品質管理に関わるコストは増加の一途をたどっている。一方で、ひとたび印刷事故を起こしてしまえば、刷り直しのコストだけでなく、得意先からの信用という大きな代償を払うことになる。 得意先からの印刷物への品質要求はシビアさを増し、「乱丁・落丁本はお取り換えします」では通用しなくなっている。印刷物の製造工程においては、入稿データのプリフライトチェックにはじまり、訂正箇所がきちんと直っているかのチェック、プレートの検版、そして最終印刷物や加工物の確認など、多岐にわたるチェック項目やチェックポイントが必要になる。事故防止の取組みとして、刷り本の全数検査も可能な検査装置を導入したり、品質管理の専任者ないし、専任部門を設置している印刷会社も多い。このように品質管理に関わるコストは増加の一途をたどっている。一方で、ひとたび印刷事故を起こしてしまえば、刷り直しのコストだけでなく、得意先からの信用という大きな代償