笑顔で握手を交わす都丸新社長(左)と菅原クラブライセンス対策本部長(右)。新経営陣には経営再建に向けて多くの課題が待ち受ける(24日、前橋市内で) サッカーJ2・ザスパクサツ群馬はリーグ参入10年目を迎える今季、3月2日の開幕直前にクラブの運営体制の刷新に踏み切った。財務状況を大幅に改善させてJリーグの基準をクリアしなければ、リーグからの「退場」を命じられるためだ。正念場を迎えるクラブの現状と課題を報告する。 ■ 「このハードルをクリアしないと、群馬県からプロサッカーの火が消えてしまうことになりかねない」 チームを運営する草津温泉フットボールクラブの新社長、都丸晃(とまるあきら)氏は24日の就任記者会見で、強い危機感をあらわにした。 都丸氏が言及した「ハードル」とは、Jリーグが昨季、クラブ経営の健全化を目指して導入したクラブライセンス制度のことだ。クラブは2014年度決算までに「3期連続赤