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JP2007116550A - 携帯端末装置 - Google Patents

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JP2007116550A
JP2007116550A JP2005307594A JP2005307594A JP2007116550A JP 2007116550 A JP2007116550 A JP 2007116550A JP 2005307594 A JP2005307594 A JP 2005307594A JP 2005307594 A JP2005307594 A JP 2005307594A JP 2007116550 A JP2007116550 A JP 2007116550A
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Masayuki Zaitsu
雅之 財津
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Kyocera Corp
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Priority to PCT/JP2006/320661 priority patent/WO2007046380A1/ja
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Abstract

【課題】デザインの自由度を広げ、なおかつ操作性のよい新規な操作手段を備えた携帯端末装置を提供する。
【解決手段】携帯電話機1は、受話筐体2と送話筐体3とが連結部4にて開閉可能に接続される携帯端末装置であって、受話筐体2は、閉状態にて送話筐体3に対向する第1の面S1の端部には突出部21が形成され、送話筐体3の端部には突出部21が入り込むとともに突出部21に対して回動可能に連結される切り欠き部22が形成され、突出部21には、スイッチが内部に配されるとともにこのスイッチを押圧可能なサブキーが設けられ、 サブキーは、前記開状態にてその押圧方向が、前記メインキーの押圧方向と同じ方向となるよう突出部表面に配されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、携帯電話機やノートパソコン等の携帯端末装置に関する。
カメラモジュールを搭載するなど携帯電話機の機能の増加はとどまるところを知らない。このような携帯電話機では、キー数の増加がどうしても発生してしまう。元来、相手先電話番号を入力し、発呼指示するためだけであったキーも、現在ではテンキーや発呼キー以外だけではなくさまざまなキーが追加されてきている。
引用文献1では、キー数の増加に対する一例として、折り畳み型携帯電話において、筐体を閉じた状態、すなわち閉状態にて露出する側面にキーを設けた携帯電話機が開示される。
特開2002−204298号公報
しかしながら、筐体の側面にキーを設けることも一つの解決手段ではあるが、これだけではさまざまなユーザからのニーズや、デザイン上の自由度を狭めてしまう。例えば、キーの数を増やす必要が生じた場合、テンキーや方向キーのサイズを小さくしてスペースを作り、そこに新たなキーを配すか、もしくは筐体のサイズを大きくする他なかった。
本発明の目的は、デザイン上の自由度を広げ、なおかつ操作性のよい新規な操作手段を備えた携帯端末装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の携帯端末装置は、第1の筐体と第2の筐体とが開状態および閉状態をなすよう開閉可能に連結される携帯端末装置であって、前記第1の筐体は、前記閉状態にて前記第2の筐体に対向する第1の面に表示部を備えるとともに、当該第1の面の端部には突出部が形成され、前記第2の筐体は、前記閉状態にて前記第1の筐体に対向する第2の面にメインキーを備えるとともに、端部には、前記突出部が入り込むとともに当該突出部に対して回動可能に連結される切り欠き部が形成され、前記突出部は、スイッチが内部に配されるとともに、前記スイッチを押圧可能なサブキーが設けられ、前記サブキーは、前記開状態にてその押圧方向が、前記メインキーの押圧方向と同じ方向となるよう突出部表面に配されていることを特徴とする。
また、前記突出部表面は、前記サブキーの周囲が切り欠かれていることが好ましい。
また、前記突出部表面のうち、前記サブキーの配される部位が平面にて形成されるとともに、当該平面が前記第2の面と略平行に配されていることが好ましい。
