中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 最近、いろいろな研究や論文を読んでいて、 「嗚呼、これが今みんなのホットトピックなんだねー」 と思っちゃうことのひとつに「学び手としての意識」「学ぶことに対する見方」の問題というものがある。 要するに、 「学習者に、自分が学び手だという感覚をどのようにもってもらうか」 「すべての人々が、学校教育(被教育経験)の中で培われた学び観、教育観を、いかに相対化し、それから自由になってもらうか」 ということが、僕の近くで研究をしている人々の主要な関心のひとつになってきているような気がする。 もちろん研究者によって言い方は違う。 「学びほぐし」だの、「Epistemic Agency」だの、「Epistemic perspec