THEラブ人間結成時の東京インディーズシーン ──今回は年明けに12年目に突入するTHEラブ人間の歴史を振り返りつつ、今年で10回目の開催となる主催イベント「下北沢にて」についてを伺えればと思っております。まずはバンド結成当時の2009年のことを聞かせてください。 ツネ・モリサワ(Key) 2000年代の下北沢の音楽といえばやっぱりハイラインレコーズ(1997年5月から2008年7月まで下北沢にあったCDショップ)の名前が挙がると思うけれど、俺らはその恩恵をギリギリ受けてない世代だよね。 金田康平(歌手) 俺が高校の頃は、当時人気だったインディーズバンドの音源はそこに集まってた。BUMP OF CHICKEN、ART-SCHOOL、syrup16g……そのあとBase Ball BearとかASIAN KUNG-FU GENERATION。でも俺らの音源は一度も置かれないままにハイラインレ
単純に、裏切られた気分でしたね ──ちばぎんさんは脱退を決めたとき、どんな気持ちでしたか? ちばぎん(B) 「もうここらで潮時か」って感じですね。 ──潮時というのは経済的に? ちばぎん そうですね。ツイキャスをやってると「いろいろ差し入れするから!」「お茶爆(配信者を応援するアイテム)いっぱい投げるから!」とか、なんとか僕を辞めさせないようにしたいファンの方からのコメントが飛んで来るんですけど、今一時的になんとかなったとしても、2人の子供が高校に入って大学に入って、というところまで父親として家庭を安定させ続けなければならないことを考えると、さすがにちょっとかまってちゃんでは未来が見えないと思ったんです。そんな状態で子育てしていいのかと。 の子(Vo, G) 俺ら来年売れますけどね(笑)。 mono(Key) ちばぎんがいなくなった途端、ドカッといきなりね。 の子 まあ、きっと俺も子供を持
の子がおもむろにギターを鳴らして「夕暮れメモライザ」を歌い始めると、観客もそこに声を重ね大合唱に。の子が歌うのをやめても観客はアカペラで合唱を続け、の子はうれしそうに「気持ち悪い!」と笑った。そしてこの曲の最後での子はオーディエンスと共に「ファッキュー!」とシャウトし、会場に一体感を作り出した。続いて披露されたのは「レッツゴー武道館っ!」。これを歌う前にの子は「この曲が入るとは思わなかった。お前らよくこの曲に票入れたな。俺は大っ嫌いなんだよこの曲が」と意外な結果に驚きながら、「でも今は楽しい!」とうれしそうに叫んだ。 MCでは、みさこ(Dr)が「リキッドがこんなに埋まってるの見たことない」と喜び、mono(Key)やちばぎん(B)もチケットがソールドアウトしたことを口々に感謝。しかしの子はその感謝の言葉を制して「ありがとうとか言ってんじゃねえよ。俺が客だったら『ありがとうなんて言ってねえで
ライブ中盤、「夜空の虫とどこまでも」が始まると、ステージ後方にレーザーによって模様が描かれ、会場の空気が一変。シンセとボコーダーによる美しく厚みのある電子音がフロアを包む中、幻想的な光のショーが繰り広げられた。さらにこの曲を皮切りに彼らは、工夫を凝らした照明演出と共にテクノテイストの楽曲を連発。「黒いたまご」では引き続きの子がボコーダーを演奏し、monoはステージ中央でサイケデリックな光に包まれながらダンスを披露した。「ロボットノ夜」はレーザー以外の照明をほとんど使わずに真っ暗な状態でパフォーマンスを実施。聴覚と視覚に強烈な刺激を与える、バンドの新たな一面を見せる神秘的なステージが展開された。「ロボットノ夜」を歌い終えたの子は、観客に向けて「このレーザーのために362万円かけたんだぞ!」と訴えた。 続く「フロントメモリー」を歌いながら、の子は着ていたシャツを脱いで上半身裸になり、シャツを振
「33才の夏休み」は7月4日に発売されるアルバム「ツン×デレ」のオープニングを飾るナンバーで、彼らが2008年に動画サイトでMVを公開した楽曲「23才の夏休み」の歌詞「そして33才さ」が現実になった現在の状況を表現したロックチューン。「23才の夏休み」のピアノフレーズを引用した軽快なバンド演奏に乗せて、の子(Vo, G)が「勇気を出せなかった事 結果がこのザマ あの未来を避けたのは自分さ」「ガキの頃見下していたような大人になったかい 同世代のバンドだって 解散してゆくニュースばかりで」と今の素直な心境を歌っている。 MVの内容は、女優の池田朱那が演じるいじめられている少女が、拾ったMDプレイヤーを聴いて神聖かまってちゃんの楽曲と出会うというもの。これまでの神聖かまってちゃんのMVでロケ地になった千葉県印西市の風景が次々に登場し、バンドの10年間のさまざまなトピックがさりげなく映像で表現され
2008年、“ロックンロールは鳴り止まないっ”という衝撃的かつ普遍的な名曲を携えて、神聖かまってちゃんが世の中に現れてから、もうすぐ10年。同時期に頭角を現したバンド、それぞれが提示したサウンドとアティチュード、そして辿った道のりを考えると、この10年が音楽シーンにとって、いかに変化の季節であったのかがわかる。 あらゆる価値観が、かつてない速度で咲き乱れ、ときとして散っていった中、「ロックンロールは鳴り止まないっ」と、終わることのない衝動とロマンを掲げた神聖かまってちゃん。そのフロントマンであり、稀代のアジテーター・の子の現在地は、どこなのだろう? 新曲“夕暮れの鳥”を聴いたとき、「この曲は、鳴り止まなかったロックンロールの、ひとつの解答だ」と思った。まるでBon Iverをローファイに解釈したような、ささくれ立ったゴスペル。圧倒的な名曲である。この名曲の興奮を本人にぶつけようと、の子の単
