北海道帯広市のショッピングセンターの駐車場で9日、買い物客から「日本刀の様な物を振り回している人がいる」という通報が道警帯広署にあり、警察官約80人とパトカー約15台、ヘリコプターが出動する騒ぎがあった。聞き込みの結果、市内の無職男性(65)が太極拳の一種の「太極剣(つるぎ)」の練習をしていたことが判明した。 同署によると、男性は9日午後、趣味の太極剣を練習し、騒ぎとなっていたころには自宅に帰っていた。剣は軽金属製で長さは1メートル。殺傷能力はない。男性は「これまでも駐車場で練習していた」と説明しているという。 同署は「事件性がなく、解決してよかった」と話している。北海道武術太極拳連盟(札幌市)によると、太極剣は日本では太極拳を習得した60歳前後に愛好者が多い。【田中裕之】 【関連ニュース】 誤出動 産院に消防車7台 「訓練」を「火災」と通報 ミサイル発射誤発表:「世界的な誤報」