古くならない機械 X68kが発表されたとき、開発者は自信をもって「5年先を見越した設計にしました」と語ったと伝えられています。(実際に発表現場にいたわけではないので事の真相は知りませんが) この言葉は後に独り歩きを始め、「5年は古くならない」「X68kは5年間は設計を変えないらしい」となっていくわけですが、事実としてX68kは10年たったいまでも変わらぬ設計のまま、なお多くのユーザーが使用しています。 でも、これって、なんか他の機種でもあったような・・・ 「すべての環境が同じだったら、ユーザーは機械の違いを気にすることもなく、道具としてパソコンを使うことが出来るだろう」 そう、それは最初のMacintoshの思想と似通っています。そういう目で見ると、X68kに はMacintoshに触発されたとしか思えない部分が非常にたくさんあります。 そこで、今回は、デザインとしてのX68kの話です。