今回のツアーは全公演、ニコニコ生放送で生中継しているライブの映像をステージ上のスクリーンに投影。そこに流れる視聴者のコメントやコメントアートがライブ演出の代わりを果たすという、ファンとの協力で作り上げられるライブが各地で繰り広げられた。TSUTAYA O-EAST公演は「ひとりぼっち」でスタート。ライブはサポートメンバーを入れずにすべて4人だけで行われ、息の合った演奏で迫力のあるサウンドを放ちオーディエンスを圧倒した。その後も彼らは「死にたい季節」「男はロマンだぜ!たけだ君っ」「ゆーれいみマン」とキラーチューンを連発。会場が観客の興奮で満たされるのと同時に、スクリーンはニコ生視聴者たちによるメンバーへの感謝の言葉でいっぱいに。その盛り上がりを受けてメンバーのテンションもどんどん上昇していく。
初音ミクについて 10周年、おめでとうございます。 宅録作曲者たちが楽曲を発表するとても優秀なインターフェースとして どれだけ多くのクリエイティブを掬い上げてきたのか、 それを想像すると日本の引きこもり音楽史は彼女なしには語れないことでしょう。 これからも若い才能にチャンスを与え続けてください。 ボカロ曲で一番好きな曲は? 初めて聴いたのはアゴアニキ作曲の「ダブルラリアット」です。 こんなにも素晴らしい楽曲がある世界なら、 自分もそこへ身を投じてみたいと思ったきっかけの曲でもあります。 初音ミクについて 僕が初めてVocaloidを知ったのは2008年でした。 「一人で音楽をやろう」と思った時期、でも自分では歌えないという中でその方法を模索しているときに出会い、 まるで何十万年に一度、太陽系の惑星が偶然直列に並ぶような、そういうパズルが埋まる様な運命を感じました。 これは僕のためにあるもの
今回ゲストに迎えるのはミオヤマザキが以前より対バンを希望していた神聖かまってちゃん。ミオヤマザキは彼らとのツーマンライブについて「“衝撃”と“衝撃” “変態”と“変態”が共存するこの日、恵比寿リキッドルームがどうなるのかを観に来て下さい」とコメントしている。各アーティストのオフィシャルサイトでは、7月23日12:00にチケットの抽選予約受付がスタートする。 ミオフェス番外編~ミオのこともかまって~2017年9月20日(水)東京都 LIQUIDROOM <出演者> ミオヤマザキ / 神聖かまってちゃん ミオヤマザキ コメント今回、私達が主催する“ミオフェス”番外編にて、 神聖かまってちゃんの出演が決まりました。 失礼かもしれませんが、 ボーカルの、の子さんの“本能的”“衝動的”な 部分に驚かされる事もあって、 どこか共通・共感させてもらえてる気さえして。 多分、の子さんは覚えていらっしゃらな
「Net Generation.」は神聖かまってちゃんが昨年8月に大阪・大阪城音楽堂で行った初の主催フェス。2回目となる今年はライブハウスでのオールナイトイベントとして開催される。また、昨年はZAZEN BOYS、忘れらんねえよ、tofubeats、ヤバイTシャツ屋さんを迎えてライブが行われたが、今回は神聖かまってちゃんが休憩をはさみながら一晩で3回ライブを実施する。当日は、生配信中の映像がスクリーンに投影され、セットリストを事前に決めずにその場で決めていく臨機応変なライブが行われる予定だ。 あわせて、9月6日発売のニューアルバム「幼さを入院させて」の収録内容も明らかになった。今作にはテレビアニメ「『進撃の巨人』Season 2」のエンディングテーマ「夕暮れの鳥」や、スニペット音源でYouTubeで先行公開されている「陸上部の夏」、YouTubeでリリックビデオが公開されている「イマドキの
会場が暗転し、アニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマであるLinked Horizon「紅蓮の弓矢」が流れ始めたのち、バルコニーに光が当たるとそこにはノートPCを掲げたの子(Vo, G)の姿が。続いてメンバーも次々にステージに登場し、の子が観客に対し「駆逐しにやって来たぜ! ぶっ殺してやる!」と息巻く。そして「ぶっ殺されたらどうなる?」と観客に問いかけ、1曲目「ゆーれいみマン」を披露。サポートメンバーを入れずに4人だけで熱い演奏を繰り広げ、熱狂した観客によって早くもフロアはもみくちゃ状態になった。「自分らしく」ではmono(Key)のアジテーションで会場がますますヒートアップ。「ねこラジ」を歌い終えたところで、の子は突然メンバーに謝りだし、オーディエンスに「お前らすごいな……お前らの熱気に圧倒されて1曲飛ばしちゃったよ……自分でびっくりした」と明かした。
神聖かまってちゃん、“レンタル移籍”完了しアルバム発表「幼さを入院させて」 2017年7月2日 21:00 1151 6 音楽ナタリー編集部
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