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JP2008193545A - 半導体装置およびシフトレジスタ回路 - Google Patents

半導体装置およびシフトレジスタ回路 Download PDF

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JP2008193545A JP2007027595A JP2007027595A JP2008193545A JP 2008193545 A JP2008193545 A JP 2008193545A JP 2007027595 A JP2007027595 A JP 2007027595A JP 2007027595 A JP2007027595 A JP 2007027595A JP 2008193545 A JP2008193545 A JP 2008193545A
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Abstract

【課題】しきい値電圧の負方向シフト(マイナスシフト)を抑制することが可能なトランジスタを提供し、シフトレジスタをはじめとする半導体装置の誤動作を防止する。
【解決手段】単位シフトレジスタの、出力端子OUTをプルアップするトランジスタQ1のゲートノード(ノードN1)を充電する充電回路として、第1電源端子S1とノードN1との間に直列に接続した2つのトランジスタから成るデュアルゲートトランジスタQ3Dを用いる。デュアルゲートトランジスタQ3Dは、それを構成する2つのトランジスタ間の接続ノード(ノードN3)が、当該ゲートとノードN3との間の容量結合により、ゲートがHレベルからLレベルに変化するのに応じてLレベルに引き下げられるよう構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、トランジスタの電気的特性の劣化による誤動作を防止する技術に関するものであり、特に、非晶質シリコン薄膜トランジスタや有機トランジスタ等のしきい値電圧のマイナスシフトを抑制することを可能とする半導体装置に関するものである。
液晶表示装置等の画像表示装置において、表示パネルを走査するためのゲート線駆動回路(走査線駆動回路)としては、表示信号の1フレーム期間で一巡するシフト動作を行うシフトレジスタを用いることができる。当該シフトレジスタは、表示装置の製造プロセスにおける工程数を少なくするために、同一導電型の電界効果トランジスタのみで構成されることが望ましい。
ゲート線駆動回路のシフトレジスタを非晶質シリコン薄膜トランジスタ(以下「a−Siトランジスタ」)で構成した表示装置は、大面積化が容易で且つ生産性が高く、例えばノート型PCの画面や、大画面ディスプレイ装置などに広く採用されている。
その反面、a−Siトランジスタは、ゲート電極が継続的(直流的)にバイアスされるとそのしきい値電圧がシフトするという特性を有していることが知られている。また、下記の非特許文献1で示されているように、一般的にa−Siトランジスタは、進行性の劣化を有する。
また、トランジスタのしきい値電圧のシフト(Vthシフト)は回路の誤動作の原因となるため、その対策が施されたシフトレジスタが種々提案されている(例えば特許文献1)。このVthシフトの問題は、a−Siトランジスタのみならず有機トランジスタにおいても同様に生じることが分かっている。
特開2006−107692号公報 R. B. Wehrspohn etc,"Relative importance of the Si-Si bond and Si-H bond for the stability of amorphous silicon thin film transistors" Journal of applied physics vol.87 pp. 144-154
a−Siトランジスタのしきい値電圧は、ゲートがドレインおよびソースの両方に対して低い電位状態が続くと、時間の経過と共に負(マイナス)方向へシフトする。a−Siトランジスタのしきい値電圧が負方向にシフトすると、そのゲート・ソース間電位を小さくして当該a−Siトランジスタをオフ(非導通状態)にしようとしても完全なオフ状態にはならなくなる。つまりa−Siトランジスタが電流を完全に遮断することができなくなり、それによって回路の誤動作が生じる。
シフトレジスタは、クロック信号を出力端子に供給して当該出力端子の電位をプルアップする出力プルアップトランジスタ(図1のトランジスタQ1)と、当該出力プルアップトランジスタのゲートノード(同図のノードN1)を充電するための充電トランジスタ(同図のトランジスタQ3)とを備えている。詳細は後述するが、シフトレジスタの通常動作においては、その充電トランジスタが、一定の期間、上記の電位状態(トランジスタのゲート電位がドレイン電位およびソース電位の両方に対して低い状態)になるので、しきい値電圧が負方向にシフトして誤動作を引き起こすという問題が生じていた。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、しきい値電圧の負方向シフト(マイナスシフト)を抑制することが可能なトランジスタを提供し、シフトレジスタをはじめとする半導体装置の誤動作を防止することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、所定の第1ノードと第2ノードとの間に直列に接続し、制御電極が相互に接続した複数のトランジスタを備える半導体装置であって、前記複数のトランジスタ間の接続ノードの各々を第3ノードとし、前記第1〜第3ノードおよび前記制御電極のそれぞれが前記複数のトランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルになった状態から、前記第1および第2ノードがHレベルのまま前記制御電極の電位が前記しきい値電圧よりも低いL(Low)レベルに変化すると、それに応じて前記第3ノードのレベルもLレベルに引き下げられるよう構成されているものである。
本発明に係るシフトレジスタ回路の第1の態様によれば、シフトレジスタ回路は、入力端子、出力端子、第1クロック端子およびリセット端子と、前記第1クロック端子に入力される第1クロック信号を前記出力端子に供給する第1トランジスタと、前記出力端子を放電する第2トランジスタと、前記入力端子に入力される入力信号に応じて前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードを充電する充電回路と、前記リセット端子に入力されるリセット信号に応じて前記第1ノードを放電する放電回路とを備え、前記充電回路が、前記第1ノードと電源端子との間に直列に接続し、制御電極が共に前記入力端子に接続した複数の第3トランジスタを含むものである。
本発明の第1の態様に係る半導体装置によれば、直列接続した上記トランジスタの各々において、ソースおよびドレインの両方がHレベル、制御電極がLレベルとなる電位状態が防止されるので、当該トランジスタのしきい値電圧が負方向にシフトすることが防止される。それにより、制御電極をLレベルにしたときに、各トランジスタを確実にオフ(遮断状態)にすることができるので、半導体装置の誤動作が防止される。
本発明に係るシフトレジスタ回路の第1の態様によれば、第1トランジスタの制御電極の充電回路を構成するトランジスタの各々において、ソースおよびドレインの両方がHレベル、制御電極がLレベルとなる電位状態が防止されるので、当該トランジスタのしきい値電圧が負方向にシフトすることが防止される。それにより、充電回路の制御電極をLレベルにしたときに当該充電回路を確実にオフ(遮断状態)にすることができるので、第1トランジスタが不要にオンするのを防止でき、シフトレジスタ回路の誤動作が防止される。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、説明が重複して冗長になるのを避けるため、各図において同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付してある。
<実施の形態1>
まず、本発明の説明を容易にするために、従来のシフトレジスタについて説明する。通常、シフトレジスタは、複数のシフトレジスタ回路が縦続接続(カスケード接続)して成る多段構造を有している。本明細書では、多段のシフトレジスタを構成する各段のシフトレジスタ回路の各々を「単位シフトレジスタ」と称する。
先に述べたように、シフトレジスタは表示装置のゲート線駆動回路として使用することが可能である。シフトレジスタをゲート線駆動回路として用いた表示装置の具体的な構成例は、本発明者らによる特許文献(例えば、特開2006−277860の図1,図2等)に開示されている。以下では、回路の基準電圧である低電位側電源電位(VSS)を0Vとして説明するが、実際の表示装置では、画素に書き込まれるデータの電圧を基準にして基準電位が設定されるため、例えば低電位側電源電位(VSS)は−12V、高電位側電源電位(VDD)は17Vなどと設定される。
図1は、従来の単位シフトレジスタの構成を示す回路図である。また図2は多段のシフトレジスタの構成を示す図である。図2のシフトレジスタは、縦続接続したn個の単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3,・・・,SRnと、最後段の単位シフトレジスタSRnのさらに後段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDとから成っている(以下、単位シフトレジスタSR1,SR2・・・SRn,SRDを「単位シフトレジスタSR」と総称する)。従来のシフトレジスタにあっては、単位シフトレジスタSRのそれぞれが図1の回路となる。
また図2に示すクロック発生器31は、互いに逆相の(活性期間が重ならない)2相のクロック信号CLKA,CLKBを複数の単位シフトレジスタSRに供給するものである。ゲート線駆動回路では、これらクロック信号CLKA,CLKBは、表示装置の走査周期に同期したタイミングで順番に活性化するよう制御される。
図1および図2に示すように、各単位シフトレジスタSRは、入力端子IN1、出力端子OUT、クロック端子CK1およびリセット端子RSTを有している。また各単位シフトレジスタSRには、第1電源端子S1を介して低電位側電源電位VSS(=0V)が供給され、第2電源端子S2を介して高電位側電源電位VDDがそれぞれ供給される(図2では不図示)。
図1の如く、単位シフトレジスタSRの出力段は、出力端子OUTとクロック端子CK1との間に接続するトランジスタQ1と、出力端子OUTと第1電源端子S1との間に接続するトランジスタQ2とにより構成されている。即ち、トランジスタQ1は、クロック端子CK1に入力されるクロック信号CLKAを出力端子OUTに供給するトランジスタ(第1トランジスタ)であり、トランジスタQ2は当該出力端子OUTを放電するトランジスタ(第2トランジスタ)である。以下、トランジスタQ1のゲート(制御電極)が接続するノードを「ノードN1」、トランジスタQ2のゲートが接続するノードを「ノードN2」と定義する。
トランジスタQ1のゲート・ソース間(即ちノードN1と出力端子OUTとの間)には容量素子C1が設けられている。この容量素子C1は、出力端子OUTとノードN1との間を容量結合させ、出力端子OUTのレベル上昇に応じてノードN1を昇圧させる素子(ブートストラップ容量)である。但し、容量素子C1は、トランジスタQ1のゲート・チャネル間容量が充分大きい場合にはそれで置き換えることができるので、そのような場合には省略してもよい。
ノードN1と第2電源端子S2との間には、ゲートが入力端子IN1に接続したトランジスタQ3が接続する。またノードN1と第1電源端子S1との間には、ゲートがリセット端子RSTに接続したトランジスタQ4が接続する。即ちトランジスタQ3は、入力端子IN1に入力される信号に応じてノードN1を充電する充電回路を構成しており、トランジスタQ4はリセット端子RSTに入力される信号に応じてノードN1を放電する放電回路を構成している。この従来例においては、トランジスタQ2のゲート(ノードN2)もリセット端子RSTに接続されている。
図2の如く、各単位シフトレジスタSRの入力端子IN1には、その前段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTが接続する。但し、第1段目である単位シフトレジスタSR1の入力端子IN1には、所定のスタートパルスSTが入力される。また、各単位シフトレジスタSRのクロック端子CK1には、前後に隣接する単位シフトレジスタSRに互いに異なる位相のクロック信号が入力されるよう、クロック信号CLKA,CLKBの片方が入力される。
