入する際に、該サン
ドイッチが型崩れしたり内容物が袋の内面に擦れて該袋
を汚してしまい、見栄えが悪くなって商品価値を低下さ
せる欠点もある。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述したサンドイッチ等の
三角形状を呈する柔軟な被包装物の包装に内在している
前記諸種の問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、被包装物を型崩れさせることなく
常にタイトで見栄えの良好な包装を行ない得る包装装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、サンドイッチ等の
三角形状を呈する被包装物に厚み方向に包囲的に巻付け
られて筒状に成形されたフィルムの開口端を折曲げて包
装する装置であって、前記被包装物における内角が略9
0°に設定される頂部と対向する底辺側の面が移送コン
ベヤ側と対向した姿勢で該コンベヤで支持されて搬送さ
れる被包装物の頂部側に対向可能な位置に臨み、該頂部
を基準とする両傾斜面に倣う形状に形成された折曲げ手
段を備え、この折曲げ手段は、前記傾斜面に沿うよう配
設された支軸に回動かつ半径方向に偏位可能に遊嵌され
た複数のローラからなり、前記移送コンベヤで搬送され
る被包装物の傾斜面を前記折曲げ手段のローラ群で押し
撫でることにより、前記フィルムの開口端を傾斜面に沿
って折曲げるよう構成したことを特徴とする。
【0007】また前述した課題を克服し、所期の目的を
達成するため本願の別の発明は、サンドイッチ等の三角
形状を呈する被包装物に厚み方向に包囲的に巻付けられ
て筒状に成形されたフィルムの開口端を折曲げて包装す
る装置であって、前記被包装物における内角が略90°
に設定される頂部と対向する底辺側の面が移送コンベヤ
側と対向した姿勢で該コンベヤで支持されて搬送される
被包装物の頂部側に対向可能な位置に臨み、該頂部を基
準とする両傾斜面に倣う形状に形成されて傾斜面から離
間する方向へ偏位可能な一対の折曲げ手段を備え、前記
一対の折曲げ手段は被包装物の搬送方向に隣接して設け
られると共に、少なくとも被包装物の搬送方向上流側
折曲げ手段は、搬送方向に沿って水平に移動可能でかつ
移送コンベヤの搬送面に対して垂直方向に移動するよう
構成され前記移送コンベヤで搬送される被包装物の傾斜
面を前記各折曲げ手段で押し撫でることにより、前記フ
ィルムの開口端を傾斜面に沿って折曲げるようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】筒状フィルムが厚み方向から包囲的に巻付けら
れた被包装物は、移送コンベヤにその底辺側の面を支持
された状態で搬送される。該コンベヤで搬送される被包
装物に巻付けられたフィルムにおける開口端は、被包装
物の頂部と対向するよう設けられた折曲げ手段のローラ
群を傾斜面に押し撫でることにより、被包装物の傾斜面
に沿うよう折曲げられてタイトに包装される。
【0009】また、移送コンベヤで搬送される被包装物
に巻付けられたフィルムの開口端は、搬送方向に隣接し
て配設された一対の折曲げ手段が、夫々そのローラ群で
傾斜面を押し撫でることにより傾斜面に沿うよう折曲げ
られてタイトに包装される。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係るフィルム開口端折曲げ包
装装置につき、好適な実施例を挙げて以下説明する。な
お実施例においては、被包装物として頂部の内角が略9
0°に設定された二等辺三角形状のサンドイッチを対象
とすると共に、説明の便宜上、サンドイッチの長辺に位
置する面を「底面」、また短辺に位置する面を「傾斜面」、
またサンドイッチの頂部に対して底面側を「下方」、サン
ドイッチの重ね方向(厚み方向)を「側方」と称するものと
する。
【0011】
【包装機の概略構成について】図1は、実施例に係る折
曲げ包装装置が採用される包装機の概略構成を示す側面
図であって、該包装機10は、サンドイッチ11に帯状
フィルムFを胴巻する胴巻包装装置140と、該包装装
置140で胴巻包装されたサンドイッチ11を下流側に
搬送する移送コンベヤ46と、サンドイッチ11に胴巻
されたフィルム13の開口端の折曲げおよび貼着を行な
うフィルム折曲げ包装装置160とから基本的に構成さ
れる。
【0012】
【胴巻包装装置】
【供給コンベヤについて】前記包装機10におけるサン
ドイッチ11の搬送方向上流側に、胴巻包装装置140
を構成する供給コンベヤ14が配設され、該コンベヤ1
4によりサンドイッチ11を後述する帯状フィルムFの
展張部に向けて供給するよう構成されている。すなわ
ち、図2に示す如く、包装機10の機枠12に搬送方向
と交差する方向に離間する一対のフレーム15,15が
配設され、該フレーム15,15の上流端部間に従動プ
ーリ16が回転自在に枢支されている。また、フレーム
15,15の下流端部間に案内板17が架設され、該案
内板17の下流端部と従動プーリ16との間に巻掛けら
れた無端状の搬送ベルト18が、フレーム15,15の
適宜位置に回転自在に枢支された駆動プーリ19に巻掛
けられている(図3参照)。この駆動プーリ19は、図示
しない駆動手段により間欠的に駆動され、搬送ベルト1
8に載置したサンドイッチ11を間欠的に搬送するよう
構成されている。なお、従動プーリ16と案内板17と
の間には、搬送ベルト18を下方から支持するベッド2
0がフレーム15,15間に架設してある。更に、符号
21は、搬送ベルト18にテンションを付与するテンシ
ョンローラを示す。
【0013】前記従動プーリ16の配設位置より下流側
のフレーム15,15間に、位置決め台22が搬送ベル
ト18の上方に干渉することなく臨むよう配設され、該
位置決め台22の下流側面には、図2に示す如く、三角
形状の凹部22aが形成されている。そして該凹部22
aに、サンドイッチ11をその頂辺(頂部の辺)が上流側
を指向する状態で臨ませることにより、該サンドイッチ
11が搬送ベルト18の搬送中心に位置するよう載置さ
れるようになっている。
【0014】
【押送プレートについて】前記機枠12の供給コンベヤ
14を挟む位置に、図2に示す如く、搬送方向に沿うガ
イドロッド23が夫々配設され、各ガイドロッド23に
は、搬送方向と交差する外方(供給コンベヤ14から離
間する方向)に2本のピストンロッド24a,24aを指
向したシリンダ24が夫々摺動自在に配設されている。
各シリンダ24には、モータ等の駆動手段により回転駆
動されるカム(何れも図示せず)に連係したロッド25が
接続され、該ロッド25を介してシリンダ24はガイド
ロッド23に沿って往復移動するよう構成されている。
なお、シリンダ24を、別のシリンダによりガイドロッ
ド23に沿って往復移動させるようにしてもよい。
【0015】前記各シリンダ24のピストンロッド24
a,24aにブラケット26が配設され、該ブラケット
26の搬送ベルト18の上方に臨む位置に、押送プレー
ト27が位置調節自在に配設されている。この押送プレ
ート27は、図5に示す如く、サンドイッチ11の傾斜
面に沿う押送部27aと、該押送部27aにおける下流
側の端部に搬送方向と直交する向きに折曲形成された引
出し部27bと、押送部27aの上流側の端部において
引出し部27bと平行に折曲形成された支持部27cと
を備え、この支持部27cを介してブラケット26に配
設されるようになっている。そして、搬送ベルト18に
より搬送されるサンドイッチ11が、供給コンベヤ14
の適宜位置に配設した発光素子120aと受光素子12
0bとからなる検知手段120により検出されたタイミ
ングに調時して、両シリンダ24,24がそのピストン
ロッド24a,24aを引込む方向へ付勢されることに
より、対向する押送プレート27,27の押送部27a,
