JP4307938B2 - 静電型アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
静電型アクチュエータ、液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び画像形成装置 Download PDFInfo
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Description
本発明に係る静電型アクチュエータは、犠牲層エッチングにより振動板と電極間にギャップ(空隙)を形成し、ギャップに連通し、犠牲層エッチングにより形成されたバッファ室を有し、ギャップとバッファ室との間は犠牲層エッチングにより形成された連通路で連通され、連通路を犠牲層エッチングにより形成するときに用いる犠牲層除去孔が、透気性を有する樹脂材料で封止されている構成とした。
本発明に係る静電型アクチュエータによれば、犠牲層エッチングにより振動板と電極間にギャップ(空隙)を形成し、ギャップに連通し、犠牲層エッチングにより形成されたバッファ室を有し、ギャップとバッファ室との間は犠牲層エッチングにより形成された連通路で連通され、連通路を犠牲層エッチングにより形成するときに用いる犠牲層除去孔が、透気性を有する樹脂材料で封止されている構成としたので、アクチュエータの駆動時に生ずるギャップ内の気圧変動をバッファ室の容積により吸収することができ、ギャップ内の気圧変動が緩和され、安定した動作が得られる。
先ず、本発明に係る静電型アクチュエータを含む本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドの第1実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同ヘッドの平断面説明図、図2は同ヘッドを分解した状態の平面説明図、図3は図2のA−A線に沿う断面説明図、図4は図2のB−B線に沿う断面説明図である。
図3及び図4に示すように、アクチュエータ基板1は、シリコン基板21上に熱酸化膜22などの絶縁膜を形成し、この熱酸化膜22上に個別電極14を所要の電極形状にパターニングして形成し、この個別電極14に絶縁膜23、ポリシリコンなどの犠牲層24、絶縁膜25を順次積層し、この絶縁膜25上に振動板電極26を所要の形状にパターニングして形成し、更に絶縁膜27を形成した後、絶縁膜25、27にエッチングホール(犠牲層除去孔)28を形成して、個別電極14と振動板電極26との間の犠牲層をエッチングで除去することでギャップ13、バッファ室16及び連通路17並びに振動板12を形成し、その後、犠牲層除去孔28を封止するととも、アクチュエータ素子11の耐接液性を向上するための樹脂材料からなる封止接液膜29を振動板12上に形成している。
(実施例)
アクチュエータ素子11を形成する振動板12の短辺幅は60μm、長辺幅は800μmとし、ノズル配列密度を300dpi相当とし、アクチュエータ素子11を384個配列して構成し、バッファ室16は短辺幅0.25mm、長辺幅3.2mmで形成したヘッドを作製した。
図5ないし図8に示すように、バッファ室及び連通路を有しない構成のヘッドを作製した。なお、この比較例のヘッドのその他の構成は図1ないし図4と同様であるので、説明を省略する。
このヘッドでは、バッファ室16を形成するための犠牲層エッチングホール(犠牲層除去孔)28を第2振動板41の部分に複数形成し、いずれのエッチングホール28も封止説液膜29によって封止している。
このヘッドでは、流路基板2に形成したキャビティ室41を外気と連通させるための大気通気口555をアクチュエータ基板1に形成している。
このインクカートリッジ一体型ヘッド100は、ノズル孔101等を有する上記各実施形態のいずれかの液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッド102と、このインクジェットヘッド101に対してインクを供給するインクタンク103とを一体化したものである。
2…流路基板
3…ノズル基板
4…ノズル
5…ノズル連通路
6…液室
7…流体抵抗部
8…インク供給孔
9…液室間隔壁
11…アクチュエータ素子
12…振動板
13…ギャップ(空隙)
14…電極(個別電極)
16…バッファ室
17…連通路(通気管)
18…インク供給路
21…シリコン基板
22…熱酸化膜
23…絶縁膜
24…犠牲層
25…絶縁膜
26…振動板電極
27…絶縁膜
28…エッチングホール(犠牲層除去孔)
29…封止接液膜
31…パッド配線
32…電極パッド
41…キャビティ室
42…連通路
52…第2振動板
53…ポリシリコン層
55…大気通気口
61…バッファ室柱
62…通気管柱
Claims (8)
- 変形可能な振動板とこれに犠牲層エッチングにより形成されたギャップを介して対向する電極とを備え、前記振動板を静電力で変形させる静電型アクチュエータにおいて、
前記ギャップに連通し、犠牲層エッチングにより形成されたバッファ室を有し、
前記ギャップ及び前記バッファ室を犠牲層エッチングにより形成するときに用いる犠牲層除去孔が、透気性を有する樹脂材料で封止されている
ことを特徴とする静電型アクチュエータ。 - 変形可能な振動板とこれに犠牲層エッチングにより形成されたギャップを介して対向する電極とを備え、前記振動板を静電力で変形させる静電型アクチュエータにおいて、
前記ギャップに連通し、犠牲層エッチングにより形成されたバッファ室を有し、
前記ギャップと前記バッファ室との間は犠牲層エッチングにより形成された連通路で連通され、
前記連通路を犠牲層エッチングにより形成するときに用いる犠牲層除去孔が、透気性を有する樹脂材料で封止されている
ことを特徴とする静電型アクチュエータ。 - 請求項1又は2に記載の静電型アクチュエータにおいて、前記バッファ室の壁面の一部が容積可変に形成されていることを特徴とする静電型アクチュエータ。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の静電型アクチュエータを含む基板と、液室が形成された流路基板と、液滴を吐出するためのノズルが形成されたノズル基板とによって構成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記バッファ室と連通したキャビティ室を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 請求項4に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記バッファ室と透気性を有した樹脂材料を介して連通したキャビティ室を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
- 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドとこの液滴吐出ヘッドに液体を供給する液体タンクを一体化した液体カートリッジにおいて、前記液滴吐出ヘッドが請求項4ないし6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドであることを特徴とする液体カートリッジ。
- 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを搭載した画像形成装置において、請求項4ないし6のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド又は請求項7に記載の液体カートリッジを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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