1950年代に韓国から送られた工作員によって北韓で拉致され、67年間韓国で生活してきた北韓の男性が、韓国政府を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、政府に、この男性に10億ウォンを賠償するよう命じる判決が言い渡されました。 この裁判は、86歳の男性が政府に対して15億ウォンの損害賠償を求めておこしたもので、ソウル中央地方裁判所は、被告が原告に10億ウォンを支払うよう命じる判決を言い渡しました。 北韓の黄海道(ファンヘド)に住んでいたこの男性は、1956年に韓国の工作員によって拉致され、韓国に連れてこられました。 この男性は、ソウルの空軍基地で調査を受けたあと、およそ4年間抑留され、靴磨きなどの労働を無報酬で強いられました。 1961年に空軍基地から開放されたものの、これまで67年間、帰国できず、韓国で暮らしています。 国防部は、この男性が1956年に韓国の工作員によって北韓で拉致され、ソウ