27aが相互に近接してサンドイッチ11の対応する傾
斜面に当接されるようになっている。次いで、搬送ベル
ト18の間欠走行に同期して同速でシリンダ24,24
がガイドロッド23,23に沿って下流側に向けて移動
されて、図6に示す如く、サンドイッチ11が搬送ベル
ト18および押送プレート27,27により帯状フィル
ムFの展張部に向けて底面(コンベヤ上で下流側を指向
する面)側から供給されるよう構成される。
【0016】なお前記引出し部27bは、図5に示す如
く、押送部27aをサンドイッチ11の傾斜面に当接し
た状態で、該サンドイッチ11の底面より下流側に僅か
に突出するかまたは同一位置に臨むよう設定されてい
る。これにより、サンドイッチ11に帯状フィルムFを
胴巻するに際し、引出し部27bにより帯状フィルムF
の引出しを行なわせることで、該フィルムFの引出し抵
抗によりサンドイッチ11の底面が変形するのを防止す
るようになっている。また前記支持部27cは、サンド
イッチ11の頂部と同一かまたは僅かに上流側に突出す
る位置に臨むよう位置決めされている。しかも、押送プ
レート27自体の上下端部のレべルは、サンドイッチ1
1の厚み方向両端部(コンベヤ上での高さ方向の上下端
部)と略同一のレベルとなるよう設定されており、帯状
フィルムFをサンドイッチ11に胴巻すると共に該フィ
ルムFをシール切断する間、該サンドイッチ11を押送
プレート27,27により両側から支持することで、サ
ンドイッチ11がフィルムFにより押潰されるのを防止
するよう構成されている。
【0017】
【帯状フィルムの供給機構について】前記機枠12に支
持フレーム28が立設され、該支持フレーム28に、図
4に示す如く、前記供給コンベヤ14の上方に臨むよう
にロールホルダ29が片持式に回転自在に配設される。
このロールホルダ29には、包装するサンドイッチ11
の底辺の長さより幅広に設定した透明な帯状フィルムF
を巻回したフィルムロール30が挿脱自在に装着されて
いる。そしてフィルムロール30の帯状フィルムFは、
駆動モータ31により回転駆動される繰出しローラ32
により引出されると共に、複数の案内ローラ33および
テンションローラ34を介して、前記供給コンベヤ14
の下流側において搬送方向と交差するよう上方から下方
に向けて供給される。また、機枠12における供給コン
ベヤ14の下方に臨む位置に、駆動モータ35により回
転駆動されるフィルム巻取りローラ36が回転自在に枢
支され、供給コンベヤ14の下流側に供給された帯状フ
ィルムFは、テンションローラ37および案内ローラ3
8を介してフィルム巻取りローラ36に巻取られて、供
給コンベヤ14の下流側で展張状態で保持されるように
なっている。
【0018】また、供給コンベヤ14の下方のフィルム
経路に配設された案内ローラ38には、フィルム供給量
をカウントするためのスリット円盤と光電センサ等から
なるパルス発信手段40が配設されている。なお、サン
ドイッチ11が帯状フィルムFに押付けられて該フィル
ムFが胴巻された後に、サンドイッチ11の搬送方向上
流側において帯状フィルムFをシール切断(溶断シール)
した後に、前記駆動モータ35が回転を開始することに
よりフィルム巻取りローラ36が回転してフィルム巻取
りを行なっている状態で、予め設定された巻取り量に応
じて、前記パルス発信手段40より所定パルス分のパル
ス数が入力されると、該駆動モータ35が回転を停止し
てフィルム巻取りを停止するよう設定している。これに
より、帯状フィルムFのシール切断されたシール部を、
次回のサンドイッチ11の包装に使用されない位置まで
移動させた状態で、供給コンベヤ14の下流側に帯状フ
ィルムFを展張させることで、サンドイッチ11の頂部
側に1個所のシール部が臨む包装形態とし得る。
【0019】前記下方に設けられたテンションローラ3
7は、常には図4に示す下方位置に保持され、帯状フィ
ルムFが引出されてサンドイッチ11に胴巻される際に
上昇して、帯状フィルムFがシール切断された後に、エ
アシリンダ41により強制的に下方の定位置まで下降さ
れるようになっている。また上方に設けられたテンショ
ンローラ34は、常には図4に示す下方の原点位置に保
持され、帯状フィルムFが引出されてサンドイッチ11
に胴巻される際に上昇するよう構成される。更に、テン
ションローラ34の支持機構には、該ローラ34の原点
位置を検出するための原点センサ42が配設されてい
る。そして、前記帯状フィルムFのシール切断後に、前
記エアシリンダ41によるテンションローラ37の強制
下降および巻取りローラ36による帯状フィルムFの所
定量の巻取りが行なわれると共に、前記繰出しローラ3
2が回転されて、フィルムロール30から帯状フィルム
Fが引出されることによりテンションローラ34が上昇
位置から原点位置まで下降したことを原点センサ42が
検出したときに、繰出しローラ32を停止するようにな
っている。これにより、上下のテンションローラ34,
37間に、次回の包装のための帯状フィルムFが蓄えら
れた状態で展張保持される。
【0020】
【帯状フィルムの溶断シーラについて】前記帯状フィル
ムFの展張部より更に下流側に、図4に示す如く、内蔵
した適宜のヒータにより加熱される上下で対をなす溶断
シーラ43,44が昇降自在に配設されている。そし
て、前記供給コンベヤ14および押送プレート27,2
7によりフィルム展張部を越える位置まで搬送されたサ
ンドイッチ11が、後述する移送コンベヤ46の把持部
材53により把持された後、両シーラ43,44が相互
に近接することにより、帯状フィルムFはサンドイッチ
11の供給方向上流側においてサンドイッチ11の厚み
方向の略1/2の位置でシール切断されるよう構成され
る。なお、各シーラ43,44を挟むサンドイッチ11
の搬送方向両側にガイド45,45が配設され、両シー
ラ43,44によるシール切断に際して、上下で対向す
る各ガイド45,45でフィルムFを挟持するようにな
っている。また、帯状フィルムFの展張部と溶断シーラ
43,44の配設位置との間に、サンドイッチ11の厚
み方向上下の端部と略同一高さでガイドローラ121,
121が配設され、前記供給コンベヤ14および押送プ
レート27,27により搬送されるサンドイッチ11に
より引出される帯状フィルムFを各シーラ43,44に
当接させることなく下流側に案内するよう構成してあ
る。
【0021】
【移送コンベヤについて】図1に示す如く、前記供給コ
ンベヤ14の下流には、帯状フィルムFにより胴巻包装
されたサンドイッチ11を厚み方向から把持した状態で
搬送する移送コンベヤ46が配設される。この移送コン
ベヤ46は、コンベヤ本体を構成する一対の側板47,
47間の物品搬送方向上流端および下流端に、駆動軸4
8と従動軸49とが回転自在に枢支されている。そして
駆動軸48に、軸方向に離間して2つの駆動スプロケッ
ト50,50が回転可能に配設されると共に、従動軸4
9に、軸方向に離間して2つの従動スプロケット51,
51が一体回転可能に配設され、各対をなす駆動スプロ
ケット50と従動スプロケット51間に無端チェン52
が夫々巻掛けられている。すなわち、両側板47,47
の間において、一対の無端チェン52,52が並列状態
で走行自在に配設される。
【0022】前記一対の無端チェン52,52には、走
行方向に所定間隔で複数の把持部材53が架設される。
把持部材53は、図8に示す如く、L字状に形成された
固定プレート54の水平部54aの底面に突設した突部
54bを介して無端チェン52,52に固定されてお
り、この固定プレート54には、水平部54aから垂直
に立上がる垂直部54cに対して平行な姿勢で近接離間
自在に可動プレート55が配設される。すなわち、前記
突部54bにロッド56が摺動自在に挿通され、該ロッ
ド56の一端に突片55aを介して可動プレート55が
