日本美術刀剣保存協会にあった無登録の日本刀など=警視庁で2011年10月28日午前10時46分、浅野翔太郎撮影 刀剣類を鑑定する財団法人「日本美術刀剣保存協会」(東京都渋谷区)で所有者不明の日本刀が約400本見つかった事件で、警視庁生活環境課などは28日、法人としての同協会と、65歳の元常務理事と元理事の2人を銃刀法違反(不法所持)容疑で書類送検した。元理事らは「無登録だと分かっていた。発覚したら処罰され、刀も処分されると思った」と供述しているという。 送検容疑は09年3~4月、協会本部の収蔵庫に刃渡り約21~84センチの日本刀など計36本を、都教育委員会に登録せずに所持したとしている。 生活環境課によると、元理事らは84年ごろから刀を管理。放置していた刀は以前から協会にあったものに加え、新たに寄贈された刀も含まれていた。元理事らは当初、刀の登録証を捜したが見つからず、問題を放置したという