JP2002019070A - エレクトログラフィック用印刷ユニットの交換可能な胴部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ユニットの胴における、例えば光電層等
の機能層の交換を簡単にして、印刷ユニットの内部で最
少の手間で実施する。 【解決手段】 機能層（２３）の設けられたスリーブ
（３）が、前記端面（２；５，２５）によって形成され
たセンタリング面（６，７）によって回転軸線（８）に
対してセンタリング可能であり、支持体ボディ（１）に
面した少なくとも１つの端面（２；５，２５）が取外し
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブ状又は枚葉
状材料の印刷に使用されるエレクトログラフィック用印
刷ユニットの交換可能な胴部材に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許第３７０５４７７
号明細書に基づき、胴にスリーブを付与するための保持
装置が公知である。印刷装置側壁に設けられた開口を介
してスリーブを付与するためには、延長された胴の軸ジ
ャーナルにおける胴の他方の印刷装置側壁の外側で、前
記軸ジャーナルの上位で横方向で配置されて偏心的に支
承された補助軸がギヤボックス内で位置決めされる。調
整ナットにより、前記補助軸延いては胴の軸ジャーナル
が水平方向で調整且つ固定可能である。この装置では、
スリーブは横方向で印刷装置側壁に設けられた開口を介
して、輪転印刷機の印刷装置の中実に形成された印刷装
置胴に沿ってずらされる。

【０００３】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４０３６
３８７号明細書若しくは第４０３６３８８号明細書に基
づき、輪転印刷機に設けられた印刷装置胴のための各軸
受けが明らかになる。前者の公報に基づき交換可能な、
そのために軸方向で胴から引出し可能なジャケットを備
えたウェブ輪転印刷機の印刷装置胴のための軸受けが公
知である。胴をジャケット交換時に片側で支持する補助
装置は、印刷運転を損なわず且つ無接触で胴を取り囲む
ように係止するのが望ましい。このためには、前掲のド
イツ連邦共和国特許出願公開第４０３６３８７号明細書
に基づき、ジャーナルをジャケット交換時も引き続き支
承する機械側壁の外部及び／又は内部で、凹面のジャケ
ット面を備えた、胴を支持する各１つのローラがジャー
ナルに当付け可能であり、前記ローラは、機械フレーム
に配置された、ジャーナルの長手方向で変向可能なレバ
ーに支承されている。

【０００４】前掲のドイツ連邦共和国特許出願公開第４
０３６３８８号明細書に記載の択一的な構成では、胴の
ジャーナルを支承する機械側壁の外側及び／又は内側
で、前記ジャーナルに、胴を支持する各１つのレバーが
当て付け可能であり、このレバーは回転可能にフレーム
に支承されてよく、支持面に対して垂直方向でジャーナ
ルに隣接して偏心器を有しており且つジャーナルの他方
の側でフレームに支承された別の偏心器と４バーリンケ
ージを介して結合されている。実に手間のかかる機構を
備えたこの構成は、中実に形成された胴をスリーブ交換
中に印刷装置内で支持するウェブ輪転印刷機の印刷装置
に関するものである。

【０００５】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４０３６
３９０号明細書若しくはドイツ連邦共和国特許出願公開
第４０３６３９１号明細書は、それぞれウェブ輪転印刷
機における印刷装置胴のための軸受けに関するものであ
る。

【０００６】前掲のドイツ連邦共和国特許出願公開第４
０３６３９０号明細書に基づき、ウェブ輪転印刷機の胴
を胴カバー交換時に片側で支持する補助装置が明らかに
なる。この補助装置は胴を係止するが、印刷運転中は胴
に接触しない。このためには、機械側壁に支承された、
この機械側壁から突出している胴のジャーナルに対して
センタリングされてセンタリング部材が機械フレームに
配置されているか、若しくはジャーナル内にシフト可能
である。

【０００７】前掲のドイツ連邦共和国特許出願公開第４
０３６３９１号明細書もやはり、印刷装置胴においてジ
ャケット交換が実施される時間中の、印刷装置胴のため
の保持装置に関する。当該ドイツ連邦共和国特許出願公
開第４０３６３９１号明細書に記載の構成に基づき、胴
のジャーナルを支承している機械側壁の外側及び／又は
内側で、フレーム内でシフト可能に配置された、ジャー
ナルを支持し且つ切欠き内で部分的に包囲している各１
つのキャリッジが、偏心器によってジャーナルに当付け
可能である。

