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JP2002254642A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

Info

Publication number
JP2002254642A
JP2002254642A JP2001061201A JP2001061201A JP2002254642A JP 2002254642 A JP2002254642 A JP 2002254642A JP 2001061201 A JP2001061201 A JP 2001061201A JP 2001061201 A JP2001061201 A JP 2001061201A JP 2002254642 A JP2002254642 A JP 2002254642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
common liquid
substrate
liquid chamber
ink supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001061201A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuzo Matsumoto
修三 松本
Mitsuyoshi Fujii
光美 藤井
Seiji Hoshino
誠治 星野
Tomoki Kato
知己 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001061201A priority Critical patent/JP2002254642A/ja
Publication of JP2002254642A publication Critical patent/JP2002254642A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14411Groove in the nozzle plate

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡が残留して安定したインク滴吐出特性が
得られない。 【解決手段】 インク供給部材21とヘッドチップ20
とを接合して共通液室8を形成し、インク供給部材21
に共通液室8の端部壁面をラウンド化する凸部23を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プ
ロッタ等の画像記録装置或いは画像形成装置として用い
るインクジェット記録装置において使用するインクジェ
ットヘッドとして、インク滴を吐出するノズルと、ノズ
ルが連通する加圧室(インク流路、インク室、吐出室、
圧力室、加圧液室等とも称される。)と、加圧室に流体
抵抗部を介して連通する共通液室と、加圧室のインクを
加圧する圧力発生手段、例えば圧電素子などの電気機械
変換素子、或いはヒータなどの電気熱変換素子、若しく
はインク流路の壁面を形成する振動板とこれに対向する
電極とを備えて、加圧室内の圧力/体積を変形させるこ
とによりノズルからインク滴を吐出させるものである。
【0003】例えば静電型インクジェットヘッドとして
は、例えば特開平11−300959号公報に記載され
ているようなものがある。このインクジェットヘッド
は、図12及び図13に示すように、第1基板(流路基
板)201、第1基板201の下面に接合した第2基板
(電極基板)202、第1基板201の上面に接合した
第3基板(蓋部材)203とを積層して接合し、第1基
板にはノズル溝204、ノズル溝204が連通する加圧
室206及び加圧室206に流体抵抗部207を介して
連通する共通液室208、加圧室206の底面を形成す
る振動板210を設け、第2基板202には振動板21
0に対向する電極を配置したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ットヘッドを用いた記録ヘッドは、カートリッジが交換
されたり、加圧室に気泡が進入して印刷不良が生じた場
合には、ノズルをキャップ部材で封止して負圧を作用さ
せ、インクカートリッジのインクを加圧室を経由させて
ノズルから排出させることにより、復帰動作をさせる。
【0005】しかしながら、上述した従来のインクジェ
ットヘッドにあっては、インクカートリッジ等からイン
クを充填する場合、共通液室208に気泡Bが滞留し、
これがインクの吐出性能に悪影響を及ぼすという課題が
ある。
【0006】すなわち、インクの充填時、共通液室20
8において、図示しないインク供給口から共通液室20
8を経て各加圧室206へのインクの流れ209が発生
する。この場合、中央部分では各加圧室206へインク
が流出するための流れがあるためにインク流速は比較的
速いが、共通液室208の末端側(両端部側)210で
は、インクの流れが極端に低下し淀みが発生し、気泡B
が排出されず共通液室208の端部210に留まること
になる。
【0007】特に、基板201にシリコン基板を用いて
異方性エッチングで加圧室、振動板及び共通液室などを
形成するため、図18に示すように、共通液室208の
断面形状は台形状(鋭角的)になり、またその断面積は
一定となることから、気泡がトラップされやすい構造と
なる。
【0008】また、特に1列のノズル開口の数が多くな
ると、共通液室内の列方向の端部領域ではインク排出時
のインク流速が遅くなるため、滞留した気泡は、排出さ
れず共通液室の端部に留まる。このように端部に滞留し
た気泡を排出するためには、大量のインクを吸引する必
要があり、インクを浪費するという課題がある。
【0009】しかも、共通液室の端部に気泡があると付
近の加圧室へのインクの流入に際して流路抵抗となって
しまうため、インクの流入が悪くなり必要なインク供給
