『YouTubeにまつわるスゴイ数字』へはこちらからどうぞ。 『悪党の金言』(足立倫行著・集英社新書)より。 (内田樹さん(神戸女学院大学教授・フランス文学研究者・エッセイスト)に足立倫行さん(ノンフィクション作家)がインタビューしたものの一部です。内田さんの一人娘・るんさんに関する話題から) 【足立倫行:るんちゃんと暮らしている頃、料理や洗濯は全部内田さんが? 内田樹:そりゃそうです。小さいから。 足立:いや、中学生、高校生になれば。 内田:「お父さん代わろうか」と言ってくれる日がいつか来るだろうと思って待っていたけれど、ついに来なかった(笑)。でも僕は、娘と二人で暮らして、初めて自分が「人間なんだ」と思い知らされました。 足立:と言うと? 内田:それまで僕は、自分を軽佻浮薄な現代人の典型と思っていたんです。薄情で、計算高くて、利己的で。けれど日々娘の面倒を見ていると、少しずつ献身的にな