【０００８】米国特許第４１１９０３２号明細書にもや
はり、印刷機の印刷装置に組み込まれた状態でジャケッ
ト交換が行われる胴のための保持装置が開示されてい
る。このためには、印刷機の側壁に支承された中実胴の
ジャーナルが、側壁の一部を取り外すことにより露出可
能であるのに対して、駆動側に設けられた他方の胴ジャ
ーナルはフレームによって取り囲まれているので、印刷
装置内に残留する胴は落下防止されており、胴のジャケ
ットを交換することができる。

【０００９】ヨーロッパ特許第０５７５７３９号明細書
は、互いに隔てられた側壁を有するフレームを備えた輪
転印刷機に設けられた胴支持装置に関する。この明細書
中では、側壁において印刷胴の端部を支持するための支
持体部材を備えた印刷胴が規定されている。前記支持体
部材は印刷胴の一方の端部から取外し可能であり、この
場合、位置調整可能な回転アームを備えたカウンタウェ
イト機構が設けられており、このカウンタウェイト機構
は、支持体部材の取外しに際して印刷胴をフレーム内で
支持するために、支持位置で印刷胴の他端部に力を加え
る。胴を支持する位置に前記回転アームを運動させ且つ
印刷胴の重さに抗して前記位置に回転アームを保持する
ための枢着部材は、回転アームを調整するための運動性
に関する終端位置を有している。この終端位置に基づ
き、保持システムにおける唐突な圧力低下を防止するこ
とができ、保持装置の液圧システム内で圧力が低下した
場合も、胴は輪転印刷機の印刷装置内の所定の位置に保
持される。

【００１０】米国特許第５２１５０１３号明細書は、ウ
ェブを加工する輪転印刷機の印刷装置に設けられた、さ
や状の転写スリーブを被せ嵌めることのできる胴に関す
る。このためには、前記スリーブが、印刷機内に位置す
る片側を支持された胴のジャケットに被せ嵌められる前
に圧縮空気によって拡張されるので、当該スリーブは横
方向でジャケットに被せ嵌められる。この場合、エアク
ッションから横方向で流出する空気は、被せ嵌めようと
するスリーブに嵌め込まれた減衰リングによって減衰さ
れる高周波ノイズを発生させる。

【００１１】米国特許第５６４９２６７号明細書に基づ
き、ドラム装置の配置法が公知である。この場合、ドラ
ムは印刷ユニットにおいて使用することができる。エン
ドレスで回転する表面として使用されるドラムの周面に
はトナー画像を配置することができる。この公知のドラ
ム装置は、各端部に設けられた開口及びトナー画像が付
与される表面を備えた中空ドラムを有している。内側に
開口を有する支持面は、その端部をドラム表面に挿入さ
れる前に冷却され、これにより、ドラムの外周面の開い
た端部に縮み込まされる。予め冷却されたディスク形部
材の加熱時に、これらのディスク形部材が膨張し、これ
により、外周面と端面との間にプレス嵌めを生ぜしめ
る。更に、端面にはドラムを支持する支持体を収容する
ことのできる開口が設けられている。当該米国特許第５
６４９２６７号明細書に記載の構成の場合、胴の外周面
に設けられた機能層を新しくするためには装置全体を交
換しなければならないという欠点がある。それというの
も、ドラム装置の端面が、それぞれ外周面を形成してい
る装置に縮み込んでいるからである。ドラム装置をめぐ
る端面を機械内で分解するためには、機械内部での冷却
は非常に複雑且つ面倒である。

【００１２】光電機能面を有する胴装置では、例えば表
面からの粒子の剥離により発生する摩耗は耐用年数にわ
たって光電層の負荷に応じて必然的に生じ且つ技術的な
問題となる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】特にウェブ輪転印刷機
における中実胴の片側支持に関連する、従来技術に基づ
き公知の構成及び前掲の米国特許第５６４９２６７号明
細書を考慮して、本発明の課題は、印刷ユニットの胴に
おける、例えば光電層等の機能層の交換を簡単にして、
印刷ユニットの内部で最少の手間で実施することであ
る。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明では、機能層を備
えた胴に、この胴を貫通する支持体ボディが設けられて
おり、この支持体ボディに、機能層の設けられたスリー
ブを支持する２つの端面が設けられており、支持体ボデ
ィがフレーム側の支持部材に支持されており、これらの
支持部材が、機能層の設けられたスリーブを、このスリ
ーブを支持する端面に形成されたセンタリング面を介し
て回転軸線に対してセンタリング可能であり、しかも、
一方の支持部材における胴の端部が露出可能である。