そして各単位シフトレジスタSRのリセット端子RSTには、自己の次段の単位シフトレジスタSRの出力端子OUTが接続される。但し、最後段の単位シフトレジスタSRnの次段に設けられたダミーの単位シフトレジスタSRDのリセット端子RSTには、所定のエンドパルスENが入力される。なおゲート線駆動回路では、スタートパルスSTおよびエンドパルスENは、それぞれ画像信号の各フレーム期間の先頭および末尾に対応するタイミングで入力される。
次に図1に示した従来の各単位シフトレジスタSRの動作を説明する。基本的に各段の単位シフトレジスタSRは全て同様に動作するので、ここでは多段のシフトレジスタのうち第k段目の単位シフトレジスタSRkの動作を代表的に説明する。当該単位シフトレジスタSRkのクロック端子CK1にはクロック信号CLKAが入力されているものとする(例えば、図2における単位シフトレジスタSR1,SR3などがこれに該当する)。
ここで、クロック信号CLKA,CLKBのHレベルの電位はVDD(高電位側電源電位)であり、Lレベルの電位はVSS(低電位側電源電位)であるとする。また単位シフトレジスタSRを構成する各トランジスタQxのしきい値電圧をVth(Qx)と表すこととする。
図3は、従来の単位シフトレジスタSRk(図1)の動作を示すタイミング図である。まず単位シフトレジスタSRkの初期状態として、ノードN1がLレベルの状態を仮定する(以下、ノードN1がLレベルの状態を「リセット状態」と称す)。また入力端子IN1(前段の出力信号Gk-1)、リセット端子RST(次段の出力信号Gk+1)、クロック端子CK1(クロック信号CLKA)は何れもLレベルであるとする。このときトランジスタQ1,Q2は共にオフであるので出力端子OUTが高インピーダンス状態(フローティング状態)となっているが、当該初期状態では出力端子OUT(出力信号Gk)もLレベルであるとする。
その状態から時刻t1において、クロック信号CLKAがLレベル、クロック信号CLKBがHレベルに変化すると共に、前段の出力信号Gk-1(第1段目の場合はスタートパルスST)がHレベルになると、単位シフトレジスタSRkのトランジスタQ3がオンになり、ノードN1は充電されてHレベルになる(以下、ノードN1がHレベルの状態を「セット状態」と称す)。このときノードN1の電位レベル(以下、単に「レベル」と称す)はVDD−Vth(Q3)まで上昇する。応じて、トランジスタQ1がオンになる。
そして時刻t2において、クロック信号CLKBがLレベル、クロック信号CLKAがHレベルに変化するのと共に、前段の出力信号Gk-1がLレベルになる。するとトランジスタQ3がオフになりノードN1がHレベルのままフローティング状態になる。またトランジスタQ1がオンしているので、出力端子OUTのレベルがクロック信号CLKAに追随して上昇する。
クロック端子CK1および出力端子OUTのレベルが上昇すると、容量素子C1およびトランジスタQ1のゲート・チャネル間容量を介する結合により、ノードN1のレベルは図3に示すように昇圧される。このときの昇圧量は、ほぼクロック信号CLKAの振幅(VDD)に相当するので、ノードN1はおよそ2×VDD−Vth(Q3)まで昇圧される。
その結果、出力信号GkがHレベルとなる間も、トランジスタQ1のゲート(ノードN1)・ソース(出力端子OUT)間の電圧は大きく保たれる。つまりトランジスタQ1のオン抵抗は低く保たれるので、出力信号Gkはクロック信号CLKAに追随して高速に立ち上がってHレベルになる。またこのときトランジスタQ1は線形領域(非飽和領域)で動作するので、出力信号Gkのレベルはクロック信号CLKAの振幅と同じVDDまで上昇する。
さらに時刻t3においてクロック信号CLKBがHレベル、クロック信号CLKAがLレベルに変化するときも、トランジスタQ1のオン抵抗は低く保たれ、出力信号Gkはクロック信号CLKAに追随して高速に立ち下がって、Lレベルに戻る。
またこの時刻t3では、次段の出力信号Gk+1がHレベルになるので、単位シフトレジスタSRkのトランジスタQ2,Q4がオンになる。それにより、出力端子OUTはトランジスタQ2を介して充分に放電され、確実にLレベル(VSS)にされる。またノードN1は、トランジスタQ4により放電されてLレベルになる。即ち、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に戻る。
そして時刻t4で次段の出力信号Gk+1がLレベルに戻った後は、次に前段の出力信号Gk-1が入力されるまで、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に維持され、出力信号GkはLレベルに保たれる。
以上の動作をまとめると、単位シフトレジスタSRkは、入力端子IN1に信号(スタートパルスSPまたは前段の出力信号Gk-1)が入力されない期間はリセット状態であり、トランジスタQ1がオフを維持するため、出力信号GkはLレベル(VSS)に維持される。そして入力端子IN1に信号が入力されると、単位シフトレジスタSRkはセット状態に切り替わる。セット状態ではトランジスタQ1がオンになるため、クロック端子CK1の信号(クロック信号CLKA)がHレベルになる間、出力信号GkがHレベルになる。そしてその後、リセット端子RSTに信号(次段の出力信号Gk+1またはエンドパルスEN)が入力されると、元のリセット状態に戻る。
このように動作する複数の単位シフトレジスタSRから成る多段のシフトレジスタによれば、第1段目の単位シフトレジスタSR1にスタートパルスSTが入力されると、それを切っ掛けにして、出力信号Gがクロック信号CLKA,CLKBに同期したタイミングでシフトされながら、図4の如く単位シフトレジスタSR1,SR2,SR3・・・と順番に伝達される。ゲート線駆動回路では、このように順番に出力される出力信号Gが表示パネルの水平(又は垂直)走査信号として用いられる。
以下、特定の単位シフトレジスタSRが出力信号Gを出力する期間を、その単位シフトレジスタSRの「選択期間」と称する。
なお、ダミーの単位シフトレジスタSRDは、最後段の単位シフトレジスタSRnが出力信号Gnを出力した直後に、その出力信号GDによって単位シフトレジスタSRnをリセット状態にするために設けられている。例えばゲート線駆動回路であれば、最後段の単位シフトレジスタSRnを出力信号Gnの出力直後にリセット状態にしなければ、それに対応するゲート線(走査線)が不要に活性化され、表示の不具合が生じてしまう。
なお、ダミーの単位シフトレジスタSRDは、出力信号GDを出力した後のタイミングで入力されるエンドパルスENによってリセット状態にされる。ゲート線駆動回路のように、信号のシフト動作が繰り返して行われる場合には、エンドパルスENに代えて次のフレーム期間のスタートパルスSTを用いてもよい。
また、図2のように2相クロックを用いた駆動の場合、単位シフトレジスタSRのそれぞれは、自己の次段の出力信号Gによってリセット状態にされるので、次段の単位シフトレジスタSRが少なくとも一度動作した後でなければ、図3および図4に示したような通常動作を行うことができない。従って、通常動作に先立って、ダミーの信号を第1段目から最終段まで伝達させるダミー動作を行わせる必要がある。あるいは、各単位シフトレジスタSRのリセット端子RST(ノードN2)と第2電源端子S2(高電位側電源)との間にリセット用のトランジスタを別途設け、通常動作の前に強制的にノードN2をHレベルにするリセット動作を行ってもよい。但し、その場合はリセット用の信号ラインが別途必要になる。
ここで、先に述べた従来の単位シフトレジスタSRにおける、a−Siトランジスタのしきい値電圧の負方向シフトの問題を詳細に説明する。
図3のタイミング図から分かるように、単位シフトレジスタSRkのノードN1は、前段の出力信号Gk-1がHレベルになるとHレベル(VDD−Vth(Q3))に充電され(時刻t1)、その後に前段の出力信号Gk-1がLレベルに戻っても(時刻t2)、フローティング状態でHレベルに維持される。しかも出力信号GがHレベルである間(選択期間:時刻t2〜時刻t3)、ノードN1は2×VDD−Vth(Q3)のレベルにまで昇圧される。
つまり各単位シフトレジスタSRにおいて、その選択期間ではトランジスタQ3のドレイン(第2電源端子S2)はVDD、ソース(ノードN1)は2×VDD−Vth(Q3)、ゲート(入力端子IN1)はVSSのレベルであり、ゲートがソースおよびドレインの両方に対して負にバイアスされた状態となる。例えばVSS=0V、VDD=30Vと仮定すると図5に示すように、トランジスタQ3のゲート・ドレイン間電圧Vgdは−30V、ゲート・ソース間電圧Vgsは−57V程度となる。
図6は、a−Siトランジスタの電位状態としきい値電圧のシフトとの関係を表した実験結果を示す図である。同図に破線で示したように、a−Siトランジスタのゲートがドレインおよびソースの両方に対して低い電位の状態になると、そのしきい値電圧は時間とともに負(マイナス)方向へシフトする。従って、従来の単位シフトレジスタSRにおいては、その選択期間にトランジスタQ3にしきい値電圧の負方向シフトが生じることとなる。
単位シフトレジスタSRにおいて、トランジスタQ3のしきい値電圧が負方向にシフトすると、入力端子IN1がLレベルのときでもトランジスタQ3に電流が流れるようになり、非選択期間にノードN1へ電荷が供給され、そのレベルが上昇する。そうなると、非選択期間であるにもかかわらず、単位シフトレジスタSRのトランジスタQ1がオンし、その出力端子OUTから誤信号としての出力信号Gが出力されるという誤動作が生じるため問題となる。
それに対し、a−Siトランジスタのゲートがドレインに対して低い電位であっても、ゲートとソースとがほぼ同電位の状態であれば、しきい値電圧のシフトは軽減される。例えば図6において実線で示すように、ゲートがドレインに対して低い電位であっても、ゲート・ソース間の電圧を0Vにすれば、しきい値電圧のシフトは殆ど生じない。
以下、上記の問題を解決することができる、本発明に係るシフトレジスタ回路について説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRは、図1の回路に対し、トランジスタQ3をデュアルゲートトランジスタQ3Dに置き換えたものである。それ以外の構成は図1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
なお本明細書における「デュアルゲートトランジスタ」とは、直列に接続した2つのトランジスタであって、両者のゲートが相互に接続したものをいう。即ち、デュアルゲートトランジスタQ3Dは、ノードN1と第2電源端子S2との間に直列接続したトランジスタQ3a,Q3bにより構成されており、それらトランジスタQ3a,Q3bのゲートは共に入力端子IN1に接続されている。ここで、トランジスタQ3aとトランジスタQ3bとの間の接続ノードを「ノードN3」と定義する。
図8は、図7の単位シフトレジスタSRの動作を示すタイミング図である。ここでも第k段目の単位シフトレジスタSRkについて代表的に説明する。また単位シフトレジスタSRkの初期状態として、ノードN1がLレベルのリセット状態を仮定し、またクロック端子CK1(クロック信号CLKA)、リセット端子RST(次段の出力信号Gk+1)、入力端子IN1(前段の出力信号Gk-1)、出力端子OUT(出力信号Gk)がLレベルであるとする。
その状態から時刻t1において、クロック信号CLKAがLレベル、クロック信号CLKBがHレベルに変化すると共に、前段の出力信号Gk-1(第1段目の場合はスタートパルスST)がHレベルになると、単位シフトレジスタSRkのデュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bが共にオンになり、ノードN1は充電されてHレベルになる。即ち、単位シフトレジスタSRkはセット状態となる。このときノードN1,N3のレベルは、共にVDD−Vth(Q3a)まで上昇する。応じて、トランジスタQ1がオンになる。
そして時刻t2においてクロック信号CLKBがLレベル、クロック信号CLKAがHレベルに変化すると共に、前段の出力信号Gk-1がLレベルになると、トランジスタQ3a,Q3bがオフになりノードN1はフローティング状態でHレベルに維持される。そのためトランジスタQ1はオン状態に保たれ、出力信号Gkがクロック信号CLKAに追随してHレベルになる。このときノードN1のレベルは、およそ2×VDD−Vth(Q3a)にまで昇圧される。
本実施の形態においては、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのそれぞれは、大きなゲート・ソースオーバラップ容量を有するものが用いられる(トランジスタQ3a,Q3bのゲート・ソースオーバラップ容量を大きくする手法については、実施の形態9において説明する)。そのため第1入力端子IN1とノードN3との間の寄生容量は大きく、時刻t2でクロック信号CLKBがLレベルになるときには、当該寄生容量を介した結合により、ノードN3のレベルはLレベル(即ちトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧よりも低いレベル)に引き下げられる。入力端子IN1とノードN3との間の容量成分が充分大きければ、時刻t2では図8の如くノードN3のレベルはほぼVSSまで引き下げられる。