また、前記突出部は、前記サブキーの配される平面と当該平面に隣接する側面との角部が切り欠かれているとともに、前記サブキーの頂面が中央凸状の曲面にて形成されていることが好ましい。
さらに、開状態における前記第1の筐体の第1の面と第2の筐体の第2の面とのなす角が、90度より大きく、180度未満の範囲であることが好ましい。
本発明によれば、デザイン上の自由度があり、なおかつ操作性を確保した新たなキー配置の携帯端末装置を提供することが出来る。
本発明の携帯端末装置の構成を、一例を用いて図1から図10を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る携帯電話機1を示す外観斜視図である。携帯電話機1はいわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、図1は開状態を、図2(a)及び図2(b)は閉状態をそれぞれ示している。
携帯電話機1は、受話筐体(第1の筐体)2と、送話筐体(第2の筐体)3とを備えている。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれの端部が連結部4により連結されており、携帯電話機1は、連結部4側を回動の中心として開閉可能である。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれ概ね薄型直方体に形成されており、閉状態では互いに重ね合わされ、一方の筐体側から他方の筐体側を見たときに互いの輪郭が略一致するようになっている。
受話筐体2は、閉状態で送話筐体3に対向する面(正面、第1の面S1)側の正面側ケース6と、その背面側の背面側ケース7とを備えている。正面側ケース6及び背面側ケース7は、例えば樹脂によりそれぞれ成形されている。受話筐体2の正面側ケース6には、通話用のスピーカ13の放音口が開口し、背面側ケース7にはカメラモジュール用の開口窓14、フラッシュ用の開口窓15が開口している。
受話筐体2には、正面に画像を表示するメイン表示部(表示ユーザインターフェース)11と、背面に画像を表示するサブ表示部12とが設けられている。メイン表示部11及びサブ表示部12は、例えば液晶表示ディスプレイによって構成されている。メイン表示部11は、例えば受話筐体2の正面側の面積の半分以上の面積を有し、受話筐体2の正面側の大部分はメイン表示部11の保護カバー11aにより覆われている。保護カバー11aは、例えばアクリル板により形成されている。
送話筐体3は、閉状態で受話筐体2に対向する面(正面、第2の面S2)側の正面側ケース8と、その背面側の背面側ケース9と、背面側ケース9の背面側に被せられる蓋体10とを備えている。正面側ケース8、背面側ケース9及び蓋体10は、例えば樹脂によりそれぞれ成形されている。送話筐体3の正面側ケース8には通話用のマイクの集音口18が開口し、蓋体10には報知用スピーカの放音口19が開口している。なお、特に図示しないが、通話用のマイクの集音口18近傍の内部、すなわち送話筐体3内における連結部4との反対側には、内蔵式の第1アンテナが配されている。
送話筐体3には、ユーザの操作を受け付けるメインキー部(操作ユーザインターフェース)17が設けられている。メインキー部17には、例えばテンキー17a、カーソルキー17b、ファンクションキー17c等の各種ボタンが配置されており、正面側ケース8より露出するようになっている。なお、メインキー部17の各種ボタンは連続(隣接)して設けられており、各種ボタン間には、各種ボタンを互いに隔離する仕切り(フレーム)は配置されていない。すなわち、正面側ケース8のキー配置領域には、一つの開口部8aが設けられ、当該開口部8aからキー17a〜17cが露出している。
図3は、開状態の携帯電話機1の連結部4付近を正面側から見た図であり、図4は、開状態の携帯電話機1の連結部4付近を背面側から見た図であり、図5は、閉状態の携帯電話機1の連結部4付近を受話筐体2及び送話筐体3の対向面に平行に見た図であり、図6は、閉状態の携帯電話機1の連結部4付近を示す断面図である(図2(a)のVI−VI線矢視方向の断面図)である。