【００１５】

【発明の効果】本発明により提案される構成が有してい
る利点はとりわけ、このように形成された胴装置は、該
胴装置を支持する側壁に設けられた開口を露出した後
で、印刷ユニットの側方から取り外すことができるとい
う点にある。センタリング面を有する端面を支持体ボデ
ィから解離した後で、摩耗した外周面を再処理された、
又は全く新しい光電機能層と例えば交換することがで
き、しかも、センタリング面の設けられた端面と、胴装
置を貫通する支持体ボディとは、この支持体ボディに取
り付けられた転がり軸受けと共に再利用することができ
る。本発明による構成にはとりわけ、胴全体を交換しな
くてよいという経済的な利点が関連している。それとい
うのも、簡単には解離することのできない収縮結合によ
って形成されるプレス嵌め端面とは異なり、端面と、機
能面を支持する胴スリーブとの間に、センタリング面を
解離することのできる結合部を形成するからである。

【００１６】本発明の思想の別の有利な構成では、支持
体ボディ、つまり軸に取り付けられた端面に、環状のセ
ンタリング面が設けられている。端面に設けられたこれ
らの環状のセンタリング面は規定されたジオメトリで構
成されていてよく、この場合、機能層が設けられた胴ス
リーブの端面には、このスリーブに取り付けられた端面
のセンタリング面の面取り部に対して相補的な面取り部
が設けられていてよい。製作技術的に特に簡単且つ有利
な構成では、端面に設けられるセンタリング面が面取り
部として形成されてよい。

【００１７】本発明の思想の更に別の有利な構成では、
支持体ボディの一方の端面が、この支持体ボディの他方
の端面に対して相対的に位置決め可能である。即ち、一
方の端面の軸方向位置を規定し且つ不動に位置決めされ
たこの一方の端面に対して相対的に可動な端面の軸方向
位置を規定することにより、製作上の不正確性が問題な
く補償され、更に、センタリング面の適当な選択により
偏心率を調整することができる。支持体ボディに定置で
取り付けられた端面に対する、位置決め可能な端面の相
対的な調整は、位置決め可能な端面の、支持体ボディの
周方向での回転も、他方の端面に対して相対的な軸方向
シフトも可能にする。

【００１８】本発明の思想の更に別の有利な構成では、
位置決め可能な端面に緊締装置が設けられている。この
ためには、この緊締装置は軸方向で溝付きナットによっ
て予負荷可能な押圧体を有しており、この押圧体は、前
記溝付きナットにより当該押圧体に作用する軸方向力
を、半径方向の変形に基づき、相対的に位置決め可能な
端面と支持体ボディとの間に収容された半径方向で変形
可能なスリーブに伝達する。

【００１９】本発明の有利な変化態様では、支持体ボデ
ィに設けられた位置決め可能な端面は、支持体ボディ及
びこの支持体ボディに予め与えられる軸受けジャーナル
に被さるスリーブ状部材として形成されてよい。スリー
ブ状部材として形成された端面も、やはり支持体ボディ
用の支承部材として機能することができる。このために
は、スリーブ状に形成された端面の、フレーム壁に隣接
する領域内で、前記スリーブ状部材の外周面に支承部材
が設けられていてよく、この支承部材によって支持体ボ
ディをフレーム壁に支承することができる。

【００２０】提案した本発明による胴装置の一方の端部
を露出するためには、この胴装置の一方の端部は、胴装
置の支承位置が設けられた固定部材をフレーム側壁から
取り外すことによって露出可能である。

【００２１】本発明による構成は、有利には、例えば原
理上摩耗を免れない光電機能層等の胴外周面にトナー画
像が付与されるような印刷ユニット等の、迅速に変わる
サブジェクトを有する少数版のために使用される印刷ユ
ニットの印刷装置に用いられる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。

【００２３】図１からは、端面に取り付けられた支持体
ボディを備えた胴装置と、前記端面においてセンタリン
グされた、胴の機能層が設けられたスリーブとが明らか
である。