なお、このとき電位関係から、トランジスタQ3aにおいては第2電源端子S2側がドレイン、ノードN3側がソースとなり、トランジスタQ3bにおいてはノードN1側がドレイン、ノードN3側がソースとなる。
続いて時刻t3においてクロック信号CLKBがHレベル、クロック信号CLKAがLレベルに変化すると、出力信号GkはLレベルに戻る。それと共に次段の出力信号Gk+1がHレベルになるので、単位シフトレジスタSRkのトランジスタQ2,Q4がオンになり、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に戻る。
そして時刻t4で次段の出力信号Gk+1がLレベルになった後は、次に前段の出力信号Gk-1が入力されるまで、単位シフトレジスタSRkはリセット状態に維持され、出力信号GkはLレベルに保たれる。
以上のように本実施の形態に係る単位シフトレジスタSRの信号のシフト動作は、ほぼ従来のもの(図1)と同様であり、それで構成された多段のシフトレジスタは、図4で説明したとおりの動作が可能である。
本実施の形態においては、上記したように、時刻t2にて前段の出力信号Gk-1が立ち下がるのに応じてノードN3がLレベルに引き下げられる。そのため時刻t2〜時刻t3の間(選択期間)においては、トランジスタQ3aはゲート(入力端子IN1)およびソース(ノードN3)がVSS、ドレイン(第2電源端子S2)がVDDという電位状態となり、トランジスタQ3aはゲート(入力端子IN1)およびソース(ノードN3)がVSS、ドレイン(ノードN1)が2×VDD−Vth(Q3a)という電位状態となる。
つまり本実施の形態に係る単位シフトレジスタSRでは、トランジスタQ3a,Q3bの両方のゲート・ソース間の電圧は、選択期間の間ほぼ0Vとなる。例えばVSS=0V、VDD=30Vと仮定すると図9に示すように、トランジスタQ3aのゲート・ドレイン間電圧Vgdは−30V、ゲート・ソース間電圧Vgsは約0Vとなり、またトランジスタQ3bのゲート・ドレイン間電圧Vgdは約−57V、ゲート・ソース間電圧Vgsは約0Vになる。
図6において実線で示したように、a−Siトランジスタは、ゲートがドレインに対して低い電位であっても、ゲートがソースとほぼ同電位(ゲート・ソース間電圧が約0V)の状態であればしきい値電圧のシフトは殆ど生じない。よって本実施の形態の単位シフトレジスタSRにおいては、トランジスタQ3a,Q3bすなわちデュアルゲートトランジスタQ3Dのしきい値電圧の負方向シフトは生じない。従って、非選択期間にデュアルゲートトランジスタQ3Dに電流が流れノードN1のレベルが上昇することを防止でき、それにより誤動作の発生が防止される。
ここで、単位シフトレジスタSRの選択期間において、トランジスタQ3a,Q3bのゲート・ソース間の電圧が0V以下になるための条件(即ち、ノードN3がVSS以下にまで引き下げられる条件)について説明する。ここでもVSS=0Vとする。即ち、各単位シフトレジスタSRの出力信号Gの振幅(HレベルとLレベルとの差(Vd))はVDDである。
このとき入力端子IN1とノードN3との間の容量成分(C1)をCgsとし、このCgsに含まれないノードN3に付随する寄生容量(C2)をCstrとすると、図8の時刻t2に前段の出力信号Gk-1がHレベル(VDD)からLレベル(VSS=0V)へと変化したときにおける、単位シフトレジスタSRkのノードN3のレベルの変化量は、VDD×Cgs/(Cgs+Cstr)で表される。時刻t2の直前ではノードN3のレベルはVDD−Vth(Q3a)となっているので、ノードN3がVSS以下にまで引き下げられるためには、次の式(1)を満たせばよい。
Figure 2008193545
本実施の形態の単位シフトレジスタSRでは、容量成分Cgsは入力端子IN1とノードN3との間の寄生容量であり、その殆どはトランジスタQ3a,Q3bのゲート・ソースオーバラップ容量である。従って図10に示すように、トランジスタQ3a,Q3bそれぞれのゲート・ソースオーバラップ容量をCgso(Q3a)、Cgso(Q3b)とすると、Cgs≒Cgso(Q3a)+Cgso(Q3b)とでき、上記の式(1)は次の式(2)のように変形できる。
Figure 2008193545
さらに、トランジスタQ3a,Q3bそれぞれのゲート・ソースオーバラップ容量が互いに等しいと仮定し、その値をCgsoとすると、Cgs≒2×Cgsoであるので、上記の式(1)は次の式(3)のように変形できる。
Figure 2008193545
なお本実施の形態においては、ノードN1と第2電源端子S2との間に、ゲートが第1入力端子IN1に接続したトランジスタを2つ直列接続させた構成を示したが、3つ以上のトランジスタを直列接続させてもよい。その場合、それらのトランジスタ間の各接続ノードにおいて式(1)の条件が満たされれば、非選択期間に各接続ノードはVSS以下になり、各トランジスタのしきい値電圧の負方向シフトを防止することができる。
また本実施の形態では、本発明に係るデュアルゲートトランジスタをシフトレジスタ回路に適用した例を示したが、ソースおよびドレインの両方に対してゲートを負バイアスするように動作するトランジスタに広く適用することができる。また本発明はa−Siトランジスタのみならず、有機トランジスタなど、しきい値電圧の負方向シフトの問題を有する各種トランジスタに対しても適用可能である。
<実施の形態2>
以下の実施の形態においては、本発明に係るデュアルゲートトランジスタを適用可能なシフトレジスタ回路の具体例を示す。
図11は、実施の形態2に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRは、図7の回路に対し、ノードN1(トランジスタQ1のゲート)を入力端とし、ノードN2(トランジスタQ2のゲート)を出力端とするインバータを設けたものである。つまり図7と異なり、トランジスタQ2のゲート(ノードN2)はリセット端子RSTに接続していない。
当該インバータは、ノードN2と第2電源端子S2との間にダイオード接続したトランジスタQ5と、ノードN2と第1電源端子S1との間に接続しゲートがノードN1に接続したトランジスタQ6とから成っている。トランジスタQ6は、トランジスタQ5よりもオン抵抗が充分に小さく設定されている。
ノードN1がLレベルのときは、トランジスタQ6がオフするためノードN2はHレベル(VDD−Vth(Q5))になる。逆にノードN1がHレベルのときは、トランジスタQ5,Q6ともオンするが、ノードN2はトランジスタQ5,Q6のオン抵抗の比により決まる電位(≒0V)のLレベルになる。つまり、当該インバータはいわゆる「レシオ型インバータ」である。
図7の単位シフトレジスタSRkにおいては、次段の出力信号Gk+1がHレベルになったとき(即ち次段の選択期間)にのみノードN2がHレベルになるので、トランジスタQ2はその期間だけオンして出力端子OUTを低インピーダンスのLレベルにする。そしてそれ以外の非選択期間はトランジスタQ2はオフになっており、出力端子OUTは高インピーダンス(フローティング状態)のLレベルとなる。従って、出力信号Gkがノイズやリーク電流の影響を受けやすく、動作が不安定になりやすい。
それに対し図11の単位シフトレジスタSRkでは、ノードN1がLレベルである間、トランジスタQ5,Q6から成るインバータがノードN2をHレベルに維持するので、非選択期間の間じゅう、トランジスタQ2はオン状態に保たれる。つまり、非選択期間における出力端子OUT(出力信号G)が低インピーダンスでLレベルに維持されるので、動作が安定化する。
もちろん本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。よって、非選択期間にノードN1のレベルが上昇することを防止でき、誤動作の発生を防止することができる。
<実施の形態3>
図12は、実施の形態3に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRは、図11の回路に対し、ノードN1と第1電源端子S1との間に接続し、ゲートがノードN2に接続したトランジスタQ7を設けたものである。即ち、トランジスタQ7は、ノードN2に接続したゲート電極を有し、ノードN1を放電するトランジスタである。
図11の単位シフトレジスタSRkにおいては、次段の出力信号Gk+1がHレベルになったとき(次段の選択期間)に、トランジスタQ4がオンしてノードN1を放電するが、それ以外の非選択期間においてはノードN1は高インピーダンス(フローティング状態)でLレベルとなる。従って、非選択期間にノイズやリーク電流によりノードN1に電荷が供給されると、ノードN1のレベルが上昇する。そうなるとトランジスタQ1がオンし、誤信号として出力信号Gが出力されるという誤動作が生じる。
それに対し図12の単位シフトレジスタSRにおいては、ノードN1がLレベルになると、トランジスタQ5,Q6から成るインバータがノードN2がHレベルにし、応じてトランジスタQ7がオンになるので、ノードN1は非選択期間の間じゅう低インピーダンスでLレベルになる。従って、非選択期間にノードN1のレベルが上昇することが抑制され、上記の誤動作の発生が防止される。
なお、トランジスタQ7は、デュアルゲートトランジスタQ3DがノードN1のレベルを上昇させることが可能なように、デュアルゲートトランジスタQ3Dよりもオン抵抗が充分大きいものである。
本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。本実施の形態では、仮に非選択期間にデュアルゲートトランジスタQ3Dに電流がながれてノードN1へ電荷が供給されたとしても、その電荷はトランジスタQ7によって第1電源端子S1に放出されるため、それによる誤動作は生じにくくなっている。しかしその電流は、単位シフトレジスタSRの消費電力の増大や、高電位側電源電位VDDの低下を招く。よって、デュアルゲートトランジスタQ3Dのしきい値電圧の負方向シフトを防止することは、本実施の形態においても非常に有効である。
<実施の形態4>
実施の形態2、3で説明したように、図11および図12の単位シフトレジスタSRにおいては、非選択期間の間トランジスタQ2のゲート(ノードN2)が継続してHレベルになることで、出力端子OUTを低インピーダンスのLレベルにすることができる。しかし、a−Siトランジスタのゲートがソースに対して継続的に正バイアスされると、しきい値電圧が正方向にシフトする。トランジスタQ2でしきい値電圧の正方向シフトが生じると、当該トランジスタQ2のオン抵抗が高くなり、出力端子OUTを充分に低インピーダンスにすることができなくなるという問題が生じる。
また図12の単位シフトレジスタSRにおいては、トランジスタQ7のゲートも、非選択期間の間、継続してHレベルになるので、当該トランジスタQ7のしきい値電圧も正方向にシフトし、ノードN1を出力端子OUTを充分に低インピーダンスにすることができなくなるという問題も生じる。
図13は、実施の形態4に係る単位シフトレジスタSRの回路図であり、その問題の対策が施されたものである。図13の単位シフトレジスタSRは、出力端子OUTを放電するトランジスタ(図11および図12のトランジスタQ2に相当する)が並列に2つ設けられている(トランジスタQ2A,Q2B)。ここで、トランジスタQ2A,Q2Bのゲートが接続するノードをそれぞれ「ノードN2A」、「ノードN2B」と定義する。
また当該単位シフトレジスタSRには、図12のトランジスタQ7に相当するものが、ノードN2A,N2Bのそれぞれに設けられている(トランジスタQ7A,Q7B)。即ちトランジスタQ7Aは、ノードN2Aに接続したゲート電極を有しノードN1を放電するトランジスタであり、トランジスタQ7Bは、ノードN2Bに接続したゲート電極を有しノードN1を放電するトランジスタである。
本実施の形態に係る単位シフトレジスタSRは、所定の制御信号VFRAが入力される第1制御端子TAおよび、制御信号VFRBが入力される第2制御端子TBを有している。制御信号VFRA,VFRBは互いに相補な信号であり、シフトレジスタ外部の制御装置(不図示)により生成される。この制御信号VFRA,VFRBは、一定の周期でレベルが切り替わるものである。ゲート線駆動回路では、表示画像のフレーム間のブランキング期間にレベルが切り替わる(交番する)よう制御されることが望ましく、例えば、表示画像の1フレーム毎にレベルが切り替わるよう制御される。
また第1制御端子TAとノードN2Aの間にはトランジスタQ8Aが接続し、第2制御端子TBとノードN2Bとの間にはトランジスタQ8Bが接続する。トランジスタQ8AのゲートはノードN2Bに接続し、トランジスタQ8BのゲートはノードN2Aに接続する。即ち、トランジスタQ8AおよびトランジスタQ8Bは、その片方の主電極(ここではドレイン)がたすき掛けに互いの制御電極(ゲート)に接続されており、いわゆるフリップフロップ回路を構成している。
