最高裁判所の裁判官を市民がチェックする「国民審査」が22日、衆院選と同時に投票される。15人いる裁判官のうち今回は前回衆院選後に安倍内閣に任命された7人が対象。「憲法の番人」として、これまでどんな判断を示してきたのか。 最高裁には全員で構成する大法廷と、5人からなる小法廷があり、多数決で判断する。 対象の7人全員が関わった大法廷判決は、9月に「合憲」との判決が言い渡された昨夏の参院選をめぐる「一票の格差」訴訟だけだ。初の合区導入で最大格差が3・08倍に縮小した点を評価し、戸倉三郎氏ら6人が合憲と判断した。一方、林景一氏は「違憲状態」との見解。「1人1票の原則は国際的潮流だ。約3倍の格差で違憲状態を脱したと明言するにはためらう」との個別意見を述べた。 裁判所の令状なく捜査対象者の車などにGPS(全地球測位システム)端末を取り付ける捜査が違法かが争われた訴訟の大法廷判決(今年3月)を審理したの