【００２４】図１に示した胴は、主として胴中空室を貫
通している支持体ボディ１及びセンタリングフランジと
して形成された、座面に取り付けられた２つの端面２；
５を有している。回転方向でセンタリングフランジ２，
５に設けられたセンタリング面には胴スリーブ３が取り
付けられており、この胴スリーブ３の表面には、エレク
トログラフィック式で働く印刷ユニットの場合は光電層
であってよい機能層２３が形成されている。この層は、
印刷プロセス中に不可避の摩耗を免れないので、交換さ
れねばならない。この交換を廉価に行うためには、周面
が機能層３を支持しているスリーブ３が、センタリング
フランジ２；５のセンタリング面に摩擦接続的に取り付
けられており、センタリングフランジ５の組込み後に、
再び前記センタリング面から取り外すこともできる。

【００２５】センタリングフランジ２；５は、それぞれ
支持体ボディ１の周面に取り付けられている。センタリ
ングフランジ２は、図１に示した実施例ではこのセンタ
リングフランジ２の座面に設けられた位置決めリング１
４によって支持体ボディ１において位置決めされ且つハ
ブを以て支持体ボディ１のカラーに支持されており、こ
れによって軸方向で固定されている。これに対してセン
タリングフランジ５の座面は溝付きナット１８を介して
位置固定されている。この溝付きナット１８は環状に形
成された押圧体２４に作用して、軸受け対２０に隣接す
る、溝付きナット１８と協働するねじ山１９のピッチに
基づき押圧体２４を軸方向でシフトさせる。環状に形成
された押圧体２４は、周方向で変形可能な、半径方向で
伸張するスリーブ２４．１に作用し、このスリーブ２
４．１により、支持体ボディ１の周面から取外し可能な
センタリングフランジ５が、その座面に固定される。セ
ンタリングフランジ５の下位に設けられた変形可能なス
リーブ２４．１により形成される緊締装置９は、支持体
ボディ１に対して相対的に、センタリングフランジ５の
正確な軸方向位置決めを可能にするので、機能層２３を
備えた胴スリーブ３の偏心率若しくは回転位置を、支持
体ボディ１の回転軸線８に対して相対的に調整すること
ができる。

【００２６】支持体ボディ１に定置の位置で固定された
センタリングフランジ２に隣接して、ジャーナル１７の
軸受け座１６に取り付けられた、符号１５の付された軸
受けが示されている。

【００２７】図１に示した胴装置の反対側の端部には軸
受けジャーナル２２が形成されており、この軸受けジャ
ーナル２２には、座面２１に設けられた軸受け対２０が
取り付けられている。この軸受け対２０はねじ山１９の
外側端部に支持されており、このねじ山１９に沿って、
それ自体は押圧体２４にプレロードをかける溝付きナッ
ト１８が回転可能である。溝付きナット用のねじ山１９
における溝付きナット１８の周面位置に基づき、支持体
ボディ１のセンタリングフランジ５の下位に設けられた
変形可能なスリーブ２４．１のプレロードを予調整する
ことができる。

【００２８】図２には、印刷ユニットのフレーム壁に支
承された、図１に示した胴装置が示されている。

【００２９】支持体ボディ１の周面に軸方向で固定され
ているか、又は相対的に位置決め可能に取り付けられて
いるセンタリングフランジ２；５には、それぞれ面取り
部として構成されたセンタリング面が形成されている。
有利には面取り部として形成されたセンタリングフラン
ジ２；５のセンタリング面には、機能層２３が設けられ
た胴スリーブ３が摩擦接続的に、しかし着脱可能に固定
されている。図２では、胴装置のジャーナル１７に座面
１６が形成されており、この座面１６には、本実施例で
は軸受け対として形成された軸受け１５が配置されてい
る。この軸受け１５は、印刷ユニットのフレーム部分１
０に設けられた支承開口に支持されている。センタリン
グフランジ２は、支持体ボディ１の周面に軸方向位置で
位置決めリング１４によって位置固定されているので、
支持体ボディ１の周面に関する軸方向位置が位置決めさ
れている。

【００３０】図２に示した胴装置の反対側のジャーナル
２２には、図１と同様にねじ山１９が形成されており、
このねじ山１９には、軸方向力を押圧体２４に加える溝
付きナット１８が回転可能に配置されている。この溝付
きナット１８によって付与される押圧体２４の軸方向力
は、変形可能なスリーブ２４．１に伝達される。このス
リーブ２４．１の半径方向の変形は、図２ではスリーブ
状に形成されたセンタリングフランジ２５を緊締するた
めに働き、これにより、センタリングフランジ２５の座
面に支持体ボディ１を位置決めすることができる。