配設されている。またロッド56の他端近傍に規制部材
57が配設されると共に、該規制部材57と突部54b
との間に圧縮ばね58が弾力的に介装され、可動プレー
ト55を常には垂直部54cに近接する方向に付勢する
ようになっている。そして、前記供給コンベヤ14から
供給されるサンドイッチ11の受取り位置に臨む把持部
材53の可動プレート55を、後述するプレート開放機
構60により垂直部54cから離間させることにより
(図8参照)、フィルムFが胴巻されたサンドイッチ11
を両部材54c,55間に受入れるよう構成される。そ
して、サンドイッチ11を受入れた後、プレート開放機
構60による作用を解除することにより、可動プレート
55は垂直部54cに向けて近接してサンドイッチ11
を弾性的に把持するようになっている(図9参照)。な
お、図2において符号59は、前記押送プレート27,
27により供給されるサンドイッチ11を水平状態で把
持部材53に案内する案内ベッドを示し、この案内ベッ
ド59には、把持部材53の通過を許容する三角形状の
凹部59aが形成されている。
【0023】なお移送コンベヤ46は、前記溶断シーラ
43,44による帯状フィルムFのシール切断後の所要
タイミングで間欠駆動されて、把持部材53で把持した
サンドイッチ11を下流側に間欠的に搬送するよう構成
されている。また把持部材53における垂直部54cお
よび可動プレート55は、図に示す如くサンドイッチ1
1より小さな三角形状を呈するよう形成され、サンドイ
ッチ11を把持部材53により把持した状態で、後述す
る如く、該サンドイッチ11に胴巻されたフィルム13
の側方延出部13aおよび下方延出部13bの折曲げを
行ない得るようになっている。
【0024】
【把持部材の開放機構について】前記移送コンベヤ46
の上流および下流側には、前記把持部材53における可
動プレート55を開放する機構60が夫々配設されてい
る。なお、両機構60,60の構造は同一であるので、
上流側に配設される開放機構60の構造についてのみ説
明する。
【0025】図8に示す如く、前記駆動軸48における
両駆動スプロケット50,50の間に臨む位置に、第1
アーム61が回転自在に枢支され、このアーム61の先
端部に弧状の作動レバー62の略中間位置が枢支されて
いる。また、駆動軸48より下流側の両側板47,47
間に作動軸63が回転自在に枢支され、この作動軸63
に第2アーム64が回転自在に枢支されている。そし
て、この第2アーム64の先端部が、前記作動レバー6
2の下流側に臨む端部に枢支され、図示しない駆動手段
により作動軸63を正逆方向に回転することにより、作
動レバー62が揺動し、その自由端部(上流側の端部)で
前記可動プレート55の突片55aを突部54bから離
間する方向に移動させるよう構成される。これにより、
把持部材53における固定プレート54の垂直部54c
と可動プレート55との間隔はサンドイッチ11の厚み
寸法より広くなり、該サンドイッチ11を容易に受入れ
ることができる。
【0026】
【フィルム折曲げ包装装置】前記移送コンベヤ46の把
持部材53によるサンドイッチ11の搬送経路上には、
該サンドイッチ11に胴巻された筒状フィルム13の開
口端部の折曲げを行なう複数の折曲げ手段と、フィルム
延出部にテープを貼付ける手段および該テープを介して
延出部をサンドイッチ11の傾斜面側に貼着する手段等
からなるフィルム折曲げ包装装置160が配設されてい
る。そこで、該包装装置160の各手段につき搬送方向
上流側のものから順次説明する。
【0027】
【第1折曲げ体について】前記移送コンベヤ46の一方
の側部に臨む機枠12に、図10に示す如く、支持板6
5が配設され、この支持板65には、搬送方向に離間す
る一対の案内ローラ66,66からなるローラ組が、上
下に離間して2組配設されている。そして2組のローラ
組によりガイドバー67が上下方向に摺動自在に支持さ
れると共に、該ガイドバー67の下端には、図示しない
駆動モータにより回転駆動されるカム板(何れも図示せ
ず)に連接されるロッド68が接続されている。またガ
イドバー67の上端には、移送コンベヤ46の上方に張
出す保持体69が配設され、該保持体69における前記
把持部材53を搬送方向と交差する方向に挟む上方位置
に、夫々支持棒70が圧縮ばね71の弾力作用下に常に
下方に突出するよう配設される。各支持棒70の下端
に、他方の支持棒70に向けて延出する第1折曲げ体7
2が回動可能に枢支され、前記ガイドバー67を下降さ
せた際に、前記把持部材53に把持されているサンドイ
ッチ11の各傾斜面と対向して臨んでいるフィルム13
が、図11に示す如く、各第1折曲げ体72により対応
の傾斜面に沿うよう折曲げられるようになっている。な
お第1折曲げ体72は、サンドイッチ11の傾斜面に倣
うよう回動可能であるので、フィルム13を確実に折曲
げることができる。また、第1折曲げ体72の材質とし
てはプラスチックが好適に使用されるが、フィルム13
を損傷させることなく折曲げることができ、かつサンド
イッチ11を潰すことのない比較的軽量のものであれ
ば、鉄等の金属やその他の材質のものも適宜使用可能で
ある。
【0028】また前記支持棒70の下端に押えプレート
73が垂設されると共に、前記各側板47の外側には、
押えプレート73の真下に臨む位置に、内蔵のヒータに
より加熱されるシーラ74が配設されている。そしてガ
イドバー67を下降して第1折曲げ体72,72により
フィルム13を各傾斜面に沿うよう折曲げた際に、該フ
ィルム13とサンドイッチ11の底面から外方に延出し
ているフィルム13との重合部における基部近傍を、押
えプレート73とシーラ74とにより挟持して線状シー
ル線130を形成することにより仮シールが施されるよ
う構成されている(図19(b)参照)。これにより、傾斜
面に沿うよう折曲げられたフィルム13が元の状態に戻
るのを防止して、後工程を良好に行なわせ得るようにな
っている。なお、押えプレート73は、図7に示す如
く、フィルム13にサンドイッチ11の厚み方向の両端
部近傍の2個所で線状シール線130,130が形成さ
れる形状に設定される。
【0029】
【第2折曲げ体について】前記第1折曲げ体72,72
の配設位置の搬送方向下流側に、図示しない駆動手段に
より昇降および搬送方向に移動される支持体75が設け
られ、この支持体75における移送コンベヤ46の上方
に臨む位置に、前記第1折曲げ体72,72によりフィ
ルム13がサンドイッチ11の傾斜面に沿うよう折曲げ
られることにより形成される傾斜面から外方に延出する
上流側の側方延出部13aを折曲げるための第2折曲げ
体76が配設される。この第2折曲げ体76は、図12
に示す如く、コ字状に形成した一対の保持部材77,7
7がサンドイッチ11の傾斜面と略平行となる逆V字型
に対向配置されると共に、各保持部材77に複数の支軸
78が搬送方向に並列的に配設される。各支軸78に
は、該支軸78における直径の略2倍の内径に設定され
た通孔79aを形成した複数のローラ79が、図13に
示す如く、該通孔79aを介して回転自在でかつ半径方
向に偏位可能に遊嵌されている。そして前記支持体75
は、前記把持部材53で把持されたサンドイッチ11に
干渉しない上方の待機位置に臨ませた第2折曲げ体76
を、該サンドイッチ11の傾斜面にローラ群を当接可能
な位置まで下降した後(図14参照)、搬送方向下流側に
向けて搬送方向に沿って水平に移動させるよう設定して
ある。
【0030】すなわち、前記移送コンベヤ46の把持部
材53により把持された状態でサンドイッチ11が間欠
搬送されて所定位置で停止されると、前記支持体75が
下降されて、第2折曲げ体76をサンドイッチ11の上
流側に臨ませる。次いで、支持体75をサンドイッチ1
1に向けて移動(下流側に向けて移動)することにより、