が確保されずに噴射が不安定になり、或いは、振動等の
何らかの外乱により、滞留した気泡が加圧室内に移動
し、インク滴の吐出不能を引き起こすこともある。
【0010】なお、共通液室の両端部で、その形状から
気泡が滞留しやすいときに、両端部のノズルを記録に用
いないダミーノズルとすることが考えられており、これ
は、特に、共通液室の端部ほどインクの流れも遅くな
り、気泡の残留位置は共通液室の両端部に特定される場
合に有効な手段となる。しかしながら、吸引動作の際に
はこれらのダミーノズルから多量のインク吸引を行なっ
て、気泡の除去を行なうためにやはりインクの無駄な消
費をすることは免れない。
【0011】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、インク滴吐出安定性に優れ、インクの無駄な消
費量の少ないインクジェットヘッドを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェットヘッドは、圧力発生手
段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供給するた
めのインク供給口を有するインク供給部材とを接合して
共通液室を形成し、インク供給部材の接合面側に基板の
共通液室の端部壁面をラウンド化する凸部を設けたもの
である。なお、本明細書において「ラウンド化」とは、
気泡滞留しにくい形状化にすることを意味し、円弧状化
に限定されない。
【0013】本発明に係るインクジェットヘッドは、圧
力発生手段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供
給するためのインク供給口を有するインク供給部材とを
接合して共通液室を形成し、インク供給部材と基板とを
接合する接着剤が共通液室側にはみ出して基板の共通液
室の端部壁面をラウンド化しているものである。
【0014】本発明に係るインクジェットヘッドは、圧
力発生手段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供
給するためのインク供給口を有するインク供給部材とを
接合して共通液室を形成し、基板の共通液室の端部壁面
を充填剤で埋めてラウンド化しているものである。
【0015】これらの各本発明に係るインクジェットヘ
ッドにおいて、基板がシリコン基板であることが好まし
い。この場合、シリコン基板が結晶面方位(100)の
シリコン基板であり、共通液室を形成する開口部の断面
形状がインク供給方向に狭まる形状であるものとするこ
とができる。また、インク供給部材が樹脂部材であるこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係るインクジェットヘッドの分解斜視説明図、図2は
同ヘッドの振動板長手方向に沿う断面説明図、図3は図
2の要部拡大説明図、図4は同ヘッドの振動板短手方向
に沿う模式的断面説明図、図5は同ヘッドのノズル配列
方向に沿う断面説明図である。
【0017】このインクジェットヘッドは、単結晶シリ
コン基板、SOI基板などのシリコン基板等を用いた第
1基板である流路基板1と、この流路基板1の下側に設
けたシリコン基板を用いた第2基板である電極基板2
と、流路基板1の上側に設けたノズル板3とを備え、複
数のインク滴を吐出するノズル4、各ノズル4が連通す
る流路である加圧室6、各加圧室6にインク供給路を兼
ねた流体抵抗部7を介して連通する共通流路である共通
液室8などを形成している。
【0018】流路基板1にはノズル4が連通する複数の
加圧室6及びこの加圧室6の壁面である底部をなす振動
板10(電極を兼ねているが別に電極を形成しても良
い。)を形成する凹部及び共通液室8を形成するための
開口部9を形成している。
【0019】ここで、流路基板1は、例えば単結晶シリ
コン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボロンを注入
してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層を形成
し、電極基板2と接合した後、加圧室6となる凹部をK
OH水溶液などのエッチング液を用いて異方性エッチン
グすることにより、このとき高濃度ボロン層がエッチン
グストップ層となって振動板10が高精度に形成され
る。また、ベース基板に酸化膜を介して活性層基板を接
合したSOI基板を用いた場合には、活性層基板で振動
板10を形成する。
【0020】また、電極基板2には、単結晶シリコン基
板を用いて熱酸化法などで酸化膜層2aを形成し、この
酸化膜層2aの部分に電極形成用溝(凹部)14を形成
して、この電極形成溝14底面に振動板10に対向する
電極15を設け、振動板10と電極15との間にギャッ
プ16を形成し、これらの振動板10と電極15とによ
って加圧室6内インクを加圧する圧力を発生する圧力発
生手段(アクチュエータ部)を構成している。
【0021】この電極15は外部に延設して外部駆動回
路に接続された接続手段と接続するための接続部(電極
取り出し部)15aとしている。また、電極15表面に
はSiO膜などの酸化膜系絶縁膜、Si3膜などの
窒化膜系絶縁膜からなる電極保護膜17を成膜してい
る。なお、電極15の表面に電極保護膜17を形成しな
いで、或いは電極15の表面に電極保護膜17を形成す
るとともに、振動板10側に絶縁膜を形成することもで
きる。さらに、電極基板12には共通液室8を形成する
ための開口部19を形成している。
【0022】これらの流路基板1と電極基板2との接合
は、接着剤による接合も可能であるが、より信頼性の高
い物理的な接合、ここでは、流路基板1及び電極基板2
をシリコン基板で形成しているので、シリコン−シリコ
ンの直接接合法を用いて接合している。この直接接合は
1000℃程度の高温化で実施する。また、電極基板2
と流路基板1との間にパイレックス(登録商標)ガラス