図3〜図5に示すように、連結部4は、受話筐体2の一端から突出した突出部21が送話筐体3の一端に設けられた切り欠き部22に嵌入されるとともに、軸部材23が切り欠き部22の壁部及び突出部21に挿通されて構成されており、受話筐体2及び送話筐体3は軸部材23を回転軸として互いに回転可能である。突出部21は段部25から突出しており、段部25の一部を成している。図6に示すように、閉状態において、段部25は切り欠き部22に連続する窪み部27に収納され、第1の面S1と第2の面S2とは、段部25の裾野部分の第1の面S1からの高さよりも少ない間隔で面している。なお、第1の面S1と第2の面S2とのクリアランスは、例えば第1の面S1及び第2の面S2のうち一方に設けられた突起部11bが第2の面に当接することにより保たれる。突起部11bは、この例では図1ではスピーカ13の放音口の両脇に設けられたゴム製の凸状部材により構成される。
図3〜図6に示すように、突出部21は、受話筐体2の第1の面S1側に設けられている。突出部21及び段部25は、例えば樹脂等により正面側ケース6と一体的に形成されている。突出部21は、回転軸方向において受話筐体2の端部中央に一つ設けられ、回転軸周りの半円筒状に概ね形成されている。突出部21の第1の面S1からの突出量は、例えば送話筐体3の厚さと同等又はそれよりも若干小さく設定されており、開状態や閉状態において送話筐体3の正面や背面から突出部21が突出するなどしてデザイン性が損なわれることが防止されている。突出部21の回転軸方向の長さL1は比較的長く設定されている。例えば受話筐体2及び送話筐体3の幅の5割〜7割に設定されている。
段部25の裾野部分は、例えば直方体状に形成され、第1の面S1よりも一段高く形成されている。回転軸方向において、段部25の裾野部分の幅は突出部21の幅と同等に設定されている。なお、突出部21は切り欠き部22に入り込んで嵌合挿入可能であるから、段部25の裾野部分の幅は切り欠き部22の幅よりも小さい。回転軸方向に直交する方向において、段部25の裾野部分の幅は突出部21の幅よりも大きく設定されており、突出部21は、段部25の筐体端部寄りの位置から突出している。なお、保護カバー11aは連結部4側にて切り欠かれており、正面側ケース6に設けられた段部25がこの切り欠き部から突出するよう形成されている。段部25の第1の面S1からの高さは、閉状態における第1の面S1と第2の面S2との距離よりも大きく設定されている。
切り欠き部22は、第2の面S2に直交する方向に見て、突出部21と略同等の大きさの略矩形に形成され、送話筐体3の端部中央に位置している。図6に示すように、突出部21の回転軸周りの外周面と切り欠き部22の回転軸周りの壁面22aとの間には微小な隙間があり、突出部21の切り欠き部22に対する回転が許容されている。
なお、後述するが、突出部21の先端表面には、開状態において第2の面S2とほぼ平行になる平面21aを形成してある。ここにはサブキー60が設けられる。(サブキー60の記載される部位の断面の図であると平面21aを示せないため、ここではサブキー60は図示されない。)このサブキー60は後述する図9に示すように、ユーザが指で押圧する面の中央が凸形状をなしているが、その頂点部分も突出部21が切り欠き部22内で回転する際に壁面22aに接触しないよう、頂点部分の回転軸からの距離が、突出部21における他の表面部分と同じもしくはそれ以下に設定されており、すなわちサブキー60部分についても回転半径が同じになるよう構成してある。
一方、図3〜図5に示すように、突出部21の回転軸に直交する端面21bと、切り欠き部22の突出部21を挟み込む壁面22bとは互いに当接しており、これらの面は携帯電話機1の開閉の際には摺動する。
窪み部27は、切り欠き部22とメインキー部17との間の領域において、第2の面S2に対して凹となるように形成されている。窪み部27は、例えば、図6に示すように、送話筐体3の正面側ケース8の連結部4側の端部が凹状に形成されるとともに、当該凹部にアルミニウム等の導電板31が被せられて構成されている。導電板31により、後述するカメラモジュール33からのノイズやカメラモジュールへ浸入するノイズが遮断される。ただし、導電板31に代えて導電塗料を塗布してもよい。これらの導電部を基準電位ラインに導通させておけば、メインキー部17に帯電した指がのっても基準電位ラインに静電気をアースすることもできる。なお、正面側ケース8を凹状に形成するのみとし、シールドのための導電板等を設けないようにしてもよい。
窪み部27は、図6に示すように、メインキー部17側から切り欠き部22側へ徐々に窪みが深くなるように形成されており、窪み部27に隣接するカーソルキー17bやファンクションキー17cのキー表面から自然なスロープを形成するように設けられている。換言すれば、メインキー部17側の第2の面S2に対する窪み量が切り欠き部22側の第2の面S2に対する窪み量よりも小さくなっている。