【００３１】図１とは異なり、センタリングフランジ５
はスリーブ状のセンタリングフランジ２５として形成さ
れており、このセンタリングフランジ２５は支持体ボデ
ィ１の座面に被さる区分の他に、溝付きナット１８若し
くはねじ山１９に被さる区分をも有している。スリーブ
状のセンタリングフランジ２５のこの区分の端部には、
固定部材１３に設けられた孔２７の壁２８に支持された
転がり軸受け１２が取り付けられている。前記固定部材
１３自体には環状のカラー２９が設けられており、この
カラー２９を以て固定部材１３は印刷ユニットのフレー
ム部分１１に支持されて、例えばカラー２９の周面に規
則的に配置されたねじ締結部を介してフレーム部分１１
に固定可能である。

【００３２】次に、図２に示した胴装置の印刷ユニット
からの取外しを説明する。フレーム部分１１と固定部材
１３との間の結合を、例えば前記ねじ締結部を緩めるこ
とによって解離した後、固定部材１３は、軸方向で胴ジ
ャーナル２２を擦過するように印刷ユニットから取外し
可能である。同時に支持体ボディ１の位置は、印刷ユニ
ットの反対側の端部で位置固定されるので、支持体ボデ
ィ１の回転軸線８の方向はほぼ不変のままである。その
後、溝付きナット１８の解離によって緊締装置９の緊締
作用が解かれてよい。即ち、溝付きナット１８が外側に
向かって運動し、押圧体２４の負荷が軽減され、この押
圧体２４によって予め変形されたスリーブ２４．１が弛
緩する。溝付きナット１８の解離後の、押圧体４の負荷
軽減に基づく変形可能なスリーブ２４．１の弛緩によ
り、支持体ボディ１に設けられた、スリーブ状に形成さ
れたセンタリングフランジ２５が取外し可能である。他
方では、フレーム部分１１から固定部材１３を取り外し
た後、支持体ボディ１と、軸方向で位置固定されたセン
タリングフランジ２と、センタリング面に取り付けられ
た胴スリーブ３を備えた、着脱可能に位置決めされたス
リーブ状のセンタリングフランジ２５とから成る図２に
示した胴装置全体を印刷ユニットから取り外すことがで
きる。その後、上で説明した溝付きナット１８の解離及
びスリーブ状に形成されたセンタリングフランジ２５の
支持体ボディ１からの取外しを行うことができる。スリ
ーブ状に形成されたセンタリングフランジ２５を支持体
ボディ１の座面の周面から取り外した後で、摩耗した機
能層２３を有する胴スリーブ３を簡単に取り外すことが
でき、例えば光電特性を有する処理の施された機能層と
交換するか、又は光電特性を備えた未だ未使用の機能層
２３を有する新しい胴スリーブと交換することができ
る。例えばセンタリングフランジ２，２５並びに支持体
ボディ１等の、制限された摩耗だけを免れない構成部材
は、図２に基づき提案した胴装置では完全に再利用する
ことができる。

【００３３】センタリングフランジ２；２５に面取り部
として形成された、互いに逆向きの面取り部を有するセ
ンタリング面の構成に基づき、胴スリーブ３に形成され
た機能層２３の軸方向位置が影響され得る。更に、支持
体ボディ１に対して相対的に軸方向で位置決め可能なセ
ンタリングフランジ２５により、機能層２３の偏心率
を、センタリングフランジ２；５，２５が設けられた支
持体ボディ１の回転軸線８に対して相対的に調整するこ
とができる。

【００３４】本発明により提案する構成は、摩耗した、
又は高負荷された機能面２３の廉価な交換を簡単に可能
にする。この機能面２３は、例えばアルミニウム又は別
の材料（プラスチック材料も考えられる）から成る面に
設けられていてよい。胴スリーブ３においてセンタリン
グフランジ２；５のセンタリング面に対して相補的に形
成された面取り部の被覆度は、１００％未満であっても
よく、図２に示した胴装置の組込みの枠内では、胴スリ
ーブ３の位置決め時にセンタリングフランジ２，５；２
５のセンタリング面に対して予調整することができる。
センタリングフランジ２，５；２５の端面の周面に沿っ
たセンタリング面の面取り部の延在部に応じて、図２に
示した胴装置の表面展開に所定の範囲で制限された影響
を及ぼすことが可能である。