折曲げ体76のローラ群がサンドイッチ11の傾斜面を
押し撫でて、前記側方延出部13a,13aが傾斜面に
沿うよう折曲げられる。なお、ローラ79は支軸78に
対して半径方向に偏位可能に構成されているので、サン
ドイッチ11の外形寸法の若干の変化に応じてローラ7
9が半径方向に移動し(図14参照)、サンドイッチ11
を傷めることなく側方延出部13aの折曲げを行なうこ
とができる。また第2折曲げ体76は、当該のサンドイ
ッチ11が後述する第3折曲げ体80に向けて次の間欠
搬送により移動する適宜のタイミングで上昇した後、初
期の待機位置まで後退(上流側へ移動)するよう設定され
ている。なお、前記支軸78として弾性変形可能なバネ
部材を使用し、該バネ部材に外嵌したローラ群によりサ
ンドイッチ11の傾斜面を押し撫でるようにしてもよ
い。
【0031】
【第3折曲げ手段について】前記第2折曲げ体76の配
設位置の下流側に、サンドイッチ11の傾斜面から外方
に延出する下流側の側方延出部13a,13aを折曲げ
るための第3折曲げ体80が配設される(図17参照)。
この第3折曲げ体80は、図12に示す如く、基本的に
は第2折曲げ体76と同一の構成を有しているので、同
一の部材には同一の符号を付して詳細説明は省略する。
但し、第3折曲げ体80は、サンドイッチ11の搬送経
路上において、支軸78に遊嵌したローラ群がサンドイ
ッチ11の傾斜面を押し撫で可能な位置に固定的に配設
されている。そして、サンドイッチ11が第3折曲げ体
80の配設位置を通過する際に、ローラ群により傾斜面
を押し撫でることにより側方延出部13a,13aが傾
斜面に沿うよう折曲げられるようになっている。このと
き、第2折曲げ体76により既に傾斜面に折曲げられて
いる上流側の側方延出部13a,13aの上に下流側の
側方延出部13a,13aが重なるよう折曲げられて、
両延出部13a,13aが第3折曲げ体80により折曲
げ状態で保持される。なお、第3折曲げ体80は、把持
部材53により搬送されるサンドイッチ11の外形寸法
に応じて移送コンベヤ46に対する高さ位置を調節し得
るようになっている。
【0032】また第3折曲げ体80の配設位置から下流
側には、移送コンベヤ46の把持部材53を搬送方向と
交差する方向に挟む両側に、該把持部材53の移動方向
に沿って上下で対をなす折曲げガイド81,82(後で詳
述する)が配設される。そしてこの折曲げガイド81,8
2の上流部は、サンドイッチ11の底面から外方に延出
する下方延出部13bの基部近傍を上下で支持して、第
2および第3折曲げ体76,80により傾斜面に沿うよ
う折曲げられた両側方延出部13a,13aが元の状態
に戻るのを阻止するべく機能する。なお、下方の折曲げ
ガイド82のレベルは、後述するテープ貼付け機構10
2におけるテーブル88の上面レベルよりも高くなるよ
う設定され、下方延出部13bをテーブル88の上方に
浮かした状態で供給させるようになっている。
【0033】
【テープ貼付け機構について】前記第3折曲げ体80の
下流側の移送コンベヤ46を挟む両側部には、フィルム
13の下方延出部13b,13bにテープ83を貼付け
るテープ貼付け機構102が夫々配設される。なお、両
テープ貼付け機構102,102の構造は同一であるの
で、図15において左側に配設される貼付け機構102
の構造についてのみ説明して、他方の同一部材には同一
の符号を付して詳細説明は省略する。
【0034】図に示すテープ貼付け機構102は、前記
機枠12に配設固定された第1シリンダ84の外方(移
送コンベヤ46から離間する方向)を指向する2本のピ
ストンロッド84a,84aに、ブラケット85を介し
てテープロール86の保持体87が回転自在に配設され
ると共に、該ブラケット85の内方には、テープロール
86から引出したテープ83が貼着面を上にした状態で
載置されるテーブル88が水平に配設されている。そし
て、図15に示す待機位置に臨むブラケット85を、第
1シリンダ84のピストンロッド84aを引込む方向に
付勢して移動させることにより、テープロール84およ
びテーブル88が移送コンベヤ46に向けて近接移動
し、テーブル88上に載置されているテープ83を、前
記把持部材53に把持されているサンドイッチ11の底
面から延出するフィルム13の下方延出部13bの下部
に臨ませるよう設定されている。
【0035】前記機枠12に立設した支持部材89にブ
ラケット90が昇降調節自在に配設されると共に、この
ブラケット90に、第2シリンダ91と第3シリンダ9
2とが倒立状態で配設されている。外方に配設される第
2シリンダ91のピストンロッド91aに、例えばゴム
やスポンジ等の弾性材料からなる貼付け部材93が配設
され、該貼付け部材93は、シリンダ91をピストンロ
ッド91aが延出される方向に付勢することにより、前
記移送コンベヤ46に近接するテープ貼付け位置に臨ん
でいるテーブル88の上に臨むフィルム13の下方延出
部13bの開放端部をテーブル88に押付けて、該下方
延出部13bの下面に前記テープ83を貼付けるべく機
能する。また第3シリンダ92のピストンロッド92a
には、後述するミシン目形成用ナイフ94の左右両側に
上下方向に摺動自在に配設された押え部材95,95が
配設されている。そして第3シリンダ92をピストンロ
ッド92aが延出される方向に付勢することにより、前
記下方延出部13bの下方に配設した受け台96との間
に該下方延出部13bを挟持するよう構成される。そし
て、押え部材95,95と受け台96とにより下方延出
部13bを挟持した状態で、前記ブラケット85を第1
シリンダ84の付勢により待機位置に移動させることに
より、テープロール86からテープ83が引出されるよ
うになっている。なおブラケット85には、テープロー
ル86から引出されたテープ83を、テーブル88上に
水平に臨ませるべく機能する押えロール97が、図示し
ないバネによりテーブル88側に付勢された状態で配設
される。この押えロール97は、テープ83が貼付き難
い材質の材料で形成される。
【0036】前記機枠12には、前記テーブル88の配
設レベルより下方に臨む位置に第4シリンダ98が配設
され、該シリンダ98のピストンロッド98aに、テー
ブル88の移動領域と干渉しないコ字状のブラケット9
9が配設される。そして、該ブラケット99のテーブル
88の上方に臨む部位に、ミシン目形成用ナイフ94と
テープ切断用ナイフ100とが所定間隔離間して平行に
配設固定され、第4シリンダ98をピストンロッド98
aが引込まれる方向に付勢してブラケット99を下降す
ることにより、下方延出部13bへのミシン目101の
付与とテープ83の切断とを同時に行なうよう構成され
ている。すなわち、ミシン目形成用ナイフ94は、前記
受け台96の上方に臨む位置に配設され、シリンダ98
を付勢してブラケット99を下降した際に、受け台96
上に臨むフィルム13の下方延出部13bに、サンドイ
ッチ11の厚み方向に沿う開封用のミシン目101を付
与するよう構成される(図19(e)参照)。なお、このミ
シン目形成用ナイフ94の両側に、前記押え部材95,
95が摺動自在に配設され、両押え部材95,95によ
り下方延出部13bを受け台96との間で挟持しておく
ことにより、ナイフ94によるミシン目101の付与が
確実に行なわれると共に、サンドイッチ11の位置ずれ
を防止するようになっている。
【0037】また、前記テープ切断用ナイフ100は、
前記テープ83が貼付けられた下方延出部13bの開放
端から外方に所定長さだけ離間する位置に臨み、前記第
4シリンダ98の付勢によりブラケット99が下降した
際に、前記テープ83を切断するようになっている。こ
れにより、下方延出部13bに貼付けられたテープ83
は、図19(e)に示すように、延出部13bの開放端か