さらに当該単位シフトレジスタSRは、トランジスタQ5,Q6から成るインバータの出力端とノードN2Aとの間に接続するトランジスタQ9Aと、当該インバータの出力端とノードN2Bとの間に接続するトランジスタQ9Bとを備えている。トランジスタQ9Aのゲートは第1制御端子TAに接続し、トランジスタQ9Bのゲートは第2制御端子TBに接続する。
制御信号VFRAがHレベル、制御信号VFRBがLレベルの期間は、トランジスタQ9Aがオン、トランジスタQ9Bがオフになるので、トランジスタQ5,Q6から成るインバータの出力端はノードN2Aに接続される。またこのときトランジスタQ8Bがオンし、ノードN2AはLレベルになる。つまりその期間には、トランジスタQ2Aが駆動され、トランジスタQ2Bは休止状態になる。
逆に、制御信号VFRAがLレベル、制御信号VFRBがHレベルの期間は、トランジスタQ9Aがオフ、トランジスタQ9Bがオンになるので、トランジスタQ5,Q6から成るインバータの出力端はノードN2Bに接続される。またこのときトランジスタQ8Aがオンし、ノードN2BはLレベルになる。つまりその期間には、トランジスタQ2Bが駆動され、トランジスタQ2Aは休止状態になる。
このように、トランジスタQ9A,Q9Bは、制御信号VFRA,VFRBに基づいて、トランジスタQ5,Q6より成るインバータの出力端を、ノードN2AおよびノードN2Bに交互に接続させる切替回路として機能する。
本実施の形態においては、制御信号VFRA,VFRBが反転する毎に、トランジスタQ2A,Q5AのペアとトランジスタQ2B,Q5Bのペアとが交互に休止状態になるので、それらのゲートが継続的にバイアスされることを防止できる。従って、a−Siトランジスタのしきい値の正方向シフトによる誤動作を防止でき、動作の信頼性が向上する。
本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。それにより、単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
<実施の形態5>
上記の各実施の形態において、デュアルゲートトランジスタQ3Dは、単位シフトレジスタSRのノードN1の充電する際、ソースフォロアモードで動作する。つまり、ノードN1の充電が進行するに従い、トランジスタQ3bのゲート(入力端子IN1)・ソース(ノードN1)間電圧が小さくなって駆動能力(電流を流す能力)が低下するため、ノードN1を充分高いレベルにまで充電するためにある程度の時間を要する。このことはシフトレジスタの動作の高速化の妨げとなる。
図14は、実施の形態5に係る単位シフトレジスタSRの回路図であり、その問題の対策が施されたものである。当該単位シフトレジスタSRは、縦続接続する場合には図15に示すように互いに位相の異なる3相クロックCLKA,CLKB,CLKCを用いて駆動される。
また、各単位シフトレジスタSRは、入力端子として第1入力端子IN1および第2入力端子IN2の2つを有しており、第1入力端子IN1には前々段(2段前)の出力端子OUTに接続され、第2入力端子IN2には前段(1段前)の出力端子OUTに接続される。また、第1段目の単位シフトレジスタSR1の第1入力端子IN1、第2入力端子IN2には、それぞれスタートパルスST1,ST2が入力される。スタートパルスST1,ST2は活性化する(Hレベルになる)タイミングが異なっており、スタートパルスST2はスタートパルスST1の後に活性化する。
本実施の形態の単位シフトレジスタSRは、ノードN1を充電する手段として、デュアルゲートトランジスタQ3Dと、そのゲートノード(「ノードN4」と定義する)を充電するトランジスタQ10と、ノードN4を昇圧する容量素子C2と、ノードN4を放電するトランジスタQ4とを含んでいる。図14に示すように、トランジスタQ10は、ノードN4と第2電源端子S2との間に接続し、ゲートが第1入力端子IN1に接続する。容量素子C2はノードN4と第2入力端子IN2との間に接続する。トランジスタQ4は、ノードN4と第1電源端子S1との間に接続し、ゲートがリセット端子RSTに接続されている。
当該単位シフトレジスタSRは、ノードN4を入力端とするインバータ(トランジスタQ5,Q6)を備えており、出力端子OUTおよびノードN1をそれぞれ放電するトランジスタQ2,Q7のゲート(ノードN2)は共に、当該インバータの出力端に接続される。またノードN4と第1電源端子S1との間には、トランジスタQ4と並列にトランジスタQ11が接続しており、そのゲートはノードN2に接続されている。
図14の単位シフトレジスタSRの基本的な動作理論は、実施の形態1で説明したものとほぼ同じであるが、ノードN1を充電するデュアルゲートトランジスタQ3Dのゲートが、前段および前々段それぞれの出力信号という2つの信号を用いて充電・昇圧される点に特徴がある。
つまり単位シフトレジスタSRkにおいて、デュアルゲートトランジスタQ3Dのゲート(ノードN4)は、まず前々段の出力信号Gk-2がHレベルになるときに、トランジスタQ10によってVDD−Vth(Q10)のレベルにまでプリチャージされる。次いで前段の出力信号Gk-1がHレベルになるときには、ノードN4は容量素子C2によって2×VDD−Vth(10)程度にまで昇圧される。つまりデュアルゲートトランジスタQ3Dのゲート電位は、図1の回路の場合よりもVDD程度高くなり、当該デュアルゲートトランジスタQ3Dは、ソースフォロアモードでなく非飽和領域での動作によりノードN1を充電することができる。従って、ノードN1は高速に充電されてHレベル(VDD)になるので、上記の問題が解決される。
なお本実施の形態では、選択期間においてデュアルゲートトランジスタQ3Dのゲート(ノードN4)はフローティング状態となるので、次段の出力信号Gk+1により制御されるトランジスタQ4は、当該ノードN4の放電に用いられている(この点で、図7のトランジスタQ4とは異なる)。トランジスタQ4がノードN4をLレベルにすると、トランジスタQ5,Q6から成るインバータによってノードN2がHレベルにされ、応じてトランジスタQ7がオンしてノードN1を放電する。つまり本実施の形態では、リセット端子RSTに入力される信号に応じてノードN1を放電する役割(即ち、図7におけるトランジスタQ4の役割)は、トランジスタQ7が担っている。
また、トランジスタQ11は、ノードN2がHレベルになった間(非選択期間)、ノードN4を低インピーダンスのLレベルに維持しするように動作しており、それによって当該単位シフトレジスタSRの誤動作が防止されている。
本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。それにより、単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
また図14の単位シフトレジスタSRでは、トランジスタQ10がノードN4を充電した後に、前々段の出力信号Gk-2がLレベルになったとき、トランジスタQ10のゲートがソースおよびドレインよりも低い電位になる。そのためトランジスタQ10においても図1のトランジスタQ3と同様のしきい値電圧の負方向シフトの問題が生じる可能性がある。
そこでその問題を回避するために、図14のトランジスタQ10に対しても本発明のデュアルゲートトランジスタを適用してもよい。即ち当該トランジスタQ10を、図16に示すように、トランジスタQ10a,Q10bから成るデュアルゲートトランジスタQ10Dに置き換えてもよい。このデュアルゲートトランジスタQ10Dも、上記のデュアルゲートトランジスタQ3Dと同様に、そのゲート電極がHレベルからLレベルに変化したとき、それに応じてトランジスタQ10a,Q10bの間の接続ノード(「ノードN10」と定義)がLレベルに引き下げられるように、当該ゲートとノードN6との間の寄生容量を大きくしたものである。
この構成によれば、デュアルゲートトランジスタQ10DすなわちトランジスタQ10a,Q10bにおいて、しきい値電圧の負方向シフトを抑制する効果が得られ、本実施の形態に係る単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
<実施の形態6>
実施の形態4においては、非選択期間に出力端子OUTおよびノードN1をそれぞれ低インピーダンスのLレベルにするためのトランジスタQ2,Q7におけるしきい値電圧の正方向シフトの問題を解決する手法の一つを説明した。本実施の形態においても、その問題を解決する手法を示す。
図17は、実施の形態6に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRは、クロック端子を2つ有している。即ち、トランジスタQ1のドレインが接続する第1クロック端子CK1に加え、それに入力されるものとは異なる位相のクロック信号が入力される第2クロック端子CK2を備えている。
またノードN1と出力端子OUTとの間に、ゲートが第1クロック端子CK1に接続したトランジスタQ12が設けられると共に、トランジスタQ5,Q6から成るインバータの出力端(「ノードN5」と定義する)と第1電源端子S1との間に、ゲートが第1クロック端子CK1に接続したトランジスタQ13が設けられている。さらに本実施の形態では、出力端子OUTと第1電源端子S1との間に接続したトランジスタQ2のゲートは、第2クロック端子CK2に接続される。
トランジスタQ5,Q6から成るインバータは、実施の形態2,3と同様にノードN1を入力端としているが、トランジスタQ5のゲートおよびドレインが第2クロック端子CK2に接続される点で異なっている。つまり第2クロック端子CK2に入力されるクロック信号は、当該インバータの電源となる。
図17の単位シフトレジスタSRの基本的な動作理論は、実施の形態1で説明したものとほぼ同じであるが、トランジスタQ5,Q6から成るインバータが、第2クロック端子CK2に入力されるクロック信号によって電力が供給されることで活性化され、またその出力はトランジスタQ13によって強制的にLレベルされる点が特徴的である。
ここでも第k段目の単位シフトレジスタSRkの動作を代表的に説明する。簡単のため、当該単位シフトレジスタSRkにおいては、第1クロック端子CK1にクロック信号CLKAが入力され、第2クロック端子CK2にクロック信号CLKBが入力されるものとする。
まず、単位シフトレジスタSRkの非選択期間の動作について説明する。非選択期間では、ノードN1はLレベルであるので、トランジスタQ5,Q6から成るインバータがクロック信号CLKBにより活性化されるとノードN5がHレベルになる。また当該インバータが非活性になるときは、トランジスタQ13がクロック信号CLKAによってオンにされるので、ノードN5はLレベルになる。つまり、非選択期間においては、ノードN5はほぼクロック信号CLKBと同じようにレベルが変化することになる。従ってトランジスタQ7は、クロック信号CLKBがHレベルになるタイミングでノードN1を低インピーダンスのLレベルにする。
トランジスタQ7は、クロック信号CLKBがLレベルのときにはオフになるが、その間はクロック信号CLKAがトランジスタQ12をオンにするので、ノードN1の電荷はトランジスタQ12によって出力端子OUTに放出される。通常、出力端子OUTには容量性の負荷(ゲート線駆動回路の場合には、表示パネルのゲート線)が接続されるため、このとき出力端子OUTに放出される程度の電荷では、出力端子OUTがHレベルになることはない。
このように単位シフトレジスタSRkの非選択期間においては、トランジスタQ7とトランジスタQ12とが交互にノードN1を放電するように動作することによってノードN1のレベル上昇が防止されている。トランジスタQ7,Q12のゲート電極は継続的に正バイアスされないので、それらのしきい値電圧の正方向シフトは抑制される。
また、トランジスタQ2は、クロック信号CLKBがHレベルになるときにオンして、出力端子OUTを低インピーダンスのLレベルにする。つまりトランジスタQ2のゲートも継続的に正バイアスされないので、そのしきい値電圧の正方向シフトも抑制されている。
また、前段の出力信号Gk-1がHレベルになり、単位シフトレジスタSRkの選択期間になると、ノードN1がHレベルになる。その間は、トランジスタQ5,Q6から成るインバータがクロック信号CLKBにより活性化されてもノードN5はLレベルであるので、トランジスタQ7はオフになりノードN1のHレベルは維持される。そしてクロック信号CLKAがHレベルになると、トランジスタQ12のゲートがHレベルになるが、それと同時に出力端子OUT(出力信号Gk)もHレベルになるので、トランジスタQ12はオンせず、ノードN1はフローティング状態でHレベルに維持される(クロック信号CLKAにより昇圧される)。従って、単位シフトレジスタSRkは、正常に出力信号Gkを出力することができる。
以上のように、本実施の形態の単位シフトレジスタSRにおいても、実施の形態1と同様にノードN1のレベルが変化する。つまり当該単位シフトレジスタSRは、非選択期間はリセット状態に維持され、選択期間にセット状態となるように動作する。従って、実施の形態1と同様の信号のシフト動作を行うことができる。
