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1.「続・オープンサイエンスのいま」連載中! 前回の連載では特集号によって支えられる新型メガジャーナルの動向を紹介したうえで、その問題点については『情報の科学と技術』誌で始まる新連載、「続・オープンサイエンスのいま」第1回[1]をぜひ読んでください、と、露骨な宣伝で原稿を〆たのでした。みなさん読んでくれましたか? 「続・オープンサイエンスのいま」の各記事は最新号からフリーアクセス(CC BY公開なのでオープンアクセスとも呼べます)ですので、お気軽に読んでくださいね! ……読んでくれましたね? 読んでくれたみなさんにはわかっていただいたとおり、オープンアクセス雑誌の特集号の問題とは、ゲスト・エディターによる査読の管理体制が甘くなりがちな点にあり、そこを昨今はびこる「論文工場(paper mill)」に利用されることがあります。「論文工場」とは近年急成長している、研究不正ビジネス(地下ビジネス
2024年9月12日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授が、Elsevier社を始めとする大手学術出版社6社に対して、査読報酬や複数の雑誌への同時投稿等に関する出版慣習を巡って訴訟を起こしたことが、複数のメディアで報じられています。 Academic publishers face class action over ‘peer review’ pay, other restrictions(Reuters, 2024/9/14) https://www.reuters.com/legal/litigation/academic-publishers-face-class-action-over-peer-review-pay-other-restrictions-2024-09-13/ Scientists File Antitrust Lawsuit Against Journ
日時 令和5年5月25日(木)10:00~10:30 場所 中央合同庁舎第8号館 6階623会議室 議題 論文等のオープンアクセスについて(論点とりまとめ) 配布資料 資料1論文等のオープンアクセスについて(論点とりまとめ)(PDF形式:1806KB)
3.何が生まれ変わったのか? ここからが本題で,認知心理学研究の投稿・査読に関して,「何が生まれ変わったのか」,つまり,改革と呼べるほど大きなことではないかもしれませんが,何をどのように見直し,改善したのかについて説明したいと思います。 3.1.査読ポリシーの策定 査読ポリシーの大方針として,「論文の評価は読者に委ねる」ということを定めました。つまり,「どのようにすれば論文を採択に導くことができるか」という視点で査読を行うという方針を,査読にかかわるすべての人の間で共有することとしました。 投稿された論文に対して,まず編集委員会の中から担当編集委員を決めて,その委員が2名の査読者を選定します。そして,査読者は上記のような視点で査読を行い,担当編集委員も同じ視点に立って査読結果をまとめ,必要があれば,査読者の報告に対して積極的に介入することとしました。さらには,査読者および担当編集委員の報告
論文のオープンアクセス化は、研究成果を出版社による制限なしに誰でも無料で見ることができるようにする活動であり、ご自身の論文の被引用数を高めるだけでなく、世界的に広がれば、電子ジャーナル購読経費をおさえることにも繋がります。 科研費など、公的な機関から受けた研究費で得られた成果の論文は、オープンアクセスにすることが求められています。オープンアクセスにすることによって、すべての人が制約なく論文を読むことができるようになります。オープンアクセスには、オープンアクセスジャーナルに投稿するあるいは出版社に経費を負担して行うゴールドオープンアクセスと、著者自身が最終稿を機関リポジトリや自分のホームページで公表するグリーンオープンアクセスがあります。日本学術振興会はグリーンオープンアクセスを推奨していますが、著作権の制約があるため、附属図書館が支援します。
トップページ書籍「いちばんやさしいWeb3の教本 人気講師が教えるNFT、DAO、DeFiが織りなす新世界」の回収について 弊社2022年7月20日発行の書籍『いちばんやさしいWeb3の教本 人気講師が教えるNFT、DAO、DeFiが織りなす新世界』の内容に関しまして、SNSを中心に読者の皆様よりさまざまなご意見をいただき、著者ならびに外部有識者、編集部において内容の検証、精査を行ってまいりました(※)が、ご意見いただいた誤りやわかりづらい表現箇所を修正・反映しての本書の販売継続は難しいと判断し、本書の販売を終了させていただくことといたしました。つきましては、本書の回収を実施いたしますとともに、第1章・第2章の無料公開を中止とさせていただきます。改訂版の発売につきましては決定しておりません。 ※検証方法について 2022年7月19日より本書のキャンペーンの一環として第1章・第2章の無料公開
なろう系・ラノベの動き 「出版月報」2021年9月号によれば、文芸単行本全体に占めるウェブ発のラノベ単行本の割合は冊数ベースで43.7%、金額ベースで37.2%に及ぶ。つまりウェブ発のライトノベルジャンル以外の小説(ホラー、ライト文芸など)を含め、また、刊行形態も単行本に限らず文庫や新書(児童文庫)まで含めれば、おそらく日本の文芸市場のおよそ「半分」はウェブ発の書籍が占めている(*1)。そしてこの数字には当然ウェブ小説投稿サイトの売上は含まれていないが、エブリスタと「小説家になろう」運営のヒナプロジェクトの2021年度の売上を足すだけで20億円程度ある。作品数や閲覧数に目を向ければウェブ小説の方が紙の小説よりも多い。 *1 「出版月報」2021年9月号、5頁 また、日販 営業推進室 出版流通学院『出版販売額の実態2021』掲載のグラフによれば、2010年の売上を100としたときの文芸市場の