ら所定長さだけ貼着代を残した状態で切断される。なお
テープ切断用ナイフ100の下方に臨むテーブル88に
溝88aが形成され、該溝88aにナイフ100が入り
込むことによりテープ83は確実に切断される。
【0038】なお実施例装置では、図15で左側に配設
したテープ貼付け機構102にのみミシン目形成用ナイ
フ94を配設し、一方の下方延出部13bにのみミシン
目101を形成するようにしたが、両テープ貼付け機構
102,102にミシン目形成用ナイフ94を夫々配設
し、両下方延出部13b,13bにミシン目101を夫
々形成するようにしてもよい。
【0039】
【折曲げガイドについて】前記移送コンベヤ46の両側
には、上下で対をなす折曲げガイド81,82が該コン
ベヤ46と平行に配設され、前記テープ貼付け機構10
2,102の上流側に臨む部位では、前述した如くフィ
ルム13の下方延出部13b,13bを上下方向から支
持した状態で下流側に案内するべく機能する。またテー
プ貼付け機構102,102の下流側に臨む部位におい
ては、前記下方延出部13b,13bを垂直上方に折曲
げるべく機能するよう構成されている(図17参照)。す
なわち、上側の折曲げガイド81は、図15および図1
7に示す如く、前記把持部材53で把持されたサンドイ
ッチ11の底面から外方に延出する下方延出部13bの
基部近傍の上方に臨むよう位置決めされると共に、下側
の折曲げガイド82は、その水平部82aを下方延出部
13bの下方に臨ませている。また、下側の折曲げガイ
ド82における水平部82aのテープ貼付け機構102
の下流側に臨む位置には、移送コンベヤ46から離間す
る外端縁に所定高さで垂直に立上がる垂直部82bが形
成されると共に、該垂直部82bの上流端から下流側に
所定長さに亘って上方に向けて傾斜する傾斜部82cが
形成されている。なお、垂直部82bは、図16に示す
如く、上側の折曲げガイド81との間に所要の間隔をも
って平行に延在している。従って、前記テープ貼付け機
構102でテープ83が貼付けられた下方延出部13b
は、前記把持部材53の移動に伴って折曲げガイド82
の傾斜部82cに沿って徐々に上方に向けて折曲げられ
て、最終的に垂直部82bと他方の折曲げガイド81と
の間に略垂直状態で臨むようになっている。
【0040】
【下方延出部の貼着機構について】前記折曲げガイド8
2の下流端部近傍には、図7に示す如く、その垂直部8
2bに開口82dが開設され、この開口82dの外方
に、シリンダ104により移送コンベヤ46の搬送中心
に向けて進退移動する貼着部材105が臨んでいる。こ
の貼着部材105は、シリンダ104のピストンロッド
104aに配設されたコ字状のブラケット106に複数
(実施例では2個)のローラ107を、回動自在でかつ半
径方向に偏位可能に遊嵌して構成されている。またシリ
ンダ104は、図16に示す如く、サンドイッチ11の
傾斜面に沿って貼着部材105を移動させるように傾斜
配置されている。すなわち、前記移送コンベヤ46の間
欠駆動により把持部材53で把持されているサンドイッ
チ11が開口82dと対応する位置に到来して停止した
タイミングで、シリンダ104がピストンロッド104
aを延出する方向に付勢されることにより、折曲げガイ
ド82の外方に臨む貼着部材105が開口82dを介し
て内側に延出し、前記垂直状態の下方延出部13bをサ
ンドイッチ11の傾斜面に沿うよう折曲げると共に、下
方延出部13bに貼付けられているテープ83の貼着代
を、既に傾斜面に沿うよう折曲げられているフィルム1
3に貼着するようになっている。なお、垂直部82bの
内側に臨む折曲げガイド81は、開口82dの開設位置
に達しない長さ寸法に設定され、開口82dを介して進
退する貼着部材105と干渉しないよう設定されてい
る。
【0041】
【物品放出機構について】前記移送コンベヤ46の下流
端部には、両側板47,47を挟む外側に、図18に示
す如きリンク機構108を介して搬送方向に進退移動す
る放出部材109,109(一方のみ図示)が配設され、
該放出部材109,109は、前記把持部材53により
把持されているサンドイッチ11の底面に当接可能な位
置を移動するよう位置決めされている。すなわち、移送
コンベヤ46の把持部材53がサンドイッチ11の放出
位置に到来して間欠停止した適宜のタイミングにおい
て、前述した開放機構60により可動プレート55を開
放した際に、リンク機構108により放出部材109,
109を搬送方向下流側に向けて移動させることによ
り、把持部材53のサンドイッチ11は押出されてシュ
ート122を介して系外に放出されるようになってい
る。
【0042】
【実施例の作用】次に、実施例に係る包装機の作用につ
き説明する。なお、前記供給コンベヤ14の下流側に
は、シール部が臨まない状態で帯状フィルムFが展張さ
れると共に、移送コンベヤ46におけるサンドイッチ1
1の受取り位置に、把持部材53が可動プレート55を
開放した状態で待機しているものとする。
【0043】この状態で、前記位置決め台22の凹部2
2aにサンドイッチ11を臨ませることにより、該サン
ドイッチ11はその頂部を上流側に指向した状態で、搬
送ベルト18の搬送中心に載置される。供給コンベヤ1
4の間欠移動により、サンドイッチ11が所定位置まで
搬送されたことを前記検知手段120が検出すると、前
記シリンダ24,24が付勢されて、両押送プレート2
7,27が相互に近接移動し、図5に示す如く、供給コ
ンベヤ14の間欠停止により所定位置で停止しているサ
ンドイッチ11の両傾斜面に押送部27a,27aが当
接される。そして、供給コンベヤ14の間欠移動に同期
して同速で両シリンダ24,24がガイドロッド23,2
3に沿って下流側に移動することにより、サンドイッチ
11は前記帯状フィルムFの展張部に向けて底面側から
供給される。
【0044】前記展張されている帯状フィルムFには、
前記押送プレート27,27の引出し部27b,27bが
先ず当接して、プレート27,27の前進移動に伴って
帯状フィルムFが下流側に押されることにより、前記上
下のテンションローラ34,37が上方に移動してフィ
ルムFが引出される。これにより、サンドイッチ11の
底面および側面側(供給コンベヤ上での上下面)に帯状フ
ィルムFが巻付けられる。そして、図6および図8に示
す如く、受取り位置に待機している把持部材53におけ
る垂直部54cと可動プレート55との間にサンドイッ
チ11が到来して間欠停止したタイミングで、前記開放
機構60が作動して作動レバー62を可動プレート55
の突片55aから離間させる。これにより、可動プレー
ト55は圧縮ばね58の弾力作用下に垂直部54c側に
移動し、サンドイッチ11を厚み方向から弾力的に把持
する。
【0045】次いで、前記上下の溶断シーラ43,44
が相互に近接移動し、サンドイッチ11に巻付けられて
いる帯状フィルムFを、該サンドイッチ11の傾斜面側
における厚み方向の略中央で溶断シーラ43,44が当
接することによりシール切断する。これによりサンドイ
ッチ11は、図19(a)に示す如く、その傾斜面側の厚
み方向略中央部において溶断シール線(シール部)が形成
されたフィルム13により胴巻される。前記押送プレー
ト27,27は、溶断シーラ43,44によるフィルムF
のシール切断が終了するまでサンドイッチ11を両側か
ら支持した状態で保持され、該シーラ43,44が相互
に離間する適宜のタイミングで前記シリンダ24,24
が逆付勢されて押送プレート27,27は相互に離間す
る。そして、両シリンダ24,24がガイドロッド23,
23に沿って後退(上流側へ移動)し、次のサンドイッチ
11の到来を待機する。なお、前記押送プレート27,
27の高さ方向上下の端部が、サンドイッチ11の上下
の端部と略同一位置に臨んでいると共に、前記支持部2