なお上記の説明においては、トランジスタQ2のソースは第1電源端子S1に接続しているものとしたが、第1クロック端子CK1に接続させてもよい。その場合には、トランジスタQ2のゲートに入力されるクロック信号CLKBがLレベルになって当該トランジスタQ2がオフになるとき、ソースに入力されるクロック信号CLKAがHレベルになるため、トランジスタQ2のゲートがソースに対して負にバイアスされるのと等価な状態になる。それにより、正方向へシフトしたしきい値電圧が負方向へ戻って回復するため、トランジスタQ2の駆動能力の低下が軽減され、回路の動作寿命が延びるという効果が得られる。
本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。それにより、単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
<実施の形態7>
実施の形態7においても、非選択期間に出力端子OUTおよびノードN1をそれぞれ低インピーダンスのLレベルにするためのトランジスタQ2,Q7におけるしきい値電圧の正方向シフトの問題を解決する手法を示す。
図18は、実施の形態7に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRも、トランジスタQ1のドレインが接続する第1クロック端子CK1に加え、それに入力されるものとは異なる位相のクロック信号が入力される第2クロック端子CK2を備えている。
図18の回路は、図12に類似した構成を有しているが、トランジスタQ1のゲートノード(ノードN1)を入力端とし、トランジスタQ2のゲートノード(ノードN2)を出力端とするインバータが、容量性負荷型のインバータである点で異なっている。即ち当該インバータは、負荷容量C3を負荷素子としている。また当該インバータは、第1クロック端子CK1に入力されるクロック信号が電源となる点で、通常のインバータとは異なる。つまり負荷容量C3は、当該インバータの出力端であるノードN2と第1クロック端子CK1との間に接続される。負荷容量C3は、当該インバータの負荷素子であると共に、第1クロック端子CK1とノードN2との結合容量としても機能する。
さらに図18の回路では、ゲートが上記インバータの出力端に接続したトランジスタQ2と並列に、トランジスタQ14が接続されている。このトランジスタQ14のゲートは、第2クロック端子CK2に接続している。
図18の単位シフトレジスタSRの基本的な動作理論は、実施の形態1で説明したものとほぼ同じであるが、負荷容量C3とトランジスタQ6から成るインバータが、第1クロック端子CK1に入力されるクロック信号によって電力が供給されることで活性化される点が特徴的である。
ここでも第k段目の単位シフトレジスタSRkの動作を代表的に説明する。簡単のため、当該単位シフトレジスタSRkにおいては、第1クロック端子CK1にクロック信号CLKAが入力され、第2クロック端子CK2にクロック信号CLKBが入力されるものとする。
まず、単位シフトレジスタSRkの非選択期間の動作について説明する。非選択期間では、ノードN1はLレベルであるので、負荷容量C3とトランジスタQ6から成るインバータがクロック信号CLKAにより活性化されるとノードN2がHレベルになる。また当該インバータが非活性になるときは、負荷容量C3を介した結合のため、クロック信号CLKAの立ち下がりに応じてノードN2はLレベルになる。つまり、非選択期間においては、ノードN2はほぼクロック信号CLKAと同じようにレベルが変化することになる。従ってトランジスタQ7はクロック信号CLKAがHレベルになるタイミングでノードN1を低インピーダンスのLレベルにする。
またトランジスタQ2もトランジスタQ7と同様にクロック信号CLKAに同期したタイミングでオンし、それによって出力端子OUTを低インピーダンスのLレベルにする。クロック信号CLKAがLレベルのときトランジスタQ2はオフになるが、このときトランジスタQ14がクロック信号CLKBによってオンされ、出力端子OUTを低インピーダンスのLレベルにする。
このように単位シフトレジスタSRkの非選択期間においては、トランジスタQ7がクロック信号CLKAに同期したタイミングでノードN1を放電するように動作することによってノードN1のレベル上昇が防止されている。またトランジスタQ2とトランジスタQ14とが交互に出力端子OUTを放電することによって、誤信号としての出力信号Gkが発生することを防止している。これらトランジスタQ2,Q7,Q14のゲート電極は継続的に正バイアスされないので、それらのしきい値電圧の正方向シフトは抑制される。
また、前段の出力信号Gk-1がHレベルになり、単位シフトレジスタSRkの選択期間になると、当該単位シフトレジスタSRkのデュアルゲートトランジスタQ3DがオンするのでノードN1がHレベルになる。そのとき負荷容量C3とトランジスタQ6から成るインバータは非活性であり、ノードN2はLレベルになっている。そしてクロック信号CLKAがHレベルになると当該インバータが活性化されるが、トランジスタQ6がオンしているのでノードN2はLレベルを維持する。よって選択期間ではトランジスタQ7のオフが維持され、ノードN1はフローティング状態でHレベルに保たれる(クロック信号CLKAにより昇圧される)。従って、単位シフトレジスタSRkは、正常に出力信号Gkを出力することができる。
以上のように、本実施の形態の単位シフトレジスタSRにおいても、実施の形態1と同様にノードN1のレベルが変化する。つまり当該単位シフトレジスタSRは、非選択期間はリセット状態に維持され、選択期間にセット状態となるように動作する。従って、実施の形態1と同様の信号のシフト動作を行うことができる。
本実施の形態においても、デュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bのしきい値電圧の負方向シフトが抑制される効果が得られる。それにより、単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
<実施の形態8>
実施の形態8においては、本発明に係るデュアルゲートトランジスタQ3Dを、信号のシフト方向を切り替え可能なシフトレジスタ(双方向シフトレジスタ)に適用した例を示す。
図19は、実施の形態8に係る単位シフトレジスタSRの回路図である。当該単位シフトレジスタSRは、双方向シフトレジスタである。当該単位シフトレジスタSRの回路構成自体はほぼ図11と同様であるが、トランジスタQ4を本発明に係るデュアルゲートトランジスタQ4D(トランジスタQ4a,Q4b)に置き換えている。上記のデュアルゲートトランジスタQ3Dと同様に、このデュアルゲートトランジスタQ4Dも、そのゲート電極がHレベルからLレベルに変化したとき、それに応じてトランジスタQ4a,Q4bの間の接続ノード(「ノードN6」と定義)がLレベルに引き下げられるように、当該ゲートとノードN6との間の寄生容量を大きくしたものである。
一方向のみのシフトを行う単位シフトレジスタは、基本的に入力端子に信号が入力されてセット状態となり、リセット端子に信号が入力されてリセット状態になるが、双方向シフトレジスタでは、信号のシフト方向に応じて入力端子とリセット端子とが機能的に入れ替わるためその区別はない。説明の便宜上、デュアルゲートトランジスタQ3Dのゲートが接続する端子を「第1入力端子IN1」、デュアルゲートトランジスタQ4Dのゲートが接続する端子を「第2入力端子IN2」と称する。
また、双方向シフトレジスタである単位シフトレジスタSRには、信号のシフト方向を決めるための制御信号である第1電圧信号VNおよび第2電圧信号VRが入力される。デュアルゲートトランジスタQ3Dは、第1電圧信号VNが入力される第1電圧信号端子TNとノードN1との間に接続し、デュアルゲートトランジスタQ4Dは、第2電圧信号VRが入力される第2電圧信号端子TRとの間に接続する。第1電圧信号VNと第2電圧信号VRとは、互いに相補な信号である。
例えば、第1電圧信号VNがHレベル(VDD)、第2電圧信号VRがLレベル(VSS)のときは、図19において第1電圧信号端子TNがVDD、第2電圧信号端子TRがVSSとなるので、デュアルゲートトランジスタQ3DはノードN1の充電回路となり、デュアルゲートトランジスタQ4DはノードN1の放電回路となる。つまりこの状態では、第1入力端子IN1が図11の入力端子IN1として機能し、第2入力端子IN2が図11のリセット端子RSTとして機能するようになる。
逆に、第1電圧信号VNがLレベル(VSS)、第2電圧信号VRがHレベル(VDD)のときは、デュアルゲートトランジスタQ3DがノードN1の放電回路となり、デュアルゲートトランジスタQ4DがノードN1の充電回路となる。つまりこの状態では、第1入力端子IN1が図11のリセット端子RSTとして機能し、第2入力端子IN2が図11の入力端子IN1として機能するようになる。
つまり、この単位シフトレジスタSRを図2の如く縦続接続させて成る多段のシフトレジスタによれば、第1電圧信号VNがHレベル、第2電圧信号VRがLレベルの場合には、出力信号G1,G2,G3・・・の順に活性化される(順方向シフト)。反対に第1電圧信号VNがLレベル、第2電圧信号VRがHレベルの場合には、出力信号Gn,Gn-1,Gn-2・・・の順に活性化される(逆方向シフト)。
従って本実施の形態においては、順方向シフトの動作の際にはデュアルゲートトランジスタQ3Dを構成するトランジスタQ3a,Q3bにおいて、しきい値電圧の負方向シフトを抑制する効果が得られる。また逆方向シフトの動作の際にはデュアルゲートトランジスタQ4Dを構成するトランジスタQ4a,Q4bにおいて、しきい値電圧の負方向シフトを抑制する効果が得られる。従って本実施の形態においても、単位シフトレジスタSRの誤動作の発生、消費電力の増大および電源電圧の低下を防止することができる。
なお図19においては、実施の形態2(図11)の単位シフトレジスタSRの構成をベースとした双方向シフトレジスタに対し、本発明に係るデュアルゲートトランジスタQ3D,Q4Dを適用した例を示したが、双方向シフトレジスタへの本発明の適用はそれに限定されるものではない。以下、本実施の形態の変形例を示す。
例えば図20は、実施の形態3(図12)の単位シフトレジスタSRをベースにした双方向シフトレジスタに対して、デュアルゲートトランジスタQ3D,Q4Dを適用した例である。即ち図19の回路に対し、非選択期間にノードN1を放電するトランジスタQ7を設けている。また例えば、図21および図22は、それぞれ実施の形態7(図18)および実施の形態4(図13)の単位シフトレジスタSRをベースにした双方向シフトレジスタに対して、デュアルゲートトランジスタQ3D,Q4Dを適用した例である。これらの変形例においても上記と同様の効果が得られる。
<実施の形態9>
上記したように、デュアルゲートトランジスタQ3Dにおいて、トランジスタQ3a,Q3bのゲート(単位シフトレジスタSRの入力端子IN1)がHレベル(VDD)からLレベル(VSS=0V)へと変化したときにおける、トランジスタQ3a,Q3bの間のノードN3のレベルの変化量は、入力端子IN1とノードN3との間の容量成分をCgs、当該Cgsに含まれないノードN3に付随する寄生容量をCstrとすると、VDD×Cgs/(Cgs+Cstr)で表される。つまり入力端子IN1とノードN3との間の容量成分Cgsが、寄生容量Cstrに比べて大きい程(即ち、ノードN3に付随する全寄生容量に占める容量成分Cgsの割合が大きい程)、ノードN3をより低いレベルにまで引き下げることができる。
そこで本実施の形態では、デュアルゲートトランジスタQ3Dにおける入力端子IN1とノードN3との間の容量成分を大きくするための手法を説明する。一般に、電界効果型トランジスタは、寄生容量としてゲートとソース/ドレインとの間にオーバラップ容量を有している。よって図23に示すようにデュアルゲートトランジスタQ3Dは、寄生容量として、トランジスタQ3aのゲート・ドレインオーバラップ容量Cgdo(Q3a)およびゲート・ソースオーバラップ容量Cgso(Q3a)と、トランジスタQ3bのゲート・ドレインオーバラップ容量Cgdo(Q3b)およびゲート・ソースオーバラップ容量Cgso(Q3b)を有することとなる。
これらのうち入力端子IN1とノードN3との間の容量成分(Cgs)に寄与するのは、トランジスタQ3a,Q3bのゲート・ソースオーバラップ容量Cgso(Q3a),Cgso(Q3b)であり、本発明においてはそれらの容量値が充分大きいことが望ましい。
図24(a),(b)は、本実施の形態に係るデュアルゲートトランジスタQ3Dの構成を示す図である。図24(a)は、デュアルゲートトランジスタQ3Dの断面図であり、図24(b)はその上面図である。なお図24(a)は、図24(b)に示すA−A線に沿った断面に対応している。