窪み部27は、図3に示すように、第2の面S2に直交する方向に見て、切り欠き部22側からメインキー部17側へ幅広となる略台形状に形成されている。窪み部27の切り欠き部22側の幅は切り欠き部22と同等であり、窪み部27のメインキー部17側の幅は、メインキー部17の窪み部27側の幅と同等である。従って、回転軸方向における、切り欠き部22の両端、窪み部27の両端、及び、メインキー部17(テンキー17a等を露出させている送話筐体3の開口部)の両端は、連続したラインLN1をなしている。換言すれば、これらの両端の間には段差が設けられていない。例えば、切り欠き部22においては平行に伸び、切り欠き部22と窪み部27との境界付近からメインキー部17へかけては、徐々に互いの間隔を広げるように滑らかな曲線状に伸びている。
なお、突出部21及び段部25の突出量の基準及び窪み部27の窪み量は、例えば受話筐体2及び送話筐体3を閉じたときに、外部から見える合わせ面を基準として特定することができる。例えば、突出部21及び段部25の突出量の基準ST1は、例えばメイン表示部11の保護カバー11aにより規定できる。また、窪み部27の窪み量の基準ST2は、例えばメインキー部17の周囲部分8s(図3参照)によって規定できる。
軸部材23は、図3及び図6に示すように、例えば円筒状部分を含んで構成されており、突出部21の端面21bに開口する孔部21dと、切り欠き部22の壁部22bに開口する孔部22dとに挿通されている。軸部材23は、切り欠き部22及び突出部21のうち少なくとも一方に対して軸支されている。なお、軸部材23は、突出部21の両端面21bに対応して2つ設けられるが、図3では一方のみを図示している。2つの軸部材23のうち一方には、受話筐体2と送話筐体3とを電気的に接続する信号線29が挿通されている。なお、2つの軸部材23のうち他方には、開閉の際のクリック感を生じさせるクリック機構が設けられている。
図6に示すように、受話筐体2の連結部4側の端部にはカメラモジュール33が設けられている。カメラモジュール33は、受話筐体2の開口窓14からの光を受光して撮像する。カメラモジュール33は、第1の面S1に直交する方向から見て段部25よりも若干小さく形成されており、カメラモジュール33の背面33aは、段部25に収納されることにより、第1の面S1よりも送話筐体3側に突出した位置に配置される(図5も参照)。なお、カメラモジュール33は、突出部21の根元側において第1の面S1から送話筐体3側に突出しているから、カメラモジュール33の一部が突出部21に収納されていると捉えることもできる。
図7は、受話筐体2の正面側ケース6からカメラモジュール33を取り外して示す分解斜視図である。なお、図7の紙面奥手方向が図1の紙面手前方向である。
カメラモジュール33は、略直方体状の筐体35を備えている。筐体35には、筐体35の略半分の大きさを有する開口窓35aが開口しており、筐体35の開口窓35a側の略半分の領域には、光学モジュールが収納されている。光学モジュールは、開口窓35aから露出するレンズ36を含む光学レンズ、当該光学レンズの光路を開閉する不図示のメカニカルシャッタ、光学レンズからの光が結像するCCDやCMOS等の不図示の撮像素子を備えている。また、筐体35の開口窓35aと反対側の略半分の領域には、光学モジュールのメカニカルシャッタ等を駆動する不図示のアクチュエータが収納されている。
カメラモジュール33は、箱状のシールドケース37に収納されるとともに、送話筐体3内部の不図示の基板等に電気的に接続するためのフレキシブルプリント配線板(FPC)38が接続されている。なお、シールドケース37は、カメラモジュール33の撮像素子へのノイズの混入等を防止するためにカメラモジュール33に取り付けられるものであるから、カメラモジュール33の一部として捉えてもよい。
正面側ケース6には、カメラモジュール33を固定するための複数の板状のリブ39が正面側から背面側(筐体内部側)へ突出している。カメラモジュール33は、リブ39間に嵌合挿入されて正面側ケース6に対して固定される。
また、カメラモジュール33は、段部25の内側面25aと、突出部21内に設けられたホルダ41とに対して背面を対向させて配置され(図6も参照)、開口窓35a側から背面側ケース7が被せられることにより、正面側ケース6及び背面側ケース7に対して固定される。