7c,27cがサンドイッチ11の供給方向後端部近傍
(頂部近傍)に臨んでいるので、フィルムFがシーラ4
3,44によりサンドイッチ11に巻付けられる際に、
該フィルムFによりサンドイッチ11の形状が崩される
ことはない。
【0046】ここで、前記シーラ43,44により帯状
フィルムFがシール切断されると、前記エアシリンダ4
1により下方のテンションローラ37が強制的に下方の
定位置まで下降されると共に、前記巻取りローラ36が
駆動モータ35により回転駆動されて帯状フィルムFを
巻取る。そして、前記案内ローラ38に配設されたパル
ス発信手段40が予め設定したパルス数をカウントする
と、モータ35が停止して帯状フィルムFの巻取りを停
止する。これにより、シーラ43,44により帯状フィ
ルムFに付されたシール部は、次回の包装に使用されな
い下方位置まで移動される。すなわち、実施例の包装機
10では、シール部がサンドイッチ11の傾斜面側の厚
み方向略中央に1個所のみ形成された筒状フィルム13
によりサンドイッチ11が胴巻される。また、前記繰出
しローラ32が駆動モータ31により回転駆動されて、
フィルムロール30から帯状フィルムFが引出されるこ
とにより上方のテンションローラ34が上昇位置から原
点位置まで下降したことを前記原点センサ42が検出す
ると、モータ31が停止してフィルム引出しが停止す
る。この結果、上下のテンションローラ34,37間
に、次回の包装のための帯状フィルムFが蓄えられた状
態で展張保持される。
【0047】前述した工程によりフィルム13が胴巻さ
れたサンドイッチ11を把持した把持部材53が、移送
コンベヤ46の間欠駆動により前記第1折曲げ体72,
72の下方に到来して間欠停止したタイミングにおい
て、図11に示す如く、前記ガイドバー67が下降さ
れ、サンドイッチ11の各傾斜面と対向して臨んでいる
フィルム13が、各第1折曲げ体72により対応の傾斜
面に沿うよう折曲げられる。また、第1折曲げ体72,
72により各傾斜面に沿うよう折曲げられたフィルム1
3とサンドイッチ11の底面から外方に延出しているフ
ィルム13との重合部には、その基部近傍において前記
押えプレート73とシーラ74とにより線状シール線1
30,130が形成されることにより仮シールが施され
る(図19(b)参照)。
【0048】前記移送コンベヤ46の間欠駆動により、
サンドイッチ11を把持した把持部材53が、第2折曲
げ体76の配設位置の下流側に到って停止した後、前記
支持体75が下降し、第2折曲げ体76をサンドイッチ
11の上流側に臨ませる。次いで第2折曲げ体76が下
流側に移動することにより、該折曲げ体76のローラ群
がサンドイッチ11の傾斜面を押し撫でて、該傾斜面か
ら延出する上流側の側方延出部13a,13aが傾斜面
に沿うようタイトな状態で折曲げられる(図19(c)参
照)。なお第2折曲げ体76は、当該のサンドイッチ1
1を把持した把持部材53が、次の間欠駆動により下流
側の第3折曲げ体80に向けて移動される適宜のタイミ
ングで上昇された後、後退して初期の待機位置に戻る。
また、第2折曲げ体76のローラ79は支軸78に対し
て半径方向に偏位可能に構成されているので、サンドイ
ッチ11の外形寸法の変化に対応して偏位し(図14参
照)、該サンドイッチ11を損傷させることなく側方延
出部13aの折曲げを行ない得る。
【0049】前記把持部材53が、第3折曲げ体80の
配設位置を通過するとき、該折曲げ体80のローラ群が
サンドイッチ11の傾斜面を押し撫でて、サンドイッチ
11の傾斜面から外方に延出する下流側の側方延出部1
3a,13aが傾斜面に沿うようタイトな状態で折曲げ
られて、上流側の側方延出部13a,13aの上に重な
る(図19(d)参照)。また、第3折曲げ体80のローラ
群もサンドイッチ11の外形寸法の変化に対応して偏位
するので、該サンドイッチ11の損傷は防止される。そ
して、サンドイッチ11の底面から外方に延出する下方
延出部13b,13bは、前記折曲げガイド81,82の
間に臨んだ状態で下流側に搬送される。なお下方延出部
13bは、サンドイッチ11の底面のレベルよりも若干
上方に向けて傾斜された状態で下流側に搬送されるよう
になっている。
【0050】前記第3折曲げ体80の配設位置の下流側
に配設されている各テープ貼付け機構102では、テー
ブル88の上面にテープ83が水平に載置されている状
態で、該テーブル88が移送コンベヤ46に近接するテ
ープ貼付け位置に臨んでいる。従って、前記サンドイッ
チ11を把持した把持部材53が貼付け機構102の配
設位置に到来すると、前記下方延出部13bはテーブル
88に載置されているテープ83の上方に臨むこととな
る。そして把持部材53が間欠停止したタイミングで、
前記第2シリンダ91が付勢され、貼付け部材93が下
降して下方延出部13bをテープ83に押付けることに
より、該テープ83が下方延出部13bの下面に貼付け
られる。また第3シリンダ92が付勢されて、ミシン目
形成用ナイフ94の左右両側に位置する押え部材95,
95を下降させ、下方延出部13bのテープ83が貼付
けられていない部位を受け台96との間で挟持する。
【0051】次いで、前記第2シリンダ91が逆付勢さ
れて貼付け部材93を上方に退避した後、第1シリンダ
84が付勢されてテーブル88および前記テープロール
86を待機位置に向けて移動することにより、テープロ
ール86からテープ83が引出される。テープロール8
6が待機位置に移動すると、前記第4シリンダ98が付
勢され、前記ミシン目形成用ナイフ94およびテープ切
断用ナイフ100を下降させる。これにより、前記両押
え部材95,95の間に臨む下方延出部13bに、サン
ドイッチ11の厚み方向に開封用のミシン目101が付
与されると共に、テープ83が傾斜面側への貼着代を残
した位置で切断される(図19(e)参照)。なお、図15
において右側の下方延出部13bには、テープ83のみ
が貼付けられて、ミシン目101は付与されない。
【0052】前記テープ83,83が貼付けられた下方
延出部13b,13bは、把持部材53の間欠移動に伴
って、前記折曲げガイド82,82の傾斜部82c,82
cにより徐々に上方に折曲げられて、最終的に略垂直状
態にされる。このサンドイッチ11が、折曲げガイド8
2に設けた開口82dの位置に到来して間欠停止したタ
イミングにおいて、図16に二点鎖線で示す如く、前記
各シリンダ104が付勢され、貼着部材105が開口8
2dを介して内側に延出し、垂直状態の下方延出部13
bをサンドイッチ11の傾斜面に沿うよう折曲げると共
に、前記テープ83の貼着代を既に傾斜面に沿うよう折
曲げられているフィルム13に貼着する。これにより、
サンドイッチ11をフィルム13によりタイトに包装し
た包装体Pが得られる(図19(f)参照)。
【0053】前記サンドイッチ11を把持した把持部材
53が間欠移動により放出位置に到来して停止した適宜
のタイミングで、前記開放機構60が作動して把持部材
53における可動プレート55を開放する。また、前記
リンク機構108が作動し、これに連結した放出部材1
09,109を下流側に向けて移動することにより、サ
ンドイッチ11は把持部材53から押出されてシュート
122を介して系外に放出される。
【0054】このように、フィルムロール30から連続
的に引出した帯状フィルムFによって、サンドイッチ1
1を包装し得るので、製造効率を著しく向上させること
ができる。また、サンドイッチ11の重ね枚数の変更等
による厚み寸法の変化に対しては、帯状フィルムFの幅
寸法を変えることなくフィルムFの供給量を変えるだけ
で簡単に対応できる。従って、サンドイッチ11の厚み
寸法に応じた各種寸法のフィルムを用意する必要はな
く、包材コストを低減し得る。また、サンドイッチ11
に胴巻された筒状フィルム13の側方延出部13aおよ