を成膜し、この膜を介して陽極接合で接合することもで
きる。さらに、流路基板1と電極基板2にシリコン基板
を使用して金等のバインダーを接合面に介在させた共晶
接合で接合することもできる。
【0023】また、電極基板2の電極15としては、通
常半導体素子の形成プロセスで一般的に用いられるA
l、Cr、Ni等の高剛性部材や、Ti、TiN、W等
の高融点金属、または不純物により低抵抗化した多結晶
シリコン材料などを用いることができる。電極基板2を
シリコンウエハで形成する場合には、電極基板2と電極
15との間には絶縁層(上述した酸化膜層2a)を形成
する必要がある。なお、電極基板2にガラス基板、セラ
ミック基板等の絶縁性材料を用いる場合には電極15と
の間に絶縁層を形成する必要はない。
【0024】ノズル板3には多数のノズル4及び共通液
室8と加圧室6を連通するための流体抵抗部7を形成す
る溝部を形成している。ここでは、インク吐出面(ノズ
ル表面側)には撥水性皮膜を成膜している。このノズル
板3にはガラス基板、プラスチック板、ステンレス等の
金属板、シリコン基板、エレクトロフォーミング(電
鋳)工法によるニッケルメッキ膜、ポリイミド等の樹脂
にエキシマレーザー加工をしたもの、金属と樹脂とを積
層したもの等を用いることができる。このノズル板3は
流路基板1に接着剤で接合している。
【0025】そして、流路基板1及び電極基板2で構成
されるヘッドチップ(アクチュエータユニット)20に
インク供給部材21を接着剤で接合し、圧力発生手段を
設けた基板であるヘッドチップ20とこのインク供給部
材21とで共通液室8を形成している。インク供給部材
21は樹脂材料による射出成形で形成している。
【0026】このインク供給部材21には共通液室8に
外部のインクタンク或いはインクカートリッジからイン
クを供給するためのインク供給口22を形成している。
そして、図5にも示すように、インク供給部材21の電
極基板2との接合面には、共通液室8の端部壁面(ここ
では開口部19の壁面)をラウンド化する断面略三角形
状の凸部23を形成している。なお、この凸部23はイ
ンク供給部材21と一体成形でも良いし、或いは別部材
でも良い。
【0027】また、インク供給部材21にはインクカー
トリッジとのジョイント部材25が連結されて、インク
供給部材21に熱融着したフィルタ26を介してインク
タンク又はインクカートリッジからインク供給口23を
通じて共通液室8にインクが供給される。
【0028】さらに、ヘッドチップ20の電極取り出し
部15aにヘッド駆動回路であるドライバIC(駆動用
ICチップ)30をワイヤボンドによって搭載したFP
Cケーブル31を異方性導電膜などを介して接続し、こ
のFPCケーブル31はインク供給部材21に形成した
穴部27を通して外部に引き出している。
【0029】電極基板2とノズル板3との間(ギャップ
16入口)を含めて電極取り出し部15aとノズル板3
との間は、エポキシ樹脂等の接着剤を用いたギャップ封
止剤32にて気密封止し、ギャップ16内に湿気が侵入
して振動板10が変位しなくなるのを防止している。
【0030】また、ヘッドチップ20上のノズル板3と
インク供給部材21との間をギャップ封止剤33にて封
止接合し、撥水性を有するノズル板3表面のインクが電
極基板2やFPCケーブル31等に回り込むことを防止
している。
【0031】このインクジェットヘッドにおいては、振
動板10を共通電極とし、電極15を個別電極として、
振動板10と電極15との間に駆動電圧を印加すること
によって、振動板10と電極15との間に発生する静電
力によって振動板10が電極15側に変形し、この状態
から振動板10と電極15間の電荷を放電させることに
よって振動板10が復帰変形して、加圧室6の内容積
(体積)/圧力が変化することによって、ノズル4から
インク滴が吐出される。
【0032】すなわち、個別電極とする電極15にパル
ス電圧を印加すると、共通電極となる振動板10との間
に電位差が生じて、個別電極15と振動板10の間に静
電力が生じる。この結果、振動板10は印加した電圧の
大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧
を立ち下げることで、振動板10の変位が復元して、そ
の復元力により加圧室6内の圧力が高くなり、ノズル4
からインク滴が吐出される。
【0033】ここで、共通液室8を形成する電極基板2
の開口部19を異方性エッチングで形成した場合には、
開口部19の端部には結晶面方位の関係で傾斜面が発生
し、開口部19は断面形状でインク供給方向に狭くなる
形状になる。そのため、インク供給部材21の端面(接
合面)を電極基板2の裏面に接合して共通液室8を形成
した場合には、図7に示すように、電極基板2の開口部
19壁面とインク供給部材21の端面との間に気泡Bが
滞留し易くなる。
【0034】そこで、このインクジェットヘッドにおい
ては、インク供給部材21の接合面に開口部19の両端
部壁面との間(共通液室18の両端部)をラウンド化す
る断面略三角形状の凸部23を設けているので、図6に
示すように、インク供給部材21の接合面と開口部19
の両端部壁面との間に気泡が滞留することが防止され
る。これによって、安定したインク滴噴射動作を行うこ
とができ、インクの無駄な消費も低減する。
【0035】なお、ここで、インク供給部材21を樹脂
材料による射出形成により形成することで、共通液室の
端部壁面をラウンド化する凸部形状を容易に形成するこ
とができる。
【0036】次に、本発明の他の実施形態について図8
を参照して説明する。なお、同図は同実施形態のノズル
配列方向に沿う断面説明図である。この実施形態では、
アクチュエータ部が設置されている基板であるヘッドチ
ップ20の電極基板2と、インク供給部材21とを接合
することにより共通液室8を形成し、この共通液室8を
形成する電極基板2の開口部19の端部壁面とインク供
