栃木市立はこのもり保育園(同市箱森町)で、女児(2)が白玉を喉に詰まらせて意識不明の重体になる事故があり、周囲の大人による注意や配慮が必要であることを改めて示した。 身近な食品による乳幼児の窒息事故は後を絶たず、食材の細分化はもちろん、子供から目を離さないことが求められる。 白玉は冷凍製品で千葉県の食品会社が製造。これまで同製品の事故はなく、包装紙などに注意書きなどはなかった。17日、同園が果物などを加えて調理したが、白玉を細かく切るなどせず、そのままフルーツポンチとして提供。保育士らは通常通り、「よくかんで食べるように」と呼び掛けていた。 信州大学医学部の岡元和文教授によると、2歳児は歯が生えそろわず、喉が狭いうえ、のみ込む力が弱い。口に入るが喉を通らない2〜3センチ程度の滑りやすい食品が危険と指摘する。子供は食べながら走ったり、遊んだり、横になったりし、喉に詰まらせやすいという。