茨城空港(茨城県小美玉市与沢)から偽造のビール券を密輸しようとしたとして、横浜税関鹿島税関支署は30日、関税法違反(密輸未遂)などの罪で、中国籍の自営業、チン・リンスゥ被告(54)=偽造有価証券行使罪で起訴=を水戸地検に刑事告発した。同支署によると、同空港での偽造有価証券密輸事件は初めて。 同支署によると、チン被告は昨年12月12日、共謀して、偽造ビール券1639枚(計約115万7千円相当)を中国から茨城空港に密輸しようとした疑いが持たれている。同支署は認否を明らかにしていない。 偽造券は精巧に作られているが、裏面に書かれたビールの商品名が「アサヒ」ではなく「アサビ」に、「キリン」ではなく「キリソ」になっている。 同空港の検査場で同日、税関職員がチン被告のスーツケースなどに入った偽造券を発見。翌13日に石岡署が偽造有価証券行使などの容疑でチン被告を逮捕した。同支署などが入手経路や組織的関与