【００３５】図２に示した装置により、機能面２３の設
けられた胴スリーブ３の交換を、印刷ユニットの内部で
も外部でも行うことができる。フレーム側１１から固定
部材１３を取り外すことによりフレーム側１１を露出さ
せて、印刷装置内で溝付きナット１８を解離した後、ス
リーブ状に形成されたセンタリングフランジ２５を、支
持体ボディ１が印刷ユニット内に残留している状態でも
軸方向でフレーム側１１に設けられた開口を介して取り
外すことができる。その後、機能層２３の設けられた胴
スリーブ３は、固定部材１３を取り外すことにより形成
された前記開口から簡単に、印刷ユニットの側方から引
き出される。適当に支持された支持体ボディ１は、軸方
向で固定されて支持体ボディ１の周面に取り付けられた
センタリングフランジ２と同様に、フレーム側１０に設
けられた軸受け対１５において軸受け内に残留していて
よい。

【図面の簡単な説明】

【図１】胴装置の端面に取り付けられた軸の形の支持体
ボディ及び前記端面でセンタリングされた、胴の機能層
が設けられたスリーブを示した図である。

【図２】印刷ユニットの側壁に支承された、図１の胴装
置を示した図であり、該胴装置の一方の端面が取外し可
能である。

【符号の説明】

１ 支持体ボディ、 ２ センタリングフランジ、 ３
胴スリーブ、 ４押圧体、 ５ センタリングフラン
ジ、 ６ センタリング面、 ７ 相補的なセンタリン
グ面、 ８ 回転軸線、 ９ 緊締装置、 １０，１１
フレーム部分、 １２ 転がり軸受け、 １３ 固定
部材、 １４ 位置決めリング、 １５ 軸受け、 １
６ 軸受け座、 １７ ジャーナル、 １８ 溝付きナ
ット、１９ ねじ山、 ２０ 軸受対、 ２１ 座面、
２２ 軸受けジャーナル、２３ 機能面、 ２４ 押
圧体、 ２４．１ スリーブ、 ２５ センタリングフ
ランジ、 ２６ 軸受け、 ２７ 孔、 ２８ 孔の
壁、 ２９ カラー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスティアン コンペラ ドイツ連邦共和国 シェーナウ アム シ ャーフバッハ ６ (72)発明者 アンドレアス ディックホフ ドイツ連邦共和国 キルヒハイム／テック ダイムラーシュトラーセ ８ (72)発明者 カールハインツ グレーニンガー ドイツ連邦共和国 マインタール ルイー ザントリング １アー (72)発明者 グレゴリー コワルスキー アメリカ合衆国 ニューヨーク ヴィクタ ー ザ グローヴ 1147 (72)発明者 ジェイムズ シフリー アメリカ合衆国 ニューヨーク スペンサ ーポート ストーニーポイント ロード 514 Ｆターム(参考） 2C034 AE44 AE51 2H035 CA07 CB02 CB03 CB04 CD01 CD05 CD11

