川勝平太氏が「つくる会」メンバーかどうかというのが話題になっている*1。 川勝氏の著作って、単行本としては『日本文明と近代西洋』くらいしか読んでいない。全体的なスタンスとして、梅棹忠夫流の「生態史観」を引き継ぐ者ということでよろしいんでしょうか。まあ非マルクス主義或いは反マルクス主義なので、〈左翼〉に嫌われるのは仕方ないか。『日本文明と近代西洋』で、廣松渉の『生態史観と唯物史観』を「生態史観」を批判するぞと意気込んで結局は「生態史観」に降参していると評していたような気がする。とにかく、それなりに面白い本だったと思う。 日本文明と近代西洋 「鎖国」再考 (NHKブックス) 作者: 川勝平太出版社/メーカー: NHK出版発売日: 1991/06/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブログ (8件) を見る文明の生態史観 (中公文庫) 作者: 梅棹