需要と供給のバランスと言われればそれまでなんだが、そうだとしても 今や紙の出版・流通にこだわらなければ電子書籍で大幅にコスト削減 できるのに、たとえ電子版が出てたとしても少量しか印刷せず 販売も見込めない紙の本のコストにひっぱられた価格設定な場合が多い。 研究者なら自分の研究をできるだけ多くの人間に知って役立ててもらおうという 場合が大半だと思うしその為に研究成果を載せた媒体の入手コストは低ければ 低いほどいいんじゃないの? 学術書が売れない領域で研究してるんなら多分カネもうけでやっているわけじゃ ないだろうし、仮にカネもうけでやってたとしても研究者の場合所属する機関から 給料をもらってやってる場合がほとんどで、学術書の値段が高くてメリットになること 無いんじゃないかと思うんだが。 (追記) 思いのほかトラバ・ブクマ集まったな、みんなサンキューな。 いやさー、頭の体操がてらに軽いレスバを嗜
ネット公開されていた学術誌176誌が、20年間でオフラインになったことが分かった/Pressmaster/Shutterstock (CNN) オンラインで自由に閲覧できる学術誌について、2000年から2019年にかけ176誌がネット上から消失していたことが新たな研究で判明した。多くの学術研究へのアクセス機会が失われている現状に、研究者から懸念の声が上がっている。 消失していたのは47カ国から発行されている176誌。このほか「実質稼働していない」約900誌も、将来消失する恐れがあるという。 学術研究の記録がネット上で十分に保存されていない問題はかねて指摘されていたが、具体的な誌名やその数を明らかにした研究が公表されたのは初めてだと、論文共著者でフィンランド・ハンケン経済大学のミカエル・ラークソ准教授は述べた。 研究ではこれらの学術誌が消失した理由や、各誌の質の分析は行っていない。ただ全体の
理工系の研究者に本を書いてもらい、出版の手助けをするのが私の仕事である。しかし、理工系研究者*1たちからは、 本を書く時間なんてとてもないよ 本を書く暇があったら研究をしたい という声を聞くことが多々あり、その頻度は年々増えているように思われる。それでも無理やり時間を作って本を書いてもらおうと思えば、 そもそも、今の時代に本(教科書・専門書)を書く意味がどれほどあるの? という疑問に対して、納得できる回答をしなければいけない。これによい答えを用意できるかどうかは、理工書出版というビジネスの存続においても、その一員としてこの先仕事を続けるうえでも、死活問題だ。 以下は、この件についての現段階での考えをまとめたメモである。 ※言うまでもなく、所属企業の見解ではありません。 ※下記の記述には、職務上知り得た情報は含まれておらず、一般に公開されている情報だけをもとに書いています。 ※とても不完全な
英Jiscはこのたび、新しい大学出版と学術界主導の出版事業の動向を考察した報告書"Changing publishing ecologies: A landscape study of new university presses and academic-led publishing" (試訳:変化する出版エコロジー:新しい大学出版と学術界主導の出版動向に関する調査)(pdf:102ページ)を公開した。 本報告書は、近年増加する新しい大学出版や図書館主導の事業(NUP)と学術界主導の出版事業(APL)について、これら2つの共通点を確認し、将来的ニーズと必要な要件を評価した。この分析に基づき、出版ツールキットの開発、これらの類似性を導き出すためのさらなる調査、多様な出版エコロジーを促進しつつ、これら事業のさらなる発展を支援するコミュニティーの構築について議論する。 [ニュースソース] Th
欧州における単行書のオープンアクセス 京都大学学術研究支援室:天野絵里子(あまの えりこ) 1. はじめに 欧州では、単行書のオープンアクセス(OA)を推進するさまざまな取り組みが行われている。2010年にOpen Access Publishing in European Networks(OAPEN)が人文・社会科学分野の単行書のOAについて実施した現況調査(E1038参照)によれば(1)、当時すでに世界中で多くの萌芽的な取り組みがなされていた。現在も単行書のOAを目指して多様なビジネスモデルが試されており、その持続可能性や学術書としての質の担保といったさまざまな側面についての議論が深められている。 これらの取り組みを後押しするように、いくつかの主要な研究助成機関が、助成を受けた研究プロジェクトの成果はOAとしなければならないという義務化ポリシーの対象を、学術論文だけでなく単行書にまで
2024/11/05NVivo 【解消】NVivo 14 / 15 Mac 版において、アンケートデータインポート時にフィールドオプションを選択できない不具合について 2024/11/01NVivo 「NVivo Collaboration Cloud」商品仕様変更のお知らせ 2024/10/31Reproduction 動物界の排卵:全動物の排卵に共通の細胞メカニズムを求めて(総説) 2024/10/31USACO News 10月のニュース (ユサコニュース第366号) 2024/10/31EndNote EndNote アウトプットスタイルの更新状況(10月) 2024/10/29 特定の宿主昆虫に対して自然に進化した共生細菌および人工的に進化させた共生細菌の宿主範囲比較 2024/10/24EndNote 【EndNote】macOS 15(Sequoia)と EndNote の互
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