JP2013150033A - 電圧制御型発振器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発振インバータ1と、水晶振動子2と、容量3、4と、出力端子31と、制御電圧印加端子12と、電圧可変容量素子7、8と、バイアス抵抗5,6とを有する。電圧印加端子12と容量4/電圧可変容量素子8間との間のバイアス抵抗6の中間点にブート信号発生回路を構成するPMOSトランジスタ15を接続する。このトランジスタ15をオンオフ制御して制御電圧(VC)を印加しその容量値を小さくする。インバータ1の出力端とトランジスタ15のゲート間の発振検出回路20によってトランジスタ15を制御できる。
【選択図】 図2
Description
Oscillator)を図5にその一例を示す。
第1の直流カット容量104の一方の端子が発振インバータ101の入力端子113に接続され、第2の直流カット容量103の一方の端子が発振インバータ101の出力端子112に接続され、第1の直流カット容量104の他方の端子が水晶振動子102の第1の端子111に接続され、第2の直流カット容量103の他方の端子が水晶振動子102の第2の端子110に接続されている。第1の電圧可変容量素子(バリキャップダイオード)108の一方の端子は、水晶振動子102の第1の端子111に接続されている。第2の電圧可変容量素子(バリキャップダイオード)107の一方の端子は、水晶振動子102の第2の端子110に接続されている。
周波数制御電圧は、第1のバイアス抵抗106を介して、水晶振動子2の第1の端子111と第1の電圧制御可変容量素子108の一方の端子間に入力され、また、第2のバイアス抵抗105を介して、水晶振動子102の第2の端子110と第2の電圧可変容量素子107の一方の端子間に入力される。
また、バリキャップダイオードへの印加電圧を制御をすることは特許文献2に記載されている。
本発明は、このような事情によりなされたものであり、電圧可変容量素子への印加電圧を制御して、発振起動がし易く、かつ回路面積を増大させずに安定的に動作する電圧制御型発振器を提供するものである。
以下、実施例を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1に記載された電圧制御型発振器は、発振インバータ1と、水晶振動子2と、一方の端子が発振インバータ1の入力端子に接続され、他方の端子が水晶振動子2の第1の端子(XIN)11に接続された第1の直流カット容量4と、一方の端子が発振インバータ1の出力端子に接続され、他方の端子が水晶振動子2の第2の端子(XOUT)10に接続された第2の直流カット容量3と、制御電圧印加端子12と、一方の端子が第1の端子11に接続され、他方の端子が接地電位に接続された第1の電圧可変容量素子8と、一方の端子が第2の端子10に接続され、他方の端子が接地電位に接続された第2の電圧可変容量素子7と、第1の端子11と第1の電圧可変容量素子8の一方の端子との間に一端が接続され、他端が制御電圧印加端子12に接続された第1のバイアス抵抗6と、第2の端子10と第2の電圧可変容量素子7の一方の端子との間に一端が接続され、他端が制御電圧印加端子12に接続された第2のバイアス抵抗5と、出力端子31とを具備し、前記第1バイアス抵抗6もしくは第2バイアス抵抗5の中間点にブート信号発生回路を構成するトランジスタ15を接続している。このトランジスタにはバイポーラトランジスタもしくはMOSトランジスタを用いることができる。この実施例ではPMOSトランジスタを用いている。
発振インバータ1からの出力信号は、抵抗17を介してレベルシフト回路(レベルシフタ)18に入力され、信号レベルを上げる。レベルシフト回路18の出力信号は、分周器19に入力されて所定の周波数に分周される。分周された出力信号はバッファ回路30を介して出力端子31から出力する。
この実施例では、負荷容量(CG,CD)として電圧可変容量素子(バリキャップダイオード)を使用し、バイアス抵抗の中間点にブート信号発生回路を構成するトランジスタを接続して、このトランジスタを発振起動時にオンさせ、負荷容量(CG)を最小となる電圧を印加できるようにしている。このような構成によって、発振起動時において、負荷容量(CG)が最小となり、発振起動性を高めることができる。
ブート信号発生回路は、第1バイアス抵抗6(6a,6b)の中間点に接続されたPMOSトランジスタ15からなる。PMOSトランジスタ15のゲート電極には電圧が印加されるゲート端子16が接続され、PMOSトランジスタ15の電流路の一端は電源電圧(VDD)に接続され、他端はバイアス抵抗6の中間点(6aと6bの接続点)に接続されている。ゲート端子16には所望の制御電圧が印加されて、発振起動時にPMOSトランジスタ15をオンさせ、第1の電圧可変容量素子8の一端に電源電圧(VDD)を印加することでCG容量が最小となるように構成されている。ゲート端子16に制御電圧を印加する時期は、発振状態を判断して決める。電源オンと同時にPMOSトランジスタ15をオンさせる制御電圧を印加し、発振信号が安定した後にPMOSトランジスタ15をオフさせる制御電圧に切り替えるよう制御することもでき、この場合、電圧制御型発振器内に発振状態を検出する検出手段を導入して該制御電圧の切り替えが行われる。
