◆語り手◆ 岡野正衛 アートワークチーム長 中山貴之 ストリートファイターV シリーズディレクター 松本脩平 同プロデューサー メディアミックスのはしり -発売から33年。変わらぬ人気の理由は。 岡野 やっぱり91年のストIIが原点。春麗(チュンリー)の登場はエポックメーキングな出来事だった。アーケード機の女性キャラクターで、おそらく初めて商品化された。フィギュア(人形)が売れ、イラスト本が出た。コスプレも人気だった。メディアミックスのはしりでゲームと一緒にいろんなコンテンツが動き始めた。社内に本やグッズを作るアートワークチームが生まれるきっかけになった。 中山 私はストIIをゲームセンターで遊んだ世代。友達と競って「俺の方がうまい」「自分がこのキャラを使って勝ってやる」と夢中になった。キャラに背景があって世界観に広がりを感じた。 岡野 実はユーザーの思いが集約されてキャラが確立された。フ