当該デュアルゲートトランジスタQ3Dは、ゲート電極上にソース/ドレイン領域が配設された、いわゆる「ボトムゲート型トランジスタ」である。即ち、このデュアルゲートトランジスタQ3Dは、ガラス基板10上に形成されたゲート電極11、ゲート電極11上に形成されたゲート絶縁膜12、ゲート絶縁膜12上に形成された活性領域13(イントリンシックシリコン)、活性領域13上に形成されたコンタクト層14(N+型シリコン)により構成される。コンタクト層14は、トランジスタQ3a,Q3bのソース/ドレインとなるものであり、その上にトランジスタQ3aのドレイン配線15、トランジスタQ3bのドレイン配線16、トランジスタQ3a,Q3bのソース配線17がそれぞれ形成される。
例えば図7の単位シフトレジスタSRでは、ゲート電極11は単位シフトレジスタSRの入力端子IN1に接続され、トランジスタQ3aのドレイン配線15は第2電源端子S2に接続され、トランジスタQ3bのドレイン配線16がノードN1に接続される。そしてトランジスタQ3a,Q3bのソース配線17がノードN3となる。
図24(b)に示すように、本実施の形態においては、ノードN3となる配線17のパターンを、他の配線15,16よりも大きくする(幅を広くする)。そうすることにより、ゲート電極11と配線17とが対向する面積が大きくなり、オーバラップ容量Cgso(Q3a),Cgso(Q3b)を大きくすることができる。即ち、入力端子IN1とノードN3との間の容量成分(Cgs≒Cgso(Q3a)+Cgso(Q3b))を大きくすることができる。
その結果、デュアルゲートトランジスタQ3DのゲートがHレベルからLレベルに変化させたときに、トランジスタQ3a,Q3b間のノードN3のレベルを充分に低いレベルにまで引き下げることができるようになり、しきい値電圧の負方向シフトを抑制するという本発明の効果が向上される。
このときトランジスタQ3aのドレイン配線15およびトランジスタQ3bのドレイン配線16のパターンも大きくしてもよく、上記の効果は得られる。しかしそうするとデュアルゲートトランジスタQ3Dの形成面積が著しく増大するため、図24(b)に示したようにノードN3となるソース配線17のパターンのみを大きくする方が望ましい。つまり、図23において、Cgdo(Q3a)およびCgdo(Q3b)の値を維持しつつ、Cgso(Q3a)およびCgso(Q3b)の値だけを増加させることが望ましい。結果として、Cgso(Q3a)>Cgdo(Q3a)およびCgso(Q3b)>Cgdo(Q3b)の関係が成り立つようになる。
ところで、本実施の形態のようにノードN3となる配線17の幅を広く形成すると、容量成分Cgsだけでなく、当該Cgsに含まれないノードN3の寄生容量Cstrも大きくなるようにも思われるが、寄生容量Cstrの増加は殆ど伴わない。
寄生容量Cstrは、配線17における対接地容量や、例えば液晶表示装置であればガラス基板10の上方に配設される対向電極(コモン電極)と配線17との間の寄生容量など、配線17の「フリンジ容量」である。接地電極やコモン電極は、配線17からの距離が遠いため、配線17の幅が変わっても、上記フリンジ容量の値は殆ど変化しない。本実施の形態において配線17の幅を広く形成しても寄生容量Cstrの増加を殆ど伴わないのはそのためである。
それに対し、ゲート・ソースオーバラップ容量Cgso(Q3a),Cgso(Q3b)は、配線17とゲート電極11とが対向して成る並行平板型のキャパシタとみなすことができる。そのため、配線17の幅を広げれば、ほぼそれに比例してCgso(Q3a),Cgso(Q3b)の値は大きくなる。
従って本実施の形態によれば、寄生容量Cstrの値を保ちつつ、容量成分Cgsの値を大きくすることができる。言い換えれば、ノードN3に付随する寄生容量に占める容量成分Cgsの割合を大きくすることができる。その結果、トランジスタQ3a,Q3bのゲート(単位シフトレジスタSRの入力端子IN1)がHレベルからLレベルへと変化したときに、ノードN3がより低いレベルにまで引き下げられるようになり、上記の効果が得られる。
また上記の説明においては、ボトムゲート型トランジスタの例を示したが、本実施の形態は、例えば活性領域13上にゲート電極11が配設される「トップゲート型トランジスタ」に対しても適用可能である。図25(a),(b)は、デュアルゲートトランジスタQ3Dがトップゲート型トランジスタである場合の例を示している。
トップゲート型トランジスタの場合、図25(a)の如く、ゲート電極11は活性領域13上を横切るライン状のパターンで形成される。トランジスタQ3aのドレイン領域151、トランジスタQ3bのドレイン領域161およびトランジスタQ3a,Q3bのソース領域171は、ゲート電極11の下の活性領域13内に形成されるので、それらの上には上層の配線と接続するためのコンタクト18が形成される。図25(b)は、その配線のパターンを示している。
この場合も、ノードN3となる配線17のパターンを、他の配線15,16よりも大きくする。それにより、ゲート電極11と配線17とが対向する面積が大きくなり、オーバラップ容量Cgso(Q3a),Cgso(Q3b)を大きくすることができ、上記と同様の効果を得ることができる。
なお本実施の形態は、実施の形態1〜8における全てのデュアルゲートトランジスタQ3Dについて適用可能である。また以上では、デュアルゲートトランジスタQ3Dについてのみ説明したが、図16に示した実施の形態5の変形例におけるデュアルゲートトランジスタQ10D、並びに実施の形態8におけるデュアルゲートトランジスタQ4Dに対しても適用可能であることは明らかである。
<実施の形態10>
以上の実施の形態においては、デュアルゲートトランジスタQ3DのノードN3のレベルを引き下げる手段は、そのゲート(入力端子IN1)とノードN3との間の寄生容量(トランジスタQ3a,Q3bのゲート・ソースオーバラップ容量)であった。
上記のように、ノードN3のレベルをより低いレベルに引き下げるためには、当該ゲートとノードN3との間の容量成分を大きくすればよい。そこで本実施の形態では、図26(a)の如く、デュアルゲートトランジスタQ3DのゲートとノードN3との間に、容量素子C4を接続させる。それにより、実施の形態9のような手法を用いなくても、ゲートとノードN3との間の容量成分を大きくでき、ノードN3をより確実にLレベルにまで引き下げることができる。つまり、デュアルゲートトランジスタQ3Dのしきい値電圧の負方向シフトをより確実に防止することができる。
本実施の形態は、実施の形態1〜8における全てのデュアルゲートトランジスタQ3Dについて適用可能である。また、実施の形態8におけるデュアルゲートトランジスタQ4Dに対しても適用可能である。その場合には、図26(b)の如くデュアルゲートトランジスタQ4DのゲートとノードN6との間に容量素子C5を接続させればよい。また図16に示した実施の形態5の変形例におけるデュアルゲートトランジスタQ10Dに対しても適用可能であり、その場合には図26(c)のように、デュアルゲートトランジスタQ10DのゲートとノードN10との間に容量素子C6を接続させればよい。
<実施の形態11>
以上の実施形態では、デュアルゲートトランジスタQ3DのノードN3のレベルを引き下げる手段は、そのゲート(入力端子IN1)とノードN3との間の容量成分であったが、ダイオードを用いることも可能である。
図27(a)は、本実施の形態に係るデュアルゲートトランジスタQ3Dを示す図である。同図の如く、デュアルゲートトランジスタQ3DのゲートとノードN3との間に、ゲート側がカソード、ノードN3がアノードとなるようにダイオードD1を接続させる。この場合も、デュアルゲートトランジスタQ3DのゲートがHレベルからLレベルに変化するとそれに追随してノードN3はLレベルに引き下げられる。従って、図27(a)のデュアルゲートトランジスタQ3Dによっても、しきい値電圧の負方向シフトは抑制されるという実施の形態1と同様の効果が得られる。
また上記した各実施形態においては、ノードN3のレベルが引き下げられたとき、当該ノードN3はフローティング状態でLレベルになる。そのため、トランジスタQ3a,Q3bにリーク電流が生じると、ノードN3のレベルが上昇し、本発明の効果が低減する問題が生じる。
それに対し図27(a)のデュアルゲートトランジスタQ3Dにおいては、リーク電流によりノードN3のレベルが上昇しようとしても、その電荷はダイオードD1を介して放電される。つまりリーク電流が生じた場合でもノードN3のレベルは、ダイオードD1のしきい値電圧よりも大きくなることはないので、上記の問題を解決できるという効果も得られる。
本実施の形態は、実施の形態1〜8における全ての単位シフトレジスタSRのデュアルゲートトランジスタQ3Dについて適用可能である。また、実施の形態8における単位シフトレジスタSRのデュアルゲートトランジスタQ4Dに対しても適用可能である。その場合には、図27(b)の如くデュアルゲートトランジスタQ4DのゲートとノードN6との間に、ゲート側がカソード、ノードN6側がアノードとなるようにダイオードD2を接続させる。また図16に示した実施の形態5の変形例におけるデュアルゲートトランジスタQ10Dに対しても適用可能であり、その場合には図27(c)のように、デュアルゲートトランジスタQ10DのゲートとノードN10との間に、ゲート側がカソード、ノードN10側がアノードとなるようにダイオードD3を接続させればよい。
<実施の形態12>
本実施の形態では、デュアルゲートトランジスタQ3DのノードN3のレベルを引き下げる手段として、トランジスタを用いる。
図28(a)は、本実施の形態に係るデュアルゲートトランジスタQ3Dを示す図である。同図の如く、デュアルゲートトランジスタQ3DのゲートとノードN3との間に、当該ゲートに入力される信号(前段の出力信号Gk-1)がHレベルからLレベルに変化するときにオンするトランジスタQ3cを接続させる。例えば図29は、図28(a)のデュアルゲートトランジスタQ3Dを、図12の単位シフトレジスタSRkに適用した例である。
単位シフトレジスタSRを縦続接続した場合、第k段目の単位シフトレジスタSRkの入力端子IN1にはその前段の出力信号Gk-1が入力されるので、デュアルゲートトランジスタQ3Dのゲートに入力される信号(前段の出力信号Gk-1)がHレベルからLレベルに変化するときに、トランジスタQ3cをオンさせるためには、トランジスタQ3cのゲートをクロック端子CK1に接続させればよい。
例えば、単位シフトレジスタSRkとして、クロック端子CK1にクロック信号CLKAが入力されるものと仮定すると、その前段の出力信号Gk-1はクロック信号CLKBの立ち上がりタイミングでHレベルになる。前段の出力信号Gk-1がHレベルになるとトランジスタQ3a,Q3bがオンになり、ノードN1,N3がHレベルになる。このときクロック端子CK1に入力されるクロック信号CLKAはLレベルなので、トランジスタQ3cはオフになっている。
その後、前段の出力信号Gk-1がLレベルに変化すると、トランジスタQ3a,Q3bはオフになる。このときクロック信号CLKAがHレベルになるので、トランジスタQ3cがオンになる。その結果、ノードN3はトランジスタQ3cにより放電され、Lレベルに引き下げられる。つまりトランジスタQ3a,Q3bにおいてゲートがソースおよびドレインの両方に対して低電位になることが防止される。従って、デュアルゲートトランジスタQ3Dにおける、しきい値電圧の負方向シフトが抑制されるという実施の形態1と同様の効果が得られる。
本実施の形態は、実施の形態1〜8における全ての単位シフトレジスタSRのデュアルゲートトランジスタQ3Dについて適用可能である。また、実施の形態8における単位シフトレジスタSRのデュアルゲートトランジスタQ4Dに対しても適用可能である。その場合には、図28(b)の如くデュアルゲートトランジスタQ4DのゲートとノードN6との間に、ゲートがクロック端子CK1に接続したトランジスタQ4cを接続させる。
また図16に示した実施の形態5の変形例におけるデュアルゲートトランジスタQ10Dに対しても適用可能である。この場合は図28(c)のように、デュアルゲートトランジスタQ10DのゲートとノードN10との間にトランジスタQ10cを接続させる。但し、デュアルゲートトランジスタQ10Dのゲートには、前々段の出力信号Gk-2が入力されており、それがHレベルからLレベルに変化するときにトランジスタQ10cをオンさせる必要がある。そのため図28(c)に示すように、トランジスタQ10cのゲートは、クロック端子CK2に接続させる。