び下方延出部13bは、フィルム折曲げ包装装置160
により自動で傾斜面に沿うよう折曲げられて貼着し得る
ので、包装の自動化を達成し得る。更に、側方延出部1
3aを折曲げる第2および第3折曲げ体76,80の各
ローラ群は、サンドイッチ11の外形寸法の変化に対応
して偏位して傾斜面を軽く押し撫でるようになっている
ので、該サンドイッチ11を損傷させることなく延出部
13a,13bのタイトな折曲げを行ない得るものであ
る。
【0055】
【別実施例について】図20は、別実施例を示すもので
あって、サンドイッチ11に胴巻されたフィルム13の
両側方延出部13a,13aを折曲げるまでの構成は図
1に示す実施例と同一であるが、フィルム13の両下方
延出部13b,13bをサンドイッチ11の傾斜面に貼
着することなくシール切断するよう構成されている。す
なわち、前記第3折曲げ体80の下流側に、移送コンベ
ヤ46を挟む両側にシール切断機構110,110が対
向的に配設されている。なお、両シール切断機構11
0,110の構造は同一であるので、左側に配設される
機構110の構造についてのみ説明する。
【0056】前記把持部材53により把持されるサンド
イッチ11の底面から延出する下方延出部13bの下方
に臨む位置に、内蔵のヒータにより加熱される下溶断シ
ーラ111が固定配置されると共に、この下溶断シーラ
111と下方延出部13bを挟んで対向する上方位置
に、内蔵のヒータにより加熱される上溶断シーラ113
がシリンダ112により移動自在に配設されている。そ
して、上溶断シーラ113を下溶断シーラ111に近接
移動して、両シーラ111,113により下方延出部1
3bを挟持することにより、該延出部13bはシール切
断される。なお、溶断シーラ111,113によりシー
ル切断する位置は、下方延出部13bにおける基部近傍
に設定される。
【0057】また溶断シーラ111,113の配設位置
の外方には、シリンダ115により付勢されて下方延出
部13bの開放端部を挟持する挟持手段114が配設さ
れ、該挟持手段114により下方延出部13bを挟持し
た状態で、溶断シーラ111,113によるシール切断
が行なわれるようになっている。更に、挟持手段114
は、ロータリーアクチュエータ116により回動可能に
構成されており、シール切断された下方延出部13bの
切除屑を挟持した挟持手段114の挟持部を下方を指向
するよう回動した後、前記シリンダ115を逆付勢して
これを開放することにより、該切除屑を機外に排出し得
るようになっている。なお溶着シーラとナイフとを配設
して、下方延出部13bを溶着シーラにより溶着した
後、ナイフにより切断するようにしてもよい。
【0058】そしてこの実施例の場合は、第3折曲げ体
80の配設位置を通過したサンドイッチ11が当該機構
部に到来して間欠停止したタイミングにおいて、両シー
ル切断機構110,110が作動して下方延出部13b,
13bがその基部からシール切断される。すなわち、サ
ンドイッチ11の傾斜面側に下方延出部13bが重ね合
わされないので、スッキリとした外観が得られると共
に、溶断シールによりサンドイッチ11を密封状態で包
装することができ、衛生面において優れた包装体を得る
ことができる。また、下部延出部13bの折曲げガイド
103および貼着機構を省略することができる。
【0059】図21は、更に別の実施例を示すものであ
って、サンドイッチ11に胴巻されたフィルム13の一
方の下方延出部13bをテープ83により傾斜面に貼着
すると共に、他方の下方延出部13bをシール切断する
よう構成される。すなわち、前記第3折曲げ体80の下
流側に、移送コンベヤ46を挟む一方の側に前記テープ
貼付け機構102が配設されると共に、他方の側にシー
ル切断機構110が配設されている。そしてこの実施例
では、第3折曲げ体80の配設位置を通過したサンドイ
ッチ11が当該機構部に到来して間欠停止したタイミン
グにおいて、一方の下方延出部13bにテープ貼付け機
構102を介してテープ83が貼付けられると共に、他
方の下方延出部13bはシール切断機構110により基
部からシール切断される。そしてこの実施例では、テー
プ貼付け機構102が配設される側にのみ、前記下方延
出部13bの折曲げガイド81,82および貼着機構が
配設される。
【0060】図21に示す更に別の実施例では、従来の
製袋済みの袋を利用した包装形態と類似する外観とし得
る。また図20に示す別実施例に比べて、下方延出部1
3bの切除屑を少なくすることができる。
【0061】なお実施例では、移送コンベヤ46の把持
部材53で把持したサンドイッチ11の頂部を上方に向
けた状態で上側の搬送路に沿って搬送すると共に、上側
の搬送路の上方に第2折曲げ体76や第3折曲げ体80
を配設すると共に、該上側の搬送路に沿ってテープ貼付
け機構102や貼着部材105等を配設した場合につき
説明したが、本願はこれに限定されるものでない。例え
ば、把持部材53で把持したサンドイッチ11をその頂
部が下方を指向する状態で下側の搬送路に沿って搬送し
つつ、該搬送路の下方に設けた第2折曲げ体76や第3
折曲げ体80で側方延出部13aの折曲げを行なうと共
に、対応的に設けたテープ貼付け機構102や貼着部材
105等で下方延出部13bの折曲げおよび貼着を行な
うようにしてもよい。またサンドイッチ11を受取り位
置で受取った姿勢のまま、把持部材53を水平に移動さ
せつつ、該サンドイッチ11の頂部と対向する位置に設
けたフィルム折曲げ包装装置160の各機構によりフィ
ルム開口端の折曲げを行なうようにすることも可能であ
る。
【0062】また、実施例ではサンドイッチ11の搬送
方向に隣接配置した2基の折曲げ体76,80により上
流および下流側の側方延出部13aの折曲げを行なうよ
うにしたが、1基の折曲げ体をサンドイッチ11に対し
て上流および下流側から相対的に移動させることにより
両側の側方延出部13aを折曲げるようにすることもで
きる。なお、サンドイッチ11の傾斜面と対向するフィ
ルム13は、第2折曲げ体76をサンドイッチ11の頂
部側の真上から下降させることにより折曲げることがで
きるので、第1折曲げ体72を省略することも可能であ
る。また保持部材77に搬送方向に複数列でローラ群を
配設する必要は必ずしもなく、単列であってもよい。
【0063】更に、実施例ではサンドイッチ11の外形
寸法が変化したり、内容物が傾斜面から突出していた場
合にもサンドイッチ11の傾斜面全体を押し撫でること
ができるように、支軸78に複数のローラ79を半径方
向に偏位可能に構成した場合につき説明したが、本願は
これに限定されるものでない。すなわち、例えば傾斜面
から内容物が突出している部位に対応する部分が傾斜面
から離間する方向に偏位可能なものであれば、1本の弾
性変形可能なロールを採用することもできる。そしてサ
ンドイッチ11の外形寸法が変化した場合は、これに応
じてロール全体が傾斜面から離間するよう移動可能に構
成すればよい。また、前記下方延出部13bを傾斜面側
に向けて折曲げる部材として、固定配置されたガイド8
1,82に代えて適宜の駆動手段により移動される折曲
げ体等を使用するようにしてもよい。
【0064】実施例では、下方延出部13bを傾斜面に
貼着する手段としてテープ83を使用する場合につき説
明したが、本願はこれに限定されるものでなく、例え
ば、商品名や内容量等を印刷したラベルにより貼着した
り、または適宜の接着剤により貼着するようにしてもよ
い。また、下方延出部13bを傾斜面に沿うよう折曲げ
た後、テープまたはラベルを下方延出部13bと傾斜面
側のフィルム13と間に亘るよう貼付けることにより下
方延出部13bを傾斜面に貼着することも可能である。
更に、実施例ではサンドイッチ11の搬送方向と交差す
る方向からテープ83を引出して下方延出部13bに貼