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機能層（２３）を備えた胴であって、該
   胴を貫通する支持体ボディ（１）が設けられており、該
   支持体ボディに、前記機能層（２３）の設けられたスリ
   ーブ（３）を支持する２つの端面（２；５，２５）が設
   けられており、前記支持体ボディ（１）が支持されてい
   る形式のものにおいて、 機能層（２３）の設けられたスリーブ（３）が、前記端
   面（２；５，２５）によって形成されたセンタリング面
   （６，７）によって回転軸線（８）に対してセンタリン
   グ可能であり、支持体ボディ（１）に面した少なくとも
   １つの端面（２；５，２５）が取外し可能であることを
   特徴とする、エレクトログラフィック用印刷ユニットの
   交換可能な胴部材。
2. 【請求項２】 端面（２；５，２５）に環状のセンタリ
   ング面（６，７）が設けられている、請求項１記載の
   胴。
3. 【請求項３】 胴スリーブ（３）が、端面（２；５，２
   ５）に設けられたセンタリング面（６）に対して相補的
   なセンタリング区分（７）を有している、請求項１記載
   の胴。
4. 【請求項４】 胴スリーブ（３）に設けられたセンタリ
   ング面（７）及び端面（２；５，２５）に設けられたセ
   ンタリング面（６）が面取り部として形成されている、
   請求項１記載の胴。
5. 【請求項５】 支持体ボディ（１）の一方の端面（２；
   ５，２５）が、他方の端面（２；５，２５）に対して相
   対的に位置決め可能である、請求項１記載の胴。
6. 【請求項６】 一方の端面（２；５，２５）が、他方の
   端面に対して相対的に周方向で位置決め可能である、請
   求項５記載の胴。
7. 【請求項７】 一方の端面（２；５，２５）が、支持体
   ボディにおいて軸方向で他方の端面（２；５，２５）に
   対して相対的に位置決め可能である、請求項５記載の
   胴。
8. 【請求項８】 一方の端面（５，２５）に緊締装置
   （９）が設けられている、請求項１記載の胴。
9. 【請求項９】 緊締装置（９）が、軸方向で予負荷可能
   な押圧体（４，２４）を介して半径方向で変形するスリ
   ーブ（２４．１）を有している、請求項８記載の胴。
10. 【請求項１０】 支持体ボディ（１）における座面が他
    方の端面（２）に対して相対的に予負荷可能な端面
    （５，２５）が、支持体ボディ（１）と軸受けジャーナ
    ル（２２）とに被さるスリーブとして形成されている、
    請求項５記載の胴。
11. 【請求項１１】 スリーブとして形成された胴の端面
    （５，２５）が、支持体ボディ（１）のための支承部材
    として働く、請求項１０記載の胴。
12. 【請求項１２】 胴のスリーブ状の端面（２５）に支承
    部材（２６）が取り付けられており、該支承部材におい
    て支持体ボディ（１）がフレーム壁（１１，１３）に支
    承されている、請求項１０記載の胴。
13. 【請求項１３】 機能層（２３）を備えた胴であって、
    該胴を貫通する支持体ボディ（１）が設けられており、
    該支持体ボディに、前記機能層（２３）の取り付けられ
    たスリーブ（３）を支持する２つの端面（２；５，２
    ５）が設けられており、前記支持体ボディ（１）が、フ
    レーム側の支持部材（１０，１１，１３）に支持されて
    いる形式のものにおいて、 機能層（２３）の設けられたスリーブ（３）が、前記端
    面（２；５，２５）に形成されたセンタリング面（６，
    ７）によって回転軸線（８）に対してセンタリング可能
    であり、支持部材（１３）における胴の一方の端部が露
    出可能であることを特徴とする、エレクトログラフィッ
    ク用印刷ユニットの交換可能な胴部材。
14. 【請求項１４】 胴装置（１，２，３，５，２５）の一
    方の端部を露出させるために、支持体ボディ（１）を支
    持する固定部材（１３）がフレーム部分（１１）から取
    外し可能である、請求項１３記載の胴。
15. 【請求項１５】 機能層（２３）を有する胴及び該胴を
    貫通する支持体ボディ（１）が設けられた印刷装置であ
    って、前記支持体ボディに前記機能層（２３）の設けら
    れたスリーブ（３）を支持する２つの端面（２；５，２
    ５）が設けられており、支持体ボディ（１）がフレーム
    側の支持部材（１０，１１，１３）に支持されている形
    式のものにおいて、 スリーブ（３）が、端面（２，５，２５）に形成された
    センタリング面（６，７）によって回転軸線（８）に対
    してセンタリング可能であり、支持体ボディ（１）に面
    した少なくとも１つの端面（２；５，２５）が取外し可
    能であることを特徴とする印刷装置。
16. 【請求項１６】 胴及び該胴を貫通する支持体ボディ
    （１）が設けられた印刷機であって、前記支持体ボディ
    （１）に機能層（２３）の設けられたスリーブ（３）を
    支持する２つの端面（２；５，２５）が設けられてお
    り、前記支持体ボディ（１）がフレーム側の支持部材
    （１０，１１，１３）に支持されている形式のものにお
    いて、 スリーブ（３）が、端面（２；５，２５）に形成された
    センタリング面（６，７）によって回転軸線に対してセ
    ンタリング可能であり、支持体ボディ（１）に面した少
    なくとも１つの端面（２；５，２５）が取外し可能であ
    ることを特徴とする印刷機。