村田夕奈(むらた・ゆな)さん(18)
高校2年だった2021年夏に撮影した映画「可惜夜(あたらよ)」が、この冬開催の映画祭「MOOSIC LAB(ムージック・ラボ)」で招待上映される。出演者とスタッフは群馬県太田市立太田高に通う同級生で、舞台も同校。撮影はすべてスマートフォンだ。成人年齢引き下げで18歳成人となった最初の世代の、大人になってしまう戸惑いと、子どもだった過去との決別がテーマ。「純度100%の青春映画です」
高校に入学した20年から新型コロナウイルス感染拡大が続き、行事はほとんど中止に。クラスメートたちと「コロナに青春を奪われたね」とこぼし、「私も友達と一緒に保健室で泣いた」。そんな日常を変えようと思い付いたのが、ネット上で楽しませてくれていた動画の撮影だった。「大勢の人と何かを成し遂げる体験をしたかった」と仲間を募り、校則で禁止されていたスマホの持ち込みも教員に掛け合った。映画関係者に一か八かでS…
この記事は有料記事です。
残り300文字(全文711文字)