付けたが、搬送方向と平行な方向から引出したテープ8
3を下方延出部13bに貼付けるようにしてもよい。ま
た、下方延出部13bには必ずしもミシン目101を付
与する必要はない。
【0065】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るフィル
ム開口端折曲げ包装装置によれば、柔軟な被包装物でし
かもサンドイッチ等の如く傾斜面から内容物が露出して
いる様なものであっても、内容物に損傷を与えることな
く被包装物の形状に沿ってタイトな折曲げ包装ができる
ので、商品価値を向上させることができる。また、被包
装物の外形寸法の変化があっても、フィルムを被包装物
の寸法に応じて常にタイトな状態で折曲げることが可能
である。更に、被包装物の厚み方向に胴巻包装されたフ
ィルムの開口端部を折曲げする方式としたので、上流側
に胴巻包装部を設けることで、従来人手に頼っていた袋
詰め作業を不要とし、包装の自動化を達成し、省力化を
図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る包装機の全体を示す概略構成図で
ある。
【図2】胴巻包装装置を構成する供給コンベヤの要部平
面図である。
【図3】供給コンベヤの要部側面図である。
【図4】胴巻包装装置を構成する供給コンベヤおよびフ
ィルム供給機構の要部側面図である。
【図5】胴巻包装装置によりサンドイッチに帯状フィル
ムを胴巻する工程を示す説明図である。
【図6】胴巻包装装置によりサンドイッチに帯状フィル
ムを胴巻する工程を示す説明図である。
【図7】移送コンベヤおよびフィルム折曲げ包装装置を
示す概略側面図である。
【図8】把持部材における可動プレートを開放機構によ
り開放した状態で示す要部概略側面図である。
【図9】把持部材における可動プレートを開放機構から
解放した状態で示す要部概略側面図である。
【図10】図7のX-X線で示す第1折曲げ体の正面図
である。
【図11】第1折曲げ体によりサンドイッチに胴巻した
フィルムを傾斜面に沿うよう折曲げる状態を示す説明図
である。
【図12】図7のXII-XII線で示す第2および第3折
曲げ体の正面図である。
【図13】第2折曲げ体のローラ群を断面で示す要部正
面図である。
【図14】第2折曲げ体のローラ群でサンドイッチの傾
斜面を押し撫でることにより側方延出部を折曲げる状態
を示す要部正面図である。
【図15】図7のXV-XV線で示すテープ貼付け機構の
背面図である。
【図16】図7のXVI-XVI線で示す折曲げガイドおよ
び貼着機構の背面図である。
【図17】移送コンベヤを折曲げガイドの配設位置で示
す要部概略平面図である。
【図18】サンドイッチの放出機構を示す概略側面図で
ある。
【図19】実施例に係る包装機によりサンドイッチをフ
ィルムで包装する過程を示す説明図である。
【図20】本発明に係る包装機の別実施例の要部を示す
説明図である。
【図21】本発明に係る包装機の更に別実施例の要部を
示す説明図である。
【符号の説明】
11 サンドイッチ(被包装物) 13 筒状フィルム 13a 側方延出部(開口端) 13b 下方延出部(延出部) 46 移送コンベヤ 76 第2折曲げ体(折曲げ手段) 78 支軸 79 ローラ 80 第3折曲げ体(折曲げ手段) 81 折曲げガイド(折曲げ部材) 82 折曲げガイド(折曲げ部材) 102 テープ貼付け機構(折曲げ貼着手段) 105 貼着部材(折曲げ貼着手段) 110 シール切断機構(シール切断手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−66386(JP,A) 特開 平4−294716(JP,A) 実開 平2−131904(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンドイッチ等の三角形状を呈する被包
    装物に厚み方向に包囲的に巻付けられて筒状に成形され
    たフィルムの開口端を折曲げて包装する装置であって、 前記被包装物における内角が略90°に設定される頂部
    と対向する底辺側の面が移送コンベヤ側と対向した姿勢
    で該コンベヤで支持されて搬送される被包装物の頂部側
    に対向可能な位置に臨み、該頂部を基準とする両傾斜面
    に倣う形状に形成された折曲げ手段を備え、 この折曲げ手段は、前記傾斜面に沿うよう配設された支
    軸に回動かつ半径方向に偏位可能に遊嵌された複数のロ
    ーラからなり、 前記移送コンベヤで搬送される被包装物の傾斜面を前記
    折曲げ手段のローラ群で押し撫でることにより、前記フ
    ィルムの開口端を傾斜面に沿って折曲げるよう構成した
    ことを特徴とするフィルム開口端折曲げ包装装置。
  2. 【請求項2】 前記折曲げ手段を、前記被包装物の搬送
    方向に隣接して2基配設すると共に、少なくとも被包装
    物の搬送方向上流側の折曲げ手段は、搬送方向に沿って
    水平に移動可能でかつ移送コンベヤの搬送面に対して垂
    直方向に移動するよう構成される請求項1記載のフィル
    ム開口端折曲げ包装装置。
  3. 【請求項3】 サンドイッチ等の三角形状を呈する被包
    装物に厚み方向に包囲的に巻付けられて筒状に成形され
    たフィルムの開口端を折曲げて包装する装置であって、 前記被包装物における内角が略90°に設定される頂部
    と対向する底辺側の面が移送コンベヤ側と対向した姿勢
    で該コンベヤで支持されて搬送される被包装物の頂部側
    に対向可能な位置に臨み、該頂部を基準とする両傾斜面
    に倣う形状に形成されて傾斜面から離間する方向へ偏位
    可能な一対の折曲げ手段を備え、 前記一対の折曲げ手段は被包装物の搬送方向に隣接して
    設けられると共に、少なくとも被包装物の搬送方向上流
    の折曲げ手段は、搬送方向に沿って水平に移動可能で
    かつ移送コンベヤの搬送面に対して垂直方向に移動する
    よう構成され前記移送コンベヤで搬送される被包装物の
    傾斜面を前記各折曲げ手段で押し撫でることにより、前
    記フィルムの開口端を傾斜面に沿って折曲げるようにし
    たことを特徴とするフィルム開口端折曲げ包装装置。
  4. 【請求項4】 前記移送コンベヤにおける搬送方向に沿
    う少なくとも一方の側に位置し、前記折曲げ手段により
    被包装物の傾斜面に沿うよう前記フィルムの開口端が折
    曲げられることで形成される底辺側の面から外方に延出
    するフィルム延出部を傾斜面側に向けて折曲げる折曲げ
    部材を備える請求項1または3記載のフィルム開口端折
    曲げ包装装置。
  5. 【請求項5】 前記移送コンベヤにおける搬送方向に沿
    う少なくとも一方の側に位置し、前記折曲げ手段により
    被包装物の傾斜面に沿うよう前記フィルムの開口端が折
    曲げられることで形成される底辺側の面から外方に延出
    するフィルム延出部の基部を密封すると共に、該密封個
    所から外方に延出する適宜位置で前記延出部を切断する
    シール切断手段を備える請求項1または3記載のフィル
    ム開口端折曲げ包装装置。
  6. 【請求項6】 前記移送コンベヤにおける搬送方向に沿
    う少なくとも一方の側に位置し、前記折曲げ手段により
    被包装物の傾斜面に沿うよう前記フィルムの開口端が折
    曲げられることで形成される底辺側の面から外方に延出
    するフィルム延出部を傾斜面に沿うよう折曲げると共
    に、該延出部を傾斜面に位置するフィルムに貼着する折
    曲げ貼着手段を備える請求項1または3記載のフィルム
    開口端折曲げ包装装置。
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