ホルダ41は、カメラモジュール33の背面が当接する当接部41aと、当接部41aを支持する支持部41bと、支持部41bの先端かつ当接部41aの反対側には後述するスイッチ載置部41dを備えている。当接部41aは、例えば段部25の内側面25aに略平行かつ連続する板状体により構成され、支持部41bは、例えば当接部41aに直交するとともに回転軸に対して平行な2つの板状部により構成されている。支持部41bは、突出部21の内側面に当接して当接部41aを支持している。さらに支持部41bは係止部41cが形成されており、ボルダ41が突出部21に挿入された際にその内側面の係止凹部21eに嵌まり込んで係止し、組立工程上でのホルダ41の抜けを防止する。なお、当接部41a及び2つの支持部41b、さらにスイッチ載置部41dにより形成される空隙には軸部材23および図示していない側の軸部材が挿通されている。さらにこの二つの軸部材間にてバイブレータ用のモータなどの電子部品がホルダ41に固定される。ホルダ41の前述した内側面への固定により、このバイブレータの振動が携帯電話機1全体に伝えることが出来る。
図6に示すように、送話筐体3の背面側ケース9は、バッテリー収納空間BS等の各種電子部品の収納空間を形成するように、筐体内部側及び外部側の面に複数のリブを有して形成されており、蓋体10はバッテリー収納空間BSを含む筐体外部側の収納空間を覆うように背面側ケース9に被せられている。
背面側ケース9の筐体内部側には、不図示の高周波回路等が設けられるメイン基板45が載置されている。メイン基板45には高周波回路等をシールドするシールドケース(不図示)が被せられ、シールドケース上には複数の押圧スイッチ(不図示)が設けられたキーFPC46が設けられている。キーFPC46上には押圧スイッチを押圧するためのキーシート47が配置されている。キーシート47上には正面側ケース8が被せられ、キーシート47はキーFPC46と正面側ケース8に挟まれて固定されている。キーシート47は、例えばシリコンで形成されている。
キー17a〜17cはキーシート47に対して接着剤等により固定されている。ユーザはキー17a〜17cを押圧操作することにより、キーシート47を介してキーFPC46の押圧スイッチを押圧可能となっている。なお、メインキー部17は、キー17a〜17c、キーシート47、キーFPC46により構成されている。
図3に示す信号線29の受話筐体2側は、例えばメイン表示部11を制御するための基板等を介してカメラモジュール33のFPC38と接続されている。また、信号線29の送話筐体3側は、例えばメイン基板45(図6参照)に接続されている。メイン基板45にはメインキー部17からの信号に基づいて各種の制御信号を出力する不図示のCPUが設けられている。従って、信号線29は、例えば、メインキー部17からの信号を、メイン基板45のCPUを介してカメラモジュール33に伝送する。
図3及び図5に示すように、送話筐体3には、電波を送受信するための第2アンテナ43が内蔵されている。第2アンテナ43は、送話筐体3の連結部4側の端部であって、突出部21を挟み込む部分に配置されている。従って、第2アンテナ43は、閉状態において、少なくとも連結部4の回転軸方向にて段部25と重ならない。なお、第1アンテナは当初より連結部4とは離れた箇所に位置しているため、当然ながら閉状態にて連結部4とは重ならない。第1および、第2アンテナ43は、送受話やメールの送受信等に用いられ、いずれが常時利用されるメインアンテナであってもサブアンテナであってもよい。
次に、サブキー60の構成について図8および図9を用いて説明する。図8および図9は開状態を示しており、クリック機構を有する側の軸部材にて、音声通話の際にユーザの耳と口にフィットするように、第1の面S1と第2の面S2のなす角度が90度より大きく180度未満の範囲で配されるように、第1の筐体2と、第2の筐体3とが係止するようになっており、好ましくは第1の面S1と第2の面S2とのなす角度が160度から170度程度とするのがよい。
前述したように突出部21の先端表面21cには、第2の面S2とほぼ平行になる平面21aが形成されている。この、平面21aは、第1の面S1に対し、若干(10から20度程度)傾けて形成してあり、ここにはサブキー60が3つ設けられる。(図3では軸部材23周辺の構成を図示するためにサブキーは2つのみを示した。)また、平面21aと隣接しかつ両端の壁面21dに挟まれる側面21fと、平面21aとにより構成される角部を切り欠いて多面構成あるいは曲面構成としている。さらに、この平面21aを含む突出部表面21cには、表面を切り欠くことにより略小判状の凹面61が3つ形成される。そしてこの凹面61の中央に、同じく小判状のサブキー60がそれぞれ配される。
図9(a)および(b)は、サブキー60の概略を示す断面図である。さらに図10は、保護カバー11aの取り付けられた状態の受話筐体2の正面側ケース6に、サブキー60とホルダ41を組み込むときの構成を示した図である。これらの図を用いて、サブキー60周辺の構成を説明する。
