群馬県富岡市の市庁舎の外装に使用された木材に著しい劣化が見つかった問題で、設計を担当した隈研吾建築都市設計事務所(東京都)の横尾実社長らが27日、市庁舎を訪れ、劣化部分を確認したほか、今後の対応について市と協議した。年内をめどに修繕の方法や時期を決める方向で合意した。 市庁舎を訪れたのは同事務所に加え、施工業者や建材メーカーの関係者。傷んだ状況が見られるひさし裏側の合板を確認したほか、ひさし上部に水を流し、雨風が合板に影響を与えた可能性を検証した。横尾社長は上毛新聞の取材に対し「しっかりと調査して原因を究明したい」と話した。 市庁舎は2018年に建てられ、いずれも3階建ての行政棟と議会棟からなる。市内の建設業者3社でつくる共同企業体(JV)が施工した。市は今月13日、各棟の出入り口付近のひさし裏側で、合板が劣化している状況を把握。15日に施工業者立ち会いの下で損傷箇所を確認していた。 市と