一方、電圧を印加すると容量が大きくなる電圧可変容量素子の場合には、例えば、NMOSトランジスタを用い、NMOSトランジスタの電流路の一端の電極は接地(低電位電源VSS)側に接続し、他方の電極は、バイアス抵抗の中間点に接続する。例えば、Hレベルの電圧をNMOSトランジスタのゲートに印加すると、電圧可変容量素子に一端は低電位電源VSSに接続され、その容量は小さくなる。また、トランジスタのゲート端子に印加する電圧のロジックを反転させることで、このNMOSトランジスタはPMOSトランジスタに置き換えることができる。なお、この他にバイポーラトランジスタを用いることも可能である。
この実施例ではバイアス抵抗は、発振インバータ1の入力端側の第1バイアス抵抗6の中間点のみにトランジスタ(ブート信号発生回路)を接続して発振起動時に電圧可変容量素子の容量値を下げているが、これに代えて出力端側の第2バイアス抵抗5の中間点に接続しても良い。また、入力端側および出力端側の両方にトランジスタ(ブート信号発生回路)を接続してもよい。
図2に示すように、この実施例では、発振検出回路20が付加されている。発振検出回路20は、入力側が発振インバータ1の出力端に抵抗(RD)17を介して接続され、出力側がPMOSトランジスタ15のゲート端子16に接続されている。
発振検出回路には、この電圧制御型発振器を構成する発振回路の発振出力Vosc(A点)が入力され、この発振出力に応じてオンオフし、オン期間中に所定の電流を流す発振検出部と、発振検出部の出力(B点)に応じて充電または放電を行う容量素子26と、容量素子26の電位変化に基づいて所望の発振状態を検出し、その結果をVout(C点)として出力する振幅検出回路より構成されている。
発振回路において発振が開始すると、A点(=Vout)の発振波形の振幅(電圧レベル)は徐々に大きくなり、所定時間の経過により、その振幅が、設定されたしきい値レベル(Vref)を超えて低い電圧になると、越えている間PMOSトランジスタ22がオンし、B点の電位を上昇させる(図4(c)参照)。すなわち、検出端(B点)が抵抗素子26を介して低電位側電源(VSS)に接続されていることで、放電状態であった容量素子26の電位を、PMOSトランジスタ22に電流を流すことにより充電させる。これが、発振振幅がしきい値レベル(Vref)を超えて低い電圧になるたびに繰り返される。
そして、C点の電位が高レベルになることにより、電源オンと同時にオンしていたトランジスタ15はオフし、その結果、D点は、電源(VDD)から遮断され、電圧印加端子12から入力される制御電圧(VC)に依存した電圧となる。
2・・・水晶振動子
3、4・・・容量
5,6・・・バイアス抵抗
7,8・・・電圧可変容量素子
9・・・帰還抵抗
10,11・・・端子(水晶接続端子)
12・・・制御電圧印加端子
15,21,22・・・PMOSトランジスタ
16・・・ゲート端子
17・・・抵抗(RD)
18・・・レベルシフタ
19・・・分周器
20・・・発振検出回路
23,24・・・インバータ
25,26・・・容量素子
27,28,29・・・抵抗
30・・・バッファ
31・・・出力端子
Claims (2)
- 発振インバータと、水晶振動子と、一方の端子が前記発振インバータの入力端子に接続され、他方の端子が前記水晶振動子の第1の端子に接続された第1の直流カット容量と、一方の端子が前記発振インバータの出力端子に接続され、他方の端子が前記水晶振動子の第2の端子に接続された第2の直流カット容量と、制御電圧入力端子と、一方の端子が前記第1の端子に接続され、他方の端子が接地電位に接続された第1の電圧可変容量素子と、一方の端子が前記第2の端子に接続され、他方の端子が前記接地電位に接続された第2の電圧可変容量素子と、前記第1の端子と前記第1の電圧可変容量素子の一方の端子との間に一端が接続され、他端が前記制御電圧入力端子に接続された第1のバイアス抵抗と、前記第2の端子と前記第2の電圧可変容量素子の一方の端子との間に一端が接続され、他端が前記制御電圧入力端子に接続された第2のバイアス抵抗とを具備し、前記第1バイアス抵抗もしくは第2バイアス抵抗の中間点にブート信号発生回路を構成するトランジスタを接続して、前記電圧可変容量素子の容量を小さくすることを特徴とする電圧制御型発振器。
- 前記電圧可変容量素子が電圧を印加すると容量が小さくなる素子の場合は、前記トランジスタにPMOSトランジスタを用い、前記電圧可変容量素子が電圧を印加すると容量が大きくなる素子の場合は、前記トランジスタにNMOSトランジスタを用いることを特徴とする請求項1に記載の電圧制御型発振器。
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2012
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