突出部21内のサブキー60の下部に対応する箇所には、タクトスイッチ62が、ホルダ41のスイッチ載置部41dに乗せられる形で固定されている。サブキー60の表面に露出している押圧面(ユーザの押圧する面)の反対側の面には、タクトスイッチ62を押圧する押し子(図示略)が設けられており、サブキー60の押圧状態ではタクトスイッチ62を押圧し、スイッチを通電させる。また、前述のようにサブキー60は押圧面の中央が凸形状をなすよう曲面にて構成されているが、頂点部分の回転軸中心からの距離が、突出部21における他の表面部分と同じもしくはそれ以下に設定されている。突出部先端表面は、回動時に切り欠き部22に干渉しないよう角部が切り欠いて断面を軸部材の回転軸を中心として略円弧状に構成した上に、その一部に平面21aを形成してある(図6参照)。すなわち、この平面21aが形成されていない場合には、図9(b)に破線Rにて示すようにおり、サブキー60は非押圧状態において、この略円弧形状から突出しない範囲内にその突出量が調整されている。これにより、凸形状の頂点部分も携帯電話機1が開状態と閉状態を移行するよう回動する際に壁面22aに接触しない。また、小判状の凹部61を設けることにより、押圧時にユーザの指の腹が凹部61にまで入り込むため、少ない突出量でもキーストロークを確保することができる。組み込みの手順としては、図10に示すように、まず、バイブレータなどの電子部品を組み込んだホルダ41のスイッチ載置部41dに、スイッチ62を取り付ける。次に、突出部21の内側からサブキー60(この例では3つが連なって一体構成される)を小判状の凹部61中央に設けた開口から押圧面が露出するように挿入し、その後に、スイッチ62を取り付けたホルダ41を嵌入する。嵌入されると、係止辺41cが
また、平面21aに平行になるようにスイッチ載置部41dを当接部41aに対して傾けてホルダ41を構成しており、ここにタクトスイッチ62が配され、このタクトスイッチ62を真下に押圧できる位置にサブキー60が設けられている。また、サブキー60はタクトスイッチ62と平行、つまり第2の面S2に対し、10から20度傾けて設けることになる。タクトスイッチ62は、真下に押し下げることにより通電させるスイッチであるため、サブキー60のストロークは、タクトスイッチ62との平行な面を直交する方向である方向Xとなる。なお、送話筐体3側において、第2の面S2とメイン基板45と押圧スイッチとキーシート47とメインキー部17はそれぞれ平行に設けられ、この平行面を直交する方向にキーのストロークする方向Yが与えられていることが知られている。すなわち、携帯電話機1が開状態になると、平面21aと第2の面S2とがメインキー部17とサブキー60の押圧方向(ストローク方向)である、方向Xと方向Yが平行になる。これによっても、押圧ストロークに関してもその操作感がメインキー17とサブキー60とで同一に近づけることが出来、より自然な操作をユーザに与えることが出来る。また、平面21aを第2の面と略平行にしたこともまた、ユーザにとって、メインキー17とサブキー60とでの同じ指による操作の際に、第2の面S2を基準とした面上からのサブキー60操作時の移動量が少なくて済むため、ユーザにとっての自然な操作感につながる。
さらに、サブキー60の凸部の頂点は、携帯電話機1が閉状態になった際には、図2の(b)に示されるように、蓋体10のなす平面から飛び出さないよう構成される。これにより、このサブキー60が露出するように構成できるとともに、飛び出さないがゆえに、ユーザの意思でサブキー60を押圧しない限りは、卓上載置したときなどに自重でサブキー60を押圧してしまうことなどがなくなる。
また、上述したように、送話筐体3は、閉状態のときに、連結部4の回転軸方向にて連結部4と重ならない位置に通信を行うための第2アンテナ43を内蔵するため、タクトスイッチ62を含む金属部品による電波干渉がない。
また、第2の面S2におけるラインLN1に沿ってテンキー17aやファンクションキー17cが配列されて、さらにその面と略平行面にサブキー60が配されることから、キーの位置を指により感知することが容易になり、ひいてはキー操作が容易になる。例えば、ラインLN1に沿って指を滑らせてラインLN1沿いのキーに対して指を当接させることができ、さらに、この際、窪み部27の窪みを指により感知してメインキー部17の連結部4側の境界線を認識することができる。これにより、ブラインドタッチも容易になるばかりでなく、この窪み部27により、連結部4に設けられたサブキー60とメインキー部17との境界線を指の腹で知ることも出来る。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
