世界にその名を知らしめる日本のリーディングカンパニー・任天堂。創業家・山内家の御曹司のひとりが山内万丈氏(30)だ。氏は任天堂の株式約400万株を相続、総資産2000億円で資産管理会社を立ち上げた。京都の町おこしを掲げ、広域暴力団会津小鉄会の本部跡地を購入するなど、まさに超富裕層でしかできない辣腕を振るう。だが、万丈氏のビジョンはまだ詳らかにされていない。米カリフォルニア州で暮らす当人に取材を敢行した。 前編記事「任天堂の御曹司「1000億円資産」で「暴力団本部跡地」購入に秘められた覚悟)」も合わせてお読みください。 「貢献」なのか「投資」なのか このややこしい物件を万丈は、間に他の不動産会社を挟むことで入手した。目的は本部ビル解体後の跡地約700平米を含め、周辺に点在する約3000平米の取得した土地を使って芸術・文化の拠点にすることだった。 この地区は「会津小鉄の拠点」というだけでなく、