従来の単位シフトレジスタの構成を示す回路図である。 多段のシフトレジスタの構成を示す図である。 従来の単位シフトレジスタの動作を示すタイミング図である。 多段のシフトレジスタの動作を示す図である。 従来の単位シフトレジスタの問題を説明するための図である。 a−Siトランジスタの電位状態としきい値電圧のシフトとの関係を表した実験結果を示す図である。 実施の形態1に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態1に係る単位シフトレジスタの動作を示すタイミング図である。 実施の形態1の効果を説明するための図である。 実施の形態1の効果を説明するための図である。 実施の形態2に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態3に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態4に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態5に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態5に係る単位シフトレジスタから成る多段のシフトレジスタの構成を示す図である。 実施の形態5の変形例である単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態6に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態7に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態8に係る単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態8の変形例である単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態8の変形例である単位シフトレジスタの回路図である。 実施の形態8の変形例である単位シフトレジスタの回路図である。 デュアルゲートトランジスタにおけるオーバラップ容量の分布を示す図である。 実施の形態9に係るデュアルゲートトランジスタの構成を示す図である。 実施の形態9に係るデュアルゲートトランジスタの構成を示す図である。 実施の形態10に係るデュアルゲートトランジスタの構成を示す図である。 実施の形態11に係るデュアルゲートトランジスタの構成を示す図である。 実施の形態12に係るデュアルゲートトランジスタの構成を示す図である。 実施の形態12に係る単位シフトレジスタの回路図である。
符号の説明
Q1〜Q14 トランジスタ、Q3D,Q4D,Q10D デュアルゲートトランジスタ、CK1,CK2 クロック端子、RST リセット端子、S1 第1電源端子、S2 第2電源端子、IN1,IN2 入力端子、OUT 出力端子、TA 第1制御端子、TB 第2制御端子、TN 第1電圧信号端子、TR 第2電圧信号端子、C1〜C6 容量素子、D1,D2 ダイオード。

Claims (46)

  1. 所定の第1ノードと第2ノードとの間に直列に接続し、制御電極が相互に接続した複数の第1トランジスタを備える半導体装置であって、
    前記複数の第1トランジスタ間の接続ノードの各々を第3ノードとし、
    前記第1〜第3ノードおよび前記制御電極のそれぞれが前記複数の第1トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルになった状態から、前記第1および第2ノードがHレベルのまま前記制御電極の電位が前記しきい値電圧よりも低いL(Low)レベルに変化すると、それに応じて前記第3ノードのレベルもLレベルに引き下げられるよう構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードのレベルを引き下げる手段は、前記制御電極と当該第3ノードとの間の寄生容量である
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードとなる電極の幅は、前記第1および第2ノードとなる電極の幅よりも広い
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードのレベルを引き下げる手段として、前記制御電極と前記第3ノードとの間に接続した容量素子をさらに備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードの各々において、
    前記制御電極と前記第3ノードとの間の容量成分をC1、当該C1に含まれない前記第3ノードに付随する寄生容量をC2、前記制御電極におけるHレベルとLレベルとの差をVd、前記第1トランジスタのしきい値電圧をVthとすると、
    C1≧C2×(Vd−Vth)/Vth
    の関係を満たす
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードのレベルを引き下げる手段として、前記制御電極と前記第3ノードとの間に接続され、前記制御電極側をカソード、前記第3ノード側をアノードとするダイオードをさらに備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置であって、
    前記第3ノードのレベルを引き下げる手段として、前記第1トランジスタの前記制御電極と前記第3ノードとの間に接続された第2トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか記載の半導体装置であって、
    前記複数の第1トランジスタは、非晶質シリコン薄膜トランジスタである
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか記載の半導体装置であって、
    前記複数の第1トランジスタは、有機トランジスタである
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 入力端子、出力端子、第1クロック端子およびリセット端子と、
    前記第1クロック端子に入力される第1クロック信号を前記出力端子に供給する第1トランジスタと、
    前記出力端子を放電する第2トランジスタと、
    前記入力端子に入力される入力信号に応じて前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードを充電する充電回路と、
    前記リセット端子に入力されるリセット信号に応じて前記第1ノードを放電する放電回路とを備え、
    前記充電回路は、
    前記第1ノードと電源端子との間に直列に接続し、制御電極が共に前記入力端子に接続した複数の第3トランジスタを含む
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  11. 請求項10記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記充電回路は、
    前記入力信号が第3トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルになると前記複数の第3トランジスタがオンすることで前記第1ノードを充電し、その後当該入力信号が前記しきい値電圧よりも低いL(Low)レベルに変化すると前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードがLレベルに引き下げられるよう構成されている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  12. 請求項10または請求項11記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタの制御電極は、前記リセット端子に接続している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  13. 請求項10または請求項11記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1ノードを入力端とし、前記第2トランジスタの制御電極が接続する第2ノードを出力端とするインバータをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  14. 請求項13記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2ノードに接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第4トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  15. 請求項10または請求項11記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタを2つ有し、
    前記2つの第2トランジスタ各々の制御電極が接続するノードをそれぞれ第2および第3ノードとし、
    前記2つの第2トランジスタは、所定の制御信号に基づいて交互に駆動される
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  16. 請求項15記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記制御信号は、
    互いに相補な第1および第2制御信号により構成されており、
    当該シフトレジスタ回路は、
    前記第1および第2制御信号がそれぞれ入力される第1および第2制御端子と、
    前記第1制御端子と前記第2ノードとの間に接続する第4トランジスタと、
    前記第2制御端子と前記第3ノードとの間に接続する第5トランジスタとをさらに備え、
    前記第4および第5トランジスタは、
    その片方の主電極がたすき掛けに互いの制御電極に接続されている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  17. 請求項15または請求項16記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記2つの第2トランジスタを交互に駆動する手段は、
    前記第1ノードを入力端とするインバータと、
    前記制御信号に基づいて、前記インバータの出力端を前記第2および第3ノードへ交互に接続させる切替回路とを含む
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  18. 請求項15から請求項17のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2ノードに接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第6トランジスタと、
    前記第3ノードに接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第7トランジスタとをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  19. 請求項10または請求項11記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1クロック端子に接続した制御電極を有し、前記第1ノードと前記出力端子との間に接続した第4トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  20. 請求項19記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1クロック信号とは位相が異なる第2クロック信号が入力される第2クロック端子と、
    前記第1ノードを入力端とし、前記第2クロック信号により活性化されるインバータと、
    前記第1クロック端子に接続した制御電極を有し、当該インバータの出力端を放電する第5トランジスタと、
    前記インバータの前記出力端に接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第6トランジスタとをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  21. 請求項20記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタの制御電極は、前記第2クロック端子に接続している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  22. 請求項21記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタは、前記出力端子と前記第1クロック端子との間に接続している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  23. 請求項10または請求項11記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1ノードを入力端とし、前記第1クロック信号により活性化されるインバータと、
    前記インバータの出力端に接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第4トランジスタとをさらに備え、
    前記インバータは、