給部材21との間を充填材41で埋めることによりラウ
ンド化している。充填材41としては、加熱もしくは常
温硬化型のSiゴム等のシール材等を用いることができ
る。
【0037】このようにインク供給部材21の接合面と
開口部19の両端部壁面との間(共通液室18の両端
部)を充填剤41を充填してラウンド化することによ
り、インク供給部材21の接合面と開口部19の両端部
壁面との間に気泡が滞留することが防止される。これに
よって、安定したインク滴噴射動作を行うことができ、
インクの無駄な消費も低減する。
【0038】次に、本発明の更に他の実施形態について
図9を参照して説明する。なお、同図は同実施形態のノ
ズル配列方向に沿う断面説明図である。この実施形態で
は、アクチュエータ部が設置されている基板であるヘッ
ドチップ20の電極基板2と、インク供給部材21とを
接合することにより共通液室8を形成し、この共通液室
8を形成する電極基板2の開口部19の端部壁面とイン
ク供給部材21の接合面との間に、インク供給部材21
とヘッドチップ20とを接合するための接着剤42の一
部をはみ出してラウンド化している。
【0039】接着剤42としては、エポキシ系、ゴム
系、等で対インク性の比較的良いものを用いることがで
きる。また、接着剤42のはみ出し量としては共通液室
8の形状に応じて適宜選定するものであるが、通常は、
滞留する気泡径と同程度の10〜100ミクロン程度が
好ましい。
【0040】このようにインク供給部材21の接合面と
開口部19の両端部壁面との間(共通液室18の両端
部)を接合用接着剤42の一部をはみ出させてラウンド
化することにより、インク供給部材21の接合面と開口
部19の両端部壁面との間に気泡が滞留することが防止
される。これによって、安定したインク滴噴射動作を行
うことができ、インクの無駄な消費も低減する。
【0041】次に、本発明に係るインクジェット記録装
置の一例について図10及び図11を参照して説明す
る。なお、図11は同記録装置の斜視説明図、図12は
同記録装置の機構部の側面説明図である。このインクジ
ェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査
方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本
発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、
記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で
構成される印字機構部112等を収納し、装置本体11
1の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可
能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)11
4を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙1
13を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開
倒することができ、給紙カセット114或いは手差しト
レイ115から給送される用紙113を取り込み、印字
機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側
に装着された排紙トレイ116に排紙する。
【0042】印字機構部112は、図示しない左右の側
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド12と従
ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向
(図15で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキ
ャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐
出する本発明に係るインクジェットヘッドからなるヘッ
ド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する
方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着し
ている。またキャリッジ123にはヘッド124に各色
のインクを供給するための各インクカートリッジ125
を交換可能に装着している。
【0043】インクカートリッジ125は上方に大気と
連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへイン
クを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多
孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジ
ェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持
している。
【0044】また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘ
ッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出する
ノズルを有する1個のヘッドでもよい。
【0045】ここで、キャリッジ123は後方側(用紙
搬送方向下流側)を主ガイドロッド112に摺動自在に
嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッ
ド122に摺動自在に載置している。そして、このキャ
リッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査
モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動
プーリ129との間にタイミングベルト130を張装
し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に
固定しており、主走査モーター127の正逆回転により
キャリッジ123が往復駆動される。
【0046】一方、給紙カセット114にセットした用
紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給
紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ロ
ーラ131及びフリクションパッド132と、用紙11
3を案内するガイド部材133と、給紙された用紙11
3を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送
ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及
び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を
規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ1
34は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0047】そして、キャリッジ113の主走査方向の
移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された
用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙
ガイド部材である印写受け部材139を設けている。こ
の印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙
113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送
コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排
紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車1
44と、排紙経路を形成するガイド部材145、146
とを配設している。
【0048】記録時には、キャリッジ113を移動させ
ながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動するこ
とにより、停止している用紙113にインクを吐出して
1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記
録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記
録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を
終了させ用紙113を排紙する。
【0049】また、キャリッジ113の移動方向右端側
の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良
を回復するための回復装置147を配置している。回復
装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手
段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこ
の回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘ
ッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に
保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。
また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出す
ることにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、
安定した吐出性能を維持する。
【0050】吐出不良が発生した場合等には、キャッピ
ング手段でヘッド124の吐出口を密封し、チューブを
通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸
い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニ
ング手段により除去され吐出不良が回復される。また、
吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜
(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体
に吸収保持される。
【0051】なお、上記実施形態においては、本発明を
振動板変位方向とインク滴吐出方向が同じになるサイド
シュータ方式のインクジェットヘッドに適用したが、振
動板変位方向とインク滴吐出方向とが直交するエッジシ
ュータ方式のインクジェットヘッドにも同様に適用する
ことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェットヘッドによれば、圧力発生手段の少なくとも
一部を設けた基板とインク供給部材とを接合して共通液
室を形成し、インク供給部材の接合面側に基板の共通液
室の端部壁面をラウンド化する凸部を設けたので、共通
液室での気泡滞留が低減し、安定したインク滴噴射動作
を行うことができるとともに、インクの無駄な消費が低
減する。
【0053】本発明に係るインクジェットヘッドによれ
ば、圧力発生手段の少なくとも一部を設けた基板とイン
ク供給部材とを接合して共通液室を形成し、インク供給