本発明の携帯端末装置は、第1筐体の突出部及び送話筐体3の切り欠き部により開閉可能に連結され、第1筐体にカメラモジュールが設けられるものであればよい。従って、携帯電話機に限定されず、例えばノートパソコンでもよいし、PDAでもよい。
また、開状態を160から170度として例を示したが、これに限定されるものではなく、メインキー部17との操作性の連続感を得られるのであれば、受話筐体2及び送話筐体3の開度(第1の面S1と第2の面S2のなす角度)が、90度を超え、180度未満の状態であればよい。
段部25及び窪み部は必ずしも必要ではない。例えば、連結部を構成する切り欠き部よりもカメラモジュールが小さい場合には、段部によりカメラモジュール全体を収納するとともに、段部全体を切り欠き部に挿入して連結部を構成するようにし、窪み部を省略してもよい。
メインキー部17は、複数のキーが連続して配置されているもの(キー間に仕切りがないもの)に限定されない。従って、各キーが一つずつ仕切られていてもよいし、各キーが所定のグループ毎に仕切られていてもよい。ただし、キー間の仕切りを排除した場合、仕切りを排除した分だけキーメインキー部を縮小したり、キーを大きくすることができる。
なお、キー間の仕切りを排除した場合、キーの位置を指先で感知することが困難になることがあり得る。しかし、窪み部や連続したライン(LN1)を設け、キーの配置領域の境界を指先で感知可能とすることにより、この問題は解決される。例えば、窪み部に離間する方向へ、少なくとも2つのキーが連続して配列されている場合、窪み部を指先で感じ取ることにより、キーの窪み部側の境界を認識することができ、ひいては当該キーに連続するキーの位置も把握できる。
本発明の実施形態の携帯電話機を開状態で示す外観斜視図。 (a)(b)は、図1の携帯電話機を閉状態で示す外観斜視図。 図1の携帯電話機の連結部付近を開状態で示す正面側から見た斜視図。 図1の携帯電話機の連結部付近を開状態で示す背面側から見た斜視図。 図1の携帯電話機の連結部付近を閉状態で示す連結部側から見た図。 図2のVI−VI線矢視方向における断面図。 カメラモジュールを取り外した状態を示す分解斜視図。 図1の携帯電話機の連結部付近を開状態で示す斜視図。 (a)(b)は、サブキーの概略構成を示す断面図。 図1の携帯電話機へのサブキーの取り付け構成を示す図。
符号の説明
1…携帯電話機、2…第1の筐体、3…第2の筐体、4…連結部、17…メインキー部、21…突出部、25…段部、22…切り欠き部、27…窪み部、33…カメラモジュール、41…ホルダ、60…サブキー、61…凹面、62…タクトスイッチ

Claims (5)

  1. 第1の筐体と第2の筐体とが開状態および閉状態をなすよう開閉可能に連結される携帯端末装置であって、
    前記第1の筐体は、前記閉状態にて前記第2の筐体に対向する第1の面に表示部を備えるとともに、当該第1の面の端部には突出部が形成され、
    前記第2の筐体は、前記閉状態にて前記第1の筐体に対向する第2の面にメインキーを備えるとともに、端部には、前記突出部が入り込むとともに当該突出部に対して回動可能に連結される切り欠き部が形成され、
    前記突出部は、スイッチが内部に配されるとともに、前記スイッチを押圧可能なサブキーが設けられ、
    前記サブキーは、前記開状態にてその押圧方向が、前記メインキーの押圧方向と同じ方向となるよう突出部表面に配されていることを特徴とする携帯端末装置。
  2. 前記突出部表面は、前記サブキーの周囲が切り欠かれていること特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記突出部表面のうち、前記サブキーの配される部位が平面にて形成されるとともに、当該平面が前記第2の面と略平行に配されていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末装置。
  4. 前記突出部は、前記サブキーの配される平面と当該平面に隣接する側面との角部が切り欠かれているとともに、前記サブキーの頂面が中央凸状の曲面にて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
  5. 開状態における前記第1の筐体の第1の面と第2の筐体の第2の面とのなす角が、90度より大きく、180度未満の範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
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