    当該インバータの前記出力端と前記第1クロック端子との間に接続した第1容量素子を負荷素子として有している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  24. 請求項23記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタの制御電極は、前記インバータの前記出力端に接続している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  25. 請求項24記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1クロック信号とは位相が異なる第2クロック信号が入力される第2クロック端子と、
    前記第2クロック端子に接続した制御電極を有し、前記出力端子を放電する第5トランジスタとをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  26. 請求項10から請求項25のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記入力端子との間に接続した第2容量素子をさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  27. 請求項10から請求項25のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記入力端子との間に、前記入力端子側をカソード、前記接続ノード側をアノードとして接続されたダイオードをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  28. 請求項10から請求項25のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記入力端子との間に、制御電極が前記第1クロック端子に接続した第6トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  29. 第1および第2入力端子、出力端子、クロック端子並びにリセット端子と、
    前記クロック端子に入力されるクロック信号を前記出力端子に供給する第1トランジスタと、
    前記出力端子を放電する第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードを充電する第1充電回路と、
    前記リセット端子に入力されるリセット信号に応じて前記第1ノードを放電する第1放電回路を備え、
    前記第1充電回路は、
    前記第1ノードと電源端子との間に直列に接続し、制御電極が共に所定の第2ノードに接続した複数の第3トランジスタと、
    前記第1入力端子に入力される第1入力信号に応じて前記第2ノードを充電する第2充電回路と、
    前記第2入力信号に入力される第2入力信号に応じて前記第2ノードを昇圧する昇圧回路と、
    前記リセット信号に応じて前記第2ノードを放電する第2放電回路を備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  30. 請求項29記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1充電回路は、
    前記第2ノードが前記第3トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルになると前記複数の第3トランジスタがオンすることで前記第1ノードを充電し、その後当該第2ノードが前記しきい値電圧よりも低いL(Low)レベルに変化すると前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードがLレベルに引き下げられるよう構成されている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  31. 請求項29または請求項30記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2ノードを入力端とするインバータをさらに備え、
    前記第1放電回路は、
    前記インバータの出力端に接続した制御電極を有し、前記第1ノードを放電する第4トランジスタである
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  32. 請求項31記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記インバータの出力端に接続した制御電極を有し、前記第2ノードを放電する第5トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  33. 請求項31または請求項32記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2トランジスタの制御電極は、前記インバータの前記出力端に接続している
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  34. 請求項29から請求項33のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第2ノードとの間に接続した容量素子をさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  35. 請求項29から請求項33のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第2ノードとの間に、前記第2ノード側をカソード、前記接続ノード側をアノードとして接続されたダイオードをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  36. 請求項29から請求項33のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第2ノードとの間に、制御電極が前記クロック端子に接続した第6トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  37. 請求項29から請求項36のいずれか記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2充電回路は、
    前記第2ノードと電源端子との間に直列に接続し、制御電極が共に前記第1入力端子に接続した複数の第7トランジスタを含む
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  38. 請求項37記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第2充電回路は、
    前記第1入力端子が前記第7トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルになると前記複数の第7トランジスタがオンすることで前記第2ノードを充電し、その後当該第1入力端子が前記しきい値電圧よりも低いL(Low)レベルに変化すると前記複数の第7トランジスタ間の各接続ノードがLレベルに引き下げられるよう構成されている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  39. 請求項37または請求項38記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第7トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に接続した容量素子をさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  40. 請求項37または請求項38記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第7トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に、前記第1入力端子側をカソード、前記接続ノード側をアノードとして接続されたダイオードをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  41. 請求項37または請求項38記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第7トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に、制御電極が前記クロック端子に接続した第8トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  42. 第1および第2入力端子、出力端子並びにクロック端子と、
    互いに相補な第1および第2電圧信号が各々入力される第1および第2電圧信号端子と、
    前記クロック端子に入力されるクロック信号を出力端子に供給する第1トランジスタと、
    前記出力端子を放電する第2トランジスタと、
    前記第1入力端子に入力される第1入力信号に基づいて、前記第1電圧信号を前記第1トランジスタの制御電極が接続する第1ノードに供給する第1駆動回路と、
    前記第2入力端子に入力される第2入力信号に基づいて、前記第2電圧信号を前記第1ノードに供給する第2駆動回路と、
    前記第1ノードを入力端とし、前記第2トランジスタの制御電極が接続する第2ノードを出力端とするインバータとを備え、
    前記第1駆動回路は、
    前記第1ノードと前記第1電圧信号端子との間に直列に接続し、制御電極が共に前記第1入力端子に接続した複数の第3トランジスタを含み
    前記第2駆動回路は、
    前記第1ノードと前記第2電圧信号端子との間に直列に接続し、制御電極が共に前記第2入力端子に接続した複数の第4トランジスタを含む
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  43. 請求項42記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記第1駆動回路は、
    前記第1電圧信号が前記第3および第4トランジスタのしきい値電圧よりも高いH(High)レベルであり、前記第2電圧信号が当該第3および第4トランジスタのしきい値電圧よりも低いL(Low)レベルである場合に、
    前記第1入力信号がHレベルになると前記複数の第3トランジスタがオンすることで前記第1ノードを充電し、その後当該第1入力信号がLレベルに変化すると前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードがLレベルに引き下げられるよう構成されており、
    前記第2駆動回路は、
    前記第1電圧信号がLレベルであり、前記第2電圧信号がHレベルである場合に、
    前記第2入力信号がHレベルになると前記複数の第4トランジスタがオンすることで前記第1ノードを充電し、その後当該第2入力信号がLレベルに変化すると前記複数の第4トランジスタ間の各接続ノードがLレベルに引き下げられるよう構成されている
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  44. 請求項42または請求項43記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に接続した第1容量素子と、
    前記複数の第4トランジスタ間の各接続ノードと前記第2入力端子との間に接続した第2容量素子とをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  45. 請求項42または請求項43記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に、前記第1入力端子側をカソード、当該複数の第3トランジスタ間の接続ノード側をアノードとして接続された第1ダイオードと、
    前記複数の第4トランジスタ間の各接続ノードと前記第2入力端子との間に、前記第2入力端子側をカソード、当該複数の第4トランジスタ間の接続ノード側をアノードとして接続された第2ダイオードとをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
  46. 請求項42または請求項43記載のシフトレジスタ回路であって、
    前記複数の第3トランジスタ間の各接続ノードと前記第1入力端子との間に、制御電極が前記クロック端子に接続した第5トランジスタをさらに備える
    前記複数の第4トランジスタ間の各接続ノードと前記第2入力端子との間に、制御電極が前記クロック端子に接続した第6トランジスタをさらに備える
    ことを特徴とするシフトレジスタ回路。
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