部材と基板とを接合する接着剤が共通液室側にはみ出し
て基板の共通液室の端部壁面をラウンド化しているの
で、共通液室での気泡滞留が低減し、安定したインク滴
噴射動作を行うことができるとともに、インクの無駄な
消費が低減する。
【0054】本発明に係るインクジェットヘッドによれ
ば、圧力発生手段の少なくとも一部を設けた基板とイン
ク供給部材とを接合して共通液室を形成し、基板の共通
液室の端部壁面を充填剤で埋めてラウンド化しているの
で、共通液室での気泡滞留が低減し、安定したインク滴
噴射動作を行うことができるとともに、インクの無駄な
消費が低減する。
【0055】これらの各本発明に係るインクジェットヘ
ッドにおいて、基板がシリコン基板であることで、基板
の形状加工性が向上する。この場合、シリコン基板が結
晶面方位(100)のシリコン基板であり、共通液室を
形成する開口部の断面形状がインク供給方向に狭まる形
状であるものとすることで、基板の形状加工性が向上す
る。また、インク供給部材が樹脂部材であることで凸部
の形成が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドの分解斜視
説明図
【図2】同ヘッドの振動板長手方向に沿う断面説明図
【図3】図2の要部拡大断面説明図
【図4】同ヘッドの振動板短手方向に沿う断面説明図
【図5】同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図
【図6】同実施形態の作用説明に供する説明図
【図7】同実施形態の作用説明に供する比較例の説明図
【図8】本発明の他の実施形態に係るインクジェットヘ
ッドのノズル配列方向に沿う断面説明図
【図9】本発明の更に他の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図
【図10】本発明に係るインクジェット記録装置の機構
部を説明する斜視説明図
【図11】同記録装置の側面説明図
【図12】従来のインクジェットヘッドの平面説明図
【図13】同ヘッドの断面説明図
【符号の説明】
1…流路基板、2…電極基板、3…ノズル板、4…ノズ
ル、6…加圧室、7…流体抵抗部、8…共通液室、9…
開口部、10…振動板、15…電極、19…開口部、2
0…ヘッドチップ、21…インク供給部材、22…イン
ク供給口、23…凸部、41…充填剤、42…接着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 誠治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 加藤 知己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C057 AF78 AG54 AG68 AP25 BA04 BA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルが連通する加
    圧室と、この加圧室にインク供給路を介して連通する共
    通液室と、前記加圧室内のインクを加圧する圧力発生手
    段とを備えたインクジェットヘッドにおいて、前記圧力
    発生手段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供給
    するためのインク供給口を有するインク供給部材とを接
    合して前記共通液室を形成し、前記インク供給部材の接
    合面側に前記基板の共通液室の端部壁面をラウンド化す
    る凸部を設けたことを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 インク滴を吐出するノズルが連通する加
    圧室と、この加圧室にインク供給路を介して連通する共
    通液室と、前記加圧室内のインクを加圧する圧力発生手
    段とを備えたインクジェットヘッドにおいて、前記圧力
    発生手段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供給
    するためのインク供給口を有するインク供給部材とを接
    合して前記共通液室を形成し、前記インク供給部材と前
    記基板とを接合する接着剤が共通液室側にはみ出して前
    記基板の共通液室の端部壁面をラウンド化していること
    を特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 インク滴を吐出するノズルが連通する加
    圧室と、この加圧室にインク供給路を介して連通する共
    通液室と、前記加圧室内のインクを加圧する圧力発生手
    段とを備えたインクジェットヘッドにおいて、前記圧力
    発生手段の少なくとも一部を設けた基板とインクを供給
    するためのインク供給口を有するインク供給部材とを接
    合して前記共通液室を形成し、前記基板の共通液室の端
    部壁面を充填剤で埋めてラウンド化していることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記基板がシリコン基板で
    あることを特徴とするインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
    において、前記シリコン基板が結晶面方位(100)の
    シリコン基板であり、前記共通液室を形成する開口部の
    断面形状がインク供給方向に狭まる形状であることを特
    徴とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記インク供給部材が樹脂
    部材であることを特徴とするインクジェットヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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